- 一昨日
カテゴリ
📚
教育トランスクリプション
00:00:00アメリカのトランプ大統領はウクライナへの侵攻を続けるロシアに対し追加の制裁関税とウクライナへの兵器供与を表明50日以内の停戦合意を迫っています
00:00:30トランプ大統領は14日、ロシアが50日以内にウクライナとの停戦に合意しなければロシアに対して厳しい制裁関税を課す方針を明らかにしました
00:00:47ロイター通信によるとロシアからの輸入品に100%程度の関税を課す見通しだということです
00:00:55また、トランプ氏はロシアから石油を購入している国の輸入品に関税を課す二次関税を導入する考えも表明しました
00:01:06中国やインドなどを念頭に置いた措置でロシアの収入源に打撃を与える姿勢を示しプーチン大統領に情報を迫った形です
00:01:17更にトランプ氏はNATO・北大西洋条約機構のルッテ事務総長との協議でウクライナに防空システムパトリオットなどの兵器を供与することについて合意しました。
00:01:38費用はNATOが負担するとしています
00:01:41日産自動車は神奈川県横須賀市にあるオッパマ工場での車両生産を2027年度末に終了すると発表しました
00:02:08先ほど行われた会見でエスピノーサ社長はオッパマ工場の車両生産を2027年度末で終了し日産自動車九州に移すと発表しました
00:02:23平塚市にある日産車体の湘南工場での生産も終了しますが国内拠点の削減や統合はこれ以上行わないということです
00:02:35一方、オッパマ工場に隣接する総合研究所や衝突試験場などは今後もこの地区で事業を続けるとしています
00:02:45オッパマ工場は1961年に創業を始めた主力工場で人気小型車のノートなどを生産しています
00:02:55工場に勤める従業員は閉鎖とかっていうのは覚悟はしてたんですけど、やっぱりこれからどうなるかっていうのは心配です。
00:03:07オッパマ工場のおよそ2400人の従業員は、2027年度末まで勤務を続けますが、今後については、方針が決まりしだい、労働組合と協議するとしています。
00:03:22それではきょうのテーマに移りましょう大きな方向転換といってもいいでしょうトランプ大統領はNATOのルッテ事務総長との会談のあと記者団に何を語ったのか見ておきましょう近藤さん
00:03:37トランプ大統領は今月14日ですNATOのルッテ事務総長との会談でウクライナへの武器を供与する方針を明らかにしましたトランプ氏は供与する武器についてアメリカは費用を負担しない我々が製造しNATOが代金を支払うと話しNATO経由で武器を供与することで合意したということです数日中にパトリオットがウクライナに到着する見込みだとし
00:04:07最大17機が輸送準備済みだと明らかにしましたさらに防空用だけではなく攻撃用の武器も供与される可能性があるとしていますトランプ氏がウクライナに武器供与を行うのは2機目の就任後初めてのことです
00:04:26さらにロシアが50日以内にウクライナとの停戦に合意しなければロシアに対し追加の制裁措置を課すとの方針も明らかにしました
00:04:38ロシアからの輸入品には100%程度の関税を課し加えてロシアから石油などを購入している第三国にも二次関税を課す方針を表明しました
00:04:51これとは別にアメリカ上院ではロシア産のエネルギーを購入した第三国に対して500%の関税をかけるという法案が提出されています
00:05:03秋元さんに伺いたいんですがこれまで武器供与に後ろ向きだったと思うんですがトランプ大統領なぜ今回本気なんでしょうか
00:05:11これは多分NATOのルッテ事務総長などがかなり説得した結果だと思うんですけど内容的にはかなり画期的と言ってもいいようなものが含まれているんですね
00:05:23二通りありまして一つは新しい支援の仕方ウクライナに対する支援戦略をここで作っているということです
00:05:32つまりアメリカとしてはこの戦争に関わりたくないというトランプさんの建前があるのでそれに基づいてNATOに武器を提供するという建前を作っているわけですね
00:05:43これまでNATOというのは意外と気がつかないんですけどこれまで一度も兵器をウクライナに提供はしていないんです
00:05:50個別の国がそれぞれ加盟国がやっているだけでNATOが全体としてそういった兵器の供与をしているわけではないんです
00:05:58だからNATOという枠組みつまりヨーロッパの安全保障を代表する安全保障機関であるNATOをうまく使ってですね
00:06:05アメリカはヨーロッパのリーダーなんだからヨーロッパの同盟国のリーダーなんだから
00:06:10だからアメリカは責任を果たすということでNATOに武器を供与する
00:06:13NATOはその代わりお金を払ってその武器をウクライナに提供する
00:06:18もしくはNATO同盟国がすでに持っている兵器がありますよね
00:06:22それをウクライナに渡してそこに穴ができますから
00:06:24それを後でアメリカに注文してアメリカから手に入れて穴埋めをすると
00:06:30そういう新しいウクライナへの支援のルートをこれで作ったんですね
00:06:36おそらくこれが今後アメリカはNATOに提供する
00:06:40NATOはお金を払うそしてウクライナは自分の国を防衛すると
00:06:43そういう形で今後支援ということが進んでいくと思うんです
00:06:48アメリカはなぜこういうことをしたのかというと
00:06:50これはNATOと協議してやったことなんですけど
00:06:52やっぱりトランプさんとしては武器をこれまでのように大量に
00:06:57ウクライナに提供すると彼の支持層から批判があるわけですよね
00:07:01アメリカが戦争に関わるのかと
00:07:04だからそうじゃなくて要するに我々は同盟国のリーダーとして
00:07:08NATOを支援しているだけだというそういう建物をまず作ったんだろう
00:07:11同時にNATOと連携するということは当然アメリカは同盟国として責任がありますから
00:07:16それは一つの大きな意味を持ってきているわけですね
00:07:20それからもう一つはこういったことをすると
00:07:22要するにアメリカの武器がなくてもそれを控えられる武器が
00:07:26ヨーロッパにある場合もありますから
00:07:28ウクライナへの兵器の供給体制に比較的安定的にできるようになるわけです
00:07:32いちいち各国に今どのくらい武器があるかないかということを問い合わせなくても
00:07:37安定的にNATOが全部ハンドリングをして武器をウクライナに提供すると
00:07:41安定が確保できるということがありますね
00:07:43それからやはりこれも大きいと思うんですけど
00:07:45特に防空ミサイルに関しては現役ミサイルはアメリカしか技術を持っていないんです
00:07:52代わりが効かないという意味がしない
00:07:53ですのでアメリカの軍事産業にとっては非常に大きな利益になるわけですね
00:07:56ですからトランプさんとしては自分たちはウクライナの戦争に関わっていない
00:08:02けれど結局我々としてお金は払わないけど儲かるという話が
00:08:07出来上がったんだろうと思うんですね
00:08:09もう一つはこの支援の中身
00:08:11ちょっとごめんなさい
00:08:12これもトランプ氏は買いたいといえば売るだろうとは言われてきたけど
00:08:16なかなか踏み切らなかったわけですね
00:08:18もちろん今回枠組みがあるのかもしれませんが
00:08:20やっぱりこれはプーチン氏に遠慮しながらやっぱりやってこなかったんじゃないかと
00:08:24見方もあったんですがそのあたりはどうこれ
00:08:26これちょっと難しいんですけど
00:08:28要するにプーチンが何度言っても自分の和平案を受け入れてくれないということで
00:08:34彼自身がかなり顔に泥を塗られたという
00:08:37そういう気持ちがあると思うんですね
00:08:40ですのでウクライナに対するシンパシーが高まったから支援をやろうと思ったというのではなくて
00:08:44おそらくトランプさんとしてはプーチンに対する不満が募って
00:08:50もう観忍袋の方が切れたということで始めたことだと思って
00:08:54ただそれだけじゃなくて
00:08:55これにNATOのルッテ事務総長が話を持ってきて
00:08:58こういう形でやりませんか
00:09:00そしたらあなたの対面も保てるし
00:09:02これまであなたがしてきたことと整合もできますよ
00:09:05というようなことで一つのアイデアとして固まったんじゃないかと思います
00:09:09どうでしょう秋元さん
00:09:10ルッテ事務総長というのはオランダで最長の首相だったと
00:09:14この間のNATOの首脳会議でもものすごいプーチンに
00:09:17トランプ氏を持ち上げて
00:09:19よく言えれたということを言っていた
00:09:21つまり老廉な政治家で
00:09:24ルッテ氏がシナリオを書いたとも言えるんでしょう
00:09:27間違いなくそうだと思いますね
00:09:28最初からNATOの首脳会議を見ていたのを感じたんですけど
00:09:32全て彼が絵詰めを書いて
00:09:35その通りみんなをうまく操っていますよね
00:09:37やっぱりトランプさんをいい気持ちにさせて
00:09:40我々としてアメリカを立てながら
00:09:42ウクライナ支援を継続しようというふうな戦略だと思うので
00:09:46多分これはここは想像ですけど
00:09:48ルッテ戦略だと思います
00:09:50あとごめんなさい
00:09:5117機の輸送準備済みというパトリオット
00:09:541機じゃなくて17機いくかもしれないという
00:09:57これは発射台も含めていくと
00:09:59つまりと同時にどこの国が
00:10:02供与してNATOを通じて売ることになるのか
00:10:05これはさっき言ったように
