- 一昨日
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ショートトランスクリプション
00:00大丸千鶴子と松本忍、生涯交わることのない人生を歩むはずの二人であった。
00:08千鶴子は大丸コンツェルンの総帥の一人娘。
00:12忍はマナズルの貧しい漁師の娘だったのであった。
00:18だがこの二人の少女は忍の母松本静子の父を分け合った父兄弟であった。
00:24そしてそのことが二人の少女に恐ろしい運命をもたらしていたのである。
00:31豪像に届けられた静子の手紙には千鶴子と忍が緑子の檻に取り替えられていたと記されていた。
00:39千鶴子はマナズルの漁師の娘であり、忍こそ大丸豪像の真実の娘であると。
00:48千鶴子と忍が共有する恐ろしい秘密の真相を知る者は、
00:53松本隆作と静子の夫婦であった。
00:56死の病に侵された静子は、ただひたすらに忍の幸せを思い、
01:02全ての真相を豪像に話して謝罪しようと隆作に迫った。
01:08だが秘密をおネタに、大丸家から大金をせしめることを願う隆作に、
01:13ついに刃を向けざるを得ない静子であった。
01:17そして今、静子と忍の取り替え事件の秘密が静子の口から語られようとしていた。
01:25それは貧しい母親が我が子に抱いた悲しい夢が発端であった。
01:34静子はその時、静子の高価な産着を見て、
01:37ほんの一瞬我が子にその産着を着せてみたいという欲求に駆られ、
01:43ついにその誘惑に負けてしまったというのだ。
01:47それは貧しい母親の束の間の夢であった。
01:51よもやその夢が恐ろしい事件の引き金になろうとは、
01:55その時の静子はほんの少しも考えなかったのである。
01:59お、さすが金持ちの娘だけあって高尚な顔していいじゃねえか。
02:12え?
02:16敵は何て言ったって大丸材マスだ。
02:20霊金はたっぷり弾んでくれるだろうぜ。
02:23何言ってんだ。
02:25私はお金のために落ち着き上げたんじゃないんだ。
02:27霊金だなんて癒やしいこと言わないぞ。
02:30癒やしいとは何だこの馬鹿。
02:36何てことしちゃった。
02:39失礼しちゃったじゃないか。
02:46おお、あぶねあぶねえ。
02:48こちらのお嬢様さえ無事ならするでいいのさ。
02:57大丸材マスのお嬢様に何てことすんだ。
03:10傷がついたらトゲサして謝ってもすまないんだよ。
03:13何言ってるんだお前は。
03:14この子は私の娘じゃないか。
03:16あんたこの子は私たちの子じゃないんだよ。
03:18大丸材マスのお嬢様なんだよ。
03:20あたしがいたずら心を起こしてうぶり取り替えたんじゃないか。
03:26何だと。
03:29そりゃ俺たちの娘は。
03:30あんた、あたしたちの子供がいないよ。
03:43あた、どうしたんだ。
03:44我が家のそんなこと俺ら知るもんか。
03:52みた、もう一つ大丸材マスのものがあったはずなんだよ。
03:56ああ、それはさっき俺があの子の足に。
03:59なんだって、なんてことすんだ。
04:02だってよ、あんな綺麗な産着を着てたんじゃ誰だって大丸の娘だって思うじゃないかよ。
04:07待ってくれ。
04:10それじゃあなたは、
04:11誘拐されたのは私の娘の千鶴子ではなくて、
04:15あなたたちの娘だったというのか。
04:19はい。
04:21さようでございます。
04:22そんなバカだ。
04:24あなたはあの時確かに誘拐されたのは、
04:26私の娘の千鶴子だとそう言ったじゃないか。
04:29だから私はすぐに身のしろ金の五百万を用意したんだ。
04:36その身のしろ金が、
04:39私たち夫婦には払えなかったんでございます。
04:41大丸強盗に伝えろ。
04:48子供を預かってる。
04:51子供の命が欲しかったら、
04:53身のしろ金五百万円用意しろとな。
04:57警察に知らせると、
04:58子供の命はないと言っとけ。
05:00え、どうしよう。
05:03身のしろ金五百万になって言ってんだよ。
05:05どうしよったって馬鹿野郎。
05:06そんな大金どうにもなるかよ。
05:07だって五百万用意しないと、
05:09うちの娘殺されちゃうよ。
05:10この馬鹿。
05:11お前が産着なんぞ、取り替えたりするからじゃねえか。
05:14何かじゃねえかよ。
05:21ああ、くそ。
05:22五百万なんて最近、
05:24俺たちが逆立ちしたってどうにも出やしねえ。
05:27大丸なら右から左へ用意できるだろうけどよ。
05:30大丸様なら。
05:31ああ、こちとら鼻血も出やしねえ。
05:36あんた。
05:38娘を無事に取り戻すまで、
05:40誘拐されたのだ。
05:42大丸様のお嬢様ってことにしようじゃないか。
05:44何?
