- 一昨日
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ショートトランスクリプション
00:00千鶴子は当初は父兄弟忍に対し親切であり
00:04忍の妹太鼓がパーティーに出るためのドレスまで作ってやるほどであった
00:10だがある日父豪造が忍にただらぬ優しさを示していることを知り
00:16抑えに抑えた怒りが爆発した
00:19忍太鼓兄弟のドレスを焼き捨てたのである
00:26忍さん荷物をまとめてすぐ出てってちょうだい
00:29お嬢様
00:33お父様からもおっしゃって二人に出ていくようにって
00:37何を言うんだ
00:40忍さんに何の罪がある
00:44忍さんのお母さんは娘たちのことをくれぐれも頼むと私に言い残して亡くられた
00:51私はどんなことがあっても忍さんたちの面倒を見ると心に誓っている
00:56死んだ人への誓いなどどうでもいいでしょ
00:58人間として誓いを守るのは当然だ
01:01誠実なお父様
01:03私
01:05必ず忍さんたちを追い出してみてます
01:08千鶴子さん
01:12お父様
01:20私は鈴子を殴る
01:25こんなことをするのは初めてだが
01:29あの子の将来のためにはそうしなければならん
01:32忍さんたちのドレスを焼き捨てるとは絶対に許せん
01:37待ってください
01:38殴るなら僕は殴ります
01:40まさと
01:41僕は千鶴子が好きです
01:44将来は僕の妻にと思っています
01:48未来の妻に傲慢な女になってほしくないですからね
01:51叩き直すなら僕がやります
01:54僕にはその資格があるはず
01:57お父さんは日野さんたちの方をお願いします
02:04お父さんは日野さんたちの方をお願いします
02:05私のドレス
02:15私のドレス
02:17本当にすまないことをした
02:24いいえ
02:26ドレスはもともと
02:28お嬢様が作ってくださったものです
02:30お嬢様の好きになさるのが当然です
02:33私たちこそ
02:36旦那様にご迷惑をおかけしてしまって
02:39大ちゃん
02:42いつまでめそめそしてるの
02:44新聞配達をしてた頃のことを思い出してごらん
02:48下着にまで染み通るような下目の中を走ったり
02:51犬に噛みつかれたり
02:53あの辛さを思えばこのくらいのことつらいうちに入らないわよ
02:57でも
02:58でも私ケアシー
03:02預けたり
03:13私のドレス
03:15私は
03:16ご視聴ありがとうございました
03:46お兄様
03:49私を殴りにいらしたんでしょう
03:53いいわよ殴っても
04:09千鶴ちゃん
04:14忍や父に対し言いたい放題を言った千鶴子であった
04:20だがその心は不思議に虚しかった
04:23おかしいわね
04:28なぜ涙が出るのかしら
04:30あんなひどいことをして
04:33君だっていい気持ちはしないだろ
04:36だけど
04:38そんな自分をどうしようもないんじゃないか
04:40行こう
04:45悪いことしたと思うなら謝るんだ
04:48母ちゃん
04:54ね
04:55ドレス一枚のことでもいつまで
05:08しょうのない子ね
05:11お姉ちゃん
05:17こんなとこ出て行こう
05:19大ちゃん
05:20だけどその前に千鶴子さんはぶちのめしてやる
05:24お嬢様だかなんだか知らないけど
05:27息になっちゃってさ
05:29大ちゃん吉田さん
05:31何でやってやるから
05:32大ちゃん
05:34海
05:35海よ
05:38海の心
05:40わかった
05:48私パーティーに行けないって
05:50ヨコに電話してくる
06:01君今言っていた海の心っていうのは何
06:04あ
06:05マナズルの海のことです
06:07新聞配達をしていた頃
06:10いろいろ辛いことがあると
06:12私たちいつも海を見に行ったんです
06:15青い大きな海は
06:18どんな辛いことでも忘れさせてくれました
06:21でも私たちの愛する海も
06:24近頃はだんだん汚れてきました
06:27そしてある日こんなことがあったんです
06:31これじゃ海が泣くわね
06:33海には自強力があるのにね
06:36何
06:36自強力って
06:38理科で習ったの
06:39ちょっと待ってね
06:40これよ
06:45海はもともと自分で自分をきれいにする力を持ってるんだって
06:50でもこんなにゴミを捨てられたら
06:53海だって死んじゃうわよね
06:54自強力ね
06:56母さん人間にも自分で自分をきれいにする力がこなわってると思うの
07:03だからあんたたちもどんなに辛いことがあっても
07:07憎しみとか恨みとかそんな心のゴミ抱いちゃダメよ
07:11海のように広い
07:15きれいな心で生きてってね
07:17それで私たち辛いことがあったときは
07:22海って自分に言い聞かせるんです
07:25そう
07:28太鼓さんもそれを思い出して憎しみを捨ててくれたんだね
07:34海の心か
