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00:00Welcome to the Great Mind
00:15Great Mindにようこそ
00:18私は野口幸男です
00:21一橋大学の名誉教授を務めております
00:25日本経済の停滞が非常に長い間続いています
00:31一体これはなぜこのような停滞状態に 陥ってしまったのか
00:37そしてこの状態から脱却するためには 一体どういうことが必要なのか
00:45このような問題をこの講義を続いて 探っていきたいと思います
00:52今日第1回目は 1980年代から90年代にかけて
01:00何が起こったのかということから 見てまいりたいと思います
01:05ここに書いてあるのは 日本の法人企業の付加価値の合計が示されています
01:15これでお分かりのように 1990年代まで付加価値が増えてきました
01:22ところが90年になって それが停滞してしまった
01:27ということがお分かりになると思います
01:30ここで付加価値というのは 法人企業が経済活動を通じて
01:39付け加える経済的な価値です
01:42これを国全体について 足し上げたものが GDP
01:49国内総生産というものになりますね
01:53ですから付加価値というのは 大変重要な支障であるわけです
01:59そしてこの付加価値は 賃金や企業の利益に回されます
02:07したがって付加価値の全体が伸びないと 賃金も伸びない
02:13こういうような事態に 陥ってしまったわけであります
02:19問題はなぜこのような停滞が 起きたかということですね
02:39これについて一般に言われるのは
02:431980年代に日本にバブルが起きて それが90年頃に崩壊した
02:54ということを考えますと 私は違う考えを持っています
03:00今日この第1回目では 80年代の後半のバブルがどういうものであったか
03:08そしてそれが崩壊した これはなぜか
03:13こういうことについて お話をしたいと思います
03:17このお話をするにはですね
03:221985年に結ばれたプラザ合意というところから お話を始める必要があります
03:32プラザ合意というのは何かと申しますと
03:36これは先進国間の取り決めです
03:40日本 アメリカ イギリス 西ドイツ フランス
03:44この5カ国がですね
03:48共同してカースレートに介入する
03:54そしてドルの価値が低くなるようにですね
03:59ドル安が実現するように カース介入を行う
04:03なぜこのような合意が必要だったかということですが
04:08それはアメリカ経済がですね
04:111980年代に深刻な貿易収支の赤字に 直面していたからなんです
04:21日本や西ドイツからですね
04:25自動車を中心とする工業製品が輸入されてくる
04:31これによってアメリカの赤字が拡大する
04:34そしてアメリカの製造業ですね
04:41自動車とか鉄工業とか
04:44そういうものが非常に困難な状態に 陥ってしまった
04:49これを対処するために行われたのが このプラザ合意というものであります
05:08このプラザ合意が結ばれたということはですね
05:17国際貿易に大変大きな影響を与えました
05:22つまりドリアス円高が進んだために 日本の輸出産業が打撃を受けてしまった
05:32日本の輸出が減ってしまったわけですね
05:36あるいは日本経済全体が落ち込む危険があるということでですね
05:44このことが日本では問題になりました
05:48これに対処するために 日本銀行が肯定部合を引き下げていったんです
05:55肯定部合といいますのは 日本の政策金利のことです
06:03これがですね 1980年にはかなり高い水準にあったわけですが
06:11これをどんどん引き下げていったわけですね
06:15そして80年代の半ばには 戦後最低のレベルまでこれを引き下げた
06:23このような金融緩和政策が取られた
06:29それがですね バブルの引き金を引いたということが言われます
06:38確かに非常に顕著な金融緩和が行われたわけですから
06:45いわゆる金余り現象が起きてですね
06:49それがバブルを引き起こした
06:51こういう考え方は 最もな見方であろうと思います
06:57バブルはまず地価 土地の価格ですね
07:04地価に生じました
07:05ここに2つのグラフを示してありますが
07:10これは東京都の地価の推移を示したものです
07:15東京圏の場合に まず商業地を見てみますと
07:21この左側の地価の上昇率 これに示されていますように
07:281986年頃から地価の上昇が始まった
07:35そしてですね
07:3887年には対前年上昇率が70%を超える
07:45という非常な地価上昇が生じたわけであります
07:50住宅地もですね
07:541988年には対前年上昇率が60%
08:00こういう顕著な地価上昇が生じたわけです
08:05この結果 この右の図でご覧になりますように
08:11商業地の地価はですね
08:15商業地の地価は
08:1788年に
08:2083年の3.4倍になるというような上昇が生じたわけです
08:27住宅地についても同様でして
08:3288年には
08:34この指数が280を超える
08:372.8倍になってしまう
08:39このように地価が
08:42著しい上昇を示した
08:45というわけであります
08:47この日本の地価の上昇
08:52これをアメリカと比べてみますと
08:55日本の土地の価値がですね
08:59アメリカの4倍になってしまった
09:01というような
09:03信じられないような
09:06上昇が生じました
09:09こういうことからですね
09:12例えば東京都だけを売れば
09:16アメリカが全部買えてしまう
09:18というようなことも言われました
09:20しかしあの土地の価格が
09:24上がると
