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トランスクリプション
00:00:00おはようございます
00:00:127月27日サンデーモーニング 全場貴子です
00:00:16暑い日が続いていますけれども
00:00:18今日も東京は35度の猛暑日になりそうです
00:00:23外出の際はどうぞ熱中症にお気を付けください
00:00:26さて今週はトランプ関税に大きな動きがありました
00:00:31お伝えします
00:00:34難航していたトランプ関税の交渉ですが
00:00:38当初突きつけられた25%から15%に引き下げた形で
00:00:44急転直下の決着となりました
00:00:45しかし手放しで喜べない状況もあるようです
00:00:50赤澤大臣がホワイトハウスから出てきました
00:00:53火曜日 ホワイトハウスから出てきた赤澤大臣
00:00:58トランプ大統領との直接交渉を終え
00:01:01親指を立てる仕草も
00:01:03そしてその直後
00:01:08トランプ関税をめぐる日米交渉がようやく妥結
00:01:23ほぼ全ての輸出品に25%という税率が突きつけられていましたが
00:01:3015%へと引き下げられたのです
00:01:33輸出産業の現場を取材しました
00:01:40売り上げの2割をアメリカに輸出している日本茶の会社です
00:01:452週間前の取材では
00:01:56関税は1%でも下がってほしいと語っていた増田社長
00:02:0115%という数字については
00:02:06今までお茶の場合関税はゼロだったものですから
00:02:10その15%をいろいろなもので吸収できるか
00:02:14ちょっとできるようなパーセンテージじゃないんですね
00:02:17さらに心配なのは
00:02:20アメリカにある日本食レストランへの影響です
00:02:24当然お茶以外の食材も
00:02:28全てこれ15%はかかってきますから
00:02:31レストランでの販売価格にどうしても上げざるを得ない
00:02:35やっていけないということになるとね
00:02:37私たちにとっては大きな問題になっていくと思います
00:02:41あらゆるものに生かせられる15%の関税
00:02:47養殖したブリをアメリカに輸出している会社は
00:02:52相手が決めることなので、どっちに転んでもいいような対応を今後も考えうることはやっていく。
00:03:0030年以上前から白だしを輸出している会社は
00:03:06本音を言えばもう少しなんとかならんかなっていうのはあります。
00:03:11私たちが企業努力でやれるのはもう1%、1.5%の話ですので。
00:03:17そして焦点だった自動車関税も27.5%から15%に引き下げられました。
00:03:28まずは胸をなで下ろす部品メーカーも少なくないようです。
00:03:37まずはポジティブかなと思っています。また一歩前進してきちんとした体制を整えられるかなと考えています。
00:03:46トヨタ自動車の佐藤社長も。
00:03:4915%という関税自体はですね、決して影響小さくはありませんが、大きく前進をしたということで、しっかり見通しを立てて、必要な対応を取り組んでいく。
00:04:02合意を受け、株価もことしの最高値を更新。経済界からも。
00:04:11粘り強い交渉を長期にわたって続けてこられて、そのことが実った合意内容だということで、高く評価をしております。
00:04:22石破総理も合意の成果を強調します。
00:04:27守るべきものは守った上で、日米両国の国益に一致する形での合意を実現することができました。
00:04:378回にわたる訪米が実を結んだ形の赤澤大臣は、最終回の交渉について。
00:04:47国益をかけたギリギリの真剣勝負と。
00:04:52その交渉のテーブルで、トランプ大統領の目の前には、金額が上積みされた手書きの数字が。
00:05:00日本側は何を取引材料にしたのでしょうか。
00:05:05トランプ関税の15%への引き下げで合意に至った最終交渉の場面。
00:06:13この合意のために日本は何を譲ったのでしょうか。
00:06:23急転直下で日米間の合意が発表されたトランプ関税。
00:06:28自動車に関しては、4月から27.5%の関税がかかっていましたが、今回15%に引き下げられました。
00:06:38そして原則すべての輸出品に一律にかかる相互関税も、8月1日以降は25%にすると通告されていましたが、これも15%で合意したのです。
00:06:52これまで交渉が打結した国は、アジアでは日本のほかにベトナム、インドネシア、フィリピンの3カ国。
00:07:00それぞれの関税が引き下げられましたが、それでも20%ほどで、日本が比較的低く抑えられていることがわかります。
00:07:09そして、自動車をめぐってアメリカ市場で日本と競合するEUや韓国は、それぞれ30%と25%を突きつけられ、交渉を急いでいます。
00:07:21では、15%という関税率を引き出すにあたって、日本は代わりに何を差し出したのでしょうか。
00:07:30トランプ政権が発表したファクトシートというリストには、輸出拡大と投資の9つの分野で日本側に約束させたとする内容が書かれています。
00:07:43例えば、アメリカ、ボーイング車の航空機100機の購入。しかし、いつ、誰が買うのかなどはわかりません。
00:07:55そして、農産物については、大豆やトウモロコシなどをおよそ1.2兆円分購入することになっています。
00:08:02去年のアメリカからの農産物の輸入額は1.9兆円ですが、この1.2兆円分をいつまでに買うのかなどは明記されていません。
00:08:14そして、直ちに輸入量を75%増やすと書かれたのが米。
00:08:20日本側は、すでに毎年77万トンずつ輸出しているミニマムアクセス米の範囲内でアメリカ産を増やすと説明。
00:08:31今後は年間60万トンほど輸入することになりそうですが、小泉農水大臣は主食用米が増えることはないとしているので、飼料用や加工用に回す米が念頭にあるとみられます。
00:08:47一方、防衛装備品については、年間数十億ドルを追加購入すると書かれていますが、日本政府は3年前に策定した計画で、もともと購入すると決めていたものをトランプ氏に示したものと説明しています。
00:09:06このほか、アメリカ社の輸入をめぐっては、日本の基準に合わせた安全試験を行わないことなどを受け入れました。
00:09:15そして、目を引くのが5500億ドル。およそ80兆円に上る日本からアメリカへの投資。
