- 7/7/2025
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00:00ではケイラのものに気をつけるよう伝えておきますから、しばらくほしがきは家の中に吊るして様子を見てください。
00:24はい,わかりました.
00:26どうかよろしくお願いいたします
00:27はい
00:28はい,どうも
00:30匿名係がこんなことまでするとは知りませんでした
00:35警察の活動を身近に感じていただき
00:38地域の防犯意識を高める大切な機会ですからね
00:41ほら、次の方が待っていますよ
00:43わかってます
00:4421番の方どうぞ
00:47お願いします
00:48はい
00:49リビングのコンセントから盗聴器を見つけたというご相談ですね。
00:57これなんですけど、リビングをリフォームしようとしていて、業者の方が偶然見つけたんです。
01:10失礼ですが、いつ頃から今のお宅にお住まいですか。
01:16えーと、5年ほど前からです。
01:19そうですか。まあ、電池も切れているようですし、特にご心配はないと思いますよ。
01:25そうですか。
01:27はい、どうも。
01:28ところで、この盗聴器ですが、しばらく預からせていただけますか。
01:36電池式の古いものですね。93、4年の頃の方ですが。
01:41やはりそうでしたか。
01:43やはりって何ですか。
01:44覚えていませんか。
01:471994年に起きた田島遥さん失踪事件。
01:51おそらくそうではないかと思いましてね。
01:53これが当時の記事です。
01:55失踪事件。
01:57相談者が現在住んでいる家には、
02:0094年当時、その田島遥さんの一家が住んでいました。
02:05遥さんは、早くに父親を亡くし、
02:09会計事務所を経営する母親のみちこさんと、
02:12その妹さんとの3人暮らしでした。
02:15事件が起きたのは、1994年1月19日。
02:21当時14歳だった遥さんが、
02:23友達に会うために家を出たまま、
02:25忽然と姿を消しました。
02:27捜索の結果、近くに住む絵本作家、
02:33今井康則さん宅のゴミ箱の中から、
02:36遥さんのマフラーが発見されました。
02:39おじちゃん、見てみて。
02:40今井さんの家には、
02:41よく近隣の子供が出入りしており、
02:44今井さんは重要参考人として、
02:46任意同行を求められました。
02:49後に、
02:50彼の潔白は証明されるのですが、
02:53その間のマスコミ報道の影響で、
02:56今井さんは周囲から疑惑の目で見られ続け、
02:59仕事もなくなり、
03:01遥さんの失踪から1年半後に、
03:04自殺しました。
03:06母親のみしこさんも、
03:07辛労が重なったのでしょうね。
03:10遥さんの失踪から1年ほどで、
03:12クモマッカ出血で亡くなっています。
03:152人の方が亡くなり、
03:17結局事件は未解決。
03:19遥さんは、現在も行方がわからないままです。
03:23実にやりきるような事件ですな。
03:27待ってください、あの、この盗聴器がちょうどあの事件があったころに、家に仕掛けられていたということは。
03:35ええ、遥さんの事件と無関係と考える方が不自然だと思いませんか。
03:42おはようございます。
03:52おはようございます。
03:54おはようございます。
04:06おはようございます。
04:08何ですか、これ。
04:09遥さん失踪事件の捜査記録です。
04:12所轄によってお借りしてきました。
04:14これ全部ですか。
04:16事件当日の1月19日。
04:20遥さんの学校は午後の授業がなく、遥さんは昼過ぎに一旦帰宅しています。
04:26その日彼女は午後2時にお寺の境内で、お友達の水沢夏樹さんと会う約束をしていました。
04:33夏樹さんは約束の午後2時に15分ほど遅れてお寺に来ました。
04:39その時すでに遥さんの姿はありませんでした。
04:43遥さんは夏樹さんが遅れてくる約15分の間にいなくなったわけですか。
04:47そういうことになりますね。
04:49だとすると、たまたまそこで出会った人物が遥さんを連れ去ったと考えるのが自然じゃないですか。
04:56友達がその日15分遅れてくるなんて誰にも予測不可能ですからね。
05:01ねえ、ねえ、どこに行くんですか。
