- 2025/7/6
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教育トランスクリプション
00:00:00おはようございます
00:00:117月6日サンデーモーニング全場高くです
00:00:15今日は今年初めて東京に熱中症アラートが出ています
00:00:19熱中症警戒アラートが出ています
00:00:21全国的にも最高気温が平年より5度以上高くなるということですので
00:00:26対象管理に気をつけていきましょう
00:00:28ではまずはこの暑さの中スタートしました参議院選挙についてです
00:00:33木曜日公示された参議院選挙
00:00:39与党が目指す50議席を下回れば政権が変わる可能性もあり
00:00:44事実上の政権選択選挙となっています
00:00:47最大の争点は物価高対策です
00:00:5230年前決して忘れることがありません
00:00:56阪神・淡路大震災に触れつつ激戦区の兵庫で第一声を上げた石破総理
00:01:03生活苦しいそういう方々に早く給付金を届けたい。
00:01:12野党の皆さんはばらまきだというそうではありません物価高に追いつかない年金そして賃金の上昇その差額を埋めるための物価高対策でございます。
00:01:26対する立憲民主党は辞任に追い込まれた前農水大臣の地元で我々は食料品に関わる消費税を今8%かかっていますが0%にしようと思います。
00:01:52最大の争点となったのは物価高対策。
00:01:59選挙戦がスタートしたこの日都内の大学を朝早く訪ねると。
00:02:06こちらの学食ではこのようにたくさんの学生さんたちが100円朝食を求めて並んでいます。
00:02:16日替わりメニューで一律100円の朝食。この日は豚の串揚げと白身魚のフライです。
00:02:25自炊をする時も夜ご飯の材料を買いに行く時ですら500円とか1日の食費がどうしても上がってしまっているなっていうのは毎日痛感するので。
00:02:35三重県から上京した服部日向さん。
00:02:42一人暮らしの家賃は1Kで8万円。
00:02:47仕送りの10万円は家賃と高熱費でほぼ消えるため、週4日ほどは賄い付きのアルバイトをしています。
00:02:57小学金を利用している例えばお友達とかって周りにいたりしますか。
00:03:03結構いますね。小学金使っている子半分前後ぐらいはいるかなっていうふうに感じてますね。
00:03:10目先の物価高対策だけでなく、小学金の充実などについても政治の目を向けてほしいといいます。
00:03:20学費が高いっていう現状はみんな学生も多分その親御さんもみんな思っていることだと思うので、
00:03:26それに対する何かしらの政策があると、こっちはうれしいなというふうに思いますね。
00:03:31100円朝食を利用する学生はコロナ前より2割ほど増加、物価高の影響が浮き彫りとなる中、政治はどう答えるのか。
00:03:45参院選の公示を前に開かれた党首討論では物価高対策として与党が現金給付を掲げ野党が消費税減税などを掲げる今回の選挙。
00:04:09野田代表にお尋ねをいたします。
00:04:14この減税の財源をどこに求めるか。
00:04:18基金の積み過ぎ4.6兆円残っていると、2年分の財源としてこの4.6兆円を入れています。
00:04:25間違いなく財源は捻出できる。赤字国債発行しなくても大丈夫ということです。
00:04:31消費税や所得税の減税を訴える国民民主党は。
00:04:36現金の言葉はあり、ばらまき2万円。これはいつ配られるのか。
00:04:43ポイントも置かず重点化もしないというのをばらまきというのであって、それは消費税の減税というのはある意味それに近いものだと私は思っているのですね。
00:04:551,000億以上かかると思いますよ。そんなことを使うんだったら減税の方が効果的ではないかと。
00:05:02維新は医療費を削減して社会保険料の引き下げを訴えています。
00:05:08目先の2万円を配るというような話ではなくて、日本の本質的な問題を捉えて、そして有権者の貴重な一票の機会のときに審判を仰ぐのが、僕はこれが選挙だというふうに思っています。
00:05:19社会保障保険料を下げるということについて、総理の認識、社会保障の認識を聞きたいと思います。
00:05:24医療、年金、介護、子育て、水準を落とさずにそこの改革をできるかということについて、多くの党との議論を進めながら、その改革というのを進めていかねばならない。
00:05:39消費税の廃止を目指し、まずは5%に引き下げると訴える共産党は。
00:05:47今年度の予算も、軍事費だけが9.5%もの異常な伸び、社会保障の予算も、中小企業対策予算も、物価高騰に追いつかない。
00:06:59少数与党の自公政権は、今回の選挙結果次第では、政権を失う可能性も。参院選は、まれに見る政権選択選挙となっています。
00:07:21では参院選の焦点を改めて手作りでお伝えします。
00:07:27はい。参議院選挙は3年に1度。全体の定数248議席のうち、半数だけを改選するため、従来は時の政権に対する中間評価といった位置づけです。
00:07:46ただ、今回はすでに衆議院で、自民・公明の与党が過半数割れしていることもあり、事実上の政権選択選挙とも言われているんです。
00:07:57今回、与党側が掲げる勝敗ラインですが、改選されない議席と合わせての過半数、つまり改選する125議席のうち4割に当たる50議席を、自民・公明の2党で取れば足りる計算です。
00:08:13自民党の裏金問題が直撃した前回の衆議院選でも、自民と公明合わせて46%の議席を獲得できていたので、目標としては低く感じてしまうんですが、
00:08:28最低限支出しなければ、衆議院で過半数を失い、政権交代が起きかねないというラインでもあるんです。
00:08:37さあ、今回の選挙の結果を大きく左右すると見られているのが、全国で32ある1人区です。
00:08:45主要な野党が候補者を一本化して、与党との一騎打ちに持ち込めば、勝率が一気に上がります。
00:08:52自民一強とも言われた安倍政権下でも、2016年と19年には、32全ての1人区で野党の候補者一本化が実現したことによって、野党系候補がそれぞれ11議席と10議席を取りました。
00:09:07しかし、前回の2022年は、一本化が実現した1人区は11にとどまった結果、野党系候補が取れたのはわずか4議席でした。
00:09:18では、今回はどうなのか。主要な野党が候補者を一本化できた1人区は半数ほどで、逆に野党候補が乱立している選挙区も見られます。
00:09:30さて、では有権者は一体何を見て投票先を選ぶのでしょうか。
00:09:35最大の争点とされるのが、物価高対策です。
00:09:41さあ、各党の公約を見ていきますと、今回の選挙の特徴が浮かび上がってきます。
00:09:47それは、与党側は現金給付、野党側が消費税の減税を上げているということです。
00:09:56では、その財源をどうするのか、各党の主張を見ていきたいと思います。
