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00:00I'm not sure how to believe it.
00:04The world of AI and AI
00:07I'm not sure how to believe it.
00:12The world of AI and AI
00:12I'm not sure how to believe it.
00:17The people who think about the right ideas and the right ideas and the right ideas of AI
00:21are moving on this world.
00:23では皆さんは一つ一つの技術のすばらしさにどこまで気づいているでしょうかイギリスの数学者ハンナ・フライものづくりに込められた技術への関心は一一倍です今回はジェットコースターの秘密に迫ります
00:53よく考えれば不思議ですよね時速が130キロも出る鉄の塊にわざわざ乗り込んで自分から振り回されるんですからギシギシいってる
01:08ジェットコースターはどのようにして誕生したのでしょうか始まりは19世紀のフランスに遡ります
01:21初期のものはまるで有料の拷問装置でしたやがてNASAのロケット研究者たちが加わり適切なスピードがはじき出されました実はウォルト・ディズニーも欠かせませんウォルトからの命令でしたよコースターを作れとスリルと興奮誰もが楽しめるジェットコースターの秘密を大解剖!
01:49現在世界には5000機以上のジェットコースターが存在します
02:03迫力満点のスピードそして回転などを可能にしているのは綿密な物理学の計算と最高のエンジニアたちの仕事です
02:18フライがやってきたのはイギリス最大級のテーマパーク完成間近の最新型ジェットコースターを見せてもらいます
02:34安全ベストとヘルメット
02:42まだ建設中ですからね
02:45ワクワクします
02:46きっとどこよりも特別な現場ですよ
02:49案内役はジョン・バート
02:52ジェットコースターの設計で注目される新鋭です
02:56完成はいつ?
02:5913日後です
03:01設計は大変でした?
03:03そうですね
03:04最高の技術が詰め込まれてますから
03:07バートンが手がけたのはハイペリアと名付けられた最新の絶叫マシンです
03:14設計に4年、建設に1年半を費やしました
03:21高さは72メートルでイギリスで一番高いジェットコースターです
03:27全長はおよそ1キロメートル
03:30最高時速130キロで降下します
03:33とにかく高揚感を感じてほしいんです
03:37ハイペリアに乗る度胸があれば何でもできるってね
03:41キャッチコピーはズバリ恐れ知らずの自分を見つけよう
03:46では圧倒的なスリルと興奮を与えてくれる仕組みを細かく見ていきましょう
03:57スピードを支える車輪から絶叫を生み出すループまで徹底解剖します
04:04まずは頑丈な鋼鉄製のレールから
04:08全長1キロにわたる曲がりくねった鋼鉄のレールこそこのジェットコースターの魅力の革新です
04:22レールを見るってここでじゃなくてはいあそこの方がよく分かりますよ
04:28機械技師のジョニーローズこの巨大で複雑なレールについて最もよく知る人物です
04:36あの階段かなり嫌な予感がするけどもちろんこうなりますよね
04:45歩いて頂上まで出発です
04:48階段は一つだけです
04:50うわ
04:51人生最後の眺めになっちゃったりして
04:56鋼鉄製のレールは全部で232トン
05:05それを隅々までチェックするのがローズの仕事です
05:09揺れますね
05:11ええ風ですよ
05:13まだ強くなります
05:15えっ
05:15もっと
05:16ジョニー
05:17今30メートル
05:19もっとしっかりしてると思った
05:22レールの仕組みは?
05:24チューブ状になっています
05:26空洞なんですね
05:28そう
05:29このジェットコースターのレールは内部が空洞なのです
05:36しかし強度的には全く問題ありません
05:43オープンすれば全体で10トンもある車両が一日最大400回も駆け抜けることになります
05:51地面が下すぎる
05:54
05:57半分くらい
05:59半分?
