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  • 2025/5/8

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トランスクリプション
00:002015年
00:02安全保障関連法案をめぐって日本が揺れました
00:08採決が強行された法案は
00:15集団的自衛権の行使を認めるものだったのです
00:19これで日本は攻撃されていなくても
00:24日本の損立が脅かされる危機の場合などに限り
00:28日本の集団的自衛権4人はアメリカにとっての悲願でした
00:36その影には日本を操るグループ
00:41ジャパンハンドラーと呼ばれる存在があったのです
00:45集団的自衛権の禁止が日米同盟の妨げになっている
00:54ブッシュ政権で国務副長官を務めたリチャード・アーミテージ氏
01:03クリントン政権の国防次官補だったジョセフ・ナイ氏
01:09共に日本に精通する地日派と言われています
01:15防衛庁長官・防衛大臣を歴任した石破茂氏は
01:22安全保障の中核にいた議員たちが年に1、2回アメリカに行って
01:31そういうジョセフ・ナイ氏であるとかアーミテージ氏であるとか
01:36そういう人たちと意見交換する機会は定期的にありましたのでね
01:40彼らがジャパンハンドラーと囁かれるのには理由があります
01:462人の名を取ってアーミテージ内レポートと呼ばれる提言書は
01:52これまで様々な要望を日本に突きつけてきました
01:57発行元はCSIS
02:01ワシントンに拠点を構え
02:06巨大シンクタンクとしてアメリカ政府に政策を提言する
02:11いわば国家の頭脳
02:13日本の政府関係者や自民党の幹部も
02:20たびたびCSISを訪れています
02:23アメリカの対日政策に大きな影響力を持つシンクタンク
02:29存在を無視することはできないのです
02:33集団的自衛権の行使4人は
02:37彼らの思惑通りだったのでしょうか
02:49アーミテージ内レポートが初めて発表されたのは
02:532000年10月でした
02:55すでにこの時から集団的自衛権の行使4人を
03:02日本に求めています
03:03日本が将来イギリスと同じレベルの
03:08同盟国になることを期待している
03:11それはアメリカ政府の考えも反映されていたといいます
03:18政府の中や政府に近い場所に我々はいましたから
03:25レポートには政府の考えも反映されています
03:28レポートが出た翌年に総理となった小泉氏は
03:33しかしその提言には慎重でした
03:37集団的自衛権を行使することは
03:40憲法上許されないという解釈に立っております
03:43ところが3年後の2004年
03:47小泉政権を支える自民党の安倍幹事長が
03:52一冊の著書を出版
03:55日米安保を継続可能にするため
03:59日本も責任を負うべきだと主張したのです
04:03具体的には集団的自衛権の行使だと思います
04:10ジャパンハンドラーは
04:15同じ主張を持つ安倍氏が
04:17将来の日本の総理にふさわしいと期待します
04:21安倍さんの友人として
04:25日本国民に決断していただきたい
04:28今彼は絶好調だよ
04:30彼らの期待は現実となりました
04:35美しい国日本であります
04:382006年
04:41第一次安倍内閣発足
04:43いかなる場合が憲法で禁止されている
04:47集団的自衛権の行使に該当するのか
04:50総理は憲法解釈などを検討する
04:55有識者会議を立ち上げます
04:57そうした議論をしていくことは
05:01それは素晴らしいことだと
05:02僕のように安倍氏もおっしゃっていました
05:05けれど
05:07これからマスターさん
05:09就任1年で総理を辞任
05:11中断的自衛権の議論も遠ざかります
05:18私は彼の大ファンなんです
05:23病気で第一次安倍内閣を辞めた時には
05:27本当にがっかりしました
05:29これでジャパンハンドラーの提言も棚上げとなりました
05:36しかし5年後の8月
05:41新たなアーミテージ内レポートが発表されます
05:45今度は
05:48あの友達作戦を例に挙げて
05:51集団的自衛権の行使4人を迫ったのです
05:553.11は
05:58我々2つの軍が必要な時に
06:01いかに軍事力を最大限に活用できるかを証明した
06:04文面には
06:07彼らの苛立ちも見えました
06:11日本は一流国であり続けたいのか
06:16それとも
06:18二流国になり下がるのか
06:20レポートが発表された4ヶ月後
06:25安倍氏は総理の座に返り咲きます
06:30就任後間もなくアメリカを訪問
06:37オバマ大統領との首脳会談を終えると
06:42CSISに向かいました
06:44そしてアーミテージ氏を前で
06:50こう宣言したのです
06:51レポートの提言を受け入れるかのような挨拶を
07:08ジャパンハンドラーは喜びます
07:11安倍総理のカムバックは素晴らしかったです
07:16ジョセフ内氏は
07:19安倍総理とアーミテージ内レポートについて
07:23話し合ったといいます
07:25官邸には何度か足を運び
07:29日米の防衛関係について
07:31安倍総理とお話ししました
07:34安倍総理はレポートに賛成のようでした
07:39カムバックからおよそ1年半
07:472014年7月1日
07:51ついにこれまでの憲法解釈を変更し
07:54集団的自衛権の行使容認を
07:57閣議決定したのです
07:59そのわずか2週間後
08:03CSISのメンバーが
08:08総理官邸を訪ねています
08:10ジャパンハンドラーの悲願に
08:18成就しようとしていました
08:20国会ではレポートに列挙された
08:25具体的な内容についての議論が白熱します
08:29例えばレポートでは
08:34ホルムズ海峡が機雷封鎖された時は
08:37日本の総海艇を派遣するように求めていました
08:41ホルムズ海峡が機雷封鎖をされた際
08:45これを除去する場合もですね
08:47集団的自衛権に国際法上該当する
08:51安倍内閣の閣僚だった石橋は
08:55ホルムズ海峡のケースは
08:58集団的自衛権の範疇に入らないと
09:01そう考えていたと明かします
09:04これを答弁してくれって言われた時に
09:07すいません私にはできませんということを
09:11安倍さんに申し上げた記憶がありますけどね
09:13野党はレポートとの一致を指摘します
09:19アメリカから言われたからこういう話になっているのではないですか
09:23アメリカの事情ということではなくて
09:25国民を守るために他に手段がない時にしか
09:28やらないということでございます
09:30国会の外では
09:34しかし
09:41安保関連法は成立
09:49歴史的な転換点となったのです
09:54一致したかに見えた日米の思惑
09:58しかし実はズレが生まれていました
10:022020年を新しい憲法が
10:10施行される年にしたい
10:112020年までの憲法改正を明言し
10:16自衛隊の憲法明記を目指す安倍総理
10:19一方でジャパンハンドラーは眉を潜めます
10:24日本政府から憲法改正は必要かと聞かれたら
10:30私は必要ないと答えます
10:34内氏が理由を教えてくれました
10:38実務的な防衛協力に関して
10:43時間を割くべきでしょう
10:44憲法改正より
10:47日米の防衛協力を優先すべきだと思います
10:51日本の選択に
10:55彼らの意見はどう反映されるのでしょうか

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