00:09:28トランプ大統領は、その利益の9割をアメリカが得るとアピールしていますが、トランプ政権の内情に詳しい小谷教授は、具体的な部分は棚上げしたまま、数字の大きさでトランプ支持者にアピールしやすくしたものと解説。
00:09:44まず、農産物や防衛装備品、アメリカ社の規制緩和についても、日本側は実質的にはそれほど負担を増やさないまま、トランプ氏が勝ち取ったように見えるようアレンジしたと評価しています。
00:10:00ようやく落としどころにたどり着いた日米交渉。一方で、今のところ、日米の合意文書は作られていないようで、合意内容の曖昧な部分が火種になるかもしれません。
00:10:15ベッセント財務長官は、合意の実施状況を四半期ごとに評価する。
00:10:25トランプ大統領に不満があれば、関税は25%に戻ると発言しているんです。
00:10:32今後もトランプ関税に振り回されないという保証はありません。
00:10:39以上です。
00:10:40内容にまだ曖昧さが残っていますけれども、大枠として今回の合意について、寺島さんどう評価されますか。
00:10:48これはもうトランプ流のディールにね、35%と言ってきたのを25に下げてですね、15に下げて、日本人としては15%で良かったねという空気になりがちなんですが、もう一歩踏み込んで考えなきゃいけない。
00:11:00日本として非常に踏み込んだところは、関税だけじゃないよと、投資とのパッケージ、投資というのはアメリカ側が使っている言葉ですけれども、
00:11:09日米の共同プロジェクトというので、日本側にも利益のあるような話。
00:11:14例えばさっき100機のボーイングと言いますが、ただアメリカが作ったボーイングを買うというだけじゃなくて、
00:11:19ボーイングの生産、要するにボーイングの戦略そのものに日米ジョイントで持って立ち向かっていくような仕組みが作れるかどうかですね。
00:11:27考えてみると、まだトランプスタートして半年なんですよ。
00:11:32ですからこの後3年半、このトランプ2.0というのと向き合っていかなきゃいけない。
00:11:37その際の日本側のスタンスとして、非常に重要だと思うのはアジアとの連帯というやつがすごく問われていて、
00:11:43日本だけ15%になってめでたしなんていうような発想では、世界の先進国としてまずいというかですね。
00:11:51そういう中で、ものすごい勢いで今世界でアメリカ離れが進んでいるということを僕実感します。
00:11:57例えば中国はしたたかにね、アフリカ53カ国に対して、中国に対する輸入関税ゼロにするなんていうことを出してきててですね、揺さぶっているわけですよ。
00:12:07さてそういう中でね、21世紀の日米関係についてですね、どう考えてもね、今までのようにアメリカに期待し依存していれば日本の安定安全が図れるなんていう状況じゃない。
00:12:20そういう中で、どうやって日米関係を再設計していくのかね、僕はアメリカにとって日本は厄介だけど筋の通った同盟国だというところをですね、どう貫けるのか。
00:12:32これは僕は政治家だとか政党という人たちに本当に言いたいですね。
00:12:36自分だったらアメリカとしてどう向き合っていくのかね、アメリカとの関係をどう作り直していくのかについてですね、
00:12:42自分の意見をしっかり持ちなさいよということだけはね、これは我々国民にとってもそうですけど、重要なポイントだと思います。
00:12:49筋の通った同盟国。
00:12:53古田さんはどう見てますか。
00:12:55はい、メディア情報リテラシーの観点からですね、非常に興味深いなと思うのがですね、
00:13:01メディア情報リテラシーって情報とかメディアをどう理解するかの能力のことですね。
00:13:05僕はファクトチェックの専門家として、よくネット上で何かの情報を見たら公的機関の発表とかもちゃんと確認しましょうねって言うんですけれども、
00:13:13今回で言うとですね、アメリカ側の発表を見るのと日本側の発表を見るので印象がかなり違うんですよね。
00:13:21矛盾しているとまでは言いませんが、アメリカ側が先にファクトシートをバット出した後に、
00:13:27日本側がそれをいやいやこういうことなんですからねと説明するような内容になっているというのが非常に興味深いなと思います。
00:13:36アメリカ側の発表は日本が市場を大公開したと、開いたぞみたいな感じですけど、
00:13:42日本側はいやいやそういうことではないですよ、安心してくださいねというような発表の仕方になっている。
00:13:47なのでこれ両方を見て、ぜひご自身でも比較してもらいたいなというふうに視聴者の方々には言いたいなと思います。
00:13:54そうすると気づくことがあると思うんですよね。アメリカのファクトシートってウェブサイト1ページですごく見やすいんですよ。
00:14:01日本側はですね、PDFでいちいちそれをダウンロードしないと見れないという形になっていて、
00:14:06あれ紙に印刷することを考えて作られているんですよね。非常に見にくい。
00:14:10なのでそういった情報発信の違いとかもですね、皆さん認識してもらいたいなと思います。
00:14:15はい、古田さんらしい視点です。松原さんいかがでしょう。
00:14:19そうですね、私は何より感じるのはですね、これがやっぱりもうニューノーマルなのかなと。
00:14:24つまりアメリカが一方的に高い関税をかける世界と。
00:14:29これもちろんインフレがアメリカ国内で進めば税率は下げるというタイミングが来るかもしれない。
00:14:37ただこれ関税政策自体は関税収入が入ってくるわけだし、そこそこの税率で収めればこれいいんじゃないかということで、
00:14:46次の政権にも私引き継がれる可能性があるんじゃないかと思うんですよね。
00:14:50そうなるとこのニューノーマルの世界でどうやって生きていけばいいのかと。
00:14:53EUなんかは今日ですか、トランプ政権と交渉して、場合によって報復措置を取ると言ってますけども、
00:15:01ブロック経済にもちろんしてはいけない。
00:15:03さりとてやはりグローバリズムとか重貿易は最終的にはやっぱり強者の論理なんですよね。
00:15:10本来各国が国内政策で格差を是正するわけですけど、これがどこの国も追いついてないわけですよね。
00:15:19そうなると例えば格差が最も大きいと言われるアメリカは、これもいろんな実は理由があるんですけど、
00:15:26大学卒業の人とそうじゃない人たちの平均寿命が7歳から8歳ぐらいこの30年に広がっているという現実もあるわけですね。
00:15:33そう考えると我々トランプ氏とどうやってあの乱暴な感じで向き合っていくかということももちろん大事だけども、
