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00:00:00おはようございます
00:00:126月29日サンデーモーニング全場高校です
00:00:16西日本は一斉に梅雨明けしましたね
00:00:20九州南部を除いて過去最も早い梅雨明けで
00:00:24今週も全国的に厳しい暑さが続く見込みです
00:00:28では、まずはこの1週間大きく動きましたイランとイスラエルの停戦についてお伝えします。
00:00:35アメリカがイランの核施設を攻撃したという第一報をちょうど1週間前のこの番組でお伝えしましたがその後、緊張が高まる中での急転直下の停戦合意、目まぐるしい動きのおかげで何があったんでしょうか。
00:01:22電撃的な攻撃からわずか2日後、イスラエルとイランの停戦合意を発表し、世界を驚かせたトランプ氏。
00:01:36極秘作戦ミッドナイトハンマーは21日の午前1時に開始されました。
00:01:43イランに向け飛び立つB2爆撃機。
00:01:4917時間後、トランプ氏はホワイトハウスの地下にある作戦指令室へ。
00:01:5621日午後6時40分、アメリカ軍はバンカーバスターなどを使い、イランの参加者の核施設を攻撃しました。
00:02:08衛星画像が捉えたフォルドゥの施設には、攻撃の後、地面に6つの穴が開き、イスファハンでは巡航ミサイルトマホークで建物が広範囲に破壊されているのが確認できます。
00:02:27実は、この直後からアメリカはイランとイスラエルに停戦を働きかけていたのです。
00:02:482日後にはイランが報復攻撃を行いますが、事前にアメリカ側に通告した上でのことでした。
00:02:56そして6時間後、世界を驚かせた停戦合意が発表されたのです。
00:03:05電撃的な攻撃と直後の停戦。専門家はその背景をこう分析します。
00:03:33自分の支持層が割れない線はどこだろうと考えながら、最初からゴールを見てやっていたと思います。
00:03:40イスラエルを支持しているのは、これは福音派なのでイランへの攻撃に賛成です。
00:03:44ただ、イランへの攻撃に対して躊躇すべきだというのが、これは2つあって、1つはビジネスマンの人たち、もう1つがアメリカ第一主任と言われる人たちです。
00:03:55自分の支持層が割れないように攻撃はした、だけど早く手を引いた。
00:04:01そのトランプ氏は25日。
00:04:08あろうことか、広島、長崎への原爆投下になぞらえて、攻撃を正当化したのです。
00:04:25一方で、核施設については、バンカーバスターにより穴は開いたものの、地下深くの中枢部まで完全に破壊できていないという指摘も。
00:05:38詳細を確認するには、IAEA、国際原子力機関による査察が必要ですが、イランはIAEAとの協力を一時停止する法案を承認。核開発も放棄しない構えです。
00:05:57アメリカとイランの間には、依然大きな隔たりが残っています。
00:06:12アメリカとイラン、まだどうなっていくのか、攻撃が本当に収束するのかすら見えていないのですが、直近の動きも含めて、駒田さん、お願いします。
00:06:21はい。この電撃的なイランへの攻撃についてなんですけれども、攻撃は大成功だった。イランの主要な核施設は完全に消滅したとアピールしたトランプ大統領です。
00:06:34しかし、核施設について完全には破壊されていないのではないかという指摘や、濃縮ウランは別の場所に移されていたのではないかという指摘がされていて、このトランプ大統領への主張には疑問が残っているんですね。
00:06:49攻撃直後に、イランとイスラエルは停戦に至りましたが、イランの最高指導者ハメネイ氏は26日の声明で、我々はイスラエルに勝利したとした上で、アメリカは核施設を攻撃したが、致命的な被害は一切なかったと主張したんです。
00:07:09これに起こったトランプ氏、27日、SNSでハメネイ氏はなぜ嘘だと分かっているのに愚かな発言をするのか、イランへの制裁緩和の検討を中止したと投稿したんです。
00:07:23さらに、イランが核開発を継続した場合、再攻撃を検討するとも話していて、本当に停戦が続くのか不透明な状況です。
00:07:34はい、再攻撃の可能性にも言及していますが、この先が全く見通せない状況です。
00:07:41矢部中さん、一連の動き、どう見ていますか。
00:07:43いや、そうですね。さっきもありましたけれどもね、トランプさんが広島、長崎、ああいうことを言うというのも本当に許し難い話だと思うんですけれども、今回、世界を驚かせる大統領と、いつもそれから一番驚かせたいと思っていましてね。
00:08:00で、見てみますとね、もちろんもともとは平和をつくる大統領というのが彼らになりたいんですね。
00:08:07その平和をつくる大統領が空爆をしたということですから、これは驚きなんですけれどもね。
00:08:13トランプさんがよく見てみると、ブレが激しいんです。
00:08:15そうですね。
00:08:16批判にはものすごく反発すると、わりと子供じみたところがあるんですね。
00:08:20今回の場合は、一回驚かせようというものは、イランと交渉しようというのがスタートだったんです、核交渉。
00:08:2860日間あげるぞと言ったのは、これはなかなかうまくいかないと。
00:08:31うまくいかなくなると、すぐ飽きてしまうと。
00:08:34その間に、イスラエルのネタネフ首相が、今やりましょうというような格好でやったわけですね。
00:08:39これは、ある意味すごく見事な成功を収めたということを言われていましてね。
00:08:44そこへ来て、アメリカの中央軍の司令官というのがいましてね。
00:08:50ゴリラとか言われている人なんですけど、クリフ司令官が、大統領、これでいきましょうと、これ15年間ずっとやってきたんだと、確実にクリーンにやっつけることができるというので、これ聞いたみたいですね。
00:09:03それでやってみようということで、今回やったんですけれども、一番トランプさんにとって大事なのは、それがアメリカ兵が一人も死なないということと、
00:09:13もう一つは、これが永続する戦争、フォレバーウォーになることは絶対にだめだと。
00:09:19これはもうマガというアメリカの中で、トランプさんの支持母体が、それはもう絶対嫌なんですね。
00:09:25アメリカ軍が外へ行くというのは、だからそこをやりたいと。
00:09:28だからこそ、クリーンにまず成功したと。
00:09:31その直ちに停戦に持っていかないと。
