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教育
トランスクリプション
00:00去年10月
00:11SNSで静かな話題を呼んだ投稿があった
00:16本当に腹が立ってくる
00:26賢い子が育つ地域
00:28東大農にする子育てなどの本がバンバン売れて
00:33母の友が旧館になる現代か
00:36時間がない失敗したくないから
00:42SNSで情報検索レビューだより
00:45そんな時代なんだよな
00:51月刊誌母の友が72年の歴史に幕を下ろす
00:57失ってはいけないものを失ってしまったのかもしれない
01:04問いをくれる答えではなくて問い
01:09読者に委ねられているというか
01:11読んで考えなさいって
01:13たった一つの雑誌の急患が
01:19なぜ話題になったのか
01:21母の友の問いかけとは何だったのか
01:27去年12月
01:41母の友
01:55最後の考慮が行われていた
02:03出版社の経営判断で
02:05母の友は
02:07今年の3月号をもって急刊
02:09新たにウェブマガジンを立ち上げることになった
02:13母の友は数々の名作を生んできた雑誌だった
02:27グリとグラ
02:33魔女の宅急便もここから生まれた
02:37だが最も紙面を裂いてきたのは
02:46社会の今を写した特集記事
02:49ベトナム戦争
02:57公害
03:01安保法案
03:06災害
03:11今知るべき事柄を
03:14正面から伝えた
03:16よく育児雑誌ですねって言われるんですけど
03:20あんまりそういう感覚を持ったことが
03:22現場としてはあんまりなくて
03:24いわゆるちょっとしたハウツーじゃなくて
03:26どうして私たちはこういう状況になっているんだろうとか
03:29どうしたらもっと良くなるだろうっていうのを
03:34幅広い視点で考えようっていう姿勢がある雑誌だな
03:38っていうのを思っていて
03:39編集部には常に途絶えることなく
03:55お便りが寄せられてきた
03:57これでもすごく印象的なお手紙で
04:08生きる希望を支えてなったのは
04:11肉声でもSNSでもなく
04:12母の友でしたって書いてくださっていて
04:14ありがたいなって思いました
04:17はがきを送ったペンネーム
04:30橋野ふもとゆさん
04:32三児の母で母の友にたびたびはがきを送ってきた
04:38勝手に同士と思えるような人がいっぱいいたので
04:53やっぱり誰かに喋りたかったんですよね
04:57なんか返事が解決がほうが欲しいとか
05:02なんかそういうのではなくて
05:06母親になるって結構
05:09母親たるべきものはみたいな感じで
05:15しなくてもいい個室をしてしまう
05:18ってた部分があったっていうか
05:21自分の生き方を母という言葉で
05:28縛っていたのではないか
05:29ある時それに気づかせてくれる
05:33生地と出会った
05:34私PSGっていうラップのユニットが
05:42すごい好きだったんですよね
05:44TLCとかもビヨンセもですけど
05:47ドンピシャで聴いてたんですよね
05:50本当にラップとかヒップホップって
05:53あんまこう子供に聞かせる言葉もちょっと出てきちゃうし
06:01あんま聞かないでよみたいなのあったんですけど
06:06え?我がの友に乗ってんだったら私聞こうみたいな感じで
06:12またCD掘り返して聴いたりいいのかみたいな
06:18でもうここからフジロックに行きました
06:23これ読んで
06:25これ読んで
06:25この本を開くと自分に戻らせてくれるっていうか
06:33鎧を外して読めたのが母の友で
06:41自分の本当好きだったものに
06:45もう一回出会わせてくれたのが母の友です
06:51本当に過言じゃないです
06:54間違いないです
06:56母の友を読むきっかけになったのが
07:08声優の諏訪部純一さんが連載することが決まってからなので
07:135年くらい前かなとは思います
07:16ペンネームぬよさん
07:24押し活で存在も知らなかった母の友を
07:30たまたま手に取った
07:31母の友っていうぐらいなので
07:37本当にそのお母さんの子育って
07:40メインの雑誌なのかなとばかり思ってたんですけど
07:44全然そんなことなくて
07:46本当になんか人と知ってっていう部分で
07:50なんていうんだろう
07:51受け取っていい本なんだなっていう印象で
07:55もう最初から最後まで全部
07:56その
07:56諏訪部さんに関係なく読ませていただいたんですけど