05:04美智子さんの妹さんの高野良子さんに会いに行きます。
05:07美智子さんの死後、会計事務所の所長をなさっているそうですよ。
05:11ああ、君を好きにしてもらって構いませんよ。
05:15もちろん、好きにさせていただきます。
05:24遥さんの事件のことで。
05:28えぇ、所長の高野良子さんにお会いしたいのですが。
05:31あ、はぁ。
05:32あ、はぁ。
05:34ありがとうございました。
05:35お願いいたします。
05:36これが、そのリビングのコンセントから発見された盗聴器なんですが、仕掛けた人物にどなたか心当たりはありませんか。
05:51いえ、ありません。
05:54これは可能性なんですが、犯人はこの盗聴器を使って計画的に遥香ちゃんを連れ去った可能性もあります。
06:02どんな些細なことでも結構です。
06:04何かご記憶のことはありませんか。
06:07申し訳ありませんが。
06:10亡くなられたお姉さまか、あなたのお知り合いで当時よくお宅にいらしていた方はいませんか。
06:16いえ、特には。
06:18特には。
06:19そうですか。
06:20ところで、事件当日、お姉さまのみちこさんは午後7時過ぎに、この事務所から警察に、はるかちゃんが行方不明だと電話をかけていますね。
06:31はい。
06:32お仕事はいつも遅くまで。
06:34いえ、あの日は急な財務相談が入りまして、姉も私も事務所に残っていたんです。
06:42そうですか。
06:43失礼。
06:46あの、杉下さん。
06:56はい。
06:57はるかのことを忘れずに捜査してくださることには感謝いたします。
07:03ですが、もう16年も前のことですし、姉ももう亡くなりました。
07:09どうか、そっとしておいていただけないでしょうか。
07:19高野さんは、見つかった盗聴器にはほとんど興味を示しませんでしたね。
07:22まあ、高野さんには高野さんの人生があるでしょうし、16年も昔の事件は忘れたいんじゃないですか。
07:28しかし忘れたいのなら、あのような写真を飾っておきますかね。
07:32ね。
07:33まあ、確かに。
07:36ということは、聞けよ。
07:40どうも。
07:41どうも。
07:42どうもにさまです。
07:43あ、どうも。
07:48死後、ひと月半というところでしょうか。
07:50殺されたのは、去年の12月の初め頃か。
07:53だから、笠島に立つと言って。
07:56そう。
07:57被害者は、40、50代の男性だと思われますが、身元がわかるような所持品はありませんでした。
08:03計画的?
08:29計画的?
08:31盗聴器を使った計画的連れ去りって数だと、
08:34それもさ、今更捜査なんかしても無駄ですよ。
08:37残念ながら、被害者が生きている可能性はほとんどないですからね。
08:41それに、当時の殺人の事故は15年。
08:44犯人も去年で事故になっています。
08:46当時、田島さんの家に出入りしていた方は当然、調べましたよね。
08:52この方、人の話聞かない方?
08:54若干そういう傾向にあります。
08:56お聞かせ願えませんかね。
08:58ハウスクリーニングの鳥山さんと、
09:01はるかさんの家庭教師の高坂さんがいましたね。
09:04鳥山さんは人のいいお母さんだったし、
09:06高坂さんも親御さんたちに評判のいい家庭教師でしたよ。
09:10あ、二人とも仕事をしていて、アリバイがありましたし。
09:13親御さんたちといいますと、
09:15高坂さんには、はるかさん以外にも、
09:17生徒さんがいたわけですね。
09:19ええ。
09:20水澤夏樹さん、そうだったのではありませんか。
09:23そうですよ。
09:24あ、真野さん。
09:25まだ何か。
09:26大変参考になりました。
09:28事件当日、はるかさんの家に、
09:30妙な電話がかかってますね。
09:31午後5時15分と、6時半の2回、
09:34留守番電話にメッセージはなし。
09:36ただいま、電話に出ることができません。
09:38メッセージをお願いします。
09:40いずれも公衆電話からかけられていて、
09:42初活の捜査でも、誰からかかってきたのか、
09:44分かっていません。
09:45その電話は、僕も気になっていました。
09:47おそらく、身代金要求の電話じゃありませんかね。
09:50身代金?