00:09:33永続する戦争だと、えらい批判が出ますからね。
00:09:37だからもうある程度目をつぶっているんです。
00:09:39本当は、各施設、本当に全部壊滅できたのか分からないし、かつまた、濃縮欄をずいぶん持っていたのは、どこへ運んだと、いろいろあるんですけれども、そこはもう目をつぶって、これで成功したというので、ある意味、見事だというのは、それで停戦合意ができましたですからね。
00:09:58これからどうなるかなんですけれども、またこう、すでに言い合いが始まっているんですよね。
00:10:03で、私は思いますのはね、やはりそうは言っても、イラン、相当にイラン自身がですね、打撃を受け取ることは間違いない。
00:10:13で、軍の艦部も全部殺されましたしね。
00:10:15で、ハムレイさん自身の立場も相当弱くなっているじゃないかと。
00:10:19だから、いろんなやり取りは、弱いがゆえに強い言い方をしますけれども、結局はここでうまく、何らかの格好で、イランとイスラエルとの終戦に向かうということは、僕はあり得ると思うんです。
00:10:32あり得ますか。
00:10:33ただね、その際に、いや、本当は中途で言えばガザだろうと、あそこでもっとひどいことが起きてるよということについてですね、ちゃんとアメリカにも言わなきゃいけないということだと思いますけれどもね。
00:10:46はい。谷口さんは国際法がご専門ですけれども、どうご覧になっていますか。
00:10:50いや、なんか今回ですね、2003年の2月にイラク戦争があったことをちょっと思い出したんですけど、
00:10:59イラク戦争の時にアメリカは国際法違反であるというのが、世界中の国際法学者の大半がそういう意見だったんですね。
00:11:072003年2月にですね、当時のパウエルさんが、国連アンポリで、後にその根拠は嘘であったということは分かるんですけど、大量破壊兵器があったということを説明して、
00:11:203月にアメリカ、イギリスの他国籍軍がイラクを攻撃したというものでした。
00:11:26その時でも国際法違反であるみたいなお話が出たにもかかわらず、今回その枠組みすら使っていない。
00:11:32なので、今回はそれよりもひどいというふうに、初めから国際法を無視しているという状況なので、
00:11:38我々もどこから突っ込んでいいか分からないというぐらいの、戦後、要は国際連合ができてからやってきた国連とかの枠組みですね、
00:11:49そういうものを一切無視しているというところに、国連安全保障理事国の常任理事国であるアメリカがこういうことをやるんだということをですね、
00:11:59これを力による平和と言ってしまっていること自体がやっぱり大問題だと思うんですね。
00:12:04やっぱりその原爆になぞらえた話だって、これはやっぱり日本政府は抗議をちゃんとしなきゃいけないと思いますし、
00:12:13やっぱり矢部中さんもおっしゃったみたいに、これによってパレスチナの報道がすごく少なくなってきていることも、
00:12:19一方でやっぱり懸念しなきゃいけないことであるというふうに、いくつもに国際法をやっているものとしてはですね、
00:12:27なんか本当に突っ込みどころがどこからしていいか分からないぐらいの状況ですね。
00:12:31そうですね。畠山さんどうですか。
00:12:34本当にアメリカがイランを、しかも核施設を攻撃したということが、ものすごい衝撃を持って受け止められるべきで許されないと、
00:12:45それは私が主観で許されないと言っているのではなくて、国際規範に照らして許されないということだと思うんですね。
00:12:51これまで例えばIAEA国際原子力機関も総会決議で繰り返し、民生用の原子力施設への攻撃は、
00:12:59グレン検証に照らしても国際法に照らしてもIAEAの規約に違反するんだということも含めて繰り返し言ってきたのは、
00:13:08やっぱり核施設を攻撃しないという国際規範が大事だし、攻撃されてしまったら取り返しのつかない放射能被害が出るかもしれないということがあるからだと思うんですね。
00:13:18そうですね。で、谷口さんもおっしゃいましたけれども、核開発の疑惑、核兵器の開発の疑惑があるからという大義を掲げて攻撃というのは、
00:13:26イラク戦争の失敗例があって、国内世論いろいろありますけれども、アメリカの中でも支持政党の違いはあれど、
00:13:34今回半分以上の人が攻撃に反対という数字も出ているんですよね。なので疑惑があるのであれば、とにかくIAEAによる査察に基づいて、
00:13:43外交交渉をすべきだということを強調してもしきれないという感じかなと思います。
00:13:51続いてはこちらもトランプ大統領一職になりましたNATO首脳会議について、杉浦さんからお願いします。
00:13:58お伝えします。火曜日に始まったNATO首脳会議で異例の交遇を受けたトランプ大統領。
00:14:05一方で加盟国に迫ったのは国の財政を揺るがすような防衛費の増額です。
00:14:13水曜日、国賓のように艦隊され、ご機嫌な様子のトランプ大統領。
00:14:26今回、オランダで行われたNATO首脳会議で見えたのは、トランプ大統領への過剰なまでの配慮でした。
00:14:36晩餐会でもNATOのルッテ事務総長が持ち上げます。
00:14:43一方で、こんな配慮もありました。
00:14:58今回、首脳会議にジャケット姿で現れたウクライナのゼレンスキー大統領、NATO加盟を強く要望していますが、今回、NATOはロシア寄りとされるトランプ氏に配慮してか、ウクライナ侵攻を主要な議題にしなかったのです。
00:15:18会議後の声明でもロシアへの非難さえありませんでした。
00:15:30こうした弱腰とも取れる姿勢に、記者からは厳しい質問が飛び出しました。
00:15:36NATOがトランプ氏に配慮する理由とは、NATO首脳会議でのトランプ氏への過剰なまでの配慮。
00:15:55事務総長には、記者から厳しい質問が飛びます。
00:15:59実は、トランプ大統領はNATO加盟国に対し防衛費の増額を要求、揺さぶりをかけ続けていました。
00:16:25年明けから求めているのはGDP比5%の防衛費に増額すること。
00:17:03今まで求された5%の防衛費増額は、国の財政に影響しかねない莫大なもの。
00:17:17スペインではトランプ氏の要求に抗議デモが起こっていました。
00:17:33結局、NATOは加盟32か国が要求された防衛費の増額目標に合意。
00:17:45トランプ氏は合意早々にイギリスはアメリカから核を搭載可能な戦闘機F35Aを12機購入する計画を発表。