06:00レールに問題がないかチェックし
06:02手の届かないところはドローンや特別な電磁石を用いて調べます
06:13本当に高いですね
06:16レールに異常はありませんでした
06:19めったにできない現場体験を無事に終えたフライ
06:26レールの強さを理解するためちょっと実験してみましょう
06:32さあジェットコースターの知られざる秘密を解き明かします
06:40レールの設計で一番重要なことは何か
06:45それは車両の重さに耐えられる頑丈さと
06:49時速130キロでもガタガタ揺れずに
06:52安定して走行できるしなやかさを合わせ持つ素材を選ぶことです
06:58あらゆる点でベストと言えるのが鋼鉄です
07:02これは重さ0.5キロの塊
07:05そしてこちらにあるのが塊を伸ばして作った鋼鉄の棒
07:11より正確に言えば円柱です
07:15この空洞のない円柱をジェットコースターのレールだとします
07:20これに重りを徐々に吊り下げていくと
07:24今1キロです
07:26もう少し増やします
07:283キロ、5キロ、もっと増やしましょう
07:3210キロ、15キロ
07:36円柱はすでに2センチ曲がっています
07:39さらに進めましょう
07:4120キロ、27キロ
07:445センチ下がりました27キロで5センチです困りますねとてもレールには使えません
07:55空洞のない鋼鉄の円柱はかなり曲がってしまいましたでは同じ重さで中が空洞の鋼鉄の棒を使い同じ実験を行うとどうでしょうか?
08:0810キロ、15キロ
08:13先ほどの円柱は15キロで2センチ下がりましたが中が空洞の今回はわずか2ミリです
08:22全く同じ重さの鋼鉄なのになぜ空洞があるかないかでこんなに差が生まれるんでしょうか?
08:30実は全体が太くなったことがポイントなんです
08:35空洞を作ることによって太くなっています
08:39それによって結果的に全体の表面積が増えました
08:45円柱を曲げようとする力に対して表面積が大きいほど抵抗力が強くなるのです
08:53これが空洞のある棒の方がより丈夫になる理由です
08:59もうちょっと重りを加えていきましょう
09:0427キロの重りを吊り下げると空洞のある棒の曲がり具合は空洞のない棒に比べて5分の1で済みました
09:14わずか27キロでもこれだけの違いが出ます
09:18一方あの車両は全部で10トンです
09:23レールにかかる負荷も膨大ですから
09:26内部が空洞になった鋼鉄を使うことは極めて重要ですよね
09:31チューブくん、やる?
09:38ここでちょっとジェットコースターが誕生する前の時代を覗いてみましょう
09:43600年ほど前、ロシアでは木製の矢倉を組んで凍った斜面を反りで滑る氷滑りが楽しまれていました
09:5419世紀に入ると、木製の軌道にカートをはめ込んで滑るスタイルがフランスで登場します
10:04アメリカでの始まりは1870年代
10:11石炭用の車両に有料で人を乗せ、急勾配をスリリングに下るという遊びが生まれました
10:18これにヒントを得たラマーカス・トンプソンという人物が、アメリカ初のジェットコースターをニューヨークに作ります
10:28大人気となった木製のジェットコースターは、1920年代にはアメリカで2センチ角も作られました
10:37しかし30年代に入ると、世界恐慌の影響からブームは一気に去ってしまいました
10:46そこへ救世主が現れます
10:51自らが手がける夢の遊園地にふさわしい乗り物を求めていた
10:57ウォルト・ディズニーです
10:59鉛筆と定規だけで全て設計しました
11:04ロサンゼルスまで会いに来たのは伝説的なこちらの男性ボブ・ガーディズニーランドを作り上げた中心人物ですディズニーは幼い頃からいつか大人も子供も共に楽しめる遊園地を作りたいと夢見ていましたその夢は1954年に実現します
11:31ボブ・ガーはジェットコースターの設計責任者の一人でした
11:47ディズニーのアイデアはどんな感じでした?