09:51ええ。しかし、母親の美智子さんは事務所にいて、
09:53その電話に出ることはできなかった。
09:55おい、暇だろ。
09:56暇ではありません。
09:57暇だよ。
09:5816年も前の事件、調べてるんだから。
09:59ああ。
10:00昼間、ちょっとそこにあった資料、見ちゃって。
10:03水澤夏樹さんの所在が分かりました。
10:06南条義弘さんと言いました。
10:08何故か。
10:09何故か。
10:10何故か。
10:11何故か。
10:12何故か。
10:13何故か。
10:14何故か。
10:15何故か。
10:16何故か。
10:17何故か。
10:18何故か。
10:19何故か。
10:20何故か。
10:21何故か。
10:23何故か。
10:25何故か。
10:26男性夫婦と結婚して、
10:28現在世田谷区の東宮坂に住んでいます。
10:31何 URLsеты son.
10:33最近話題の画家じゃねえの?
10:37そうそう。
10:39落ちてねえよ。
10:42どこに行ったのに。
10:45すらなかったら?
10:48知ってますよ。
10:49そうそう。
10:50何だよ。
10:51вот так.
10:53見てはどうでしょう
10:54あの日
10:55夏希さんが約束に遅れなければ春香さんが連れ去られることはなかった
11:00そしてその夏希さんと高坂さんには接点があった
11:04つまり盗聴器を仕掛けたのは高坂さんでその高坂さんは夏希さんが約束に遅れるように仕組んだってことですか
11:11仕組んだってどうやってこれはあくまで推測ですから
11:16あんたの推測がよく当たるからな
11:23こんにちは
11:32はい
11:33何でしょう
11:38警視庁の杉下と申します
11:42勘弁です
11:43南條夏希さんはご在宅でしょうか
11:47ええおりますが
11:53お母様ですか 夫の母です
11:59評判どおりすばらしいですね
12:02南條さんの絵 こちらの版画も南條さんですか
12:08それは知人から頂いたものです
12:12どうぞ
12:15それで
12:21春香の事件について聞きたいことというのは
12:25事件の日約束に遅れた理由を伺いたいんです
12:28辛いことを思い出させるようで申し訳ないのですが
12:32自転車の鍵をなくしたんです
12:37お寺に行こうとして亡くなっているのに気づいて
12:40それで
12:42いつも自転車で
12:43いえ あの日はたくさん買い物をする予定があったので
12:47荷物を乗せるのに私が自転車で行くことに決めてたんです
12:51ちなみに自転車の鍵はいつもどこに置いてあったんです
12:55玄関の鍵入れに
12:59事件の日の直前に
13:02高坂さんの家庭教師の授業はありましたか
13:08よく覚えていません
13:10あと一つだけ
13:13あなたと春香さんが美智子さんの誕生祝いの計画を立てたのは
13:18春香さんのお家のリビングだったのではありませんか
13:23そうだったと思いますけど
13:26そうですか
13:35警視庁特命係
13:37杉下です
13:38神戸です
13:40ああ
13:44高坂です
13:46ああ有機化学研究室の教授でいらっしゃる
13:50で今日は何のご要件で
13:5316年前高坂先生は田島遥さんと水澤夏樹さんの家庭教師をしておられましたよね
13:59ええ
14:00当時私は研究室の助手でしたからアルバイトで
14:04でもなぜ今頃そんなこと
14:06当時田島遥さんが住んでいたお宅のリビングから盗聴器が発見されましたね
14:11盗聴器?