00:18:13トランプ氏の要求に応じた形のNATO。
00:18:35しかし、これは対岸の火事ではありません。
00:18:39首脳会議を終え、トランプ氏がアメリカに帰国したその日。
00:18:44突然、日本にも突きつけられたGDP比5%の防衛費の増額。
00:19:03日本政府は果たして日本との交渉も始まるのか、トランプ政権を巡る悩みの種がまた1つ増えた形です。
00:19:19乱暴な議論ですけれども、このまま世界は防衛費増額に動き出すのか、そもそもそんなことが可能なのか、さらに詳しく見ていきましょう。
00:19:31こちらは今回のNATO首脳会議の様子を描いた風刺画です。
00:19:37王様の玉座に書かれたのはトランプの文字。
00:19:42ウェイターが持つのはトランプ氏好物のマクドナルドとコーラ。
00:19:47NATO首脳たちがいかにトランプ氏に気を遣っていたかを示しています。
00:19:52今回の首脳会議はまさにトランプ劇場。
00:19:56NATOのルッテ事務総長はトランプ氏に対し、あなたは何十年もの間、どのアメリカ大統領もできなかったことを成し遂げるでしょうと持ち上げてみせました。
00:20:08そして加盟国はついにトランプ氏が求めた防衛費の目標をGDP比5%で合意したのです。
00:20:18しかし、この5%という目標は加盟国の多くにとって財政的に実現が困難です。
00:20:26NATOはロシアに対抗する軍事同盟ですが、各国の足並みはそろっていません。
00:20:33ロシアに近いポーランドなどは従来の目標である2%をはるかに超えていますが、地理的に遠いスペインやイタリアは2%すら下回り、大幅な増額には焼却的です。
00:20:48スペインのメディアによると、5%を達成するには年間13兆円以上の予算が必要で、これは国が負担する医療費に匹敵するといいます。
00:21:03スペインの首相は、我が国にとってロシアは差し迫った脅威ではないと発言していて、今回免除を求めましたが、これにトランプ氏は激怒。
00:21:45防衛関連費には道路や港といったインフラ整備やサイバー対策なども計上でき、範囲を広げて目標を達成しやすくした形です。
00:21:57こうした中、ホワイトハウスは、日本などアジア太平洋地域の同盟国も、防衛費をGDP費5%に引き上げることが可能だとの認識を示しました。
00:22:13昨年度、1.6%、8.9兆円の日本がそれを実現すると、予算はおよそ30兆円に膨らみ、これは社会保障費の8割に相当します。
00:22:27国際社会はこの高いハードルを超えられるのでしょうか。
00:22:33実は、今回のNATOの合意には、2029年に見直されるという注目すべき一文が盛り込まれました。
00:22:41これは、トランプ大統領が任期を終える年にあたります。
00:22:48防衛大学校の広瀬教授は、加盟国の中には、トランプ後に目標が下方修正されることを見越して、今は同盟の結束を優先し、財源を先送りにしている国もあるのではないかと指摘します。
00:23:03それにしても、NATO首脳がトランプ大統領に、ここまであからさまに顔色を伺うものかと驚きましたよね。
00:23:13山中さん、各国がこれで軍事力増強を進めていくであろう、この事態、どう見ていらっしゃいますか。
00:23:19今は、世界的に防衛費を引き上げると、これが大事なことだとか、いいことだというような感じが印象としてあるんですけれども、
00:23:30先ほど、国際法の支配が揺らいでいると、それからこれは軍備拡張なんですよね。
00:23:37そんな世界が本当にいいんですかということから言うと、国連を作った1945年に、やっぱり戦争は駄目なんだよということで、
00:23:48ああいう格好で作って、軍縮もやらなきゃいけないということを言ったわけですよね。
00:23:53非常に危ういのは、GDP比という言葉が危ういんですよ。
00:23:56イメージが湧かないでしょ。
00:23:581%、2%にするという時も、日本であまり議論がなかったんですけど、
00:24:02すごいことなんですよね。5.5兆円を11兆円にすると、それを3%、5%、とんでもない数字になるわけですよね。
00:24:10なんで今回、NATOの国々がああやってやったかったら、やっぱり彼らにとってみればね、切実なんです。
00:24:18これ、今、異常事態がヨーロッパで起きていて、何かというと、ロシアの防衛費、GDPで7.05%、7%超えているんですよ。
00:24:29すごいですね。
00:24:30これはもう異常な事態なんですね。それだけやっぱり怖い。ロシアが怖いと。
00:24:35だから、トランプを何とか引き止めなきゃいけないと。
00:24:39なかなか難しい。NATOについて、あんまりいい気持ちを持っていないから、何とか引きつけようと、こういう努力ですよね。
00:24:46ところが、アジアについて見ますと、もちろん中国、軍事費、あるいは国防費、どんどん強化していますよね、国防力を。
00:24:55よく見てみますと、中国のそれこそGDPでいきますと、防衛費、1.71%なんですよ。それに核の関係を入れると、2%ぐらいとか言われていますけれどもね。
00:25:07かつ、中国とアメリカを見ますと、トランプさんは何を言うかと、習近平さんと俺は仲がいいんだと、ちゃんとやっていくんだと、あるいは北朝鮮についてもですよ、ボガは絶対これは反対なんですけれどもね、トランプさんが言うのは、北朝鮮はもう核保有国なんだと言うんですよね。
00:25:24だから、要するにヨーロッパで起きていることと、日本が起きていること、全然アジアが起きていること、全く違うのと。
00:25:30だから、日本があんまり慌ててですね、さあ、なんかしなきゃいけないと、向こうから3%、5%と言われたらどうするんだと、慌てることはない。
00:25:38むしろ、ちゃんとですね、トランプさんに、あなたよく分かってますかと、分かっていると思うけれどもね、日米安保条約、もちろんあなたが守ってくれるのはありがたいけれども、我々基地を提供してますよねと、これは日本を守るためであると同時にですね、アメリカの世界戦略にもですね、大きな役割を果たしている、よく分かっている。
00:25:59それを日本も随分財政負担してますよと、その辺のことをね、堂々と言えばいいと思います。
00:26:05松原さん、どうでしょう。
00:26:06そうですね、ルッテ事務総長、NATOの、オランダで最長の首相なんですよね。
00:26:12だから、老廉な政治家だからこそ、ああいう歯の浮いたことも言えるんじゃないかなと。
