- 오늘
카테고리
📺
TV트랜스크립트
00:00전세계에 흩어져 있는 위대한 생각들을 모았습니다.
00:11어떤 생각은 우리를 저 먼 곳으로 데려갑니다.
00:30어떤 생각은 우리를 저 먼 곳으로 데려갑니다.
00:39Welcome to the Great Mind.
00:42Great Mindsにようこそ.
00:45私は野口幸男です.
00:48ひとつ橋大学の名誉教授を務めております.
00:52前回は中国の工業化という80年代に生じた世界経済の大きな変化
01:04そしてアメリカに生じたIT革命
01:09この2つの大きな事件 変化に日本がうまく対応することができなかった.
01:18では日本は一体 このような変化に対して
01:23どのように対応したのか ということをお話したいと思います.
01:29図の3-1をご覧ください.
01:33ここに示してありますのは カワセレートの変化です.
01:39水位です.
01:41この図をご覧いただきますと
01:431980年代の中頃に 急激にこの変化が進んでいる.
01:50このことが分かります.
01:52これはですね
01:5485年に行われた プラザ合意の影響ですね.
02:011ドル250円ぐらいに 買い入る前にバスレートは
02:121ドル250円ぐらいだったんですけれども
02:15買い入後にですね それが1ドル180円ぐらいになる.
02:20という非常に急激な 連絡が起きました.
02:30つまり日本の輸出産業は これによって 非常に大きな
02:35痛手を受けたわけですね.
02:37例えば製鉄業です.
02:40中国から安い 鉄鋼製品が輸出されていく.
02:48日本の鉄鋼業はですね 価格の面で競争ができない.
02:52したがって売上が落ちてしまう.
02:56だから 生産を調整しなければならない.
02:59そして 溶鉱炉の火を落とす 製鉄場がですね.
03:05日本の各地に現れてくる.
03:08こういう問題が起きてしまったわけです.
03:12問題は製鉄業だけではありません.
03:16石油化学とかですね あるいは造船業.
03:21こういうところも 非常に大きな痛手を受けました.
03:25このような状況に対応するためにですね.
03:31カーセレートを円安に導く.
03:34そういう要請が製造業から出てきたんです.
03:39日本政府はこの要請に応えてですね.
03:441995年に最初の介入を行いました.
03:50介入を行って円高を止め.
03:53できれば円安に導く.
03:55という介入ですね.
03:57そして 2000年代に入ってからも.
04:02そのような介入が行われる.
04:05そして 2003年頃以降.
04:08カーセレートがかなり安定化した.
04:11ということであります.
04:14このような変化によって.
04:17日本の輸出.
04:19特にアメリカに対する輸出が.
04:22また復活した.
04:24ということがあります.
04:26特に自動車ですね.
04:29アメリカに対する自動車の輸出が増えた.
04:32そして自動車の生産が増えれば.
04:36鉄工業の鉄の生産も増える.
04:39このようにして製造業が復活する.
04:43こういう事態が生じたのです.
04:46このような現象はですね.
04:55外需依存型の経済成長と呼ばれました.
04:59外需つまり輸出ですね.
05:02輸出が増えることによって.
05:05日本の製造業が回復した.
05:09ということであるわけです.
05:12ところが実はこの外需依存経済成長というのは.
05:17長続きしなかったんです.
05:202008年にですね.
05:23リーマンショックということが起きました.
05:28これはアメリカの投資銀行がですね.
05:35破綻するという問題であったわけです.
05:38リーマンショックが起きた.
05:42この2008年のリーマンショックによって.
05:45また再びカーサレートが円高に上がって進んでいく.
05:50こういう事が起きたんですね.
05:53したがって日本からの輸出もそれによって減少してしまう.
06:00自動車の輸出も急減少する.
06:03あるいは電化製品も押し込む.
06:08製鉄業も押し込む.
06:10このようにですね.
06:12日本の製造業は大変苦しい事態に陥った.
06:18ということになりました.
06:21さらにこの動きは続いてですね.
06:26円高がさらに進んでいく.
06:28ということが起きました.
06:31特に2010年頃においては.
