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  • 4 日前

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トランスクリプション
00:00:00こんばんは
00:00:04大統領権限を超えているという判断です
00:00:11アメリカ・トランプ政権の相互関税が裁判所から違法で無効だとして差し止めを命じられました
00:00:19アメリカの国際貿易裁判所は28日
00:00:24トランプ政権が国際緊急経済権限法に基づき
00:00:29大統領権限で発動した関税措置の差し止めを命じました
00:00:33全世界を対象にした相互関税と
00:00:37合成麻薬の流入を理由にした中国とカナダ・メキシコに対する関税が差し止めの対象ですが
00:00:44鉄鋼やアルミニウム・自動車などへの25%の関税は
00:00:49別の法律を根拠にしていて対象外となります
00:00:52判決では国際緊急経済権限法を根拠とした関税措置は
00:00:58大統領の権限を超え違法で無効だとし
00:01:0210日以内に停止する命令を出すよう求めています
00:01:06ブルームバーグ通信によると
00:01:09トランプ政権は判決を不服とし
00:01:11上訴を申し立てたということです
00:01:14大手小売を対象にした随意契約の備蓄米の引渡しがきょうから始まりました
00:01:21宮城県渡里町にあるアイリス大山の精米工場
00:01:31随意契約で政府から調達した2022年産の備蓄米の引渡しがきょうから始まり
00:01:391万トンの米を乗せた第1便のトラックが到着しました
00:01:43宮城県と千葉県、神奈川県の3店舗で来週2日から販売され
00:01:50価格は5キロで税込み2160円だということです
00:01:55店頭に先駆け、ネット販売はきょうから始まりましたが
00:02:00開始20分で初日分が完売
00:02:10また楽天グループは5キロ2138円で販売を開始しましたが
00:02:17初回販売分だけでなく予約分も売り切れました
00:02:21なお、転売を防ぐためLINEやFUやメルカリは
00:02:25フリマサイトなどでの出品を禁止しています
00:02:28ファミリーマートなどのコンビニ大手は
00:02:32今回の随意契約の対象に選ばれず
00:02:35年間1万トン以上の米の取り扱いという条件を
00:02:40満たさなかったためとみられます
00:02:41一方、備蓄米の店頭価格を5キロ2000円程度と打ち出したことについて
00:02:48小泉農林水産大臣は
00:02:51国の備蓄米でむしろどれだけでもマージン乗っけていいです
00:02:57という売り方をする方が私は違うと思っています
00:03:00利幅の大きいマージンを取りに行くような人に対する
00:03:03牽制も含めてやっているということは
00:03:05ご理解をいただきたいと思います
00:03:07野党側の米の生産者を見ていないとの指摘に
00:03:12安ければいいとは全く思っていないとしたうえで
00:03:15業者による大幅な利益の上乗せを牽制する狙いがあると説明しました
00:03:21総合関税の差し止め命令は交渉にどう影響するのか
00:03:27今日のテーマに移りましょう
00:03:28トランプ政権の総合関税について
00:03:30アメリカの裁判所が差し止め命令を出しました
00:03:33日本との交渉にどんな影響があるのでしょうか
00:03:35はい、いきさつを見ていきます
00:03:38日米関税交渉は先週23日
00:03:41アメリカで3回目の交渉が行われました
00:03:44交渉前にトランプ大統領と電話会談した石破総理は
00:03:48ウィンウィンの関係を築いていくことは会談全般で確認されたと述べました
00:03:53そして赤沢経済再生大臣は
00:03:56グリア通商代表とラトニック省務長官それぞれ個別に会談を行い
00:04:01帰国後に前回以上に突っ込んだやり取りを行うことができたと述べました
00:04:06そして4回目の交渉はアメリカ時間の30日に行われる予定で
00:04:11赤沢大臣はベッセント財務長官らと会談するとされています
00:04:16そうした中で28日アメリカの国際貿易裁判所が
00:04:21トランプ政権が発動した相互関税などは
00:04:24大統領権限を超えていると差し止めを命じました
00:04:28これに対してトランプ政権側は不服として上訴したということです
00:04:32日本に与える影響ですが
00:04:3590日間停止中の14%の相互関税と
00:04:39一律10%の関税が該当します
00:04:42クラフトさん裁判所が相互関税などの差し止めを命令しましたけれども
00:04:47日米間の交渉にこれはどのような影響を与えると思われますか
00:04:51この裁判判決を受けて日本側が交渉の戦略を一切変えるべきではない
00:04:59つまりこれによって何か変わるというふうに思ってはいけない
00:05:03まずこの裁判自体が最終的に最高裁で可決されるかもわからないし
00:05:10それが可決されたとしても他にもいろんな通商法があって
00:05:16それでトランプはまだ関税というカードを切っていけるので
00:05:20安易にこれで強気になってアメリカ側を何か追い詰めようとすると
00:05:28後で疾病会社が来ますので
00:05:30これがなかったものとして交渉すべきだと私は思います
00:05:33つまり今おっしゃったのはこれが最高裁まで行って
00:05:36これがやっぱりダメなんだということになっても
00:05:39他の理屈づけがいろいろあるから変わらないかもしれない
00:05:41まず自動車が消えてないのと
00:05:43それから他の通商法で今201、301、232、122
00:05:52いろんな通商法でまた関税がかかっているものもあれば
00:05:56新たにかけられる
00:05:57なのでまだこれでトランプの関税劇が終わったというふうに思うのは
00:06:03非常に直尚そうです
00:06:07ただちょっと伺いたかったのは
00:06:09つまり差しとん命令が出ると
00:06:11これから上訴したから上に行くわけですけれども
00:06:14これが一旦差し止めだから
00:06:16一旦これはかからない形に
00:06:18こっち9月間停止ですけど上乗せは
00:06:2010%については差し止めでかからない形で進むのか
00:06:25これはかかったまま最高裁まで進んだ形で
00:06:28その時点で判断が下りるのかどうご覧ください
00:06:31今トランプ側が訴訟しているのは
00:06:34今の差し止め令を
00:06:36控訴が終わるまで凍結する
00:06:40いわゆる差し止め令の差し止めを要請している
00:06:43差し止めの差し止めを
00:06:45そうなんです
00:06:45これが通るとまた元に戻っちゃうんですね
00:06:48なので今の時点で何か結論付けるというのは
00:06:53僕はちょっと時期焦燥だと思います
00:06:55あともう一つその報道の中でですね
00:06:57これ最終的に最高裁まで出て最高裁が勝った場合は
00:07:00このかかってた分をですね
00:07:03アメリカがそれぞれ利子をつけて返さなきゃいけないんだと
00:07:06そんな事態になったら大変なことになるなと思ったんですけど
00:07:09あり得るんですか
00:07:10その可能性はあります
00:07:11ただその場合は各払った移入業者が
00:07:17提訴するか請求していくんですけども
00:07:20その可能性は十分にあります
00:07:21そうですか
00:07:22ちょっと倉津さんにまたこの内実も伺おうと思いますが
00:07:26志賀さんいかがですか
00:07:27さあ3回目の交渉
00:07:28そして4回目の交渉
00:07:30いろいろありました
00:07:31今度はベッセットさんが相手で赤澤さん
00:07:33これから話し合うということですが
00:07:35自動車も25ですが
00:07:37イギリスなんかでも10%は残ってますから
00:07:40ゼロを目指せるのか
00:07:41この辺り含めてどうご覧になってますか
00:07:43そうですね
00:07:44実は今日裁判で差し止めの話が出たんで
00:07:48ちょっと喜んだんですよ
00:07:49そうしたらクラフトさんと先ほど話してたら
00:07:52いや志賀さん一気中止めちゃダメだと
00:07:53つまり自動車入ってない人
00:07:55それから最高裁まで行くのに時間がかかるし
00:07:58場合によっては議会で決めちゃえば
00:08:01堂々と決まるわけなので
00:08:02なるほど
00:08:03議会は共和党があるから
00:08:04そういうことなんで
00:08:06これは本当に今回交渉は
00:08:08腰を据えてゆっくりとじっくりと
00:08:11安易な妥協せずに頑張るしかないんじゃない
00:08:13そうこうしているうちに
00:08:15私はアメリカの内部から崩れてくるような気がします
00:08:18やっぱりこれだけいろんなものが上がってくると
00:08:22先日の中国のケースがまさにそうだと思うんですが
00:08:25苦しむのは国民です
00:08:27アメリカの国民ですから
00:08:29それによっていろんな声が出てくるんだろうと思うんですよね
00:08:32ですから日本が間妥協する前にするよりも
00:08:37じっくり交渉して頑張ってやっていれば
00:08:40私はライブのほうからだんだんさすがにやめようよという話になるんじゃないかなと
00:08:45これ志賀さんやっぱり自動車
00:08:47イギリスなんか先ほど言ったように10%残ってましたが
00:08:50防衛黒時刻なのにと
00:08:52これやっぱりゼロをあくまで目指すと
00:08:55私はゼロは難しいのかなという気がしますよね
00:08:59英国とは10%で合意しちゃいましたでしょ
