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00:00:00こんばんは。
00:00:08まずは今日のテーマとなるニュースからです。
00:00:11アメリカのトランプ大統領は、各国に通知を始めた新たな関税について、8月1日に発動するスケジュールは延期しないと強調しました。トランプ大統領は8日、SNSに8月1日から関税の徴収が開始される、今後もこの日付に変更はないと投稿しました。
00:00:347日には、新たな関税を8月1日に発動するスケジュールについて、確定だが100%固まっているわけではないと話し、見直しに含みを持たせていましたが、1日で軌道修正した形です。
00:00:48また、トランプ氏は新たにアメリカが輸入する銅に対して50%の追加関税を課す方針を示しました。
00:01:08現在は、鉄鋼とアルミニウムに50%の追加関税を課していて、対象を銅にも拡大します。
00:01:18ラトニック・省務長官はCNBCテレビに出演し、銅への追加関税は7月末か8月1日に発動する可能性が高いと説明しています。
00:01:28さらに、トランプ氏は医薬品に対する関税についても近く発表するとし、200%といった非常に高い関税率になると明らかにしました。
00:01:39企業側が対応できるよう、1年から1年半程度の猶予を与えるとしています。
00:01:49アメリカで関税交渉を主導するベッセント財務長官が来週、大阪関西万博を訪問するため、日本を訪れることが明らかになりました。
00:01:59アメリカ財務省の報道担当者は8日、ベッセント財務長官が大阪関西万博を訪問するため、来週、日本を訪れることを明らかにしました。
00:02:13ベッセント長官が日本を訪問すれば、就任後初めてです。
00:02:18関西万博では、参加する国と地域がそれぞれの文化を紹介するナショナルデーが1日ずつ割り当てられていますが、
00:02:26アメリカのナショナルデーは来週の土曜日、7月19日となっています。
00:02:33財務省は、ベッセント長官の訪日は、万博へのアメリカ代表団の一員としてのもので、
00:02:40日本側との正式な二国間会談や貿易協議などは予定されていないとしています。
00:03:16関税率も出してきたんですが、まずはそれをご覧いただいて、お二人に伺いましょう。
00:03:24これ、ちょっと見ていただきたいんですが、まずどう並べたかというと、低い順に並べております。
00:03:29新しい関税の低い順、これ4月発表の関税率がこちらで、今度新たな関税率、これがこちらであります。
00:03:37なぜか日本とマレーシアは1%上がっているというポイントと、黄色いところがなぜか上がっているところ、
00:03:46白い国は変わっていない、同じ税率、そして青いところは下がっているということになっているわけです。
00:03:54ご覧のような国々の中で、形としては日本が1ポイント上がっていますが、一番低い形、この14カ国の中ではということになります。
00:04:05さて、この数字をどう見ればいいのか。渡辺さん、なぜか1ポイント上がっている、そして25で一番一応形としては低い、33、35とも言っていましたが、そこまでは言っていない。
00:04:17どう見たらいいんでしょうか。25で一応揃えたのかなというね、それ以上の1%に込めた深い意味って、あまり深く見できないのかなと思いますね。
00:04:28あとは、パッと今回最初に発表されたものを見ると、比較的アジアの国が目立つということで、やはり中国を見据えて、アジアにおいてアメリカの貿易を優位に進めると同時に、中国を牽制していこうという、そういう意図もあるのかもしれないですね。
00:04:50そうですか。この1ポイントはもしかしたら25に合わせたのかもしれませんが、下げている国も結構あるんですよね。この辺り、ちゃんと厳密な計算をしてやっているのか、この辺りどうご覧になりますか。
00:05:03例えば、他の国の場合、アメリカからの輸入に対しての関税を著しく下げたりとか、そういった妥協というか、情報があったので、下げたという可能性もあるかと思います。
00:05:15まだ合意はしていないけど。
00:05:18なるほど。クラウスさん、どうご覧になりますか。
00:05:20これ、結構各社、メディアでこれ取り上げられるんですけど、何の意味もない。
00:05:27何の意味もない。ごめんなさい。取り上げてます。
00:05:29一喜一憂する必要は全くないと思います。
00:05:31多分、数字を霧のいいところに揃えて、なぜかタイだけが半端なんですけど、あと全部霧のいい数字。
00:05:40インドネシアも32のまんまですね。
00:05:42なんですけども、ほとんど。
00:05:43この36人わざわざしているという。
00:05:45なんで、大した意味はないと思います。
00:05:47これ、鉛筆なめてつけたようなもんだと、そもそも最初の関税率が根拠のない数字ですから、それをもう少し丸めて整理したというところで、見ていいんではないかと思います。
00:06:00それではですね、同時にこれ、各国に、そして日本にも、トランプ大統領の名前で、石破総理に対して、書簡が届きました。
00:06:11これが現物の拡大したコピーであります。
00:06:14トランプ大統領のサインが入っております。
00:06:16ただこれ、どんな文面なのかということで、これをお二人に読み解いていただこうというふうに思います。
00:06:22はい、書簡の中身、こちらにまとめました。
00:06:26見ていきましょう、貿易赤字という言葉が5回使われていました。
00:06:32自民党の小野寺政調会長は、手紙1枚でこのような通告をするのは、同盟国に対して大変失礼、強い憤りを持っていると述べました。
00:06:42書簡の中には、世界一の市場である、波外れたアメリカ経済に日本を招待しますという表現や、
00:06:512025年8月1日から分野別の関税を除き、アメリカに送り込まれるあらゆる日本製品に25%だけ関税を課しますと、分野別の関税については情報しない姿勢とみられる表現があります。
00:07:06また、日本や日本企業がアメリカ国内で製品を作ることを決めれば、関税はかかりませんと、アメリカ国内での生産を促す表現や、
00:07:19市場をアメリカに開放し、関税や非関税政策、貿易障壁の撤廃を希望するなら、私たちはおそらくこの書簡について調整を検討することになるでしょう。
00:07:30これらの関税は修正されるかもしれませんと、関税引き下げの可能性を示唆する表現もありました。
00:07:39クラフトさん、この書簡の中身からどのようなことが読み取れるでしょうか。
00:07:42そうですね。小野寺大臣が言っているように、失礼は極まりない。
00:07:47一番失礼なのは、名前も入れずに、ミスタープライムミニスターで始めているんですよね。
00:07:54これ、もう既に会ったことがあるので、名前を本来は入れるべきというところが一つ。
00:08:02文言も、結構失礼な文言もあるんですけど。
00:08:04これ、ごめんなさい。プライムミニスターの名前を書かなかったのは、コピペというか、同じ文面で送っていてというのがありますが、そういう言葉はあるんですか。
00:08:14普通は書きますよね。
00:08:16普通は書きます。しかも、会ったことのある。
00:08:18そうですよね。
00:08:19それをわざわざ入れないというのは、あまりにも手抜き。
00:08:25なので、いくらコピペでも、ここまでの手抜きのコピペは、失礼は極まりない。
00:08:31基本的にはコピペなんですか。つまり、首相の名前と、それと国名と、税率を変えて、あとはみんな一緒と考えていいんですか。
00:08:39そこで一つのポイントになるのが、コピペなんで、あえて日本を特段何か批判するとか、日本に対して特段何か怒りを込めているものではない。
00:08:53だから、あまりこの文面をそのまま受け取る必要もない。
00:08:59一方で、日本にとっても、これからの交渉にあたって、少しヒントも入っている。
00:09:06そこは拾い上げながら、交渉をさらに進めていくというところで、このレターを見れば。
00:09:14ヒントはどこにありますか。
00:09:15一つは、まずこの書簡自体の目的は何かというと、これ、トランプ特有の、いわゆるパワープレー、強硬的な姿勢で、相手を驚かせて、優位な立場にとって、交渉を、よくこれは欧米でやることなんですけれども、それで交渉を優位に進めていくということなんで、あまりこれの書簡で驚く、一喜一憂する必要はないというふうに、私は思います。
00:09:44ただ、これはどうですか。分野別の関税を除きと書いてあるのは、分野別の関税、例えば自動車、後でまた議論します。25%。
00:09:54これはもう、こちらは変えないぞと言っているようにも見えるんですね。これは各国に言っているんでしょうけど、どうですか。
