プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップフッターにスキップ
  • 2025/5/9

カテゴリ

🗞
ニュース
トランスクリプション
00:00衆議院議員田中核英について外国為替及び外国貿易管理法違反に該当する疑いが濃厚となり
00:11検察当局は東京地方検察庁において逮捕し直ちにその身柄を東京工事署に留置いたしました
00:22主職の手がいきなり構造汚職の頂点を捉えた
00:26金券政治の省庁田中核英は7月27日早朝ついに逮捕され
00:33ロッキード事件はいよいよ核心に迫ってきた
00:36昭和47年7月から2年4ヶ月
00:42時の内閣総理大臣として権力の座にあった田中核英
00:48この間長野氏や児玉義雄らとともに全日空のトライスター導入に関与し
00:54自衛隊の次期大戦紹介機の国産化を白紙に戻すなど
00:59様々な疑惑が指摘されてきた
01:01田中は総理就任直後後にウォーターゲート事件で出着した
01:07ニクソンアメリカ大統領と密かにトライスター購入を約束したという
01:13歴代の総理が成し得なかった日中の国交を正常化
01:21この時日光全日空の間で航空機乗り入れ競争が激しく
01:27多額の鐘が動いた
01:29そしてロッキード丸辺に全日空を通じて
01:41およそ5億円の黒い贈賄金が田中の手に渡り
01:45その年12月の田中内閣初の総選挙で自民党は勝利を収めた
01:52新潟県から裸一貫で上京した田中は
02:00ブルドーザーよろしく若干39歳で優勢大臣に
02:05ついはしゃぎすぎて
02:07何和武士大臣、ふんとし大臣との異名までつけられた
02:11出世はトントン病死
02:14池田内閣では大倉大臣に
02:17その後3期連続で国の金庫番を独占した
02:23三大福を尻目に田中閣営はホスト佐藤を引き継いだ
02:3754歳の若い最少は日本列島改造論をぶち上げて絶好調であった
02:45頂点へたどり着いた田中は
02:48やがて自らが仕組んだ金券の落とし穴へ
02:52転げるように落ち込んでいくのである
02:54田中の栄光の影には
03:01常に金に絡む黒い噂があった
03:04噂は真実となり
03:07金脈問題が暴露されて
03:09田中はついに総理の座を追われた
03:12逮捕の朝
03:22目白の田中の自宅を捜索する東京地検
03:26この広大な庭内で
03:29どれほどの密約が交わされてきたか
03:32互いに国を代表する首脳会談の席で
03:36一民間航空会社の問題が議論されるなど
03:40あり得るはずもなく
03:41事実全くなかったことを明らかにしております
03:45ロッキード事件では潔白であると胸を張っていた田中
03:52金で全てを解決した田中の政治は
03:57腐敗しきった日本の議会政治の姿そのものであった
04:06非常に懐かしいと言いますかね
04:09懐かしいニュースフィルムです
04:10田中核元首相が逮捕された時に
04:14当時の映画館で流れました
04:16毎日新聞ニュースを見こらんいただきました
04:19ロッキード事件
04:20黒いピーナッツとか記憶にございませんとか
04:24それから粉刑の友とか蜂の人差しとか
04:28非常に印象的なキーワードがいっぱい出てきた事件なんですが
04:33もちろん戦後最大の偽国事件ということなんですが
04:37田中核元首相の犯罪ということなんですが
04:40第一審の判決が出たのが
04:43ちょうど1983年の10月12日
04:47ちょうど30年前になるということで
04:50改めてこの事件が何だったのかということを
04:54戦後の政治史も含めて検証してみたいと思っております
04:59判決から30年検証田中核元
05:02今日と明日2夜にわたってお送りしたいと思います
05:06今夜のゲストは朝日新聞の政治記者時代に
05:10田中核元首相を担当されたジャーナリストの
05:13早野徹さんです
05:14よろしくお願いいたします
05:15どうもよろしくお願いします
05:16そして解説は毎日新聞論説委員の松田孝一さんです
05:21よろしくお願いします
05:22お二方非常に懐かしい映像ですね
05:26懐かしいですね
05:26という感じなんですが
05:28早野さんは去年の秋に
05:31こういう新書本を出しになりました
05:33田中核英というですね
05:36新書本にしては非常に分厚い本ではありますけれども
05:40これは去年私読まさせていただきました
05:43改めてこの特集ということで読まさせていただいたんですが
05:46これは田中核英さんを軸にした戦後政治史ですね
05:52そうですね
05:53非常に読み応えがあったなというふうに感じました
