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00:00Dragon Ball
00:09Dragon Ball
00:11and One Piece
00:15It's a major Japanese movie in the world
00:22漫画翻訳の先駆けとされるのは異色の作品
00:32裸足の原
00:37英語で出版されたのは1978年
00:43原爆の被害に遭いながらも前向きに生きる少年が主人公だ
00:51英語だけではない。
00:56ロシア語やアラビア語など、25の言語に翻訳。
01:05昨年には作者の中澤圭司が漫画界のアカデミー賞で表彰された。
01:17翻訳に挑んだのは素人だらけのグループ。
01:26全ては伝説のアメリカ人との出会いから始まった。
01:47風の中のスバル。
01:52砂の中の銀河。
01:57みんなどこへ行った。
02:02見送られることもなく。
02:07草原の手がさす。
02:11街角のビーナス。
02:16みんなどこへ行った。
02:21見守られることもなく。
02:26地上にある星を誰も覚えていない。
02:31人は空ばかり見てる。
02:35目覚めよ。
02:40赤い空から。
02:42教えてよ。
02:44地上の星を。
02:47つまめよ。
02:49地上の星は。
02:51今どこにあるのだろう。
02:56新プロジェクトX挑戦者たち。
03:02今日はこの裸足の弦の物語です。
03:07漫画は全10巻あります。
03:11前半は広島で被爆した主人公の弦や家族が苦しみ、
03:18差別に遭いながらも生き抜くことがテーマです。
03:22そして後半は弦が絵描きになるという夢を見つけるんです。
03:28前向きに自分の道を歩む弦の姿が描かれます。
03:34今や全世界で11万部以上発行されるロングヒットとなっているこの裸足の弦。
03:42物語は1970年代から始まります。
03:471970年代。
03:54ベトナム戦争の最中。
03:57世界中で反戦運動が巻き起こっていた。
04:02戦争が終わった翌年。
04:11アメリカ大陸を横断する一段があった。
04:17数百人が非暴力を訴えて歩く9ヶ月の行進。
04:26そこに一人の日本人がいた。
04:32大島正弘。小さい頃から無類の漫画好き。
04:39高校卒業後、画家を志して上京するも思うようにいかない。
04:49やりたいことが定まらない中、何かが見つかるかもしれないと、平和行進に飛び込んだ。
04:59アメリカって国が本当によく見えた。
05:04サンフランシスコの中で起こっているヒッピ革命であるとか、カウンターカルチャーであるとか、かっこいいアメリカなわけですよ。
05:14共に行進したのはかつてキング牧師と黒人差別に立ち向かった人たち。
05:35大島は本場の運動の熱意に圧倒された。
05:47行進のさなか。
05:52宿泊先のアメリカ人夫婦から問われた。
05:58あなたは日本人なのになぜ行進に参加しているの?
06:07大島はとっさにあるものを取り出した。
06:13日本から持ち込んだ原爆のパンフレット。
06:19思いがけない言葉が返ってきた。
06:26日本が戦争をやめないから原爆を落としたんだ。
06:34パールハーバーを先に攻撃したんだから天罰だ。
06:40日本とアメリカの間に大きな壁があった。
06:53知らないんですよね。
06:56だいたい言うのはもうパールハーバーがあったからねとかね。
07:01日本人に対する罰だよとかね。
07:03これはもう邪悪な日本人に対する懲罰だみたいなことを見る人も平気でいたしね。
07:08それに対してじゃあそうじゃなくてっていうことを言い返せないわけ。
07:13大島は次第に周囲と話せなくなっていった。
07:27その時怪しい男が近づいてきた。
07:33ジンの小瓶を肌見放さず持ち歩く男。
07:42僕はアルチューだと思ってたの。
07:44もういつもね、紙袋にジンの小瓶を入れて。
07:49それで昼間から恥ずかしそうにこうやって飲むんだよね。
07:53その男はいつも大島を気遣うようにそばにいた。
08:03そして、誰も聞いてくれなかった原爆の話を聞いてくれた。
08:14男の名はジム・ペック。
08:19知る人ぞ知る伝説の男だった。