00:10:06これまでは各国個別に
00:10:08ウクライナに提供する話になるから
00:10:10みんなそれぞれの国が
00:10:11自分の国を守らなくちゃいけないから
00:10:13簡単にいかないわけですよ
00:10:14それが自分の国がウクライナを渡せば
00:10:17その分がNATOのお金を払ってくれて
00:10:19アメリカの兵器をまた自分のために
00:10:21あてがってくれて穴埋めになるということになると
00:10:24もうそんなに抵抗する理由がないわけですよ
00:10:26だからノルウェーとかオランダ
00:10:28それからフィンランドスウェーデンカナダ
00:10:307カ国がもうすでにこれに手を挙げて
00:10:32提供すると言っているんですよ
00:10:34それをすると17になるんじゃないかということですか
00:10:36あともう一つ攻撃用の兵器も
00:10:39許容するにこれがあると画期的だと思うんですが
00:10:41これまでどっちが
00:10:42これは実はトランプさんは
00:10:43昨日明らかにしていないんですね
00:10:44基本的にパトリオットミサイル以外の
00:10:47兵器に関しては特に種別を明らかにせず
00:10:50ただ渡すと言っているだけなんですけど
00:10:52極めて信頼できる消息筋の話だと
00:10:552つの兵器を提供することを検討しています
00:10:581つはジャズムERといって
00:11:00ちょっと用意しておきました
00:11:01これは射程が900キロある
00:11:03ウクライナに供与したF-16戦闘機から
00:11:06発射できるシステムですけど
00:11:07900キロですか
00:11:08そうです
00:11:09ですのでウクライナ領内から発射して
00:11:11モスカを直接狙えるミサイルです
00:11:13これ900キロ丸々認めるかどうかは分からないですか
00:11:16いや提供すればその能力を持っていますから
00:11:19そういう能力を得ます
00:11:20これまでヨーロッパが供与するものは
00:11:21500キロだとまず300キロでやれと言ったりしましたよね
00:11:24これは900キロ丸々認めるかもしれない
00:11:26使い方に関して制限をかける可能性はあると思うんですけど
00:11:30トランプさんになってから
00:11:31例えばバイデン政権の時は
00:11:32契機は供与するけど
00:11:34ロシア領内ではここまで使っちゃダメだとか
00:11:37やってましたよね
00:11:37トランプさんはまだそういうことを一回見たことないんですよね
00:11:39ですから長距離兵器を渡す限りは
00:11:42使っていいということを前提に渡している可能性があると思います
00:11:45だけど問題は実際にモースカーを勝手にやるかという話になりますけど
00:11:49それは相談しないとやらないと思いますけど
00:11:51いずれにしてもジャズムERというのは
00:11:53900キロの射程を持っているミサイルで
00:11:55すでにウクライナが保有している
00:11:57F-16戦の時から発射できるという
00:11:59そういうシステムです
00:12:00それからもう一つは右に書いてある
00:12:02プリズムというミサイルです
00:12:03これは実はウクライナにすでに提供している
00:12:06ハイマウスという機動車両があって
00:12:08そこからミサイルを発射するんですけど
00:12:10これまではエイタクムスという射程が300キロぐらいの
00:12:14古いタイプのミサイルなんです
00:12:15その後継でアメリカが開発したミサイルで
00:12:18まだ2023年ぐらいから配備されている
00:12:21最新型の兵器なんです
00:12:22これは射程500と書いてますけど
00:12:24さらに長く伸びる技術開発段階にあるんですけれども
00:12:29中距離ミサイルと短距離ミサイルの中間ぐらいの射程ですけれども
00:12:33これも500キロという射程は
00:12:35ドイツがよく渡す渡さないでも得ている
00:12:38タウルスという巡航ミサイルがあるんですけど
00:12:40あれと同じ射程を持っているミサイルです
00:12:42これからですか
00:12:43これリストに入っているんですね
00:12:47アメリカがウクライナに入っていく
00:12:48いつこれを渡すというのは全然決まっていないので
00:12:51多分最初めのバッチって言うんですけど
00:12:53最初に渡すものに対しては入っていない可能性があります
00:12:57結構アメリカのホワイトハズン内でも
00:13:00これに関しては反対意見もあったりですね
00:13:03ヨーロッパは別に反対意見ないんですけれども
00:13:06いろいろと議論の余地があります
00:13:07それから最新型の兵器ですので
00:13:09これは日本の自衛隊も欲しくて
00:13:11まだ調達していない兵器ですからね
00:13:12世界中の国が欲しがっていて
00:13:14まだ生産計画が十分に落ち着いていなくて
00:13:18ウクライナにどの程度与えることができるのか
00:13:20数的な問題としてもまだ詰めていないんですよ
00:13:23だからそこら辺は調整しているんだろうと思います
00:13:25ちょっと戻りますが
00:13:26兵頭さんに伺いましょう
00:13:27ロシアは逆にこういうことを
00:13:30ウクライナに供与と一番嫌だった話ですよね
00:13:34しかも50日以内にという制限をかけた
00:13:36これどうですか
00:13:37トランプ政権が初めて
00:13:41ウクライナに積極的な軍事支援を
00:13:45NATO経由と言いながらやるということは
00:13:47ロシアにとっては大きな痛手になると感じていると思うんですが
00:13:51ただこの制裁関税強化に関しては
00:13:5450日という猶予期間をプーチン大統領に与えてしまっているという
00:14:00即時停戦をトランプさんにこれまで言ってきましたし
00:14:04連日のドローン攻撃でウクライナの被害が拡大しているということからすると
00:14:08なぜ50日という期間を設定しているのかということが
00:14:12これまで口癖のように2週間と言ってきましたけど
00:14:1450日というのは長いですね
00:14:16長いんですね
00:14:17この50日がロシアに猶予期間として与えられたということは
00:14:23この間ですね
00:14:24トランプさんの動きはあまり気にすることなく
00:14:26戦闘に集中ができるということになるし
00:14:29また果たしてこの制裁強化の動きが
00:14:34どこまで現実性を持つのかも含めて見極め
00:14:37さらに対応策をロシア側も練る時間を与えられたということにもなると思うんですね
00:14:42ですからそういう意味において
00:14:44ロシアからすると
00:14:46当然これを阻止するために次の手を打ってくる
00:14:50これまでは6回トランプさんと電話会談しながら
00:14:54懐中するとかですね
00:14:55いろんなことをやってたんですけども
00:14:57それでもトランプさんの苛立ちが収まらなかったということになりますので
00:15:00それだけではない新たな動きをこの50日間の間にですね
00:15:06検討した上で何か反応してくる可能性はあるのではないかなというふうに思っています
00:15:12この50日という数字というのはプーチン大統領はどんなメッセージで受け取ると思われますか
00:15:17これは一部のアメリカのメディアなどが言っているんですが
00:15:217月3日の米ロの電話首脳会談の時に
00:15:24プーチン大統領はまだ2ヶ月ぐらいはですね
00:15:27この戦闘を続けて根本原因の除去をやるんだみたいなことを
00:15:32トランプさんに言ったのではないかという
00:15:34ちょっと審議確認できないようなこういう報道が実はあるんですね
00:15:38そうするとその10日後にこの重大発表ということで
00:15:4250日という数字が出てきたので
00:15:45これ偶然なのかどうなのか
00:15:47つまりプーチン大統領からすると
00:15:49選挙をご本人がある程度納得するような状況まで変えていかないと
00:15:54交渉に応じることができないというメッセージを
00:15:57もし出しているんだとするとですね
00:15:58そこを見据えた形の50日という数字ではないかという
00:16:03こういう観測が一部であります
00:16:05つまりウクライナに供与するという脅しをかけて
00:16:1050日という数字を出して
00:16:12この間に領土を欲しいならもう少し広げて
00:16:15その上でじゃあ訂正しなさいよという
00:16:17こういうメッセージとも取れるんじゃないかということですか
00:16:19直接両者がそのやり取りをしているかどうか分かりませんけれども
00:16:23そういうふうにトランプさんがもし受け止めているんだとすると
00:16:27なぜ50日なんですかということに関してはですね
00:16:30そういう見方も今一部で出ているということだと思います
00:16:33この50日メッセージ私は50日というのは適切かどうかはちょっと別ですけれども
00:16:40この対象になる国があるんですよね
00:16:43インドとか中国とか
00:16:45つまりこの第三国というか
00:16:47そうですね、二次関税
00:16:48そうすると本来なら本当にこれをやりたいつもりだったら
00:16:52インドや中国に特殊を派遣して
00:16:54ロシアのものを輸入したら関税を課すということを
00:16:56個別に通告する必要があるわけですよね
00:16:59そういった動きが今のところ見られていないんですね