00:09:02ですからある意味で言うと
00:09:05私は最近いろんな方に言っているのは
00:09:08もうそろそろ最低10%ぐらいはずっと向上的に残ることを覚悟して
00:09:14事業計画を立てた方が
00:09:16あるいはサプライズエールの立て直しをやった方がいいんじゃないか
00:09:19というような考え方をちょっと持っていますね
00:09:20今日産はなかなか大変な状況になっていますけども
00:09:26日本のいわゆる日本の自動車メーカーは
00:09:291ドル80円ぐらいの円高の時も
00:09:32いろんなことがあったけど
00:09:33アメリカからいろんな会社会をしろとか
00:09:36いろいろな時もなんとか大変しのんできた
00:09:38そう考えると円の総合を見ると
00:09:41なんとかしのげるんじゃないかなという見方は
00:09:44もちろん大変ですけども
00:09:45この辺りはどうですか
00:09:45そうですね
00:09:46そのままだと本当に利益が減っていっちゃいますので
00:09:50いろんな対策をする必要があろうと思うんですね
00:09:53やっぱり減価提言という形で
00:09:55サプライズエールさんに迷惑かけないように
00:09:57やっぱりその価格をお客様に認めていただく
00:10:00付加価値をしっかりと認めていただいて
00:10:03仮に10%乗っかってもその10%が
00:10:06アメリカの国民が受けられるような形
00:10:08そういう努力をしていく必要があるかなと思います
00:10:10値段にやっぱり上乗せせざるを得ないだろうと
00:10:12私はそう思いますね
00:10:13加谷さん交渉の行方はどう見ていますか
00:10:15そうですねやっぱり10%が鍵になるかなと
00:10:18あまり自動車関税ゼロにこだわりすぎて
00:10:21状況がややこしくなるのは避けた方がいいと思うので
00:10:25もちろんメーカーさん10%でも大変だと思うんですが
00:10:28今お話しあったように1ドル80円の時代もあったわけですよ
00:10:3110%程度であればサプライヤーさんにも頑張っていただく
00:10:36メーカーさんもコスト削減の努力をする
00:10:38それから現地のディーラーさんにも少し持っていただく
00:10:41あとモデルチェンジの時にある程度
00:10:43今滋賀さんおっしゃったように付加価値をつけて
00:10:45少し高めのもので
00:10:47従来より少しスペックの高いものを売るとか
00:10:51価格戦略スペックとプライスを変えるということをやれば
00:10:5510%でしたらなんとかなると思うんですよね
00:10:57なのでそろそろちょっと落としどころというか
00:11:00これを前提にまとめる方向にいかないと
00:11:04日米関係全体も含めてちょっと危ういかなという感じがします
00:11:07確かに10%日本だけじゃなくて一律もし他の国もかかるならば
00:11:11他の国も自動車が全部10%だとすると
00:11:14もちろんアメリカのメーカーはなかなかメリットがあるかもしれませんが
00:11:18競争の輸出品としては競争の一律があるから
00:11:22戦争が良ければ上乗しても大丈夫かもしれないということですか
00:11:25特に日本のトヨタなんか競争力ありますから
00:11:29他の国も同じ10%であれば競争力が一時的落ちるということは
00:11:34ほとんどないと思っていいんじゃないでしょうか
00:11:35クラフトさんちょっと伺いたいんですが
00:11:383回目の交渉前にトランプさんから石原さんに
00:11:43急にというのかな電話があって一緒に話そうじゃないかという
00:11:47申し出があって電話会談があったと
00:11:49このあたりは何かご存知ですか
00:11:51どういう経緯だったか
00:11:52私が理解している限りでは
00:11:55最初これ関税か何かで大変なことになるんじゃないかと
00:12:01トランプさんから話したいと言ってきたから
00:12:02経験が慌てたらしいんですけど
00:12:03結局ふたけてみれば基本的に中東情勢
00:12:07この間の中東訪問を中心に報告したぐらいだったと
00:12:12要するにうまくいったぞと
00:12:14自慢なのか報告なのかその辺がよくわからないと思うんですけど
00:12:18そこだけに終わってほとんど関税の話はなかったということを
00:12:23私は伺っています
00:12:25何だったんですかね
00:12:26それも日本政府も何だったんだと思うんじゃないでしょうかね
00:12:29ただですね
00:12:31先ほどの裁判所で1点だけもうちょっと付け加えると
00:12:38今総合関税が停止になって
00:12:41差し止めになって喜んでいると思う日本は
00:12:45ただその反動で自動車関税を余計下げなくなるという可能性もあるんですよ
00:12:53どういうことでしょう
00:12:54つまり総合関税がかけられなくなったがために
00:12:57トランプは財源を取るために
00:13:00自動車は余計崩さない
00:13:02つまり裁判所から言われてない方はきっちり守るぞと
00:13:06もしかしたら例えば何し総合関税の14%で
00:13:10自動車の25は下げる余地があったとしても
00:13:14総合関税がなくなったんで
00:13:16自動車はそのまま一律関税がなくなったんでということで
00:13:20交渉の方に戻りますと
00:13:233回目までの状況はほとんどそんなに進展がない
00:13:30というのはアメリカサイドが具体的に何を要求している状況じゃないんですね
00:13:36具体的に要求しているわけじゃない
00:13:37ないんです
00:13:38大きなパッケージが欲しいということだけは言っているみたいなんです
00:13:42要するに持ってこいと待っていると
00:13:44日本は何を持ってくるんだと
00:13:47こっちのカードを全部見せるわけにはいかないですから
00:13:50もちろんアメリカ側からいろいろ言ってほしいと
00:13:53そこの準備で今回の明日の4回目の会談が
00:13:58おそらく日本政府は6月中旬の合意を目指していますので
00:14:03それに間に合わせるためには
00:14:05明日の会談がいよいよ本格的に絞り込んで
00:14:09大きなパッケージは何にするのかというのを絞り込む
00:14:13多分これがスタートで重要なスタートだと思います
00:14:17もう一つ伺いたかったのは
00:14:19この実際の3回目の交渉は
00:14:21グリア通商代表とラトニック総務長官が
00:14:25一緒かと思うけど別々に会談しているんですよ
00:14:27これなぜですか
00:14:28これもね笑っちゃう話なんですが
00:14:30まずラトニック総務長官というのは
00:14:33自宅に招かれているんです
00:14:34自宅でお茶しているんです
00:14:37これ何も中身の話はしていないです
00:14:39中身の話はしていない
00:14:40していないです
00:14:41だって自宅で何を交渉するんですかと
00:14:43チームもいないわけですよね
00:14:44これは私の推測ですけど
00:14:46ラトニック総務長官は
00:14:48まずラトニック総務長官は権限ないですから
00:14:50交渉権限はグリア通商代表と別選として
00:14:54一応トランプに対してやっている感を見せたかったのかなと
00:14:59グリア氏との会談は
00:15:02これはほぼ官僚レベルの
00:15:04非常にテクニカルな通商代表のもので
00:15:07これがトランプに果たして挙げられるような
00:15:11議題かという疑問があるみたいですね
00:15:13じゃあ先ほどおっしゃった4回目の関税交渉
00:15:16ここでもうそろそろ冷たいということ
00:15:18今晩もですね
00:15:19日本時間の今夜トランプ大統領と石破さんが
00:15:22どうも会談の方向で調整しているそうなんですが
00:15:25今夜つまりトランプ氏が先ほどの電話を
00:15:28中途話
00:15:29自慢話だったのか言っていいか分かりませんが
00:15:32今夜はもしかしたら
00:15:34これを関税をまとめるぞという
00:15:36思いでそろそろまとめるんじゃないかという話になるかもしれない
00:15:39私は電話の趣旨はちょっと違うところになると思って
00:15:44これから総理は定期的にトランプに連絡を取って
00:15:49密に関係づくりをやっていくんだというふうに
00:15:53私は理解しています
00:15:54要するに2月7日に首脳会談がうまくいったのにもかかわらず
00:15:59その後電話してないわけです
00:16:01関係づくりができないわけです
00:16:04安倍総理の時はしょっちゅう安倍総理が
00:16:07別に政策の話がなくとも電話して
00:16:11大調子はいいかいと
00:16:13こっちがメディアってやだよねとかお互い愚痴言って
00:16:16それでお互い関係づくり
00:16:18その一環が今夜の電話
00:16:21つまり6月15日にG7がありますから
00:16:24それまでに前回トランプが電話してきてくれたんで
00:16:28今回自分が電話する
00:16:31日本側からと
00:16:32最近トランプの次女がお子さん生まれて
00:16:36孫のお祝いとかこういった話
00:16:39もちろん関税は多少は触れるかもしれないけど
00:16:43赤沢大臣の交渉の前に
00:16:46総理がトランプと深入りしても
00:16:49これはこれで交渉がうまくいきませんから
00:16:51あまり総理としては関税の話は
00:16:55深入りしないんじゃないかと私は思います
00:16:57もう一つだけグラフさん
00:16:586月の半ばのG7サミットで
00:17:01首脳会談で最終決着しようじゃないかと