00:10:00これはまさしく先ほど言った脅しというか、圧力ということで、じゃあ最初から変えますよって言っちゃったら、日本はそのつもりで前提になります。
00:10:10ただ、今までの前例を見ますと、イギリス、ベトナム、変えてます。なので、その変える余地はあると。
00:10:18だから、一気、これ、すべての国というか、10カ国に送っているものですから、その部分で日本に対して、そのまま文面どおりに受け取らなくて、私は大丈夫だと思います。
00:10:30あと、グロッツさん、中身を読んだら、確かに小野寺さんが言うのは、よく分かるような、相当、インギンプレーな感じで、しかも、大行なんですよね。
00:10:41世界一の市場である、波外れたアメリカ経済にと、トランプ氏が演説するように見える。
00:10:45この文面はトランプ氏がいじったというか、今回の文面を読んでいて、一番面白かったのは、
00:10:52明らかにトランプの発言、トランプの言葉と、官僚、閣僚が書いた言葉で、トーンが違います。
00:11:01まさしくこの世界一の市場である、アメリカ経済、日本を招待した、これはもうトランプが言ったこと、あるいはトランプに忖度して、入り込まれた、こういうのが、たった25%ですとかね、こういった言葉は、もう明らかにトランプの発言。
00:11:20普通、トランプ氏は、そういう書面、文面って読まないことで有名なんですけど、今回はそれなりにインプットしているなというのは、面白いですね。
00:11:30さて、渡辺さんはどうご覧になりましたか。
00:11:33そうですね、まず最初にこの文章というのが、SNSに最初に載せられて、その後は、ワシントンにある日本大使館に届けられたという、やっぱり外交上の順位としても、やっぱりちょっと無礼だなというふうにも思いますね。
00:11:47それから、この25%にしておいてやるから感謝しろよ、みたいな内容というのは、これは多分、こういう内容の文章を受け取って喜ぶ人、誰もいないので、
00:11:59おそらくこれはもう、日本向けにというよりは、実際はアメリカの国内の支持者向けに、自分はよくタコ、タコと言われてね、トランプは最後に尻込みするという言葉がありましたけど、自分はそうじゃないんだと、強気だということを示すという、国内向けの意味はあるのかなと思いましたね。
00:12:17それから、あと、一応、まだ交渉の余地はあるぞというふうに言っているのは、まさにディールの可能性をほのめかしているわけですけど、
00:12:28春に発表した時は、やはりマーケットが少しパニック状態になったことがあったので、やっぱり今回もこれで決まりというふうに言ってしまうと、
00:12:37もしかすると、同様のことが起きてしまうかもしれないので、若干、交渉の余地を残すことによって、マーケットの反応によって修正できる、うちも残しておこうとしたのかなとも思いますね。
00:12:50ここはもちろん、脅していい条件が来れば下げてやるところがあるかもしれませんが、同時にマーケットの動揺を抑えようということだと。
00:12:59そうですね。トランプ氏のこの半年ぐらいの行動を見ていると、やっぱり自分の支持者を見ているというのと、
00:13:04あとやっぱりマーケットを見ているというのが顕著なので、今回もその辺りは慎重に、もしかすると言っているのかもしれないと思いますね。
00:13:12やはりでも、中身によってガラリッと下げるということも可能としてはやっぱりあると考えていいんでしょうか。
00:13:17それに見合うような情報が引き出せればということですね。
00:13:23津美さんどうですか。中身読むと、日本語で言うびっくりマークみたいなのがあったりして、結構それにびっくりするんですけれども、こんなの外交文書というか、まーであるのかと、どう見ましたか。
00:13:32あまり見たことないですよね。私が気持ち悪かったのは、トランプ氏というのは大文字を多用する人物なんですけれども、
00:13:40実は今回のは普段は、例えば何かカントリーという言葉を大文字にするなら全部大文字にするんですけど、
00:13:49今回は最初の1文字Cだけ大文字にするみたいな使い方をしていて、さっきクラストファンがおっしゃったように、
00:13:55トランプ氏の文章を使ってはいるんだけど、誰か違う人が最後はタイプしたのかなと思わせるところがあります。
00:14:01でも、最初の文字だけ大文字になっているので、それが固有名詞なのか、強調している言葉なのかが、ぱっと見に分からなくて、
00:14:09英語として読んでいるときに、とても気持ち悪い、その意味でも外交文書でこういう書き方をすることはあり得ないと思っています。
00:14:16もう一つ、最後のところの引き下げの可能性ですけれども、これはあくまで、
00:14:22その他の部分で非関税障壁とか、他の部分で関税率を引き下げるよりも、
00:14:29はるかに大幅な情報をしてきたら、関税そのものは修正することがあるよというふうに読み取らなきゃいけなくて、
00:14:38これがまだまだ修正の余地があるんだなと読んだら、
00:14:42それは日本側の、あるいはこれを受け取った国々にとっては、
00:14:46大きな読み間違いになってしまうだろうなと思います。
00:14:49黒田さん、今、英語の文明の話が出ました。
00:14:52英語で読むと、英語としてはどうなんですか、この文明。
00:14:54いや、もう全然間違っているし。
00:14:56間違っている。
00:14:58特に外交の文書としては全然なっていないので、
00:15:03だからそういう意味では、今回トランプがある程度関与しているというのは、
00:15:07受け取れるんです。
00:15:09関与しているから失礼になるんだと。
00:15:11そういうことです。
00:15:11どういうことですか。
00:15:12You are awareってあるけど、こんな言い方は絶対、
00:15:15ご存知のように言って、こんな無礼な言い方はしないですよね。
00:15:19細かい文章は普通は読まないんですけど、
00:15:21おそらく読んだのでこういう文章、
00:15:23あるいはこういう文章を入れろというふうに指示があったという可能性はありますね。
00:15:27小谷さんも英語で読まれていかがでしたか。
00:15:29やはり一番最後のビックリマーク。
00:15:34首脳間で行われる、かなり重みのある文章でこんな終わり方をするんだとか、
00:15:39それからやはり住民さんがおっしゃったように、
00:15:42表記の大文字と小文字の使い方が統一されていないというあたり、
00:15:46やっぱり気持ち悪いと思いましたね。
00:15:48それではさらに、それでは今後の日米の関税交渉、
00:15:54どうなっていくのかというテーマに移りたいというふうに思います。
00:15:57入り口として、まずこの人物をちょっと見ていただきましょうか。
00:16:00この方、スティーブ・ボーン氏という方で、
00:16:04トランプ氏の第一次政権、ここで通商代表、関税を担当した、
00:16:08このアメリカ通商代表部の代表代行というポジションでいらっしゃいました。
00:16:12その方に、実は6月に我々が取材をしたところ、
00:16:16今回の関税については、アメリカが言っていることを脅しで妥協してくれると思ったら、
00:16:20大間違いだと、トランプ政権は本気ですと語っていらっしゃいました。
00:16:24今回、改めてですね、このボーン氏に話を聞きました。
00:16:28そうすると、自動車は25%どころか、
00:16:32それ以上の関税になるかもしれないとも話しました。
00:16:35聞いていただきましょう。
00:16:38日本は他の国々より、アメリカに対して情報することに消極的です。
00:16:45今回の日米関税交渉で、日本がなかなか情報しようとしないと語るスティーブン・ボーン氏。
00:16:55第一次トランプ政権で関税協議を担当するアメリカ通商代表部の代表代行を務めました。
00:17:02日本側は、自動車関税25%の引き下げを国益だとして強く求めていますが、
00:17:12アメリカ側もここは譲れないとボーン氏は話します。
00:17:17中国の自動車産業が急速に成長しているため、
00:17:21アメリカは自国の産業を守るために相当なプレッシャーを受けることになります。
00:17:26それに伴って今後、自動車分野では非常に強硬な姿勢を取ることになるでしょう。
00:17:31もっと高い関税が必要だと判断すれば、それを行う法的権限はありますし、
00:17:37十分に選択肢としてあり得ます。
00:17:41自動車産業を守るという姿勢を強めるアメリカは、
00:17:46必要と判断すれば追加関税を引き上げることもあり得るというのです。
00:17:53そのアメリカに対し、日本はどう向き合ったらいいのでしょうか。
00:17:59ボーン氏は、
00:18:01イギリスはすでにアメリカとの貿易協定に合意していますし、