00:10:01まず、税収の上振れ分を活用するなどとしているのが、自民、公明、維新、国民、省庁などが政策ごとに積み立てている基金の無駄を活用するのが、立憲。
00:10:17大企業や富裕層への課税強化は令和。
00:10:21共産党、社民はこれに加えて防衛費の削減も上げています。
00:10:26また、赤字国債の発行中心に賄うというのが賛成。
00:10:31国民党、令和も国債発行を否定しないスタンスです。
00:10:35そして、保守は経済成長で対応するとしています。
00:10:39では、こうした物価高対策や財源をめぐる公約を専門家はどう見ているのでしょうか。
00:10:45国の無駄遣いをチェックする会計検査員のトップを務めた田中弥生さんは、
00:10:52給付にしろ減税にしろさらに数兆円の対策を打つなら、まずはこれまでの政策の検証が必要だといいます。
00:11:01例えば、ガソリンなどの燃料価格を抑える名目だけでも、すでに12兆円を超える税金が投入されているのに、その効果の検証は不十分だというのです。
00:11:13そんな中、今回の選挙では、給付か減税かという単純化された争点ばかり注目されているが、これまでの物価高対策を検証し、その費用対効果を説明することこそ大切だと指摘しています。
00:11:28さあ、異例の政権選択選挙となりつつある今回の参議院選挙、投開票は2週間後、20日に行われます。
00:11:39以上です。
00:11:41田中弥生さんは、短期的な政策だけでなく、10年後の日本をどうしたいのかという長期ビジョンを掲げた政策論争が必要だともおっしゃっています。
00:11:51その通りだと思うんですが、今回の参議院選、寺島さんどう見てらっしゃいますか。
00:11:56国民の軸量と筋道の通った判断がものすごく求められると思うんですね。
00:12:01で、物価高、このテーマについてね、どうして物価高なんだということを本質的に考えてみようと。
00:12:07で、食料品とエネルギーなんですよ、家計調査分析するとね。
00:12:11それが別な言い方すると、輸入インフレなんですよ。
00:12:14で、考えてみるとね、2012年、アベノミクスが動き始める前、比べてね、日本の円の価値っていうのは国際社会でもう約半分になってると言ってもいい。
00:12:25で、円の価値が落ちてるからですね、輸入するのにものすごく円がかかるからですね、輸入インフレ食らって、食料品とエネルギーの価格が高まって、物価高っていう構図になってるんですね。
00:12:38ですから我々はですね、異次元金融緩和と財政出動でやってきたですね、つまりアベノミクスの小札っていうのがね、ものすごく今重要で、その安易なですね、減税とか給付っていうのをね、続けたらですよ。
00:12:52日本の公的借金ですね、公的負債っていうのはGDPの2.5倍に迫るっていうぐらいのことになっちゃって、世界でも稀に見る借金大国なんです。
00:13:01で、国際環境がものすごく不安で不透明な中であってね、今日本が考えなきゃいけないのは経済産業の耐久力ね、レジリエンスですね。
00:13:10ですから食と農とかですね、あるいは医療とか防災とかね、そういうことをしっかり組み立てていく議論が大事なんだというふうに思いますね。
00:13:19どうしても目先の政策に左右されてしまうんですけど、国政を考えるべき選挙なわけで、本村さんはどこに注目していらっしゃいますか。
00:13:30政権選択選挙になりがちっていう状況は100歩譲って認めるとしても、参議院議員の性質上、つまり塾議、それから良識のある長期的な視野をきちんと国民に問うっていう、そこの本来の目的は忘れてほしくないなと思いますし、生活が苦しいのは事実なんですけども、目先の値段が高いっていうことの背後にあることですよね。
00:13:59例えば貧困の問題だったり、非正規の問題、少子化、温暖化もそうですね。そうしたところにもう少し視点が移るような選挙戦がもう少し展開されてほしいなと思うんですね。
00:14:12各党が出しているのを比べられないですよね、素人はすでに。ちょうど毎日新聞がエラボートっていうボートマッチを4日に立ち上げているので、それで比較って私もやってみたんですけども、そこには物価高対策以外のいろんな争点が隠れていて、それに応えると自分に一番フィットする政策とか政党が出るようになっている。
00:14:36そういったこともやっぱり有権者としてはきちんと見て、一票投じてほしいんですが、やっぱり若い人の投票率がなかなか伸び悩んでいる。
00:14:47参院選手全体でも投票がやっぱり半分近くが危険したのが前回でしたよね。
00:14:51そうですね。ここまで生活に近いイシューが出ているんだったら、ここでちょっとやってみようっていう人が増えてくれるとまた嬉しいなと思います。
00:15:01サフェルさんどう見てますか。
00:15:03そうですね。本当にそれぞれの政策とか皆様が出している案を見ていて、本当に今必要なものではあると思うんですよ。
00:15:10減税だったりとか、本当に寄附金っていうのは、だけどもっとそれ以上の先を見据えた支援っていうのは、やはり生活していく中で物価高もそうですし、
00:15:21高熱費もそうで、家賃もそうで、日々の積み重ねの中のしわ寄せが一般市民にやっぱりすごい来てしまっているので、
00:15:27なんかその先を考えた時にどうやって賃金を引き上げてくれて、そこに子育てだったりとか介護ができるか、
00:15:35なんかそういうことも先を見据えたことも考えてほしいですし、そしてすごいやっぱりちょっと悲しいなと思うのは、
00:15:42今ね、それぞれの党が戦ってはいると思うんですけども、そこの議題の中に外国籍の方への発言だったりとか、
00:15:49移民問題っていうのもあると思うんですけど、でもそれって私たち外国人は選挙権を持ってないので、
00:15:56そのことに対して投じたかったりとか、決して外国の人がすごく優遇されているわけでも、
00:16:01日本の方だって今優遇されているわけではない中で、
00:16:04なんかその自分たちの選挙権がない、発言できる権利がない人たちをそこで、
00:16:09なんか上げて攻撃するのは違うんじゃないかなというのは、すごく心苦しく今すごい見ています。
00:16:15松原さん、先を見据えた異議論をもっとしてほしいなと思うんですけど、
00:16:22どうご覧になっていますか。
00:16:23そうですね、まさにそうで、その給付だ減税だという話ばかりなんですが、
00:16:27どうやって物価を抑えるかという、本当はもっと大事なポイントがある、
00:16:31これについては抜き落ちている気がするんですね。
00:16:32寺島さんがおっしゃるように、今の物価高の大きな要因はやはり円安なんですよね。
00:16:39円安を抑えるには、要するに本来は物価の番人である日銀の出番なわけですよね。
00:16:47ところが、今、なかなか日銀はその経費回復がもちろん本物活動に見極めるというのはあると同時に、
