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  • 2025/5/23

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ニュース
トランスクリプション
00:00アメリカのトランプ大統領が最優先課題の一つとして位置づける不法移民対策
00:12当局は法的な手続きを経ずに入国してきた人たちの摘発を強化しているところですが
00:20その余波は今学生ビザを取得してアメリカにやってきた各国からの留学生にまで及び不安や混乱が広がっています
00:32留学生から先月以降突然滞在資格が取り消された
00:3715日以内に国外に退去するようにと通知を受け取ったという報告が相次いだんです
00:43アメリカ移民弁護士協会によりますとその数4700人を超えているといいます
00:50実際に滞在資格を一時取り消された日本人留学生に話を聞くことができました
00:57オンダスグルさんです
01:096年前から西部ユタ州の大学に留学し
01:14博士課程でAI・人工知能や画像認識について研究しています
01:22日本のメーカーで研究員をしていたんですけど
01:25AIとか今騒がれているようなチャットGPTみたいな
01:30そういう技術がすごい進歩してきていて
01:34その分野をエキスパートになりたいなと思って
01:38アメリカで拍手を取りたいと思って
01:39オンダさんは先月上旬
01:45突然大学の担当者からメールを受け取りました
01:49国土安全保障省により滞在資格の登録が取り消されています
01:57政府が留学生を管理するデータベースから
02:03オンダさんの登録が抹消され
02:0615日以内にアメリカ国内から退去しなくてはいけない可能性があると
02:11告げられたのです
02:13本当にただ驚いて
02:17これからどうしようと
02:19家族と相談して
02:21もし帰らなければならないときに備えて
02:25少し荷物もまとめ始めて
02:28大学から知らせを受けたときには
02:34すでに滞在資格が取り消されてから
02:374日経っていたというオンダさん
02:39すぐに弁護士に相談しました
02:44すると
02:48過去に法令違反をしたことが
02:51滞在資格取り消しの理由になった可能性があると
02:54指摘されました
02:55オンダさんが思い当たったのは
03:01車のスピード違反と
03:03以前
03:06釣りに行ったときに起こった
03:08ある出来事だったといいます
03:10当時何家族か友達の家族と釣りに行っていて
03:15子どもたちもたくさんいたので
03:17彼らが釣っていて
03:19釣ってた人の人数と魚の数で少し多いですと言われて
03:23全員で釣った魚の数が
03:28資源保護のための規定の上限を超えてしまい
03:31その結果代表者として
03:34裁判所への出庭要請を受けたというオンダさん
03:38しかし
03:40その後起訴されることはなかったといいます
03:44当局はどのような理由で滞在資格を取り消したのか
04:03明らかにしていませんが
04:05オンダさんの弁護士は
04:07有罪判決を受けたわけでもないのに
04:10滞在資格が取り消されるという措置は
04:13これまでに例がないといいます
04:33アメリカ移民弁護士協会によると
04:53滞在資格を取り消された留学生は
04:564700人以上
04:58一部は訴訟を起こし
05:01滞在資格の回復を求めました
05:03オンダさん自身も他の学生とともに
05:10集団訴訟を起こしました
05:12すると事態は急展開します
05:16訴訟が相次いだ結果
05:40国土安全保障省の参加の
05:43移民税関捜査局は
05:45先月新たな方針を策定するまでは
05:49取り消した留学生たちの滞在資格を
05:52元に戻すと
05:53裁判の手続きの中で表明しました
05:56しかし新たな方針が
06:01どのようなものになるのか
06:03今も明らかにされていません
06:05その一方で当局は
06:10留学生などのSNS上の言動を
06:13厳しく監視していると表明し
06:16波紋が広がっています
06:17アメリカへの訪問者は適切な行動を
06:23アメリカに脅威を及ぼす可能性のある情報を
06:28移民局は常にオンライン上で監視している
06:31留学生側の弁護士は
06:36SNSでの発言の内容次第で
06:39滞在許可を取り消す可能性を
06:42示唆するものだとして
06:43懸念を強めています
06:45アメリカは
07:15日本の市原記者に聞きます
07:17市原さん