05:57松田さんはこれを毎日新聞で書評をなされたとか
06:01はい、書評に書きまして
06:02ですからかなり付箋を入れて真面目に読んだんですけど
06:08ということなんですが
06:0930年前、逮捕は37年前ということになりますけれども
06:13絶頂期の田中核さんが金券を指摘されて
06:17転げ落ちるようにということだったんですが
06:20早野さんこの逮捕というこれは
06:24当時は田中版の記者
06:26というよりはですね
06:29私は新聞記者になって
06:33地方でさつまりしたりして修行して
06:37政治部に東京に来ましたら
06:43田中核英総理大臣だったんですね
06:45なるほど
06:46それで松田さんなんかと一緒に総理版というのをやってたんですよね
06:51総理大臣の周り
06:52イブロールしている若い記者
06:53そんなことで過ごしていましたら
06:58核英さんがさっき言った橘隆さんの
07:01一貫文言春樹ですね
07:04やられてですね
07:04辞めたりしていたドラマを見ておりました
07:08そんなことだったもんですから
07:11逮捕の時はまだまだ
07:13政治記者としては新米の頃でですね
07:16びっくりしました
07:18総理逮捕という元総理逮捕というようなこと
07:23松田さんも結構
07:24そうですね私はちょうどバン記者を
07:28早野さんと一緒にバン記者をやって
07:30その後厚生省に移ったんですよ
07:32厚生省担当をやってた時に
07:35厚生省と東京地検は道路挟んで反対側なんですよ
07:39で厚生省の窓からですね
07:44見てたら人が集まってきて
07:46うわーって感じになったわけですね
07:48そしたら核産が呼ばれたと
07:50入っていくシーンというのを
07:53黒山の人ださりで見ました
07:57さあ今出ました検察庁
08:02東京地検特措部が摘発した
08:05戦後最大の漁獄事件なんですけれども
08:07ざっと年表を見ていきたいと思います
08:09ここでアメリカで
08:13ロッキーロ事件発覚をします
08:15それから国会でも問題になって
08:17ここでこの1976年7月27日に逮捕になって
08:23この間ずっと検察は
08:26田中閣営を頂点とする
08:28政財の捜査をやってきたということなんですが
08:34さあこれのアメリカから初のニュースだったんですが
08:38アメリカといろんな交渉をしてきた
08:40当時の知見特措部の特措検事
08:44紙反り堀田というあだ名がついたぐらいの
08:47B1の堀田勤さんに当時の話を伺いました
08:50VTRをご覧ください
08:51この事件を着手するにあたってですね
08:56非常に難しい壁がいくつかあったと
08:5976年の2月5日
09:03ボンと日本の政府交換に大きなお金が入っている
09:10だからお金をもらっている中に
09:14児玉義雄、長野検事などがいるという報道がされて
09:26どうしてこれをやれるんだろうと
09:29アメリカ国民に隠しているような資料を
09:35日本にくれるはずがない
09:37それは日本の常識ですよね
09:39日本なら絶対外国なんか渡さない
09:41しかしそれをもらわないとやりようがないわけですよね
09:46だからそこをどう突破するかというのが
09:52最初の最大の壁だったんですね
09:59検察首脳会議を開いて
10:03検察が決断して着手するということだったと思うんですが
10:09この当時の様子というのはどんなような
10:11私にどうしてももらえないのかという
10:17豪華門が検事総長からありましたから
10:21私はアメリカの場合は日本と違って
10:25くれる可能性はありますと
10:28それは私が半年前まで
10:313年半の間アメリカの日本国大使館に
10:36出向して勤務していって
10:38アメリカの障害関係者ともずっと付き合っていて
10:44彼らがヨーロッパのいろんな国に
10:46秘密資料を渡しているのを知ってましたから
10:50それじゃ
10:52もらいに行ってこいと
10:55ただし絶対に秘密に
10:57国民にわからないようにもらってこいと
10:59ロッキード事件の真相というものは
11:03国民の前に明らかにされることが
11:07日本の政治の新しいスタートである
11:10こういうことでその責任を果たすことが
11:15私に課されてある使命であると
11:17考えておる次第でございます
11:19アメリカ側の司法書は内々に
11:23検察が捜査に使うなら
11:28あげてもいいよと
11:30ただ公開するのはダメと思う
11:32ところにミキソウルは気に食わないわけですよ