08:23原爆投下を命じたトルーマン元大統領に直接抗議。
08:33人種差別に抵抗するデモに、多くの黒人と共に参加したこともあった。
08:48裏切り者と袋叩きに、50針を縫う大けがをしても屈しなかった。
09:03大島は話を聞いてくれるジムと毎晩語り合った。
09:11なかなか広島のこと説明できないんだよねって。
09:15まあ、アメリカ人はね、本当に知らないからねって。
09:20広島のことは全然知らないよって。
09:24その瞬間、ある漫画が頭をよぎった。
09:30裸足の源。
09:34無類の漫画好きだった大島が忘れられない作品だった。
09:43原爆の悲惨さを突きつける異色の漫画。
09:51戦争が生み出す差別の問題まで。
09:57作者自身の体験がリアルに描かれていた。
10:06大島が漫画のことを話すと、ジムはうなずいた。
10:15漫画だったら伝わるかもしれない。
10:22大島はすぐに日本に連絡し、漫画を送ってもらうよう頼んだ。
10:379ヶ月の更新を終えたゴール。
10:40ワシントン。
10:45大島とジムは日本から取り寄せた裸足の源を見せた。
10:54どんな反応が返ってくるのか。
11:00あるシーンにさしかかった。
11:06原爆が落ちた直後の場面。
11:10源が生まれたばかりの妹に燃え盛る街を見せる。
11:16そして二度とこんな姿にするんじゃないと涙を流す母親。
11:28その時、突然、一人の女性が泣き出した。
11:38今でも覚えてるけど、眉毛の濃いね、目の大きなね、まつ毛の長いね、女の子だったんですけどね。
11:44もうボロボロ泣き出したのね。
11:48かわいそうだって言ってね。
11:51すげえなと思ったね。漫画はすごいと思った。
11:56女性が訪ねてきた。
11:59英語版はありませんか。
12:03その様子を見たジムは大島に行った。
12:11君がこの本を訳すんだ。
12:19いやいや、ちょっと待ってよ。ちょっと待ってよ。
12:24翻訳はね、まあいろんな人たちが手伝ってくれればできるかもしれないけれども。
12:28まあでもいいよ。お前これで日本に帰ったら仕事できたじゃん。とかみたいなことを言うわけですよ。
12:35大島は日本に帰り、中澤刑事を訪ねた。
12:50僕に翻訳させてください。
12:53中澤のアシスタントをしていた、妻ミサヨ。
13:01中澤が快諾する姿を見ていた。
13:05次は喜んでいましたよね。
13:10外国語ね。
13:12英訳だってことはね。
13:14本当に夢じゃないんですけど、その思いがありましたからね。
13:18世界の人たちの原爆の恐ろしさを知ってもらいたいという思いがありましたから。
13:23一人では翻訳は無理だ。
13:29大島は協力してくれる仲間を探し始めた。
13:38友人たちの溜まり場に駆け込み、呼びかけた。
13:44すると居合わせた若者が次々に手を挙げた。
13:53私たちが手伝います。
13:58デザイナーを志す者、英語を学ぶ学生など。
14:0510人が無償で協力を申し出た。
14:12素人だらけの翻訳集団プロジェクトゲン。
14:20前代未聞の挑戦が始まった。
14:26アメリカで反戦平和デモに参加って理想が高い行動力がある若者だったってことですよね。
14:35何だったんでしょうね。
14:42いや今どうしてって聞かれてもちゃんと答えられない。
14:49やっぱりその時代にアメリカの中で一つのムーブメントが起こって何かそういう大人に対する権威に対して何かプロテストするっていうそういうのはもう共通の文脈としてずっとあってね。
15:04僕みたいな若い連中が本当にたくさんいた時代だって思うんですけどねだから何か一人大決心をしてよっしゃという気持ちは全くなかったですね。
15:25ちょっとそのVTRの中では考え方の違いで広島のことを伝えるっていうのが一時苦しくなった時期も。
15:36日本ってこんな国よとかって話していてで原爆のことになったら途端に場の雰囲気が変わっちゃうわけですよ。ものすごいこうギクシャクしてそれまですごくわけあやりとしていた雰囲気がもうこうしらーっとしちゃってでじゃあすいません寝ますっていう。それがつらかった。だからまたどうせ分かってもらえないなみたいな。
16:05ええじゃあまあ裸足の原の原プロジェクト原何がこう大島さんをそののめり込めさせたんですか?