07:17なぜ留学生の滞在許可の取り消しが
07:21相次いでいるのでしょうか
07:23理由は明らかにされていませんが
07:27トランプ大統領は
07:29就任直後から
07:30犯罪を犯した不法移民の取り締まりを強化し
07:33入国管理を厳しくしてきた経緯があります
07:36弁護士たちによると
07:39当局が学生ビザを持っている人たちから
07:42犯罪歴のある人を探そうとする中で
07:45軽微なものであっても
07:47過去の法令違反の記録と
07:49留学生の登録データベースを
07:51称号して
07:52機械的に滞在資格を
07:54取り消したのではないかと
07:55考えられています
07:56しかし
07:58有罪判決を受けていない人の
08:00滞在資格まで
08:02突然
08:03理由も告げずに取り消すというのは
08:05やりすぎだと
08:06弁護士たちは話しています
08:08実際に訴訟の結果
08:11国土安全保障省の参加の
08:14移民税管操作局は
08:16滞在資格の取り消しを撤回して
08:19資格を回復させることになりました
08:21西原さん
08:24滞在資格は一応回復されたわけですけれども
08:27留学生はこれで安泰と言えるんでしょうか
08:30そうとも言えない状況にあります
08:35アメリカの大学は
08:37卒業式のシーズンを迎え
08:39長い夏休みに入ったところも
08:41多くあります
08:42しかし
08:44政権の方針が不透明な部分があり
08:46再入国がスムーズにできるか
08:49わからないとして
08:50留学生たちに
08:52母国に帰国したり
08:53他の国に旅行に出かけたりせず
08:56アメリカ国内に留まることを
08:59勤める大学もあります
09:00このため留学生たちからは
09:03苛立ちや不安の声も聞かれます
09:05それでも
09:07抗議をしたら
09:09自分の立場を危うくするのではないかと
09:11考えてしまいますし
09:13SNSも監視していると言われたら
09:16ネット上で本音を投稿することすら
09:18難しくなっていると話す人もいました
09:20こうした状況を受けて
09:23アメリカへの留学を希望する人が
09:26減り始めているという
09:27調査結果も出ています
09:28留学生を支援する団体
09:31NAFSAなどが
09:33今年3月下旬から
09:34先月上旬に実施した調査では
09:36回答したアメリカの大学院のうち
09:39およそ4割で
09:41去年の同じ時期と比べて
09:43入学の手続きをした留学生が
09:45減っていると言います
09:46この団体では
09:48留学生の減少は
09:50アメリカの国益を損ないかねないとして
09:53懸念を強めています
10:24イノベーションを起こし
10:27経済成長のエンジンともなってきた
10:30世界の優秀な人材から
10:32経営されるようになってしまうことは
10:34トランプ政権も望んでいないはずです
10:36透明性を維持しながら
10:39入国管理の政策を整備していけるのか
10:41今後の対応が問われています
10:44こちらQRコード出ていますが
10:48番組では皆さんの声を募集しています
10:50お伝えしたトランプ政権の政策についてなど
10:53国際ニュースの疑問や質問をぜひお寄せください
10:56続いてもアメリカです
11:00アメリカで本人の同意が得られていない
11:03性的な画像や動画を
11:05SNSなどに投稿することを犯罪とみなす
11:08初めての連邦法が成立しました
11:10生成AIで作られたいわゆるディープフェイクも
11:14対象となります
11:15この法律は超党派の支持を得て
11:23上下両院で可決されたもので
11:2519日にトランプ大統領が署名して成立しました
11:28法律では本人の同意が得られていないことを知りながら
11:39ディープフェイクをはじめ
11:40性的な画像や動画をSNSなどに投稿することなどを
11:45連邦法上の犯罪とみなし
11:47公金刑を含む罰則を設けています
11:49また、SNSなどの運営会社に対し
11:54被害者からの要請があった場合
11:5648時間以内にその画像などを削除することを
12:00義務付けています
12:00法案の成立に賛同する立場を示してきた
12:09メラニア夫人も署名式に出席
12:11法律の意義を強調しました
12:13こうした対策をめぐっては
12:27これまで州単位で対応が分かれ
12:30指針となる連邦法の必要性が指摘されてきました
12:34今日のアングルは子どものSNS利用の規制についてです