11:36ミキソウルは政治基盤は非常に弱かったですからね
11:39幅が小さくて
11:40だから早く公開したかった
11:42私がロサンゼルス行ってからでも
11:46ロサンゼルスの私の宿に
11:50いきなり総理から電話がかかったりして
11:52それはもう
11:54水域のチャンネルで報告しておりますので
11:58刑事局長からお聞きくださいということで
12:01アメリカの捜査市場の中には
12:06閣営さんだけじゃなくて
12:08いろんないわゆる廃炉交換の名前が出ているということなんですが
12:12ちょっとびっくりしたんですが
12:13ホッタさんがアメリカでいろいろ下準備をしている時に
12:17当時の首相のミキさんから直線で
12:19伺ってきてというですね
12:21これ当時の政治状況というのは
12:25その近県自民党というふうに言われて
12:28閣さんが力を持っていた時で
12:30クリーンミキが出てきた
12:31ミキさんは小さな派閥だった
12:34ミキさんがやりすぎるんじゃないかと
12:38だんだんみんな潰しに入るみたいな
12:39そんな政治状況
12:40そうでしたね
12:41その前に閣営さんが先ほどの言ったように
12:45金券田中で倒れた
12:47その後はいわゆるシーナ最低というのがありましてね
12:51それでクリーンミキだと
12:53こういうことなんだけれども
12:55おっしゃる通り
12:57田中派の派閥の方
12:58人数がとても多いから
13:00ミキさんは少数派閥だった
13:02ミキさんは理想を掲げ
13:05しかし結構バルカン政治家と言われる
13:08したたかな派閥の駆け引きも
13:11立ち派な人だっただけれども
13:13ロッキード事件
13:15先ほどにあったように
13:17これを解明することが
13:18日本の民主主義だという
13:20そういうこともあったでしょう
13:21しかしこれは田中派が自分たちの足を引っ張るのを
13:27牽制する絶好の材料だというようなことも
13:31もちろん感じてたでしょうね
13:33やっぱり権力闘争を少数派で生き抜くというのは
13:36なかなか大変な力量がいるわけでね
13:38で、堀田さんに多分電話して
13:41その中に田中という名前はないか
13:44きっとこういうことだったんだと思いますよ
13:46原則から言うと
13:49その捜査上の資料というのは
13:51後半裁判以外には使っちゃいけないということなんですが
13:54三木さんは三木さんでやっぱり
13:56手を回した早くという
13:57文字通り権力闘争だったんですかね
14:00松田さん当時はやっぱり
14:04三木さんがやりすぎる
14:05はしゃぎすぎだって
14:06そんなことだったら自民党本体が
14:08ダメになるんじゃないか
14:09高松もそうやって抑えつけてた
14:11事情があったわけですよね
14:13そうですね
14:13三木さんでいけば閣内で当時21人だったと思うんですよ
14:19閣僚はね
14:20だけども解散するかしないかということでいくと
14:24そのうち15人が反対半三木ですからね
14:27そのくらい全体構図としては
14:3115対6というようなのが
14:35閣僚の数字でいくと
14:37そのくらいの差がついてた
14:39ホッタさんたちがアメリカから資料を持ってくるというようなことになって
14:44これはだんだん解明されてくるかもしれないというようなね
14:48空気になってきたときに
14:51これはもう三木さんをとにかく引きずり下ろさなきゃいけないというので
14:55当時その閣営さんとか大平さんとか福田さんなんていう
15:00グルがいろいろ水面下で会談したりしてね
15:03三木下ろし
15:05これがもうね
15:06火がついていたんですよ
15:08でもこれはしかしやっぱり
15:11国民がそれは許せなかったな
15:13自民党の派閥の権力争いが水面下でありながら
15:18捜査は捜査で進むということなんですが
15:20検察がどういう捜査をしてたのかということなんですが
15:23その検察の捜査について
15:26NHKの元司法キャップだった
15:30尾又一平さんが当時のこういうふうな本を書いております
15:35この検察がどういう動きをしてたのかというところで
15:40坂上亮というペンネームで尾又一平さんが書いてるんですが
15:43ロッキード広く検察はどう構えてたのかということを
15:47尾又さんにインタビューをしております
15:49VTR見てください
15:51尾又さんが坂上亮のペンネームで書かれた
15:56このロッキード広くなんですけれども
15:58ロッキード事件を捜査した特捜部