00:18:06ベトナムも同様にアメリカとの貿易協定に合意しています。
00:18:10カナダはアメリカに対してデジタルサービス税を課そうとしていましたが、
00:18:14引き下がりました。
00:18:16現時点で、日本は他の国々が交渉の席について、
00:18:19合意に至っていることを理解する必要があると思います。
00:18:23そして、そうした国が増えれば増えるほど、
00:18:26日本への圧力はさらに強まっていくと思います。
00:18:28今後、イギリスやベトナムなどのように、
00:18:34交渉で情報し、合意に達する国が増えてくれば、
00:18:38日本は取り残されると指摘。
00:18:40もし私が日本側の交渉担当だったら、
00:18:46当然、現状を守って物事を変えたくないと思うでしょうが、
00:18:51アメリカ側は、その点についてかなり強硬な姿勢を取ると思います。
00:18:58元の状態に戻ることを期待し続ければ続けるほど、
00:19:02かえってフラストレーションがたまるだけだと思います。
00:19:04元には戻りません。
00:19:07一方、アメリカの貿易政策を研究するティボー・デナミエル氏は、
00:19:15日本側はアメリカの要求に応える提案をしているものの、
00:19:20到底足りていないと話します。
00:19:22それらは、トランプ政権にとっては一つの成果とみなされるかもしれませんが、
00:19:29それだけではアメリカの貿易赤字を解決するには到底足りません。
00:19:33日本側は、防衛関連の製品を購入するという提案もしていますが、
00:19:38すでにかなりの量を購入しているわけです。
00:19:40ですから残念ながら、そうした約束には限界があって、
00:19:44それ以上の重みを持たせるのは難しいのです。
00:19:46さらに、日米交渉を難しくしている理由として、
00:19:53デナミエル氏が指摘したのは、
00:19:56問題は、要求や条件がどんどん変わってしまうことなのです。
00:20:00トランプ政権が、造船業が本当に重要なんだ、
00:20:04エネルギー製品を買ってもらうことを重視していますと言います。
00:20:08日本の交渉担当者たちは東京に戻って、
00:20:11政府と何ができるか検討して、再びワシントンに戻ってくる。
00:20:15すると次には、求められることがもう変わっているのです。
00:20:19やっぱりやめました。
00:20:21アメリカにとって未だ問題となっている2つの分野、
00:20:25つまり、米の輸出と自動車の輸出に集中したいと思います、と。
00:20:31こうしてトランプ政権がこだわる自動車関税ですが、
00:20:35デナミエル氏は、その高い関税率が、
00:20:39むしろアメリカの国内生産を衰退させる可能性があると指摘します。
00:20:45一つの可能性として、自動車メーカーが何度も部品を越境させて関税を重ねるくらいなら、
00:20:53いっそ全部海外で組み立てて、一度だけ関税を払った方が安上がりだと判断するようになります。
00:21:01もしそうなれば、皮肉な展開ですよね。
00:21:03アメリカの自動車産業で働く労働者にとっても、決していいことではありません。
00:21:10アメリカのベッセンと財務長官が、19日に開かれる大阪関西万博のナショナルデーに参加するために、
00:21:23日本を訪問する予定です。
00:21:24その翌日の20日には、参議院選挙の投開票日となっています。
00:21:30また、トランプ大統領は、8月1日から関税の徴収が開始される。
00:21:35今後もこの日付に変更はないとSNSに投稿しています。
00:21:38自動車には25%の追加関税を課すことを明かしていますが、今後の日本の対応について。
00:21:46報道1930のインタビューに答えたスティーブン・ボーン氏は、
00:21:49トランプ政権は自動車分野で非常に強硬な姿勢を取ることになる。
00:21:54より高い関税が必要だと判断すれば、十分に選択肢としてあり得ると指摘。
00:22:01また、ティボー・デナミエル氏は、液化天然ガスの輸出拡大など、
00:22:05日本側の提案は、アメリカの貿易赤字を解決するには到底足りない。
00:22:11貿易関連の購入拡大も限界があると分析されています。
00:22:16はい、苦しくもベッセンと財務長官、今回の関税交渉のアメリカ側のキーマンが、
00:22:22なんと参議院選挙の前日なんですが、日本に、来日は前後かもしれませんが、
00:22:28この日のあたりに日本に来ているということであります。
00:22:32さて、渡辺さん、今後の交渉はどんなふうに進むというふうに思われていますか。
00:22:37そうですね、今回の関税って3層からなっていると思っていまして、
00:22:41まず一番下が一律関税と言われているところで、
00:22:44そこは日本に限らず10%ですので、
00:22:49そこは日本だけ例外を求めてもらうということは、まず難しいんだろうという。
00:22:52ベースとして残るということですね。
00:22:54ただ、この一律関税が果たして合法なのかどうかというのは、
00:22:58今、高層裁判所で検討、審議されていますから、
00:23:02そこはちょっと不確定要素はまだあるということですね。
00:23:06それはさておいて、今度、総合関税、今度、今回新たに課せられました15%ですけど、
00:23:11ここの部分は、言ってみれば日本との固有の部分になりますので、
00:23:18例えば農産物をもっと輸入、拡大するとか、
00:23:21LNGをもっと輸入する、投資するとか、造船で協力するとかですね、
00:23:26そういったことをやれば、いきなりかどうか分からないけど、
00:23:29段階別に下げていく、余地はあるのかもしれません。
00:23:33つまりトランプ大統領からすれば、総合関税の割合を下げたけども、
00:23:36その分、日本からはこんな情報を勝ち取ったぞというふうに、
00:23:40自分は言ってみれば勝利宣言をできるわけですね。
00:23:43ただ、一番日本にとっておそらく重要な自動車に関しては、
00:23:48これは一応根拠になっているのは、2、3、2条というですね、
00:23:53いわゆるアメリカの安全保障にとって問題だということで、
00:23:58どこが問題なのか私はよく分からないですけども、
00:24:00要するにそれは政治的な意味合いが強くて、
00:24:03支持者に対してアピールしたいからなので、
00:24:06そう簡単に妥協はできないということと、
00:24:08それから自動車の問題って日本だけではなくて、
00:24:12ドイツとか韓国、あるいはメキシコなども絡んでいる問題なので、
00:24:15そういった国と足並みをどう揃えるかということにも絡んでくるんですよね。
00:24:19なので、この自動車に関しての交渉というのはもっと難しいと。
00:24:23地またで聞こえてくるのは、例えばスライド関税制と言いまして、
00:24:30例えば50万台までは10%にする、75万台までは15%にすると、
00:24:36100万台を超えたら20%にするとかね、
00:24:41そういうような形で、一応最終的には25%を上限に日本にかけたぞということを、
00:24:47国内向けにはアピールできる。
00:24:48ただ、中身は随分と柔軟性があるということですね。
00:24:53他にもちょっといろいろ細かなやり方というか、
00:24:56いろいろ模索されているのがあるようなんですけれども、
00:25:01一部に日本の中で、やっぱり自動車を守るためには、
00:25:06農産物に関する関税を下げるべきだという議論もあるのは、
00:25:10私は承知はしているんですけれども、
00:25:12ただ、まさに今回の参議院選挙でどうなるかは分かりませんし、
00:25:17一応今回、衆参同時選挙はなくなったようですけれども、
00:25:21参議院選挙の決壊しだいでは、
00:25:24わりとそう遠くないうちに衆議院選挙もある、
00:25:26そうなったときに、この農産物に関して、
00:25:29妥協してしまうというのは、
00:25:31これは結構、自民党、与党にとってはハードル高いので、
00:25:35難しいんじゃないかなとは思いますね。
00:25:37どうなんでしょう、農産物も、ある程度だったとしても、
00:25:42あの膨大な貿易の赤字額を、トランプ氏がどこで満足するか分かりませんけど、
00:25:48じゃあ、相当解消しましたよというわけには、恐らくいかないわけですよね。
00:25:51じゃあ、例えば自動車でもし、向こうが妥協を求めているとしたら、
00:25:56何をすれば逆に、トランプ氏は満足するのか、
00:25:59この辺りはどうご覧になりますか。
00:26:0125%という数字は、そう簡単に落とせないと思うんですよ。