14:12そのことから遥さんの事件は計画的な誘拐事件だと考えられています
14:19遥さんが失踪した日の午後2時前後なんですが先生はどちらにいらっしゃいましたか
14:251時から3時まで他の女子と一緒にずっと実験をしていました
14:29一度も実験室から出ていません
14:3116年も前のことをよく覚えておいてですね
14:34当時も同じことを聞かれましたし
14:37あんな事件のあった日のことは忘れられませんか
14:40ではその日の直前に水澤夏樹さんのお宅には行かれてますか
14:46さあ覚えてませんね
14:49そっちは覚えてないんですか
14:52怪しいですね高坂は
14:54夏樹さんの自転車の鍵を盗むことも高坂なら可能です
14:58仮に高坂が犯人だとして
15:01しかし16年前この場所から遥さんを連れ去ったのは
15:05高坂ではありません
15:07まあアリバイもありますからね
15:09つまり犯人は一人ではなかったということです
15:13なるほど
15:15なるほど
15:18共犯者がいたってことか
15:21どうかに行かれていますか
15:27どうかしました
15:32いえ
15:34テイトガローの片山社長から
15:43吉浩さんの橋の連作に買い手がついたって連絡がありました
15:47まあすごいじゃないの
15:497点全部?
15:50ええ 私明日の午後お礼に伺ってきます
15:53私の連作にするよう進めてくださったのは片山社長ですから
15:57ええそうね
15:59うちでお祝もしなくちゃね
16:02私ガローの帰りにデパートによって買い物してきますね
16:05やっぱり高坂の新辺を払い直してみますか
16:10そうですね
16:12お帰り
16:14お客さん来てるよ
16:15はい
16:17会計事務所の人とかって
16:24どうぞ
16:25そうですか
16:26そうですか
16:27松井さんは事件当時から今の会計事務所に
16:30ええ
16:31今日は事務所の方が休みなので
16:34思い切ってご相談に伺いました
16:36ええ
16:37何でしょう
16:38実は
16:40ええ
16:41一月半ほど前に
16:42事務所に妙な電話がありまして
16:45妙な電話?
16:46ええ
16:47昨年の
16:4912月の初め頃でした
16:52電話
16:55もしもし
16:56黒山会計事務所でございます
16:58高野良子さんいるかな
17:01どちら様でしょうか
17:04井上です
17:06どのようなご要件でしょうか
17:0816年前の事件のことで
17:14その後
17:15その井上という男からの電話は
17:18ありません
17:19事務所にかかったのは一度だけです
17:22それ以来
17:24先生は考え込むことが多くなって
17:27何か良くないことに巻き込まれているのではないかと
17:30心配で
17:31なるほど
17:34そうですか
17:38この名刺の指紋を取っておいていただけますか
17:44了解しました
17:45ちょうどしては超えるとこですので
17:46早速
17:48あっ 新聞に載ってたおとどいの変死体
17:51身元が割れたんですね
17:53遺体の状態もひどかったんですが
17:55本人も相当ひどい男でしてね
17:58井上哲夫という強盗殺人犯でした
18:00井上?
18:01ええ、ちょっとこちらへ
18:06井上哲夫、51歳
18:09ギャンブルによる多額な借金で強盗殺人を犯し
18:1214年の刑に復した後
18:14昨年の11月20日に出所しています
18:17ちなみに死因は生産管理による中毒死でした
18:20死亡したのはいつ頃でしょう?
18:21昨年の12月の初旬です
18:23高野さんの事務所に電話があった直後ですね
18:28井上は出所してすぐこんなとこに住むかね
18:35一体どこから手に入れたんだ
18:37あっ
18:39あっ
18:41見て、見てくださいこれ
18:43おい、井上は何かよからぬことしてたんじゃねえか
18:48うん?