16:01特捜検事の動きを国名によった
16:05貴重な一冊だと思うんですけれども
16:07この本も今だから話すことはできるんですけれども
16:12読まれた方は大体分かるかと思うんですけれども
16:16主任検事をしていた吉永雄介さん
16:19今年の6月23日に80歳で亡くなりましたけれども
16:22彼がつけていた捜査日誌とか
16:26あるいは捜査の記録から微暴録とかですね
16:30あるいはロッキードに関わる
16:32持っていた資料というものを全部いただいてですね
16:35それをベースにして書いたものなんです
16:37検察にとって最大の壁
16:41いくつもあったと思うんですね
16:42吉永さんご自身が言ってましたけれども
16:457月27日に田中当時の前総理ですね
16:50逮捕しますね
16:51逮捕容疑は外貯め法違反なんですね
16:55外国為替管理法違反で逮捕するんですよね
16:58みんなえっと思うわけですよ
17:00普通だと収賄で逮捕だというふうに思っているわけですからね
17:04そこに吉永さん独特の秘策があってですね
17:09つまりこの事件というのは
17:121973年の8月10日に
17:15合憲のうちの第1回目がですね
17:18イギリス大使館裏で
17:19秘書の榎本秘書に
17:22伊藤当時の役員から
17:26マルベルの伊藤さんからですね
17:27渡されているんですけれども
17:29そうすると事項が8月10日になると
17:33もう事項になってしまうので
17:35刑事訴訟法の254条の第2項にですね
17:39共犯者を起訴すると
17:42そうするとその共犯者というのは
17:45もう片方は事項が停止するという
17:48法律を使ってですね
17:52まず外貯め法で逮捕して
17:54榎本秘書を起訴しておいて
17:58残りの満期になる8月16日までにですね
18:02今度は自宅収賄で
18:04総理の職務権限というものを
18:07最高検察庁、高等検察庁、地方検察庁で
18:10協議しながらですね
18:11最後それで攻めていこうという
18:132段階方式にしたわけですね
18:15検察にとって
18:17ロッキード事件というのは何だった
18:19ということになりますか
18:21一言で言えば金字塔ですよね
18:24おそらくこれから100年経ってですね
18:28日本の歴史の中で年表を作った時に
18:32残る事件としたら戦後の事件史の中で
18:36残る事件はロッキード事件と
18:40オウムの事件じゃないかなというふうに
18:42私は思ってます
18:43両方とも吉野さんが関わった事件でですね
18:48もう一つは総理大臣が現職時代に行った犯罪を
18:54暴いたということですね
18:55総理大臣がこんなことやるのか
18:57ということですからね
18:59総理の犯罪を暴こうという
19:04東京地検特措文は実は
19:05時効の壁との戦いだったということで
19:08競い持ち込んだということなんです
19:09裁判になって
19:12いざ田中角栄さんは
19:15法廷でどんな表情をしてたのかというところは
19:19コマーシャルのあたりにお伝えいたします
19:21ではCMです
19:25構造汚職では史上最大と言われた
19:38ロッキード汚職
19:391月27日国民中止のうちに
19:44東京地方裁判所で
19:46マルベニルートの初公判が開かれた
19:48持ち前の金券退室で
20:03栄光の椅子を手に入れた
20:05田中角栄元総理は
20:07自信ありげな得意のポーズで
20:09被告席へ向かった
20:11田中さんは
20:15大変表情豊かな方で
20:18田中さんに随分助けていただいた
20:21それはあの
20:23弁護側の
20:27戦術とか
20:29評価態度が
20:32田中さんの表情で分かるんですよ
20:34だからこっちが証人申請したり証言引き出したりすると
20:40うん参ったなぁとかね
20:42このそういう表情されますし
20:47それから弁護側が証人申請する時は
20:51どうじゃと
20:52だから普通
20:54大臣とか
20:57法廷ではポーカーフェイスっていう
20:59でそれ隠すんですけど
21:02参った時なんか知らん顔してるんですけど
21:05田中さんは
21:07そういう意味じゃ本当に
21:10人間味のある方ですよね
21:13その代わり怒られた時は
21:15本当に
21:17彼が言い方った時はね
21:19もうすごい表情で
21:22もう顔真っ赤にして
21:23耳も真っ赤になって
21:24睨まれたりしたことありました
21:26私が一番
21:27彼の切り食わないことを言う役ですから