07:38いい話だね
07:40まさか
07:41で千鶴子の方はどうした
07:44忍さんたちに謝るように言ったんですが
07:47まだその気になれないようです
07:49そうか
07:50じゃあ私からも厳しく言っておこう
07:53いえ千鶴ちゃんも心の中では十分反省しているんです
07:57一晩考えさせてくれと言っていましたから
07:59明日になれば潔く謝るでしょう
08:02どうかな
08:03あの子は一度も人に頭を下げたことがないからな
08:07お願いします
08:08千鶴ちゃんを信じてやってください
08:10春の嵐のその夜中
08:14二人の緑の生まれたら
08:17同じ海辺のその里に
08:21一人は広き別荘
08:23一人は狭き静谷に
08:27この物語は吉谷信子の傑作小説
08:32あの道この道をベースに
08:34運命に混乱される二人の少女が
08:37時には敵となりながら
08:39自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
08:43人生とは何かを問うものであ
08:46自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
08:59自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
09:03自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
09:33自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
10:03自分の人生を自らの手で開く姿を通じ
10:33ゴーゾーはアメリカの産業界を視察するための
10:42日本代表団の団長に専任されていた
10:46その出発が翌日に迫り
10:48一週間家を開けることを余儀なくされていたのであ
10:52またここか
11:10渋谷で拾った家で娘だ
11:20店で雇うことにするからな
11:22今夜から客の相手ができるよう
11:25仕込んどけ
11:26あなた
11:32国へ帰りなさい
11:35帰れないんです
11:36母ちゃんは男作って蒸発しちゃうし
11:40父ちゃんは焼け酒飲んで私を引っ叩くし
11:44うちの店に来たら
11:46もっと辛いわよ
11:48余計なこと言うんじゃねえ
11:50帰るんだ
11:52二度とこんなところに祈りに来るんじゃねえぞ
11:55うん
11:56島田
12:01祈りってのは人間のうめき声なんだ
12:04幸せな人はお祈りなんてしやしねえ
12:08てめえらは辛い目に合わせるから優子さんだってここに来るんだ
12:12トベネアーレナワタイドリー道代か
12:15はねむしってやれぬ
12:18おい
12:38道代 あの子を頼んだわよ
12:40誰かのエステーションに来たら
12:59そんなエステーションがめられた
13:01どっくら
13:04料理
13:05料理
13:09ん
13:14me
13:18ん
13:22ん
13:25どうか お父さんそんなに酒飲んで暴れるのか
13:31よし じゃあしばらくここにいてみるんだな
13:36じゃあここに置いてもらえるんですかよりは何じゃしょうがないだろう 楽しこじゃあ食い口は自分で稼ぐのが決まりだぞ
13:44わかりましたみんなよろしく頼むよ よろしくお願いします
13:48じゃあさぞれお願いしますのでしてみるねおっしゃる あなたうちの先生は頼もしいよ
13:54なぜ先生には暴力団よりもっとお金バックでついてんだから もうこのバック
14:01神様 俺には生涯神と言う
14:06ねえみかたああああああああ あああああああああああああああ
14:12お前普段お正しいくせに人くるとはしゃるねー おら込んでないよねおらさんの犠牲者
14:18そういうけどよ 先生は全く神様みたいな人だぜ
14:23バーガー 神様が内職するか
14:28和歌山は牧師の仕事の傍ら親にも見捨てられた不良少年少女を引き取り立ち直らせようとして いた
14:37だが貧しい教会では信者の寄付にも限りがあり様々な内職をせざるを得なかったのである
14:48全然 これはまた問屋からの返品かい
14:54まあせっかく作ったんだなぁ 近頃の子供たちはそれがあんまり喜ばんだしなぁ
15:02先生よ 生まれて初めてこのようで見た景色を覚えてるかい
15:08用意出すんだ急に
15:14俺は覚えている
15:17あれは
15:192つか3つくらいの頃かな
15:22そばにいたのは多分お心だ
15:31お日様が照ってた
15:35潮風が吹いてた
15:37その幸せをぶち壊したのは大丸豪造だ
15:43今俺の体を吹き抜けてるのは潮風じゃねぇ
15:48恨みの風か
15:51恨みは捨てる道を
15:53奴様も言っておられる
15:56汝の敵を愛せと
16:00昔大丸と一つ川の飯を食った先生には隣人かもしれないが
16:05俺には奴は隣人でもなんでもねぇ
16:08この風車は全部買うぜ
16:18ありがとう
16:20全部買う?
