プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップフッターにスキップ
  • 2025/5/8

カテゴリ

🗞
ニュース
トランスクリプション
00:002002年2月
00:04国会の姿を現したアメリカのブッシュ大統領
00:10演説の中で小泉総理をユーモアたっぷりに持ち上げてみせました
00:30当時反対派から猛打を浴びながら郵政民営化へと突き進んでいた総理に向けられたエールとも取れる発言
00:47そこにアメリカのある思惑が隠されていました
00:53その2ヶ月後小泉総理は郵便事業への民間参入を認める法案を国会に提出すると表明します
01:09この法案は自民党内からも猛反発を受けました
01:23私としては民営化に向けた一律化であると考えております
01:27総理が民営化の一律化と述べていたことについては
01:31我々と全く認識違いますから
01:35物事は独裁者で決められるものではありません
01:39批判などどこ吹く風
01:43総理は郵便貯金
01:45さらには簡易保険事業も民営化を目指すと宣言します
01:50会議保険は今から100年ほど前
01:56職業による制限なく安く入れる保険として誕生しました
02:01これに早くから目をつけていたのがアメリカだったのです
02:06衆議院を解散する
02:10そして2005年に郵政民営化を問う大産総選挙が行われ
02:17小泉自民党は歴史的勝利を収めました
02:21遡ること10年
02:33アメリカは年次改革要望書で
02:37簡易保険について驚くべき要求を突きつけていました
02:41郵政省などの行政機関が
02:46民間保険会社と直接競合する保険サービスを提供することを禁止する
02:54つまり郵政省が保険業務を行わないよう求めたのです
03:03国の保障がついているため日本で人気だった簡易保険
03:10しかし保険の市場拡大を狙うアメリカにとっては
03:16邪魔な存在でした
03:18そもそもアメリカの保険会社が日本に登場したのは1973年
03:27翌年にはアフラックが日本で初めてがん保険を売り出します
03:33当時がんは不知の病だと思われていた日本も
03:41がん保険に対する関心はそれほど高くありませんでした
03:47そのため国内のがん保険市場は
03:52しばらくアメリカの独占状態が続きます
03:55しかし医療の発展とともに2001年
04:01ついに日本の大手保険会社もがん保険の販売を開始
04:06アメリカは市場の独占を失いますが
04:11実はもっと大きなチャンスを見据えていました
04:15小泉総理が郵政民営化法案の提出に向け動き出したのが
04:23ちょうどこの頃でした
04:25民営化すれば国の保障がついた会員保険が廃止になる
04:49新たな販路拡大のチャンス
04:52アメリカが狙っていたのがこれでした
04:56ここで郵政民営化を目指す小泉総理と
05:01保険の市場拡大を目指すアメリカの思惑が
05:05一致したのです
05:07翌2002年のアメリカからの年次改革要望書
05:13国会提出前の総務省の計画や法案など
05:20郵政事業の移行過程を外国の保険会社にも知らせるよう求める
05:26郵政改革の内容を決定前に伝えるよう迫ったのです
05:33小泉内閣で郵政民営化担当大臣を務めた竹中平蔵氏は
05:41アメリカの要望を意識したことはなかったと断言します
05:45アメリカがどういう要望を出しているかということに
05:50例えば当時の郵政民営化担当大臣としては
05:54ほとんど関心はなかったし
05:55全く私たちの眼中にそういうものはありませんでした
05:59しかし2004年の日米首脳会談では
06:04ブッシュ大統領とこんなやり取りをしています
06:08郵政民営化の進展は
06:12大きな反対はあるがしっかりやっていきたい
06:18総理の強いリーダーシップに敬意を表したい
06:25アメリカの大統領が
06:29自ら民営化の進み具合を小泉総理に確認したのです
06:35本当にアメリカの要望は影響しなかったのか
06:40国会で論戦の火種となりました
06:45アメリカの要望は影響したのか議論となりました
06:54果たしてこの民営化というのは
06:57国民の皆さんのための改正なのか
07:00米国の意向を受けた改正なのか
07:03分からなくなるということでございますが
07:05それはね桜井さんね
07:08思い過ごし
07:10あの時質問をした桜井光議員
07:15アメリカが市場拡大を狙って
07:20郵政民営化を利用したと考えています
07:23アメリカという国はですね
07:26その国会議員なり権力者をですね
07:30どう使っていくのかというのは非常にうまいわけですよ
07:34それで小泉総理は郵政民営化を
07:38ずっと謳っておられて
07:41会員保険を潰すことができるので
07:43やはりそこで小泉総理を
07:46いかにうまく使うかということを考えてきた
07:472005年8月
07:51郵政解散を受け
07:53小泉自民党が大賞
07:56郵政民営化法が成立します
08:01どうぞ
08:05そして2007年
08:07日本郵政グループという民間企業として
08:11新たなスタートを切った郵便局
08:14日本生命と提携し
08:19がん保険の独自開発なども
08:21目指すことになったのです
08:23日本の保険業界に激震が走ったのは
08:31その6年後
08:322013年のことでした
08:35どうぞよろしくお願いいたします
08:37業務提携
08:38強引に至ったわけでございます
08:40日本郵政とアフラックが
08:44提携を発表したのです
08:46アメリカにとって
08:48大きな成果を得た瞬間でした
08:51現在アフラック様のがん保険を
08:55販売している郵便局は
08:581000局でありますけれども
08:59最終的に全国2万局で
09:03販売することを目指し
09:06順次拡大を図ってまいります
09:09アフラックは
09:11日本の郵便局が全国に持つ
09:15大販売網を手に入れたのです
09:17先に日本郵政と提携していた
09:22日本生命には
09:23ねみみに水の発表でした
09:26日本郵政とともに目指してきた
09:32がん保険の開発は
09:34あえなく白紙に
09:36この時日本生命は
09:41遺憾という異例のコメントを
09:44発表しました
09:45外資が日本の郵便局で
09:49勢力を拡大している現状について
09:51竹中氏は
09:53どの商品がいいかということを
09:56民間経営者が選んでいるわけですよね
09:58民営化することによって
10:00民間のビジネスチャンスが増えて
10:02それによって経済が活性化された部分というのは
10:05非常に大きかったと思います
10:06今月日本郵政は
10:10アフラックにおよそ2700億円の出資を行い
10:15提携を強化すると発表しました
10:17しかしアフラックの経営には
10:21介入しないといいます
10:22記者から
10:24日本郵政に不利な提携では
10:27と問われると
10:29全く違うのではないかと
10:33むしろ僕らにすごくメリットがあって
10:36アフラックさんにないんじゃないのと
10:38日本郵政の長戸社長は
10:41アフラックの株式を取得し
10:43配当金を得られるなどと
10:45メリットを強調します
10:47自分たちが経営に入って助けてやる
10:51とても僭越と
10:52ますます強まる両者の結びつき
10:56都市の瀬の郵便局に行ってみると
11:02そこかしこに外資の保険商品が
11:07郵政民営化で
11:12大きなビジネスチャンスを
11:15アメリカが手にしたことは
11:17間違いありません

お勧め