00:15:41その一方でやっぱりこのニューノーマルの世界でどうやって生きていけばいいんだということを、
00:15:46貿易で食べている日本としては、これ本当にあるルールをですね、これからどうすればいいのかというと真剣に考えなきゃいけないと。
00:15:53そんなふうに思います。
00:15:55さて大きく政治が動いています。参議院選挙について小間田さんから。
00:15:59自民、公明の与党が歴史的大敗となった今回の参議院選挙、そこから見えてきたものとは水曜日、号外の見出しには首相退陣への文字がところがその直後、党の本人は。
00:16:28私はそのような発言をしたことは一度もございません。報道されているような事実は全くございません。以上です。
00:16:37と真っ向から否定。
00:16:40ただ、対人報道が出るほど責任が問われているのが参議院選挙の結果です。
00:16:46石破総理が掲げた与党で50議席に届かず敗北。
00:16:59比例では著名な議員の落選が相次ぎました。
00:17:02ひげの隊長こと佐藤正久議員や、参議院で最多の当選8回を誇る三藤昭子元参議院議長。
00:17:21自民党の地盤が万弱な選挙区でも異例の事態が。
00:17:308連勝していた鹿児島では、自民党の重鎮、小辻前参議院議長の後継候補がまさかの敗北。
00:17:39小辻氏の娘、智美氏が、自民ではなく立憲民主から推薦を受けて当選したのです。
00:17:46和歌山では、2回元幹事長の三男が敗北。
00:17:53負けた相手は、裏金問題で自民党を離党した、世耕衆議院議員がバックについた新人でした。
00:18:02そして、今回の選挙戦を象徴するのが、7つの議席を争った東京選挙区。
00:18:10誠にありがとうございました。
00:18:11大臣経験もある重鎮が落選。
00:18:182012年の政権交代以降、自民が東京で1議席しか取れなかったのは初めてです。
00:18:27野党第1党の立憲も、現職2人のうち、当選できたのは1人。
00:18:32その一方で。
00:18:38これはすごいさえもう東京に議席。
00:18:43大きく躍進したのが国民民主党と東京では朝芽候補が2位の得票を得て当選全国で台風の目となりました
00:19:03これまで、自民と立憲が2議席を分け合っていた茨城でも、今回は賛成党が割って入り、
00:19:20神奈川でも公明党の現職が賛成党に敗れました。
00:19:29開票が続く中、与党への厳しい情勢が伝えられ、表情が曇る西場総理。
00:19:36自身の身体について問われると。
00:19:39続投するのか、やめるのか。
00:19:42比較大とこの厳しい中で頂戴をしたという重さに対する責任そういうものもきちんと果たしていかねばならないと思っています。
00:19:52ここはしつこくて申し訳ありません。続投というふうに考えてよろしいでしょうか。
00:19:56そういうことですね。
00:19:58早々に続投を宣言したのです。
00:20:02とはいえ、衆議院だけでなく、参議院でも少数与党に追い込まれた石場政権。
00:20:09仮に続投できた場合、今後の焦点はどの野党と組むのかですが。
00:20:16石場政権とは組むことはありえません。
00:20:18現時点において自民党と連立をするということは考えていません。
00:20:22石場政権発足後、予算案や法案を通すために一部で協力に回った国民や維新もまずは様子見。
00:20:33野党第一党の立憲も。
00:20:37代理についてはありえないと。国民からのという位置表示をされたところと組んでいく必要性はないと。
00:20:44自民党の決闘以来、初めて衆参両院で少数与党となった石場政権。
00:20:52どのような枠組みで政策を進めていくのでしょうか。
00:20:55より厳しい状況に追い込まれた石場政権ですけれども、どう政権運営をしていくのか、改めて与野党の現状を整理します。
00:21:08そうですね。衆議院では与党が過半数を割っていますが、今回の参議院選挙ではどうなったんでしょうか。
00:21:15獲得議席を見ると改選された議席のうち、与党は47議席にとどまったため、改選されなかったこの75議席と合わせましても、122議席となって過半数の125を割り込んだんです。
00:21:32衆参両院で少数与党となったということは、裏を返せば野党がまとまれば法案成立の可能性も見えてきます。
00:21:41先月の通常国会で野党の賛成多数で衆議院を通過したものの、参議院で採決されず廃案となったこのガソリン税の暫定税率廃止法案については、こちらは臨時国会で提出する方針です。
00:21:59これは来月1日に招集される予定なんですけれども、さらに参議院選挙の大きな争点となったこの消費税については、主な野党のすべてが減税や廃止などを掲げていましたので、野党間で何らかの方向性が一致するのか注目されます。
00:22:18ただですね、ここご覧ください。その他というところがありますけれども、この中には与党寄りの議員も含まれているとみられ、今後必ずしもこの野党が過半数となるかは実は微妙な状態なんですよね。
00:22:33さて、改めて今回の選挙結果ですけれども、寺島さんはどう見ていらっしゃいますか。
00:22:40これは日本の政治に今何が起こっているのかということなんですけど、僕は自民党という大きな塊、右から左までの大きな塊が、いわば分解し、溶けてきている状況だと思うんですね。
00:22:54一言で言うと裏にあるテーマは、安倍政治からの脱却というのかな。
00:23:01例えばこれ、よく注目したら分かりますけど、2回の衆院と参議院の選挙でキックバックをもらっていた、安倍政権を支えていた安倍派、2回派の議員のうち4割が落選しているか、バッジ外しているんだよね。
00:23:15ここでですね、右のナショナリズムに共鳴する人たちが、要するに自民党から距離感を感じ始めている人たちがですね、賛成とか保守とかという党にですね、流れていったという部分と、
00:23:30左のね、保守リベラルと我々が見ている部分がですね、手取りを増やせというようなメッセージにこうしてですね、国民民主に吸い付けられていった、こういう構図だと僕は思います。
00:23:40そこでね、今国民の側から立って民意の本質、この選挙でですね、明らかになった少数与党ってのは一体何だってことなんですね。
00:23:50で、これ民主主義の、いわば終端場に来ててですね、塾議の国会って言葉ありますけども、国会で塾議せざるを得なくなった、数で押し切れなくなった。
00:23:59ということはね、国民の側からすればですね、本当に与野党ね、政党及び政治家に対してですね、一体どういう政策論を持っているのかということを吟味する、大変重要なタイミングに入っているんですよ。