11:52時にはとっぴすぎて返事に困ることもありましたおいおいって
11:58最もとっぴなアイデアの一つは1958年に生まれました
12:04ヨーロッパを旅行中スイスの象徴とされる山に一目ぼれしたのです
12:10ウォルトはまたホルンに魅了されましたその絵はがけを手に取ってこう書いたんですこれを作ってくれ山を作れとそうつまり山を作ってその中にジェットコースターを通そうとしたんですね
12:27そこが彼のすごいところです私に向かってこの山の中にレールを敷いてくれとだけ言って部屋を出ていきました後は任せたよって
12:40ディズニーランド初のジェットコースターの建設まで与えられた期間はわずか9か月しかも設計段階ではレールは木製の予定でした木製のレールを敷くのは時間がかかりますが金属なら曲げられるので早いんです
13:00解決策は鋼鉄でしたそれまで橋や建物の建材だった鋼鉄が初めてジェットコースターのレールとして使われたのです鋼鉄製のパイプでジェットコースターの重さに耐えられるだろうかという不安はありませんでした?
13:20パイプの一部は空気で加圧し圧力計をつけましたもし圧力計の目盛りが下がっていればパイプに亀裂ができて空気が漏れていることが分かるというわけです明暗ですねシンプルですけどね
13:36とはいえ設計全体は決して容易ではありませんでした
13:41ジェットコースターは重力を利用した乗り物ですアップダウンをできるだけ多く組み込みさらに何回も方向転換をさせる必要があります複雑ですよねそれを紙と鉛筆とコンパスだけで描くわけです初めてテスト走行をした日のことは今でもよく覚えています万が一の時に備えて干し草の塊を準備し干し草を?
14:11砂袋を乗せましたでもボーブ君が設計したんだから乗るんだと言われましたそれで私も乗り込んで一周しましたもちろんガタガタ揺れて砂ぼこりも巻き上がってでも狙い通りきれいに止まりましたあれは私が知る中で一番荒々しいジェットコースターでしたねみんなに言ったんですもう二度と乗らないよ私には荒っぽすぎるってね
14:39実際人気が出てからも何年も乗りませんでした
14:44ディズニーランド初のジェットコースターマッターホルンボブスレーは1959年にオープン世界で初めて鋼鉄チューブ製のレールが敷かれその後のジェットコースターの歴史を変えることになりました
15:00次に取り上げるポイントは物理学と数学を巧みに使った仕掛け1回転の宙返りループです
15:17猛スピードで回転するジェットコースターで乗客が悲鳴を上げる姿はおなじみの光景ですよね
15:28もちろんこの新型コースターでもループは最高のだいご味の一つ設計者のバートンは一人でも多くの乗客にスリルと興奮を提供しようと渾身の絶叫マシンをデザインしました
15:52この底の部分からてっぺんに到達するところで逆さまになります
16:02そこからループに入るんです
16:04真下には池があります
16:07想像してください
16:09まるで池に向かって飛び込んでいくような感じでしょ
16:12ループには重力の感じ方を変えてしまう効果があります
16:18ループの底ではGの大きさを最も感じます
16:24体が座席に
16:25押し付けられます
16:26最大で自分の体重の4倍の重さがかかります
16:30Gとは重力によって生じる加速度のことです
16:35ここで解説
16:37普段地上では重力を意識することはあまりありません
16:44しかしジェットコースターに乗ると加速するにつれ
16:49より大きな重力を感じるようになります
16:52地上にとどまっているときに
16:56私たちが受ける重力加速度は1Gです
16:59体にかかるGは加速度に応じて変化します
17:07特に上に向かうとき下に落ちるときには大きな変化が起こります
17:13急速に上昇する際乗客の体は座席に押し付けられます
17:27逆に加工する際は体が浮き上がるように感じます
17:32バートンはこの加工する時のスリルを限界まで高めたいと考えています
17:38目標は無重力のような感覚を生じさせること
17:51体が浮く感じそうです宇宙にいるようなね
17:57できるだけ無重力に近い状態を生み出すことができるように設計しています
18:03シートに縛り付けられているのは水が入ったポリ容器
18:08最初にループで一回転するラッキーな乗客です
18:13人が乗るのはいつ
18:17機械関係のテストが全部完了してからですね
18:21早ければ来週あたりOKが出るかもしれません
18:252024年5月
18:28バートンの設計チームが長年かけて手掛けた最新アトラクションはついに完成し
18:34盛大なセレモニーが行われました
18:37ところが
18:48技術的なトラブルが発生し
18:52一時閉鎖を余儀なくされてしまいます
18:54不具合で止まっていた
19:00イギリスで最も高さのあるジェットコースターが
19:04今日再オープンしました
19:06ようやくフライにも体験するチャンスが訪れました