00:17:01ですから本当にやる気があるのかとか若干疑問符がついちゃうところもあるんですけど
00:17:06ただ、もしそういう国があるとしたらですね
00:17:09他に輸入先を探さなくちゃいけませんよね
00:17:11例えばロシアが輸入できない場合は他のところにしなくちゃいけない
00:17:14それはやっぱり産業に時間かかりますんでしょう
00:17:16いきなり止めるわけにいかないし
00:17:18それはもちろん高い関税払って
00:17:20入入したくはないでしょうから
00:17:21だからそういった諸々の準備があるから
00:17:2350日ぐらいは良いだろうというふうに判断したんじゃないかなと思います
00:17:26ロシアも準備がいる
00:17:27トランプ氏もあまり中国とかインドにかけたくないと
00:17:31そういう思いもあってということですか
00:17:32大正国にもやっぱり時間を挙げないとまずいということじゃないかなと思いますけど
00:17:36次さんこの動きどう言いますか
00:17:37そうですね、私もお二人お話になっているように
00:17:40この50日間というのが設定として正しいかどうかには大いに疑問があると思うんですね
00:17:45ただ一方で今年7月にトランプ氏が大統領2期目をスタートして以来
00:17:50どう見ても我々の目にはプーチン氏に転がされてきたように見える
00:17:55いろんな会談でここでいよいよもう停戦に強引に持ち込ませるような会談になるのではないかと思われたら
00:18:02全くそうならない
00:18:03それはある意味プーチンの口車に乗せられて転がされてきたと
00:18:08これまで移ってきたんですけどそれにようやく少し変化が見えたかなというぐらいのことは感じ取っていいと思うんですよね
00:18:17その背景にはやはりこの間後でこれは今日の主なテーマになると思うんですけども
00:18:23ロシアのやはり軍事的な成果がほぼ上がらなくなっている
00:18:27そういうことを見るとトランプ的な考え方から言えば
00:18:32どちらかというとウクライナ側についていた方が
00:18:36自分の得点も結果的に上がるのではないかという
00:18:39そういうある意味自分ファーストの計算もそこに挟まっているようにも思えます
00:18:44こんな動きもあるようです見ておきましょう
00:18:46はいこちらです
00:18:48イギリスのフィナンシャルタイムズは今月8日
00:18:52欧州最大の港であるオランダのロッテルダム港は
00:18:56起きうるロシアとの紛争に備えており
00:18:59NATOの要請に基づいて軍事物資を積み下ろす場所をすでに確保したと報じています
00:19:05また10日にはイギリスのスターマー首相とフランスのマクロン大統領が
00:19:11これまでそれぞれ独立していた核抑止力に関して
00:19:16初めて連携することで合意したと明らかにしました
00:19:20本日お越しの秋元さんはこれらの動きに対し
00:19:24西側はロシアに対する行動を発信することにより
00:19:28準備を始めたとロシアに圧力をかけようとしている
00:19:32西側による情報戦の一種でもあると話しています
00:19:36秋元さんもしそうだとするとですね
00:19:38ルッテ事務総長がシナリオを書いて
00:19:41今トランプ氏が供与という方針転換をした
00:19:44その流れで計画しながらこういうことも考えていたとすると
00:19:49タイミングが同じというふうにも見えなくはないんですが
00:19:52これはそういうことなんですか
00:19:54たまたまタイミングが一緒になっていると思うんです
00:19:56たまたま一緒だったと思うんですね
00:19:59要するに情報戦というのは情報をリークして
00:20:04それで相手に対して威嚇を行うということなんですけれども
00:20:10軍隊の動きそれから戦争への準備というのを見るときに
00:20:13実はインテリジェンスの世界で一番重要なのは
00:20:16これ前線の部隊の動きを見ることじゃないんですよ
00:20:19例えば戦闘機がどのくらい
00:20:22地上部隊がどのくらい移動しても
00:20:23それはもしかすると単なる
00:20:25こけおどしのC行動かもしれませんね
00:20:27本当の戦争の準備かもしれない
00:20:29本当にそれを見極めるのは何かというと
00:20:31実は後方の港の動きなんですね
00:20:34戦略物資軍事物資がどの程度動いているか
00:20:37それ用の専用の桟橋が作られたのかどうか
00:20:40さらには例えば民間機とか
00:20:42それから船舶などのですね
00:20:44軍事用への徴用というのはよく行うんですね
00:20:47有事の際に
00:20:48そういう体制が作られつつあるのかとか
00:20:50そういう情報が一番重要なんですね
00:20:52その情報を確認すると初めて
00:20:54本当に相手はやる気だなというふうに気がつくんですよ
00:20:58多分それを逆手にとって
00:21:00ロッテルダムではすでにこういう状況
00:21:03軍事物資の積み下ろしの桟橋を確保してすると
00:21:06ロッテルダムはヨーロッパで一番大きな港でありまして
00:21:09ヨーロッパというのは河川を通じて船が行き来して
00:21:12内陸の方にも物を運ぶんですけど
00:21:14その中心になっている港なんですね
00:21:15だからもしヨーロッパで有事が起きたら
00:21:18一番軍事的に重要な港なんです
00:21:20本来ここでこういう準備をしているというのは
00:21:23もしそうだとしても
00:21:24こんなことを秘密にするものであって
00:21:26公にするものではないんですね
00:21:28それがフィナンシャルタイムズにリークされて
00:21:30情報が出ていると
00:21:31リークなわけですね
00:21:32そうですその通りです
00:21:32出ているということは明らかに情報戦として
00:21:36でも実際やっていないわけではないんですよ
00:21:38本当にそういうことをして準備をしているわけで
00:21:40そこはいわゆるディスインフォメーションというか
00:21:43偽情報発信するロシアとは違うところなんですけど
00:21:45本当にそういう準備をしているんですけど
00:21:47それを見せて
00:21:48NATOとしては場合によっては
00:21:51有事に対して備えるつもりだというような
00:21:53メッセージ発信をしているんだと思うんですね
00:21:55だから核に関しても
00:21:57フランスがこれまで
00:21:58フランスは核計画グループというのは
00:22:00実はNATO内にあって
00:22:02核兵器運用に関わるグループがあるんです
00:22:04でもフランスはこれ加盟していないんですね
00:22:07だからフランスだけは独自の核戦略で
00:22:09独自の運用しか考えていなかったんです
00:22:11とかイギリスがこれに対して
00:22:13独自のニュークリアシェアリングというんですけど
00:22:16核弾頭をですね
00:22:18イギリスの戦闘機
00:22:19新しく調達する戦闘機に積んで運用するという
00:22:22戦術核計画グループがイギリスも運用するんだという
00:22:24今構想を始めているわけですけど
00:22:26これはフランスと連携してやりたいという構想を持っているんですね
00:22:30つい最近のフランスのマクロン大統領と
00:22:33イギリスのスターマン首相の会談で
00:22:35共に核の分野でも連携してやりましょう
00:22:39各監督するグループみたいな形で
00:22:43フランスとイギリス間で調整を始めた
00:22:45これもそういう動きをすることによって
00:22:48新しい連携をつくり
00:22:50核戦力においても我々はロシアに対峙するんだという
00:22:53メッセージを発信しているんだと思います
00:22:55これ平戸さん当然リークすると
00:22:58この情報は伝わるわけで
00:23:00プリチン氏もこの辺りの動きはどう受け止めますか
00:23:03そうですねヨーロッパ側がロシアに対してこういう形で
00:23:07協力体制を構築し
00:23:10さらにロシアに対しても情報性の一環かもしれませんけれども
00:23:14見せているということはロシアとしても
00:23:19それなりに受け止めているというふうに思います
00:23:21ただロシアから見ると
00:23:24やっぱりNATOをアメリカに引ける軍事同盟はですけれども
00:23:27ここの一体制定かつまりアメリカ自身が
00:23:30今後NATOとどの程度距離を置いていくのかというところが
00:23:33最大の主眼だと思いますので
00:23:35やはり引き続きトランプ政権
00:23:38今回NATOを通じて
00:23:40ウクライナへの軍事支援という話になってきたということは
00:23:43これまでロシアが想定した
00:23:45アメリカとヨーロッパの分断というところからすると
00:23:48想定外の動きがアメリカから出始めたというふうに
00:23:51受け止めているのではないかと思います
00:23:53それではさらに進めましょうか
00:23:55ロシア側が繰り返し北朝鮮を訪問しております
00:23:59ラブロフ外務大臣が直近の動きなんですが
00:24:03しかしそればかりではありません
00:24:05見ておきましょう近藤さん
00:24:06今月の12日です
00:24:09ロシアのラブロフ外相が北朝鮮を訪れ
00:24:13キム・ジョーン総書記と会談しました
00:24:15キム総書記はウクライナ情勢をめぐり
00:24:18ロシアを無条件に支持すると表明しました
00:24:22ラブロフ外相はプーチン大統領が