18:50高野さん、ちょっと知らせこれ
18:51あっ
18:53うん
18:56はい、いたみ
18:58杉下です
19:00はい、ほい
19:02いや、杉下警部の情報、あれ大当たりっすよ
19:06井上哲夫の携帯の通話記録調べたら案の定出ました
19:11去年の12月3日、井上は桑山会計事務所に電話してます
19:15しかも井上からの電話のすぐ後
19:17高野さん、銀行から1000万円引き出してるんです
19:22高野さんだ、銀行から1000万円を
19:25ね、ね、これは尋常じゃないですよ
19:29井上の部屋に残ってた金も、前に高野さんが渡した金の一部っていう可能性が高い
19:35はい、じゃあこれも家で使いますんで
19:41はい、よろしくどうぞ
19:43はい、どうぞ
19:45一家は遥さんの事件に関して、高野さんに何かやましいことがあったと考えているようですね
19:51それで井上に揺せられて、高野さんが井上を独殺したと
19:56一家はそう考えているようですね
19:58どうもありがとう指紋が一致しました
20:12右側が高坂さんの名刺から出た本人の指紋
20:16そして左側が井上の自宅より押収した100万円の帯風から出た指紋です
20:23一致しました
20:29なるほど
20:31高坂が井上に金を渡していたってことですか
20:33おそらく遥さんの事件で、井上に揺すられていたのではありませんかね
20:38揺すられていた?
20:40ええ、遥さん誘拐は高坂一人では不可能でした
20:45そこで、もし井上が高坂の共犯者だったとしたら、どうでしょう
20:50お言葉ですが、井上が共犯なら、事件直後だろうと今だろうと、高坂を揺すったりはできません
20:57真相がばれたら井上自身がおしまいですから
20:58初活の真野刑事が言ってましたね
21:01もし計画的な連れ去りならば、遥さんが生きている可能性はほとんどないと
21:06当時の殺人の時効は15年です
21:10すでに時効になっている
21:13ええ、たとえ事が公になったとしても、犯人の身の自由は法律によって保障されていますからね
21:19大学教授の高坂と、強盗殺人犯として服役した井上
21:23もし井上が真相を暴露すれば、高坂は築き上げてきた全てを失い破滅する
21:30揺すられていた高坂が井上を殺害するには十分な動機だと思いませんか
21:36本当にやるのか
21:40本当にやるのか
21:41本当にやるのか
21:45本当にやるのか
21:47Yes, I am.
22:17Look at him.
22:47But it's not what it is!
22:49...
22:51...
22:53...
22:55...
22:57...
22:59...
23:01...
23:05...
23:07...
23:09...
23:11...
23:15...
23:19...
23:21...
23:23...
23:25...
23:27...
23:29...
23:31...
23:33...
23:35...
23:37Haru在が 先生は今日は お休みをとってますが
23:47休みをとってる?
23:50失礼
23:57杉下です
23:58あんたが調べてた 南条夏希さんが誘拐された
24:02はい
24:37用意できました。くれぐれも頼みます。
24:40お預かりします。
24:41はい。
24:47よろしくお願いします。
24:49班長、回線の方OKです。
24:51うん。
24:54おい、なんで特命係がここに。
24:58捜査のお邪魔はいたしません。
25:03ランジョンさんの方は。
25:04そろそろガロンの方に着く頃かと。
25:17準備OKです。
25:20お願いします。
25:21電話。
25:22電話。
25:23電話。
25:24電話。
25:25電話。
25:26電話。
25:27電話。
25:28もしもし。
25:29何条です。
25:30あ、もしもし。
25:31テイトガロンの勝山です。
25:33そちらに特殊捜査官の藤代さんはいますかね。
25:37変わります。
25:39特殊捜査官の吉岡です。
25:42こちらに藤代という捜査員がおりませんが。
25:45あられた。
25:46五千万。
25:47五千万。
25:48五千万持ってかれたんです。
25:49ええ。
25:50ええ。
25:51ほんの一分前。
25:52はい。
25:53はい。
25:54ええ。
25:55ガロンの監視カメラを渡らせろ。
25:56はい。
26:03杉下さん。
26:12吉岡さん。
26:13ああ。
26:14ちょっとよろしいですか。
26:16なんだよ。
26:21コンセントに盗聴器が。
26:23盗聴器が。
26:25盗聴器?
