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00:00東京都高齢のヘルスケアパビリオ。
00:07そこに置かれていた上品で美しいデザインのテーブル。
00:15このテーブルは鉄の廃材と吉野杉の木くず、そして分解され土に変えるプラスチックでできています。
00:35仕掛け人は町工場で働くこの夫婦。捨てるだけだった廃材がアイデアひとつで価値ある商品によみがえる。町工場の新しいものづくりは鉄を変えるてっぺんプロジェクト。万博出店までの道のりに密着しました。
01:00京セラドームのおひざ元。大阪西区九条。戦後復興を支えた鉄加工の町です。
01:26駅前の商店街は昭和初期には西の震災橋と言われるほど栄えましたが、近年は町工場の数が激減し、深刻な後継者不足に見舞われています。
01:41そんな九条に本社を構える田村商店。
01:53土木建築用の鉄筋や金属の加工。ボルトなどを作る町工場です。
02:05ところがエントランスに入ってみるとそこにはまるでおしゃれなカフェのような空間が広がっています。
02:18専務の田村ゆきてるさんそして妻の久美さん別名ひらめきおばけという久美さんのひらめき商品1つ紹介してもらいましょうすっごいもうほんとに軽いんですよもうもうあっちょこあっなくなってしまう。
02:37これをただ鉄のね板を切っただけっていうのをここに置くだけなんですよほんとに置くだけでもうほんとにどの角だからもう全然動かないんですよほんとに。
02:53田村商店は1951年に創業ゆきてるさんは大学卒業後商社に勤めていましたが当時大学生の久美さんと交際し卒業を待って結婚します。
03:09奥さんが大学を卒業するタイミングでその日に入籍しましたねもう社会に出る前にあのもうもう早く抑えようと。
03:2512年前に商社を辞めて家業に戻り父の死後は専務として兄と共に会社を経営そして3年前町工場の未来を考え大きな決断をしますそれが工場の作業場のリノベーション。
03:47絶対にやっぱ環境が良くないと働く人もそら来ないよなっていうのまあこれも絶対やったんです。
03:57手狭な中で作業場をあえて潰して本当にこう何もない空間っていうんですかね。
04:03皆さん最初すごいあの疑問に思ったでしょうしあの戸惑ったと思うんです。
04:10でもやっぱりあのこれが絶対に良いことだと思って突き進んだ。
04:15本当押し切らしてもらったというかここは。
04:19実際現場はかなり戸惑ったようです。
04:24初めはねもう使い僕らからしたら使い慣れてるところをねやっぱ手入れられるわけやからよくよくなってくれるのかなっていう心配で今ここあったやつがどこ行くんやろうみたいなそういうねちっちゃい心配もありながらいざできてみたらお客さん僕のお客さんからもすごい好評いただいて変わっていかなあかんということをやっぱり自分らどっかで持ち続けなあかんのかなっていうのをねやっぱそこでちょっと教わったような気もしましたね。
04:53おかえり。
04:55おかえり。
04:56おかえり。
04:57おかえり。
04:58こんにちは。
04:59こんにちは。
05:00おかえりだ。しんどかった?
05:02そのころ、二児の母として専業主婦をしていた久美さん。
05:07彼女のアイディアが夫を助けます。
05:12壁にある小物はすべて久美さん手作りのアイディア商品。
05:20ここについている一つ一つの部材がですね、これ全部廃材ですね。スクラップです。いわゆる。
05:27生ビールやロボットのマグネット、時計やクリスマスリースもすべて廃材。
05:36ちっちゃいクリップを大きくしてみようかっていうので、それでこう作ってみたら、これまた買ってくれるくださる方がいらっしゃって僕ら驚いているというか。
05:44これ何で使うんですか?
05:46これの一番面白いところは、何にも使えないっていう。
05:53工場を見に行く久美さん。捨てられる運命の廃材に、次の命が吹き込まれる瞬間です。
06:01こうして作ったものをインスタグラムに上げるとかわいいと評判になりフォロワーも急増。
06:20この取り組みを知って面白い廃材が出ると連絡をくれたり、廃材を持ってきてくれたりする町工場も。
06:35この日も廃材をもらいにある工場へ。
06:42ここは鉄板に穴を開ける工場。通常穴を開けると穴の部分は廃棄します。
06:51えー、ありがとうございます。こうやって貯めてくれるんですよ。
07:00マグネットの動物とかの目とかにね。
07:03これがそうなるよね。
07:06スクラップを貯める入れ物も二人にとっては宝箱。
07:12探す目がもう真剣そのもの。
07:16時計めっちゃ注文くんねんな。
07:28錆びた鉄板ないで出来はったんですよ。
07:33錆びがいいらしいんですよ。僕らは分かれへんねんけど。
07:36仲いいですよね。
07:40こんないい服ですよね。
07:43この廃材利用で知名度が上がり本業の方にも好影響。
07:50久美さんの廃材商品を見たさまざまな企業からコラボの依頼も入るようになりました。
07:58久美さんはいつもとっても明るくてポジティブで、みんなをいい意味で巻き込んでいくパワーがある方なので、そういう久美さんの人柄とか熱意とかに惹かれて人も集まってくるんじゃないかなと思ってます。
08:15そして取引のある信用金庫の目に留まり大阪・関西万博に出店することに町工場が世界へ羽ばたきます。
08:32田村家の食卓。忙しい2人の癒しはかわいい娘たち。
08:39何かストレス発散方法決めなあかん。
08:46ピアノとかあったら何で忘れる?