00:26:05ただ、25%の中に、いろんな抜け道といいますか、
00:26:09例外規定を設けていくと、
00:26:11だからトランプ氏にとっては25%をアピールできるけれども、
00:26:13実際には、もっとするよりも低い関税で、
00:26:16物事が、貿易が行われるという状況を、
00:26:20作り出していくということですね。
00:26:23黒田さん、まずちょっと、黒田さんを伺いたいのは、
00:26:25ベッセント氏が来日します。
00:26:28これはこの時期というのは偶然ですか、それとも。
00:26:31これはだから、万博のナショナルデーに合わせて。
00:26:34もちろんです。これは完全という意味では偶然と。
00:26:36ただ、当然それは、その裏に何があるかというのは、
00:26:39ベッセント氏も日本政府も分かっているわけですから、
00:26:42これを公実に、裏で、完全、交渉というか、
00:26:50一応の意思疎通を取りたいというふうに思っているわけですね。
00:26:54ベッセント氏、あるいはトランプ政権は、
00:26:56なかなか参議院選挙の前に動けないということは、
00:26:58理解していると考えている。
00:26:59これはもうトランプ大統領も発言しているわけで、
00:27:02理解はしていると。
00:27:04なので、今回、8月1日、あるいはそれ以降という、
00:27:08含みを残してはいるんですけれども、
00:27:10これ、そもそもの交渉の問題点、
00:27:14何に日本政府が困っているかというと、
00:27:17これ、日本側の交渉のやり方が問題じゃなくて、
00:27:21アメリカ側が足並みが揃っていないというところに大きな問題があります。
00:27:25アメリカの足並みが。
00:27:26そうなんです。これ、いわゆる扇動が多いという。
00:27:29要するに、赤沢大臣、ベッセント長官に会って、
00:27:34別でラトニック長官に会って、
00:27:37グリア通商代表と別々で会っている機会が多いですね。
00:27:40最初は何か一緒に会っても、後は別々になりましたよね。
00:27:43これ、何が問題かというと、
00:27:45先ほど、どうしたら日本は25%下げられるんだというのは、
00:27:49これ、赤沢大臣や総理がパッケージという言葉を使う。
00:27:53これは2回目の交渉の時に、
00:27:55ベッセント長官が大きなパッケージを持ってきてくれという発言から来ているわけです。
00:28:00日本はパッケージでやろうじゃないか。
00:28:02そこで、パッケージで見たら貿易赤字は埋まらなくても、
00:28:08パッケージで見て埋まるということ。
00:28:11つまり、例えば、
00:28:12自動車を含まれたパッケージということですね。
00:28:14じゃあ、自動車との貿易赤字をどうやって埋めるのかというと、
00:28:18例えば、これは民間の直接投資。
00:28:21これをやります。
00:28:23これは、現に2019年の日米貿易協定でも合意されているもので。
00:28:30例えば、さっき先導が多いと言ったのは、なぜかというと、
00:28:33ラトニック長官は、この直接投資に関して非常に好意的で、
00:28:39それで、それならば自動車関税を下げてもいいというような含みを残すんですけれども、
00:28:46一方、グリア通商代表はダメだと。
00:28:49非関税障壁を減らさないとダメなんだと。
00:28:54ベッセント長官は、時折、直接投資寄りに動いたと思ったら、
00:29:00今度はグリアの方に、障壁の方に動いて、
00:29:03一体、アメリカとしてどこをやりたいのかが、日本側に分からない。
00:29:08言って聞けば聞くほど、わけ分からなくなっちゃう。
00:29:10分からない。全然。
00:29:11最大の問題は、さらにそこの閣僚レベルでバラバラなのに対して、
00:29:17その閣僚からトランプに情報が上がっていない。
00:29:21つまり、トランプの日本に対しての間違った見解、情報というのは、
00:29:264月から全く変わっていない。
00:29:27これはベッセント、ラトニーク、ギュリア氏が、
00:29:31トランプに対して、これは間違ってますよと。
00:29:33日本はこうしてるんですよと。
00:29:35あるいは、ここの関税交渉が進んでるんだけど、
00:29:38こっちがまだなんですよという、
00:29:40そういうのはあまり聞こうとしてないのか、
00:29:42伝えられてない。
00:29:43でも、先ほど見た日本が24から5になったとかですね、
00:29:46あれを少しずつ決めるときには、
00:29:48一刻ずつトランプ氏に報告があって、
00:29:50それと日本はこうで、こうですよと。
00:29:52私はないと思います。
00:29:52分かった。じゃあそうしよう。
00:29:54ないですか。
00:29:54ないと思います。
00:29:55ない。
00:29:55ないと思います。
00:29:56だってあんな、みんな同じひな形のレターで、
00:30:01だってじゃあ日本はこれだけやってますと言って、
00:30:05じゃあどうして同じレターにするんですか。
00:30:07じゃあごめんなさい、こういうことですけど、
00:30:08日本ともう赤沢大臣7回行ったのかな、
00:30:11で、いろいろ話をして、
00:30:13その赤沢大臣、日本がもう提案一応してるわけですよ、いろいろ。
00:30:16そこで自動車ゼロに避けてくれとか、
00:30:19言ってるかもしれませんが、
00:30:21そこで日本が提案したことについて、
00:30:23トランプ氏に挙げて、
00:30:24こういうの来てますよ、どうですかって、
00:30:25ほとんどないと思います、ほとんどない、あまりないと思います、だって何回、赤沢さんが100回行っても、その情報がトランプに上がって、トランプがそれを理解しなければ、全く進まないですね、ごめんなさい、それはつまり、トランプ氏でも、いや、うちの親分が満足する、きたな、きたなと思ったら、喜ぶだろうものを持っていこうとするけど、今のところ、別選都市とか、
00:30:55実際に会ったことなんですけど、別選都長官は、トランプに加えして、こういうのが進んでますと言ったら、横槍で、ラトニックが、いやいやいや、持ってやるべきだと、
00:31:05グリア氏は自分で、いや、こういうこともできますよと、みんな忖度して、
00:31:09トランプに、自分の活躍をアピールしようとするわけですよ、そうすると、トランプは、イメージとしては、日本はあんまりやってくれないというイメージが、
00:31:19閣僚は日本との合意を目指すよりも、自分たちの忖度というか、自分たちのアピール、結局、これ、最終的に結論を、日本は何しなきゃいけないという、要するに、閣僚から正しい情報が、
00:31:33トランプに上がってないということであれば、もう直接、首脳官で話して、総理からトランプに、あなたが考えて、これ、間違ってますよと、
00:31:42日本はこういうことをしてるんですよと、もう直接言わないと、何がトランプの情報に入っているのか、
00:31:48あるいは、トランプは、入れたんだけど、トランプが聞く耳を持たないのか、その辺は分からないですけど、総理が直接話して、もう首脳官でやって、
00:31:57トップダウンでやるしか、僕はもう、あんまり動かないと思いますね。
00:32:00ということは、8月1日が期限だとすると、それまでに、石破総理は、何とかトランプ氏と、会う算段をつけた方がいいと。
00:32:10あるいは、電話でもいいですか。
00:32:11電話でもいいですし、本来だったら、もっと前に電話して、申し訳ないんだけど、参院選までは、ちょっと我々動けないから、待ってくれと、一言言ってもいい。
00:32:22これは実際、安倍総理が、2019年にやったわけですよね。
00:32:26あの時も参議院選挙の前だと。
00:32:27そうです。本来は、7月にトランプが求めていたのを、8月にしたというのは、この参院選があったと。
00:32:34その辺、だから、あの経験があるので、トランプは今回も参院選の話は理解しているわけですね。
00:32:40そこは、総理が直接訴えかけると。
00:32:43今回、いろんな電話会談のチャンスがあるのは、例えば、先週、減税法案を通した。
00:32:53これ、すぐ電話して、おめでとうございますと。よかったですね。
00:32:57いえば、トランプ氏は喜ぶと。
00:32:58あるいは、今、テキサスで大洪水の3階、すぐ電話して、お悔やみ申し上げ、何かできることないかとか、いろいろ電話する理由があるので、そこをこまめにして、であれば、ほかの国と違う扱いも、可能性としてはあり得るわけですね。