26:30殿。
26:34十六年前と同じ手口ですね。
26:37ええ。
26:38だとしたら。
26:39夏木さん。
26:41うん。
26:46気が気に入る。
26:47気が気に入る。
26:48気が気に入る。
26:49気が気に入る。
26:50気が気に入る。
26:53犯人は、その高盛って男で間違いないのか。
26:56間違いないと思います。
26:57了解。
26:59当該車両が特定されました。
27:01チャコールグレーのセダンです。
27:02緊急ハビだ。
27:03本部に連絡しろ。
27:04はい。
27:05班長。
27:06これ見てください。
27:08夏木さんの携帯の位置を補足しました。
27:09これです。
27:10これです。
27:23金沢 相手に専用し、
27:26信仰の携帯の位置を補足します。
27:29時間がropos。
27:31更加で携帯。
27:32Oh, my God.
28:02Oh, my God.
28:32Oh, my God.
28:34おい、鍵はどこだ?
28:36鍵なんて知らない!
28:37女を殺したのは井上の息子なんだ!
28:40私は脅されて無理やり手伝わされたんだ!
28:44協力しないと16年前の事件が…
28:4616年前の遥さんの事件をばらすと脅されたんですね?
28:51あなたは遥さんの家に盗聴器を仕掛けて誘拐を仕組み
28:57共犯の井上が遥さんをさらった
28:59しかし身代金の要求に失敗したあなた方は顔を見られた
29:04遥さんを手にかけた
29:07悪いのは俺じゃない、井上哲夫だ
29:09それに、あれはもう時効じゃないか
29:12時効になってるんだ
29:13たとえ時効になって罪に問えなくても
29:16あなたが遥さんを手にかけたという事実は
29:19消えるものではありませんよ
29:22時効で全てが許されると思ったら
29:25大間違いです
29:27さあ、署の方でゆっくり聞かせてもらおうか
29:33井上哲夫を殺すと
29:35何事を夏木さん誘拐の件についてな
29:38待ってくれ!
29:39女を殺したのは俺じゃないんだ!
29:41本当だ!
29:42井上の息子がやったんだ!
29:44私は井上の息子に脅されて
29:46誘拐をせずだっただけなんだ!
29:49井上の息子?
29:50そんな奴はいねえよ
29:52井上哲夫に息子なんかいねえんだよ!
29:57馬鹿だ!
29:58よし!開いたぞ!
30:05空っぽです!
30:07班長!
30:08名月さんの兄弟です
30:11大阪!
30:13どんぐるだ!
30:15いえ!
30:16大阪!
30:27夏木さんが保護されました
30:29男がいなくなったので
30:30自力で拘束を解いて逃げたそうです
30:32捜査本部は男は殺すのが怖くなって
30:35逃げたと考えているようです
30:37高坂は結局
30:40遥さんの事件では裁かれないんですね
30:4316年前
30:47井上哲夫と知り合ったのは
30:49使い込んだ研究費を何とかしようと
30:53町金に出入りしていた時です
30:55大学に知れたら将来は無茶苦茶だ
30:59切羽詰まっていた時に
31:01井上にそそのかされて
31:03二人で遥さんを誘拐して殺したのか?
31:07何もかも意味が悪いんだ!
31:09私じゃない!
31:10遥さんどこにあった!
31:14奥多摩山の山中に埋めました
31:21彼女のマフラーを今井さんの家のゴミ箱に捨てたのも
31:24初めからの計画か?
31:26あの事件の事はもう忘れていたのに
31:29今になっていきなり井上哲夫が現れて
31:32それで井上哲夫を殺したのか?
31:35仕方ないじゃないですか
31:37あいつを殺さなきゃ私は破滅だったんです
31:40しかし何でその男の言い事を信じたんだ
31:44あいつは井上哲夫から来たという手紙を持って現れたんです
31:50その手紙には私と井上哲夫しか知らないはずの
31:54細かな事まで書かれていて
31:56信じ込んでも仕方ないじゃないですか
31:59ねえ
32:00あいつは手紙を5000万で書いてるって言ってきたんです
32:05そんな金はないって言ったら
32:07昔と同じやり方で誘拐をやれば手に入るって
32:11今回の誘拐は手伝わされただけなんです
32:13本当です
32:14本当です
32:15お前
32:17南條なつきさんが遥香さんの友達の水沢なつきさんだと知っててやったのか
32:23え?