00:16:53これまでの大規模金融緩和の副作用として、金利を上げにくい状況になってしまっているわけですね。
00:17:00つまり、目の前の利益のためにジャブジャブにして金融を、そして国債を発行した、発行しすぎたがゆえに、
00:17:07普通の各国の中央銀行が取るべき金融政策を取れない状況になっている。
00:17:12つまり、物価高を抑えようと思っても、それを自由に向き合えない、向き合えにくいという状況になっているわけですよね。
00:17:18今、G7の中でインフレ率が一番高いのが日本。
00:17:22でも、金利が一番低いのも日本なんです。
00:17:25これが物語っていると思いますし、
00:17:27目の前のことだけにとらわれて、財政規律を守らないと、さらに一気に円安が進んで、さらに物価高になる。
00:17:35こういう危険性があることも、私は政治はもっときちんと語るべきだと思います。
00:17:41政治家は次の選挙を考える。
00:17:44政治家は次の世代を考えるという言葉がありますが、
00:17:47我々はそこをきちんと見極めて、
00:17:51見極めることが結局は自分の生活を守ることなんだというふうに私は思います。
00:17:57さあ、続いては、交渉期限が間近となりました、トランプ関税についてです、駒田さんから。
00:18:05相互関税を巡る各国との交渉で、強硬な構えを崩さないトランプ大統領、
00:18:131日には日本と取引できるか疑わしいと述べ、
00:18:17日本を名指しでけん制しました交渉の期限は9日水曜日に迫っています金曜日独立記念日の花火を見ながら満面の笑みを浮かべるトランプ大統領前日のイベントでアピールしたのは
00:18:47ベトナムとの関税交渉の結果、相手からの輸入品には20%の関税を課す一方で、アメリカ製品の関税は0%にさせたというのです。
00:19:043ヶ月前、60カ国に対し、相互関税と称する妨害な税率を突きつけたトランプ氏。
00:19:19日本にも24%の関税が示されました。
00:19:24一方で、発動直後に各国一律の10%だけを残し、90日間の停止を発表。
00:19:32その期間中に、各国が個別にトランプ政権との交渉を続けていたのですが、90日の期限が9日水曜日に迫る中、またもや、突飛な発言が。
00:20:17関税交渉が進んでいない国や地域に対し、最大70%もの関税を課すことを、一方的に所管で通告するというのです。
00:20:34トランプ氏の意図について、専門家は。
00:20:39事実上の最後通告を受け取る側は、相当交渉もできないということになると思いますので。
00:20:48日本は3ヶ月前から、毎週のように赤沢大臣をワシントンに派遣。
00:20:58初回こそ、トランプ氏も会談に参加するなど、交渉は進展するかに見えましたが、
00:21:057回の交渉を経ても、打決の見通しはないまま。
00:21:08火曜日には、トランプ氏からこんな発言も。
00:21:143ヶ月前に示した24%を大幅に上回る35%という税率を突きつけたのです。
00:21:42さらに、
00:21:44こうした言動に、日本の経済界からは、
00:22:02日本を尊敬しているとか、いろんなことを言いながら、
00:22:04非常にバカにした交渉のやり方だと思っています。
00:22:12政府関係者も頭を抱えています。
00:22:19数字はいちいち間に受けない方が良いが、どう着地させればいいのか。
00:22:27日本の輸出産業も翻弄され続けています。
00:22:42相互関税が発動されれば、自動車産業だけでなく、
00:22:50ほとんど全ての輸出品に影響が及ぶ事態。
00:22:55それを避けるための交渉が続く中、
00:22:58日本に新たな数字を突きつけてきたトランプ氏の思惑について、
00:23:02小谷氏は参議院選挙との関係を指摘します。
00:23:06参議院選挙は20日ですが、
00:23:33相互関税の停止期限は9日。
00:23:37参議院選前に35%もの関税が発動されては、
00:23:42立つせがない石破政権を見透かし、
00:23:45トランプ氏が圧力をかけてきたというのです。
00:23:51日本政府に打つ手は残っているのでしょうか。
00:23:54日本も厳しい局面に立っているわけですが、各国の対応を見ておきましょうか。
00:24:04日米間では難航している交渉なんですけれども、
00:24:09これまでにいくつかの国とは合意に至っているのです。
00:24:12真っ先に合意したのはイギリスでした。
00:24:15自動車に関しては27.5%から10%に、
00:24:19鉄鋼、アルミニウムは25%から0%に引き下げました。
00:24:24さらに、報復関税がエスカレートしていた中国に対しても、
00:24:29一時は145%まで引き上げた関税を30%へ引き下げることとして、
00:24:3590日間の暫定的な合意を結んでいます。
00:24:39そして、この水曜日には、ベトナムに対しても、
00:24:43当初46%と表明していた相互関税を20%まで引き下げることで合意。
00:24:49その代わり、ベトナムへ輸出するアメリカ製品の関税は、
00:24:540%にさせたといいます。
00:24:57では、日本はどうなるのでしょうか。
00:24:594月に相互関税を発表したときには、
00:25:02日本に対する税率は24%。
00:25:06それを7月9日まで90日間停止するとしていました。
00:25:11ところが今回、その7月9日が迫る中飛び出したトランプ氏の
00:25:15新たな発言によれば、
00:25:179日までに各国に書簡を送って通告するそうなんです。
00:25:22その書簡には、
00:25:2410%から70%の税率が記載されていて、
00:25:29それぞれの国に対する税率を確定させ、
00:25:32来月1日から発動されるというのです。
00:25:35すでに12カ国については書簡にサインし、
00:25:397日月曜には発送するとも述べています。
00:25:42日本はどう対応すべきなのか、
00:25:46小谷教授は、
00:25:48この書簡が日本に届く前に、
00:25:51関税率が確定する期限を延長する交渉が、
00:25:55早急に必要だと指摘しています。
00:25:57トランプ政権に振り回され続けているわけですけれども、
00:26:02寺島さん、
00:26:03今の日本の対応というのは、
00:26:05根本的に正しいんでしょうかね。
00:26:09やむなくやっているんだと思うんですけど、
00:26:10我々ここで視界を広げる必要がある。
00:26:12いったけだかなトランプというのだけがやったら目立つんですけれども、
00:26:16私、先週シンガポールを置いて、
00:26:19いろんな人と議論してみて感じたんですけれども、
00:26:22世界は驚くような変化が起こってきている。
00:26:25例えば、先月6月9日から11日まで、
00:26:29中国がアフリカ53カ国とのアフリカ協力フォーラムをやったんですよ。
00:26:34なんとアフリカ53カ国に、