00:26:17ただ、大接待大会みたいで、相当気持ち悪い世界ではあるように聞きました。
00:26:21ただ、それともヨーロッパはですね、トランプ氏に合わせているだけじゃなくて、やはり核以外にはできるだけ自分たちで防衛体操を築こうじゃないかということを真剣に模索し始めているし、
00:26:35あるいはウクライナ支援は今回やらなかったけれども、そのすぐ後のEU会議でやっぱり必要なものをやっているんですね。
00:26:40じゃあ、日本はどうなのかと。
00:26:41私は最近の日本の外交を見ているとですね、こういう防衛の問題も自分たちに弾が飛んでこないように、つまり出る国にならないように、つまり出る国になるとトランプ氏が睨まれるかもしれない。
00:26:53というので、息を潜めて、すごい気を使っているように見えるんですね。
00:26:57例えば、イスラエルがイランに攻撃したときに、最初はイスラエルを批判していたのに、
00:27:02避難していたのにG7になると、イランを一方的に批判する、共同声明に賛同する。
00:27:09あるいはウクライナ支援についても、どうも最近政権は消極的なと私は思います、発言も含めて。
00:27:16と同時に、日本人がトップを務める国際刑事裁判所、ここも危機なのに助けようともしていないわけですね。
00:27:23私、トランプ氏はああいう人だから、合わせるところを合わせればいいと思うんですよ。
00:27:27ただ、日本の背骨というのはどこにあるんだと。
00:27:29だから、やっぱり防衛費の問題も含めて、やはり受け身だけじゃない外交、
00:27:34これをきちんと私は日本はやってほしいなというふうに思います。
00:27:39次は、参院選の前哨戦と位置づけられました東京都議会選挙について見ていきましょう。中西さん。
00:27:48先週日曜日に行われた東京都議会議員選挙。
00:27:52自民党が歴史的大敗を期した一方で、初めて議席を獲得した政党が登場。
00:27:59背景に何があるのでしょうか。
00:28:07まばらな拍手の開票センター。
00:28:09自民党は議席を大幅に減らし、過去最低の21議席となりました。
00:28:15歴史的大敗を受け、石破総理は。
00:28:21非常に厳しいご審判をいただいたと思っておりますが、われわれとして、どのような訴えが届かなかったのかということをきちんと分析をして、今後に生かしていかねばならない。
00:28:37さらに公明党も36年ぶりに全員当選を逃す異例の事態。
00:28:43一方で、
00:28:45最多の31議席を獲得したのが、小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会。
00:29:00対する野党では、立憲民主党が議席を17に伸ばし、野党第1党に踊り出ました。
00:29:20一方、共産党は14議席にとどまり。
00:29:25日本維新の会は6人全員が落選。
00:29:30さらに、石丸新党再生の道も、議席は獲得できませんでした。
00:29:46こうした中、都議会で初の議席獲得となったのが、国民民主党と賛成党です。
00:29:53国民民主党の掲げる政策に対する期待が予想以上だったなと。
00:29:59初挑戦でしたけれども、4人中3名が当選ということで存在感を示せた。
00:30:06自民党の大敗と一部野党の躍進が際立った今回の選挙。
00:30:11選挙当日に行われた出口調査によれば、自民支持層のうち、自民候補に投票したのは53%にとどまりました。
00:30:21なぜこのような結果となったのか。
00:30:29選挙の情勢調査などを手掛ける専門家は、こう分析します。
00:30:33自民党がもともと持っていた支持層を、ここ数年、やはり手放すというか、だんだん剥がれるような状況になっていて、
00:30:43国民民主党とか賛成党の方に今流れているという、そういう現象が起きていると。
00:30:50例えば、世田谷選挙区を見てみると、前回選挙と比べ、自民党と立憲民主党が合わせて3議席減らした一方、
00:30:59賛成党、国民民主党、都民ファーストの会が、新たに議席を得た形です。
00:31:07賛成党は日本人ファースト、国民民主党は手取りを増やす、といった分かりやすいスローガンを掲げ、
00:31:16SNSで支持を集めたとみられています。
00:31:19これは、既成政党、特に今の自民、公明、与党に対するNOという意思表示は多分に含まれると思います。
00:31:26やはり物価が高いと、あとは失業率が高いと、この2つはやっぱり政権与党にとって基本的に逆風です、マイナスです。
00:31:35それぞれの層を代表する政治勢力が、これからある意味多党制を形作っていくみたいな、
00:31:41そういう時代に変わってきているのかもしれないなと思うんですよね。
00:31:47参院選を間近に控えた昨日、
00:31:49石破総理は都議選で初めて議席を獲得した参政党などを念頭に、警戒感をあらわにしました。
00:32:10参院選は7月3日木曜日に公示されます。
00:32:13では今回の都議選から見えてきたものを、改めて中西さん、まとめてください。
00:32:20今回の都議選で目立つのは、自民党が9つ議席を減らし、公明党も4つ減らすなど、
00:32:29国政の与党に厳しい結果となったことです。
00:32:33一方の野党は、立憲民主党が5議席増やしたほか、
00:32:38選挙前に議席を持っていなかった国民民主党が9議席を獲得、
00:32:43同じく賛成党も3議席を獲得しました。
00:32:46自民党が大敗する一方、国民民主党や賛成党が躍進した背景について、
00:32:53JX通信の米重さんは、ネット地盤の影響があったといいます。
00:32:59このネット地盤というのは、従来の選挙活動ではなく、
00:33:04SNSの発信力やインフルエンサーの支援などを基盤にした選挙活動を指すそうです。
00:33:09そのネット地盤の中では、有権者に届きやすい訴えを展開する政党に票が集まりやすい傾向があります。
00:33:20SNSの利用割合が高まるにつれて、その傾向は強まると米重さんは指摘しています。
00:33:25一方で、ネットやSNSでは、自分に近い意見が表示されやすい、
00:33:31いわゆるフィルターバブルとなる傾向が知られていますが、
00:33:35総務省でこの認識があるかどうか海外を含めて調べたところ、
00:33:41よく知っている、どちらかといえば知っていると答えた割合は、
00:33:45アメリカでは65%、中国では69%となったのですが、
00:33:52日本では46%にとどまっているのです。
