- 2025/6/29
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ショートトランスクリプション
00:00さあ、これが売れりゃ、なんかうまいもなくてるぞ。
00:06なんだこりゃ。
00:07すみません、ちょっと寸法間違えちゃって。
00:13先生、アメリカにも百合の花ってあるんでしょうか?
00:18これはあると思うが、どうしてかね。
00:22これは千鶴子さんが一番好きな花なんです。
00:24千鶴子さんと増田さんの針菓子のお祝いに、この花を持たせてあげたらよかったなと思って。
00:32こんにちは。
00:33お母さん、千鶴子がいつもどうも。
00:35いやいや。
00:37おはぎ作ってきましたよ。
00:41待った待った、ちょっと注目。
00:45今日からこの千鶴子さんがエリカさんと一緒に、みんなの面倒を見てくれることになった。
00:50千鶴子さんは、かつて不良の経験もあるからして、
00:55筆頭諸君のいいシスターになってくれるもんと思うぞ。
00:58あの、そんな話聞いてませんけど。
01:01まあいいじゃないか。
01:02先生、大丸様からお電話です。
01:08ああ、もしもし。
01:09俺だ。
01:11何?
01:12千鶴子さんが刺された。
01:14冗談だろ。
01:15おい。
01:16千鶴子さんと雅人君は、今飛行機の中だろ。
01:19なに?
01:21道雄?
01:23道雄は千鶴子さんを?
01:25ああ、道雄は明らかに俺を狙ったんだ。
01:29ところがな。
01:41千鶴子は、空港の医務室で応急手当てをして、東京へ移送した。
01:45ああ、俺が恋にしているあの要因だ。
01:49あまり、おもつだたにはな。
01:53和歌山、すまんが。
01:56これ以上、腹付けにはなれ。
01:57正人さんが乗った飛行機にも、連絡しておきました。
02:05千鶴子は、予断を許さぬそうだ。
02:10ゆるちおなやつ、なんて馬鹿なことを。
02:15千鶴子。
02:15千鶴子は、マサタとアメリカへ旅立つつもりだったんだな。
02:34千鶴子。
02:35そんなつもりで、俺は千鶴子のために体があったんじゃねえよ。
02:41俺のそばにいてほしかったから。
02:43そりゃ。
02:45ふざけやがって。
02:47たけしさん。
02:48あんたを恨むぜ。
02:57なぜ俺を止めた。
02:59てなきゃ、俺は大丸をあの世に遅れてたんだ。
03:01止めたのは、私じゃないよ。
03:03千鶴子さんの。
03:04お前にできたのは、もう大丸様とは血の繋がりもないとわかってる。
03:08千鶴子さんを刺したっていうことだけじゃないか。
03:10馬鹿だよ。
03:11お前がこれほど馬鹿だとは思わなかったわ。
03:18千鶴子さんの。
03:22優子さん、どこへ行くつもりなんだ。
03:25和歌山先生のところよ。
03:27今のお前の相談相手は先生しかいないよ。
03:29冗談じゃねえ。
03:30先生のところ行ったら自主しろっていうふうに決まってる。
03:33止めてくれ。
03:35優子さん。
03:39俺はもう走り出してんだ。
03:41大丸をぶっ殺すまでは止まるわけにはいかねえ。
03:47道よ。
03:48しっかりして。
03:57和歌山ももっと帰ってくるのよ。
04:00お父さん。
04:02千鶴子。
04:03お父さんだぞ。
04:05和歌山。
04:07お姉さん。
04:11お姉さん。
04:12不良になって以来、私はあの子に詰めたくしてきた。
04:19その千鶴子が身をもって私をかばってくれるとは。
04:24千鶴子。
04:25死ぬだ。
04:27死ぬんじゃないぞ。
04:30先生。
04:30どうした、千鶴子さん。
04:36私帰ります。
04:42千鶴子。
04:43死ぬんじゃないぞ。
04:44お父さんは、あんなに千鶴子さんのことを、私が行けば、お父さんの心を乱してしまいます。
04:51いいえ、私とは会わなければ、お父さんは千鶴子さんとマストさんも、一緒にしてください。
04:59忍。
04:59千鶴子さん、これを千鶴子さん。
05:16おう、和歌山か。