07:59母の友編集部に送ったハガキ
08:07私はいつの頃からか
08:16生きたくないと思いながら生きてきました
08:19何がきっかけで
08:24生きたくないと思ったのか
08:26それをたどっている毎日です
08:30母の友を開いた時
08:39目に留まった
08:40タンポポの生地
08:41家の荷は道端に
08:47何気なく生える野草を観察したものだった
08:51私の足元に広がる自然
09:01いつもより少し目線を下に向けてみる
09:07身の回りのありふれたものに目を向けること
09:15変わるきっかけはそこにあるのかもしれないと感じた
09:21コーヒーが例えば美味しいとか
09:26普通に見える景色の咲いてた花を見て
09:31すごい綺麗だなとか
09:33本当に些細な何とでもないことなんですけど
09:36そういうのを感じる嬉しさっていうか
09:39こうでいいんだみたいな
09:42こういう考え方があるんだとか
09:43こういう風に生きていいんだとか
09:45どっちかっていうと
09:46教会よりも新しい感覚の方が強くて
09:51生きることと死ぬことしか考えてなかった
09:58その間を埋めてくれたっていうか
10:00その中間が全くなかったので
10:03そこでだいぶ生きやすさが見出せたのかな
10:06どうすれば自分が楽に楽しく生きれるかなみたいな
10:12ちょっと緩く考えるようになってますね
10:16母の友を創刊した初代編集長
10:23松井忠史さん
10:26敗戦で生きることに直面した体験が
10:30母の友の原点だった
10:33一番前言ったのはね
10:38死ななくてもいいってことは
10:40生きていかなきゃいけないってことだった
10:41死ぬってことは教えられましたけど
10:44生きるってことは教えられたことないですから
10:46生きるってことはどういうこと
10:49それが私にとっては
10:52新しい乱暴になりました
10:55誰も教えてくれません
10:57死さんのことは
10:58終戦から8年
11:02夫や家族を失った母や子供たちも
11:06混乱の中を
11:08自分たちで生きていかなければならなかった
11:11松井さんは
11:18母親のノイローゼや
11:20無理心中が各地で起きていたことに
11:23胸を痛めていた
11:24松井さんが
11:32創刊当時のことを記した手記がある
11:35編集方針として掲げたのは
11:45生きる目標
11:47目的
11:48意味を
11:49自分で探し出すこと
11:51共に考え抜きたいと
11:55読者に呼びかけた
12:05母の友を
12:07創刊間もない頃から読んでいる
12:0994歳の読者
12:11渡辺由紀子さん
12:13新しかったと思いますね
12:17考えさせてくれる
12:19教えてくれる
12:21このこと大事だから
12:23覚えていてねっていう
12:25そういう話が好き
12:27施設に入り
12:31書店に行けなくなってからも
12:33息子に頼んで
12:35毎月届けてもらっていた
12:37母の友最終号
12:47最後に組まれた特集は
12:51生きるを探しに
12:59読者と共に
13:01生きるを探すことは
13:03最後まで変わらない
13:05編集方針だった
13:06自分たちは
13:12読者代表と言ったらいいのかな
13:15日海側であるべきだ
13:17何なると読者であるべきだ
13:18ってことは
13:18忘れるなっていうのが
13:19よく言われていて
13:20答えを探しに行くと
13:22一緒にその答えを探す旅に出ませんか
13:25っていうようなスタンスの
13:27雑誌だったんだと思います
13:29すぐに正解を届けない
13:31こうするとこうするといいよって
13:33言わないっていう伝道は
13:35あります
13:36森田雅夫さん
13:46旧館までの5年間
13:49子供との日々の会話ややりとりを
13:52連載で書いた
13:53母の友では
13:55あるがままに綴ることを心がけた
13:58狙い方とか届け方の
14:02正しさみたいなものが
14:04強くなりすぎると
14:06なかなか偶然性とか
14:08余白が結果としては
14:11小さくなっていっちゃうんじゃないかな
14:12母の友の雑誌を開く時間っていうのは
14:15AなのかBなのかっていう
14:18キロに立たされた時とかに
14:20どっちがいいんだろうって
14:22計算するんじゃなくて
14:24寄り道をするわけですね
14:26道草をするというか
14:28関係ないこと考えるんです
14:29こっちかこっちしかないと思ったけど