21:30叩き潰してやりたいという
21:32すごい迫力の顔でしたね
21:36閣与さんが表情豊かで
21:40逆に裁判の駆け引きがうまくいったという話なんですが
21:44非常に感情をあらわにする人ということなんですが
21:47もう一方証言です
21:48田中角栄さんの秘書から国会議員になって
21:52後に総務大臣になった
21:54鳩山邦夫さん
21:55鳩山邦夫さんは
21:57後半裁判から帰ってくる
21:59田中角栄さんと何度も会っている
22:01その時の証言を聞いてきました
22:03VTRをご覧ください
22:04東京地裁でしょ
22:07から
22:08明治に帰ってくる時に
22:10佐藤真嗣さんとか何人かで
22:12玄関で迎えたんですよ
22:14さあ飲もうって話になったら
22:16ものすごく嫌いだしておられましたね
22:18その冒頭陳述の言葉の中身を言うんだよね
22:22要するに田中角栄というのは政治家としては
22:25一定の成果をあげた
22:27しかしこういうこともあったと
22:29だがしかしということを傍ちんで読み上げたんでしょうな
22:32その分を何度もこういう風に嫌がったって言ってね
22:38その時に私はオールドパーの
22:42あの方はオールドパーだった当時
22:44オールドパーの水割りを作る役だったから
22:48オールドパーの水割りを作ってそれぞれ
22:52クーッ飛んじゃうんだよね
22:54一気飲みに近いんだわね
22:56一気飲みか二気飲み
22:59それでまたすぐ作ってたわけ
23:01そしたら40分経ったんですね
23:0540分で10杯目が終わったんですよ
23:09水割り10杯
23:11僕にしては濃いめに作ったと思いなんでしょ
23:15それで総理
23:1740分でもう10杯終わりましたけど
23:22って言ったらうるさいな
23:24お前の水割りが薄いからだって言って
23:29自分でドボドボドボってほとんどストレート
23:33要するにオンダロックだな
23:36オンダロックみたいにして私はキュウトの目覚えて
23:38すっごい飲み方ですね
23:40ほとんど悔しかったんですよ
23:44水割り1杯4分のペースで
23:47やっぱり悔しかったって
23:51国野さんおっしゃったらやっぱりそうだったんでしょうかね
23:53でしょうな
23:54角栄さんは機嫌のいい時はね
23:57もう本当に楽しくて
23:59ハイのおしゃべりで
24:01もうこっちから口挟む暇もないぐらいな感じなんですけどね
24:05やっぱり感情の激しさ
24:08感情量が大きいというような感じでしたな
24:12松田さんやっぱり
24:14まあそういう意味では頂点を極めた人が
24:17ロッキード事件でやっぱり被告になるというですね
24:21やっぱりそこのプレッシャーと言いますか
24:24やっぱり一刻の総理であった人が
24:26その検察からガンガン追及されるというのは
24:29それはまあ是非は別にしても
24:31屈辱であることは間違いない
24:33そうですねましてそれは苦労してですね
24:35その叩き上げで
24:37戦後の民主主義の象徴みたいな形で
24:41総理になった人ですから
24:43その落差の大きさ
24:44落差の大きさというのは
24:46人が想像する以上に
24:48彼にとってはプレッシャーになっていると思いますね
24:50これまあ
24:52一つは裁判で戦いながら
24:55もう一方で先ほど
24:56三木卸という話があった
24:58党内権力闘争をやっていくと
24:59どんどんどんどんやっぱり
25:01自分の派閥も大きくしなきゃいけない
25:03大きくしながらこの裁判に戦っていくというですね
25:07二正面作戦みたいなことをやってた
25:09そういうことはやっぱり
25:11苦しかったことは苦しかった
25:12そうですね
25:13これはね
25:14角栄さんはやっぱり
25:17司法に対して戦うのに
25:20政治が権力を強めれば戦えると思ったんですね
25:25やっぱりね
25:26ここがちょっと僕は彼の勘違いじゃないかと思うんだけれども
25:30だからもう田中支配と言われるぐらいに
25:34たくさんもう
25:36途中入社みたいな
25:39派閥を増やすんですね
25:41若い人はもう文句言ってましたね
25:43俺なかなか偉くなれないみたいな感じでね
25:45なるほど
25:46もう一つこれ疑問なんですが
25:49あれだけ証拠が揃っている
25:515億円の10時の場所が
25:53特定されている4カ所というですね
25:56相当ある意味では
25:58司法が固められているというのに
26:00角栄被告はなぜ