00:24:25キム総書記との早期の首脳会談を期待していると伝えました
00:24:29先月も2度にわたり
00:24:32ロシアのショイグ安全保障会議書記が包丁し
00:24:36キム総書記と会談
00:24:38キム総書記はウクライナ軍の越境攻撃を受けた
00:24:43ロシア西部クルスク州の復興に向け
00:24:46地雷除去にあたる工兵1000人と
00:24:49インフラ再建にあたる軍の建設作業員5000人を派遣すると表明しています
00:24:56またアメリカメディアは今月3日
00:24:59北朝鮮はロシアに2万5000人から3万人の兵士を
00:25:04追加派遣する方針であると報じました
00:25:07一方ロシア運輸当局は
00:25:10両国の首都であるモスクワとピョンヤンを結ぶ直行便が
00:25:15今月27日に運行を開始すると発表
00:25:19モスクワとピョンヤンを結ぶ定期便は
00:25:2330年以上ぶりと見られます
00:25:25はいこれ平戸さんに伺いましょう
00:25:27それにしても頻度が多いですよね
00:25:30そうなんですね
00:25:316月の特にこのショイグ安全保障会議初期が
00:25:342週間の間に2回包丁するというのは異例でありまして
00:25:37昨年もですね
00:25:39ショイグが包丁した後に
00:25:42いわゆる砲弾ミサイル
00:25:43さらには破兵の動きにつながっているので
00:25:46ご本人の担当は外国との軍事技術協力ですから
00:25:49包丁したタイミングで
00:25:51やはり何らかの軍事協力について
00:25:54追加合意をしたというふうに想像できるということだと思います
00:25:58これあれですか
00:25:58こんなに頻繁にというのは
00:25:591回話したことを持ち帰って
00:26:01プレジンして話してもう1回行ったということに
00:26:03それもありますし
00:26:03また北朝鮮側から追加の要求要請があった可能性もあります
00:26:07それからもう1つは
00:26:10金正恩総書記の放浪の話もあるということでありまして
00:26:16ラブロフ外相も平壌に行って
00:26:20今その話をしていると思うんですが
00:26:22今年は金正恩さんが必ずロシアに来ることになっているのですね
00:26:27外交の順番として
00:26:29去年ピョンヤンで例の新条約の調印をプーチン大統領がやりました
00:26:33本来であれば東令訪問でモスクワに来るんですが
00:26:375月9日の大陸戦勝記念日も来れなかった
00:26:406月19日の新条約の1周年の記念の日もですね
00:26:43雲の巣作戦とかでロシアリオナの治安も悪くなっているということで
00:26:47ここも実現しなかったということで
00:26:50次どのタイミングでどこでお互い首脳会談をやって
00:26:54さらなる関係強化をアピールするのかというですね
00:26:58その仕込みみたいなものが外交面軍事面両面で
00:27:02活発に今行われているのではないかというふうに思います
00:27:05特に気になるのは
00:27:066月にロシア側は公兵や建設作業員として
00:27:125000人から6000人の派遣という
00:27:15これロシア側から実は出てたんですけども
00:27:17その後アメリカのCNNなどは
00:27:20いやそうではなくて
00:27:212万5000から3万人の兵士の追加派遣という
00:27:26こういう情報が出始めてるんですよね
00:27:27そうするとインフラとか復興
00:27:31これはクルスクという
00:27:32ウクライナ側が逆進行した
00:27:33ロシア領内の場所だったんですけども
00:27:352万5000人あるいは3万人という
00:27:38この兵士の数からすると
00:27:40クルスクの復興に
00:27:42それだけの人数が果たしているのかということなので
00:27:46ウクライナ領内の占領地域に派遣して
00:27:50本格的な戦闘に当たらせる可能性が出てきたんじゃないかという
00:27:54この見方が今強まっているところだと思います
00:27:57これ包丁を置いたラブロフ氏は
00:28:00中国にも寄ったということなんですが
00:28:02この後これはどういう狙いがありますか
00:28:049月の3日の中国の公日記念日ですね
00:28:11ここはプーチン大統領が参加して
00:28:14北京で軍事パレードを視察すると
00:28:16これは戦後80周年ということで
00:28:185月9日習近平国家主席がモスクワに来て
00:28:22ロシアのパレードを見た
00:28:24その逆バージョンということで
00:28:26今年は中路の首脳が相互訪問しながら
00:28:32この反ファシズムそして公日
00:28:35両方で足並みを揃えるという重要な時なんですよね
00:28:38そのタイミングで前後で
00:28:41ウラジオストックあたりで
00:28:43東方経済フォーラムという
00:28:45プーチン大統領キム入りの国際会議がありますので
00:28:48そのあたりでキム・ジョンさんが以前のように
00:28:52またロシア極東地域に列車で訪問して
00:28:55モスクワでは実現しなかった首脳会談を
00:28:59ここでやるという
00:29:00こういう調整が進んでいる可能性もあるのかな
00:29:02というふうに見ています
00:29:03つまりラブルフィッシュは梅雨払いで
00:29:06北朝鮮に行き中国に行くということですか
00:29:09さてこれは何をしかも意味しているのか
00:29:12やはりロシアが北朝鮮にかなり頼らざるを得ないという
00:29:16ある種ロシアの比営とも言えるんでしょうか
00:29:19この動きを見て秋葉原さんに変えましょう
00:29:22ちょっと見ておきましょう近藤さん
00:29:23こちらです
00:29:26今月8日夜から9日にかけ
00:29:30ウクライナ全土に対し
00:29:32ロシア軍のドローン728機による
00:29:35大規模攻撃がありました
00:29:37主な標的となった西部ルツクでは
00:29:40複数の場所で火災が発生しました
00:29:44一方ウクライナ東部では
00:29:46ロシア軍の進軍速度の低下が指摘されており
00:29:51アメリカのシンクタンクCSISの分析によりますと
00:29:55クピャンシク方面での攻勢では
00:29:571日の平均進軍速度は
00:30:00わずか50メートルだということです
00:30:03ロシア軍の死傷者の多さも指摘されています
00:30:07イギリス国防省はロシア軍の侵攻開始以降の死傷者が
00:30:12100万人に達したとみられると発表
00:30:15CSISは1日当たりの平均死傷者数は1209人だとしています
00:30:21秋元さん、先ほど北朝鮮から3万人という話もありました
00:30:25兵士、つまりやはりこの前線での動きを見ていると
00:30:29相当ロシア軍が比喩しているからこそ
00:30:32北朝鮮に対らざるをないという
00:30:33そういう状況があると考えていいんですか
00:30:35最新の情報ではこの3万人というのは
00:30:38ロシアがどうそれを運用するかと話したんですけど
00:30:42どうもクルスク州の国境警備隊の部隊の
00:30:45数と大体一致しているんですね
00:30:47ですのでクルスク州の国境周辺に
00:30:50北朝鮮から北3万人を配置して
00:30:53逆に国境周辺に今いるロシア軍の部隊を
00:30:56実際にウクライナとの前線に投入するのではないかという
00:31:00見方があります
00:31:00これはどういう意味するかというと
00:31:03はっきり言って前線に配置されている部隊と
00:31:07国境警備隊とはだいぶ連動が違うんですね
00:31:10ですからロシアのクルスク州にいる国境警備隊を
00:31:15仮に前線に投入して
00:31:17その後詰めで北朝鮮を使ってみても
00:31:19実際にロシアの国境警備隊の戦力というのは
00:31:23それほど高いものではないです
00:31:24みんな同意兵なんですよ
00:31:25プロの軍人ってほとんどいないので
00:31:27ですのであまりそれで大きな選挙が動くことはないんじゃないか
00:31:31ということは言われています
00:31:32ただ北朝鮮がクルスク州に留まっているのなら
00:31:36それほど大きな選挙変化はないだろう
00:31:38ただ前に出てきてですね
00:31:40ウクライナ領内に北朝鮮が入ってくるということになると
00:31:43それなりの前線の変化というのは起きるんじゃないかということですね
00:31:48その前線がどうやら50メートルというのは相当遅いんですか
00:31:51これはロシアの最近のこの1年間の
00:31:55進軍速度を調べるとよく分かるんですけど
00:31:58第一次世界大戦にソンムの戦いというのがあって
00:32:01これイギリス軍とフランス軍が合同で
00:32:03ドイツ軍に対峙したんですけど
00:32:05これは史上最も遅い進軍と言われていて
00:32:0780メートルなんですよ
00:32:09それよりもさらに遅いんですね
00:32:11これははっきり言ってこの速度で進軍しているということは
00:32:15去年1年間でたった0.1%
00:32:17いわゆる占領面積を増やしたに過ぎないですね
00:32:21ところが一方でものすごく死者をたくさん出していまして
00:32:24だいたい38,000平方メートルにつき1人戦死しているんです
00:32:29ロシア軍は
00:32:2938,000平方メートルというのは東京ドームの0.8倍
00:32:32若干狭いぐらいの面積
00:32:34それを1つ取るたびに1人兵士が亡くなっているわけですね
00:32:38怪我にはもっとたくさんいます
00:32:39ですのでどう見ても費用対効果という効率で言うと