00:33:57以上です。
00:33:58ネット地盤が選挙に与える影響は急速に大きくなっていますけれども、
00:34:03参院選も見据えて、畠山さんどう見ていらっしゃいますか。
00:34:07自民党は大きく議席を減らしたということで、
00:34:10有権者が自民党に脳を突きつけた形になったんだと思います。
00:34:14ありがとうございます。ただ、自民党開票日、その日のうちに、
00:34:18無所属で当選した議員を3人追加公認していますよね。
00:34:22その中には裏金議員もいわゆるいました。
00:34:25自民党とは出さずに通りやすい無所属で選挙に臨んで、
00:34:28当選したら公認する。
00:34:30野党からは非公認の偽装というふうな言葉も出ていましたけれども、
00:34:35その通りだと思います。
00:34:36それから今回第1党に返り咲いた都民ファーストの会、
00:34:40特別顧問小池由里子さんですけれども、
00:34:42金曜日でしたかね、次の参議院選挙では、
00:34:46自民公明両党の候補を推すというふうにおっしゃっていました。
00:34:50そうすると結局、自民党に引っ張られる政治、
00:34:53自民党的な政治からは何も変わらないという、
00:34:57有権者の思いがないがしろにされているなというふうに思います。
00:35:01もう一つだけ別の視点で言うと、今回都議選の期間中もその直後も、
00:35:05日本人ファーストとか、大学院生の奨学金を日本国籍に限定するとか、
00:35:11あるいは移民政策反対とか、
00:35:13人目を引くフレーズで、
00:35:15排外主義とか国粹主義みたいなものを煽って表につなげるというような動きが、
00:35:21かなり目立ってきている印象があります。
00:35:23この波で、おそらく参議院議員選挙に突入していくんだろうなというふうに思うんですけれども、
00:35:29やっぱりもうすでに私たちの周りには、
00:35:31共に暮らす社会を分かち合う外国人とか外国ルーツの人がいるということを思うと、
00:35:37こんなことを聞かせ続ける選挙でいいのかなというのは思いますし、
00:35:42いけないよなという思いを強くします。
00:35:45松原さんどうでしょう。
00:35:46そうですね。選挙の前には備蓄前のことで、
00:35:49自民が少し上がったんじゃないかとか、
00:35:51国民民主が支持率を減らしたんじゃないかとか、
00:35:53いろんな見方があったけど、結局蓋を開けてみると、
00:35:56政治と関連の問題で自民党に厳しい目を向けられた前回の衆議院選挙と、
00:36:01基本的に同じ流れになっているんですね。
00:36:04ということは、参議院選挙までこういう流れが続くかもしれないと。
00:36:08これは後藤健次さんなんかもおっしゃっているんですけど、
00:36:10普通、政権選択選挙というのは衆議院選挙だと。
00:36:13ただ今回は参議院選挙がまさに政権選択選挙になるかもしれないと。
00:36:18だからこそ、つまり、もし参議院も少数与党になれば衆参になりますから、
00:36:25政権交代の土壌ができてくる。
00:36:26だからおそらく水面下で連立の模索が始まっているだろうし、
00:36:31もし少数与党に参議院がならなくても、
00:36:35連立の強化という動きが出てくるんだろうと思います。
00:36:38ただ私は、これから日本もこれだけ価値観が多様化してくれば、
00:36:44いくつかの政党が連立を組む時代が当然のような時代になるんじゃないかなというふうに思うんですね。
00:36:50ただ今のように手柄争いに周囲するような小さな政治になるんじゃなくて、
00:36:56どうしたら中長期の問題に取り組めるかと。
00:37:00どうしたら総理とした連立を組めるのかということなんだと思うんですよね。
00:37:05だから今後の政治の流れ、その方向性を決める上でも、
00:37:09次の参議院選挙というのは日本にとってとても大切な選挙になるんだろうなというふうに思います。
00:37:13おっしゃるとおり、本当に中長期を見据える視点というのが本当に求められますよね。
00:37:19では、この1週間を振り返ってまいりましょう。
00:37:226月23日月曜日です。
00:37:29県民の4人に1人が命を落とした沖縄戦。
00:37:33沖縄はこの日、戦後80年の慰霊の日を迎えました。
00:37:38玉城知事は平和宣言で、
00:37:40沖縄戦の実装と教訓を、世代を超えて守り続けていくことは、私たちの使命ではないでしょうか。
00:37:51石破総理もあいさつに立ちました。
00:37:56先月、歴史認識をめぐり波紋が広がりました。
00:38:11姫百合の塔の展示内容について、自民党の西田昌司参院議員が、歴史の書き換えだなどと発言したのです。
00:38:22今回、石破総理が式典後に向かったのが、その姫百合の塔でした。
00:38:27異例の日に、現職の総理が訪問するのは、実に30年ぶりです。
00:38:35ここに来て、自分でインプットするというのは、それはそれでいいのかなとは思っているので、別に嘘を書いているわけではないので。
00:38:46石破総理は、戦争の悲惨さについて語ったものの、西田氏の発言については言及しませんでした。
00:38:55矢部中さん、戦後80年、沖縄慰霊の日に思うことがありましたか。
00:39:01そうですね、たまたまだったんですけどね、先週、仕事で沖縄に行くことがあったんです。
00:39:06その際に、姫百合の平和記念治療館とかをしていただいて、それでいろんなお話も伺ったんですね。
00:39:14改めて、沖縄の方々が、本当にひどい災難、非常な苦しさというのを改めて思い知りましたし、
00:39:27たまたま寺小屋の学生が、私、周りにいるものですからね、6月23日で知っているかと聞いたら、やっぱりですね、ほとんどは知らないんですね。
00:39:36だから、どうやってその沖縄戦の実態を若い人にもつなげていくか、今、沖縄の中ではですね、アメリカの基地がたくさんあってと、まだあってですね、異常な負担を敷いているということも含めて、
00:39:50しっかりとみんなでそこを分かって、その上でこれから進んでいかなきゃいけないと思いました。
00:39:56沖縄戦ではね、軍は国民、住民を守らなかったという事実を教訓にしていかないといけないんですけれども、その歴史を歪める議員も一部いるんですよね。
00:40:07谷口さんはどうご覧になりました?