00:33:18ただ、トランプは、ほかの国と一緒に見ちゃっているので、これだと進みにくいと思います。
00:33:22いや、大変ですね。分かりました。
00:33:25さらに、自動車に続いて、こんなものにも高い関税がかかりそうです。
00:33:31ちょっと見ておきます。
00:33:32銅や医薬品にも追加関税をかける方針を示しています。
00:33:37まず、銅や銅製品についてですが、トランプ大統領は50%の追加関税を課すとしています。
00:33:45ラトニック省務長官は、関税の発動は7月末か8月1日までに実施される可能性が高いと述べています。
00:33:54また、トランプ政権は国内の銅の生産拠点などを拡大し、2035年までに生産量を70%増やし、輸入依存度を現在の45%から30%に下げるという目標を掲げています。
00:34:10さらに、半導体や医薬品にも追加関税をかける方針です。
00:34:15医薬品への関税は200%に達する可能性があると話し、製薬会社が対応できるように、1年から1年半の猶予を与え、その後関税を課すとも述べています。
00:34:27また、5月に出した大統領令では、アメリカの薬価を最も安い国と同じ水準まで引き下げるよう義務付けるとしています。
00:34:36一方、日本ですが、アメリカにそれぞれどのくらいの額を輸出しているのかといいますと、去年の銅や銅製品の輸出額は41.2億円、そして医薬品は4114億円となっています。
00:34:51さて、渡辺さん、自動車について銅を言い出した。そして半導体、医薬品もと言い出した。さて、この狙いはどうご覧になりますか。
00:35:01銅に関しては工業製品に使われていますので、やはり特定の国に多く依存してしまうと、やはりいざという時にまずいということで、できるだけ依存度を下げようということだと思いますね。
00:35:14それから医薬品に関しては、これはやはりトランプ大統領は選挙期間中から言っていたわけですけれども、
00:35:21要するに自分の支持基盤、アメリカ、薬品種高いですから、やはり支持者向けにできるだけ薬価を、薬の値段を下げるということを言ってきていて、なので、薬業界からの多分、いろんな反発などもあるのかもしれませんけれども、やはりここは、先ほどの話ともつながりますけれども、やはり支持者を向いているという姿勢の表れかと思いますね。
00:35:44これは、さらにこれ、続けてさらに他にもあるんですかね。いくつかもどんどん上げようと思っているんですか、これ。
00:35:52順番に、順番出しているみたいに見えますか。ただ、大統領料をしっかり出しているので、前から考えながら順番にやっているようにも見えるんですね。
00:36:01これはもう、あらかじめ時期としては、プロジェクト2025というですね、いわゆる政策集がありますね。それに沿って出していっているということだと思います。
00:36:13辻さん、この薬の話は、我々、これ、1回、5月に大統領の後にやりました。これを見ると、アメリカの薬価を最も安い国の同じ水準まで引き上げる、義務付けると、アメリカの薬価を下げようと言いながら、これ、完全に200%かけたら、これ、使う人はさらに高くなっちゃいますよね。
00:36:31この辺りの矛盾はないんですか。どう考えたらいいんですか。
00:36:34矛盾ももちろん出てくると思います。普通にその200%の関税をかけてしまえば、今、日本からアメリカはたくさん薬品を買っているわけで、そこにあるように。
00:36:43今、4000億円以上の薬品を買っているわけで、それを。
00:36:46こっちは大きいです。どうに比べて全然こっちは大きいんですよね。
00:36:49日本の対米輸出全体から見ても、2%も占める大きなものなんですけれども、これがもし普通にその200%の関税をかけられたら、アメリカの患者さんが買う、例えば1000円のものが3000円になってしまうわけですから、それは大変なことになるわけですね。
00:37:07ただ、そこでセットになっているのが、もう一つの、最も安い国と同じ水準まで引き下げるよう義務付けると。
00:37:14実は、アメリカの薬は、日本で例えば1000円の薬が、アメリカでは最初から3000円や5000円や8000円で売られているわけです。
00:37:24だとすると、それより高くならなければいいわけですよね。
00:37:28200%上げても3000円で済むわけですから、それが前提にあるとして、ここで言っているのは何かというと、例えばスイスという、アメリカと別の国がアメリカに薬を売っている。
00:37:43スイスは日本では、日本は薬価をものすごく抑えるので、日本では1000円で売っている薬を、例えばアメリカで、スイスでは3000円で売る、アメリカでは8000円で売っているわけです。
00:37:54それをスイスに対して、日本と同じ1000円でアメリカで売りなさいというのが、その下の大統領令の話なんです。
00:38:02そうすると、アメリカで今、8000円で売られている薬が1000円になるということは、それに200%かかっても3000円になるわけですから、はるかに今の価格より安く、アメリカの患者さんたちを手に入れることができる。
00:38:15ただ、これで別の問題も発生するんです。日本の製薬企業が、もちろんアメリカで儲けているものが儲けにくくなるので、アメリカに工場を移すとか、向こうの生産を受託する工場に頼むとか、対米投資を増やさなければいけないという1つの問題があるんですが、これ、日本の患者さんからすると、こういう問題が起こります。
00:38:35例えば、バイオ医薬品をスイスの製薬会社が開発した。これまでだったら、日本では1000円で売る、アメリカでは8000円で売るとやっていたんですけど、日本で1000円で売ってしまうと、アメリカでも1000円で売らなければいけなくなってしまう。
00:38:49そうすると、何が起こるかというと、もう日本では売らないと、日本で低い値段を設定してしまうと、トランプ大統領は、当然日本と同じ値段にしろよというので、もう、例えば最先端の高度医薬品が、日本に入ってこなくなって、ただでも今、日本はですね、世界でも安いから、他の国に売ってくれなくなるんじゃないかというのが、あるんですよね。
00:39:12それが決定づけられてしまう恐れがあるので、これは日本にとっても、実は有意識問題、単に日本の大手製薬会社が困る問題ではなくて、日本の医療全体の問題としても、跳ね返ってくる恐れがある問題だと思います。
00:39:27黒瀬さんは、特に医薬品、どう見ますか。
00:39:30このフリップから2つのポイントがあって、1つはトランプに学習効果がない愚かさ、もう1つはトランプに忖度して正しいことが言えない閣僚。
00:39:41例えば、この医薬品に関して、今、堤さんが言ったことも1つ大きな問題なんですが、もう1つあるのは、これ、レアアースの荷名前を踏むということです。
00:39:51要するに、アメリカの医薬品の原料のほとんどは海外、しかも中国は7割なんです。
00:39:58それで中国は、そんな関税かけたら、もう送らないと、輸出しないと、すると薬が作れなくなる。
00:40:05自分の首を自分で絞めて、このレアアースで起きたこと、それレアアースが止められて、焦って関税を下げたと。
00:40:12全く学習効果がない。
00:40:14もう1つは、こんな銅に50%かけたら、アメリカ国内の機関産業だけじゃなくて、データセンターとか、いろいろな、もう作れなくなってしまいますよね。
00:40:24それを、消防省は分かっているにもかかわらず、これを言えない。
00:40:29こんなことをやったら、自分たちに返り値が浴びるということが言えない、忖度閣僚。
00:40:36これでトランプが、どんどん自分の思いを勝手に邁進して、ドツボにはまっていくという、非常に有意識事態だと思って、私は思いますね。
00:40:46トランプ氏に物が言えないのは、閣僚だけではないようであります。
00:40:49この後は、アメリカの議会共和党に対して、トランプ氏、恐怖政治が広がっているでしょうか、と言ってもいいのか、その実態を見ていこうと思います。
00:41:01先ほどから、忖度、物が言えないという言葉が出ておりますが、これ、トランプ党と共和党はもちろん言われて等しいんですが、それがさらにその傾向が強まっているんでしょうか。
00:41:12今は恐怖政治という声も聞かれるようになっております。
00:41:15その実態の一部をご覧いただきましょう。
00:41:19これからいきましょう。ごめんなさい。
00:41:22どうなったらお紹介するかというと、このトム・ティリエス上院議員という方で、実はこれ、この間通った原税法案という、トランプ氏の成り物入りの法案なんですが、これに反対したんですね。
00:41:37とすると、対立候補を立てるぞと脅しをかけ、結局、引退を余儀なくされた。
00:41:43これ、自衛人、つまり共和党の陣営から独立した考え、他の考えを持った人がいると、軽蔑し、排除し、避難さえする。
00:41:50排除するということで、引退に追い込まれたということであります。