00:32:43非常に良くない戦術を行って
00:32:47それ戦術があるんですけど
00:32:48それとも原始的なものしか変化が残っていない
00:32:50多分それがロシアの戦術なんですよ
00:32:52ロシアとしてはおそらく
00:32:55ウクライナ全土を征服するとか
00:32:57政権を脱出する倒すというような
00:33:00そういう勝利を目指すものじゃなくて
00:33:01戦争をただ遂行しているということ自体に
00:33:05目的が移行しているんだと思うんですね
00:33:07見方がいくつかあるんですけど
00:33:091つは前進していると
00:33:10わずか50メートルでもいいから
00:33:12前進しているということで
00:33:13これで国内向けの動員の理由にはなるわけです
00:33:16我々は少しずつ勝っているんだということが
00:33:19言えるわけですよね
00:33:20もう1つは国際社会に対して
00:33:23やっぱりロシアは進んでいるという
00:33:24認知戦としてそういったメッセージを
00:33:26発信できるということです
00:33:28西側ではやはりよく我々も耳にしたり
00:33:32目に見たりしますけど
00:33:34どうもウクライナは劣勢だとか
00:33:36ロシアは優勢であるという話を聞くんですけど
00:33:38そういったメッセージをどんどん拡散したいわけです
00:33:41実際これは別に優勢ではないんですよ
00:33:43ウクライナはかなり厳しい戦いをしているのは
00:33:45間違いないけど
00:33:46こんなんでロシアは優勢だとはとても言えないわけですけれど
00:33:49それを優勢だという情報戦に切り替えたいと
00:33:52それからやっぱり
00:33:53これは氷戸さんの方がおかしいと思うんですけど
00:33:55戦争はロシアの経済の中心になっているわけですよね
00:33:58内需拡大だとか
00:34:00それから地方から来た兵士たちの生活保障とか
00:34:03ですから経済中心の構造になってしまって
00:34:08戦争自体がもはやロシアにとって今は目的なんですね
00:34:12戦争というのはご存知の通り
00:34:14有名なクラーヴ・デビッツの言葉を借りれば分かりますけど
00:34:17外交の手段なんですよ
00:34:19目的じゃないんですよ
00:34:20だから問題は外交目的を達成できないのにもかかわらず
00:34:24ただ目的としてこの戦争を遂行するということが
00:34:28ロシア今の現状だと思うんですね
00:34:31ですので
00:34:31もう今や領土を取るとか取らないじゃなくて
00:34:35ウクライナとそれから西側と言ってもいいですけど
00:34:38それとロシア
00:34:39どこまで持ちこたえられるかと
00:34:40そういうことがおそらく勝敗ラインになってきているのではないのかな
00:34:44というふうに見られていますね
00:34:46なるほど
00:34:46氷戸さん1日50メートル
00:34:48もうほとんど進めない状況で
00:34:49死傷者はものすごい数に上っている
00:34:52ロシアとしてはこれはもう戦術だからこういうもんだと思っているということですか
00:34:57これまでもこの進軍ほぼ同じような遅いペースで進んできているわけですが
00:35:04プーチン大統領はやはり引き続きこの戦闘を続けるという
00:35:08そこの意思に大きな変化は見られないし
00:35:11表向きが根本原因の状況
00:35:13これができるまではやり続けるんだということを
00:35:16言い続けているということだというふうに思います
00:35:19ですからこういう人海戦術もそうですし
00:35:22選挙を大きく変えることができない状況でありながらも
00:35:25まだまだプーチン大統領は引き続き
00:35:30この戦闘を有意な形で進めようという
00:35:33そういう動きに変化はないんだろうというふうに思います
00:35:35軍事的な形戦能力はどうですか
00:35:38まだまだあるのか
00:35:39しかも無人機の攻撃がものすごい大規模になっている
00:35:43ドローンばっかり使っているように見えるわけです
00:35:45これはなぜですか
00:35:46それ以外のものがなかなか十分手に入らないというところがあって
00:35:51ドローンに関しては国内で増産体制が整ってきているということと
00:35:57それから最近は北朝鮮にまたここも支援してもらって
00:36:02ロシア領内のドローン工場で労働者として働いてもらうとか
00:36:07先ほどの3万人もしかしたら労働者も含まれているのか
00:36:093万人あれはいわゆる兵士としているんですけれども
00:36:14それとは別に労働者として工場でドローンの製造に当たらせるという話とか
00:36:20場合によっては北朝鮮領内で製造してもらって
00:36:24それをロシアに供給してもらう
00:36:26そういうやり取りを両国間でやっているんじゃないかという観測も実はあるので
00:36:34ドローンに関しても北朝鮮頼みで今増産し
00:36:39それを今大量にウクライナに向けて使用しているということだと思います
00:36:43安全保障会議初期ショイグ氏が月に2回も行ったり
00:36:49今月はラブロフ外務大臣が行ったり
00:36:52やはりロシアの北朝鮮頼みというのが非常に強くなっていると思うんですよね
00:36:57その背景にはやはり先ほどからお二人で説明されたような
00:37:01ロシア側の一種の疲弊
00:37:03そして前進できない問題があると思うんですけど
00:37:07100万人の死傷者って大変な数なんですけど
00:37:11ヨーロッパで出ている情報だと
00:37:14ロシア軍の将校だけでも6000人から6500人ぐらいですか
00:37:18この戦争で亡くなっていると
00:37:21それだけ将校が亡くなると
00:37:23やはり軍の司令統率機能も相当失われているわけで
00:37:27そこに連度の必ずしも高くない兵隊がどれだけ投入されても
00:37:32結局ロシアの選挙としては進展がだんだん遅くなる一方だと思うんですよね
00:37:39そんなに簡単に将校は増やしていけないので
00:37:42そうするとやはりこの状況が続く
00:37:45しかし一方でこれまである意味
00:37:47ドローンやミサイルの供給を頼ってきたイランが
00:37:50今もそれどころではなくなっていて
00:37:52イラン自身が自分の国の中の国防力の立て直しに精一杯であると
00:37:57かなり先ほど秋元さんもおっしゃったように
00:38:01まだロシアが有利だというふうな論調もありますけど
00:38:04冷静に見ればかなりロシアの形成能力が厳しくなっているというのが
00:38:09現状だろうなと思います
00:38:11続いてはロシアの疲弊
00:38:13経済はどうなのかということなんですが
00:38:16プーチン大統領ここに来て国防費の削減に言及しました
00:38:20どういうことなんでしょうか
00:38:22プーチン大統領が国防費の削減に言及いたしました
00:38:25これもロシアの疲弊の一つなんでしょうか
00:38:27ご覧いただきます
00:38:28プーチン大統領が警戒感を隠さないのは
00:38:44ロシア経済の原則です
00:38:46ウクライナ侵攻を開始した2022年こそマイナス成長でしたが
00:38:52去年と一昨年は4%を超える高い成長率を達成
00:38:57しかし今年に入ると1月から3月にかけて1%台にまで急落しているからです
00:39:06こうした状況について2014年にロシアを出国し現在ワシントンで活動する経済学者
00:39:22ウクライナ侵攻後毎年平均して4割程度国防費を拡大させてきたプーチン政権
00:39:40その経済運営は軍事経営図主義とも呼ばれ
00:39:44防衛産業に巨額資金を投入し
00:39:48兵士の給与も大幅に増額して成長率を高めてきました
00:39:53実際前線の兵士には国内の平均給与のおよそ5倍の高級が支払われ
00:40:01兵士が戦死した時に遺族に支払われる保証金は
00:40:0635歳の男性が戦場で1年戦い亡くなったケースで試算すると
00:40:12平均給与の30年分に相当するといいます
00:40:16これらの資金は最終的にロシアの貧しい地域に住む兵士たちの家族や親族に送金されます
00:40:24そしてこれらの地域で経済成長が加速する現象が生まれます
00:40:29兵士の家族らは住宅や自動車を購入し
00:40:33消費にさらに多大な額を費やすからです
00:40:35この軍事資本主義は弊害も伴います
00:40:41インフレが一時10%を超えるなど急加速
00:40:45物価抑制のため政策金利が20%に達していて
00:40:51イノゼム・チェフ氏はもはや限界だというのです
00:40:55とうとうプーチン大統領は先月国防費の削減に言及
00:41:16その背景には切迫してきたロシアの財政事情があると
00:41:21イノゼム・チェフ氏は指摘します
00:41:23国防費が拡大する一方で
00:41:27国家予算を支えてきた石油・ガス収入が減少しているからです
00:41:32今年も2割を超える減収が見込まれていて
00:41:37軍事支出が石油・ガス収入に占める割合が
00:41:44今年歴史上初めて100%を超えました
00:41:47軍隊は石油とガスから得る収入よりも
00:41:52多く支出しているということです
00:41:542000年代には25%から27%だったという
00:42:00石油・ガス収入に対する国防費の割合は
00:42:04今年160%を超える見込みです
00:42:07ロシアは全ての優位性を失い
00:42:12戦争の資金調達に追われている状態です
00:42:15この状況は長く続くことができません