05:18よく来てくれたな。
05:20どうなんだ、千鶴子さんは。
05:21刺された時に、とっさにこれで身をかばったんで、急所は外れたらしいが、何分失血対応でな。
05:29千鶴子さん、お願いします。
05:32千鶴子に付き添わせてくださいませ。
05:36あなたは、実の母親だ。
05:39私に依存はないが。
05:42私への気遣いなら、いりませんわ。
05:45千鶴子さんの生きるか死ぬかのせと言わですもの。
05:48ありがとうございます。
05:50代板、ちょっと。
05:51ところで、道夫のことなんだが、お前警察には。
06:04無論通報士だ。
06:06奴がしたことは、俺に対する殺人未遂、千鶴子に対する障害だ。
06:11捕まるのも時間の問題だ。
06:13気持ちはわかるが、警察だっただけにはしないでくれ。
06:17断る。
06:19たとえ道夫が、お前の弟子であってもいるぜん。
06:22彼は、俺の弟子ではない。
06:24年の若い友人だ。
06:26道夫は、悪と言われているが、その内側は、
06:29お花のように、純な魂を持った青年だ。
06:32その彼を、刑務所に送り込むわ。
06:36その魂、暗黒に閉ざされて、駆りかけてしまう。
06:40無理をしようしで頼む。
06:43逮捕だけは、させないでくれ。
06:45現場を見ている者もいる、太郎が、
07:04お前の力で、事実誤認ということにできる。
07:08未遂の将来は、お前の胸さんとに残っている。
07:10そうまで言われてはな。
07:21では、承知してくれるんだな。
07:26ただし、道を逮捕させないのは、
07:29奴の将来を考えていることじゃない。
07:33地族に舞い死ぬことがあれば、
07:35刑務所に入れるぐらいでは気が済ま。
07:38この手で殺してやりたいから。
07:41大丸。
07:43南部開発の会長ともあろう俺が、
07:46はしたないと思うかもしれんが、
07:48どこの親でも、
07:49我が子を殺されれば、そうしたいはずだ。
07:53血の繋がりはなくても、
07:55静岡は俺の娘だ。
08:05道をが現れるとすれば、
08:06あの牧師のところに、目を離すな。
08:11はい。
08:13千鶴子の傷は意外に重く、
08:15その世も危篤状態が続いた。
08:19うん。
08:19マサト、マサトはまだか。
08:25ハワイからすぐ引き返して電話になったんですけど、
08:28何か、飛行機が台風で結婚になったとか。
08:31千鶴子はなぜこんのだ。
08:34いくら私に顔を合わせにくいと言っても、
08:37倍が倍だ。
08:38白状は言うのが。
08:39千鶴子さんは、
08:40子供たちの世話があるから、
08:42俺から頼んで教会に残ってもらったんだ。
08:44そうか。
08:49若山、お前も忙しい体だ。
08:52ここはいい。
08:53もう行ってみれ。
08:57千鶴子さん、
08:57ちょっと大丈夫だ。
09:01俺も祈る。
09:02うん。
09:02春の嵐のその夜中、
09:09二人の緑も生まれたり。
09:12同じ海辺のその里に、
09:15一人は広き別荘に、
09:18一人は狭き静谷に。
09:23この物語は、
09:25吉谷信子の傑作将来。
09:32一応。
09:59その夜、
09:59忍たちは、
10:00千鶴子の無事を、
10:01神に祈らずにはいられなかった。
10:03前は、
10:22万円誘いで、
10:24何を呆いにしてもらった。
10:26おう
10:28ん
10:30会長を狙った報復だ
10:32このぐらいの目に合わないと当然だろ
10:34もういいだろ
10:39道代
10:47あったりしな
10:49道代
10:51道代
10:55ああああああ
11:00バカ者の目が
11:02だから復讐などやめたけど言ってたんだ
11:05チキシャ
11:07千鶴子さえ邪魔しなきゃ大丸をぶっこらせてたんだ
11:11お前は罪もない千鶴子さんを刺したんだぞ
11:14それでも心が痛まんのか
11:17お前がこんなケガ祭してなかったらその頬桁を張り飛ばしてやりたい
11:23先生
11:29大丸様がお見えです
11:31何?