00:40:09私も実は先々週沖縄にいてたんですけれども、沖縄の皆さんから聞いた言葉というのは、戦後80年は沖縄にとってはずっと地続きなんですという言葉でした。
00:40:21で、95年、30年前に、3人の米兵による少女暴行事件が起きて、96年に当時の橋本龍太郎総理が、沖縄の痛みを国民全体で分かち合うという談話を発表したんですけれども、
00:40:39果たしてそうなってきたかということをですね、例えば歴史認識にしてもですね、政治家の発言を聞いていてもすごく思うわけですね。
00:40:47そうですね。だから日常的に、物理的に、そして過重に日米同盟を負担している場所である沖縄に対して、
00:40:57我々が一体何を今思っているかということをちゃんとメッセージとして伝えなきゃいけない。
00:41:02痛みをちゃんと分かち合っているのであれば分かち合っているということを伝えなきゃいけない。
00:41:06でも分かち合えているのかというところだと思うんですね。
00:41:08尾長さんがですね、日米同盟を支持しつつ、基地が一向に是正されていかないことをイデオロギーよりアイデンティティーとおっしゃったんですよね。
00:41:18やっぱりなんかそのような言葉をですね、ちゃんと戦後80年ということも、地続きのことを私たちも捉えないといけないと思っています。
00:41:25畑山さんいかがでしょうか。
00:41:27実は私も週末挟んで4日間沖縄行ってたんですけれども、もたもたもなんですけど、
00:41:33今回米軍が最初に上陸したと言われているケラマ諸島とか、そっちの方まで足を伸ばしてきたんです。
00:41:40各所で体験者の方とか、現地でずっとガイドされている方の話を聞かせてもらったんですけれども、
00:41:45やっぱり住民目線で語られる沖縄戦っていうのは、
00:41:49やっぱりあの戦争で国や軍が人々に押し付けた、想像を絶する不条理みたいなものをものすごく木彫りにするんですよね。
00:41:58強制集団死、いわゆる集団自決の話も、やっぱり米軍の攻撃に追い詰められてっていうようなことも言われますけれども、
00:42:05実態としては日本人であるならば捕虜になる前に死ぬべきだっていう徹底した公民化教育があったっていうようなことなんかも教えてもらったわけですね。
00:42:14そういうかつての日本の醜い歴史っていうようなものを否定する政治家もVTRの中で出てきましたけれども、
00:42:23やっぱり沖縄の声を聞くべきだというふうに思いますし、
00:42:27矢部中さんおっしゃったように、今もその上で今も米軍基地を押し付け続けている本土の政治の在り方っていうのを見直していかなければいけないと思います。
00:42:361週間を続けます。6月24日火曜日です。
00:42:40この日逮捕されたのは、名古屋市の小学校教員、森山雄二容疑者です。
00:42:49女子児童の下着を盗撮した疑いです。
00:42:54森山雄二は、校長・教頭に次ぐナンバー3、
00:42:59クラスの担任ではなく校外学習の引率などを務める教員で、
00:43:04学校行事での子どもたちの写真撮影も担っていました。
00:43:10勤務していた小学校の校長は、逮捕前の様子について。
00:43:14警察の呼び出しがあるかもしれない。
00:43:19その時に、森山が言ったのは、何が何だかわからない。
00:43:25森山容疑者は、さらに盗撮した画像をSNSのグループチャットで共有していた疑いも持たれています。
00:43:36その共有相手は、横浜市の小学校教員。
00:43:40森山容疑者は、盗撮画像を共有するグループチャットを管理していて、
00:43:45参加していたおよそ10人全員が、小中学校の教員とみられているのです。
00:43:51いやー、谷口さん、言葉がないんですけれども、これ。
00:44:07いや、もう怒りしかないですよね。
00:44:08学校は安全な場所だと思って預けているのに、
00:44:11それが危険な場所であるということが、今回すごい、ちゃんとわかったわけで、
00:44:15来年末から、日本版DBSと言われる、子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴の紹介を義務付ける法律が施行されるんですけれども、
00:44:26これって事後なんですよね。
00:44:28私、やっぱりすごい今思うのは、包括的性教育がすごく大事なんじゃないかなと思っていて、
00:44:34その一点は、犯罪、今回下側の先生たちがちゃんと性教育を学び直して、
00:44:40子どもたちのプライベートゾーンというのがどこなのかとか、
00:44:46性犯罪というのがいかに尊厳を傷つけるかということを、
00:44:49ちゃんと学び直してもらいたいということと、
00:44:52子どもたちに自分の性に関わることとか、
00:44:56写真を撮る立場にあった先生だったというのもあるんですけど、
00:45:00嫌なものは嫌だと、脳ってちゃんと言えるというための性教育というのをすべきだと思うんですね。
00:45:06だからそういう意味で、二重にやっぱりちゃんと性について教える仕組みというのを、
00:45:11学校でも整えてもらいたいなと思います。
00:45:15では、6月25日水曜日です。
00:45:21この日行われたフジテレビ親会社の株主総会。
00:45:25数々の不祥事に冒頭から、
00:45:28中井正弘氏による性加害問題とその後の対応で、
00:45:48経営陣の大幅刷新を余儀なくされたフジメディアホールディングス。
00:45:52富士川の取締役候補に対し、
00:45:58大株主のファンド、ダルトンが独自案を提出。
00:46:03新経営陣の顔ぶれに注目が集まっていました。
00:46:08今回選任された取締役は、
00:46:11富士川が提案した11人、
00:46:14ダルトン案からは1人も選ばれませんでした。
00:46:18出席した株主は、
00:46:19経営陣の刷新で事態は落ち着くのか。
00:46:44しかし今週、さらなる不祥事が明らかになりました。
00:46:47オンラインカジノ問題で、
00:46:50富士テレビの社員が逮捕や書類送検されたのです。
00:46:56逮捕された鈴木容疑者の供述によると、
00:46:59賭け金の総額はおよそ3億円に上るといいます。
00:47:06相次ぐ不祥事に、
00:47:07株主からは、
00:47:09企業体質が改善されていないなどといった批判も、
00:47:12新たに社長に就任した清水氏は、
00:47:17この1年間でどこまで本当に変えられるか、
00:47:22ということをやりきらないことには、
00:47:25今のこの状況を乗り切ることはできないと思っています。
00:47:29国が行った生活保護費の引き下げ。