00:24:13あなたなら一体どうしようって言うんだと、台北関係にしてもですね、経済産業政策にしてもね、で、そのことを問うプラットフォームが少数与党という状況下だと国民にとって見えやすい状況になっているんだと。
00:24:26政策構想力というものを問いかけるということがね、国民の側から今政治に突きつけるべき大きな僕はテーマだと思います。
00:24:33はい。そして自民党内では石破卸の風が吹き始めています。中西さん。
00:24:41はい。衆議院だけではなく、参議院でも少数与党となった石破政権。石破総理の進退を問う声は党内で強まっています。
00:24:53石破やめるな。石破やがんばれ。石破やがんばれ。石破やがんばれ。石破やがんばれ。
00:25:02おととい、総理官邸前で行われたのは、石破やめるなと銘打ったデモ。数百人が集まりました。
00:25:11今までの30年の積み重ね、石破さんの責任じゃないんじゃないですか。
00:25:16ランガネ作り、統一協会の問題もありますよね。安倍政権の下で。負の遺産がこういう結果になったなと思いますので。
00:25:26同じ頃、石破総理は。
00:25:28ただいま、先般の参議院選挙で厳しいご審判をいただきました。
00:25:36自らに対する反省も踏まえまして、しかしながら、この国家を運営していかなければなりません。
00:25:42改めて政権を担い続ける決意を強調。
00:25:48しかし、選挙直後から自民党内では石破卸の動きが続いてきました。
00:25:57ボスと石破の一人と目される小泉大臣は。
00:26:01目標を達成できなかったこと、このことを重く受け止めるべきだと思います。
00:26:07自民党青年局は、公然と退陣を要求。
00:26:13今回の選挙で、苦戦を強いられながらも当選した旧安倍派の議員は。
00:26:30党の総裁としての責任をはっきりさせていただかなければ、
00:26:36これはたくさんの我々の仲間が今回落選していますが、これは泣くに泣けない。
00:26:44旧安倍派の幹部、萩生田氏らは、自民党が野党になって出直す案も検討。
00:26:50そうした考えは森山幹事長に伝えられたといいます。
00:26:55政権を手放してでも、総理に退陣を迫る動き。
00:27:01そして、旧安倍派や旧茂木派からは、総裁選の前倒しを決めることができる
00:27:07両院議員総会の開催を求め、署名を集める動きも。
00:27:20一方で、こうした動きに対し、鈴木孝子氏の父親で23年ぶりに復討したばかりの胸押しは。
00:27:30裏金の決めはついていない。明確な責任を取らない連中が、石破さんに対して反発するような話をするのは、すり替えの議論だと。
00:27:42石破卸に対し、総理を支える声も上がっているのです。
00:27:46進むも地獄、退くも地獄ということでございますけれども、国家、国民のために前に進んでいかなければならないと。
00:27:57横で見ててね、本当に大変だなと思いました。
00:28:04いろんな負の遺産を背負いながらね、やっぱりここまでやってきたということに対してはね、
00:28:10私は石破さんだからここまでやってくれたというふうにね。
00:28:17続投は容認されるのか、それとも石破卸が加速するのか。
00:28:22水曜日、石破総理が行ったのは、菅氏、岸田氏、麻生氏の歴代総理経験者3人と異例の会談。
00:28:43会談後、歴代総理は何も語りませんでしたが、一人取材に応じた石破総理は。
00:28:49続投への意欲を強調し、退陣は話題にならなかったと説明したのです。
00:29:07どういうことなのか、石破総理に直接取材したという後藤健二さんは。
00:29:12麻生氏から責任問題に言及があったものの、石破総理は合意に至ったばかりのトランプ関税をめぐる日米交渉の説明に力を入れたといいます。
00:29:36金曜には野党の党首を集めて日米合意の成果を説明しましたが、その時の石破総理の様子について野党側は。
00:30:06続投への強い意欲を感じた内容でしたね。
00:30:10最後に辞めませんというふうに一言言ってましたけどね。
00:30:14辞めませんと。
00:30:17共に少数与党となった公明党からは、総理の思いを代弁するかのような言葉が。
00:30:23自民党としては、しっかりと石破総理を支えていく体制で、アメリカとの関西交渉をうまく、力強く進めていくうえで必要なのではないかと。
00:30:40石破総理の続投への理解は得られるのでしょうか。
00:30:48では、今後の可能性について、今後の展開について中西さん、改めていいですか。
00:30:54はい。今後、石破卸の山は2つありそうです。
00:30:58まず1つ目は、明日行われる両院議員懇談会。
00:31:04この場で石破総理自らが参院選の結果を説明します。
00:31:08退陣を求める議員たちは、ここでの総理の対応を見極めた上で、
00:31:12総裁選の前倒しなどを決められる両院議員総会の開催を求める署名を提出する可能性があるんですが、
00:31:20政治ジャーナリストの後藤さんは、必要な署名が提出されたとしても、
00:31:26石破総理と執行部は理由をつけて開催を見送ると見ています。
00:31:31そして2つ目の山は、終戦記念日などの日程を終えた8月の下旬。
00:31:37自民党執行部は8月末までに参院選の総括を行うとしていて、
00:31:42ここで石破卸が再燃する可能性があるというんです。
00:31:46ただ、この総括についても後藤さんは、執行部は石破総理の責任に踏み込まず、
00:31:54自民党全体が国民の不信を買ったとする内容で批判をかわすだろうと見ています。
00:32:00一方で、来月4日には臨時国会でトランプ関税の日米合意に関する集中審議が予定されていて、
00:32:08石破総理は関税引下げへの成果をアピールして、国民に続投への理解を得たい考えです。
00:32:16後藤さんは、石破総理の進退をめぐっては今後、世論の動向が鍵になるとしていて、
00:32:23総理は日米合意と続投表明に対する世論の評価を見極めて、最終的に進退を判断すると指摘しています。
00:32:31石破さんなら自民党を変えられるのではないかと期待されて、総理になったわけですけれども、
00:32:391年経たずに、この状況ですよね。
00:32:42この自民党内の石破卸の風、浜田さんどうご覧になりますか。
00:32:47今、権力闘争をしている方たちは、自分たちが何で負けたのかということを全く分かっていらっしゃらないなと思いました。
00:32:55まずやるべきは、自分たちの政策がなぜ届かなかったのかというところの検証をしなきゃいけない。
00:33:01にもかかわらず、石破卸に走っちゃっているわけですよね。