12:45各国で取り組みが進んでいます
12:48最近ではオーストラリアで去年16歳未満の子どもの
12:52SNS利用を禁止する法案が成立し話題を集めました
12:56そして昨日はEUヨーロッパ連合も新たな規制を検討していると
13:02アメリカの政治サイトポリティコが報じました
13:04注目すべきポイントは2つです
13:071つ目はデバイスに年齢確認機能を搭載するということ
13:13そして2つ目は中毒性の高い機能を見直すということ
13:16詳しく見ていきます
13:171つ目です
13:18これは使うスマホなどのデバイスです
13:21今はアプリに年齢確認や親の同意を求めるようになっているんですけれども
13:25デバイスそのものにスマホに埋め込むというものですね
13:282つ目はこちらです
13:30中毒性の高い機能の見直し
13:32長時間利用につながりやすい特有の機能を制限する
13:37例えばオートプレイ
13:39自動で次の本説が出てくる
13:40ありますよね
13:41それからパーソナライゼーションですね
13:43これは自分の好みのものばかりが出てくるようになる
13:46そういった機能ですね
13:47ありますね
13:48私も何時間も見ていたなんてことありますね
13:51ありますよねSNSでは
13:53実際ですね
13:55デバイスを作るアップルやグーグルなどは
14:01そうですねアップルやグーグルは
14:03こういう規制には反発する可能性がありますけれども
14:05実現すれば現在の規制よりもかなり厳しくなるとみられます
14:10ただこの規制を設けてでもですね
14:12それが守られるのかどうか疑問で
14:15抜け穴があるんじゃないかと思うんですがどうでしょうか
14:18確かにそういう面があると思いますね
14:20今人気のTikTokですとかInstagramというのは
14:2313歳未満の利用を禁止するという規約が一応あるんですよね
14:29ただですね実際これ自称の年齢で利用できるために
14:34機能してないんじゃないかという指摘もあります
14:36実際そういうデータもあります
14:37アメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ高の
14:40研究者などが行った研究では
14:42年齢制限を満たしていない
14:4511歳から12歳の63.8%が規約に違反する形で
14:51アカウントを持っていたというんです
14:53子どものSNS利用をどこまで規制するべきなのか
14:58世界全体に目を転じてみます
15:00こちらですけれども調査会社イプソスが行った調査です
15:04これちょっと小さいんですけども
15:05こっちが国名ですね
15:07それで14歳未満の学校の内外でのSNSを禁止すべきか
15:13賛成がピンクです
15:14反対が青ですね
15:15世界の平均は65%が賛成
15:1814歳未満がSNSを禁止すべきだと
15:22そして日本はどこかと言いますと
15:24ぐーっと下がってきてここですね
15:2552%半分ちょっとの人が
15:28SNS14歳未満に対しては
15:30SNSを規制すべきだというふうに回答しています
15:33辻さん一方でSNSが入っているスマートフォンですけれども
15:36親御さんと子どもがすぐ連絡が取れたり
15:39あとは気になったこと子どもたちも調べて学べたりと
15:42いい面もあるだけに難しいですね
15:44そうですね
15:44スマホについて世界の人々はどう感じているのか
15:48そうしたものもあります
15:49これちょっと世代別で聞いた調査なんです
15:52Z世代、ミレニアル世代、X世代、ベビーブーマ世代
15:56Z世代が一番若くて10代から28歳ですね
15:59それでこの年齢を重ねていくと
16:01それで学校でのスマホの禁止はどうなったかというと
16:04こちらです
16:05当然ですけれども若い世代はスマホ禁止に反対が多いですよね
16:09そして年を重ねるごとに
16:12スマホの禁止に賛成の人が増えていく
16:15これ自体は驚きのないことだと思いますね
16:18そして次はこちらです
16:21SNSの禁止はどうかというと
16:24全ての世代で6割を超える人たちが
16:28規制に賛成だというふうに答えたんですね
16:32スマホの危険性というのを年代を問わず感じているのかもしれません
16:38SNSは多くの人とつながれるプラスの面も多くあります
16:44子どものSNS利用の規制に正解はありません
16:47便利さと行き過ぎとの境界を各国が模索しています