00:47:40この日、最高裁が初めて統一判断を出し、
00:47:44引き下げは違法としました。
00:47:46生活保護の支給額をめぐっては、
00:47:51国が2013年からの3年間で、
00:47:54デフレによる物価の下落などを理由に、
00:47:57最大10%引き下げていました。
00:48:01この引き下げに対し、
00:48:02受給者らは、
00:48:04健康的で文化的な生活を保障した
00:48:06生活保護法に反しているとし、
00:48:09全国で提訴、
00:48:11交際レベルで判断が分かれていました。
00:48:14今回、最高裁は、
00:48:17厚生労働大臣の判断には、
00:48:19家庭と手続きに、
00:48:21過後、欠落があったと言わざるを得ないとし、
00:48:25引き下げを取り消し、
00:48:27一方で受給者側の賠償請求は退けました。
00:48:39統一判断が示されたことで、
00:48:41同様に起こされている裁判への
00:48:43判決にも大きな影響を与えることになり、
00:48:46今後、国は対応を迫られることになります。
00:48:52この支給額の引き下げなんですけれども、
00:48:55当時、政権に復帰した自民党の公約でもありましたが、
00:49:00生活保護を受けるのは国民の権利であるということは、
00:49:04確認しておきたいと思います。
00:49:06松原さん、今回の判断どう見ましたか。
00:49:08今回の判決は、政権への忖度にノーといったような判決と言っても、
00:49:15私はいいと思うんですね。
00:49:16今おっしゃったように、当時、生活保護のバッシングがあって、
00:49:20自民党が生活保護を10%下げるというのを公約に掲げて、
00:49:24その後、乖離財団安倍第二次政権の下で、
00:49:28厚労省が公約に合わせるかのように、
00:49:33最大10%だったんですかね、引き下げの方針を出したわけですね。
00:49:36つまり、その手続き、計算方法の手続きが違法だというのが、
00:49:42今回判決で出た。
00:49:43実は生活保護というのは、
00:49:46対象になっているにも関わらず、
00:49:48もらっている人が実は日本は少ないという数字があるんですね。
00:49:51これ、分からないんですけど、
00:49:53例えば、もらうときのいろんな条件があって、
00:49:56例えば三振党の親族まで問い合わせが行くとか、
00:50:00車は持っちゃいけないんだ、原則的にはとか、いろいろあってですね、
00:50:04あるいは冷たい視線なんかもあるという、
00:50:05いろんな意味でハードルが高くなっているんじゃないかなと、
00:50:09もっと優しい国で日本はあってほしいし、
00:50:11今回の判決を機に、もう一度生活保護のありよう、
00:50:15もう一回考え直してもいいんじゃないかなという気がしています。
00:50:18おっしゃるとおりですね。
00:50:20風を読むです。
00:50:21トランプ政権による突然のイラン攻撃で、世界が大きく揺れ動く中、戦争犯罪などを裁く国際刑事裁判所、ICCの所長が、その思いを語ってくれました。
00:50:34イラン攻撃を正当化するトランプ大統領、
00:50:52ヘグセス国防長官も、自分たちの攻撃を誇示するアメリカ、
00:51:04しかし今回の攻撃については、国際法違反と批判する声も上がっています。
00:51:11こうした中、今回の攻撃に注目したのが、戦争犯罪などを裁くICC、国際刑事裁判所の赤根智子所長です。
00:51:24現在、そのICCは、判事4人がトランプ政権からアメリカ国内の資産を凍結されるなどの制裁を受けています。
00:51:45その理由は、ICCが、戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで、
00:51:55イスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を発行したことなどにありました。
00:52:08今回インタビューに答えてくれた赤根さんは、トランプ政権による制裁について、
00:52:13制裁を受けた判事の言葉を引用しながら、こう意気取ります。
00:52:36彼女は泣きながら言っていたわけですけれども、こんなことが許されていいのでしょうか。
00:52:43また、赤根さんは、こうしたアメリカの圧力によって、加盟する各国の協力が得られなければ、
00:52:51ICC自体が立ち行かなくなるとの危機感を抱いています。
00:52:57さらに、赤根さん自身もロシアから指名手配されています。
00:53:022年前、ロシアが占領したウクライナ地域から、子どもを不法に移送したことが、
00:53:10戦争犯罪だとして、ICCがプーチン氏に逮捕状を発行したからです。
00:53:17これに、ロシアのペスコフ大統領報道官は、言語道断だと猛反発。
00:53:22ロシア当局は、赤根さんを含むICCの判事3人を指名手配したのです。
00:53:31ロシアに入国すれば拘束されかねない状況に、去年6月、一時帰国した赤根さんは、
00:53:39政治的圧力に関して申し上げますと、ICCの職員、裁判官、一同、これらに復してはならないという気持ちで、
00:53:53毎日の裁判業務に向かっていると。
00:53:58国家間の紛争を取り扱うICJ、国際司法裁判所とは違い、
00:54:04戦争犯罪などを引き起こした個人に逮捕状を発行するICC逮捕状が出た人物について加盟国は身柄を引き渡す義務があり実際に逮捕され審理が進んでいる例もあります。
00:54:22国内の麻薬犯罪に対し、容疑者殺害も厭わない強硬な取り締まりを行ったフィリピンのドゥテルテ前大統領。
00:54:37当時フィリピンは加盟国だったこともあり、ICCは捜査を開始し、
00:54:58今年3月、人道に対する犯罪の容疑で逮捕状を発行。
00:55:02フィリピン政府がドゥテルテ氏を逮捕し、オランダのハーグに移送され、裁判に向けた手続きが進められています。
00:55:10その一方で、大国であるアメリカ、ロシア、中国は、ICCに加盟していません。
00:55:22こうした大国不在の状況が、今、世界に混乱を招いています。
00:55:29今、世界は国際法を無視し、トランプ大統領が評判するような、
00:55:56力による平和がまかり通る現実があります。
00:56:00しかし、ICCの権限が及ぶのは、基本的に国連の3分の2以下の加盟国に限られており、
00:56:10茜さんはそのことにじくじたる思いを抱いています。
00:56:14イラン爆撃については、何か捜査をするべきだというような機運というのは、今、ありますか?