00:42:18ロシアの競戦能力に
00:42:22既信号が灯っていると話す一方で
00:42:24イノゼムチェフ氏は
00:42:26ロシアは戦争を長く続けることが可能だとも話します
00:42:31その理由としてイノゼムチェフ氏が挙げたのは
00:42:35西側の制裁を事実上回避して
00:42:38経済を回す体制ができていること
00:42:41そして
00:42:42私は戦争の記憶を鮮明に覚えています
00:42:48絶え間ない動員でした
00:42:5018歳になるとほぼ全員が前線に送られていました
00:42:541日15時間の労働
00:42:57都市間移動の制限
00:42:59配給に飢餓など数え切れない困難がありました
00:43:03今日のロシア国民は
00:43:05そのようなことを経験したことも感じたこともありません
00:43:09かつての戦争の時のような社会の混乱や困窮が
00:43:14今回は起きていないというのです
00:43:17ロシア国民は国境が解放され
00:43:22スーパーには何でもあり
00:43:23モスクワはイルミネーションで輝き
00:43:26地下鉄が建設されているのを見ています
00:43:28預金の募集も行われておらず
00:43:31戦場に行くのは大金をもらって自発的に行く人だけです
00:43:35この戦争は国民に戦争として認識されていないのです
00:43:40国防費削減をどう見ればいいんでしょうか
00:43:44ロシアは軍事ケインズ主義とも呼ばれる
00:43:49経済運営を行ってきましたが
00:43:52限界も見えてきているとの指摘があります
00:43:55ウクライナ侵攻開始後
00:43:58ロシアは毎年平均4割程度
00:44:01国防費を拡大してきました
00:44:03防衛産業により巨額の資金を投入し
00:44:07兵士の給与も大幅に増額しました
00:44:10これにより高い成長率を達成しましたが
00:44:13同時にインフレも加速しました
00:44:16こうした中プーチン大統領は
00:44:18今最も重要なのは国防費の削減を計画していることと
00:44:24初めて国防費を削減することに言及しました
00:44:28その背景には国防費が拡大する一方で
00:44:32国家予算を支えてきた石油・ガスの収入が
00:44:36減少していることがあるといいます
00:44:38ロシア経済学者のイノゼムセフ氏は
00:44:42インフレ加速で軍事ケインズ主義に限界が来ている
00:44:46国防費が石油・ガス収入を初めて上回り
00:44:50戦争の資金調達にも追われている
00:44:53一方で本格的な動員はなく
00:44:56食料品も豊富で生活は変わらず
00:44:59戦争を続けることも可能だと分析しています
00:45:03兵頭さんに伺いたいんですが
00:45:05このロシアの国防費削減ということなんですが
00:45:08経済そこまで追い詰められているということなんでしょうか
00:45:11先行き不透明感が間違いなく出てきているということで
00:45:15今年から経済成長率が1%台まで落ち込むということです
00:45:21それからインフレも10%
00:45:24体感ではもう少しという見方もありますけれども
00:45:27政策金利も20%ですから
00:45:29企業も設備投資に回そうか
00:45:32これも調達できませんし
00:45:34一般国民も車とかあるいは不動産を買うときの
00:45:38住宅ローンですね
00:45:40これも30%とか高金利になってしまっているというところで
00:45:44そういうところで影響は実は出ていると
00:45:46しかしながら先ほどのご指摘もあったように
00:45:50国民がこの戦争を実感しているかというと
00:45:53そうではない
00:45:54都市部を中心にそうではないというところなので
00:45:57プーチン大統領からすると
00:45:59国防費がさらに増強していって
00:46:03そして国民がそれによって経済面での生活不安を
00:46:09抱えるようになることは避けたいというふうに考えていると思うんですね
00:46:13ですから今のタイミングで
00:46:14国防費を削減する必要があるという発言というのは
00:46:18ある意味潜在的なこういう不安とか動揺を抑えていくために
00:46:23あえて今そういう発言をしている
00:46:25国防費の増大というのは
00:46:26ブーチン大統領自らが決めてこれまでやってきている話なんですが
00:46:30さらにこれが続いていくということに対する
00:46:32一般的な不安みたいなものは
00:46:35ロシア国民の中にもあると思うんですね
00:46:38これは経済閣僚とか専門家のみならず抱えているので
00:46:41そういう不安は今のうちに打ち消しておきたいということだと思います
00:46:45ですから直ちにこれ今の状況で
00:46:49戦争を続けられないかというと
00:46:51決してそういうことではないんですが
00:46:53ただ国家財政の収支を見ていると
00:46:56やはり赤字が膨らんできている
00:46:59それは石油価格にもよるんですが
00:47:02ロシアというのは石油価格が高いときに
00:47:05国民福祉基金というところで貯金を持っているんですけれども
00:47:08今年それも補填して
00:47:10場合によっては基金が枯渇する可能性も出てきているということなんで
00:47:15国家財政もこれまでのような
00:47:19軍事費に横盤振る舞いするというような状況にはいかなくなってきた
00:47:22というのは間違いなく
00:47:23そういう面で競戦能力に否定的な影響は出るとは思うんですが
00:47:29しかしながらまだ戦争ができなくなるような
00:47:33そういう危機的な経済状況ではないんだろうというふうに思います
00:47:37ただ陽動さん確かに地方の貧しいところから兵士をお金を洗って雇って
00:47:42戦場にと大都市の人間たちは痛みをあまり感じていないということかもしれませんが
00:47:48ただ金利が20%30%になったら我々の感覚でいうと
00:47:52これもう平時じゃない有事だと
00:47:55これじゃもうやっていけないよと思わないんですか
00:47:57それはかなり一定の層なんですけれども
00:48:01今物の値段インフレですね
00:48:04じゃがいもとかそうした主要な食料品の値段もかなり上がってきているということなので
00:48:09今後これを放置しておくと
00:48:12ロシア国民全体として
00:48:15この戦争の結果自分たちの生活が
00:48:18良くならないあるいは苦しくなるということを
00:48:21実感していく可能性ってやっぱりあり得るので
00:48:24そこは今のうちにプーチン大統領としても
00:48:26手当てをしておきたいということではないかと思います
00:48:29秋本さんいかがですか
00:48:31先ほどは前線で1日50メートルしか進めないという
00:48:35軍事的なものを見てきた
00:48:36今度は経済的な疲弊どうご覧になりますか
00:48:40かなり経済的なダメージが戦線にも反映していると思うのは
00:48:44例えば経済政策の影響もあるんでしょうけど
00:48:46戦車の数ロシアが出してくる前線での戦車の数が
00:48:51もう激減しているんですね
00:48:52かなり広い戦線で戦っているのにもかかわらず
00:48:55兵士が1000人ぐらい1日亡くなっていると
00:48:58でもその時破壊された戦車はゼロという日があるんです
00:49:01ゼロというのは戦車を外に出してきていないんですね
00:49:04走行車両が全くなくなってきています
00:49:06あるデータではロシア200両年間作っているんですけど
00:49:11それが130両ぐらいに最近減っているとかですね
00:49:13それから作ったものをみんな備蓄の昔の古い
00:49:171950年代以降のものを作っているんですけど
00:49:19使っているんですが
00:49:20備蓄のも最近何度も回収はできないので
00:49:23最近かなりそこをついてきたという話があったり
00:49:27それから兵員不足というのは明らかにロシア側にもあって
00:49:30だいたい1日に1000人ぐらい死傷しているんですけど
00:49:33ロシアが雇用できている
00:49:35採用している兵士の数って
00:49:38だいたい1日に500人とか700人とかそのレベルなんですよ
00:49:41だからだんだん減ってきている減らざるを得ないという状況には
00:49:44なっているんですね
00:49:45したがって数字の上では確実にロシアの体力が落ちてきているし
00:49:49それは当然経済の繁栄でもあるんですね
00:49:52私ちょっと注目したのはロシアの鉄道なんですけど
00:49:55ロシアというのは鉄道で輸送が中心なんですね
00:50:00我々海洋国家と違って船を使って物を輸送しているわけじゃなくて
00:50:05内陸国家ですから鉄道輸送が中心なんですけど
00:50:08実に30%から40%の鉄道が今もう運行停止になっていて
00:50:1230万両の貨車が使わずにレール上に放置されているという状況が
00:50:20なぜですか
00:50:20それは2つ理由があります
00:50:221つは働く人はいないんですよ
00:50:24給料が50%ぐらいカットされちゃっていて
00:50:27まず給料をもらえていない十分に
00:50:30だからみんな辞めていくということがあって
00:50:32働く人はいないということの人
00:50:33それからもう1つは
00:50:34西側の精度の高いベアリングが今輸入できていないんですね
00:50:39車両というのは高い回転軸のあるものというのは
00:50:42ベアリングがないと動かなくなるんです
00:50:45これはドイツだとか日本のような優秀なベアリングがないと