16:22どうするんだ?
16:32今夜は東京中駆け巡るぜ
16:34恨みの風にこいつをぶん回してな
16:38そして翌日
16:47豪造がアメリカに出発する朝であった
16:52何?
16:54忍さんたちに謝る気になれないというのか?
16:57ええ
16:58いくら考えても
17:00なぜ私がお手伝いさんに頭を下げなければならないのかしら
17:04地図ちゃん
17:05私も
17:07忍さんたちには出て行ってもらった方がいいと思います
17:10お前まで?
17:12争い事はもうたくさんです
17:15忍さんたちさえいなければ
17:17千鶴子さんの気も休まるし
17:20元の平和な家庭が戻ってくるじゃありませんの
17:23ねえあなた
17:24そうなさってください
17:26静子さんとの約束だ
17:29そんなことはできんと言ったはずだ
17:32会長
17:33お車が待っておりますが
17:35ああ今行く
17:37千鶴子
17:39もっと素直になるんだ
17:42お父様
17:44お留守の間に私が忍さんたちを追い出すんじゃないかって心配なのね
17:48じゃあ約束するわ
17:54お父様がアメリカに行ってらっしゃる間は忍さんたちに出て行けとは絶対に言いません
17:59本当か千鶴子
18:02でもそれはお父様のお仕事の邪魔をしたくないからなの
18:07別にしのぶさんたちに優しくするつもりはないわ
18:10あの人たちとは絶対に口を聞きません
18:15少なくともお父様が帰ってらっしゃるまでの間は
18:19千鶴子
18:21会長
18:23この状態を放置して旅立したくはなかった
18:32だがゴーゾーは家庭問題のために任務をないがしろにはできなかった
18:37それではお気をつけて
18:41ああ
18:42ルスキュー頼もう
18:44行ってらっしゃい
18:45旦那様
19:05そんなことをしたら千鶴子さんを刺激して
19:12私たちが傷つけられると思って気をつかってくださったのよ
19:16そうかしら
19:17私たちがいることが旦那様を目障りになったんじゃない
19:21忍さん
19:22お父さんに頼まれたんだ
19:28これを君に渡してくれ
19:29何か困ったことあったら何でも僕に言ってよ
19:35忍さん
19:45家を開けるにあたり
19:47私は千鶴子がまた君たちに何かするのではないかと不安でならない
19:52だが千鶴子も決して目は悪い娘ではない
19:57それだけは信じてほしい
19:59そして何があろうと私に免じて千鶴子を許してくれたまえ
20:05忍さん
20:05私が帰ってくるまでどんなことがあっても元気でいること
20:10大丸王座
20:12旦那様
20:15お姉ちゃんもう一枚あるよ
20:20推進
20:23今日から4日後
20:25土曜日午後3時
20:27先の教会に来てください
20:29旦那様は
20:34いったい何の雇用なのかしら
20:37お姉ちゃん
20:42お姉ちゃん
20:44お姉ちゃん
20:45またいらっしゃいね
20:47お姉ちゃん
20:48お姉ちゃん
20:49旅立ちにあたり
20:52豪像は千鶴子も忍も留守中どうぞ
20:56睦まじく暮らしてくれと
20:57聖母マリアにすがるように祈った
21:00キリスト教徒ではないことのこだわりはいつか消えていた
21:04君は
21:13つけまわした甲斐がありましたぜ
21:16やっと二人きり会いましたね
21:18大山さん
21:20俺の世は何だかもう差しがついているでしょう
21:23千鶴子と忍の出世の秘密の一件だ
21:27ねえ
21:28これ何だと思います
21:30ねえ
21:32俺が書いた式ですよ
21:34あの子たちが生まれてすぐ取り違えられた天末が詳しく書いてあります
21:39ほらね
21:40この通り週刊誌の頭も書いてあるし切ってもらってやる
21:43こいつを送りつけたらどういうことになりますかねえ
21:47へへへへへ
21:49大丸家の霊場千鶴子実は名もない漁師の娘
21:54へへへへ
21:56私まで何だか目に見えるのですね
21:58それから今度は血液検査をしろってさ
22:01その根も刃もないでたらめを