16:18やっぱりさっきジム・ペックが出てきましたけども11月12月近いニューヨークで本当に雪が降っててジムと別れたんだけどねその時アトランタ駅のバスに乗るんですけどもジムはねあのTシャツにジャケット1枚でもうこんな寒くて震えてるんだけどお島頼むそうみたいな。
16:42約束しちゃったよなみたいな。
16:48プロジェクト原の翻訳が始まった。
16:55すぐに難しさに気づいた。
17:05右からではなく左から読む英語。
17:12文の方向に合わせてコマの順番を逆にする必要がある。
17:21手作業で切り一枚ずつ貼っていった。
17:30何より苦労したのは肝心の内容。
17:38広島弁からお経や老極どう訳していいかわからない。
17:50メンバーは仏教の英訳本などを取り寄せて一つ一つ訳していった。
18:031日10時間かけても終わらない。
18:091ページに1週間かかることもあった。
18:15その頃、一人のアメリカ人がやってきた。
18:28アラン・グリースム。
18:31シャミセンなどの日本文化を学びに来日。
18:37面白いことをやっている、と噂を聞きつけていた。
18:44なんかいろいろ何か作業やってる光景が見えてで何だろうと思った途端に誰かからおうおう君英語しゃべるんですか?って言うはいアメリカ人ですけどああ手伝ってくださいネイティブチェックが欲しいからって。
19:02アランはベトナム戦争の真っただ中で育った母国の無差別な爆撃に嫌気がさしたアラン。
19:21強兵を拒否し反戦運動に身を投じた。
19:34アランは裸足の原を読んで驚いた。
19:41これほどシリアスな漫画はアメリカにはない。
19:48家に押しつぶされる父と兄弟。
19:55家族が行き分かれる姿に心が裂かれる思いがした。
20:07死んじゃいけん。生きるんだ。生きるんだ。
20:17漫画で原爆みたいなそういう凄まじいことを描くのか語るのがすごい興味が湧いて。
20:26アメリカではコミックというのはせいぜい子供のためのエンターテインメントのミッキーマウスやら、ディズニーやら、スーパーマンやら、スーパーヒーロー、そればっかり。
20:37とにかく英訳して配りたいという気持ちが強かった。
20:46全然どう捉えるとか反発が来るかどうかとか、売れるかどうか、全く考えてなかった。
20:55アランはメンバーの作業場に通い詰めて、翻訳作業を行った。
21:05一方、大島は資金集めに奔走をした。
21:12カンパをしてくださった方はみんな全部こう乗っけたりしていて。
21:21自分たちの新聞を手作りし、カンパを募った。
21:30そして広島や長崎に出向き、見本を配りながら呼びかけた。
21:40完成したら、一冊はあなたに、一冊はアメリカに送ります。
21:49プロジェクトゲン、結成から1年半。
21:58大島たちは200万円ものカンパを集め、284ページを翻訳。
22:08英語版、ベアフットゲン、第1巻を完成させた。
22:17作者の中澤。
22:24アメリカ人の心に届くのかと、気がかりだった。
22:29大島たちは800冊を刷り、アメリカに送った。
22:48宛先は、あのジム・ペック。
23:03ジムは、手当たり次第、知り合いたちに、すすめた。
23:16読んでみてくれないか。
23:22ジムから、直接手渡された、エド・ヘデマン。
23:29この本ですよ。
23:32彼はみんなに、積極的に勧めていました。
23:37当時、ジムから私ももらったんです。
23:43エドは、戦時中でも周囲に流されず、
23:47反戦を訴えるゲンの父親が、ジムに似ていると思った。
24:01ゲンの父親がジムと似ているんです。
24:04ジムも南部の公民権運動に参加したり、
24:08第2次世界大戦の時には、
24:10殺戮に参加したくないと言って、
24:13刑務所に入れられたりしていましたから。
24:17同じ勇気を持った人でした。
24:26評判は口コミで広がり、
24:29遠く、西海岸のサンフランシスコまで、
24:33とどろいた。
24:37アメリカンコミックの編集者、
24:40レナード・リーファス、
24:42読んで驚いた。
24:47アメリカの漫画とは、一線を隠す内容だ。
24:52うちで出版させてくれ。
24:56この漫画では、
25:02男性が広島の破壊レベルを表す、
25:05地図を見せているだけです。
25:08これがアメリカの戦争漫画の広島です。
25:11つまり、何もない。
25:13被害の区域だけ。
25:15ここに、人間の物語はないのです。
25:19原爆を正当化する人も多い。