11:32この時に何でもだ
11:34大丸
11:36さあ
11:40奥へ入ってんだ
11:42さあ奥へ
11:43お前は
11:45お前は
11:49お前は
11:51お前は
11:56千鶴子は助かったぞ
11:57そうか
11:59じゃあ峠は越したんだな
12:01千鶴子は若いしおそらく回復も早いだろ
12:05心配かけたお前に真っ先に知らせたくてな
12:08離せ
12:11やめて
12:12やめて
12:13やめて
12:14貴様は
12:15大丸
12:16今度こそぶっ壊しやる
12:17やめて
12:18やめて
12:19やめて
12:20やめて
12:21やめて
12:22私は逃げん
12:23させるもんなら刺してみろ
12:26大丸
12:28エリカ
12:29何をしてるの
12:30大丈夫です
12:31今の道代さんに人殺しはできません
12:34もう燃え尽きている
12:36燃え尽きただと
12:40エリカが言うとおりだ
12:45手を離して
12:46先生
12:47かま
12:48好きなようにやらせて
12:51どういただいて
13:01どうして
13:05ふうっ
13:09ああ
13:10と
13:13ああ
13:14ああ
13:15やはり
13:30お前じゃできなかったようだ
13:33ここは引き取ってくれないか
13:45お前だ
13:47お前だ
14:01お前だ
14:05お前だ
14:11お前だ
14:13お前だ
14:15お前だ
14:17お前だ
14:19一口に刺すの殺すのというが誰にもそう簡単にできることじゃない
14:27空港で大丸を襲ったお前が一番よく分かってるはずじゃないのか
14:33それはお前にとって全身全霊をかけた行為だった
14:39その後お前は大丸を殺したら自分も死ぬつもりだった
14:43しかしその行為に失敗したとき
14:49お前の中で何かが燃え尽きてしまったんだ
14:53一応
14:55一応
14:57俺は見たんだよ
14:59何をだ
15:01病院へ
15:05何しに行ったんだ
15:07何しに行ったんだ
15:09決まってるじゃないか
15:11大丸をぶっ壊すによ
15:15違うな
15:19さっき
15:21エリカに言われと思い当たったんだが
15:23あの時
15:25お前の目に確かに殺意は燃え尽きていた
15:31あれは恋をしている者の目だ
15:35千鶴子さんにな
15:39お前は
15:41空港で千鶴子さんが血の通っていない大丸を
15:43目をもって守るのを見たとき何を感じた
15:47おそらくお前は一瞬にして見てしまったのだ
15:50その白百合も気高い千鶴子さんの姿を
15:54そしてお前は
15:56我にもあらず恋に落ちた
15:58だからお前は空港で大物をさせなかったのだ
16:00だから邪魔へのか
16:02冗談じゃない
16:03誰があんな女に惚れる
16:05もう一人来て復讐できたのに
16:07邪魔しやがったあんな女に
16:09確かに憎いだろう
16:11だがそれ以上に
16:12お前は千鶴子さんに惹かれている
16:17黙れ黙れ黙れ黙れ
16:19でたあめもいい加減にしねえと
16:22いくら先生でも許さねえぞ
16:23俺の言うことが違うと言うなら
16:25俺は射精
16:26射精
16:27射精
16:28射精
16:29一応
16:39今こそ恨みを捨てる時だ
16:44青春二十一
16:49別の生き方をするのに決して遅くはない
16:52俺から恨みを取ったら何が残る
16:57俺は大魔霊の恨みを一生忘れねえ
17:01みちろ
17:03みちろ
17:04一人にしといてから
17:06あいつには
17:17当分大魔霊を襲う気力はない
17:23しかし
17:28憐れだ
17:30先生
17:33恋は
17:36この世で最も祝福されるべき
17:40人間的な
17:43喜ばしい感情だ
17:46しかし