05:45お前ってやつは。
05:47どうしようもないじゃないか。
05:49私たちの身のしろ金が払えないんだ。
05:52それね、もし、うちの娘だって分かったら、
05:55犯人何にするか分かんないよ。
05:56お金にならないって分かってる。
05:58うちの娘、殺されちゃうよ。
06:00静子。
06:01娘が無事に戻ってる。
06:03その時は、大丸様に溶け出して、
06:05何もかも話そうじゃないか。
06:07やった。
06:08あんたには。
06:09うん。
06:11もう、こうなったらそれしかねえな。
06:14本当にどうかしてたんでございます。
06:16私の娘、かわいさのあまり、
06:20罪の上に罪を重ねてしまったんでございます。
06:23何、静子が。
06:25私の娘の千鶴子が、誘拐されたというのか。
06:29申し訳ありません。申し訳ありません。申し訳ありません。
06:33申し訳ありません。
06:34社長。
06:35すぐ警察に。
06:36いや、警察はいかん。
06:38千鶴子の命にもしものことがあったら、取り返しやすか。
06:41千鶴子君。
06:42はい。
06:43君はすぐ近くの銀行に行って、500万用意してくれ。
06:45分かりました。
06:46千鶴子は、
07:07ケイコが命の引き換えに生んでくれた娘だ。
07:10何としても助けなければ。
07:12娘さえ無事なら、彼なんかどうでもいい。
07:16娘を助け出してくれた人間には、報酬はおしまう。
07:21大丸さん、今のことは本当ですか。
07:24ああ、本当だ。
07:25君は何か心当たりでもあるのか。
07:28いや、心当たりと言われても。
07:31何か知ったのか。
07:32待って、待って、待って。
07:35大丸様。
07:37それから先のことは、あなたはよくご存知のはずですね。
07:42劉作の案内で、あなたは部下の方を連れて、犯人の家へ向かわれました。
07:52劉作にいくら聞いても、何でも教えてくれません。
07:57何か恐ろしいことがあったんだということは、劉作の態度から私も薄々感づいてたんですが、それが何なのか分かりません。
08:07大丸様、知ってるなら教えてください。
08:10犯人からうちの娘を取り戻したとき。
08:13何があったんですか。
08:16何があったんですか。
08:46何も恐ろしいことなどあるはずがない。
08:59私は無事に我が子を取り戻した。それだけのことだ。
09:05さあ、先を続けなさい。
09:20私は、犯人が逮捕され、娘が無事だったことを知らされて、千鶴子様をあなたにお返ししようと、あなた様をおったんでございます。
09:31あったー!
09:36あった、私たちの赤ちゃんは。
09:38馬鹿!誘拐されたのは、私の娘じゃね。大丸の娘だ。
09:42何言ってんだ!
09:43今更、今更、今更、俺たちの娘だなんて、どのうつが下げて言えるんだよ。
09:49それによ、大丸の娘には、やけどまでおわせしまってんだぞ。
09:52こちらの、霊菌取り据えた上に、豚が食いだよ。
09:55そんなことどうだっていいじゃないか。
09:57娘さえ取り戻したら、私は正直に何のかも話しつもりでいたんだ。
10:03大丸さん、待ってください。この子はあなたの赤ちゃんなんですよ。
10:07やめろ、やめろ。
10:08あなたの大天の、私の赤ちゃんなんですよ。
10:11泣きたいだけ鳴き上がれ。
10:38赤ん坊がすり勝ってのしてなおたしだけだ。 おたしさえ構ってな誰もわかりやしねえ。
10:44おい、変な気を起こして検察団とにかくめがあったら、 俺は必ず、このザギかっこしからな。 覚えてよ、こら。
11:00信じられ。 私には信じられ。
11:04和歌山。 こんな話を私に信じろと言うのか。
11:13財政様どうやっても信じてもらわなければなりません。
11:1718年前、あなたが我がこと信じたのは、 私の娘、私の育てた忍こそ。
11:25あなたの実のお嬢様なんです。
11:28どうぞ、今、ここで私に約束してくださいまし、
11:36忍をあなたの娘として引き取って幸せにする。
11:40そして、あなたのお嬢様として育てられた私の娘も、 今まで通り、かわいがっていただければ、 私を思い残すことはありません。
11:53嘘だ!
11:56あなたは私を扉がして、 自分の娘を私に押し付けようとしているんだ。
12:01そんなことが許されると思うのか。
12:03嘘です。
12:04私は、私が身をもって証明します。 そしたら信じていただけますか。
12:09身をもって、私は信じない。 信じられるものか。
12:14大丸。
12:25この人は、明日をも知れぬ身だ。 血を吐くようなこの人の告白を、お前はまだ信じられないのか。
12:32?
12:38どこか。
12:40あなたが何か確実にある証拠があるなら、 忍さんとたえこさんを大丸家に引き取ると約束しよう。
12:52そこであなたがたくさんいる。
12:55それを聞いて、私も本望でございます。
12:59しのぶた太鼓のこと
13:04よろしくお願いいたします
13:29しのぶ
13:42あなたたちのことはすべて大丸様におまかせいたしました
13:49お母さんは重い病の犯され
13:52もうあなたたちを幸せにすることはできなくなりました
13:57ただただあなたたちの幸せだけを祈って
14:02お母さんは大好きな海に帰ります
14:27春の嵐のその夜中
14:31二人の緑を生まれたり
14:34同じ海辺のその里に
14:37一人は広き別荘に
14:40一人は狭き静谷に
14:57一人は狭き静谷に
15:27一人は狭き静谷に
15:57ご視聴ありがとうございました
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