00:17:03目指していると
00:17:04となるともう時間がないわけですよね
00:17:07あと2週間少々ぐらいしかない
00:17:09実際にはまとまると思われますか
00:17:12本当の意味の通常レベルの貿易交渉を
00:17:17まとめるのはとても時間がない
00:17:18ただ今回の件は
00:17:20トランプの一言で導入もなるんです
00:17:23だから一応ある程度イギリスだって
00:17:26ほとんど先送りのものが多かったですよね
00:17:29形だけ作ってこれだけの大きな金額が
00:17:32交渉できたという
00:17:34トランプが勝利宣言するような形だけ作って
00:17:37重要事項を後回しにすれば
00:17:39トランプがこれでOKだと言えば
00:17:41イギリスのようにすぐ決まる話
00:17:44なので全部トランプ次第なんです
00:17:46大きなパッケージを持ってきてくれというのは
00:17:58その趣旨だと思います
00:17:58トランプが喜んで勝利宣言ができる形にしてくれと
00:18:03中身はあまり具体的に言ってこないのは
00:18:06中身よりも放送紙が大事なんだと
00:18:10そういうことだと思います
00:18:11放送紙が大事
00:18:12石川さんいかがですか
00:18:13そろそろ大詰めの段階に入ってきているかもしれない
00:18:16ただ今のクラフトさんの話で
00:18:19このビッグパッケージを持ってこいと言われて
00:18:21じゃあ実はアメリカが何を期待するかが分からなくて
00:18:24日本も提案のしようがないですよね
00:18:28お互いで腹を見せないので
00:18:30これで私はまとまっていくのかなという
00:18:32そういう不安感を感じますけどね
00:18:34つまり交渉で今回もですね
00:18:36後ほどちょっとやりますが造船だとか
00:18:38いろんな採用船がいいんじゃないかと
00:18:40いろんな声が出てますね
00:18:41これテーブルの中にバーッと並べて見せるのか
00:18:45ちょっと一個ずつ出してみるのか
00:18:47この辺りどうなんでしょうか
00:18:48私交渉としてはね
00:18:49やっぱり一個ずつ見せるというのは
00:18:51あまり得意なやり方じゃないですよね
00:18:53ですから全体的なパッケージを
00:18:56ちゃんと日本側でも作っておいて
00:18:57それでドンと見せる
00:18:58さあどうだと
00:18:59これ以上は引けないよみたいな交渉に持っていかないと
00:19:02ただアメリカがどのレベルで合意してくれるのかが
00:19:06まだ全然分からないです
00:19:07アメリカがというかトランプさんが
00:19:10これだったら勝利宣言できるというレベル
00:19:12だからそうやってあれするしかないんじゃないですかね
00:19:16今滋賀さんが言った
00:19:17お互い信頼して腹の内を見せるか
00:19:21できるかどうかが
00:19:22今日の会談だ
00:19:23明日の会談だと思う
00:19:25それができないとなかなか進まないですよね
00:19:27もうここそろそろ
00:19:28アメリカ側も
00:19:30お互いもうやりましょうよという
00:19:32会談じゃないと進まないと思います
00:19:34そうですか
00:19:34加谷さんいかがですか
00:19:36これねやっぱり日本やりがちなんですけど
00:19:39個別にいろんな材料を出していってしまって
00:19:43結果として全部お土産フルセットで持っていっちゃうみたいな
00:19:47交渉ってやりがちなんで
00:19:49やっぱりどこかでは政治決断をして
00:19:51これが日本のパッケージですというものを持っていかないと
00:19:54材料を小出しに結果的に全部揃っちゃうというパターンは
00:19:57やっぱり避けたほうがいいかなと
00:19:58これが政治決断で最後ですよという
00:20:01どこから正義かなきゃダメだという
00:20:03それをバーンとトランプさんに見せて納得してもらうという
00:20:06最後これ石破さんとのお話し合いになるんですかね
00:20:09というところが必要なんじゃないでしょうか
00:20:10そしてもう一つだけちょっとクラウスさん
00:20:14伺いたかったんですが
00:20:15ベッセットさんですけども
00:20:18結局クラウスさんはごめんなさい
00:20:20ベッセットさんはお知り合いだと聞いたんですが
00:20:22最終的にトランプさんを説得するには
00:20:27ベッセットさんが納得して
00:20:29これだったらトランプさん大丈夫だと
00:20:31恐らく言わなければいけないとなると
00:20:33まずベッセットさんを納得さないといけないと
00:20:36こういうことでいいですか
00:20:37ですから今石破さんが言った腹の見せ合いというのは
00:20:40ベッセット氏が納得する
00:20:42トランプを説得するだけのパッケージであるという
00:20:46ベッセット長官も納得しないとダメですよね
00:20:48本人がこれでトランプに行くと
00:20:51彼にとって最大のリスクは
00:20:53トランプ大統領に行って
00:20:54これは良いパッケージですと
00:20:55OKしてくださいと
00:20:57じゃあトランプはOKして
00:20:58その後メディアで大批判をバッシング
00:21:01安売りしたと言われると
00:21:03今度はベッセット長官の求心力を失いますから
00:21:06安易にベッセット長官は
00:21:09強引に持っていきたいんだけど
00:21:10安易に中身が全くないようなものでやってしまうと
00:21:15後で疾病害者があるので
00:21:17その辺を気にしていると思います
00:21:19もう一つだけ
00:21:19USチールの買収についても
00:21:22見ておきましょうか
00:21:23日本製鉄はUSチールの100%
00:21:27誤外者化を求めていて
00:21:28買収額としておよそ2兆円
00:21:30そして成立した場合には
00:21:32追加投資およそ2兆円検討すると発表しています
00:21:35その中でトランプ大統領は23日SNSで
00:21:38両者のパートナーシップを承認する意向を明らかにしましたが
00:21:4225日にはUSチールはアメリカがコントロールすると発言
00:21:4627日には共和党マコーミック上院議員が
00:21:50黄金株が発行されるだろうと述べ
00:21:53日本製鉄がアメリカ政府に黄金株を付与する案が
00:21:57浮上しているとみられています
00:21:58黄金株とは1株でも経営上の重要事項に
00:22:02拒否権を行使できる特殊な株式のことです
00:22:04これ海藻さんに加えましょうか
00:22:06まず国が拒否権を持つというアメリカ国家が
00:22:10それでこれ買収とは言えないんですよね
00:22:13どう見ますか
00:22:15もしこれが事実だとすると
00:22:17もう買収ではないですね
00:22:18だって全ての重要な決定事項は
00:22:21アメリカ政府が握っているということになるので
00:22:23日本がガバナンスを利かせられないということですから
00:22:25これはもうまともな買収というふうには
00:22:28位置づけられないと思います
00:22:29これ海藻さんもう正直どうですか
00:22:31続けるべきなのかやめるべきなのか
00:22:32いやこれもし本当だったら絶対やめるべきだと思いますね
00:22:35黄金株はまさに黄金株で
00:22:38契約の内容次第なんですが
00:22:40中国共産党がアリババを解体して
00:22:44完全に自分たちの勢力下に置くために
00:22:47用いた株式で
00:22:49これは一株でもあれば何でもできてしまいますので
00:22:52これはちょっと日本製鉄の株主側からしても
00:22:56大きく利益を損なう可能性があるので
00:22:58これ要注意ではないでしょうかね
00:23:002兆円の買収額そして
00:23:02買収がすると言ったらあと2兆円というものすごい額を
00:23:06約束しようとしているんじゃないかということですが
00:23:10滋賀さんどうご覧になりますか
00:23:12アメリカをコントロールするとやっぱり
00:23:14この時は承認したのかなと一瞬思ったんですが
00:23:17やっぱりアメリカをコントロールするということを言っている
00:23:19バイデンさんがダメって言ったやつを自分がうんということに対して
00:23:23トランプさんは何かこういう妥協を取ったんだということを
00:23:28言わせたいんでしょうけど
00:23:29私は3日のエマンダイアのディールに
00:23:32政府が絡むと非常にややこしくなります
00:23:35私は実はルノと日産のディールの中で
00:23:39ルノの株主にフランス政府が入ったんですね
00:23:4315%
00:23:44ここが2015年にフロランジュ法という
00:23:47これも実はフランスのフロランジュにある
00:23:51コールをアルセロミタルが売却しようとして
00:23:58それに対してフランス政府が抵抗するために
00:24:00法律フロランジュ法という
00:24:02それでそのフロランジュ法というのは
00:24:04今まで持っていたフランス政府の株が倍になる
00:24:0730%になる
00:24:08ルノの30%の株主にフランス政府がなって
00:24:13その影響が日産に来るというので
00:24:15国家の影響が来る
00:24:16そうなんですよ
00:24:17これはまともなビジネスにならなくなっちゃうんですよね
00:24:19私はとにかくこういうところに政府が絡まなおいて
00:24:22そうですか
00:24:23さて倉さんはどう見ますかこれ