22:04根も刃もないでたらめかどうかは神様ご存じだよ
22:07ねえ
22:09まあどっちにしろ話は穏やかにしましょうや
22:12俺の口を不思議したかったら
22:141億でこいつを買うんですな
22:161億
22:17うん
22:18冗談もいい加減にしてまえ
22:19うん
22:21千鶴子は不幸せになっても構わないとおっしゃる
22:24ああそうですか
22:26ああいいですよ
22:27こいつをポストに放り込めるんだから
22:29うん
22:30真下前
22:32会長
22:34もう参りませんと
22:35分かってる
22:36ああ
22:37ああ
22:41今は時間がない
22:43話は旅から帰ってくるにしてくれ
22:46私が帰ってくるのは来週の
22:48あんなの日程ぐらいちゃんと調べはついてますよ
22:50じゃあお帰りになる日の夜
22:52お宅の方へ伺えます
22:53いいですね
22:57どうぞいい旅を
23:07千鶴子は宣言した通り
23:14忍たちに一言も口を聞こうとはしなかった
23:24なんだろう
23:27変なことするね
23:31千鶴子さんの癖を見るの久しぶりね
23:34癖って
23:35千鶴子さんはトマトが大嫌いなの
23:37憎くてたまらない人がいるといつも千鶴子さん回せるのよ
23:45千鶴子が憎むもの
23:47それは忍以外には考えられなかった
23:53千鶴子さんが口を聞かないのなら
23:55私たちも千鶴子さんに口を聞くわけにはいかないよね
23:57そうよ千鶴子女王様のご意向はきっと忍さんに学校をやめてほしいことなのよ
24:02もっと何かしてあげなかった
24:04はい
24:08はい
24:12はい
24:13生徒の大半は家から弁当を持参してきていたが
24:19忍は火事に追われ
24:21昼食は勾配部で間に合わせることにしていたのである
24:24いたのである このゆで卵も下さいはいみんなで250円です
24:34ねえねえ
24:36ん
24:37ねえ
24:39ん
24:41ん
24:43ん
24:54すり替え
24:57うまくいったわね
25:24海
25:42しのぶはマガズルの海を思った
25:48母がそこで生き
25:50そこに姿を消して帰らなかった海を
25:54どんなに辛いことがあっても
25:58憎しみとか恨みとか
26:00そんな心のゴミを抱いちゃだめよ
26:02海のように広い綺麗な心で生きていってね
26:20お母さん
26:22私
26:23頑張れ
26:25だがしのぶに対する隠室ないじめは必要に続いた
26:32それは学校ばかりではなかった
26:35雨が降りそうね
26:45はいお嬢さま
26:49お母さま
26:50お母さま
26:51なにちづこさん
26:54傘を
26:55はい
26:58どうもありがとう
27:00いいか
27:19今日こそちづくを引っ張り出すぞ
27:26まだわからないのかい
27:44人に口ひとつ聞いてもらえないっていうのはね
27:47当時には罵られるより辛いことなんだよ
27:50なぜもっと広い心を持てないんだ
27:53海の心
27:55海の心
27:57しのぶさんが話してたっていうあれ
28:00でもお兄様
28:02その話だとしのぶさんの心は綺麗な海で
28:05私はそこに流れ込んだゴミのように醜いものだということになるわね
28:09しのぶさんはそんな意味で言ったんじゃない
28:11うるさいわね
28:15なに
28:16お兄様に言ったんじゃないの
28:19あのトランペットよ
28:21しょっちゅう着て誰かが吹いてるの
28:24あんなものはほっとくんだ
28:25お兄様
28:27お兄様は私がしのぶさんたちを理不尽に迫害してるみたいにおっしゃるけど
28:33考えても見て
28:34私の暮らしは朝薙の海のように穏やかだったわ
28:40そこへ飛び込んできて秩序を乱したのは誰
28:44私の立場からすればしのぶさんたちこそ海をけがすゴミよ
28:49排除したくなるのは当然でしょ
28:57なんて情けないことを言うんだ
28:59人をゴミ扱いするなんて
29:02そんなひどい言葉を
29:04ニューヨークにいるお父さんが聞いたらどう思うだろう