00:33:05特に、自民党の権力闘争みたいなところが嫌なわけですよ。
00:33:11もうみんな、また旧派閥みたいなものが出てきたり、歴代総理の長老政治みたいな、
00:33:16こういうことで顔を変えて生き延びようとする、そういったことが嫌だから自民党に対してノーと言った。
00:33:23それが分かっていないというのが、本当に自民党って賞味期限が切れていると前から言われていますけれども、
00:33:29本当に最後そうなったなと。
00:33:31もう一つが、やはりさっきから負の遺産という言葉が何度も出てきましたけど、
00:33:36石破さんが選挙の顔だったから負けたわけですよ。
00:33:38この政権を自民党が取り直してからの十数年、やってきたことの積み重ねが評価されていないわけですよね。
00:33:48一つは、だからその中に裏金問題とか統一協会もありますけれども、
00:33:52日本人ファーストと言われた背景にある、例えばインバウンドの拡大というのもやってきたわけです、歴代政権。
00:33:59でもこのオーバーツーリズムの問題というのをちゃんとやっぱり対処しなかった。
00:34:03もっと言えば外国人の労働者に頼って人手不足を解消したけれども、
00:34:08きちんと外国人の人に対しての強制政策みたいなことを後回しにして、
00:34:12日本は移民国家ではないという欺瞞を言い続けてきた。
00:34:16こういったことが全て負の遺産になってきて、
00:34:19これ別に石破政権になってやったことではないということですよね。
00:34:24こう積み重なったものをどうやって自分たちは検証して、
00:34:29きちんと伝えていくのかということをまずやらなきゃいけないんじゃないかなと思います。
00:34:34自民党がまずやらなきゃいけないことが別にあるんじゃないかと。
00:34:37松原さんいかがでしょう。
00:34:38そうですね、石破卸、自民党の石破卸の方もどうもやっぱりあまりエネルギーがあるように感じない。
00:34:46一方の野党もですね、立憲民主党が本来は野党大統でから今回政権を取るぞとなるべきなんですが、
00:34:52こちらもやっぱり受け皿になりきれなかったところがあって、エネルギーを感じないわけですね。
00:34:56こうした中である種、真空状態みたいなのができて、
00:34:59ここで石破さん練りの使命感で続投を模索しているように見えるんですよね。
00:35:04いずれにしても衆参で少数与党になったんですけど、
00:35:08物事を決めていく枠組みというものを作らなきゃもう動かないわけですから、
00:35:12ここに来て日本維新の会がですね、福祉と構想というのを出してきてて、
00:35:18これがどうも連立で微々になるんじゃないかという見方が出ています。
00:35:21いずれにしても落ち着く、どこに落ち着くということなんだろうというふうに思います。
00:35:26ただ私、今回の選挙結果はですね、やっぱり長期的な課題に取り組めない、取り組もうともしない、
00:35:32決められない政治への失望というのが、実は背景に私は大きいと思うんですね。
00:35:36だから石破総理であろうと、次の総理であろうと、
00:35:40いずれにしても与野党が長期的課題に取り組めるような枠組みを、
00:35:46とにかくこちらの方はエネルギーを持って、ぜひ作っていただきたいと、
00:35:50それが最優先じゃないかなというふうに思います。
00:35:52では、改めてこの1週間を振り返っていきましょう。
00:35:577月21日、月曜日です。
00:35:59パレスチナ自治区ガザでこの日、イスラエル軍の攻撃を受けたのは、
00:36:10WHO、世界保健機関の施設。
00:36:16職員の宿舎や医療品などを保管していた倉庫に被害が出ました。
00:36:20イスラエルからの攻撃に加え、ガザで深刻化しているのが、飢餓。
00:36:29現地の保健当局によれば、土曜日までの1週間だけで59人が死亡しています。
00:36:35イスラエルが国連機関などによる食料の搬入や支援活動を大幅に制限しているため、
00:36:56餓死する人々が増え続けているのです。
00:36:58そんな中、木曜日、SNSに緊急の優先事項はガザの市民を救うことだと投稿したのは、
00:37:09フランスのマクロン大統領。
00:37:11フランスがパレスチナを国家として承認する方針を発表しました。
00:37:18これまで140カ国以上が承認していますが、G7では初めてとなります。
00:37:25そして月曜日には、日本など28カ国も、そしてEUも、停戦を求める共同声明を出しています。
00:37:36ガザの惨状に国際社会も動き出したところで捉えていいんでしょうか。
00:37:40濱田さん、どういうふうに評価されますか。
00:37:43今、ガザでの死者が6万人近くなっていて、その30%が子どもと言われています。
00:37:48さらに、先ほどの集団飢餓状態の中で、30万人以上の子どもが特に飢餓状態だと言われているんですよね。
00:37:55私も本当にひどいなと思ったのが、アメリカの財団が食料配布をやりましたけれども、
00:38:01そこの食料を待っている人たちのところを攻撃する、そういう状況も続いていますよね。
00:38:06なので、本当に今、フランスが国家承認を言い出しましたけれども、
00:38:11すでに140カ国ぐらいが国家承認を言っているわけですけれども、
00:38:16何とかしてやっぱりこの停戦に持っていって、すぐにこの飢餓状態だけでも何とかしなければいけない。
00:38:22日本はこれに対しても、この選挙で石破卸とかやっている状態では私はないと思っていて、
00:38:27何もメッセージを出していないわけですよね。
00:38:29なので、やっぱりここはですね、アメリカが今、かなりその停戦に対して後ろ向きになっている中で、
00:38:34他の国がやっぱりこの飢餓状態だけでも何とかすると、これはすぐに緊急的にやってほしいと思います。
00:38:41では続けます。7月22日の火曜日です。
00:38:49この日、トランプ政権が表明したのは、世界遺産の登録などを行うユネスコからのアメリカの脱退。
00:38:58理由としては、ユネスコがSDGsを過度に重視するため、アメリカ第一主義と相入れないなどと説明しています。
00:39:06これまでユネスコ加盟国が負担する拠出金の額では、アメリカが1位で、全体の22%を占めていました。
00:39:19アメリカはトランプ大統領の第一次政権でもユネスコから脱退。
00:39:24バイデン政権で2年前に復帰したばかりでした。
00:39:31古田さん、この国際的な枠組みとか組織を攻撃すると、支持者に受けがいいという背景もあるようですね。