06:35ヨーロッパからユーロ危機の影響で資金が日本に流入する.
06:41このために円高が進む.
06:43ということが起きています.
06:46このようなことを背景にして.
07:01円安を求める声が製造業からですね.
07:06非常に強く出てきたことになったのです.
07:12日本政府はですね.
07:14これに応えるために.
07:18安倍内閣がアベノミックスという経済政策を導入していくことになりました.
07:25このアベノミックスの中心になったのは.
07:39金融緩和政策です.
07:42この異次元金融緩和政策の目的は.
07:49消費者物価の上昇率を引き上げる.
07:53ということでした.
07:55消費者物価の対前年上昇率を2%にする.
07:59それを2年間の間に実現する.
08:03これを目的にしました.
08:05そしてこれを実現する手段として.
08:11国債を買えるということを行ったんです.
08:16民間の金融機関が持っている国債を日銀が買える.
08:22私はですね.
08:25この金融緩和政策というのは.
08:30問題を持っていたと思います.
08:34まず問題はですね.
08:36目的です.
08:38なぜ消費者物価を引き上げるかということですね.
08:43物価が上がったところで.
08:45国民の生活が豊かになるわけではありません.
08:49むしろ貧しくなってしまいますね.
08:51国民が豊かになるためには.
08:54賃金が上がる必要がある.
08:56あるいは経済成長率が高まる必要があるのであって.
09:00そういうことから言いますと.
09:03賃金の上昇率.
09:05どうか経済成長率.
09:07これを引き上げる.
09:08というのが分かるわけですけれども.
09:11なぜ物価が目的なのか.
09:13ということですね.
09:15もう一つの問題はですね.
09:19政策手段との関係です.
09:22国債を買い入れる.
09:24というわけですが.
09:25なぜ国債を買い入ればですね.
09:27物価が上がるのか.
09:28ということであります.
09:30少し専門的なことになりますが.
09:32説明をしますと.
09:34日銀が国債を買い入れる.
09:37国債を買い入れる.
09:39民間の金融機関が持っている国債を買い入れる.
09:43多くの人が解釈したのはですね.
09:47このような買い入れを行うために.
09:52日本銀行は日銀券を増殺するのであろう.
09:58日銀券というのはマネーなんですね.
10:02ですからマネーが増える.
10:05マネーが増えれば物価が上がるだろう.
10:08このように解釈したわけです.
10:11しかしこの解釈は間違っていたわけですね.
10:16その証拠がこの図です.
10:19この図はマネーストックの増加率というものを示していますが.
10:25マネーストックはですね.
10:29異次元金融緩和によって.
10:32上昇率が高まるということはほとんどなかったわけですね.
10:362013年頃にマネーストックの増加率はほとんど影響を受けていません.
10:432020年頃に金融緩和に上昇率が高くなっていますが.
10:48これはコロナの対策として.
10:52金融緩和とは関係がありません.
10:59マネーストックが増えなければ.
11:02経済に影響を与えることはできない.
11:04物価も上がることはない.
11:06ということですから.
11:08結局そのような効果は実現しなかった.
11:11ということになるんです.
11:14それなら一体何が増えたのか.
11:17ということが問題になると思います.
11:21この図にはですね.
11:24マネタリベースというものの増加率が書いてあります.
11:28マネタリベースというのは何か.
11:31と言いますと.
11:32これはですね.
11:34しとして日銀の東西預金なんです.
11:38東西預金というのは何かと言いますと.
11:40民間の金融機関が日銀に持っている東西預金なんですね.
11:44これが増えたためにマネタリベースが急に増えた.
11:48異次元金融緩和政策によって増えた.
11:51ということになっています.
11:53なぜ日銀の東西預金が増えたのか.
11:57ということなんですけれども.
11:59それはこういうわけです.
12:02つまり日銀は.
12:04民間の金融機関が持っている国債を買い入れたんですね.
12:09この国債を買い入れたのは.
12:12日銀券を増殺して買ったのではなくて.
12:15日銀の東西預金を増したんです.
12:18つまり日銀のバランシートでは.
12:22資産の面で国債が増えて.