08:48ママやの。
08:49ママ見たら忘れる。
08:512人喧嘩したことないって言って、見たことない。
08:56ない。
08:57ずっと仲いい。
08:59パパはもう、なんか一個一個素早くて、やってって言われたことはちゃんとやるみたいな。
09:04ママはもう家でも外でもずっと楽しそうで笑ってて、将来ここで働いて、もっとママたちよりもすごいものを作りたいなあって。
09:23ひらめきおばけ2世が誕生するかもしれませんね。
09:29連結ブロックなんですけど。
09:36万博への準備開始。
09:39堺市の高校生のアイデアで生まれた鉄の廃材を使ったブロック。
09:44これを組み合わせることで、さまざまなものを作ることができます。
09:50これっていうよりかは、これがどう私のデザイン力でどう進化したのかっていうのを見せようかなという。
10:05ここは松原市にある鉄工所田村夫妻がやって来ました中に入るとこちらもイメージを覆す美しいオフィス
10:35三角水の植木鉢をはめて移動できる畑にするアン。
10:40その三角水を環境に優しいサステナブルな素材で作ってくれるのがこちらの会社なのです。
10:50いいね。だからSEGsありきなんだけれども、もともとデザインを追求しようとか、やっぱてっぺんらしさっていうのでやってるから、そうだよね。まさしく。楽しみだね。
11:05実はこの三角水、3Dプリンターで作ります。
11:10コレナガセンヌが導入した日本で数台しかないという最新式の3Dプリンターを見に行きました。
11:20素材は成分解析プラスチックで、最終的には水と二酸化炭素に分解されます。
11:29さらに、色をつけるため吉野杉の木くずをもらって素材に混ぜると、美しい薄茶色に。
11:38最新技術の導入も町工場の未来の形なのかもしれません。
11:45すごいですよね。ここがまず鉄工場の場所だと思えないですし。
11:57わがまま、気ままなアイデアを、こういう風に形になってるところを生で見て、ただただ感動してます。
12:06私どもとしてはもう万博って聞いただけでね、やっぱり心躍るところなんです。
12:15我々は受けて作っていくわけなんですけれども、こういった機会を持つと、考える段階で我々のプロフェッションの意見も導入してもらえたりとかですね。
12:24なかなかこういったゼロからっていうのは、実際にやっぱり非常に少ない稀なんですね。
12:29その中でこうやって参画させてもらえるっていうのは非常にありがたいですし、もうやりがい十分かと思っています。
12:333日後には万博出店を勧めてくれた信用金庫でのプレ展示会があります。
12:48サステナファーム、果たしてどんな風に仕上がるのでしょうか。
12:55プレ展示会当日。
13:02プレ展示会当日。
13:07こっちが人参のミニファームイメージ。
13:11こっちが葉っぱ物やね、レタスのイメージ。
13:16そこで収穫したやつを、この真ん中でバーベキューを楽しむっていう。
13:22これが万博にね、会場に並ぶと思うとちょっとワクワクしますよね。
13:28いよいよ展示会。
13:43サステナファームのコンセプトは伝わるでしょうか。
13:48食品サンプルの会社にも協力してもらい、準備も万全。
13:59設営されているときからものすごく気になっている。
14:03ちょっとね、何?
14:04いや、コンポストなんかなとかいろいろ考えてたんですけど。
14:08その農業とかになっているのがすごい素晴らしいなと思って。
14:13高評価。
14:16と思いきや、どこか浮かない表情の2人。
14:23なかなかね、鉄鋼匠が作っているっていうのが、
14:27みんな、いや、農家さんみたいな感じなのかと思うんですけど。
14:35残り2ヶ月。
14:37振り出しに戻りました。
14:39プレ展示会の1週間後。
14:452人を訪ねてみると、新しいコンセプトについての会議中。
14:52ちょっとやっぱ苦しかったかな、最後のほうは。
14:58いや、なんかね、帰ってきても、やった感がないというか、ちょっとなんかね。
15:03どよーん。
15:04もう立ってる、でも後半ぐらいからちょっとなんかもう悩ましい感じになっていって。
15:10やっぱり今回見せ方的には、パッと見て、鉄鋼匠の町工場の技術力とか、新しいものを作ったっていうPRには全くならなかったのかなって思って、ちょっと農業とかに走りすぎたのかなって。
15:29あとの展開のものが先に出てきちゃったからもう一回ちょっと原点に戻ってこれ自体のよさを伝えるような展示を作りたいなと思ったので。
15:42そして今回感じたもう一つの課題それは大きさと重さ鉄の土台が重くかさばるので土台をバラバラに分解して運べるようにしなければなりません。
15:595月、万博まで1ヶ月。
16:05ついにひらめきお化けがひらめきます。
16:10わからんよ。できるかわかんないんだけど、鉄筋があってこの先をネジにすることってできんの?