19:12座って
19:15はい
19:16安全バーを下げてください
19:18乗ってる時は叫ぶ
19:22時には
19:23叫ぶ
19:25はい
19:26では
19:27すごい
19:33これからですよ
19:35そうですね
19:35見ててください
19:37頂上までは17秒
19:39もう着きますよ
19:42階段で登るのとは大違い
19:46オーマイガー
19:48いい眺め
19:50さてペン72メートル
19:53信じられない
20:08早すぎる
20:11フライはまさに今逆さまです
20:14ここでちょっと考えてみましょう
20:17車両も人間も逆さまになっているのになぜ地面に落ちないのでしょうか
20:23簡単解説スタート
20:27オレンジジュース一つ
20:29このジュースを使って
20:32ありがとうございます
20:33実験を行います
20:35レッスン1
20:40さて私の手を中心に円を描くように振ると何が起こるでしょうか
20:48カップはまっすぐ横に進もうとしますが
20:51トレーがあるために遮られ振り子運動になっています
20:55つまり私の手の方に引っ張られるわけです
21:00この円の中心に向かって働く力を行進力と言います
21:05そう行進力が働くおかげでジェットコースターの車両は
21:11トレーに乗ったジュースと同じように軌道から外れずに回転できるのです
21:16力が働くとき同時に反対向きの力もかかります
21:21今カップにはトレーに向かう下への力と
21:26私の手に向かう上への力の両方が働いています
21:30両方をうまく使えば回転できるかも
21:35難しいですね
21:40カップの位置がずれたので修正
21:47ほら
21:50こうして
21:53早く回すほど
21:55カップは押しつけられます
21:57見事
22:01ジュースはこぼれなくなりました
22:03そもそもジェットコースターが一回転するというアイデアはどこから来たのでしょうか
22:28物語は19世紀パリの遊戯場から始まります
22:38想像してください19世紀のパリの街角で子供たちが当時人気だったおもちゃで遊んでいるところをそのおもちゃは何かというとこれです
22:52このおもちゃの回転する球にヒントを得た技術者が球を人間に変えて動かしてみたらどうだろうと考えましたそして10年以上後ついに宙返りする乗り物のアトラクションを生み出したのです19世紀末にはアメリカの遊園地にも宙返りする乗り物がお目見えしました
23:19ただ一つ問題がありましたそうした初期のループ型のアトラクションは大変危険だったんですお金を払って乗る拷問装置と言ってもいいほどで乗客たちは打撲や首の負傷時には骨折することもありました
23:37その大きな理由はループの形です実際にループを作って安全性を確かめてみましょう
23:45皆さん私が作ったジェットコースターのミニチュアをお見せしましょうこちらにあるのは19世紀に実際に作られていたジェットコースターをモデルにしたものです完璧な縮尺で再現しました当時もこうしたループだったわけですループの形はまん丸でした
24:11ループの形はGの大きさに影響を与えますではこれからこの軌道に車両を走らせてみましょうどれくらいのGがかかるのでしょうかフライに見立てた人形を乗せた車両には加速時計をつけGの大きさを測定します
24:34いきますよ
24:40円形のループを回転した際人形にかかった力は4Gつまり体重の4倍に相当する力でした
24:50この直線の部分では車両はまっすぐ走るので人形にかかるのは1Gつまりふだんかかる重力と同じですしかしまっすぐに進もうとする車両の前に突然このループが現れますそしてループを回る際一気に4Gという力がかかるわけです急激なGの変化が体に与えた負担は大きかったでしょう
25:18首や背骨を痛めるだけでなく時には後遺症が残りムチ打ち症になることもあったと思います
25:26こうした初期の円形のループには明らかに問題がありました1901年アメリカの発明家が一つのアイデアを思いつきますループを楕円のようにするのです
25:42ループが楕円のような雫型だと車両の移動はずっとスムーズになりますGの変化を見てみましょう2G強くらい首への負担は半分ですこうしてループは現在よく見られる形に改良されていきました楕円のようなループによってジェットコースターの可能性は広がりました
26:10しかし当時のループは小さく一度に回れるのは4人乗りの車両1つまでジェットコースターの発展には貢献したものの商業的にはいまいちでした
26:24その後70年以上ジェットコースターにループが設置されることはありませんでしたそして1976年カリフォルニアの遊園地で初めて複数の車両でループするジェットコースターが登場しましたそこから今日へと続く繁栄の歴史が始まったのですあ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ!