25:26アメリカ。
25:28どうすれば、読んでもらえるか。
25:33レナードは、想定をアメリカ風にし、
25:40メッセージを添えた。
25:45この本は、最悪感を抱かせようとするものではありません。
25:57私たちは、平和に生きる術を学ぶことを目指しています。
26:09さらに、プロジェクトゲンに驚くべき知らせが届いた。
26:16世界最大級の企業グループ、ペンギン。
26:22自分たちも、英語版を出版したいという。
26:28アランとも、アラン、すげえことになったよな。
26:31ペンギンだよ、ペンギンとかっていう。
26:33ワールドワイドのメジャーデビューじゃないですか。
26:37もうほぼそれで、勝負勝ったよね、俺たちみたいな。
26:41いよいよ全米での発売。
26:482万部に届けば、ベストセラー。
26:56しかし、機体は裏切られた。
27:03売り上げが思わしくなく、次々、絶版となった。
27:11レナードのエデュコミックスは、経営が苦しくなった。
27:18大企業のペンギンも、在庫を処分すると言ってきた。
27:26ああ、絶対ひどいでしょ、だって。
27:31もう腹が立ったんですよ。
27:33なんでこんなに簡単にもう、ほの捨てるなんて。
27:38売れないとはいえども、もう大企業のペンギンチクショーってみんな思ってた。
27:45翻訳は4巻でストップ。
27:51引き取った大量の在庫だけが残った。
28:27というふうに巻き込まれてしまって現在に至ってでもねやっぱり楽しかったそうですよね楽しかった楽しかったよなでも膨大な時間がかかる作業ですよねいやあんなにかかると思わなかったんですよ本当?甘いからさ甘いからいけたんだよね。
28:46マンガ研究家で日本のマンガをアメリカに紹介した第一人者フレデリック・エルショットさんによりますと話の弦の英語版が出版につながったのはこちら。
29:14被爆というメッセージ性の強さそれから出版前からボランティアが翻訳していたアランさんはどんなところに一番共感されましたか?
29:26単なるマンガでもないし単なる戦争が悪いという説教でもないしもし日本のマンガの中で原爆これだけひどかったアメリカはひどかったねひどかったねとばかり言って日本のその当時の軍国主義とかそれが全くないかのように無視しながら原爆10日だけに絞ったら僕は多分そんなに乗り気にはなります。
29:54だけど中澤先生がそういう意味でさすがに日本の当時の政府の汚い動きしっかりと歌えるところはすごい感心しました。
30:06半端じゃない作品だと思いました。
30:18積み上がる翻訳は止まるまあプロジェクト原座称ですよね。
30:24作ってみたけどそれも売れなかったんです。ほんのちょっとの2、3年だけでもう十分売れてないから俺たちも降りるぞという態度はもう許せなかったんです。
30:40時的に見てほしい。
30:42でしょう。もっともっと引き受けるのなら普通の作品じゃないとわかってるはずです。
30:48そんなに単純にはこのぐらいのノルマに至らなかったからバイバイという態度はもうすっごくうんざりしました。
30:56だからといって失望絶望っていうわけじゃない。だけど対策は考えなければならなかったそのとき。
31:08大量の在庫を抱えたアラ。
31:16日本とアメリカを行き来しながら次の出版先を探していた。
31:26翻訳は4巻で止まったままだった。
31:34そんな中、アランの前にある女性が現れた。
31:43朝妻奈美恵。
31:46十巻すべてを英語にしたいという。
31:51翻訳家である朝妻。
31:59実は裸足の言をロシア語に訳していた。
32:08想っていたのは信仰のあったウクライナ人女性。
32:14ニーナ・バシレンコ。
32:17チョルノービリ原発事故で被爆。
32:26事故のあとすぐに体を壊し、夫も肺がんを患っていた。
32:38絶望的な状況のニーナにかける言葉が見つからなかった。
32:53このたくましく生きてほしいとかそんなことは私自身はそんなこと言えない。
33:02まだ英語には訳されていない後半部分に伝えたいメッセージがあった。
33:14芸術には国境はない。
33:21心を揺り動かし、国境を取り払う仕事がしたいの。
33:31苦しい中でも夢に向かう芸の姿だった。
33:42時はまさにテロの時代。
33:46分断がまた戦争の火種になろうとしていた。
34:01英語でも最後まで訳し、剣の生き様を伝えたかった。
34:15どうしても実感ってこだわりましたね。