16:18ネジ?
16:19ネジはできるよ。
16:20上の三角下の三角鉄の棒3つっていう感じに分けれるようにしてこれやとしたらここにネジのくるくるくるくるってネジの何?ネジ切ってこっちもネジを切ってこう入れれるようにして両方ネジにして。
16:41理論的には可能とは思いながらもユキテルさんは悩んでいます。この方法にはある問題点があったからです。
16:57久美さんは縦の柱の上下にネジを切ろうと考えましたが棒の下に合わせてこの方向に回すと上も同じ方向に回ります下のネジは右回りですが上は左回りなのでネジが入っていきません分かります?
17:20だからやっぱりもしかしたらこれをネジ切りしてこっちは逆ネジにしなくちゃいわゆる右ネジ左ネジをナットに右左はあるのかな?そんな売ってるのかな?久しぶりにいや。
17:38この日2人はある場所へと向かっていました。
17:42ユキテルさんがゴッドと呼ぶ人物に会うためです。
17:46急な階段を上っていくと、まさに工具の要塞が。
17:56そこにいたのは1人の男性。
18:06そこにいたのは1人の男性。この人こそ町工場の守護神の異名を取る神園章一さん。電気分野にも精通しエスカレーターやエレベーターも全て手作り困った時に頼りになる先生です。
18:26さあトラ、そのうならネジ切るか?
18:30はい、お願いします。
18:32これが左の方に回した時に入ってくるんだよ。
18:383本で柱を作りたいんですよ。
18:40え?3本?
18:42今ちょっと試しやけど、3本ぐらいで。
18:56やっぱり違いますね。
19:06僕もあんまり左ねじってそんな見えへんけど。
19:10ユキテル君は僕の息子と同級ですから、結婚してからあとはなんか、よくダライコちょうだい。
19:20これへんのダライコ持ってくる。
19:22何するの?言うたらこれでオブジェ作ったりしますねとか言うよってから。
19:26えぇーとかって僕言うてたんですけど。
19:28早速、戻って試作品を作ります。
19:32まずは3本同時にうまく組み立てられるのか確認します。
19:38パッコで溶接してもらって。
19:48ちょっと、あんな、これで一回やってみます。
19:52照りまかし。
19:56入ってる、入ってる。
19:58ちょっと、ちょっとぐらいの方がいい。
20:00うん、ちょっと。
20:02あっ、これはちょっと、しんどりかな。
20:06This is the idea of a big one.
20:10It's a big one.
20:14The idea is that this is a big one.
20:23It's possible to do.
20:26This is the day, the two people get out of the day.
20:33It's a hotel room.
20:37It's a hotel room called the Yaki-tori Chains.
20:43It's a hotel room, and we're going to talk to a couple of times,
20:48and we're going to talk to a couple of times.
20:53I don't know how much it is, but I don't really like it.
21:00I don't like it.
21:05I think it's one of the most exciting things.
21:12It's really fun.
21:16今日も一日お疲れ様でした
21:30月万博展示まで1週間を切った
21:34この日についに展示品が完成しました
21:39ありがとう
21:41すいません
21:45First of all, Kami Zono-san-no-neji.
21:54It's a good idea.
21:58It's a good idea.
22:00It's a good idea.
22:03It's a good idea.
22:06It's a good idea.
22:10It's a good idea.
22:153D printer.
22:20It's a good idea.
22:25It's a good idea.
22:306月10日、出店当日の朝。
22:37最後まで細かく調整します。
22:47これまさに未来型です。未来型の滝の絵。
22:54ここまで来るとは思ってなかったよ。
22:57午前9時、いよいよ会場。
23:04町工場が世界に発信する時がやってきました。
23:10町工場のアイディアと技術の結晶が、いよいよ世界の人々にお披露目されます。
23:21私自身本当にこの仕事をしてて、めちゃくちゃ楽しいんですよ。
23:26やっぱり思い描いてるものが形になるって、こんなワクワクすることがないなと思うんで。
23:31そういった女性も町工場で働いたら楽しいんだよとか、新しい視点でどんどん発信していくことで、
23:39またこれからの楽しいものづくり業界が盛り上がるんじゃないかなと思っているので、
23:44発信を続けていきたいなと思っています。
23:47伝統的な職人の世界に我々であったりとか、若い方たちが新しいことを組み合わせていただいて、
23:56そこにイノベーションが生まれたら、ものづくりが盛り上がっていくだろうなと感じています。
24:03ご視聴ありがとうございました。

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