00:26:37中国に対する輸入品についての関税ゼロにする。
00:26:40つまり、それは何を意味しているかというと、
00:26:42世界はアメリカ抜きの自由貿易権ということを、
00:26:46例えばアセアンの国なんかも、
00:26:48そういった方向に向かっている。
00:26:50日本の対米貿易というのは、
00:26:52アメリカとの貿易は、
00:26:54日本の貿易全体の15%の輸出と輸入を足しても、
00:26:58その15%のことで、
00:27:00今、我々はこうやってものすごく真剣になっている。
00:27:03ここで考えなければいけないのは、
00:27:04選挙に向けてなんですけれども、
00:27:07対米関係の再設計というか、
00:27:08通称だけじゃないですよね。
00:27:10防衛安全保障も含めてね。
00:27:12日米関係を今後10年、20年先、
00:27:14どこへ持っていくのかということについて、
00:27:16テーブルに乗せていくべきタイミングが来ている。
00:27:19アメリカの、
00:27:20今、例えばトランプ政権の日本に対する認識は、
00:27:23あまりにも古いし、
00:27:25歪んでいるというか、
00:27:26非関税消費費だとか、
00:27:27防衛負担が少なすぎるとか言っているけど、
00:27:30検証する必要があります。
00:27:31きちっとね。
00:27:32同じく向き合って。
00:27:33要するにアメリカとの関係に関してね、
00:27:36例えば野党なんかも、
00:27:37ほとんど腰砕け的なことしか、
00:27:39政策の中に言っていないと。
00:27:41日本人として本当に問われるのはですね、
00:27:44最も大事な国際関係である、
00:27:46アメリカとどう向き合っていくのかについてね、
00:27:48腹くくるというかですね、
00:27:50腰据える必要があるというところに来ていると思いますね。
00:27:52長期的な日米関係、
00:27:54考えたいところですけど、
00:27:55松原さん、
00:27:56そうは言っても完全に振り回される。
00:27:58どうなっていくんでしょうね。
00:27:59日米交渉のやっぱり今ポイントになっているのは、
00:28:03おそらく自動車なんだろうと思います。
00:28:06日本は自動車も含めて、
00:28:08パッケージでお願いしますと。
00:28:10できればゼロにしてねと。
00:28:11ただアメリカはこれ、
00:28:13総合関税は別として、
00:28:14個別品目の自動車をかけているんだと。
00:28:17これ下げる気が、
00:28:18もしかしたらないんじゃないかという見方が出ているわけですね。
00:28:21それで、
00:28:22もしもでもどこの国も下げないとしたら、
00:28:24イギリスはアメリカにとって貿易黒字国ですから、
00:28:27もしかしたら例外かもしれない。
00:28:28もし同じように下げないとしたら、
00:28:31日本の自動車メーカーは、
00:28:32もちろん大変ですけど、
00:28:34競争力はあるし、
00:28:351ドル80円とか90円時代を生き抜いてきたわけですから、
00:28:39なんとかなるんじゃないかと見方もあるんですね。
00:28:42ただ、
00:28:42ただ何より嫌なのがですね、
00:28:44台数制限。
00:28:46つまり、
00:28:47もう何万台にしろと、
00:28:49何十万台にしろみたいな、
00:28:50もうキャップをはめられたら、
00:28:52もう競争力関係ないですから、
00:28:54これだけはおそらく回避したいんだろうというふうに思います。
00:28:56あとはトランプ氏がどこまで、
00:28:58このまま強気でいけるのかということなんですが、
00:29:01つい最近アメリカの議会で成立した減税法案、
00:29:04これには低所得者に向けて、
00:29:07例えば医療保険が持てなくなったりとか、
00:29:12食料支援がなくなったりとかいう、
00:29:14財源を作るために、
00:29:16そうやって削っているわけですね。
00:29:18だから彼らの不満がたまるかもしれないし、
00:29:21交換税になれば、
00:29:22ダブルで不満がたまるかもしれない、
00:29:24物価が上がりますから。
00:29:25となると、
00:29:26さてトランプ氏は、
00:29:28本当に高い関税を駆けづけられるのかと、
00:29:32そのあたりがポイントになってくるんじゃないかなという気がします。
00:29:34それではこの1週間を振り返っていきましょう。
00:29:396月30日、月曜日です。
00:29:44パレスチナ自治区ガザでこの日、イスラエル軍の攻撃を受けたのは海岸沿いのカフェ30人以上が死亡しました。
00:29:54このカフェはインターネットに接続できる数少ない店で極度のストレスが続くガザ市民の憩いの場となっていました。
00:30:15一方、こちらは食料などを求めて配給所に集まった人々に対する銃撃の様子です。
00:30:30こうした配給所は5月末からアメリカが主導する団体が運営していますが、
00:30:37団体側に雇われた保安要員やイスラエル軍がたびたび食料を求めて集まる市民を攻撃。
00:30:44わずか1ヶ月余りの間に743人が死亡していて、
00:30:50明らかに脅威がない場合でも発砲を命じられたとのイスラエル兵の証言も報じられています。
00:31:14こうした中、トランプ大統領はイスラエルとハマス双方に60日間の訂正案を受け入れるよう迫っていて、
00:31:23明日にはネタニアフ首相と会談する予定です。
00:31:26サヘルさん、あまりにもひどいことが国際社会の前で行われ続けていますね。
00:31:33はい、本当に今のフマサイ少女の言葉を聞いていて、
00:31:38この子はこれから大人になった時にどんな大人になっていくんだろうなって、
00:31:42兄のために祈ったその子が、やっぱりこのハマスをなくすためというネタニアフさんのこの発言とは、
00:31:49行動がやっぱり犯罪で人々の暮らしを攻撃しているわけであって、
00:31:53市民を殺していくということは、残された市民は後にやっぱり報復だったりとか、
00:31:57憎しみの連鎖しか生まないわけですよね。
00:31:59この現状、私たちも1年以上も見てきていて、国際社会も、
00:32:03だけど何一つ止められない。
00:32:051ヶ月でこれだけの方々が亡くなっているのに、
00:32:08どうして国際社会はもっとこれを傍観者になりつつあるというのが怖いんですよ。
00:32:13またガザーで起きていることが怖いぐらい、
00:32:15また今日も起きたのかという、
00:32:17この最初の頃の出来事と時間が経つにつれて、
00:32:21もうどこかでも俯瞰で手に負えないというのが、
