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  • 2025/5/24

カテゴリ

📚
教育
トランスクリプション
00:00では次です
00:01光を失い全盲になった女性がいます
00:04隣にはいつも盲導犬の姿が
00:08出会って8年
00:09その盲導犬が引退する日を迎えました
00:12相棒との別れ
00:14そして新たな出会いを追いました
00:17包丁って初め壊さなかったんですか?
00:37あんまり私なかったんですよね
00:40もともと多分いらってたからなのか
00:43浅井純子さん51歳
00:51重度の視覚障害があり
00:53今は全く目が見えていない
00:57あ、いっぱい壊れてる
01:01靴下がバラバラやん
01:15靴下がバラバラやん
01:17靴下っちゃうやん
01:21これ
01:21そんな浅井さんの目となっているのが
01:43盲導犬のビビッドだ
01:452016年に浅井さんのもとにやってきた
01:50それから24時間365日ともに過ごし
01:57生活をサポートしている
01:59時間が経過ごし
02:02時間が経過ごし
02:04時間が経過ごし
02:06デコボココンビやねんな
02:07ビビーな
02:09ところがビビー好きですか?
02:11ビビー?
02:13無関心なところ
02:14ハハハッ
02:17でもね、マイペースなのよね
02:18この子
02:19たぶん私と一緒で
02:21そこがいいねんな
02:22なんかずっと私になんか
02:24べったりしてるわけでもなく
02:26なんか自分の都合のいい時だけ
02:29まあまあって
02:29でもそれは私も一緒やねん
02:31自分の都合のいい時だけ
02:32ビビっていくね
02:33光を失って
02:39音や匂い
02:40手触りなど
02:42視覚以外の感覚が
02:44研ぎ澄まされるようになった
02:46スマートフォンの操作はお手のもの
03:05聞き取れないほどの速さの音声ガイドを利用して
03:09メールを送信
03:11SNSも発信する
03:14おしゃれが大好きでメイクだってこのとおり
03:23でもね使いやすいものを使ってます
03:28例えば輪ゴムをつけたりとかしながらね分けるんです
03:33これなって多分ねベージュみたいな色
03:37体に異変が起きたのは30歳の頃
03:53突然周りがぼやけて見えたことが始まりだった
03:58病名は猛錬海洋
04:01自らの免疫が角膜を攻撃してしまう疾患で
04:07医師からは角膜移植しか治療法がないと告げられる
04:12数え切れないほどの手術をするも
04:16少しずつ視力が落ち
04:1945歳で全ての光を失った
04:24見えなくなったら生きていけないって
04:28私も思ったんです初めは
04:30何も楽しみもない
04:32どうやって生活していくんやろうと思って
04:36あのね
04:37うつとかではならなかったです
04:40でも別にわーって泣くこともなかったんですけど
04:44あっもう死のうと思いました
04:47病気が発症したのは
04:51夫の茂さんと結婚した翌年
04:55茂さんはそれから21年
05:01隣で寄り添い続けてきた
05:04これはもう面倒見てあげるとあかんわ
05:08そっちの方が強かったです
05:11だからもう逃げ出そうとかそういうのは全然なかったですね
05:16私が助けないと周り助けれないですからね
05:22一緒にやっぱり生活してるんで
05:24あのー
05:26もう私しかいないんで
05:28大きな転機となったのは9年前
05:34ビビッドとの出会いだった
05:38元気いっぱいに生きるビビッドと触れ合い全盲の世界を全力で楽しんでやろうと考えるようになった
05:59ふさぎ込んでいてもダメだと外にも積極的に出ていくようになったマラソンや社交ダンスにも挑戦活動の範囲を自ら広げてきた
06:17大阪市にあるアパレルメーカーで
06:35従業員向けのマッサージをするヘルスキーパーとして働いてきたマッサージの技術は盲学校で学んだ
06:49ランチタイム大好きなおしゃべりの時間浅井さんはどんな出来事も笑いに変える
07:02根っからの関西人だ
07:07イジクリ倒しちゃってこうやって電車の中でそれがコロンと落ちちゃう
07:14あーってやってもうもうもう取っていかないみたいな
07:18めっちゃ転がっていけそう
07:20ねぇーって言うて
07:25何だかもうその電車の私の乗ってる車両がもう死ぃーって言う
07:31この日盲導犬の訓練場を運営する日本ライトハウスの職員が来ていた
08:00ディビッドがこれまで通り安全に誘導できているかを確認するためだ
08:07この時9歳半人間に例えると70歳ほどだそう
08:14今のところ大きな問題はないと思います
08:17足の動き等もまあ年相応っていうのがちょっと突きはしますけれども
08:23大きく今がすぐどうこうっていうのもないですしあとはもう今の状態をどれだけ現状維持できるかっていう状況にはなってくるかなと思います。
08:33盲導犬の引退は10歳前後と言われている
08:40引退後は別の家庭に引き取られることになる
08:46去年9月
08:56同じ盲学校に通っていた友人2人が自宅を訪れた
09:18彼女は遺伝性の病気を患い29歳から徐々に視力が低下