26:035億円の授受を認めなかったのか
26:05これは
26:07早野さんどういうふうにご覧になりますか
26:08これはね
26:09なかなか究極的には謎のように思うんですよね
26:14僕はやっぱり
26:16彼はほら先ほど松田さん言ったように
26:19必死に叩き上げで
26:21もちろん力量もあったけれども
26:24乗し上がってきたわけですよ
26:26いつもいつも前に向かって
26:28戦って勝ち取ってきてたわけですよね
26:32そこに大きな試練が来た
26:35それは違うって
26:37やっぱり最初
26:38もちろん否定するわけですよ
26:40あのロッキードに出てきた人
26:42みんな最初知らばくれてたんだから
26:43他のマルベニアなんかの人たちもね
26:46そこでみんな途中で検察に落とされて
26:50みんな白状していっちゃうんだけども
26:52角井さんはやっぱりそういう
26:54僕は私は上り列車って言ってるんだけども
26:56上り列車
26:57必死にとにかく
26:59その彼が新潟から上京してきたところから
27:02ずっとつながってですね
27:03そういう気持ちがあったから
27:05やっぱり
27:07最後認められなかったんじゃないのかな
27:11そこのあたりがね
27:13ちょっと
27:14いややっぱり俺悪かったって反省して
27:17この田舎に引っ込むということでも
27:21あってもよかったんだろうと思うんだが
27:24それが彼はできなかった
27:26この6級度広くの中にですね
27:29金銭授示をした榎本俊夫被告が
27:33取り調べの中でこの5億円について
27:37こんな供述をしてるんですね
27:40田中角井さんと
27:43その後この5億円はどうしたっけと
27:46これは1974年の参議院選挙が
27:50命がけだったから
27:51その時に使ったんじゃないかなという
27:54後にひっくり返しますけれども
27:56やっぱりそういう権力闘争の中で
28:00相当お金がいる選挙だったと
28:02いうことになると
28:03この5億円ごときという言い方は
28:06おかしいと思うんですが
28:07やっぱり自分が早野さんがおっしゃるように
28:11上り列車でとにかく権力まで残り詰めたのが
28:15この5億円ごときというのが
28:19何か気持ちがあったのかなとも思えるんですけどね
28:21と思いますね
28:23角井さんはなるほど資産もたくさんあるけれど
28:28お金はやっぱり使うため
28:31ばらまくために手に入れると入手すると
28:34こういうことだったから
28:36このお金はあいつにやってこいつにやってとか
28:39その入りと出がくっきりと
28:42こうつながっているわけじゃないんですよね
28:44まあ決まりいいんだ簡単に言えば
28:46ガサッと入って
28:49それがまさに金券時代の
28:51そのいわば体現する人物の
28:53キャラクターだったんだろうと思いますがね
28:55さあ逮捕から7年後
28:581歳を否認しながら
29:001983年10月の12日に
29:04東京地裁が
29:05判決を下しました
29:07懲役4年
29:08追徴金5億という判決でした
29:11はい
29:12ではこのあたりで
29:15当時のニュースを
29:17そうですね
29:17VTRご覧ください
29:19元総理が
29:24現職中の職務に関して
29:27裁かれる
29:27歴史的な一日の始まり
29:30元首相司書官
29:38榎本俊夫
29:40元丸紅会長
29:42桐山博
29:43田中も得意のポーズで入庭
29:57全日空のトライスター導入をめぐり
30:165億円を収賄したというこの事件は
30:19日本や世界を震撼させた
30:22発覚以来7年
30:25世論は沸騰し
30:27裁判は慎重に進められた
30:29判決は
30:35英国大使館裏の路上
30:37九段高校前の
30:39公衆電話付近などで
30:414回にわたって
30:425億円の現金の受け渡しがあったこと
30:46既種選定について
30:48運輸大臣に指図するのは
30:50総理大臣の職務権限であることなど
30:53検察側立証をほぼ全面的に認め
30:57田中に懲役4年
30:59追徴金5億円の実刑判決を言い渡した
31:03社会に及ぼした
31:05病理的影響は計り知れないと厳しい
31:08元丸辺2000も大久保利春ら4人も全員有罪
31:16判決の後
31:31再び補釈となった田中は
31:33あくまで国会議員を辞職しないと強く
31:37政局はこの問題を軸にして
31:40混迷を続けている
31:41今大公
31:46金券政治
31:48田中ファミリー