26:54さてお次は時速130キロで進む間乗客を危険からどうやって守るかについて安全バーの話です
27:12楽しんで緊張してる人もいるかも迫力がありすぎますからね泣く人もいますええいるでも降りる頃には笑顔ですよ
27:26乗客担当チーフのカイ・ドゥ・スーザ安全管理のためバーがちゃんと降りているかなどに目を光らせています
27:36みんなの顔乗ってる途中で吐いちゃった人はいえそれは一人もいません乗客は1時間当たり800人一人一人の安全を確認しながら運行が円滑に進むよう迅速に作業します
27:55乗り降りがとてもスムーズですねはいどうすればこれだけ大勢の人々を素早く
28:10皆さんに座り次第すぐにバーを下ろしてもらいます サンダルは脱いでもどうぞありがとう
28:17その後私たちが各座席を見て回ります安全バーが緩んでいるところがないかチェックし乗客が何か困っていないかも確認するんです
28:28泣いていないかもええすべての安全を確認してから準備 ok のボタンをします
28:34するとオペレーターが発車ボタンを押してスタートするわけです 人による確認だけではありません
28:42全座席にはセンサーがついていて安全バーが乗客を固定していることを感知しない限り発車しない仕組みになっています
28:50もし安全バーに問題があったら乗客は座席から飛び出す?
28:58おそらくねだから何段階にも渡って安全を確認するんです
29:03この新型コースターの激しさを考えると安全バーが少しだけ頼りなくも見えてきますが
29:15このシートは一見シンプルですが実は極めて巧みに設計されています
29:24まずは座る部分です
29:26やや後ろに傾いていて骨盤がぴったり収まります
29:30これでずり落ちる恐れはかなり低くなります
29:34そして安全バーです
29:37昔の遊園地で見たようなものとは異なり
29:41パッドがついていて体のラインにぴったりとフィットします
29:45さらにポイントがあります
29:47乗客を固定するための油圧システムです
29:52シートを制御するのは過圧された液体です
29:57油圧式なので微妙な調節が可能です
30:03一人一人の体格に関係なく体を固定できるんです
30:08ではこれほど高度な安全システムはどのようにしてできたのでしょうか
30:14初期のジェットコースターには安全バーなどありませんでしたが
30:21時速も10キロ以下だったので大きな問題は起きませんでした
30:261907年最初の高速ジェットコースターが登場します
30:35その際乗客が落ちないよう本格的な安全バーが初めて導入されました
30:44車両が大型化しスピードがより速くなりにつれ
30:55安全バーのレベルも高まっていきました
30:57女性の胸には負担になるけど
31:09安全バーでしっかりサポートしてもらわなきゃ
31:12現代の安全バーはどうやって生まれたのでしょうか
31:22巨大でパワフルなことが正義だった時代に遡りましょう
31:271970年代のカリフォルニアに当時世界最大のジェットコースターメーカーがありました
31:36アローシャです
31:37アローシャはそれまでなかった斬新な乗り物を作ろうとしました
31:43走行中に宙返りを2回行うコークスクリューと呼ばれるジェットコースターです
31:49大きな問題は通常の宙返りの倍負荷がかかるので波の安全バーではダメだということです
31:58より頑丈なバーが必要でした
32:01解決したのはアローシャ創業メンバーの息子デイナ・モーガンでした
32:06モーガンはエンジニアでジェットコースターとレーシングカーをこよなく愛していました
32:12安全バーの問題について彼はレーシングカーにヒントを求めました
32:18レーシングカーには体を固定する特別なベルトがあります
32:24ハーネスです
32:26普通のシートベルトよりはるかに強力で腰に巻き
32:31さらに両肩にもかけ体をしっかりと固定させます