00:32:24国際社会の、私たちの認識になってしまっていることがすごく怖くて、
00:32:29でもこの子たちの未来は、やっぱり私たちがもっと考えるべきであって、
00:32:34国際社会でもっと法で、これは犯罪で、戦争ではないです。
00:32:38無差別テロですし、本当に許せないです。
00:32:42感情的になってごめんなさい。本当に許しがたい。
00:32:45本当に見過ごしちゃいけないと、本当に切実に思います。
00:32:49では7月1日の火曜日です。
00:32:54この日公表されたのは、路線化と呼ばれる全国の土地の評価額。
00:33:01全国平均は前の年から2.7%上がり、過去最大の上昇率となりました。
00:33:09地域別に最も上昇したのは、海外からのスキー客などが増えている長野県白馬村で32.4%。
00:33:17北海道の富良野市、東京浅草、岐阜県の高山市も30%前後の上昇となり、
00:33:29いずれも外国人に人気の観光地が並びました。
00:33:32リゾート地では外国人向けの別荘、商業地ではホテルなどの需要が伸び、土地の価格が押し上げられています。
00:33:44一方で、全国で最も大きく下がったのは、去年の震災で大きな被害を受けた、石川県和島市の浅市通りでした。
00:33:53今回の土地価格の変動ですけれども、寺島さんはここから何を読み取っていますか。
00:34:00これ今ですね、二世古化する日本という表現が出てきているんですけどね。
00:34:04先行して北海道の二世古観光地、先ほどあったように白馬とかフラノもそうなんですけども、
00:34:10外国人観光客がですね、押しかけて、一桁違うようなですね、高い物価、土地だけじゃなくてですね、
00:34:17そういうゾーンが日本の中にできてきている。
00:34:19中国人が日本に、要するにグレートエスケープというんですけども、入ってきてですね、
00:34:25都心なんかにもオクションクラスのマンションを買ってですね、あれすると。
00:34:30要するに今、ものすごい変差が起こっているんですよ。
00:34:32上がるところは上がって、上がらないところは上がらない。
00:34:35東京都心に近いところではね、例えばオクションということになってきちゃって、
00:34:40普通のサラリーマンがローンを組めなくなってきているんですよ。
00:34:43土地バブルというやつがね、再びなのだと。
00:34:46この問題、すごくこれから注視しなきゃいけないことになってきたと思います。
00:34:49では、7月2日の水曜日です。
00:34:53アメリカ軍による核施設への攻撃から10日、
00:35:00この日、イランはIAEA、国際原子力機関に対する協力の停止を発表しました。
00:35:07イランはアメリカやイスラエルが核施設を攻撃した際に、IAEAが正式に避難しなかったとして反発。
00:35:17今回の措置に踏み切りました。
00:35:204日、IAEAはイランに駐在していたササツ艦のチームが退去し、ウィーンの本部に戻ったと発表。
00:35:27今後の監視が一層困難になります。
00:35:33一方、同じ日、アメリカの国防総省は、アメリカ軍による核施設攻撃によって、
00:35:39イランの核開発を最大で2年ほど遅らせたなどとする見解を発表しました。
00:35:45これ、IAEAのササツを拒否するとなりますと、イランの核開発の実態というのがより不透明になっていってしまいますよね。
00:35:56そうですね。ブルームバーグなどの報道によると、かつて270人ぐらい、IAEAの核の番人と言われる人たち、専門家がイランにいたんですけれども、
00:36:07それがゼロになったと。この20年ぐらいで初めての事態なんですね。
00:36:11実際、どれぐらい核開発能力が減滅したか、つまりなくなったかというのは、誰もわからない状況になっているのに加えて、
00:36:21やはりイランは疑心暗鬼になって、これがまた核兵器の開発の方にシフトしていくというのが一番怖いですよね。
00:36:31もうちょっと引いてみたら、核兵器を開発しているのではないかという疑惑を持って、
00:36:38アメリカが一方的に核合意から離脱した上でイランを攻撃するという、自乗自爆のようなことをやって、
00:36:47今度はイランは核持っているぞ、避難させたぞ、これ核兵器になるぞという、
00:36:53核を人質に取るような形で核抑止力を使っているということですよね。
00:36:59この核抑止力と言われる幻想の行く末を、今私たちは目の前で見ているということで、
00:37:07何一つ誰も幸せにしない状況が今起きていると思います。
00:37:12そうですね。
00:37:13そしてサヘルさんはイラン生まれでいらっしゃいますけど、
00:37:16イランの人たちのことが心配ですよね。
00:37:20もちろんです。誰一人幸せにならないというのは、
00:37:23本当イランの中で今懸命に生きているネットもとても厳しい状況の中で、
00:37:28そしてもちろん経済制裁以上のものが国民に流れのしかかってくるわけですよね。
00:37:34やっぱりこういうことが終わると、国が国に対して経済制裁をすることによって、
00:37:39圧迫をかけているつもりだと思うんですけども、
00:37:41圧迫されて苦しんでいるのは国民の生活なんですよね。
00:37:44食料なんだったりとか、薬がなかなか届かなかったりと、
00:37:48やっぱり今、より苦しんでいる現状で国際社会と対立して苦しむのは国民であって、
00:37:54でもこういう時、国民の声ってなかなか届いてこないんですよ。
00:37:57実際の国民が何を思うか届きづらいし、国民の中でもやはり体制によって、
00:38:02今の国家の在り方によって自由な発言が必ずしもできるわけではないので、
00:38:07そうなってくると多分皆さんにとって、今アメリカとイスラエルとイランの国同士の会話、
00:38:12対話がどうなっていくかも重要だと思うんですけども、
00:38:15今この間にもイランの国内の中でちゃんとした食事も食べられない、
00:38:19生きることもギリギリでなくなっていく人がたくさんいるということを忘れないでほしいなと思います。
00:38:26同じく2日、水曜日です。
00:38:29ダライラマの後継者選びについてですが、杉浦さんからお伝えします。
00:38:33チベット仏教の最高指導者、ダライラマ14世は、
00:38:39きょうの90歳の誕生日を前に、後継者選びについて注目すべき発言をしました。
00:38:46キーワードは、輪廻転生、生まれ変わりです。
00:38:49おはようございます。
00:39:19きょう、90歳の誕生日を迎えたダライラマ。
00:39:25それに先立ち、水曜日、
00:39:27中国との関係で注目されていた後継者問題について、
00:39:31こんな決意を示しました。
00:39:33自分たちで決めるという強い主張。
00:39:53その背景には、中国によるチベット支配の歴史がありました。