00:24:26今お二人がおっしゃった通りのことで
00:24:29もしこの通りの黄金株であるならば
00:24:32日本製鉄のガバナンスの問題だと思います
00:24:35これが許される
00:24:36株主訴訟も起こりますし
00:24:39これがとても通るとは私は思えないんで
00:24:42中身が分からないだけに何とも言えないんですけど
00:24:46ただトランプ氏はやっぱりあくまで
00:24:48自分たちがコントロールできなきゃやだって
00:24:50ここは一貫してると思いますか
00:24:52日鉄がちょっと踏み急ぎすぎたのかなっていうのは
00:24:55今回トランプが51%はダメだって言ったんですけども
00:25:00ちょっと曖昧に動いてれば
00:25:032,3年後にまたチャンスがあったんじゃない
00:25:06今回トランプに決断を迫ったんですよね
00:25:09そしたらこういうことになっちゃったんで
00:25:11引くに引けない状況に無理やり押し込んでるような
00:25:15少し時間をかけて引いて
00:25:17またチャンスを伺うべきじゃないのかなと
00:25:20僕は思うんですけどね
00:25:21それではさらにトランプ関税に世界が振り回される中
00:25:26世界一のシェアを持つ製品を作る日本企業2社を取材いたしました
00:25:31彼らはトランプ関税に動じていないようです
00:25:35ご覧いただきましょう
00:25:36栃木県下助市の化学メーカーレクセリアルズ
00:25:42この工場で作られている反射防止フィルムは
00:25:57ノートパソコンの反射を抑え見やすくするもので
00:26:01自動車用のディスプレイにも使われ
00:26:04世界シェアは93.5%とトップです
00:26:09反射防止のフィルムを作るにはですね
00:26:14かなりいくつかの層が積層させることが必要なんですけれども
00:26:20その一つの層の厚みが
00:26:24実はナノメートル単位でコントロールする必要があると
00:26:29そういう技術を使って
00:26:32ものづくりをしているのが
00:26:34ほぼ世界で我々だけだと
00:26:37今年3月期の業績は過去最高を更新し
00:26:44利益率は30%を超えています
00:26:47好調な理由は
00:26:49非常に世界シェアのトップを持っている製品群が
00:26:58結構多いといったところが一つあると思いますね
00:27:01どうしてもB2Bのビジネスで使われるものなので
00:27:06皆さんの目に留まることがなかなかないんですけれども
00:27:10様々な皆さんの身近にあるものにはですね
00:27:16実は我々テクセリアルズの製品といったものが
00:27:19実は多く使われているという
00:27:22そういう黒子のような会社にはなりますかね
00:27:25会社は1962年創業のソニーケミカルが前身で
00:27:322012年にソニーグループから独立
00:27:35今従業員の数は1900人ほどですが
00:27:40化学メーカーでありながら
00:27:43様々な分野の専門家を引き入れてきたことが
00:27:46他にない特別な製品を生み出す原動力になっているといいます
00:27:51異なるエンジニアがそれぞれやはり
00:27:57新しいアイデアを出しながらですね
00:28:01純粋な化学セクターの会社ではできないような
00:28:05材料、新しいプロセス、そして物理学、もしくは機械
00:28:11そういったものを組み合わせて新しい製品を作っていると
00:28:15また世界トップシェアの製品を生み出すメリットは
00:28:21価格決定権を握ることができることだと
00:28:25深谷代表は指摘します
00:28:27我々の製品の価値
00:28:30そういったものが最終ブランドのお客さんにも
00:28:35しっかり理解いただいているということも含めてですね
00:28:39そういった変動に対しては
00:28:42ある程度非常に認めていただいているのかなというふうには思いますよね
00:28:47一方、福井県堺市にある老舗繊維メーカー、セーレン
00:28:55もともと繊維産業のファッション関係の仕事をしておりまして
00:29:04どちらかといいますと
00:29:06今年で136年目を迎える大変古い会社なんですけれども
00:29:14医療以外、非繊維の仕事を
00:29:18この繊維の技術を使って広げていこうと
00:29:22セーレンの主力製品は
00:29:26自動車シートなどに使われる合成比較です
00:29:30EVなどの普及で材料の軽量化が求められる自動車業界
00:29:53この合成比較の耐久性と軽量化が評価され
00:29:58自動車内装材として世界一のシェアを誇っています
00:30:03現在はこの会社の売り上げ
00:30:071596億円の7割がこうした事業だといいますが
00:30:13もちろん自動車も一生懸命これからやっていきますけれども
00:30:19自動車以外の今の半導体とか
00:30:22人工衛星とか炭素繊維とか
00:30:25この会社は長年培った繊維の技術を別のものにも活用
00:30:32AIデータセンターや半導体工場で
00:30:36精密機器の細かな汚れなどを拭き取るために使用される
00:30:40専用クロスの開発に生かし
00:30:43世界シェアのおよそ8割を占めています
00:30:46さらに繊維とはかけ離れたものにも
00:30:52布の生産や染色をする際の機械も
00:30:57自分たちで開発していて
00:30:59その技術を使って人工衛星の企画
00:31:03製造にも手を伸ばしています
00:31:05川田会長が一貫して主張するのは
00:31:10他社を寄せ付けない技術開発の重要性です
00:31:14今、トランプ大統領の関税政策により懸念されている
00:31:35貿易摩擦について聞いてみると
00:31:38高い技術さえ持っていれば心配はいらないと話します
00:31:43向こうが必要であれば買わざるを得ませんよね
00:31:49関税をかければ他の国でやっている品物が
00:31:53アメリカで生産することになると
00:31:55そんな単純なものじゃないですよね
00:31:57関税を上げたからして
00:31:59アメリカで他の国でやっているやつが
00:32:02集まるということはないと思いますよ
00:32:03アメリカでできるものも少ないと思いますしね
00:32:07世界シェア1位のものを見ておきましょう
00:32:11はい、取材した2つの会社についてです
00:32:14化学メーカーのデクセリアルズ
00:32:16従業員およそ1900人
00:32:19売上高はおよそ1100億円で
00:32:21過去最高を更新しています
00:32:23世界シェア1位を誇るのは
00:32:25パソコンなどを見やすくする反射防止フィルムと
00:32:28その他スマートフォンに使われているもの2つ
00:32:31計3つの製品です
00:32:33デクセリアルズの深夜代表は
00:32:35価格決定権について
00:32:37我々の製品の価値を企業側は理解しているので
00:32:40価格の変動に関しては
00:32:42ある程度認めていただいていると話しています
00:32:44一方、こちらのセイレン
00:32:47老舗繊維メーカーです
00:32:48従業員がおよそ6900人
00:32:51そして売上高はおよそ1596億円と
00:32:55こちらも過去最高を更新しています
00:32:57世界シェア1位の製品は3つあり
00:32:59自動車シートに使用されている合成比較や
00:33:02半導体など先端分野に使用されているものがあります
00:33:06また現在は人工衛星など別の分野にも
00:33:09手を伸ばしているといいます
00:33:11セイレンの川田会長は
00:33:13トランプ関税で値上がりしても
00:33:15必要な部品があれば買わざるを得ない
00:33:18関税をかければアメリカで生産するようになるといった
00:33:21単純なものじゃないし
00:33:23アメリカにできる技術は少ないと語っています
00:33:26シガさんは日産の元COOで
00:33:29現在はベンチャー企業に出資をする
00:33:31ファンドの会長でいらっしゃいますけれども
00:33:33この2社の技術力についてはどのように評価されますか
00:33:36そうですね
00:33:36これ2社両方ともB2Bの企業なんですけどね
00:33:41実はこういう他にないオンリーワンで
00:33:45光る技術を持っている日本企業
00:33:47これくらいの規模の会社さん
00:33:49B2B企業
00:33:51日本には本当にたくさんいらっしゃるんですよね
00:33:53結局OEMというかメーカー側からすると
00:33:57安くものを探そうと思っても他にないんですよ
00:34:02ですからもう科学決定権がそちらにあると
00:34:05ネクセリアルの代表がおっしゃっていましたが
00:34:07まさにその通りで
00:34:08ユーザー側が言われた科学で買うしか
00:34:11他に選択肢がないという
00:34:13それだけの技術力のある商品を出してくるから
00:34:16実はこの2社以外にも日本にはものすごくたくさんあります
00:34:18これは日本の技術力ですね
00:34:21何がそこの技術力の日本の強さなんだと思われますか
00:34:24おそらくいろんな形でやっぱり研究開発をしながら
00:34:30改善しながら他社で作れないものを
00:34:32やっぱり時間かけてやってきたその成果だろうというように思うんですが
00:34:36今日川田会長久しぶりに見ましたけれども
00:34:39ご存じでいらっしゃる
00:34:40そうですか
00:34:41やっぱりすごい改革家ですよね
00:34:44だから素晴らしい
00:34:45だから生産業という従来で言うと
00:34:48日本の中では中国とかマグラデシュとか
00:34:51いろんな国に取られた産業なんですけれども