32:38もしもレーシングカーがひっくり返っても体は固定されているのでじっとしたまま救助を待てばいいわけですしかもレーシングカーは膝を高く上げて座る設計になっていますこの2つの要素を組み合わせてジェットコースターに生かそうと考えたんです
32:5870年代レーシングカーの最高速度はジェットコースターの倍以上でした
33:07気持ちいい
33:10ドライバーにかかるGはかなり大きくなります
33:19モーガンは自宅の庭にハーネス付きジェットコースターの試作品を作りましたそして何度も宙返りを繰り返しましたその結果レーシングカー並みのハーネスで体を固定すれば2回宙返りのジェットコースターでも安全であることを実証したのです
33:43ハーネスの効果は証明されましたが一つ問題は素早く装着するのが難しいことでしたそこでもっとシンプルな方法はないかと考えました
33:55モーガンは新しい器具を考案しますそれがベルトではなく乗客の肩の上からパッドの付いたスチール製のバーで固定する仕組みでした安全性が実証されたこの器具は特許を取得しましたそしてカリフォルニアの遊園地で初めて導入されたのです
34:18肩の上から固定する安全性が高まったバーのおかげでジェットコースターは新たな時代を迎えました
34:32今や肩で固定されないタイプも登場しています
34:42乗客はさらなるスリルを安全に味わうことが可能です
34:52もうすぐ宙づりです最後に取り上げるのはジェットコースターの要ともいえる要素ですレール上の車両を支え走らせそして止めるための部品そう車輪です
35:14ジェットコースターにおいて車輪がいかに重要な役割を果たしているかを知るため怪物マシンの住みかに潜入します
35:26車輪博士と呼んでも構いませんよこのマシンに夢中ですから
35:34リッキーウォリカーはメンテナンスの担当者ここで車両のメンテナンスを行っています
35:42夜の間に夜に行います雨でも安心
35:47ぬれない方が作業もしやすいですから使用回数は1日最大400回に及びます一つ一つにかかる負荷は膨大です
36:00夏の間はそれがずっと続くわけですかええ車輪はすり減る徐々に摩耗するので点検で車輪の直径を測っていますこの道具で磁石みたい形はねもし車輪が薄くなるとまずいですよねそうです
36:21車輪には3つの種類がありそれぞれ役割が異なりますいずれも車輌がスムーズに動くよう複数の方向からレールに接触しています
36:34自分でも乗ります乗りますよただ乗っていても単純に楽しむというよりは技術的に改善できることはないかとか他のことを考えて本当に絶叫はしませんね
36:54さすがエンジニアウォリカーのチームはスムーズな走行を維持するため毎日ある作業を続けています
37:05ブラシにたっぷりつけて何ですか潤滑剤です油を刺すってわけね最高の車輪のためになるほど
37:17ここで再び歴史を振り返ります20世紀初めジェットコースターは車輪の数が今よりずっと少なく乗り心地も今一つでしたフライは当時を忍ばせるジェットコースターでその感覚を確かめます
37:38古いコースターは時々脱線してしまうなどなかなかの困りものだったそうなんですこれもそうでしょうか
37:51イギリス東部にあるこのジェットコースターは製造からおよそ100年古いタイプの車輪で走る世界でも大変貴重な車輛です100年前のジェットコースターはどんな仕組みになっていたのかこれでよく分かります4つの車輪で1両の車輛を支えているんです車輪にはヘリが付いていてレールに乗ります
38:21100年前の技術者たちも4つの車輪だけに頼るのは問題があると考え安全機能を追加しました
38:33うちの子ですそう名前はフェラーリ赤のね
38:40100歳のジェットコースターの管理を担当しているマットホップウッドです
38:48主な仕事は車両のスピード制御なので別名ブレーキマンですはい?ブレーキマンブレーキ専門です
38:58少ない数の車輪でレール上でのバランスを保つためマットの仕事は適切な位置でブレーキをかけることですどのタイミングでどれくらいブレーキをかけるかマットは18年間その技を磨いてきましたどうやるんですか?