00:39:40そうですね。これはアメリカだけではなく、日本でもよく見られることですね。
00:39:44いわゆるグローバリズム批判というやつです。
00:39:48アメリカファーストにとって、国際機関がそぐわないというのは、そりゃそうだと思うんですよ。
00:39:53なぜなら国際機関は別にアメリカの国益だけを考えるわけではなくて、
00:39:58世界の各国の利害調整をして、中長期的に見たら世界にとってプラスになるのはこれだよねって動くのが国際機関ですから。
00:40:05でも、そういうグローバリズム批判みたいなことってどういうことを言っているかというと、
00:40:10国際機関というのはグローバリズムの温床で、彼らは世界を操ろうとしているみたいな陰謀論が日本でも広がるわけですよね。
00:40:18でもそういったものは全く的外れ。
00:40:20もし本当にそんなに力があるんだったら、国際機関はもっと能力的に運営されているはずです。
00:40:25だから、もともとそういう矛盾したような情報が流れているということが問題ですし、
00:40:30日本にとっても国際機関がなくなったら、日本にとって辛いんですよということを多くの人に知ってもらいたいですね。
00:40:36では、1週間振り返っていきます。
00:40:397月22日火曜日です。
00:40:44この日、関西電力が発表したのは、新たな原発の建設に向けた地質調査の開始。
00:40:51福井県の美浜原発で灰色が進む1号機、2号機を建て替える計画ですが、新たな原発の建設が決まれば、福島の原発事故が起きて以来、初めてとなります。
00:41:06原子力について、慎重なお声をいただいている方がいらっしゃることも承知をしております。
00:41:16安全運転の実績というものを、震災での事故を受け、政府は原発遺存度を可能なかぎり低減する方針を掲げ、新しい原発の建設を事実上、封印してきましたが、2年前、原発を最大限活用する方針に転換、廃炉が決まった原発の敷地内に建て替えを認める方針を決めていました。
00:41:44さらに、安全対策や資材の高騰でコストがかさむ原発の建設費用をめぐっては、先月、経産省が電気料金に上乗せして回収できる仕組みを新たに示していました。
00:42:01事故の教訓はどこへ行ってしまったのかと思うんですけれども、いつの間にか原発回帰、浜田さん、どう見ていますか。
00:42:09本当に福島のまだ避難をしていらっしゃる方もいるんですよね。
00:42:14それにもかかわらず、どんどん原発を容認するような空気が広がっていると感じます。
00:42:18その背景には、もちろんエネルギー価格が高騰したりとか、AIによってこれから電気の需要が拡大していくとか、
00:42:26私はやっぱり政府が温暖化を防ぐために自由なエネルギー源として、
00:42:30グリーントランスフォーメーションみたいなきれいな言葉で原発を語っているわけですよね。
00:42:35それがこの4人というのにつながっている一つの背景かなと思うんですが、
00:42:39でも先ほど出たように原発の建設はすごく高コストになってきて、
00:42:43結局私たちが電気料金として払わなきゃいけない。
00:42:46そして、ノットの災害を見ても、ああいう災害的に本当に避難できるのかという問題も残っていますし、
00:42:53やはり一番は核廃棄物の問題というのも残っている。
00:42:56本来は選挙でこういう次世代のエネルギーをどういうふうにするのかって、
00:43:01まさに中長期的なことを議論しなきゃいけないんですけど、
00:43:05今回は全くこういう議論がされなかったというのが非常に残念だなと思います。
00:43:11同じく22日火曜日です。
00:43:14この日、英語の能力を測るトーイックの試験での組織的なカンニングが明らかになりました。
00:43:25偽名を使って受験した疑いで逮捕されたのは、
00:43:28中国籍の京都大学大学院生、大律根容疑者です。
00:43:35マスクの中に小型マイクを押し込み、
00:43:37他の受験者に回答を伝えていたとみられます。
00:43:41さらに警視庁が他の受験者から押収したのは、
00:43:46この3ミリほどの金色の球体、
00:43:50骨電動式のワイヤレスイヤホンだといいます。
00:43:53中国のSNSでは使い方を示す動画が、
00:43:57ペンダント型の機材で音声を受信し、
00:44:09このビーズ型イヤホンに伝える仕組みです。
00:44:12大容疑者がマスクの中でつぶやいた音声も、
00:44:18こうして他の受験者に送られていたとみられます。
00:44:24警視庁は、業者が大容疑者らを雇い、
00:44:28組織的なカンニングを行っていたとみて調べています。
00:44:31東一区の運営団体によれば、
00:44:33こうした不正に関与したとみられる人数は、
00:44:362年間で803人に上るということです。
00:44:41では、7月24日です。木曜日。
00:44:47この日、工事現場を訪れたトランプ大統領。
00:44:52改修中となっているこの建物は、
00:44:55アメリカの中央銀行にあたるFRBの本部です。
00:45:01隣を歩くのは、FRBのパウエル議長。
00:45:04利下げを要求し続けるトランプ氏とは、
00:45:07緊張関係が続いていました。
00:45:13今回、トランプ氏は、
00:45:14この改修工事にかかる費用が高すぎるとして、
00:45:18現場に乗り込んできたのです。
00:45:34そして、結局、最後に要求したのは、利下げ。
00:45:50パウエル議長は、去年9月以来、
00:46:02段階的に利下げを進めてきましたが、
00:46:04トランプ政権になって以降、
00:46:06関税の影響などを受けて金利を据え置き、
00:46:10先月も利下げを見送っていました。
00:46:13パフォーマンスっぽいところもありますけれども、
00:46:17寺島さん、このトランプ氏とFRBの公募をどう見たらいいんでしょうか。
00:46:22これ、言うまでもなく、
00:46:23政策金利の引き上げに対する圧力なわけですよね。
00:46:25だけど、すでにアメリカのドル安誘導というのは、
00:46:28この半年間の間に、
00:46:30もう1割、ドル安に向かっているわけですよ。
00:46:32実は今、世界で日本の教訓ということが盛んに言われて、
00:46:37政治が意図的に中央銀行、
00:46:39中立であるべき中央銀行に圧力をかけると、
00:46:42日本みたいになっちゃうよと。
00:46:44だから、物価高と言っているけど、
00:46:46実際は、円の価値が半分になったことによって、