34:20被爆してしまったらもうそれで人生が終わったっていうところではなくて、その後も人は生きていかないとダメだっていうメッセージだと思うんですけど、だからやっぱりこだわりましたね。
34:34朝妻の思いを聞いたサンフランシスコにある小さな出版社に行き当たった家族経営の出版社ラストガスプ社。
34:58編集責任者はコリン・ターナー。
35:08アランから10巻全部出してくれと頼み込まれた。
35:17小さな出版社、失敗すれば会社が傾く可能性もある。
35:2510巻すべては無理だと断った。
35:32それでもアランは粘った。
35:37どうかなあ。正直に言うと俺たちは10巻までもやる気がない。
35:43とか言われたりしてくれます。
35:45お願いしますとか、先生の願いですと。
35:52コリンはアランの熱意に押され、腹を決めた。
35:58私たちは大企業じゃない。
36:05売れるかどうかわからないものを10巻も作ったら、商売として終わりかもしれない。
36:12でも出版社の使命は、10年、20年、100年と生き続けるような本を作ること。
36:21誰もがその物語を、経験を理解できるようにすることだと思ったんです。
36:31プロジェクト芸や裸足の芸のようなものがあれば、
36:37私たちは助け合うことができるし、
36:42学び合い、伝えていけると思ったんです。
36:56アサズマが率いるチームとアランたちは、
37:007年かけて翻訳した。
37:03大島から始まり、アラン、そして、
37:09アサズマへと引き継がれていった翻訳作業。
37:16ついに、10巻すべての英訳が完成した。
37:22これをどうやって届けるか。
37:36コリンは、クラウドファンディングで、
37:393万ドル以上集めた。
37:41そして、アランやアサズマとともに、
37:4610年間で7000冊以上を全米の図書館に送った。
37:52学校から若い世代へ、静かに広まっていった。
37:55学校から若い世代へ、静かに広まっていった。
38:07すると、プロジェクトゲンに、
38:10手紙が届くようになった。
38:17その一人、ケンタッキーで暮らす、
38:20ケイティ・グレン。
38:22原爆のことを少し話しただけで、
38:29お父さんはものすごい見膜で、
38:32怒り出しました。
38:37一人のアメリカ人の命が救われるなら、
38:41100万人の日本人が死んでもいいというのです。
38:47私は苦しくなりました。
38:49そんな時、
38:53図書館に何気なく置かれていた、
38:57裸足のゲンを見つけました。
39:03アメリカは原爆を落とすべきではなかったし、
39:08日本は真珠湾を攻撃すべきではなかった。
39:12二度と同じことが起こらないように、
39:14なぜそうなったのかを、
39:16理解しなければならなかったんです。
39:20シアトルで暮らすエミリー・ローズも、
39:24手紙をくれた。
39:27手紙をくれた。
39:31この本は、
39:33戦争と原爆の恐ろしさを教えてくれました。
39:37そして、
39:38そして、
39:39人間の希望の力についても。
39:48ケオンは、
39:50エミリーのヒーローになった。
39:53全10巻を読んで気づいたのは、
39:59この主人公は、
40:01常に前を向き続けているということです。
40:05みんなが、
40:07自分の身を守ることだけで精いっぱいなときでも、
40:10ゲンは、
40:12他人を思い合ったり、
40:14助けたりする。
40:16気持ちを支えるために、
40:19歌を歌い、
40:20希望を持とうとしていた。
40:24その姿が、
40:26胸に刺さりました。
40:27評判が評判を呼んで、
40:34部数はゆっくりと伸び、
40:37ついには、
40:4011万部を突破。
40:45国と国の間にある、
40:48大きな壁。
40:51一人の若者から始まった挑戦は小さく、
40:55しかし、確かに風穴を開けた。
41:03ここからは、リモートでもう一方お迎えいたします。
41:07英語翻訳を10巻完成に導きました、
41:10浅妻奈美恵さんです。
41:12よろしくお願いします。
41:14よろしくお願いします。
41:16今、VTRに出てきた読者の皆さんのお話を伺ってますと、
41:21やはり10巻、すべて読んだことで伝わるものっていうのがありましたよね。
41:28そうですね。
41:30やっぱり、原っていうのは、やっぱり原爆の悲惨さだけでなくって、その後の人生っていうものをずっとあるわけなんですけど、その先に、希望というものが最後にあるところで終わっているっていうのがいいと思います。