39:23両足を下げバーを後ろに引いて元に戻すグリップは離さない
39:30難しいですね全然できませんとても私には無理
39:36やはり専門家に任せましょう
39:40動いた
39:44ブレーキを外して今は下りなので重力だけで動いています
39:50すごい ここからですね
39:54行きますよ
39:57一番急なところ
40:05ブレーキ
40:12ここでブレーキ?
40:14ええ
40:15ブレーキなしだと?
40:17最後尾が持ち上がって
40:19ええ?
40:20脱線します
40:22背中が押し付けられるのが感じられて面白いです
40:29100年前のジェットコースターにもブレーキ担当者はいましたが時には事故も起こりました1910年ニューヨークの遊園地でジェットコースターから16人の乗客が投げ出され4人が死亡5年後同じジェットコースターでさらに3人が亡くなりました
40:58しかし1919年ある人物が画期的なアイデアを思いつきます。
41:05ジェットコースター界のエジソンともいわれるジョン・ミラーの登場です。ミラーは考えました。車輪の数をもっと増やしてレールと噛み合わせれば車輛は安定するはずだ。そして新たな車輪の仕組みを作り特許を取りました。猛スピードで走る車輛に車輪を増やすというのは一見無謀にも思えます。でもこれがゲームチェンジャーになったんです。
41:34車輪を従来のレールの上だけでなくレールの横さらにレールの下にも取り付けましたそうすることによって車輌がレールから外れるのを防いだんです。
41:47以来この仕組みは改良を重ね現代の最新コースターにも受け継がれていますメインの車輪は車両を支える役割を担います側面の車輪はカーブでの安全を保ちますそして下側の車輪は宙返りの際に重さを支えますミラーが生み出した車輪の
42:17目がくらむような高さから猛スピードで下降しても車両はレールから外れることはありません進化は続いています
43:05初期のゆったりしたタイプから絶叫マシンへそして先端技術を駆使した最新型へとデジタルとアナログが融合したものだってあります。
43:24思えば人々の喜びを最大にすることだけを目指す仕事ってなかなかありませんでもジェットコースターの設計者はそれを目指しますより高くより速くよりスリルを求め一周わずか数分のドラマを作り上げるんです常に確信が生まれています人を楽しませようとする気持ちこそがジェットコースターを唯一に
43:54アメリカ軍パイロットが正体不明の物体を目撃目撃者最前線の研究者に密着新情報を集めました科学はどこまでUFOの正体に迫っているか最先端からの報告は
44:24地球ドラマチックUFOの正体科学者たちが迫る最前線Eテレ8月2日土曜夜7時です
44:32言語化のヒントギュギュッと詰め合わせスペシャル7月編ゲストと一緒に心に残ったあの言葉をもう一度振り返りだらしないっていうのがめちゃくちゃ効いててこれはやられたなと思いましたねへー
44:50さらにスペシャル特別企画視聴者の投稿を言葉にしていきます
44:55全力で喜び全力で売る
44:58放送は26日夜8時45分
45:01次回の動画でお会いしましょう

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