00:39:59宗教と政治の両面で、歴代ダライラマを頂点とした統治が行われていたチベット。
00:40:10そのチベットに、中国共産党軍が侵攻し、併合したのは1951年。
00:40:17抵抗は続きましたが、
00:40:191959年には、ダライラマ14世がインドへの亡命を余儀なくされたのです。
00:40:28亡命したダライラマは、世界の指導者たちと対話を重ねて、
00:40:33非暴力を貫きながら、チベットの解放を訴え続け、
00:40:371989年には、ノーベル平和賞を受賞しました。
00:40:57一方、チベットの支配を確立したい中国政府は、
00:41:01ダライラマ14世を分裂主義者などとして、敵視し続けてきました。
00:41:11そして、今回の後継者問題。
00:41:14ダライラマが強く警戒するのは、
00:41:17中国政府の介入を受けた過去があるからです。
00:41:20それは、チベット仏教ナンバー2の後継者選びの時のことでした。
00:41:38顔に金粉が塗られ、ミイラとなったのは、
00:41:42チベット仏教でダライラマに次ぐ地位にある、
00:41:45パンチェンラマ10世。
00:41:48その死から4年後に行われた葬儀の様子です。
00:41:53そして、パンチェンラマの死後に行われたのが、
00:41:56チベット仏教の輪廻転生の教えに基づく、
00:42:00後継者の認定です。
00:42:04湖の水面に現れる兆候などから、
00:42:06場所を特定して、
00:42:08生まれ変わりの少年を探し出し、
00:42:11先代の所持品を選べるかなどのテストを重ねた上で、
00:42:15ダライラマがチベットにいた6歳の少年を、
00:42:19パンチェンラマ11世として認定したのです。
00:42:24ところが、中国政府はこれを認めず、
00:42:28独自に別の少年を擁立。
00:42:31ダライラマが認定した少年は消息不明となり、
00:42:34チベット亡命政府側は、
00:42:36中国政府に拉致されたと見ているのです。
00:42:39先月、習近平国家主席は、
00:42:44中国側が認定したパンチェンラマ11世と会談、
00:42:49ダライラマ14世の後継者選びへの牽制とみられます。
00:42:54これに対し、今回、ダライラマは、
00:42:56自身の死後に生まれ変わる後継者について、
00:43:14自由世界で誕生するとしていて、
00:43:17中国政府の介入を拒む考えですが、
00:43:20ダライラマ14世が後継者選びの方法を明らかに示したということなんですけど、
00:43:44混乱は避けられないと思うんですが、
00:43:47松原さん、どう見ていますか?
00:43:48そうですね、香港の民主化運動、
00:43:51大規模でも取材に行ったときに、
00:43:52夢にしたのが、
00:43:54昨日のチベット、
00:43:56今日の香港、
00:43:57明日の台湾という言葉だったんですね。
00:44:00言葉のように、
00:44:01チベットは自治区の名ばかりで、
00:44:03すでに中国は統制を強めている。
00:44:06その中で、
00:44:07ダライラマ14世というのは、
00:44:09それとも人々の精神的中であり続けたということを、
00:44:12これ、中国はものすごい目障りだったはずなわけですよね。
00:44:15だからこそ、
00:44:16おそらくですね、
00:44:17次の15世に中国が認めた人物をつけて、
00:44:20チベット支配を強化、
00:44:22完成しようと、
00:44:23そういうふうにするのではないかと。
00:44:25だからこそ、
00:44:26ダライラマ14世らは、
00:44:28後継者は中国の外で選ぶんだということを強く示唆していて、
00:44:32おそらくこれに対して、
00:44:33中国はやはり認めた人を擁立する。
00:44:36となると、
00:44:37ダライラマ15世が2人並び立つということ、
00:44:41これはもう避けられないんじゃないかなというふうに思いますね。
00:44:43香港の例を見ても、
00:44:44中国というのはこういう問題に本当に容赦ないですから、
00:44:48ですから今後、こうした混乱が続く中で、
00:44:52さらにチベット自治区の思想統制とか、
00:44:54抑圧的な政策というのが、
00:44:56さらに強化されるんじゃないかなと、
00:44:58それをまず懸念しますね。
00:44:59そうですね。
00:45:01では1週間の振り返り続けます。
00:45:037月3日木曜日です。
00:45:06群髪地震が続いている鹿児島県のトカラレッド、
00:45:13この日、悪石島で、これまでで最大となる震度6弱を観測しました。
00:45:20地震の発生時、島には76人がいましたが、
00:45:24これまでに怪我人は報告されていません。
00:45:26トカラレッドの12の島からなるトシマ村には、
00:45:327つの島に667人が住んでいますが、
00:45:36震度6弱の地震の翌日には、
00:45:39悪石島の一部の住民が、
00:45:41鹿児島市への一時避難を始めました。
00:45:43ちょっとこの気持ちは、もうゆっくりと寝れるっていうのが、
00:45:49人の安心で、
00:45:50大きいのが来るのかなと思うと、
00:45:55不安で本当に。
00:45:57トカラレッド近くの海底には、
00:46:01アマミ海大と呼ばれる盛り上がった部分があり、
00:46:05ユーラシアプレードとぶつかり続けているため、
00:46:08群発地震が起きやすいエリアだといいます。
00:46:112021年や23年にも、
00:46:14震度1以上の地震が300回程度を発生していましたが、
00:46:19今回は2週間で1300回を超え、
00:46:22震度6弱を観測したのも初めてのことです。
00:46:27東京で震度速報を見ているだけでも、
00:46:29本当に気が休まらないのに、
00:46:31本当に現地の方たちの進路がいいかばかりかと思うんですが、
00:46:34本村さん、この地震どうご覧になっていますか。
00:46:38過去の群発地震とは、
00:46:40かなり違うことが起きているようだというのは、
00:46:43グラフから分かりますよね。
00:46:452週間ぐらいで1300回、1400回という地震って、
00:46:491日100回ぐらいということですね。
00:46:51本当に大変なんですけども、
00:46:53科学はその起きている現象が何であるか、
00:46:57それからどこが原因になっているかというのは分かるんだけど、
00:47:00この先を見通すほどにはまだ成熟していないんですね。
00:47:03思い出すのはというか、
00:47:07この7月5日に大津波が来るという漫画の予言が取り沙汰されて、
00:47:14このトカラレッドがそうなんじゃないか、
00:47:16みたいな話がネットに出ていますけれども、