00:46:49食べ物とか、要するに輸入品のエネルギーだとかが、
00:46:53バーンと2倍以上の負担になっている、
00:46:55日本の国民にとって。
00:46:56日本の教訓をよく考えろというのが、
00:46:58アメリカでも注目されているというのが現状だと思います。
00:47:04同じく24日、木曜日です。
00:47:09異例の暑さに見舞われている北海道。
00:47:14この日、北見市で39度を記録し、
00:47:17北海道での観測史上2番目の高さとなりました。
00:47:23こうした中、地球温暖化対策をめぐって、
00:47:26国際法の観点から新たな見解が示されました。
00:47:40国際司法裁判所、ICJのトップを務めるのは、
00:47:45日本人の岩沢雄二氏。
00:47:47今回、ICJは、各国政府や企業には、
00:47:53温室効果ガスの削減に向けた
00:47:55国際的な約束を遵守する義務があるという、
00:47:59韓国的意見を出したのです。
00:48:01海面上昇による危機に直面しているバヌ圧など、
00:48:05当初国からの訴えを受けての対応。
00:48:10温暖化対策の義務を果たさなかった場合には、
00:48:12損害をこむった国に対する賠償責任の可能性も指摘しました。
00:48:19松原さん、国際司法裁判所がかなり踏み込んだ見解ですね。
00:48:24かなり踏み込んだんだろうと思います。
00:48:26私、モルジブを取材したことがあるんですけど、
00:48:29言ってみると、やっぱり陸東海が一体化しているように見えるほど、
00:48:32海抜がやっぱり低いんですよね。
00:48:34だから海面上昇で、国が消えてしまうんじゃないかというような危機感というのは、
00:48:39本当に切実だったと思います。
00:48:41今回、彼らからしたら、これまでの国際的な取り組みというのは、
00:48:47生ぬるいわけですよね。
00:48:48だからICJが、今回国際司法裁判所が、
00:48:52いやいや、これは人権の問題で、
00:48:55努力目標じゃなくて国際法の義務にすべきなんだと。
00:48:58今、山本さんがおっしゃったように、保障する責任が多いかもしれないというところまで踏み込んだわけですよね。
00:49:04これ、法的構想はないということなんですが、
00:49:08ただ、トランプ氏なんかがですね、
00:49:11今回の温暖化の対策を軽視するような動きがある中で、
00:49:16意味は決して小さくないと思いますし、
00:49:18実際に途上国のいくつかはですね、
00:49:20もうすでに先進国を訴えるという準備を始めているようなんで、
00:49:23具体的な動きにもつながる可能性はあるんじゃないかなというふうに気がしています。
00:49:27はい、期待を込めて見ていきたいと思います。
00:49:30同じく24日の木曜日です。
00:49:35炎が上がっているのは、タイの国境付近にあるコンビニエンスストア、
00:49:41隣国カンボジアからのロケット弾が着弾したのです。
00:49:47この日、タイとカンボジアの国境地帯で軍事衝突が発生。
00:49:51翌日以降も戦闘が続き、これまでにタイ側では19人が死亡し、
00:49:59子どもを含む民間人にも被害が及んでいます。
00:50:04カンボジア側も民間人を含む13人が死亡したと発表しました。
00:50:08この地域には2008年に登録された世界遺産プレアビヒア寺院遺跡があり、
00:50:19両国が領有権をめぐってたびたび衝突してきました。
00:50:23今回の参議院選挙で、政権与党とは対照的に大きく議席を伸ばした政党があります。
00:50:35第三極とも呼ばれる、そうした政党の躍進の背景には何があったのでしょうか。
00:50:41うれしいなうれしいな。
00:50:51今回の参院選で、共に躍進した国民民主党と賛成党、比例の得票数では、国民民主党が自民党に次ぐ第2位、賛成党が第3位となりました。
00:51:15問題発言もあったりするけど、強く言ってくれるのは賛成党って感じがするので、そこが魅力でもあるのかなとは思います。
00:51:28今回、有権者の不満の受け皿となったともいえる賛成党の神谷代表は第3の選択肢だから賛成党ってゴロがいいですよね。
00:51:46第3極。一般に与党と最大野党といった2大勢力に割って入る第3勢力を指しますが、日本の政治で第3極はしばしば存在感を示してきました。
00:52:05自民党・社会党の55年体制を大きく揺るがした1976年のロッキード事件。このとき、新たな保守政治を目指すとして決闘されたのが新自由クラブです。
00:52:21私たちは自由民主党がすでにその時代的役割を果たし終えたとの認識に立っている。
00:52:30第3極として、83年には自民党との連立政権に参加。しかし、86年の衆参同日戦で自民党が圧勝し、河野氏ら大半が自民党に復党したことで、新自由クラブは開党に。
00:52:49また2009年には自民党を離党した渡辺芳美氏らが脱官僚などを掲げてみんなの党を旗揚げ、最盛期には国会議員36人にまで勢力を伸ばしました。
00:53:18日本全国で既存の政治に対する不満がどんどんどんどん広がってるんでしょうね。
00:53:54投票率は前回参院選よりも6.46ポイント上昇しており、JNNの出口調査によれば、比例の投票先は10代から30代で、第三極とされる両党が1位と2位を占めました。
00:53:56正直あんまり無関心だったんですけども、自分の意見を反映することによって、5年10年後の未来がやっぱり変わってくるんだな。
00:54:06投票率は前回参院選よりも6.46ポイント上昇しており、JNNの出口調査によれば、
00:54:14比例の投票先は10代から30代で、第三極とされる両党が1位と2位を占めました。
00:54:24一方で専門家は、今回躍進した政党について、過去の第三極との違いを指摘します。
00:54:34かつての第三極と今回、新しく躍進した党とはずいぶん性格は違うんじゃないでしょうか。
00:54:40みんなの党とは維新が出てきた頃、この時代はやっぱり行政改革とか、そういうことが課題となっていて、大きな政策目標も改革だったんですよね。
00:54:50これに対して、国民民主であるとか、あるいは賛成党ですね、生活をどう守るか、あるいは手取りを増やすかというところがまず一つあって、初めて投票してみたという人が、動画サイトを見て、それに引き寄せられていく。
00:55:08今回の第3局は目の前の暮らしの向上などを主に訴えて支持を獲得したというのです。
00:55:17さらに躍進の鍵となったのが我々みんなでグローバリズムと戦うんだ!