00:56:23管轄権が生じるのは、低悪国の地域で起きるか、低悪国の人が起こした場合なんですね。
00:56:32世界全体の大きな事件を、すべてICCが管轄権を持っているかというと、持っていないのが現状なんですね。
00:56:41アメリカもイランもイスラエルも、低悪国ではないので、管轄権がないんです。
00:56:49もっと低悪国を増やしていくということが大事なことです。
00:56:55しかし、茜さんは、こうした時代だからこそ、ICCの意義は大きいと、その重要性を語ります。
00:57:02国と国との戦争というのは増えていますし、力による支配というのが横行してしまうような世界にもなりかねない。
00:57:13ICCが最後の砦となって、戦争犯罪などを犯した人を処罰することによって、将来も法の支配というのを無にしないような努力をしていきたい。
00:57:26力による平和ではなく、あくまで法による平和を訴える茜さん。
00:57:34世界は今、その岐路に立たされています。
00:57:37今日お伝えしてきたニュースの中でも、法の支配が脅かされている状況、皆様本当にたびたび何度も言及していただきましたが、改めて矢部中さん、現状を見ていていかがでしょうか。
00:57:58本当ですね。今、法の支配が揺らいでいると。それからまた、国連自身が機能不全に陥っているということですよね。
00:58:09第二次世界大戦が終わって、さどうするんだといったときに、国連というのを作って、そこで力による武力行使というのは駄目なんだというようなことをきっちりと歌い上げたはずなんですけどね。
00:58:23今日それが随分揺らいでしまっていると。それがまさに国連の中で言えば、アンポリの常任理事国、ロシアのウクライナ侵攻から始まったんですけども、今回はそしてまたイランに対する爆撃ですね。
00:58:37イスラエルが行った。イスラエルのときは先ほどありましたけどもね、外務省も外務大臣団を出して、これは見とめられないんだと言ったんですが、直後にG7サミットではそういう雰囲気ではなくなったと。
00:58:49要するに法の支配対世界の中での力による現実というのがあるわけですね。
00:58:57そういう中で日本はやっぱり法の支配が大事なんだということは、ですからせっかくこの赤根所長が頑張っておられると、これは素晴らしいことですしね。
00:59:05日本自身も自分の安全保障を考えると、海洋の自由ということを中国に十分と言っていかなきゃいけない。
00:59:14そういう意味でも大事な法の支配というのを日本は先頭に立ってやっていかなきゃいけないというのは現実としてありますけれども、言わなきゃいけないと思います。
00:59:24そうですね。谷口さん、いかがでしょう。
00:59:26私は90年代後半に国際法の勉強を始めたんですけど、その時って国際法って世界の役に立つんだと思って、ワクワクして勉強を始めたんですね。
00:59:38今、国連の機能不全とか矢部中さんもおっしゃっていましたけど、国際法とか、皆さん万能という幻想を抱いておられるんじゃないかなと思うんですけども、万能じゃないからこそ人類が積み上げていかなきゃいけないことがたくさんあるんですね。
00:59:55それは対話であったりとか議論であったりとか。
00:59:58トラップさんが力による平和って言ったんですけど、こんな語義矛盾は世の中に存在しないと思うんですね。
01:00:03力っていうのはフォース、つまり武力なので、武力による平和っていうのはなくて、やっぱりそれは赤根さんがおっしゃったみたいな力は支配なんですね。
01:00:12なのでやっぱり法による支配っていうのが何者かということをですね、やっぱりなんで人類がそういうことを積み上げてきたかっていうことによって、私たちはやっぱりそこをちゃんと考えなきゃいけないのと、
01:00:22今もう一つのICJですね、の裁判所長もですね、岩沢雄二さんって日本人の方なんです。
01:00:29だからこの両方所長が日本であるっていうこと、日本の外交にとってどれだけプラスかっていうことも、
01:00:35これはもうちゃんとかみしめないとダメなことだと思うので、皆さん国際法を見捨てないでほしいなっていうのをすごく思います。
01:00:43はい。畑山さんどうですか。
01:00:45本当に当たり前のことになってしまうんですけれども、やっぱり力による支配というものは悲惨な状況を生むし、
01:00:52自国も世界も守らないっていうのが20世紀の世界の反省というか教訓だったと思うんですね。
01:00:58だからこそ力の支配が生む負、マイナスを法の支配で乗り越えるために様々な枠組みとか条約ができてきたと。
01:01:07例えば核兵器の問題でも核抑止が作用しているから核が使われないっていう見方もありますけれども、
01:01:13他方で核兵器不拡散条約とか核実験禁止条約とか、非核兵器地帯条約とか、核兵器禁止条約とか、
01:01:23本当に数え切れないほどの条約があったからこそ核の不使用が保たれてきたと私は思うんですね。
01:01:30なので法の支配って本当に人間の英知だと思うんです。
01:01:34なので大国と言われる国々が法の支配をないがしろにしようとすることは何度でも批判したいと思いますし、
01:01:41日本はそっちに流れるのではなくて、良心のある歯止めになってほしいと説に願います。
01:01:48チャイム原の支配でなく法の支配、松原さんどうでしょう。
01:01:51そうですね。私も去年10月に赤根省庁にインタビューしたんですが、
01:01:56眠れない夜はありますかと伺ったら、ありますと答えられた。本当に苦悩をされていましたね。
01:02:01確かにICCというのは限界があります。ただ、もしICCがなくなったらと、どういう世界になるんだと考えると、
01:02:09やっぱり裁かれる人は裁くべきだという、この戦後の人類の試みが失われてしまうわけですね。
01:02:15赤根省庁は一番弱い人を最後に救うのが法であり、ICCはそのためになるんだとおっしゃっていた。
01:02:22だから、裁かれる人が裁かれなければ、弱い人を救うことができないと。
01:02:26赤根さんのこの言葉こそが、私は法の支配の本質を語っているんだろうと思います。
01:02:33では、今朝はこの辺りで失礼します。
01:02:35ご視聴ありがとうございました。

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