00:34:53そういう産業を引きながら新しい素材を生んでいく
00:34:57そういうことによって新しいニーズを作って
00:35:01しっかり生き残っていく
00:35:03自分たちが持っていた技術を
00:35:06全く別のものをやるんじゃなくて
00:35:08そこを活かした上でということですか
00:35:09そうなんです
00:35:10ですからアメリカのラストベルトで
00:35:14自動車産業がダメになったから
00:35:16産業転換が起こって
00:35:18IT産業が持ち上がったんじゃないですか
00:35:19でも本当は日本も同じなんですよね
00:35:22そういう生産業がいなくなったんですが
00:35:24トレさんにしても
00:35:26セレンさんにしても
00:35:27新しい素材を開発して
00:35:29もともとの生産業が
00:35:32しっかりとしたポジションを持っている
00:35:34これが日本の強いですよね
00:35:36クラフさんこの2社についてはどう思いますか
00:35:38ビデオにもありましたけど
00:35:40最大のポイントは差別化
00:35:42今菅さんがおっしゃったように
00:35:44オンリーワンのプロだと思っているから強いと
00:35:47ただ私が注目したのはこの2つのメーカーで
00:35:50まず1つ目ソニーグループから独立しているんですね
00:35:54つまり大企業の力を借りずに
00:35:58自分たちでちゃんと世界シェアナンバーワンが取れる
00:36:02そういう構造心
00:36:04もう1つは老舗メーカー
00:36:07130年以上の老舗メーカーでありながら
00:36:10常に新しいチャレンジ
00:36:12老舗メーカーだと昔に作った商品を
00:36:14ずっと流してどんどん衰退していくんですけど
00:36:18ここはすごく
00:36:19とても老舗メーカーと思えないほどの
00:36:22技術力を持っていると
00:36:24ですので大企業に頼らない
00:36:26過去の歴史に頼らない
00:36:28こういう2つの面白い
00:36:30素晴らしいビジネスじゃないかなと思いますね
00:36:32確かにかやさんシーズメーカーだと
00:36:34暗中してしまう可能性もあるわけですが
00:36:37どんな新しいものに
00:36:39アニマルスピリッツがあるようにも見える
00:36:40どうこれになりますか
00:36:42これは経営学的に言うと
00:36:43グローバルニッチ戦略ということになると思うんですね
00:36:45世界全体の中で市場としては小さいんだけども
00:36:49その中で他ができない技術で
00:36:51ものすごい高いシェアを取っていくというですね
00:36:53これは価格決定権が本人にあるので
00:36:56代替品がありませんから
00:36:57要は自分で値段を付けられるわけですよね
00:37:00なんで高い利益率を維持できるということになるんですが
00:37:04これに今トランプさんは脳を突きつけてきているわけですよ
00:37:08世界で分業をして得意な人が全部やればいいじゃん
00:37:11というのがこの自由貿易だったんですが
00:37:14トランプさんはそれを無理やり
00:37:15アメリカ国内でできるものは作れと言ってきているということなんですよね
00:37:19ただ最終的に無理にアメリカで作っても
00:37:23ものすごく高くなってしまうということになると
00:37:26やっぱりこういった会社さんを選ぼうということになりますから
00:37:29アメリカで無理やり作らせてもなお
00:37:32ここの会社のものを買った方が安上がりだというものを持っている会社は
00:37:37トランプ関税でも多分大きな影響を受けないと思います
00:37:40実は経済複雑性インデックスというのがあるんですね
00:37:45エコノミックコンプレックスインデックスかな
00:37:47ものすごい難しいものとか複雑なもの
00:37:50代替品がないものを作る国というのは日本一位なんですよ
00:37:54ずっとそうなんです
00:37:56よく日本はオリジナリティがないと言われますよね
00:37:59そういう他社がなかなか真似できないものを作るという
00:38:03非常に複雑で材料も難しいし加工も難しいし
00:38:07そういうものを作っていく
00:38:09大体他の国が例えば中国とかベトナムとか他の国で
00:38:14どんどんどんどん作業生まれていますけど
00:38:17さすがにあれは作れないねというのが日本に残るんです
00:38:21これがそういうことです
00:38:23なんかあれですかごめんなさい大きなパラダイムシフトを
00:38:25ガーンと発想を変えるというよりは
00:38:28本当に日本人の貴重面差と勤勉さで
00:38:32いろんなアイデアを出しながら改善していって
00:38:34オンリーワンにたどり着くとこういう感じなんですか
00:38:36そういうことですね
00:38:36本当にこれは私なんかも自動産業に長くいても
00:38:41名前も知らないティア2ティア3の部品メーカーさんが
00:38:46そこしか作れないものがいっぱいあるんですよ
00:38:48東日本大震災が起こって
00:38:50被災地で部品メーカーさん300社ぐらいが被災された時に
00:38:55何か知らないですけど部品が来ないんですよ
00:38:59ずっと伝っていくと
00:39:01最後の方に当時はダイヤモンドと言いましたが
00:39:04同じメーカーさんが全てのメーカーに部品を負っていく
00:39:07それが被災して車が作れなかった
00:39:09オンリーワンの企業がこんなに日本にたくさんいるんだというのは
00:39:14あの時も実感しました
00:39:15この後はこういうふうに最終製品ではなくて
00:39:19高い技術の部品を供給する
00:39:21いわばジャパンインサイドと言ってもいいかもしれない
00:39:24これは日本経済に今低迷に苦しんでますけど
00:39:28突破口の一つになり得るんでしょうか
00:39:30この後です
00:39:30世界一のシェアを持つ製品を作る日本企業を見てきましたが
00:39:35こうした日本企業の在り方をジャパンインサイドと呼ぶ
00:39:39評価していると言ってもいいかもしれない
00:39:40アメリカの専門家に私は伺っております
00:39:43ご覧いただきましょう
00:39:44私のiPhoneを見てください
00:39:49アメリカは中国から輸入しているのです
00:39:52じゃあその部品はどこから調達しているのでしょうか
00:39:57韓国 台湾ですね
00:40:00では韓国と台湾はどこから部品を調達しているでしょう
00:40:06それは日本なのです
00:40:08日本企業の経営戦略を研究している
00:40:13カリフォルニア大学のウリケ・シェーデ教授
00:40:16失われた30年における日本企業の変化について
00:40:21こう話します
00:40:22いわゆる失われた30年間で何が起こったかというと
00:40:31確かに最初の10年間が悪かったとは思います
00:40:36つまり1995年から2005年までは不況の時代でした
00:40:43しかし日本企業が変わらなければならないと
00:40:48気づいた時期でもありました
00:40:50中国が世界の組み立て工場のようになり
00:40:55日本の優位性は一掃されました
00:40:58日本企業はコモディティ化した製品では
00:41:03もう儲けられないと気づいたのです
00:41:06家電やエレクトロニクス製品などの最終製品の製造で
00:41:14競争力を失った日本企業が活路を見出したのは
00:41:18以前誰かの家のリビングルームに入ると
00:41:24ソニーのテレビが置いてあったり
00:41:26アイワや音響のステレオがあったりしました
00:41:29それが今ではサムスンや他の製品だったりしますよね
00:41:34今の製品にはジャパンインサイドというステッカーは
00:41:39貼っていませんが
00:41:40もしそのようなステッカーがあれば
00:41:43私たちの生活用品の至る所に貼られているはずです
00:41:48携帯電話にもディスプレイにも車にも
00:41:53ジャパンインサイド
00:41:57海外メーカーなどに最終商品ではなく
00:42:01原材料や部品を供給し
00:42:03技術力や品質の高さを売り物に
00:42:06シェア獲得を狙う戦略です
00:42:08これは日本について考える新たな視点です
00:42:16現在日本は重要な産業において
00:42:21原材料や部品供給の基盤となっていることを
00:42:25理解する必要があります
00:42:27他の国々は自国で高品質な製品を作るために
00:42:34日本企業の原材料や部品に依存しているのです
00:42:38半導体のような非常に重要な分野のサプライチェーンで
00:42:43大きな地位を占めています
00:42:46こうした日本企業の戦略を
00:42:50シェーデさんはこうも呼んでいます
00:42:52私は彼らの戦略を
00:42:56舞の海戦略と名付けています
00:42:58様々な決まり手を駆使して
00:43:02大きな力士に立ち向かい
00:43:04人気を集めた舞の海
00:43:06その戦い方は
00:43:08技術を生かし
00:43:10競争力のある素材や部品を作り出す
00:43:13日本企業と重なるというのです
00:43:15しかし舞の海戦略で
00:43:19興業績を上げる企業がある一方で
00:43:22日本全体の経済成長が
00:43:24伸び悩んでいることについては
00:43:26日本が特定の分野では強いにもかかわらず
00:43:32全体としては
00:43:34それほど強くないと言われたりする理由の一つは
00:43:38こうしたフロントランナー企業が
00:43:41まだまだ少ないからだと思います