00:50:49動かせないわけです
00:50:50それがほとんど入ってこないということが理由だと言われていますけど
00:50:53とにかく鉄道の運行効率が非常に下がってきている
00:50:57これは確実に輸送力を低下させますよね
00:51:00それは必ず経済にマイナスの影響が出てくるということなんじゃないかなと思う
00:51:04ですからさっきトランプの今回の
00:51:06あれもちょうど制裁をかけようというのは
00:51:09こういうロシアの経済が疲弊してきているところを見て
00:51:12制裁といって
00:51:14これも睨んでいるんじゃないですか
00:51:15もちろんそうだと思いますよ
00:51:16なぜならば今
00:51:17NATO内でもお前が協議していたんですけど
00:51:19ロシアの単価
00:51:22原油を輸出している単価にもっと規制をかけた方がいいという話があって
00:51:26だいたい例えば60%以上のロシア産原油の大半というのは
00:51:30バルト海を航行しているんですね
00:51:32デンマークの領海を通って外へ出ていっているんですけど
00:51:35この単価に制裁をかけて船を動かさないようにしてしまうとか
00:51:39いうようなアイデアまで出ていて
00:51:40最近はだいぶ外掘りから
00:51:43ままたで首を絞めるという表現がいいかどうか分かりませんけど
00:51:47少しずつロシアの経済を冷えさせるための
00:51:51さまざまな制裁案というのも検討されているようですね
00:51:54この後はさらに
00:51:57旧ソ連の一つであったアゼルバイジャン
00:52:01これとロシアとの関係が悪化しております
00:52:04ロシアは孤立化していると言われますが
00:52:06さらにこれ進んでいるのか
00:52:08この後です
00:52:08ロシアの疲弊
00:52:10さらに孤立化が進むんでしょうか
00:52:12ご覧いただきます
00:52:12ロシアはイラン・南アジアと交流する必要があり
00:52:21アゼルバイジャンを通る南北回路は
00:52:24ロシアにとって知性学的に極めて重要です
00:52:29こう語るのはアゼルバイジャンの政府系シンクタンクの
00:52:36バシフ・フセイノフ氏
00:52:38アゼルバイジャンを含む南高カサス地方の安全保障が専門です
00:52:44ロシアにとってアゼルバイジャンは
00:52:48南に位置するイランなどと交流する上で重要な通り道
00:52:53旧ソ連の構成国だったこともあり
00:52:57かつては幅広い分野で協力関係にありました
00:53:01しかし
00:53:03ロシアとアゼルバイジャンの真の危機は
00:53:09去年12月25日に発生しました
00:53:13去年12月38人が死亡したアゼルバイジャン航空機の墜落事故
00:53:24アゼルバイジャン側はロシア軍の誤者だと指摘しましたが
00:53:29プーチン大統領はロシアの領空で
00:53:35墜落事故が起きたことに遺憾の意を表明しましたが
00:53:39ロシア軍による航空機の撃墜について
00:53:42謝罪しませんでした
00:53:445年前アゼルバイジャン軍が
00:53:50ロシアのヘリコプターを誤って撃墜した際
00:53:53アリエフ大統領は謝罪し
00:53:56保障と関係者の処分を行ったといいます
00:54:00こうした対応の差について
00:54:02フセイノフ氏は
00:54:04アゼルバイジャン国民及び政府関係者も
00:54:10ロシアから同様の対応を期待していました
00:54:13パートナーから相互に敬意を持って扱われることは
00:54:18原則の問題です
00:54:20これにより国民感情は悪化
00:54:26今年5月の対ドイツ戦勝80年の記念式典に
00:54:32アゼルバイジャンのアリエフ大統領は
00:54:35出席しませんでした
00:54:36そしてアゼルバイジャンは
00:54:39民族的に近いトルコと
00:54:41ロシア抜きで交流を深めようと
00:54:44東西回路確立の動きも見せています
00:54:47またウクライナに対しては
00:54:51領土保全を支持し
00:54:534200万ドルに上る復興
00:54:56人道支援を行ったということです
00:54:59冷え込むロシアとの関係の今後について
00:55:04フセイノフ氏は
00:55:05アゼルバイジャンだけではありません
00:55:10他の旧ソ連構成国との間でも
00:55:14関係が悪化しています
00:55:16もしロシアが戦争に負ければ
00:55:20これまでの時代と異なることが起きます
00:55:23アゼルバイジャンを含む他の国々に対し
00:55:28ロシアはより強引になるでしょう
00:55:31はい構造を見ておきましょう近藤さん
00:55:35ロシアと周辺国の関係を見ていきたいと思います
00:55:39まずアゼルバイジャンとの関係は去年12月です
00:55:43アゼルバイジャンの旅客機墜落事故をめぐり対立
00:55:47アゼルバイジャン側はロシア軍の誤者によるものと主張していますが
00:55:52プーチン大統領は謝罪していません
00:55:55またアルメニアは去年6月です
00:55:59ロシアが主導する軍事同盟の脱退を表明
00:56:03さらにロシアの友好国だったシリアのアサド政権は去年崩壊
00:56:10イランは先月イスラエルとアメリカからの攻撃を受けるなど
00:56:15ロシアにとって厳しい状況が続いています
00:56:18アゼルバイジャンの政府系シンクタンクのフセイノフ氏は
00:56:23ロシアはウクライナ戦争以降
00:56:26旧ソ連国における影響力が低下しており
00:56:29これが旧ソ連国に対し
00:56:32ロシアがより攻撃的になっている要因でもあると指摘しています
00:56:37これ辻さんにまず伺いましょうか
00:56:38航空機事故・墜落事故が大きな引き金になったと言われているようですが
00:56:43そもそも旅行の関係はどうだったんですか
00:56:46今の専門家の言葉にもあったように
00:56:49アゼルバイジャンは自分たちはロシアのジュニアパートナーじゃないんだという気持ちを持っているわけです
00:56:56ただ実はアルメニアというアゼルバイジャンと東西に並ぶ国が
00:57:03アルメニアの方がよりロシアに近いジュニアパートナーだったわけですけれども
00:57:07アルメニアとアゼルバイジャンの間で一種の領土紛争が長く続いていて
00:57:12まず5年前に1回44日間の戦争がありました
00:57:17この時はロシアが入って治めて
00:57:20一旦落ち着いたんですけど若干の領土をアゼルバイジャン側がアルメニア側から取ったということで終わったんですけど
00:57:28その後に今度はウクライナ侵攻をロシアがやって
00:57:32ロシアがこっちになかなか力を注げないところを見て
00:57:36今度は2年前にアゼルバイジャンがたった1日で
00:57:39ナゴルノカラバフと呼ばれるアゼルバイジャンの中にあるアルメニアの飛び地を全部取っちゃったわけですよね
00:57:46ところがその時にロシアは一切アルメニア側を助けなかったので
00:57:51そこにあるロシア主導の軍事同盟をアルメニアが脱退した理由の大きな理由が
00:57:56その時にロシアがアルメニアを裏切ったと
00:58:00だからロシアはアルメニアに対するグリップをまず失う
00:58:03さらにその出来事があって今度はアゼルバイジャン自身も
00:58:08もうロシアの配下ではないという考えを強くする
00:58:13さらにアゼルバイジャンには今の映像にもあったように
00:58:16トルコといういわば後ろ盾兄弟のような国があるわけですけど
00:58:21さらに言うとここには出てきていませんけど
00:58:23イスラエルも実はアゼルバイジャンにかなり兵器を送ったり
00:58:28軍事支援をしている
00:58:29だから実はアゼルバイジャンの背後にはトルコイスラエルという
00:58:34この関係は必ずしもいいわけじゃないんですけど
00:58:37イスラエルは対イランを考えてアゼルバイジャンを支援している
00:58:41ということで今こうなってみるとアゼルバイジャンはもうロシアの言うことを
00:58:45例えば力で屈服簡単にさせられるような存在ではなくなってきているわけですね
00:58:50この地域にはジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンという
00:58:543つの旧ソ連の国があるわけですけど
00:58:56ジョージアは逆に今進路派が牛耳を始めているんですけど
00:59:01アルメニア、アゼルバイジャンが急速に実はロシアから離れつつあって
00:59:05ロシアの影響力が低下している
00:59:08さらにそこに東西回路というのが出ていますけども
00:59:11アゼルバイジャンは実はアルメニアを通ってですね
00:59:14トルコの方につながりたいわけですね
00:59:17そこの回路を作る話が今ずっと進んでいるんですけど
00:59:21プーチンは自分の勢力が及んでいた時はそこをFSB
00:59:25ロシアの連邦保安局、いわばスパイ機関ですけど
00:59:28そこに管理させようと黙論でいたんですけど
00:59:31今アゼルバイジャンはそれに強く反発するようになっている
00:59:35プーチンあるいはロシアの影響力というのがこの地域で
00:59:39このままいけばですけど大きく激減してしまうかもしれないという状況ですね
00:59:45なるほど、氷戸さんこうなるとこの図にもありますが
00:59:47南北回路という関係の深いイランとのルート
00:59:50ここがなかなか使いにくくなるということはあり得るわけですか
00:59:53ロシア抜きで進められていく可能性もありますので
00:59:57今、辻さんに詳細にご説明いただいたように