17:48みちろの恋に
17:50いかなる喜びがあると言うのだ
17:55千鶴子さんは
17:57憎むべき大丸がいつく死んでいる娘だし
18:02正徳という婚約者がいる
18:07道は
18:09横島な恋として自分を
18:13災難ことだ
18:15私が気苦しみ悲しみ痛み
18:20嘆きさみ
18:24道をのこっこいてがありはしないのだ
18:27せめて
18:32その
18:34その先に死だけはあってくれるなと
18:40俺は
18:41ミシオのために祈る
18:46他は
18:47おのれに貸してきた復讐の使命
19:00焼けつくような地形の連城の狭間で
19:04今、ミシオは心の相国と戦っていた
19:07怨念一筋に生きてきた男が
19:10こともあろう
19:11清純な恋
19:12それはまさに残酷な地獄の恋であった
19:18それはまさに残酷な地獄の恋であった
19:21自国の恋であった
19:23シスコ
19:36シスコ
19:53シスコ
19:58よかったな お前が命を取り留めたのも
20:02眠らずに看病してくださった静子さんのおかげだ 私は
20:07千鶴子さん私の食べさせてあげる
20:13大丈夫
20:16もう自分でできるわ ゴーゾーたちの包み込むような優しさ
20:22今千鶴子は久しぶりの幸福感の中にあった
20:25千鶴子
20:28早く帰ってこいよ
20:30おっとでけえ声で止めない
20:32どこが千鶴子の部屋か突き止めるんだ
20:34千鶴子早く帰ってこいよ
20:38私たち待ってるよ
20:40あの部屋か
20:44追っ払ってきてまえ
20:46さあ 冷めないうちにお上がりなさい
20:51早く良くなってうちに戻ってもらわなくては
21:00どうしたんだ
21:01なんで追っ払ったりしたのさ
21:04せっかく迎えに来てくれたってのにさ
21:06千鶴子さん
21:07猫かぶってたけどさ
21:09私を誰だと思ってない
21:12貴人組のリーダーだよ
21:14私が帰りたいのは
21:16あの連中のとこなんだ
21:18じゃあお前は不良とは手を切って
21:20心を入れ替えて戻ってきたんじゃないのか
21:22だからこそ空港では身をもって私をかばってくれたんじゃ
21:25誰があんたなんかのために
21:28あれは物のはずみだよ
21:30おかげで痛い思いで損したよ
21:32千鶴子
21:34千鶴子は真実の後で気が立ってるだけなんです
21:38私にできることがあれば何でも言ってちょうだい
21:42じゃあひとつだけ頼みがあるよ
21:45なんなの
21:47そばに寄らないでってことさ
21:49行くぞ
21:54大丸家の後を継ぐべきは
22:10血の繋がりのない自分ではなく
22:12マサトとシノブなのだ
22:14その思いが千鶴子の胸に突き上げた
22:17屋敷に帰らず再び街に放り出されるためには
22:21あえて坊像たちに嫌われるほかはない
22:29たけし
22:30これを立てるな
22:31せめ俺をコケにしやがって
22:34勝手に仲間を抜けていい思いしを立てそうはいかねえぞ
22:37もうあんたたちとは縁気味だよ
22:39なに
22:40どっ
22:47ん
22:49うん
22:50うん
22:53ん
22:54ん
22:57ん
22:59鬼だし
23:01チーズ母
23:03中国
23:04ん
23:06大丈夫か
23:11帰ってきて早々だ 君に話が
23:17怪我が治ったら 僕と一緒にどこか知らない町へ行かないか
23:23お父さんを裏切るのは心苦しいが 僕と君が一緒になる道はそれしかないんだ
23:31知らない町で 君は礼状でもなく不良でもなく
23:35本当の自分を見つけ出して 僕と一緒に暮らすんだ
23:38マサトさん
23:41でもマサトさんは タイマル財閥の後継者なのよ
23:47そんなものは君のためならいつでもする
23:49父ちゃん 決心してくれ
23:52マサトさん