32:31どういうことです?なつきさんだと知らなかったなんて
32:34それに
32:36イヌイの息子を語った男というのは一体
32:39なるほど
32:41これで全てが繋がりました
32:42つながりました
32:57おいこっちだ
32:59出たぞー
33:00見つかったぞ
33:01落ちたー
33:02お前
33:19杉下さん、勘弁さん。
33:33遥さんですね。
33:35はい。
33:37お世話になりました。
33:40あの、お二人はどうしてこちらに?
33:44僕はずっと不思議に思っていました。
33:47あなたとなつきさん、遥さんのことを最も大切に思っていた人たちが、どうして16年前の事件についてあまり話したがらないのか。
33:59乾の息子を語っていた人物をご存じですね。
34:08僕が筋書きを考えたんです。
34:13ええ。筋書きを考えたのはあなたです。南條よしひろさん。
34:22南條さん、あなたのことを調べさせていただきました。
34:28あなたは、遥さんの事件であらぬ疑いをかけられ、自殺された絵本作家、今井康則さんの息子さんですね。
34:40お父さん。
34:43お父様の死後、お母様が救世に戻られ、あなたも南條の生を名乗るようになった。
34:52ええ。今回の誘拐事件は、僕が父の汚名をすすぐためにやったことです。
35:01南條さん、あなた一人では不可能です。
35:04なつきさんの誘拐は、南條さん、高野さん、けいこさん。
35:10そして、なつきさんご本人がそれぞれの役割を果たして、初めて可能だったんです。
35:18あの日。
35:20おたくの奥さんを預かった。すぐに5000万用意しろ。
35:25高坂からの脅迫電話を受けたけいこさんは、あらかじめ録音しておいた南條さんとけいこさんの会話を流した。
35:33吉浩、早くお金を何とかしないと。
35:37金を借りるにも、銀行も閉まってる。
35:40その音声を、アジトにいた高坂と南條さんが聞いていた。
35:44高坂は、リビングにいるはずの南條さんと、自分の隣にいる男が同一人物だとは思いもしなかったでしょう。
35:52高坂はその会話を聞き、身代金を奪うべくガローに向かいました。
35:58高坂がアジトを出ると、すぐに南條さんは帝都ガローに電話をした。
36:05帝都ガローですか。片山社長お願いします。
36:09その後、南條さんは夏木さんの拘束を解き、高野さんにワゴンのキーを渡して、自らもガローに向かった。
36:20五千万持ってかれたんです。
36:22ええ、ほんの十分前。
36:25はい、はい。
36:26犯人と一足違いでガローにつき、身代金を騙し取られた夫を演じるためです。
36:33一方、夏木さんと高野さんは、夏木さんのコートをボックスに入れ、車に運びました。
36:41乗り換え場所まで車を運んだのは、高野さんです。
36:48高野さんは、乗り換え場所で夏木さんの携帯の電源を入れ、鍵をかけて立ち去った。
37:01そして、夏木さんが時を見計らって、近くの派出所に保護を求めたんです。
37:08炭上さん、この犯罪は、あなた方4人の共犯です。
37:15あなた方は、16年前の事件以来、ずっと。
37:22僕たちは、みんなあの事件で大切な人を亡くしましたから。
37:2916年は、末には長い時間です。
37:37僕たちは、16年間、同じ一つのことを願って待っていました。
37:44真犯人が逮捕され、遥香ちゃんが無事に戻ってくること。
37:49しかし、その願いは、12月3日に、乾から高野さんにかかったたった一本の電話で、打ち砕かれてしまいました。
38:00どうしてそれを乾は金を払わなければ事件の真相を暴露すると交差化を揺すっていました乾は恐らく高野さんに対しても真相の暴露と引き換えに金を要求してきたのではありませんか?