01:00:00やはりウクライナ問題で注力するあまり
01:00:02旧ソ連圏でのグリップというのが効かなくなってしまっている
01:00:07それを他の旧ソ連諸国もみんな見ているということだと思うんですね
01:00:10さらに中国への依存が深まったジュニアパートナー化が進んでいる
01:00:16これも多くの国が見ていて
01:00:19その分ロシアに気兼ねすることなく
01:00:21もっと中国と経済面も含めて
01:00:24いろんな関係強化をやろうというふうに動き出している
01:00:27さらにこの戦争を続けるためには
01:00:30北朝鮮にここまで頭を下げて支援を壊なくちゃいけないという
01:00:33これかつてのロシアソ連では全くありえない光景を
01:00:37目の当たりにしているというところも
01:00:40旧ソ連諸国からロシアから離反する動きに
01:00:43拍車をかけているのではないかなというふうに思います
01:00:46秋本さん確かに旧ソ連の国々だけじゃない
01:00:49シリアもアサド政権も
01:00:53イランも今自分のことで精一杯ということになるかもしれない
01:00:56そうなるとかなり助けてくれる人が少なくなってくる
01:01:00先ほど見てきたウクライナが納豆諸国に助けてもらっているのと
01:01:04対照的にも見えますいかがですか
01:01:06そうですねこの地図を見ていて思い出したんですけど
01:01:09実はこのロシア抜きというのは
01:01:11旧ソ連圏全域で起きていてですね
01:01:13中国から今ヨーロッパの方へ接続する鉄道を作っているんですけど
01:01:18これも本来なら必ずロシア内を経由するルートなんですね
01:01:21それがロシア内を経由しないで
01:01:23カザフスタンから西の方へ向かって
01:01:26ヨーロッパと接続するということを
01:01:28最近もうすでに工事を始めているんですね
01:01:32まさにヨーロッパと中国を結ぶ鉄道建設を
01:01:35ロシア抜きにやっていると
01:01:37これ全部旧ソビエト圏内で行っているわけですよ
01:01:40ですからここだけじゃなくて
01:01:42もうロシアの旧ソビエト圏内全域でですね
01:01:45ロシア抜きの動きが出始めているということは
01:01:48言えるんじゃないかと思います
01:01:49そうなると平等さん
01:01:50ますますここにちょっと置いておきましたが
01:01:53北朝鮮規模上司こちらともう密接な関係を
01:01:56築くしかなくなってくるということになるわけですか
01:01:59そうなんですね
01:02:00ロシアからすると結果的には
01:02:03イランや北朝鮮との関係強化を目指す以外に
01:02:08外交的なプレゼンスを示すすべがないみたいな
01:02:14これは日本など東アジアの諸国からすると
01:02:17非常に特に北朝鮮との関係強化というのは困る話であって
01:02:21見返りにいろんな先端軍事技術の提供などを
01:02:25ロシアに求めるわけでありますよね
01:02:27そして実戦経験を積んで兵士の連動が向上するとか
01:02:32砲弾ミサイルの命中精度も高まりつつあるというふうに
01:02:35ウクライナが分析してますから
01:02:37結果的にこの北朝鮮の軍事能力も含めた
01:02:40そのプレゼンス強化にロシアが一役を買ってしまっているという
01:02:44そういう状況が東アジアで生まれつつあるんじゃないかと思います
01:02:49この後はですね
01:02:51トランプ氏の冒頭にお伝えした
01:02:53トランプ氏のウクライナへの武器供与
01:02:55この方向転換で今後戦闘はどう進むのか
01:02:59そしてこのロシアの比喩
01:03:01孤立化どう影響するんでしょうか
01:03:03この後です
01:03:032期目の就任以来
01:03:05トランプ大統領
01:03:06新ロシア
01:03:07新プーチン氏の姿勢だったものが
01:03:09方向転換して武器を供与する
01:03:12ウクライナへと一転して
01:03:13方向転換ということになった
01:03:14一方プーチン氏に対しては
01:03:1750日以内に停戦後にしなければ制裁すると
01:03:20厳しい姿勢に転じたように見えます
01:03:22しかしBBCのインタビューには
01:03:24プーチン氏には失望したがまだ終わってはいないと発言している
01:03:28これまでもトランプ氏
01:03:29いろんなようにコロコロ変わってきたので
01:03:32さあこれを信じていいのかどうなるのか
01:03:34この言葉は何を意味しているのか
01:03:36今後について皆さんに伺おうというふうに思います
01:03:38秋本さんいかがですか
01:03:39トランプさんの言っていることって
01:03:41理解に苦しむ時にはたまに正直言ってあるんですけれど
01:03:45今回のこの決定というのは
01:03:47非常に意味があると思うのは
01:03:48ウクライナに武器を供与する
01:03:51軍事支援をする時の
01:03:52新しい戦略を構築したということだと思います
01:03:56NATOが購入するという話ですね
01:03:57そうですね
01:03:57NATOを経由して
01:03:59NATOがハンドリングすると
01:04:00これは去年ぐらいから
01:04:02実はNATO内では議論されてきたことなんですけれど
01:04:05やはりこれはヨーロッパの有事なんだから
01:04:07ヨーロッパが中心になってやるべきだという意見は
01:04:09これトランプさんが思いに言っていた話ですけれど
01:04:11前から実はあったんですね
01:04:13NATO
01:04:14トランプさんが登場する少し前に
01:04:17実はウクライナに対する軍事支援というのは
01:04:22ドイツにある在ヨーロッパ
01:04:25アメリカ軍司令部が全部ハンドリングしていたんです
01:04:27全てそこに渡して
01:04:29彼らが責任を持って
01:04:30ウクライナに届けていたんですけれど
01:04:32この役割を今後
01:04:33NATOの基地に移そうということで
01:04:35NATOはそのためにビースバーテンというところに
01:04:38同じドイツですけど
01:04:39そういうウクライナ支援基地みたいなのを作って
01:04:42そこで徐々に今もハンドリングを始めてきているんですね
01:04:46そこでトランプさんが登場して
01:04:48そういうふうな形になってきたわけですけど
01:04:51ですのでそういう意味では
01:04:52確かにこれヨーロッパの有事ですから
01:04:54ヨーロッパの主体的にやるというのは
01:04:56精神論ではなくて
01:04:57実際の動きとして起きてきたというのは
01:05:00非常に私は正しいことだと思うし
01:05:03今後非常にそういう意味では
01:05:04意味のあることだと思っていますけど
01:05:06共同性からでしょうか
01:05:07トランプ大統領のこの発言ですね
01:05:09プーチン大統領に失望したがまだ終わっていないという
01:05:12この言葉を額面通り受け止めるのであれば
01:05:15やはりこの定選交渉自体は
01:05:17断念していないように見えるということだと思うんですね
01:05:20そうするとこうしたロシアへの制裁強化とか
01:05:23ウクライナの軍事支援という方針転換というのは
01:05:26どこまでこれが永続的な
01:05:29継続的なものになるかどうかというのは
01:05:30やっぱり見極める必要があって
01:05:32やっぱり50日間の猶予期間を
01:05:34ロシアに与えてしまっているということなんですね
01:05:36ロシアからすると制裁強化
01:05:38これ何とか阻止するよう
01:05:39次の動き出てくるでしょうし
01:05:41もし仮にトランプさんと
01:05:43一時停戦でもあったとしても
01:05:45結ぶ場合は
01:05:46アメリカのヨーロッパ経由での
01:05:48ウクライナの軍事支援も
01:05:49縮小するようにやっぱり働きかけてくるので
01:05:51まだこれって本当に方針転換で
01:05:54確定したものかどうかということは
01:05:56もう少し見極める必要があるんじゃないかな
01:05:58というふうに思います
01:05:59はい 辻さんいかがでしょう
01:06:00プーチンはそうやって
01:06:01いろいろ駆け引きをしてですね
01:06:04その時々で見ると
01:06:06小さな成功を収めてきているわけですけど
01:06:08先ほど言ったように
01:06:09例えばアルメニアという
01:06:11自分の国が
01:06:12ロシアが守ってきた国を
01:06:13ほぼ失いつつある
01:06:14そしてアゼルバイジャンとは
01:06:16もう対立関係になりつつある
01:06:18逆に方向で見ると
01:06:20このアルメニア・アゼルバイジャンという
01:06:21対立していた国は
01:06:22今ひょっとしたら和解へ向かえるかもしれない
01:06:25それからアルメニアはですね
01:06:27かつてオスマン帝国の時に
01:06:29トルコに大虐殺というのを
01:06:30アルメニア人大虐殺というのがあって
01:06:32いわばものすごい対立関係あった
01:06:34これもひょっとしたら
01:06:35歴史的な和解に向かうかもしれない
01:06:37歴史というのは大きく振ると
01:06:39思惑と違う方向へ
01:06:41転がっていくところがあるものだなと思います
01:06:43皆さん 今日はどうもありがとうございました
01:06:45ありがとうございました
お勧め
1:43
1:09
1:00
26:19
22:29
27:23
22:06
28:59