24:05お江戸も腹への心に住みついた千鶴子の面影 豪造への復讐など今は思いもよらず
24:19恋の虜と化した日曜は 急速に自暴自棄と化しつつあった
24:25真昼間からもう良しいな
24:30仇を目の前にした赤子みたいに 何もできなかった俺だ
24:36できることっていや 飲むことだけ
24:41いや キスぐらいはできるな
24:45バカ
24:50私たちは男と女の仲なんか じゃないじゃないか
24:53そんなんじゃないじゃないか
24:56ん
25:11こんにちは
25:12忍さんか
25:15何だよそれ
25:17教会に咲いた花です
25:20私 千鶴子さんに会うわけにゃいかないし
25:24せめてこの花を届けて 励ましてあげたいと思って
25:28白百合か
25:3118年前を思い出すぜ
25:34貧乏なお袋が備えた花だが
25:42俺はこの世にこんな美しい花が あるのかと思った
25:46ただ綺麗なんじゃね
25:48どんな悲しみにも耐えている 凛々しい花だって気がした
25:52白百合の花は朝日に向かって ラッパを吹いているみたいだった
25:58道をの中で千鶴子はまさに リリッサそのものとして息づいていた
26:06ペットも吹けない
26:13どう生きていいのかもわからない
26:15さあまあね
26:20でもあなたにできること一つあるわ
26:25詫びることよ
26:26誰に?
26:28千鶴子さんによ
26:29たとえそのつもりじゃなくても 千鶴子さんをさして
26:32あなたはまだすまないの 一言も言ってないわ
26:36私が届けるから お詫びの手紙を書いてちょうだい
26:40無駄よ
26:44今の道をにそんなことを言っても
26:46俺は何がどうだって構わない
26:48手紙でも恥でも何でも書くぜ
26:52でも千鶴子さんの周りには 南部開発の人がついてるんでしょ
26:57千鶴子さんを指した道をの手紙を 受け付けてもらえるかしら
27:01何とかしてみます
27:03どうして消すのさ
27:17千鶴子にも渡しな
27:27千鶴子さんの周りに 渡しておきます
27:48分かりました 渡しておきます
27:50お願いします
27:51お願いします
27:52ああ 綺麗
28:21千鶴子さん 私の一番好きな花を 覚えててくれたのね
28:27これを見たら すぐにでもよくなるんじゃないか
28:30千鶴子は忍の心が身に染みつつ 花を見つめ続けた
28:41他にすることもない病院暮らしの中で 見つめ続けていると
28:45花が濃く一刻開いていく様が 目に見えるようであった
28:50千鶴子さん 花の中から何か
28:58千鶴子さん
29:00千鶴子さん
29:05千鶴子さん 花の中から何か
29:09千鶴子さん
29:18何だこれは
29:19千鶴子さん
29:20見せて
29:21千鶴子さん
29:24千鶴子さん
29:25千鶴子さん
29:26千鶴子さん
29:30千鶴子さん
29:32千鶴子さん
29:33千鶴子さん
29:38千鶴子さん
29:40したん 何でもない
29:44何でもないよ 置いてくれるこそ
29:49お前を苦しめてが千鶴子さんじゃないよ 復讐への思いだよそれさえしてればいいじゃないか
29:56だ親父は福良はどうなるんだよ
30:02こうしていけろ
30:05千鶴子が何だってんだよ
30:10なんだこんなもん 夢だよ命よりも大切なもの
30:20俺とそう簡単に手が切ると思ってるのか それだけ
30:26はい 道よ 道よ
30:31俺に助けろってのかよ
30:34なるようにしかなろうね
30:36お前は本当にクラゲみたいにフルゲになったらしいな
30:39はい
30:41道よ 信じてるよ
30:46お前がシラリーのような 凛々しい魂を取り戻すの
30:54おい 行くとこもねえんだろ
30:57だったら俺が拾ってやる
30:59組の三下のその股三下としてな
31:02おい 連れてけ