09:27今はほとんど見えていない
09:31同じ苦しみがわかる浅井さんに聞いてほしいことがあった
09:37上司だな見えなくなってきて中学生の息子が4ヶ月前に同じ病気を発症進行が早く悪化しているという
09:54うちはでも好きなことできたから
09:59うん
10:00趣味見つけてそれで遊んだり自分で
10:05仕事にもついて結婚もして子供を産んでまでそっからやけど
10:12まだこれからやのになって思って
10:15うんうんうん
10:17楽しいうちずっと言うとって子供らには
10:20うん
10:21見えとったら
10:22うん
10:24もういいこと楽しいこといっぱいできるから
10:27うん
10:28ってずっと言って育ててたからな
10:31うんうんうんうん
10:33うんだから
10:34それが見えなくなったら
10:37うん
10:38まあ楽しいことあるけど
10:40うん
10:41でも見えてたらいっぱいあるやん
10:44うんもっとあるからね
10:45うん
10:46それはもう事実やな
10:47うん
10:48そう考えたらなんか
10:50かわいそうじゅってあれやけど
10:52うん
10:53うん
10:54うん
10:55申し訳ないなって思うけど
10:57うん
10:58でもさなんかよく言うやんか
11:00そのう
11:01お母さんが
11:03すごい申し訳ないと思ってるのが分かるって
11:06子供が
11:07うん
11:08うん
11:09うん
11:10なんかそれがしんどいって言うやん
11:12子供は
11:13うん
11:14うん
11:15うん
11:16うん
11:17うん
11:18うん
11:19うん
11:20うん
11:21ごめんなって言われてたんやけど
11:24うん
11:25うん
11:26もうそれが嫌で
11:28うん
11:29うん
11:30うん
11:31うん
11:32うん
11:33うん
11:34うん
11:35うん
11:36ここまで見えんくなってしまったとか
11:38泣き言を吐けんくなるじゃん
11:41そこやからごめんねごめんねって言われると
11:44だからうちは常時には
11:47お母さんのせいで病気になったかもしれへんけども
11:51謝れへんからなって思った
11:55うんうんうんうん
11:56絶対それでいいと思う私も
11:58苦しみがわかるからこそ
12:02簡単に大丈夫とは言えない
12:06でも乗り越えられるはず
12:09そう強く信じている
12:27この日は義眼のメンテナンス
12:30定期的に通っている場所だ
12:33はいみっちゃんはシート
12:35ソーダウンですはいOKです
12:37はい外しますね
12:40ちょっと左だけ入れますよ
12:43結構熱いですよ
12:49やっぱ違うんかな
12:51うん違って
12:52で上も結構伸ばしたからね
12:58入れた感じどうですか
13:11あんまりわかんない
13:12あのでもパチパチって鳴るのがなくなってる
13:16音が鳴ってたんですよずっと
13:18まばたきしたらね
13:20それはないです
13:22どんな時もヴィビッドが隣にいる
13:33当たり前の日常が
13:35終わろうとしていた
13:38ビビッドが浅井さんの元を離れる日がやってきた
13:54ビビちゃん誰か来たの
13:55これ持っていこうかビビちゃん
13:59なになになになに
14:01このガレンちゃん持っていこう
14:02悲しみと思うと辛いので
14:06お向こうにやると思うと
14:08喜びじゃないですか
14:10なんか向こうにやるって思ってるんです
14:12あんまり
14:14別れるって書いてるじゃない
14:17向こうにやるって感じ
14:20そう考えないとね
14:23嫌だな
14:23新しい飼い主との対面の時
14:41正面にそがさいらっしゃいます
14:45おはようございます
14:46愛媛のそがさいます
14:48よろしくお願いいたします
14:50ありがとうございます
14:51どうですか見た感じ
14:54かわいらしいですね
14:55僕も昔
14:59迷い犬のゴールデンを買ったことがあるんですよ
15:02そうなんですか
15:048年ほど買いまして
15:05本当ですか
15:06その特技が
15:07ゴールデンの表情とかが
15:10もう忘れられんくて
15:11もう一回書いたいなと思ってたんですよ
15:14はい
15:14飼い主の登録変更お願いします
15:16男性は愛媛県にある自宅で
15:19妻と娘の3人で
15:22ビビッとを迎え入れる
15:24アサヒさんからは何かとお伝えすることっていうのは
15:41はい
15:42結構
15:54お話も今させてもらったし
15:57あったし、はい。あの、繋がってはいてるので、まあ、大切に育てていただければなかった。
16:07責任は?
16:08はい、よろしくお願いします。
16:09わがまま、息子です。
16:12大事な。
16:13向こうに行くねんな。
16:15向こうやんな。
16:16お向こうさんに行くねんな、ビビちゃんな、お嫁さんどこにおるかな?
16:22頑張ったな。
16:24頑張ったな。
16:26よしよしよし。
16:29新しい環境に慣れてもらうため1年間は会いに行かないと決めている。
16:55伊沢さん靴履いて玄関先まで行きます?