00:47:19気象庁は明確に否定をしています。
00:47:22地震は予知、つまり規模、時間、場所はまだ予知できません。
00:47:27ですから、たまたま偶然重なったかもしれないけれども、
00:47:32これはデマですと言っていますよね。
00:47:34科学の限界を知った上でできる減災を心がけるというのが、
00:47:39今できる最大のことかもしれません。
00:47:41では次です。同じく3日の木曜日です。
00:47:49ルフィなどと名乗る指示役らが、
00:47:52いわゆる闇バイトの若者らを実行役として使い、
00:47:56全国で相次いだ特殊詐欺や強盗事件。
00:48:01一連の事件をめぐっては、実行役のほか、
00:48:03フィリピンを拠点にしていた組織の幹部4人が逮捕・起訴されていて、
00:48:08そのうちの1人、小島智信被告の裁判で、
00:48:13この日から被告人質問が行われました。
00:48:17東京稲城市で現金およそ3500万円が奪われた
00:48:21強盗障害事件など、22の事件について
00:48:25起訴内容を認めた小島被告。
00:48:28犯罪に手を染めたきっかけについては、
00:48:31仮想通貨の投資に失敗して借金を抱えたことを明かしました。
00:48:36金を借りた関係者から、
00:48:39詐欺をやって、今すぐ金を作れと言われ、
00:48:43フィリピンで活動していた組織の幹部の1人、
00:48:46渡辺裕樹被告を紹介されたということです。
00:48:50一方、被害者への思いを問われると、
00:48:53大事なお金を奪ってしまったことを、
00:48:55ものすごく後悔しているとした上で、
00:48:58食材のために証言する姿勢を示し、
00:49:00僕にできることは、共犯者について洗いざらい話すことだけです、
00:49:06などと述べています。
00:49:08では、風を読むです。
00:49:11年々厳しさを待つ夏の暑さ、
00:49:14ところがその背景にあります地球温暖化という事実から、
00:49:18目を背けるような動きが起きているんです。
00:49:24猛暑の中、米作りが進む田んぼに行くと、
00:49:27ことしは雨が全然降らないので、
00:49:31こんなに割れてしまいました。
00:49:33あんまり割ると、
00:49:35稲の成長も悪くなりますので。
00:49:39想定より降水量が少なく、
00:49:42異常な高温が続けば、
00:49:44米の出来への影響は避けられません。
00:49:49雨がなければ、
00:49:50細くなると思います。
00:49:53身が小さいと思いますね。
00:49:55出荷量が減少し、
00:49:59今後、さらなる価格高騰につながる可能性もあります。
00:50:02東京都心では、6月の真夏日の日数が観測史上最多を更新。
00:50:177月に入っても、
00:50:18列島各地で体温超えの暑さに見舞われています。
00:50:21こうした猛暑は世界でも。
00:50:35思わず川に飛び込む人。
00:50:39火曜日、フランスでは、
00:50:41命が危険にさらされるとして、
00:50:435年ぶりに最高レベルの熱波警報を発表。
00:50:47イタリア・ローマでは、
00:50:55最高気温が連日40度近くを記録。
00:50:59スペイン南部では、
00:51:00先月28日、
00:51:0246度を観測しました。
00:51:04尋常とは言えない猛暑の背景にあるとされるのが、
00:51:16地球温暖化。
00:51:18ところが今、世界を見渡すと、
00:51:20この温暖化に怪異的な声が広がっているのです。
00:51:23こうした発言を行っているのは、
00:51:37インターネットの配信番組で、
00:51:39世界的人気を博すインフルエンサー。
00:51:42このチャンネルの登録者数は、
00:51:442000万人に及びます。
00:51:45イギリスのニュースサイトの分析によれば、気候変動に懐疑的なXの投稿は、2021年と比べ82%、YouTubeでも43%増加しています。
00:52:01さらに温暖化という科学的事実そのものに背を向けるのが地球温暖化を否定し、温暖化対策を定めたパリ協定から脱退したトランプ大統領。
00:52:21今年、政府の歳出削減を名目に、
00:52:27アメリカの気候科学をリードするNOAA、
00:52:31アメリカ海洋大気局の職員2000人を、2000人以上削減すると発表したのです。
00:52:37気候変動を不都合な真実として、覆い隠すような動きが広がる中、その影響は日本にも及びます。
00:52:56国立環境研究所がNOAAと予定していた共同観測の計画がとんざ、準備に当たった研究者は、
00:53:08ちょっと信じられないというふうに、ぐらいの驚きという、科学はですね、まあ、不都合な真実があったとしても、それを解決していくためのツールであり、非常に重要な武器であるというふうに思っています。
00:53:27そうした中、温暖化対策に対する日本人の意識が、世界32カ国中、最も低いことが分かったのです。
00:53:52これからおよそ4ヶ月続く猛暑の夏。
00:53:55その中で発表された、世界32カ国の温暖化対策に関する意識調査。その結果は意外なものでした。
00:54:08気候変動対策として、個人の行動が必要だと感じる人の割合が、日本は最下位の40%。
00:54:17しかも4年前から19ポイントも減少しているのです。
00:54:21街で聞いても、
00:54:22私1人がやってもなっていう気持ちが率直なところです。
00:54:28いざ自分で今何かやってるかって言うと、あんまり思いつかないので。
00:54:32こうした声の背景を、地球温暖化問題に詳しい専門家は。
00:54:37講演をして、温暖化心配な人って言うとみんな手を挙げるんですよね。
00:54:45じゃあ温暖化止められると思う人って言うと、全然手が挙がらないですね。
00:54:49ある意味では問題が大きすぎて、自分が何かしてもどうしようもなるようなものではないということが、多くの人は感じていらっしゃるんじゃないかなと。
00:54:58加えてここ最近、日本でも海外同様、温暖化に懐疑的な主張がSNSで見られるなど、厳しい現実から目を背ける人が増えているようにも見えます。
00:55:12この状況に対し、今こそ私たちの意識を変える必要があると、江森さんは言います。
00:55:22本当にその気候変動に対して懐疑的な人っていうのは、日本の中でいて1割ぐらいなんですよね。
00:55:29しかし、気候変動対策をやりましょうというふうに言われると、便利で快適な生活を犠牲にして、地球にいいことをしろと言われているような負担意識というか、それを感じてしまっている人ってまだまだ多い。
00:55:42僕はよく、自分のことは堂々と棚にあげてくださいというふうに言っているんですけど、一人一人の生活レベルというよりは、やはり政策レベルで大きく変わっていかなくちゃいけないと。