12:24負債で東西預金が増える.
12:26こういうことによって国債を購入したんですね.
12:31ところが日銀の東西預金というのは.
12:35これはマネーではないんですね.
12:38経済主体が送金や決済に使えるものではない.
12:42だからこれはマネーではありません.
12:45それはマネーの元なんですね.
12:48で.
12:49したがってマネーストックには含まれないで.
12:52マネーベースに含まれるんです.
12:54このために先ほどご覧いただいたように.
12:57マネーストックは増えない.
12:59しかしこの図に言い示されているように.
13:02マネタリーベースが増えた.
13:04このような変化が起きました.
13:07マネーが増えるためにはですね.
13:10銀行がこの東西預金を引き出して.
13:14それを企業に対する貸し付けに与える必要があります.
13:18そうするとこの貸し付けが銀行の預金になって戻ってくるんですね.
13:23で銀行の預金というのは.
13:26決済に使える手段ですから.
13:28これはマネーなんです.
13:30しかし実際にはそのようなことが起きなかったということですね.
13:35つまり銀行の企業に対する貸し出しが増えなかったということです.
13:41なぜ増えなかったか.
13:42といえばそれは企業の資金需要がなかったからですね.
13:47つまり経済が成長しなかったから貸し出しが増えなかった.
13:52だからマネーが増えなかった.
13:54マネタリーベースが増えただけで終わってしまった.
13:59この結果を実際のグラフで見てみたいと思います.
14:04左側にありますのは.
14:06これは消費者物価の上昇率ですね.
14:11これが2%を上回ることはありませんでした.
14:15つまり目的は達成できなかったということですね.
14:19いくつかの年で1%を超えていますけれども.
14:23これは消費税の税率を上げたことの効果です.
14:28それを除くと1%にも達していない.
14:31右側の図.
14:32これに書いてありますのは.
14:34実質賃金の推移です.
14:38名目賃金の上昇率から物価上昇率を引いたもの.
14:43これを実質賃金と言いますが.
14:45実質賃金と言いますが.
14:48実質賃金はですね.
14:511990年代の後半以降伸びていません.
14:55伸びていないどころか.
14:57傾向的には下落しているんですね.
15:00つまり国民の生活はこの期間に貧しくなってしまった.
15:06と言わざるを得ない予定であります.
15:12つまりですね.
15:14物価上昇率ということを目的にした.
15:17本来であれば賃金の上昇率ということを目的にして.
15:22その引き上げということを実現すべきだったんですが.
15:27そのようなことは実現できなかった.
15:30この期間に日本はかえって貧しくなってしまった.
15:34ということが見えると思います.
15:37では.
15:38一元金融緩和政策は何の効果も持たなかったのか.
15:43と言いますと.
15:44決してそんなことはありません.
15:472つの重要な効果が生じました.
15:50まず第一はですね.
15:52金利が下がったということであります.
15:55国債を買い入れるわけですから.
15:58そうすると金利が下がります.
16:01これによって金利が下がった.
16:05日本の金利が下がりますと.
16:08外国との間の金利差が開いてしまうんですね.
16:12金利差が開くと円安が進みます.
16:15下がって円安が進んだ.
16:18円安が進むと企業の利益が増えるんですね.
16:23企業の利益が増えるということになりますと.
16:28株価が上昇します.
16:30で.
16:31このことも実際に生じました.
16:34この企業は豊かになったけれども.
16:38国民は豊かにならなかった.
16:41このことが重要な問題であるわけです.
16:46では日本はですね.
16:48日本はですね.
16:49将来に向かってどのような問題を持っているのでしょうか.
16:55そしてこういう問題を解決していくためには.
16:58一体どのような政策が必要とされるでしょうか.
17:03こうした問題について.
17:05次回第4回にお話をしたいと思います.
17:10ご視聴ありがとうございました。
추천
22:17
|
다음 순서
1:50:37
48:10
1:25:13
1:41:49
1:30:05
46:52
54:58
1:42:37
58:42
1:41:52
1:10:47
52:20
1:29:44
59:38
45:12
1:05:45
1:04:45
1:11:43
1:00:58
1:05:11