16:58いい?ここで。
16:59はい、来ました。
17:01はい、来ました。
17:03はい。
17:06はい、来ました。
17:10はい、お見送りOK。
17:11行った?来ましたね。
17:16はい、来ました。
17:17はい、来ました
17:19はい、お見送りOK
17:26行った?来ましたね
17:28浅井さんは笑顔でビビッドを見送った
17:42浅井さんの元を離れて2ヶ月
17:46愛媛県大見島にビビッドの姿があった
17:52盲導犬を引退したビビッドは今この島で暮らしている
18:01盲導犬の役目を終え新しい環境にすっかり馴染んだ様子だ
18:11島だらけだ
18:12玄関の方を向いて
18:18ずーっと立って帰りたい感じ
18:22なんで浅井さんは今度やろうみたいな
18:241週間後ぐらいからですね
18:28ここが場所かというか
18:30ボグワラを信頼し始めたというか
18:34ようやく表情がちょっと和らぎました
18:40この土地にももう完全に慣れた感じですか
18:43うん、そうですね
18:45ねえ
18:46ちょっとこう
18:48犬に戻りつつあるというか
18:50そうそこ
19:00そうそこ
19:02そうそこ
19:04そーそこでーす
19:08そこで
19:10ライクンライクンかわいい子ちゃん
19:13ライクンカイクンかわいい子ちゃん
19:16ビビッドと対照的な真っ黒なけの盲導犬
19:23浅井さんの新しいパートナーのライズだ
19:28シットしてシッツ
19:30グッボーイダーン
19:33どこでダンスんの
19:35なかなかやっぱりそこまで
19:37そやねえな
19:39わかったわかった
19:40そこでいいよ
19:40そこでいいよ
19:42ライクン上手
19:44そうそうそうそう
19:45上手上手
19:48あらまじょーじやんわのえずくん
19:52共に生活するようになって
19:56およそ2ヶ月
19:58ビビッドと気づいたような関係になるには
20:03まだまだ時間はかかる
20:05でもライズと一緒になり
20:08わかったことが一つある
20:10どうしてもね
20:14ビビちゃんが引退して
20:15ビビ元気かなとか
20:17ビビ新しい環境でうまいことやってるかなって
20:21悩むというか思うんですよね
20:23それを思った時に
20:25なんかふっとこの子がいてて
20:28あ、でもこの子も新しい場所から来て
20:34はっきり言ってビビと同じ環境なんですよね
20:37うちの家に来るっていうのは
20:38あ、そっかと思って
20:40こんな風にして犬の受け入れっていうのがあって
20:44で、もちろん可愛がるのは無償の愛で可愛がるので
20:50あ、ライズがこういう風にうちの家でやってる感じと
20:54ビビも一緒なんやなって思えたんですよ
20:57ライズ顔って
20:57じゃあ、ビビ行けてるやんと思って
21:01そっから
21:02全くそのビビ大丈夫かなって考えることがなくなりました
21:07それはこの子のおかげやなって思ってますね
21:11ビビッドが引退した日
21:15アサイさんは決して表に出すことのなかった
21:19本当の思いをメモに残していた
21:23彼はママを冷たい人間と思っているかもしれない
21:30でも、私はそれでいい
21:33次の家庭に早くなじめるように
21:38心からママ大嫌いと思ってほしい
21:42いっぱいいっぱい愛した日々は忘れないと思うから
21:50ビビッド
21:51いつまでも、いつまでも
21:55いつまでも、いつまでも
21:58あなたのことを大好きです
22:01共に過ごした8年
22:08ビビッドはアサイさんの人生に光を灯してくれた
22:14再会は今年の秋だ
22:19取材したMBSの高田記者です
22:25朝井さんのビビッドに対する深い愛情が伝わってきましたけれども
22:31朝井さんご自身がビビッドを引き取るという選択はなかったんですか
22:36そうですね、引き取る選択もできたそうなんですけれども
22:40朝井さんはその考えはありませんでした
22:42仮に引き取った場合、外出するときに朝井さんの隣にライズがいると
22:48今までは自分がいたのに、なんでって、たぶんビビッドは思って、それがビビッドにとって幸せなんだろうかということを考えて、別の家庭での引き取りというのを希望したそうです
23:00だけど、すぐになじむというのはやっぱり難しくて、当初はSNSで朝井さんの声を聞いてってなると、ビビッドが興奮したり、玄関に行ってしまうというのもあって、新しい飼い主も非常に苦労したということでした。
23:15視覚障害のある人と盲導犬の関係、世間の理解が進んでいるんですかね、そうですね、今、国内には、およそ800人の視覚障害者が盲導犬と生活をしています、法律でも障害がある人への合理的な配慮というのが義務づけられていますけれども、浸透しているかというと、それはまだまだかなというふうに思います。
23:39浅井さんがマンションを引っ越した際に、マンションのオーナーさんが盲導犬イコールペットというので、ペットは飼えません、大型犬は無理ですというので、入居拒否をすごくされたということなんですね。だから、僕らはやっぱり社会全体で理解がもっと広がることで、より障害のある方というのが生きやすくなるだろうなというふうに感じます。
24:08ご視聴ありがとうございました。

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