41:39原は、無義が一つのテーマになっていると思うんですよね。
41:41その先に、希望というものが最後にあるところで終わっているっていうのがいいと思うんですけどね。
41:46原は、無義が一つのテーマになっていると思うんですよね。
41:53踏まれても踏まれても大地に根を張るような、そして豊かな実りになるような、無義になれっていう、やっぱりそれはずっとつながっていると思うんですね。
41:55もうそうです、本当に若い方に読んでいただきたいと思いますし、で、やっぱりその分断があるとか、なんとか言いながらでも、あの、昨年は何と言っていると思うんですよね。
42:10本当に若い方に読んでいただきたいと思いますし、で、やっぱりその分断があるとか、なんとか言いながらでも、昨年は中澤先生は合図な賞を受賞されましたし、確実になんか、アメリカの世論っていうのは変わってきてるなっていうのは、あの、その一見ですよ。
42:39その一見でもものすごく実感しました。
42:43原のコマをね、あの原爆の場面をウクライナに移し替えても、ガザに移し替えてもいいじゃないですか。そこで立ち上がって、生き抜いていくのは原であり、今で言えば、ガザの中に誰か原がいるかもしれないじゃないですか。そういうふうな読み方を絶対してくれるよね。ねえ。ねえ。ねえ。
43:42重要な仕事がないんじゃないかと時々思います。その源の役割っていうのは今もまだまだ大事になりそうですね。いやいやまだまだまだまだだから本当にあのさっき本を出すっていうことは50年100年だよって言いましたけども源の命は僕よりもずっと長いじゃないですか。うん。まだ100年この先200年だってえ
44:12そのちょっとしたお手伝い。そのちょっとしたお手伝いをさせてもらったってことは本当に嬉しいですね。
44:21翻訳が始まって50年。
44:30今、翻訳者の輪は世界25以上の国に広がっている。
44:40私の名を忘れな。
44:44長男がね、おんまーってあの本読まなかったら人間あかんでって言う。
44:49あかんで。
44:50あかんで。
44:51あかんでっていうことは。
44:52私が判断した。
44:53あ、これ人間失格やなっていう具合に思って。
44:57これ、ゲームは人生を描いたじゃないですか。なのでそれがすごいいいんです。
45:05日本人はその時どんな人生を送ってたか、戦争についてどういう考えだったのかわからない。
45:12わからないので、私これについて知らせたいですね。
45:17作者の中澤圭司が残した言葉がある。
45:28人類にとって最高の宝は、平和です。
45:37できれば、アメリカの次の世代の子どもたちに、ぜひ話の原を読んでもらいたい。
45:46本当に分かって、一部分が分かってもらえれば、僕としても本当に作者本望に次るんじゃないかなと。
45:53戦争の終わりは見えない。
46:12一つの漫画が国境を越え、今、問いかけている。
46:21この文章のメッセージは、私たちに知らせてもらえれば、
46:30私たちの人たちに、また、死ぬ時の戦争を遭ってもらえれば、
46:37私たちが戦争を生まれているものが、
46:39受け入れれば、毎日に生まれているんだ。
46:42I think that the leaders kind of sometimes don't consider the everyday life of the citizens
46:49when they're making decisions.
47:42新プロジェクトX
47:46挑戦者たち
47:48今後のラインナップはこちらです
47:51ぜひご覧ください
48:12ナーヴィンが来た。ライオン王者への道第5弾。甘えん坊のまひりが絶対絶命。オス同士の大乱闘に巻き込まれた。波乱万丈の物語です。
48:29NHKスペシャル。大変動の永田町。関税交渉の舞台裏は。物価高対策をめぐり、与野党はどう動く。27日夜9時です。
49:13高精細カラー映像で描く映像の世紀特別編。第2部は、ドイツとソ連の争奪戦により地獄の戦場をどかしたウクライナの悲劇。
49:27ハルガススミと申します。アラクチャ、この人捕まえて。そんな大事な本の想定、鬼にやらせちゃダメです。ある。うちが紙の辞書で勝てる見込み。大都会をなめないでください。船を編む。火曜、夜10時。
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