00:55:26今回の選挙で大きく議席を伸ばした第3局その躍進を読み解く鍵となるのがグローバリズムに対する姿勢だといいます。
00:55:50日本人ファーストっていうキャッチコピーが多分皆さんの胸にも届いたんだと思います我々みんなでグローバリズムと戦うんだグローバリズムの影の部分については一定の是正が必要ではないかなと反グローバリズムではなくて修正グローバリズムが適切ではないかなと思ってます。
00:56:18もともと世界的な自由貿易拡大を目指したグローバリズムに対してそれが格差や貧困をもたらしたなどと主張する立場が反グローバリズムです。
00:56:30これが自国ファーストの姿勢につながり世界的に広がります。一方で牧原教授は今回の日本の場合は欧米とは少し事情が違うといいます。
00:56:52日本でもうやや生活が苦しくなった人たちが反グローバリズムの方に傾いている。
00:57:02ただもう反グローバリズムに骨の髄から染まるかというとまだそこまでは行ってない。
00:57:07今回新しく投票した人が多いというのはまだ気分として動いている感じがしますね。
00:57:12だけど日本の場合は貿易立国ですよね。反映するためにはやっぱり他の国と協商していかなきゃいけないという。
00:57:19だからこれが定着するかそれとも帰省への生徒の人たちがしっかりとしたメッセージを出してそうではない方向に人々を引き寄せられるかということが今そのせめぎ合いがあると思いますね。
00:57:32今回の新たな第3局は今後の政治においてどんな役割を担うのでしょうか。
00:57:41JNNの出口調査によりますと比例の投票先は10代から30代で第3局のこの2党がトップと2位を占めていました。
00:57:59こうした結果皆さんどう見ていますでしょうか。寺島さんから。
00:58:03これまでの第3局と言われた場合、例えば新自由クラブにしれもみんなの党にしてもね、実は冷ややかに言えば保守バネの発動という言い方があるんですけども、形を変えた保守の補完勢力ということで収まっていっちゃうというかですね。
00:58:18今我々が直面しているそれを今第3局とメディア的に呼んでますけど、局と言えるような政策体系ありやっていうところを問いかけたらですね、考えてみると例えば反グローバリズムと言いますけども、
00:58:31健全なナショナリズムというのはどんな国にとっても大切な部分もあると。
00:58:37だけどその排外主義でね、日本が生きていけるのかということを少し真面目に考えたらですね、
00:58:43一方日本という国がここまで普通の感覚でおかしくなってきているのかなと思うのはね、
00:58:486000万人インバウンドを増やして人儲けしようというそういう魂胆とですね、外国人不愉快だよねって思うですね、
00:58:56その工作する気分の中でまさに気分でこういうことが起こっていると。
00:59:00我々はですね、もっと体系的な政策の選択肢というものを真剣に議論する目線というのがなきゃいけないというのが僕の意見ですね。
00:59:09濱田さんどうですか。
00:59:12今回の第三極と言われる政党に共通するのって、反グローバリズムもそうなんですけど、
00:59:16やっぱりジェンダー平等政策への交代、慎重さというか、そういうところも共通しているなと思います。
00:59:22特に賛成党は明確に選択的夫婦別姓に反対していますし、
00:59:27少子化の要因として女性が社会進出したからだみたいな、そういった事実と反するようなことまで言っているわけですね。
00:59:34国民民主党は本来はジェンダー政策に前向きだったはずなのに、
00:59:38やはりネットでの支持というのを意識してですね、どんどんどんどんそこが交代していると感じます。
00:59:43これですね、やっぱり特に賛成党なんかは就職氷河期世代の男性が多く投票したという分析があるんですけども、
00:59:51いわゆるジェンダー平等政策が進むと、自分たちも特に男性が女性たちに自分たちの権利を奪われたというふうに白奪感を感じて取り残された感を持っているわけです。
01:00:01これアメリカでも韓国でもやっぱり同じ現象が起きていて、男女で投票する政党が違ってくる。
01:00:08特に韓国は先日の大統領選挙で、若い20代の男性と女性で真っ二つに支持政党が違うんですね。
01:00:16私は今週も韓国に取材に行っていたんですが、この分断がどうして起きているのかというのを取材すると、
01:00:22もともとあった男性たちの不満を政治が利用しているって言うんですよね。
01:00:27そうすると分断がさらに深刻化して、本当に危機的になってしまう。
01:00:32やはり私たちはこういう自分たちが何か不満がある、性格が厳しいとかもそうですけど、
01:00:39でもそこを利用されても本質的な問題が解決しない。
01:00:43社会がどんどん生きにくくなるっていうことを覚えておかなきゃいけないなと思います。
01:00:48古田さんいかがでしょう。
01:00:50賛成党的な価値観への支持って一家制のものではないと思うんですよね。
01:00:55日本人ファーストとかアメリカファースト。
01:00:58それに対して、排外主義的であるっていう批判ってあまり通じないと思います。
01:01:04なぜなら、私たちは大切にされてこなかったんだって思っている人たちにとって、
01:01:08やっぱりそのメッセージは非常に強いから。
01:01:10それは世界中で発生しています。
01:01:12もう一つ、年代だけではなくて、見ているメディアによって支持が変わってきている。
01:01:18YouTubeなどのソーシャルメディアを見ている人たちは、
01:01:21賛成党や国民党に投票した人が多かったわけですよね。
01:01:24となると、もう何年後かには、もっと多くの人がYouTubeやソーシャルメディアを見るようになって、
01:01:30新聞やテレビを見る人は減るということで、
01:01:33これからも間違いなく伸びしろがある政党なんだと思います。
01:01:37問題点を指摘しておくと、僕の専門となっているファクトチェックの分野でですね、
01:01:42今回の参院選で、新聞やテレビなども含めて180を超えるファクトチェックがありました。
01:01:48政党別に見ると、圧倒的に賛成党の間違いを指摘するものが多かった。
01:01:522番目が自民党ですけれども、自民党の倍以上賛成党の間違いが指摘されています。
01:01:59トランプ大統領はですね、あんだけ発言に間違いが多くても2回大統領になったので、
01:02:04今後もそれでも支持は伸びるかもしれません。
01:02:07それを根本的な問題として何があるかというと、
01:02:11このエデルマンというところがやった世論調査でですね、
01:02:13人々の間に不満と意気通りが充満していると、なぜかというと経済的な苦境のせい、
01:02:19そこをどうにかしない限りは状況は変わらないと思います。
01:02:23松原さん。
01:02:23はい、このところの選挙の結果を見るとですね、
01:02:27やはり日本もヨーロッパのように連立政権というのが当たり前の時代になってくるかもしれないと思います。
01:02:33ただ比例が中心の、比例代表が中心のヨーロッパと比べるとですね、
01:02:36日本は小選挙区の比例が、比率が大きいので、
01:02:41主な党は選挙区で候補者がバッティングしてしまうわけです。
01:02:44連立が難しい。
01:02:45はい、ただテーマごとにやると野党の手柄さになるというのをさんざまらに見せられてきたので、
01:02:50じゃあ新しい時代にどういう政治連合の枠組みが可能なのかと、
01:02:54今大きな転換点を迎えているんじゃないかという気がします。
01:02:59では、今朝はこのあたりで。
01:03:00ご視聴ありがとうございました。

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