00:43:44しかし、今まさにこうしたフロントランナーの企業努力が実り始めている瞬間なのだと思っています。
00:43:55前のみ戦略と名付けているそうであります
00:43:59ジャパンインサイド
00:44:01日本企業の見えない力を見ていくと
00:44:04世界一位のシェアを占める製品がいくつもあります
00:44:07こちらの半導体チップの保護などに使うバッファーコートは
00:44:12100%のシェア
00:44:13そして液晶モニターなどに使用する
00:44:16廃光膜材料も94%のシェア
00:44:18他にも91%、84%、71%と
00:44:24世界でトップシェアを誇る製品を作っているんです
00:44:27こちらのボーイング787では
00:44:29三菱重工や川崎重工など
00:44:32機体の35%を日本企業が製造しています
00:44:35このような日本企業の戦略を
00:44:37カリフォルニア大学のウリケ・シェーデ教授は
00:44:40前の海戦略と名付け
00:44:42前の海は技のデパートと呼ばれ
00:44:44優れた技を戦略的に駆使していた
00:44:46日本企業も新技術を駆使して
00:44:49新素材や新製法を開発している
00:44:51それは前の海の戦い方と重なると話しています
00:44:54これがまさに志賀さんがおっしゃった
00:44:56先ほど見た2社のようなオンリーワン
00:44:59そしてあのぐらいの規模の会社がたくさんありますよ
00:45:01と言ったのはまさにこういうことなんですか
00:45:03まさにそういうことですね
00:45:05これいくつか素材メーカーさんが入っていますけれども
00:45:09素材もいわゆる石油科学から来た素材だと
00:45:13どんどんコモディティ化していくわけですね
00:45:15科学勝負になってくる
00:45:17したがってもっと高精度な素材を作れないかということで
00:45:20企業努力した結果
00:45:22他の会社では他の国の会社では
00:45:25作れないものを作ってきた
00:45:26それがこのシェアに現れている
00:45:28そういうことですね
00:45:29なるほど
00:45:29海さんなんかその伺っていると
00:45:32素材みたいなものを
00:45:33ものすごく日本が細かい技術だったら
00:45:36何でしょうか
00:45:37ものすごく複雑な技術を統一していく
00:45:39これがすごく得意なのかなという気が
00:45:41これどうご覧になっていますか
00:45:43私はどっちかというと
00:45:45もうその完成品
00:45:46非常に利益率の高い完成品の分野で
00:45:49敗北を続けた結果
00:45:50あまり付加価値の高くない素材とか部品に
00:45:53特化せざるを得なかった結果だなと
00:45:55私は思っていてですね
00:45:57確かにこれ個別企業で
00:46:00日地戦略を狙うのは本当に素晴らしいことなので
00:46:03各企業努力していただいた方がいいんですが
00:46:05例えば先ほど例に挙げた会社ね
00:46:081000億規模の売り上げなんですよ
00:46:10トヨタの400分の1しかないんですね
00:46:13つまりああいう会社が400社束になっても
00:46:16トヨタ1社に及ばないんですよ
00:46:17なるほど
00:46:18つまりこの500兆円1億2000万人の人口がいる
00:46:22我々の生活を支えるにはですね
00:46:24やっぱり超巨大企業に頑張ってもらわないとですね
00:46:27やっぱり小さな会社がいくら頑張ってもですね
00:46:30全体への影響って限定的ですから
00:46:33こういう機能は素晴らしいと思いますが
00:46:35ちょっとマクロの話とミクロの話は
00:46:37少し切り分けて考えたのがいいかなという感じがします
00:46:40そうですか
00:46:40黒瀬さんただ先ほど文章になりましたが
00:46:42中国なんかがものすごい完成品を作って
00:46:45結局そのいろいろシェアを取っていったということで
00:46:49日本が活路を見出して
00:46:51これはこれで前の未戦略と
00:46:53よくご存知だなとこの方は思いますが
00:46:56こういうふうにたくさんの技を束になって
00:46:59やるのも一つの活路かなと
00:47:01逆に言うと今先ほど加谷さんもおっしゃいましたが
00:47:05完成品できつくなっているなら
00:47:07こっちで活路を見出して頑張ると
00:47:09エールを送られているようにも聞こえるんです
00:47:11いかがですか
00:47:12今は加谷さんの話をちょっと言い換えると
00:47:15この前の未戦
00:47:17私個人的に大ファンだということを前置きして
00:47:20おそらく加谷さんが言っていることは
00:47:24前の未戦略は素晴らしいんだけど
00:47:27これでは横綱になれませんよね
00:47:29だからやはり各企業レベルでの努力は素晴らしい
00:47:34この戦略はこれで日本が進む一つの道なんですけど
00:47:39だからといって最終製品をもう作らなくていいのではなくて
00:47:45両面作戦で行かなきゃいけない
00:47:47両面でね
00:47:48だから一つのタイヤは素晴らしく回っているのに
00:47:52完成品の大手企業のタイヤが回っていない状況なので
00:47:56こっちをどうするかというところを
00:47:59もっと重点を置かないといけないのではないですか
00:48:02なるほど
00:48:03はいじゃあまさに両輪とおっしゃいました
00:48:05じゃあですね
00:48:06逆に日本の完成品のこの競争力はどのぐらい
00:48:10じゃあ加谷さんが落ちているのか
00:48:13これを見ながらですね
00:48:14じゃあどうすればいいのか
00:48:16両輪を回すにはということを皆さんに伺いましょう
00:48:18日本は部品や素材で高い技術を誇る一方で
00:48:22どうやら完成品はですね
00:48:24やはりご指摘のように競争力を失い続けていると言ってもいいかもしれません
00:48:29なぜなのか
00:48:30そしてじゃあどうすればいいのかと皆さんに伺ってまいりましょう
00:48:33はいこちら
00:48:35かつて世界シェアの5割を握っていた造船産業は
00:48:40中国や韓国との競争が激化し
00:48:42現在は13%まで減少しました
00:48:46そして日本のお家芸だった薄型テレビ
00:48:492001年にはおよそ73%という高い世界シェアを誇りましたが
00:48:54今は5%に激減しています
00:48:57そして半導体です
00:48:595割以上の高いシェアを占めていましたが
00:49:01今はおよそ10%
00:49:03先端半導体はわずか4%のシェアです
00:49:06その他にも太陽光パネルは50%から1%に
00:49:11そしてリチウムイオン電池は88%から5%に減少しました
00:49:16先ほど改ざん指摘されました
00:49:18このデータは一部ですけれども
00:49:21これをご覧になって何を感じますか
00:49:23やはりですね
00:49:24この現象が起き始めたのはやっぱりバブル崩壊後
00:49:271990年代からなんですね
00:49:29これ日本の事情としてはバブル崩壊だったんですが
00:49:32グローバル経済で何が起こっていたかということを考えると
00:49:3690年代を境に世界のビジネスが全部IT化していくわけです
00:49:41残念ながら日本の大企業はこの流れにですね
00:49:45うまく乗ることができずに
00:49:47経営戦略を誤ったということだと思うんですよね
00:49:49それでとうとういろんなところでシェアを落としてしまった
00:49:52IT化に乗り遅れることでこういうものづくりも失っていたという関連はあるんですか
00:49:58これは当然あると思います
00:50:00経営戦略そのものがITをベースにしてものづくりをする
00:50:04製造ラインもそれに準じたものとするという考え方で経営をするのと
00:50:10従来の延長線上でものづくりをするのは
00:50:12これ全然運営の差があるわけですよね
00:50:15私は先ほどねああいう中堅の会社で優秀な素材部品メーカーがいっぱいあると
00:50:23ちょっと厳しいことを言ってしまうと日本メーカーは甘えすぎたんじゃないかなと
00:50:27どういうことですか
00:50:28要するに下請けのですね非常にいい優秀な部品を作ってくれるメーカーさんがあるので
00:50:33本体があまり努力をしなくてもですね
00:50:36それなりにいいものを作れちゃったわけです
00:50:38つまり大企業が甘えてきたと
00:50:39もうストレートに言っちゃったらそうじゃないかなと
00:50:41今ねパナソニックがあれなんですよ
00:50:45大規模な人員削減に今踏み切るんで
00:50:47相当ちょっとメディアでも話題になっているんですが
00:50:50パナソニック日本で大手企業ですけど
00:50:53売上10兆円なんですよ
00:50:54アップル60兆円あるんですよね
00:50:56なんでもう経営の規模がね
00:50:59もうそもそももう相当ダメになっているということがあるので
00:51:04やっぱり抜本的に日本の経営戦略で見直していかないと
00:51:07この数字は復活できないんじゃないかなと思います
00:51:09まさにちょっと一つグラフを見ていただきましょう
00:51:12加谷さんこれ企業の売上高もですね
00:51:141997年の100としたデータなんですが
00:51:17日本は現状維持ということになるんでしょう
00:51:21ドイツもアメリカも伸びているわけですね
00:51:23そして輸出シェアもですね
00:51:25中国がぐっとやっぱり90年代から上がっていく
00:51:28アメリカもだいぶ苦しんではいるけれども