31:04お前がシラリーのような
31:06お前がシラリーのような
31:09何やってんだよ
31:11道よは千鶴子への思いをどう足掻いても断ち切れず
31:16そんな自分が腹立たしか
31:18何としても貫めさればならぬ怨念への潔癖さゆえに
31:23我が身の不甲斐なさを悲壮なまでの厳しさで抜していたのである
31:28数日後千鶴子の退院の日が訪れた
31:33いや 千鶴子 あの
31:35かしこまりました
31:36千鶴子さん
31:45何をするんですか
31:49雅人さん
31:50君
31:51千鶴子さん
31:53お父さん
32:00これは一体どういうことなんですか
32:01千鶴子は当分
32:03マナズルに置いておく
32:05お父様は千鶴子も一人になって気が沈まれば
32:08元の優しい子に戻るんじゃないかとおっしゃるの
32:12私もその方がいいと思って
32:14しかしそれじゃ監禁ってことじゃないですか
32:16それが命をかけてお父さんを守った千鶴ちゃんに対する周知ですか
32:21千鶴子のためを思えばこそだ
32:23この間の様子ではあの子はまだ不良だ
32:27街中の屋敷ではいつまた不良グループに舞い戻らんとも限らん
32:32千鶴子の将来にも大丸家の名誉にも傷がつく
32:36お前のためにもそれ以外に方法はない
32:39私の後継者たるお前に
32:42駆け落ちなどという橋たないまではさせたくない
32:44千鶴子の傷の回復を願えばこそお前を突き沿わせておいたんだが
32:50自分の立場を忘れてこれ以上千鶴子に接触することがいるさ
32:54私がお前の妻にしたいのは忍なんだ
32:58豪造の言葉にもかかわらず千鶴子を立ち直らせ
33:13新生活に出発したいという正人の決意は揺るがなかった
33:17だが千鶴子の周囲には厳重な監視の目が光っているに違いない
33:22おいおいおい
33:25サミさんちょっと来い
33:26お前のことは俺はいけ
33:30お前は一匹狼を聞き取って突っ張ってきたが
33:38奴隷みたいに何でもはいはいと言いなりに暮らすのも悪くねえだろうが
33:42え?
33:44あ
33:44じゃあついでにはいと言ってもらおうか
33:47しのぶ連れてこい
33:48しのぶさん
33:50アーメンやるの和歌山のところにいるらしいが
33:53俺の手元に置かなきゃ大丸に食い込むネタにならない
33:57すぐに連れてこい
33:59何ぐずぐずしてやる
34:02お前は何がどうでも構わねえんだろうが
34:04え?じゃあ千鶴子さんもう何日も監禁されてるの?
34:12うん
34:13手島さんが話してるの聞いたんだけどさ
34:16別荘には誰一人近づけないし
34:19千鶴子さんの部屋も牢屋同様なんだって
34:26だってここからだってよ
34:29マサトさん
34:34励ましてあげたいけど
34:36私が言ってもあいそうにないわね
34:39じゃあマサトさんも
34:42自分が行ったところで
34:54マサトと千鶴子に何をしてやれるだろう
34:57だがしのぶは異様な胸騒ぎを抑えがたかる
35:01マサトさんも
35:31マサトさんこれは何の我です
35:33頼む
35:34千鶴子を出してやってくれ
35:35だめです
35:36どうしても連れ出すのなら
35:38我々を倒すことです
35:40やったー
35:50ぽん
35:50さぁ
35:52うっすげだ
35:52ぽん
35:53いい
35:53うっすげだ
35:53ぽん
35:54ぽん
35:54うっすげだ
35:56ぽん
35:59ぽん
36:00ぽん
36:01ぽん
36:02ぽん
36:03ぽん
36:05ぽん
36:06審査
36:07あんたを追ってきて先回りしてた
36:20一緒に一大組に来い
36:22どうしたの怖い顔して
36:24今の俺はどうせクズの三下や
36:28落ちるとこまで落ちてやる