29:06僕はお父さんの代わりに殴った
29:09出て行って
29:13ここは私の部屋よ
29:16日本は狭い
29:18だから日本人は人をいびることと
29:21競争することしかやることがないのかもしれない
29:25せめて心だけは広く持ちたいよ
29:27海のように
29:28みなさんの人をいびる個人の見たり
29:33それが私の部屋根の叫びすみうぜ
29:34君の気持ちと関して
29:35教育学部屋にもいびることができる
29:38またいいよ
29:39その一部屋根の家に確かに
29:40国外事壇をすみました
29:41その一部屋根の家にあるんのを
29:42改めてください
29:43その一部屋根の家に確かに
29:44教育検査をご覧いただきください
29:45その一部屋根の家に合って
29:46おかしいありがいんだから
29:46ご視聴ありがとうございました
30:16さらさないでくださいと言ったはずです
30:18うるさい
30:20うるさい
30:24あの月焼き入れてやりましょうか
30:26やめとけ
30:28命より大事なこいつが濡れちゃった
30:30精霊しないとな
30:32聞き上げだ
30:34お前
30:38同居があるぜ
30:40おめでんじゃねえぞ
30:44貧乏な育ちの奴には
30:46それぐらいしか売り物がねえからな
30:48きれいな肩
30:50きれいな肩
30:52きれいな肩
30:54きれいな肩
31:00それが実の母であろうとは
31:04しのぶにも思い及ばなかった
31:16きれいな肩
31:18それが実の母であろうとはしのぶにも思い及ばなかった
31:24何をしてるの
31:30私のお母様に触らないで
31:32すいません
31:34すぐ涙
31:36いいえ
31:38うれしいです
31:40うれしい
31:42お嬢様がここのところ初めて口を聞いてくださいましたので
31:46お嬢様がここのところ初めて口を聞いてくださいましたので
32:06人に無視されることの痛みがどれほどのものか千鶴子は知った
32:11だが一度芽生えたしのぶにくしの豪華を消すことは到底不可能であった
32:18ん
32:36あっ
32:38ねぇ
32:40飯
32:42ん
32:46おはよう
32:56松本くん何してるんだ
33:01誰だがこんなことをしたのは
33:13松本くん
33:14誰の仕業か心当たり
33:21マミがあろうと私に免じて千鶴子を許してくれたまえ
33:29心当たりはありません
33:35しょうがないな
33:37誰だ
33:52よし
33:59今日は授業を中止して
34:04なぜ隠室ないじめをしてはならないか話そう
34:09それは一言で言えば
34:11人間の尊厳を踏みにじる小枝川だ
34:15まして君たちは大学に進学し
34:17将来上流家庭の人となるみだ
34:20これくらいの道理が分かるはずはない
34:23もし今後いじめをしたものは見つけ次第原罰にする
34:28分かったな
34:30え?
34:36じゃあタイちゃんもいじめられてるの?
34:40お姉ちゃんと同じよ
34:42学校だけならまだしも
34:44家に帰っても構ってくれるのはマササさんだけだし
34:47やっぱりあんな家出て行こうよ
34:49タイちゃん
34:50マナズルに帰ろう
34:52心の中で海って叫んで我慢してるより
34:55貧しくても本当の海のそばで暮らした方がどれだけいいか知れないもん
34:59ねえお姉ちゃん
35:06そうね
35:09そうしよっか
35:10あれ?
35:11お姉ちゃんマキエネみたいに逃げたくないって反対すると思ったんだけどな
35:15私だっていい加減嫌にもなるわよ
35:18それに私たちのために旦那様やマササさんにこれ以上ご迷惑かけたくないもの
35:24じゃあこのまま飛び出したを?
35:26待って今日はダメなの
35:27どうして?早い方がいいよ
35:29ほら一つだけ用が残ってるでしょ
35:31え?
35:35ほら
35:36あそっか
35:44どうぞ
35:45あのー
35:47ここで何があるんでしょうか
35:543時に
35:56何事が起こる
35:58まあ見てなさい
36:00おーら来た
36:15ん?