31:50数多くの流行語を生んだ田中核英を
31:53裁判所は裁いた
31:54その田中をかばう
31:57政府自民党を
31:58国民はどう裁くだろうか
32:01一審有罪判決を受けてさらに徹底抗戦を言うんですが
32:07法廷外の自民党あるいは政治に与える影響も大きかったということです
32:13その政治に与える影響についてはコマーシャルの後にお送りいたします
32:18ではCMです
32:19この後に総選挙を迎える当時中曽根内閣だったということなんですけれども
32:34そういうふうな形でもう一つはやっぱり自民党の中であるいは田中派の中で
32:40政治と可燃の問題はどういうふうに考えられていたのかということなんですが
32:45次のVTRでは藤井博下さん
32:49この前引退をなされた藤井さんは大倉官僚から田中派に入り
32:55それで二階堂さんそれから竹下さんの官房長官の秘書官を務めて
33:02国会議員になれたということで
33:04じゃあ藤井さんの目から見て田中核さんどうだったのかというのをご覧いただきます
33:10インタビュアはインサイドライン編集長の俊川貴雄さんです
33:1476年の7月27日に田中核さんが逮捕されたんですね
33:22これは正直言ってどういうふうに個人としてお思いになりましたか
33:27私はものすごいショックは受けましたがですね
33:32やはり犯罪は犯罪だというふうに思いましたし
33:37吉永検事総長は当時は担当検事ですね
33:41存じ上げておりましてね
33:43検察というものは刑事事件は淡々とやるんだと前から言っておられました
33:48田中さんの話の前からお付き合いがありましたから
33:53吉永さんからそういう話を受けたまったことがありますので
33:57そういう意味では淡々と受け止めておりました
34:00なるほどね
34:01裁判闘争が始まって有罪判決を受けても
34:05いわゆる当時の田中派は
34:08田中軍団といわれる最終的には121名かそのくらいおりましたよね
34:13裁判で俺は絶対無罪になって
34:15今一度総理として復権するという気持ちが
34:19今日中密かにあったんでしょうか
34:21それはちょっと分かりませんがね
34:23田中さんから直接伺った話の中に
34:26数は力ではあるけれども限度があるということを私にはおっしゃいました
34:32100を超すということは必ずしもいいことじゃないなと直接伺いました
34:39だから100前後がいいとこだったという気持ちなんじゃないですかね
34:45あんまり一つの派閥が強くなるということは決していいことではない
34:49ご承知と思いますけどね
34:52田中さんが私にこいつはいいやつだあいつはいいやつだという時には
34:56全然派閥に関係ないことを言われていましたね
34:59そういう意味では書き目がなかった
35:02なかったですね
35:03あいつに金出すとか
35:04何か田中さんというと金券というイメージがあるんですが
35:10あるんです
35:10その金の根っこで新幹線あるいは高速道路
35:16これはね明らかに新潟県民のためであったことは間違いない
35:23そもそもがですね
35:25そもそもが
35:25あの人はね雪の話を言われましてね
35:30それで谷川岳を潰すということを私会いたいの時言われたのでね
35:35それは神への冒涜じゃないですかと言ったら
35:38都会っこの前に何がわかるんだと言って怒られました
35:42総理と官房長官と長官とこんな違うんですがね
35:46あの方はねワントゥーワンでね
35:48そういう話をよくされたんです
35:50私はねやっぱりね
35:52あの方の政治の原点は雪だと思います
35:55利益誘導のために
35:58あらゆる政策の中でリターンを見返りを期待しているとか
36:03候補者支援するためにお金を提供するとか
36:07いろいろな評価はもちろんあるんですけども
36:10田中さんのそういう金権体質というのは
36:12ある意味では出場だったんですか
36:15出場とかそういうことを含めてですが
36:17私は直接これは話は受けたまっておりませんけれども
36:20田中派の先輩がですね
36:23角さんねあんまり金金ってやるなよと
36:27こういう話をされたと
36:29それに対して田中さんはですね
36:31池田だとか佐藤はいい大学を出てるんだと
36:37いい大学を出てるや友達がですね
36:40経団電や何なりの幹部になってるんだから
36:43金は自然に入るんだと
36:45俺はそんなもの何にもないんだと
36:47だから俺は自分でやらなきゃいけないんだと
36:50こう言われたと聞いております
36:52私は二階堂さんからはですね