00:51:31もうなんとか持ちこたえている
00:51:32日本が一番やっぱりこれだけ下がっている
00:51:35これやっぱりどんなに素材メーカーいい企業がたくさん技術があっても
00:51:40やっぱり大企業が完成品をなんとか作らなければ
00:51:44国全体としてはなかなかいい数字にならないということです
00:51:48ということだと思います
00:51:49この90年代の初めまでは
00:51:51日本で大企業と言われる会社はグローバルでも大企業だったんですよ
00:51:56東芝もソニーもパナもですね
00:51:58日本で大企業と言われる会社は世界で見ても大企業だったんですが
00:52:02そこから今このグラフにあるように各国は売上が2倍3倍になってますから
00:52:07日本は横ばいなんで
00:52:09日本で10兆円企業というと30年前も今も大企業と言われるんですが
00:52:14グローバル基準で10兆円の企業ってそんなに大きい企業ではもうなくなっちゃってますから
00:52:18という意味でちょっと相当遅れてしまったかなという感じはします
00:52:23倉津さんなぜじゃあ日本はあれだけ優秀な技術がある素材メーカーなんかはものすごく今先ほど見たように
00:52:31オンリーワンの企業がいっぱいあると
00:52:33ただ完全にここまでですね
00:52:35なぜこういう状況になったのか
00:52:37倉津さんはどうご覧になりますか
00:52:39一言で言うと付加価値
00:52:41イマジネーション
00:52:42iPhoneを作る技術は
00:52:44ずっと日本にあったけども
00:52:47iPhoneというコンセプトは
00:52:49作れなくなってしまいましたね
00:52:51やっぱり90年代のバブル以降に
00:52:54そういうイノベーションというかイマジネーション
00:52:57新たな戦略
00:52:58ソニーのウォークマン
00:53:00あれ画期的でしたよね
00:53:01あの時代に
00:53:02歩いて音楽を聴けるなんて
00:53:04そういう生活に密着した新しい発想の商品が
00:53:09作れなくなったのと
00:53:11もう一つは今でも残っている商品に対して
00:53:15新しいブランド力付加価値
00:53:19例えば掃除機なんてもう50年間ずっとあったけどもダイソンが新しい性能に特化してまたそこで銃を復活こういった付加価値をあまり作れなくなってしまったんじゃないかなと私は思います
00:53:36これは一つは企業風土
00:53:39やっぱり日本企業バブルで儲かってその体系を維持したい
00:53:44先ほどの2つの企業を見ると成功している鍵はやっぱりいろんなエンジニアを集めたりいろんなアイデアを集めて
00:53:55それを協議してやると
00:53:58昔の90年代2000年代の日本企業って倫理を通って
00:54:03それでまたこれはダメだとか
00:54:06こんなのお金がかけすぎだとか
00:54:08なかなか柔軟にアイデアを発想
00:54:11年功序列で待つしかない
00:54:14そうすると本当に想像力のある人たちが育たない
00:54:18そういう企業風土が多くなってしまったのかなと私は思うんですけどね
00:54:23石川さんいかがですか大企業でずっと突破したい
00:54:27若干ずっとそのものづくりの企業にいた身からして若干言い訳をすると
00:54:34例えば左から右からいきますと例えば造船なんかだと
00:54:39これやっぱり技術力は負けてないんですが
00:54:42やっぱり全体としては労働主役的なんですね
00:54:45したがって賃金の安い韓国とか中国って言ってしまった
00:54:50薄型テレビはですね半導体のチップ一つで性能がゴーンと変わったんですね
00:54:56誰でも作れるようになっちゃった
00:54:57それでやっぱり安いところに行っちゃった
00:54:59半導体はこれは私はねはっきり言って
00:55:02米中半導体協定ですよ
00:55:04やっぱり日本のものを輸出できないという協定に合意してしまった
00:55:07日米のですね
00:55:08あと太陽光パレードのリチウム用は
00:55:10巨大な工場を作らなきゃいけないんですが
00:55:13その工場自体の補助金が中国では出る
00:55:15それに負けてしまったということ
00:55:17言い訳するとキリがないんですが
00:55:19それなりにサボってたわけじゃないということを言いたい
00:55:22なるほど
00:55:23土屋さんどうすればいいと思いますか
00:55:25新しいコンセプトを生み出すということ
00:55:28必ずしも日本が苦手とは
00:55:31いろいろソニーとかホンダとか
00:55:34戦後ものすごく新しいものを作ってきた企業がたくさんあるわけですね
00:55:38なぜ今できなくなったと
00:55:39そしてどうすればいいと思いますか
00:55:41これは先ほどの話に近いんですけど
00:55:43やっぱり少し完成品を作るメーカーが
00:55:47甘えていたところはあるなと
00:55:48コモディティ化していくのに
00:55:50やっぱり価格勝負でずっと来てしまったというところもあって
00:55:53もっと付加価値を出そうとか
00:55:55もっと他の会社ができないような
00:55:58若くするような製品を出していくという
00:56:00そういうところはやっぱり
00:56:02マブル崩壊後の経営者が強くなかった
00:56:05守りに入ったということですね
00:56:07現状維持はとにかくしようと
00:56:09そういうことですね残念ながら
00:56:11そういうものに対する投資もしてこなかったですからね
00:56:13結果としてこういうことが起こっちゃったということですね
00:56:16加谷さんどうすればいいというふうに思われますか
00:56:18これやっぱり最終的には経営の問題だと思うんですよね
00:56:21いくら従業員からいいアイデアが出てもですね
00:56:24それを経営判断として
00:56:26もう事業としてやりますということを決められない限りは
00:56:29そのいいアイデアは具現化しないわけですから
00:56:32やっぱりどうしても現状維持にしてしまった方が
00:56:36経営時に得だというような
00:56:38このガバナンスの今の体系というのは
00:56:41これ政府も改善しようとはしてますけれどもね
00:56:44もうちょっと経営者というのは
00:56:46市場からのプレッシャーでアグレッシブに
00:56:48新しいことをやっていかないと
00:56:50そのザット報酬は続けて得られないという
00:56:52もう少し厳しい環境がいるんじゃないかと思います
00:56:54そこはどうするんでしょう
00:56:56それは我々も何回も議論してきたんですが
00:56:58往々にしてサラリーマン社長は
00:57:01自分より優秀な人は大体後に我慢にしないというか
00:57:04大体言うことを聞いてくる人
00:57:06自分の路線を否定しない人を据えるというのが
00:57:09まあまあ見られるわけですね
00:57:11この辺りはでも社外取締役
00:57:14あるいはトップを選ぶ委員会があったりとか
00:57:17だいぶ改善してますが
00:57:18ここはどうすればいいんですか
00:57:20これアメリカの場合は本当に市場からの圧力で
00:57:23株主がうるさいんですよね
00:57:24なのでダラダラしてるともうすぐ社長クビになってしまうと
00:57:28これはこれでいろいろ弊害があるわけで
00:57:31株式資本主義市場というのがですね
00:57:34一方ヨーロッパは割と政府がその枠組みを決めて
00:57:39きちっと業績を伸ばせない賃金を上げられない経営者というのは
00:57:43国全体としてちょっと出ていってもらうというですね
00:57:46ドイツなんかは債務超過放置すると
00:57:49罰則があったりするぐらいですから
00:57:50一応国の枠組みとしてある程度経営者にプレッシャーをかけるという
00:57:54枠組みになっているので
00:57:56日本はそのどっちでもないんですよね
00:57:58なのでアメリカ型でいくのかヨーロッパ型でいくのか
00:58:01もう少しガバナンスに工夫が必要なんじゃないかと思います
00:58:04黒さんは日本の企業をずっとご覧になっていて
00:58:06もし経営者の問題がもし大きいとしたら
00:58:09これどうすればいいんですか
00:58:10私はやっぱりガバナンスに大きな問題が一つあると思いますね
00:58:15いまだにさっき日本のガバナンスコードが入ったの2015年で
00:58:21確かに企業は変わってきています
00:58:23ただいまだに社外取締役が半分以上の企業というのは
00:58:28少ない3割ぐらいしかいないという
00:58:32本体は3分の2いなきゃいけないんですけども
00:58:35その中でもそうであっても
00:58:38指名委員会がいまだに企業の執行部で握られていると
00:58:43社長交代ができないと
00:58:44そういうプレッシャーガバナンス的にプレッシャーを与えていかなきゃ
00:58:50だからアメリカ型もあるしヨーロッパ型どちらでもいいんですけど
00:58:54経営者が自己保身できないようなガバナンス体制を構築するというのが大事だと思います
00:59:00もう一つ伺いたかったのは
00:59:02例えば造船も今日本が50だったのが13になったと
00:59:06今中国は確か50以上取っている
00:59:09つまりトランプ政権なんかもこの場所船が作れなくなる
00:59:12日本も日本の造船会社のトップから
00:59:15ここまではいざという時
00:59:17日本は本当にエネルギーも食料も船がないと運べないのに
00:59:22いざという時何も入ってきませんよと
00:59:24いいんですか中国がと
00:59:26これもある意味でトランプ政権が
00:59:28アメリカもちろんITにうまく転換できたとはいえ