00:41:53さて、この実態、詳しく見ていただきましょう。
00:41:582025年のアメリカ政治は、トランプへの恐怖が、政策を成立させる大きな力になっていると、理解しなくてはなりません。
00:42:09トランプ氏に対する恐怖が、アメリカ政治を動かしていると話すのは、元共和党員で、現在大学で政治学を教えるピットニー教授。
00:42:21今月3日、トランプ大統領肝入りの大型減税法案、一つの大きな美しい法案が可決しました。
00:42:51トランプ氏は、当初から目標にしていた4日の成立に向け、午前5時から議員らに電話をかけたり、賛成をしぶる議員をホワイトハウスに呼び出し、
00:43:11中には、来年の中間選挙で対抗馬を立てると、圧力をかけられた議員もいたといいます。
00:43:17その結果、多くの議員が意見を変えたといいます。
00:43:25しかし、今、共和党は医療制度改革で過ちを犯し、約束を裏切ろうとしています。
00:43:35反対票を投じた上院議員のトム・ティリス氏。
00:43:44法案の一つである、低所得者向け公的医療保険、メディケイドの削減により、
00:43:5010年間で1200万人が保険を失い、失わなくてもいい命が奪われると反対していたのです。
00:43:59これに、トランプ氏はSNSで猛攻撃。
00:44:05トム・ティリスは、アメリカにとって、そしてノースカロライナの素晴らしい人々にとって、大きな間違いを犯している。
00:44:18その10分後には、
00:44:21トム・ジョーイン議員こと、ティリス氏に対して、予備選挙に出馬したいという人が、数多く名乗りを挙げています。
00:44:29来年11月に、再選選挙を控えるティリス氏に対する、やつぎ早に行われる批判。
00:44:39ティリス氏は、対抗馬を示唆され、トランプ氏の攻撃を受けた翌日、引退表明に追い込まれました。
00:44:50前回のトランプ政権では、特定の問題において、政権と立場を意味する少数の共和党議員が存在していましたが、
00:44:57今はそうした姿勢はほとんど見られなくなりました。
00:45:02ピットニー教授は、議員たちを変えてしまったのは、
00:45:072021年に起きた連邦議会襲撃事件のトランプ弾劾裁判への関わり方による差だといいます。
00:45:17弾劾に賛成した議員のその後は、
00:45:20彼らのうち、今も連邦議会に残っているのは、1人だけです。
00:45:26トランプ氏に逆らった議員は、1人しか残っていないというピットニー教授。
00:45:36番組で調べたところ、弾劾に賛成した会員議員は10人。
00:45:42今残っているのは2人だけで、
00:45:45他の議員は選挙に敗れるか、引退してしまったのです。
00:45:49政治家たちは、再選されたいと思っていますし、
00:45:56議員でいることの特権も気に入っています。
00:46:002025年の共和党政治の中にいるのであれば、
00:46:05たとえ心の中では別の信念を持っていたとしても、
00:46:10トランプ氏への忠誠を誓わなければなりません。
00:46:13トランプ氏に反対することは、
00:46:18敗北への切符を受け取ることになると学んだからです。
00:46:24その事態を見ておきましょう。
00:46:25トランプ大統領は、大型減税法案、
00:46:291つの大きくて美しい法案を成立させるべく、
00:46:33反対していた議員に対して次々と圧力をかけました。
00:46:37例えば、午前5時から電話をするホワイトハウスに呼び出す、
00:46:41SNSで無別的なあだ名をつけ拡散する、
00:46:45次の選挙で対抗馬を示唆するなどしています。
00:46:49法案に反対票を投じたトム・ティリス上院議員も
00:46:53対抗馬を示唆され、引退表明に追い込まれました。
00:46:57そして代わりに、トランプ氏は自身の義理の娘である
00:47:00ララ・トランプ氏をティリス氏の後任に起用する意向だとしています。
00:47:05トランプ氏のこうした力を決定づけたのは、
00:47:082021年、議会襲撃事件に対する弾劾裁判への
00:47:13共和党議員の態度とその結果です。
00:47:162021年、議会襲撃事件におけるトランプ氏への弾劾裁判に
00:47:20共和党の下院議員10人が賛成したのですが、
00:47:24番組で調べたところ、その後8人が落選や引退に追い込まれ、
00:47:31現在は2人しか残っていないという状況です。
00:47:35渡辺さん、このように自分と反対意見を持つ人を排除する、
00:47:38そして嫌がらせも見て取れますが、
00:47:41このようなトランプ大統領の恐怖政治といえますか、
00:47:44より今後強まっていくでしょうか、どうでしょうか。
00:47:47そうですね、今トランプ氏は去年の選挙でも勝利して、
00:47:54かなり共和党というのが事実上トランプ党化していると、
00:47:58ますます2期目では周りにイエスマンを揃えていますし、
00:48:03そして前回の1期目の時にできなかったこともあると、
00:48:07あるいは邪魔されたという感覚もあると、
00:48:09あと残りの任期というのも何年もあるわけではないということで、
00:48:13焦りもあって、
00:48:14なので、荒々しい手法であっても、
00:48:18自分の思うように政策を実現して、
00:48:23レガシーを作っていきたいということで、
00:48:25手法としてはかなり強引になってきていますね。
00:48:28これは議員に対してももちろんですけれども、
00:48:32他の例えば裁判官などに対しても、
00:48:35自分に不利な判決を下した裁判官に関しては、
00:48:38名前を名指しして批判したりということもあるし、
00:48:42あるいは裁判に従わなくていいんだというようなことを、
00:48:45ツイートしたりということもあるし、
00:48:48より広くメディアに対してもそうだし、
00:48:52あるいは企業に対してもそうだし、
00:48:55あるいは大学に対してもそうなので、
00:48:57議会はその象徴ですけれども、
00:48:59今のアメリカ社会全体に対して、
00:49:02そういう異論を許さないような雰囲気というのは、
00:49:04広がってきていると思いますね。
00:49:06また皆さん、この議会襲撃事件でいえば、
00:49:09実際に2期目になったときに、
00:49:11このときに逮捕された大勢の人を恩赦で出しましたよね。
00:49:15つまり、この後、やはり耳に入ってくるのは、
00:49:18議員の方々も確かに選挙で太鼓棒を立てられて、
00:49:21引退を余儀なくされる。
00:49:22それだけじゃなくて、
00:49:23やはりプラウドボーイズを含めて、
00:49:25極右の人たちも野に放ったというか、
00:49:27ことも含めて、暴力の恐怖、
00:49:33そこにも怯えているという話を聞くんですけれども、
00:49:36そこはいかがですか。
00:49:39今、アメリカは党派対立がひどいというのと、
00:49:42それから社会の風潮として、
00:49:45もうその対話による問題解決というのが、
00:49:47もう無理だということになれば、
00:49:50いわゆる実力行使しかないと。
00:49:52なので、ワシントン全体を見ても、
00:49:54例えば、ナンシー・ペロシー元下院議長の自宅が襲われたりとか、
00:49:59トランプ氏自身も襲撃に遭ったわけですけれども、
00:50:02そういうように、相手を説得するのは無理なんだという、
00:50:06そういう暴力に対するハードルが、
00:50:10一時的に下がっている傾向はあるかと思いますね。
00:50:13黒田さん、それにしても、午前5時、
00:50:16いつも早起きですよね、電話を5時ですよ、電話をし、
00:50:20SNSで無別的なあだ名を付け隠さ、
00:50:23これ、本当にいじめっことが、大統領がやることですか、これは。
00:50:27実はですね、歴代大統領、みんなやっていることです。
00:50:33要するに、票を集める活動は、朝の5時か、朝の8時かという、
00:50:40そういう問題はあったんですけどもね。
00:50:40もちろん、多数交換策はするでしょうが、それにしてもと。
00:50:44それのやり方が、もうえげつないというか、
00:50:47非常に、裏はやっぱり、今回早かったんですよね。
00:50:522日で会員をひっくり返しているというか、
00:50:54これ、異例で、本当にトランプの怖さというか、
00:50:59影響力が、もう、まざまざと見せつけられた。
00:51:04豪安大統領、これまでいるけど、これほど恐怖政治、
00:51:08今、渡辺先生が言ったように、これ、議員だけじゃなくて、
00:51:12企業、ガーファ、これまでトランプを批判したガーファが、