36:17ニューヨークからの電話だ
36:19君に出なさい
36:21はい
36:28もしもし
36:30あ、忍さんか
36:32私だ
36:33旦那様
36:34いや
36:36うちに電話をしてもよかったんだが
36:38私が君と話すと
36:40千鶴子がイライラするんじゃないかと思ってね
36:43そこに来てもらったんだが
36:45君
36:47変わりはないかね
36:50はい
36:51おかげさまで
36:53千鶴子が
36:54君に口を聞かないんじゃないのか
36:57やっぱりそうなんだね
37:01いいえ
37:03お嬢様はその後
37:04とても優しくしてくださいます
37:06いやそれならいいんだが
37:09どんなに辛いことがあっても
37:11私に黙って
37:12家を出るようなことはしないでほしい
37:15いやなんだか
37:16君がいなくなるんじゃないかっていうような気がしてな
37:21旦那様
37:22私のことより
37:23お嬢様のお電話をして差し上げてください
37:27千鶴子にはこれからかける
37:30被殺の方も順調にはかどってるから
37:32予定の日には帰れるだろう
37:34それじゃあおやすみ
37:37ああそっちはまだ昼だったな
37:41しのぶさん
37:43くれぐれも元気でね
37:45はいありがとうございます
37:48じゃあこれで
37:50失礼します
37:57しのぶは妹を説得し大丸家を出ることをひるがえさせた
38:04だがそれからの数日も
38:09しのぶにとって学園がまさに針の後ろであった
38:13しのぶは耐えた
38:15ひたすらに豪像の帰りを心待ちに
38:18そして3日後
38:30帰国した豪像の心は重かった
38:33松本龍作との会見の約束が控えていたからである
38:37くそーおせえなあたいまるめざ
38:48なんだりゃあ
38:49なんだりゃあ
38:53なんだりゃあ
38:58なんだお前らあ
39:02おっさあ
39:04ここはいつも俺がトランペットを吹く場所なんだ
39:09つまねえが向こう行ってくんねえか
39:11あいっきゃねえ
39:13俺はこのやしに乗ってきならねえようがあるんだよ
39:15あんたも大丸家を狙ってるらしいが俺のが先駆ちだ
39:18消えな
39:20なんだとこの若いぞ
39:21間違えた
39:24なんだだか
39:26なんだか知らねえがこんなもん50代物に考えてちゃう
39:308割に不自由だろうが
39:33だ
39:39おやろう
39:44ああ
39:48わっ
39:49ご視聴ありがとうございました
40:19また
40:31お嬢様
40:39行ってはいけません
40:40あのトランペット吹いているのは危険な男です
40:43お嬢様
40:46お姉さん
40:47ほっときなよ
40:50とうとう出てきたな
41:04あなたね
41:05この間から耳障りの音を立ててたのは
41:09やめなさい
41:14吹くのをやめなさい
41:21やめないと打ち待ち
41:25お嬢さん育ちには人は殺せねえよ
41:44殺せねえよ
41:46今夜はあんたと差しでゆっくり話がして
41:51連れてけ
41:53お嬢様
41:59お嬢様
41:59話してください
42:02お嬢様
42:03お前には関係ねえ
42:06お嬢様
42:15デイとこれをたたきつをします サンバー
42:21これはあなたが命よりも大切にしているのでしょいいんですか
42:27よしわかった 話してやれだけど会長いいから話してやれ
42:34この女は命をかけてやがる くだらねえことにでも命をかける奴を俺はとりあえず尊敬する
42:45ん ようこせん
42:56お前は千鶴子にはもったいねえようなお手伝いさんだぜ 今夜はお前に免じて引き上げるがこのことだけ覚えてけ
43:06金持ちだけは絶対に信用できねえぞ
43:12またおう
43:15ん
43:27しのぶはなぜここまで海のように広い心を持っているのか それが自分にないゆえにこそ千鶴子は悲しかった
43:36ん
43:42お気がいありませんか
43:43よけいなことを 私一人でもあんな連中に負けはしなかったわ
43:55ん
43:57ん
43:59ん
44:01ん
44:03ん
44:31ん
44:32ん
44:33ん
44:34ん
44:35ん
44:36ん
44:37ん
44:39ん
45:07ん
45:08ん
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45:10ん
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