00:55:54SNSで意見を発信するとか、投票とか、いろんな形で意思を表明することってできるんじゃないかなと思います。
00:56:04温暖化対策が逆風にさらされる中、社会を変える取り組みが求められています。
00:56:12気候の状況が悪化している中、トランプ政権の世界各国に与えている影響も大きいですよね。
00:56:25寺島さん、どうでしょう。
00:56:26これ、時代は世界全体がまさに今、アメリカファーストのトランプ2.0に向き合っているわけですけれども、
00:56:33大きな流れとしてはナショナリズムというのかな、自国利害中心だというところに変えらざるを得ないような空気が溢れてきているわけですよ。
00:56:42ところが考えてみると、ついこの間まで我々4年間コロナで苦しんだんですよね、パンデミックで。
00:56:49これも国境を超えた問題なんですよね。
00:56:52地球温暖化も国境を超えた問題というか、国境を超えた問題のことをグローバルアジェンダというんですけれども、
00:56:58そのグローバルアジェンダについてのルール形成、どうやってルールを作って、みんながそれに準じて生活して生きていくかということのルール形成の、
00:57:08少なくとも日本としての意思表示というか、三角してプログラムに、WHOからアメリカが出ていくような時代に、
00:57:16要するに日本としては、このグローバルアジェンダに対する責任をしっかり旗を立てるというのが、
00:57:22今度の選挙も含めて日本で問われているとってつもなく大きなテーマだと思います。
00:57:28今、選挙っておっしゃいましたけど、なかなか選挙の争点で見えてこない、この環境問題というのは、
00:57:33本村さんいかがでしょう。
00:57:35科学を社会に届ける仕事をしていて痛感するのは、人は分かりやすいストーリーが大好きということなんですね。
00:57:44例えば、例にとれば、隕石が半年後に地球にぶつかる、そのために地球防衛軍がやっつけに行くみたいな、
00:57:53そういうハリウッド映画がありましたけれども、そういうのには頑張れって言えるんですよ。
00:57:59だけど、例えば、今やっている、例えば、今日私がプラスチックを使わなくても、
00:58:05その効果が現れるのが40年後、50年後ということに関しては、やる気が起きない。
00:58:11さらに、正義の味方が1人もいないっていう、勝つ気がしない戦いに、
00:58:17どれだけ自分の努力を避けるかっていう問題なんですね。
00:58:22さっきのイプソス社の調査、日本が32カ国最低ってありましてね、
00:58:28あれ、実は質問がもう少し複雑で、
00:58:31個人が今すぐ気候対策に対処しなければ、
00:58:35次世代の期待を裏切ることになると考えている日本人が少ないって話なんですね。
00:58:40つまり、私たちも大人世代が含めて考えないといけないのは、
00:58:45今私たちが怠けていることが、次の世代を苦しめるっていう、
00:58:49そこに想像力が働かせられるかっていうところなんですね。
00:58:53気候訴訟は若い人たちが起こしてますけども、
00:58:56あれを冷笑することなく、
00:58:58次の世代に私たちが今できることを考えるっていうのが第一歩だと思います。
00:59:04サッヘルさんいかがでしょう。
00:59:05そうでした。気候変動だったり、地球温暖化を考えるときに、
00:59:09本当に地球の裏側で起きていることも一緒に連鎖して考えちゃうんですよね。
00:59:14この戦争が起き続けている限り、結局これで拍車をかけていく一方で、
00:59:18そして私はやっぱり途上国に支援活動で行くたびに、
00:59:21貧しさの中で生活している人たち、やっぱり教育だったり、
00:59:24知性を受けられていない人たちにとって、
00:59:26じゃあゴミだったりとか、使っているもの、そもそもお金がないので、
00:59:29そういうものを選択もできない。
00:59:31でもその中でも懸命に生きようとしている中、
00:59:34やっぱり精神国体の日本に戻ってきたとき、
00:59:37私たちは今涼しいエアコンをつけたりとか、水を飲めるけれども、
00:59:40でも今水不足の危機だってあるわけですよね。
00:59:43こういうことを、いわゆる他人事ではなくて、
00:59:45自分事として、今の世の中で起きていることが当たり前じゃないんだ。
00:59:49すぐそこまで来ていて、この温度、上昇した気温は下げられない。
00:59:53であれば、どこで踏み止めるかというのは、
00:59:56一人一人が一歩を踏み出すことしかできないんですけど、
01:00:00でも今おっしゃった未来に何を残すか、
01:00:03自分だけのためじゃなくて、これから先の子たちに何を残すかというのは、
01:00:06すごく重要かなと思っています。
01:00:08温暖化から目を背けるような動きも出ているんですね、松原さん。
01:00:12はい、でもいろんな調査を見ると、
01:00:14日本人は温暖化に怪異的というよりは、
01:00:17対策をすると生活の質を落とさなければいけないという負担感の方が大きいように見えますよね。
01:00:22ただ、江森教授も指摘されていますけども、
01:00:25例えば我々電球買おうと思うと、
01:00:27今もLEDが当たり前じゃないかと、省エネのというふうになっているし、
01:00:30タバコも分煙というのが社会にきちんと根付いていると。
01:00:34そういう意味では、特に意識することもなく、
01:00:37社会の仕組みをCO2を出さないシステムに変えていけるんじゃないかと。
01:00:41しかもエネルギーの持久率、我々は先に安全保障の話をよくしますけども、
01:00:4512%と低いわけですよ。
01:00:46ただ、再エネにしてしまえば劇的に上がるわけですよね。
01:00:50これ、安全保障にもいいじゃないかという発想にもなる。
01:00:54つまり、我慢しろではなかなか続かないわけで、
01:00:57ヨーロッパ各国では温暖化対策は生活を質を上げるというふうに考えた人が多いわけで、
01:01:02我々も発想の転換というのが必要なんじゃないかというふうに思います。
01:01:05さあ、その温暖化が進むと、この子たち、ちょっと心配になってしまうんですけど、最後に海の底のかわいい写真、見てみましょう。
01:01:14これね、マッコウクジラなんですね。
01:01:17鹿児島県の奄美大島近海で撮影されました。
01:01:20海底ちょっと涼しげですけど、立って寝てるということで、
01:01:24ここが目で、こっちが背中。
01:01:27ちょっとね、涼しげなこの映像をご覧いただきながら、
01:01:29今朝はこの辺りでお別れです。
01:01:31ご視聴ありがとうございました。
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