16:52続いては先週12日にフィリピンで行われた中間選挙です
17:00マルコス大統領とサラドゥテルテ副大統領の対立が深まる中
17:05双方の陣営が激しく争い注目されました
17:09そしてこの選挙では出稼ぎなどで世界各地に住む有権者のこちら
17:16インターネットによる在外投票が初めて行われました
17:21そのインターネットの投票ですね
17:24世界ではどうなっているんでしょうか
17:26導入例を見ていきましょう
17:27スウェーデンの研究機関民主主義選挙支援国際研究所によりますと
17:32インターネット投票を国内と在外の有権者ともに実施している
17:37全ての有権者に実施しているのが
17:39エストニア、UAE、アラブ首長国連邦、オマーンです
17:42また今回のフィリピンのように
17:44インターネット投票を在外の有権者のみ実施している国もあります
17:49フィリピンに加えてフランス、メキシコ、エルサルバドルの4カ国です
17:54このほか国内や在外で特定の有権者や地域を限定して導入しているという国もあるんです
18:03今回30万人以上のフィリピン人が暮らす日本でも
18:08インターネットによる投票が行われました
18:11初めての導入での有権者の受け止めや
18:15見えてきた課題を取材しました
18:17母国での投開票日を9日後に控えたこの日
18:26日本で暮らすフィリピン人およそ100人が
18:30選挙に向けて千葉県松戸市に集まりました
18:33会場ではインターネットによる投票に必要な
18:41事前の登録や投票のサポートが行われました
18:45有権者はパスポートや顔写真など個人情報を登録
18:52ログインすると候補者や政党が表示され
18:57投票先を選びます
18:59投票期間は1ヶ月
19:03自宅などどこからでも投票できます
19:06フィリピンの在外投票はこれまで
19:22大使館などに郵送するか
19:25直接持っていく方法が取られてきました
19:28過去20年の投票率は国内と比べて低く
19:34高い時でも50%に届きませんでした
19:38ネット投票の導入は有権者の利便性を高め
19:44投票率の向上や大使館側の業務削減に
19:48つながると期待されています
19:50国外に住むフィリピン人の数は
19:56全人口の1割およそ1000万人とされています
20:00多くの出稼ぎ労働者による母国への送金は
20:05フィリピンの経済を支えています
20:08政治家も国外に出向いて支持を訴えるなど
20:13国外の声を重要視してきました
20:16フィリピン政治に詳しい専門家は
20:22その存在の大きさを指摘します
20:25一緒にロールモデルなんですね
20:29海外に行ってそこで外貨を稼いで
20:32国と家族を助けるという意味じゃ
20:34すごく大事な存在
20:36いろんな苦難を乗り越えて
20:39働いて貢献しているところです
20:43フィリピンがどっちの方向に住むべきのものか
20:45ということを先進国の経験からよく知っていると
20:48そういう意味で多くのフィリピンの方々が
20:52海外にいる方々に耳を傾けるわけです
20:55しかし初めてのネット投票で
21:01有権者は慣れない作業に苦戦
21:04自分が選んだ候補者に
21:07確かに投票できたかどうかを心配する声や
21:11自分の票が不正に操作されてしまうのではないか
21:15という懸念も聞かれました
21:17私たちの選択肢の選択肢の選択肢の選択肢の選択肢が
21:29便利なんですけど
21:31でも本当は私たちは紙の方がいいですね
21:35大使館としても信頼度をさらに高めることは重要だと認識しています
21:53投票が締め切られた後
22:18大使館では立ち会い人が見守る中
22:22集計作業の様子が公開されました
22:25候補者や特票の詳細が書かれた紙が出されると
22:42全員が注目しました
22:44名古屋と大阪で行われていた集計作業も無事終了
22:55これまで翌日の昼頃まで続いていた
23:04票の集計と確認の作業などが
23:07今回は4時間余りで終わりました
23:10一方、日本では投票率が前回を下回りました
23:16初めて実施されたネット投票
23:21利便性とともに課題も浮き彫りになりました
23:25こんなに便利なんてすごいな
23:31一番大事なのはやっぱりセキュリティ
23:34誰の名前に一票を入れたの
23:36それはちゃんと見たい
23:37これからオンラインになるんだと思います
23:40日本にいるフィリピン人たちを
23:42私と同じように参加しましょう
23:44私たちの国が良くなるように
23:46私たちの国が良くなるように