36:55あんまりあれはやりすぎじゃダメだということを
36:59俺は言ってるんだよということは
37:01二階堂さん自身から聞きました
37:03やっぱりそこについては
37:05人間の100点の人はいませんからね
37:08政治家としては立派だけれども
37:10金についてはマイナスだったというのは
37:13これは明らかだと思うんです
37:15ですから田中さんの間違いはこれ
37:18正しいことはこれ
37:19客観的に歴史が判断すると思うんですよね
37:23近くにいらした藤井博久さんも
37:27やっぱり数を増やしても限度があるんだと
37:31言いつつやっぱりどんどんどんどん
37:33膨張させたというのは
37:34当時言われてた核影
37:37核英内閣
37:38核さんの影で内閣をコントロールする
37:42闇将軍とか言われてた
37:43やっぱりこれもやっぱり六起動事件に勝つため
37:46それあったと思いますよ
37:49だからやっぱり六起動事件
37:51どう考えても不利な状況の中で
37:55彼は彼なりに弓なりにこらえてたんですよ
37:58政局の中でね
38:00自分が
38:01なんとかやっぱりどこかに
38:06たどり着きたいということだったんでしょう
38:10それがその無罪を獲得することなのか
38:13総理大臣にもう一度なることなのか
38:16そこはね僕は彼はそこまでは考えてはなかったと思うんだけど
38:19ともかく今をしのいでいかなくちゃという思いから
38:23その派閥の拡大というのはあったようには思いますね
38:27松田さん当時法務大臣に田中核さんの
38:32息のかかったと言いますかね
38:33近しい人を法務大臣に据えることも
38:35随分メディアから叩かれましたよね
38:38やっぱりそういうふうなことでプレッシャーかけてたんでしょうかね
38:41そうでしょうねそれはあったと思うんです
38:43ただその中曽根さんなんで
38:46最後中曽根内閣で判決が出るわけですけど
38:48あの時に中曽根さんはその核英職をいかに排除するかというんでですね
38:54田中核英さんから衆参同日選挙を強要されたわけですよ
38:59ところがそれを憤然として蹴ったわけですよね
39:02この辺からやっぱり核さんの限界っていうのが
39:07あの中曽根さんをしてもできなかったということがあったと思いますね
39:13六起動試験って振り返るとね
39:15僕はやっぱり日本の民主主義というものをね
39:18やっぱりこれ立証したというふうに思うんですよね
39:22核英さん自身は戦後の新しい憲法で
39:25民主主義の中で出てきた人なんだけども
39:28しかしそこに金権という大きな欠陥があった欠点があった
39:32それを司法が政治の影響を受けずに
39:36ちゃんとやっぱり裁けると裁いたということで言うとね
39:39僕はあの事件というのは核英さんもひょっとしたら
39:43そう思ってんじゃないかなと思う
39:45日本の民主主義はねやっぱりこういうもんなんだと
39:48いうようなところは私はあったようには思います
39:50それは六起動事件の単に金権をやっつけたというだけではなくて
39:57日本の民主主義をむしろね
40:00確かなものにしたという側面も感じるんですけどね
40:03当時私らもやっぱり金権政治おかしいと思ったんですが
40:09この30年前の一審判決が出た直後の選挙では
40:13田中核英さんは新潟3区で22万票ですかね
40:17空前絶後の得票でもう一回出てくるわけですよね
40:22これは民主主義だということになる
40:26私はあれは核英さんこれは百姓一揆ですねって言ったら
40:31うーんその通りだと
40:33つまりやっぱり民衆の放棄だみたいな思いがあったんでしょう
40:37核英さんの六起動事件でなくて
40:39様々な要素があるので
40:41そこもね思い出してあげたいというのを
40:44気持ちもあるんですけどね
40:46雪という話が彼のキーワード原点だというお話がありました
40:51核英さんは上り列車の政治家というお話があったんですが
40:56じゃあ六起動事件でああいうふうになったんですが
40:59それまでの田中核さん
41:01日本の政治にとって田中核英ってのは何だったのかというあたりについては
41:05引き続き明日も核英さんに来ていただいて
41:08お話をじっくり聞いてみたいと思います
41:11上り列車という言い方がね
41:13私で言い上げてみようだなというふうに思っておりますので
41:15明日もよろしくお願いします
41:17ご視聴ありがとうございました
41:22ご視聴ありがとうございました
41:24ご視聴ありがとうございました

お勧め