00:59:32それでもやっぱり製造業がどんどん少なくなっていることに対して
00:59:36トランプ政権は中国経済安保として
00:59:39相当期間を持っているという意味では
00:59:41これは単に日本の収益の問題だけではない部分があるということです
00:59:45このトランプの関税劇の混乱の中で
00:59:48一つ我々がやっぱり考えなきゃいけないのは
00:59:51トランプが定義していることというのは
00:59:56今までは世界で最も安いところで作って
00:59:59そこから輸出するグローバリゼーションが主流だったんだけども
01:00:03これからはやっぱり事故サプライチェーンを守る
01:00:07ある程度一定程度の国が運営できるような
01:00:13サプライチェーンを構築していくというところに
01:00:16セグレゲーションと言うべきなのか
01:00:18そういうことが求められている
01:00:20これをトランプが定義しているんじゃないかなと
01:00:22だからただ単に関税ひどい
01:00:24ダメだねじゃなくて
01:00:26やっぱり戦略的にこうやって
01:00:28米中が分裂離れていく中で
01:00:31日本としてはどういうサプライチェーンの構築が
01:00:34国益を守っていくんだということを
01:00:37今改めて考え直すことがあるんじゃないでしょうか
01:00:39石川さん確かにトランプ氏はですね
01:00:41あまりに乱暴でめちゃくちゃなやり方かもしれない
01:00:44ただ問いとして走っていることはですね
01:00:47日本にもやっぱり突きつけられている問題かもしれない
01:00:49これどうですか
01:00:50そうですね
01:00:51同じ問題が起こっているんだろうと思いますね
01:00:53やはりあの
01:00:54いわゆる工業製品を作っているものづくりの会社と
01:00:59それからそういう人たちがどんどんどんどん
01:01:01こういうよりシェアが下がってきたということは
01:01:03仕事を失ってきたわけですね
01:01:05そういう方々がサービス業に来て
01:01:06残念ながらやっぱりサービス業の方が地域が低いので
01:01:09日本全体がやっぱり地域がしてきたところもあるので
01:01:13今回トランプさんのことを言って
01:01:15もう一回このものづくりの最高を
01:01:18日本としてどう考えるべきかみたいなことは
01:01:20やっぱりテーマとしてしっかり取り組むべきだと思いますね
01:01:23加谷さんいかがですか
01:01:24造船もそうですが太陽光パネルなんかもですね
01:01:26中国がかなりのシェアを取っていて
01:01:29いざという時もこれ入ってこなくなるんじゃないかというものが
01:01:31いくつも今世の中に出ているわけですが
01:01:33経済も含めてこういうことはどうなるんですか
01:01:38これはある種の今までのグローバル経済
01:01:41自由貿易のシステムで
01:01:44やっぱり恩恵に預かれなかった人が
01:01:46アメリカにもたくさんいるんですよね
01:01:47この人たちがもうこんなグローバリゼーションは
01:01:50ノーだって言ったのが
01:01:51今回のトランプ政権の流れで
01:01:54ただこれってトランプさんが思いつきで言ったんではなくて
01:01:57もう10年以上前からアメリカでは
01:01:59水面下でグツグツとそれがもうあったんですよね
01:02:03ということを考えると
01:02:05これから完全なグローバル経済に戻るとは
01:02:08私は考えない方がいいと思っていて
01:02:10やはり日本は日本の中である程度
01:02:13サプライチェーンを構築できるような
01:02:16体制というのを目指すべきではないかなと
01:02:19そういう意味である意味
01:02:20日本の製造業を本当に復活すればいいんですよ
01:02:24多少効率が悪くても
01:02:26安全保障上有利なんであれば
01:02:28日本国内で生産すればいいわけだから
01:02:30少しこれ時代錯誤といえば時代錯誤ですが
01:02:33もう世界がそういう流れになっているんだったら
01:02:35もう一回ものづくりの原点に立ち返るというのも
01:02:38一つの考え方ではないでしょうかね
01:02:40この数字あるじゃないですか
01:02:4213%が低い数字
01:02:44これね下がったねという見方も一つなのと
01:02:47私は伸びしろあるね
01:02:49ここからまた増えると
01:02:51復活できるんじゃないですか
01:02:52部分部分ではね
01:02:54だから安易に悲観的に見なくても
01:02:56いいかもしれないです
01:02:58それではこの後はですね
01:03:00自動車は日本のものづくりの
01:03:03最後の砦とも言われております
01:03:05トランプ関連を乗り越えるとかできるんでしょうか
01:03:08今日は日本のものづくりを再び考えておりますが
01:03:12やはりものづくりの最後の砦とも言われる自動車
01:03:15トランプ関税でやはり現役というのを各社打ち出していらっしゃいます
01:03:20それでこのトランプ関税を乗り越えるかできるのか
01:03:23そして今後の日本のものづくりについて最後に少ずつ伺いましょう
01:03:27先ほど紹介のあったデクセリアルあるいはセーレンもそうなんですけど
01:03:34両方とも自動車に収めているVメーカーさんじゃないですか
01:03:37先ほど申し上げたようにB2Bで強いメーカーさんいっぱいいらっしゃる
01:03:41やっぱり自動車関連のメーカーが多いですね
01:03:43そういう面で言うと自動車本体って
01:03:46トヨタとかホンダとかリッサンとかが厳しくなれば
01:03:49それだけの裾野がありますから
01:03:51部品メーカーさんも素材メーカーさんも本当に影響がでかいんです
01:03:55これは本当に最後の取り入れて書かれてますけど
01:03:58全くそうでそういうためには
01:04:00本当に今回の関税の問題を乗り越えなきゃいけない
01:04:02実は私結構楽観的で
01:04:05日本車は私のフルスに苦しんでますが
01:04:10トヨタさん本田さんにしても
01:04:12お客さんが選んでもらっている車を出してますよね
01:04:15ハイブリッドにしても
01:04:16ですからそういう付加価値でしっかりやれれば
01:04:19私は関税を乗り越えて
01:04:21日本の自動車会社の地位は守れると
01:04:25それに信じてます
01:04:26あとは数が多すぎると思われる
01:04:28ガシュア連行が今トランプ関税で
01:04:30ちょっと止まっている感じがします
01:04:31これはもう間違いなく
01:04:33別な理由でガシュア連行を起こさなきゃダメです
01:04:36生き残るためには
01:04:38クラフさんいかがでしょう
01:04:40各企業の現役というか利益予想ですね
01:04:46これ気持ち分かるんですけど
01:04:49ちょっといくつか何社かの予想を聞いていると
01:04:53この3社とは違うんですけども
01:04:55なんか経営時の言い訳にしちゃっている感じがあって
01:04:59来年の成績が悪くても
01:05:02俺たちのせいじゃないんだよみたいな
01:05:05現役を言っているような印象を受けてしまって
01:05:08本来中国は第一トランプ政権の時に
01:05:11こういう状況を予想して
01:05:14もう5年前から輸出先を分散したり
01:05:18サプライチェーンをやっている
01:05:19日本の企業は何をやってきたんですかと
01:05:22だからやっぱりこれをいい教訓に
01:05:25こういった情勢のリスクマネジメント
01:05:27まずリスクアセスメント
01:05:29そして次にリスクマネジメントを
01:05:31やっていく企業経営体制を
01:05:34これを機に作っていかなきゃいけないんじゃないかなと
01:05:36そういう意味では
01:05:37石川さんちょっと準備が足りなかったということが言えますか
01:05:41ちょっと今の経営者の言い訳に使っているというところは
01:05:46若干反応がありますけど
01:05:47わかりました
01:05:49じゃあ加谷さんに加えましょうか
01:05:51これさっきも申し上げたんですが
01:05:5210%の関税で収まるのであれば
01:05:55私は影響は軽微だと思うんですね
01:05:57ただ一方価格しか差別化要因がなかった企業さんにとっては
01:06:0110%の関税でもかなり厳しいと思うんですよ
01:06:04なのでトランプ関税って結局企業の
01:06:06優勝劣敗というのをはっきり出してしまう
01:06:09そういう効果があるんじゃないかなと
01:06:11これをきっかけになれば
01:06:12体質強化をするという方向に
01:06:14持っていくべきではないでしょうかね
01:06:16あと30分しかないですが
01:06:17ごめんなさい
01:06:18反応がもしあれば先ほど
01:06:19なかなか予想しづらいな
01:06:23見通しも出していない企業さんもあるので
01:06:26やむを得ないと思いますけど
01:06:27ただ現役の経営者にとっては
01:06:29あの関税突きつけられたら
01:06:31うーんと鳴ってしまうのはやむを得ないかな
01:06:33確かにひどいのはひどいです
01:06:35トランプは
01:06:36そうですね
01:06:37はい今日は皆さんに
01:06:38日本のものづくり
01:06:39今後について伺ってまいりました
01:06:41どうも今日はありがとうございました
01:06:42ありがとうございました

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