36:30来い
36:31いや話して
36:33どんな
36:41まさとさん
36:43ちずこさん
36:44道夫さん
36:50おねがいまさとさんたちを助けてあげて
36:52あいつらがどうなろうと俺の知ったことか
36:55お願い
36:56一大組だってどこだってくるから
36:58道夫さん
36:59道夫さん
37:04あれを見て
37:05道夫信じてるよ
37:14お前が白百合のような
37:16凛々しい魂を取り戻すの
37:18道夫さん
37:19あの花に恥ずかしくないの
37:21この時道夫の心に
37:26本来の純粋な心が突き上げてきた
37:29忍さん
37:30礼を言うぜ
37:31あんたが言ってくれなかったら
37:34俺は人間じゃなくなるところだった
37:36お前が何か
37:48ごちそうさまで 出てきた
37:50お前が何か
37:51いやろう
37:53いいのなら
37:53ご視聴ありがとうございました
38:23あの男に助けられるとは思わなかったわ
38:28チルチャンそんなことを言うもんじゃないよ
38:31彼は君を愛すればこそ助けてくれたんだ
38:35私を愛する?冗談じゃないわ
38:39人を刺しておきながら詫び一つ言わない男がどうして私を好きだって言えるのよ
38:44いや田辺君の真実はここにある
38:48この間見たら田辺君が消した字の跡が残っていた
38:55読むから聞いてほしい
38:58千鶴子あんたは俺にとって世界一憎い女だ
39:03だが同時にこの世で二人とない美しい女だ
39:07人はあんたを不良と呼ぶが俺はあんたを信じる
39:12愛する者を守るためには死さえ厭わなかったあんたの凛々しい心
39:17千鶴子あんたこそ俺の白指だ
39:23そんな
39:27彼の本心はこれよ
39:29田辺君は恨み一筋にしてきた
39:31だから千鶴ちゃんに対する気持ちの変化を認めたくなかっただけだ
39:35お父さんに抱く恨みは消えていないが千鶴ちゃんに対しては違う
39:40彼は君を愛している
39:43それは僕にとって心安らぐことではないが
39:50あえてこれを君に聞いてもらったのは
39:53田辺君のお父さんに対する恨みが
39:56いつの日か消えるという希望を君に持ってほしいからなんだ
40:00恋の本質は人の痛みが分かる優しさだ
40:04彼にはそれがある
40:06私もそう思います
40:09人間恋をしながら復讐なんかできないわ
40:13チルちゃんどこや
40:31あんたたちとおさらばだよ
40:35何を言ってるんだ
40:36私の生きる場所は
40:39やはりコンクリートジャングルしかない
40:42千鶴ちゃん
40:46千鶴ちゃん
40:47千鶴ちゃん
40:51千鶴ちゃん
40:55千鶴ちゃん
40:56千鶴ちゃん
40:57恋
40:59正人を見るスノブの目にこそ恋があった
41:02この二人が結びつくことこそ坊造の願いである
41:06千鶴子は正人のためにもやはり自分の恋は
41:10捨てねばならぬと苦痛に満ちた決意をしたのであが
41:14千鶴ちゃん
41:16千鶴ちゃん
41:17千鶴ちゃん
41:20千鶴ちゃん
41:23おやじ!
41:3718年前、あんたはここで死んだ。
41:46なのにその地はなさあとかともないんだ。
41:53おふくろ、あんたの悲しい叫びが響き渡った海は、なぜ静かなんだ。
42:06ちずこを忘れさせてくれ。
42:12おやじ、おふくろ、どこまでも俺を恨みへ借り立ててくれ。
42:21ちずこの心に立場を超えた深い悲しみが湧き上がっていた。
42:26こうするものだけが真実の恋とは何かを知る。
42:30若者たちの運命にはさらなる栄光と資産に満ちた荒野が広がっていたのである。
42:37I'm a little run away.
42:44I'm a little run away.
42:45I'm a little run away.