00:51:16次々と迎合して、トランプに歩み寄る、裁判官が狙われる、
00:51:22もう、これ、誰も安全ではない。
00:51:26それを恐怖に怯えて、みんな忖度するという、
00:51:30本当に、僕、アメリカ人が思い出すのは、
00:51:331950年代のマッカー氏恐怖政治、
00:51:36あれに近づき始めているというところがあると思います。
00:51:41渡辺さん、今、先ほどちょっと触れましたけど、
00:51:44関税についても裁判がいろいろ起きている。
00:51:46関税だけじゃないですよ、いろんな裁判が起きていますよね。
00:51:49こういうトランプ氏のやりすぎというか、
00:51:51司法は止めることができないのか、
00:51:54つまり、今、大統領で半年以上が経った。
00:51:57いろんな裁判が起きて、徐々に上にも行く。
00:52:00そこで、そろそろ秋ぐらいになったら、
00:52:02裁判所はストップをかけるんじゃないかという専門家もいたんですが、
00:52:06これ、どうですか。
00:52:06その力は司法にあるのか、ないのか。
00:52:085月の時点で、トランプ大統領が発令した大統領令、
00:52:1427のうち、26が実は、司法によって差し止められているわけですね。
00:52:19なので、司法は、当初思っていたよりは、実は頑張っているというか、
00:52:26やはり、司法としてのプライドというか、
00:52:28享受を示しているとは思います。
00:52:30言うことは聞いているんですか、トランプ氏は無視をするわけじゃないですか。
00:52:32いや、だから、裁判所が有罪だとした人を御社したりとか、
00:52:37裁判所が、この人は汚職で、有罪とした人を御社したりというようなことなので、
00:52:44判断は、ことごとく大統領令で無視しているということはありますよね。
00:52:51裁判所は、そういうふうに教授を示していて、
00:52:54他に何が、トランプ氏に対して抑制できるのかというと、
00:52:58私は、やはり、マーケットが一つあって、
00:53:02やはり、アメリカでは、例えば、資産運用している人の割合が6割超えていて、
00:53:08日本は16%ぐらいらしいですけれども、
00:53:10なので、やはり、マーケットの動向には非常に敏感だと。
00:53:13だから、そこに影響を与えるようなことは、やはりトランプさんもやりにくい。
00:53:17それから、支持者が嫌がるようなことというのは、
00:53:19彼はやりたがらないということなので、
00:53:22この辺りが、最後、彼を制する砦なのかなとは思っていますね。
00:53:28津美さん、先ほどの減税法案の中には、
00:53:30かなり貧しい人たちへの相当厳しい内容もあって、
00:53:35例えば、1200万人がメディケアという保険を失うかもしれないと言われて、
00:53:40そうなると、結局、その効果が出て、
00:53:42トランプ選手たちが、なんだよ、トランプと思って離れていくと、
00:53:45これがやっぱり最終的に、もし起こるとしたら、
00:53:49トランプ氏の力を削ぐことになるということになりますか。
00:53:52そういうことだと思うんですけど、
00:53:53ただ、それが数字とか表に出てくるのが、
00:53:56やっぱりそんなに早くないわけですよね。
00:53:58例えば、その関税すでに、もう一律関税10%かけて、
00:54:02普通だったらアメリカのいろんな物価が上がってしまう。
00:54:05それによって消費者が、だんだん怒りを覚え始めるというふうにいけば、
00:54:09今のようなおっしゃったような気持ちを、
00:54:11みんなが持ち始めるんでしょうけど、
00:54:13これ、いろんな原因があって、
00:54:15なんとか抑えてきたアメリカ自体が、トランプ自体。
00:54:19それから、例えば中国や日本は、
00:54:21今、輸出価格を、こちらで努力して下げてしまっているわけですよね。
00:54:25そうすると、関税がかかっても、
00:54:27そんなに急激にはアメリカの消費者物価が上がっていかないので。
00:54:30アメリカ市場で売れなくならないように下げている。
00:54:33はい。それは中国も日本もそういうふうにやっているので、
00:54:36そうするとすぐそれが効果に現れない。
00:54:38今のメディケードの問題も、
00:54:41実はもちろん反対の声は結構あるんです。
00:54:43実は今回の大型減税では、病院も減税の恩恵を受ける。
00:54:47ところが、その病院は、病院が納めた税金というのは、
00:54:52実はそのメディケードの財源、原資の一つになって、
00:54:55それによって病院に低所得層の患者さんが来て、
00:54:59病院がまた機能していくというふうな連携があるわけですけど、
00:55:03病院は減税される代わりに、メディケードがカットされるので、
00:55:07患者が来なくなる。
00:55:08それによると、ひょっとしたら、特に地方の低所得者の人が多く行くような病院が、
00:55:14バタバタ倒産するかもしれない。
00:55:16なので、実は病院協会というのも、
00:55:18実は今回の減税には反対した、割と目立った例だったわけですけど、
00:55:23でも、それも、それが実際に表に出てくるのは、
00:55:27何年か先、さっきの薬価もそうですよね、
00:55:291年から1年半、猶予期間を置いていますので、
00:55:32来年の少なくとも中間選挙までは、それが表に出てこない。
00:55:36だから、その辺は逆にうまく政治スケルールを見ながら、
00:55:40自分への反発が来ないようにしているのか、
00:55:43それとも、クラフさんがおっしゃるように、
00:55:44トランプはその辺は学習していなくて、
00:55:46ただ、たまたまそういうふうになっていて、
00:55:49逆風が吹き始めるのが遅くなっているだけなのか、
00:55:51その後のほうかもしれないと思います。
00:55:54クラフさん、結局、もしかしたら後に振り返ると、
00:55:57なんであんなことを許したんだと思う日が来るかもしれませんが、
00:56:01それまでに時間がかかるということですか。
00:56:03かかりますけど、私は実はこの影響は、
00:56:06思っているよりも早く来るというのは、
00:56:09さっきの病院の話、正月包さんが言ったとおりの、
00:56:13さらに補助金も減らされるんですね。
00:56:15そうすると、病院が補助金減らされると、
00:56:18検診料が上がったり、
00:56:22あと自分がメディケードから外れるというのは、
00:56:24早い段階で分かりますから、外れなくても、
00:56:27その恐怖感がありますので、
00:56:29やっぱりこれの反発というのは相当早く、
00:56:32僕はこの1年以内に、少なくてもメディケードを受けている低所得者は、
00:56:40自分が外れることは、1年以内に分かりますから、
00:56:43それで相当不安。
00:56:45あとフードバンク、低所得者の食料の支援、
00:56:50これも切られるということのようですから、
00:56:52というか、州に関すると、州がお金がないから出せたけど、
00:56:55これもっと早くないですか、実感としては。
00:56:57いや、これも大きいですよね。
00:56:58私は今回皮肉なのは、
00:57:00トランプは自ら、中間選挙の敗北の法案を通したということで、
00:57:07おっしゃった通り、ただ私も情けないのは、
00:57:10今回金融市場、本来トランプに脳を突きつけなければいけない金融市場が、
00:57:17何をちまよっているのか、
00:57:18今回25%が、もうワーストケースシナリオだと。
00:57:22だから当初、4月のときの総合関税発表して、
00:57:2724と言われたときに、大変だと言って、
00:57:306000円暴落したけど、
00:57:32今回、それ以上悪化しないから安心だみたいな、
00:57:35何を言っているんですかと、高値をつけている。
00:57:38これを見ると、トランプは安心して強硬姿勢に行っている。
00:57:41やっぱりここは対抗していかなきゃいけないのは、
00:57:44今、渡辺先生が言ったように、
00:57:45金融市場と有権者、この2つしかないと思いますね。
00:57:49トランプ氏の力を削ぐとしたらということを話していますが、
00:57:53じゃあ、イーロン・マスク氏が第3の党、
00:57:56アメリカ党というのを立ち上げるということを発表しました。
00:57:59この党の存在、中華選挙がどうなるのか、
00:58:01トランプ氏の足元を揺らすことになるんでしょうか、