14:31こっちもいけんじゃないかみたいな
14:33そういうことが起こったりするっていう
14:35だから必要にちゃんと答えるためには
14:39必要の外側の世界がないといけなくて
14:43必要性に答えてくれるものだけに
14:46取り囲まれていると
14:48行き詰まってしまうのかなっていう風に
14:50思うんですけど
14:51社会に静かな波紋を広げた
14:58母の友旧館
15:00書店を営む鈴木純さんは
15:08決して広くはない店で
15:10長年母の友を並べてきた
15:13ただただ腹が立つ
15:19出版社が作っているものだから
15:21もちろんその
15:23経営の面から考えたら
15:27続けられないとか
15:28いろんな事情があるのは
15:29あるんだろうな
15:31というのは分かるんだけれど
15:33何やってんねんって感じですね
15:36
15:37なんで今
15:39手放しちゃうのかなって
15:41休館して感じるのは
15:45今の社会にこそ
15:47必要な雑誌だったのではないか
15:50という思い
15:52正しいとか
15:55良い
15:57とかが
15:58好きでしょみんな
16:03なるべく間違ったことを
16:07しないように
16:08危ない目に
16:09合わないように
16:10するためには
16:12どうしたらいいか
16:14みたいなことに
16:16すごく熱心
16:18今インターネットあるから
16:20スマホを開いたら
16:22自分の
16:22欲しい情報は
16:24割と来る
16:24けれど
16:26じゃあ自分がちょっと
16:27嫌悪感を持つ情報だとか
16:30全く知らない分野のものって
16:33自然と入ってこないじゃないですか
16:35だけれど
16:37この一冊に収められていれば
16:41意図せずに
16:42入ってきちゃうというか
16:44目に触れる
16:45やっぱこういうものが
16:47なくなっていくと
16:49ちょっとこの先心配
16:51っていうか
16:53あとはあなたたち
16:55何とかしてくださいよって
16:56言われているような気もする
16:58本当に腹が立ってくる
17:07母のトムが
17:10急患になる現代か
17:11時間がない
17:13失敗したくないから
17:15SNSで情報検索
17:17レビューだより
17:19そんな時代なんだよな
17:21SNSに投稿した
17:27ボンサイさん
17:28母のトムは
17:31ネットやハウツーに流されがちな
17:33自分を
17:34引き戻してくれる存在だった
17:36私自身も
17:41そういう面が
17:43ものすごくあったからこそ
17:44自分への
17:46心の叫びというか
17:48誰かに対して
17:49というよりかは
17:50本当に自分に対しての
17:52言葉だったり
17:54するところが
17:55すごい大きいです
17:56母のトムって
18:00どんな雑誌?
18:02一言で言うと
18:05本当に
18:06私の中では
18:07問いをくれる
18:09存在だと思っていて
18:11答えではなくて
18:13問い
18:14だからやっぱり
18:15ふと立ち止まって
18:16道草して
18:17やっぱり自分で
18:19考えなきゃダメだし
18:21自分で
18:23見つけていかなきゃ
18:25いけないんだ
18:25やっぱり機械に
18:27頼るのは違う
18:28違うよな
18:30っていうのを
18:32ふと考えさせてくれる
18:35というか
18:36母のトムが
18:37亡くなったからこそ
18:39じゃあどうする?
18:40っていう最後の問い
18:41じゃああなたたちは
18:45どうやって生きるの?
18:46っていう
18:46どうやって子育てを
18:48していくの?
18:49っていうメッセージを
18:51問いのメッセージを
18:53最後に
18:54くれたんじゃないかな
18:56と今思います
18:57母の友
19:03一つの雑誌の
19:05急患
19:06ただ
19:08それだけのこと
19:10問いかけてくれる存在が
19:16また一つ
19:18失われてしまったのか
19:19それは分からない
19:22誰かに示された答えか
19:26自分に問い続けるのか
19:29母の友が亡くなっても
19:34問いかけは続く
19:37あなたは
19:39どう生きていく?
19:41ご視聴ありがとうございました

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