38:18あの男は16年前に自分たちがしたことをとくとくと話しましたそしてまあ1000万は私が警察に名乗り出ることへの謝礼とでも持ってくださいふん悪い話じゃないと思いますよじゃああっ!
38:46姉は遥香の名前を呼びながら死んだんですなのに遥香をさらった片割れが謝礼を要求してくるなんて乾が警察に名乗り出ればたとえ事故になっていても真相は白人だよ。
39:14たとえ事故になっていても真相は白日のもとにさらされる。
39:18家庭教師という立場を利用して遥香さんを誘拐した交差化の犯罪を暴くことができる。
39:24ところが乾はそれっきり連絡をしてこなかった。
39:28望みを断たれた思いだったでしょうね。
39:30あなたには乾が殺されたことなど知りようもありませんでしたからね。
39:35そこであなたは南條さんに事のすべてを打ち明けました。
39:42凌子さんが一人でどんなに苦しんだか。
39:48僕たちはあの時初めて知ったんです。
39:57僕たちの願いは叶わなかったのだと。
40:01遥香ちゃんは16年前のあの日に殺されていたんです。
40:05それだけじゃない。
40:07金のために教え子の遥香ちゃんを誘拐して殺した男。
40:12あの交差化はもう罪に問われることもなければ法廷で裁かれることもない。
40:19事件から16年の時間が経ったという理由だけで交差化が犯した罪はなかったことになる。
40:27そんな理不尽なことがあっていいわけがない。
40:31交差化を自供させよう。
40:34僕たちはあの晩そう決めたんです。
40:37そのためにあなた方ご自身が罪に問われることになってもですか。
40:43ええ。
40:44いずれは分かることだと思っていました。
40:46これが交差化に見せた手紙です。
40:50凌子さんが乾から聞いた事件の真相を僕が手紙に仕立てました。
40:56僕のことをいつ気づいたんですか。
41:09交差化が運んだあの大きな箱に夏木さんがいないと知ったとき。
41:14あなたの家のリビングの版画を思い出しました。
41:17版画?
41:18夏木さんは知人からもらったものだとおっしゃっていましたが、思えばあの絵には描いた人のサインがありませんでした。
41:25画家ならばサインを残します。
41:27そこで、絵を描く職業でサインを残す習慣のない人物。
41:33例えば、絵本作家。
41:35あの作品はあなたのお父様のものではありませんか。
41:41ええ。あれは父の最後の絵です。
41:45やはりそうでしたか。
41:48あの版画の桜は、遥香さんがいなくなったお寺の桜でした。
41:55南条さんのお父様もまた、遥香さんの無事を願って、あの絵を描かれたのでしょうね。
42:04あなた方が今回のことを起こしたのは、遥香さんを取り戻すためでした。
42:14高坂が辞去をしない限り、遥香さんは永久にさらわれたままでしたからね。
42:21ねえさん、今年は川べら上手に咲いたね。
42:28これ、涼子が持ってきたのよ。
42:30いや、去年。
42:31私が?
42:32そう。
42:33ありがとね。
42:34ここまで育てるの大変だったんだから。
42:45お母さんはね、この花みたいに遥香がきれいに育ってほしいな。
42:52じゃあ、私はね、これになる。
42:56これになる。
42:57テールがいつものように歌を歌いだすと、ペンギンは大きな笛を。
43:02ハリネズミはタンバリンを。それぞれ鳴らし。
43:05ハルカを、見つけてあげたかったんです。
43:22あなた方が、こうするしかなかったことが、とても残念です。
43:33杉下さん、神戸さん。警察へ行きます。一緒に行ってくださいますか。
43:47うん。ご一緒します。
43:52ハルカ、また来るからね。
44:07ありがとうございました。
44:26まいりましょうか。
44:28ご視聴ありがとうございました。
44:30ご視聴ありがとうございました。
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