00:58:03この後です。
00:58:04どんな影響があるんでしょうか、見てみましょう。
00:58:06アメリカの実業家、イーロン・マスク氏は、
00:58:095日、SNSにアメリカ党を結成したと発表。
00:58:13共和党と民主党の二大政党制に挑戦するとしています。
00:58:18上院で2から3議席、下院で8から10議席を狙う、
00:58:23そして、戦場の正確な地点に極めて集中した戦力を投入すると訴えました。
00:58:29マスク氏の新党結成の発表を受け、トランプ大統領は6日、
00:58:34第3の党が機能した試しは一度もない。
00:58:37彼は自由にやることができるわ、私は馬鹿げていると思う。
00:58:41混乱を招くだけだと批判。
00:58:42ただ、92年の大統領選挙を見てみますと、実業家のロスペロー氏が無所属で立候補し、保守票が分散されて、現職だった共和党のジョージ・ブッシュ大統領の敗北につながったという例もあります。
00:58:58渡辺さん、確かに上院下院、だいぶ競ってますので、ですから取るだけでだいぶ変わってくるということになるのかもしれませんが、実際、アメリカとか出たらそれで食うのは、つまり補修票、つまり共和党票を食うと思っていいですか、これは。
00:59:15でしょうね。それは見方を変えると、民主党にすることになるわけですね。そこをどう考えるのかというのは一つありますね。
00:59:27それから、選挙で政党を立ち上げてキャンペーンを行うというのは相当なインフラがないとできないので、今少し報道されていますのは、アンドリュー・ヤンという台湾系のアメリカ人で、2000年の大統領選挙で民主党から出た。
00:59:45人がいて、思想的に結構マスク氏と会うところがあって、彼、そのヤン氏が作った政党と協力するような形で選挙戦を行うのではないかということですね。
00:59:59ただ、トランプ氏もそれを黙って見ているとはどう思えないので、イーロン・マスク氏のスペースXに対する補助金とか、そういったことでどんどん圧力をかけていくと。
01:00:10そうすれば、テスラだとかスペースXの株主たちからもっとそんなことをやらなくていいから、もっと経営に専念してくれという声も出てくるでしょうし、だからそういう容易ではないのかなと思いますね。
01:00:21これ本音ですか、マスク氏。それとも、これで脅しをかけてトランプ氏のリールのように、やっぱり利害が一致したらもう一回仲良くなるということもあり得るんですか。
01:00:31仲良くなることを目指しているかどうかは分かりません。
01:00:33仲良く、ごめんなさい。もう一回敵対を解消するという意味で。
01:00:37だからやはり、してやられてばっかりの構図が続いてきたので、少し仕返ししたいなとか、そういう気持ちがあるのかもしれないですね。
01:00:48何だって世界一の金持ちと世界一の権力者が争っているわけですから。
01:00:53クラフさん、実際に選挙に影響はあり得る、起こし得ると思われますか。
01:00:58はい、あり得ますね。これはもう脅威です。
01:01:01脅威です。
01:01:02トランプは馬鹿げていると思うと、混乱を招くだけだと、この混乱というのは、共和党有権者を分散するという意味合いですよね。
01:01:11第三の党がアメリカで勝つことはまずない。
01:01:14けど、票を分散して相手を負けさせることはできます。
01:01:19そこをマスク氏が狙っているわけで、まさしく今松原さんがお聞きしたように、これは僕はマスク氏の計算、一定程度の計算で、今回お互いに懸垂しているんです。
01:01:35直接に批判していないんですよ。
01:01:37マスク氏はトランプ氏に対して直接な批判。
01:01:401回目の時は6月の時はエプスタンファイルに入っているとか、いろんなことを直接やって感情的になっている。
01:01:47トランプ氏もメディアに聞かれて国外退去とか言うけども、マスク氏に直接怒ったりしていない。
01:01:56これはそこまでわざと狙っているとは思いませんけど、将来また手を握るオプション、バックドアを作っておこうという意思でやっていると。
01:02:09もしトランプ側が歩み寄ればすぐ第三政党をやめるという選択肢をマスク氏が持っているし、それで歩み寄らないんだったらそのまま行って、1人でも2人でも落とせたら、これはマスク氏の影響力。
01:02:25やっぱり今、渡辺先生が言ったように、ヤン氏の経験とマスク氏の資金力があれば、それ相当の、クアンタス・インサイツという、保守系の世論調査で、民主党、マスク氏が推薦する、民主党でも共和党でもない議員を投票しますかったら、4割が考えると言っています。
01:02:51やっぱりそこは、従来のエスタブルシメント候補よりも、マスク氏の第三政党のチョイスを望んでいる有権者は少なくてもいるので、結構これは効果的だと私は思っています。
01:03:03はい、その中でトランプ氏の強気はどこまで続くんでしょうか。経済はかなり良いようです。この後です。
01:03:10トランプ氏の強気はいつまで続くのか。株価も、つい最近市場最高値を更新し、インフルエンスも2.3、これ日本より低いんですね。
01:03:18完全な影響はまだ見られていないということ、そして失業率も低いままということで、経済はかなり良いということであります。
01:03:25さて、今後皆さんどんなふうにご覧になるでしょうか。渡辺さんいかがですか。
01:03:28はい、外交安全保障などに関して絡めて言うと、例えば不法移民に数も、実はトランプ政権になって激減しているわけですね。
01:03:39そしてイランの核施設の攻撃というのも、うまい形で、トランプ氏からすればですね、うまい形で行ったと。
01:03:47それからNATOには防衛費5%負担させたということで、結構この1ヶ月ぐらいってトランプさんのスタンダードからすればね、結構大きな成果を次々と残して法案も通したと。
01:03:59なのでそのアジェンダの中でまだあまり成果がはっきり出ていないのは関税の問題なので、だからここで今度は関税に関して手柄を上げるぞというモーメントに入っているのかなと思いますね。
01:04:12ただその一方で、この関税の影響、今のところは先ほど菅さんおっしゃったような理由で、今のところまだ顕在化していませんけど、秋以降出てくるかもしれない。
01:04:20そうするとやっぱり今の関税に関しても、ややその負の影響を感じて態度が軟化する可能性はあるかなと思いますし、そこは日米交渉の一つのポイントかなと思います。
01:04:32他こと言われて、それ嫌だ嫌だって言っている時期は、今自信たっぷりと思っていいですか?
01:04:37だと思いますね。
01:04:39倉さんいかがですか?
01:04:408月1日に所管通りの関税が発動されたとしても、私は年末あるいは来年に向けて、この関税率が下げられる可能性は大きいと思います。
01:04:52というのは、今言ったように、インフレがこのままの状態にあるはずがない。
01:04:59これが上がってくる。
01:05:00そして企業の収益が減ってくると、株価も下がってくると、その辺の圧力が見えてくると、トランプの見解も変わってくるので、トランプが上げたから、もうそれで高級的にそのままだというふうに思わずに、悪影響をすぐにトランプは下げます。
01:05:18中国がいい例です。ので、これがもう最後だというふうに諦めず、交渉は8月以降も続けていくべきだと思います。
01:05:26何よりも中間政権の前に先ほどおっしゃったような影響が出るかどうかということになりますか?
01:05:31大事だと思います。私は出ると思いますけどね。
01:05:34出ると。
01:05:35辻さんいかがですか?
01:05:36そうなると、さっき申し上げたように中国や日本が、それはもう企業努力としては当然なんですけども、値下げして関税の影響を吸収しようとしていることが、逆にクラウスさんがおっしゃったような、トランプが関税を下げざるを得なくなるような時期を先へ伸ばしてしまう恐れがある。
01:05:54本当は世界全体が、この関税をかけられた国がみんなでスクラムを組んで、値下げせずにアメリカに売り続ければ、早めに向こうが値を上げる、どこまで行かなくても、その下げざるを得なくなるようなことが来るんでしょうけど、そこは、そのいたしかゆしの部分が出てしまうんですよね。
01:06:12いずれにせよ、クラウスさんがおっしゃったように、その影響がトランプ氏に響き始めるのが、できるだけ早くなるように願わざるを得られないですよね。
01:06:23中間政権の場合には来るんじゃないかと。
01:06:25来て、私はなかなか難しい部分もあると思いますけど、でもやっぱり出てくるとは思います。
01:06:30今日は完全の舞台裏、そして日米交渉の今後を中心に皆さんに伺ってまいりました。どうもありがとうございました。
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