09:26国民が住宅を買うのが
09:29非常に難しくなる
09:30というわけですね
09:33この当時
09:35東京都のごく普通の集合住宅であっても
09:39これを買うために
09:41仮に半分を
09:43住宅ローンで買ったとしますと
09:46そのための
09:48利子の支払いだけでですね
09:50この年収の半分ぐらいになってしまう
09:54これではですね
09:56とても住宅を買うことができない
09:59ということになりますね
10:01国民にとって
10:04土地を買うことができなくなった
10:07非常に深刻な問題が
10:10発生したわけです
10:12地下の高騰というのは
10:24単に都市圏の問題だけではなくて
10:28その後さらに広がっていきました
10:31これが
10:34日本の80年代の
10:36高騰に起きた
10:38地下のバブル
10:40という現象であるわけです
10:43で
10:45金融というのはですね
10:48土地をたくさん持っていますね
10:51でその持っている土地が
10:54値上がりをした
10:55ということですので
10:57企業の株価も上昇する
11:01という問題が起きたわけです
11:04地下の上昇が
11:06今度は株価の上昇をもたらした
11:10というわけですね
11:12この図の1-4
11:15ここに書いてありますのは
11:17日本の株価が
11:20どのように上昇していったか
11:23それを日経平均の数字で
11:26表してあります
11:28この図でご覧いただくように
11:311980年代の末にですね
11:35株価も急激な上昇していく
11:40ということが
11:41お分かりになると思います
11:43そして株価はですね
11:471989年の年末に市場最高値をつけました
11:58ところがですね
12:00この地下にしても株価にしても
12:03そうなんですけれども
12:05なぜ価格が上がっていったのか
12:08ということに対して
12:10経済の実態面の変化を
12:13反映した
12:15上昇ではなかったわけですね
12:19これは単に将来の価格が上がる
12:22そういう期待があるから
12:25現在の価格が上がる
12:27ということであって
12:29バブルというのはそういうものです
12:32いわば根拠がない価格上昇だと
12:36言ってよろしいと思います
12:39実際に株価はですね
12:4389年の年末に最高値をつけたわけですけれども
12:4990年になりますと
12:5290年の
12:55新年の取引で暴落を始めたわけですね
13:01つまり株価が
13:03バブルが崩壊してしまった
13:05というわけであります
13:10日本の株価がですね
13:1389年の高値に戻ったのは
13:17やっと2024年になってから
13:21この期間
13:23約35年間ありますが
13:26バブルが続いたということであります
13:33株価のバブルが
13:36非常に大きなものであった
13:38ということはですね
13:39日本の企業の
13:42時価総額が異常な値になってしまった
13:45ということから分かります
13:48世界全体の
13:51時価総額の
13:5345%
13:55約半分が
13:57日本の企業の時価総額である
14:00こういったことも
14:01生じたわけです
14:03今になってみれば
14:05信じられないことが起きた
14:07ということになりますね
14:09例えば
14:11NTT
14:12これは日本の電話会社ですが
14:14このNTTの
14:16時価総額がですね
14:18アメリカの
14:19AT&T
14:21AT&T
14:22アメリカの電話会社ですね
14:24これよりも大きくなった
14:26それだけではありません
14:28ATTにさらに
14:30IBMを加え
14:31EXSONを加え
14:33さらに
14:34GEを加え
14:35GMを加え
14:36これらの企業を全部合計したよりも
14:40NTTの
14:42株価が大きくなってしまった
14:46ということですね
14:48しかしこれはですね
14:52株価の
14:53一時的なバブルに
14:55よるものに過ぎなかった
14:57日本経済が本当にそれだけの
15:00実力をつけたものではなかった
15:03ということが言えます
15:05このようにして株価のバブルも
15:1090年に終わってしまう
15:13そして次にはですね
15:16地下のバブルも
15:1890年代に終わって
15:20地下が下落していってしまう
15:23このようにバブルの発生と
15:26バブルの崩壊というのは
15:28日本にとって非常に大きな事件でした
15:33ただしこれがですね
15:37日本の停滞の原因であったのかどうか
15:40ということになりますと
15:42私はそれは疑問ではないかと思うんですね
15:48バブルの崩壊というのは
15:50確かに大きな事件であったわけですけれども
15:53これによっていただけたのは
15:56金融機関なんです
15:58金融機関が非常に巨額の不良債権を抱えた
16:03この不良債権をなかなか処理できなかった
16:07というのがですね
16:09バブルの傷跡を大きくしていったわけですね
16:14ところが日本経済の停滞というのは
16:17金融機関の問題ではなくて
16:20実は製造業の問題であったわけです
16:23製造業が停滞していったということですね
16:27そうだとしますと
16:29バブルの崩壊と製造業の停滞ということは
16:34直接の関係はない
16:36ということが言えると思います
16:39ですから
16:40バブルの崩壊は確かに重要な事件でしたけれども
16:45これが日本経済停滞の原因とは考えられない
16:50これが私の考え方であります
16:55では一体日本の停滞をもたらしたものは何であったのか
17:01ということが問題になります
17:04これについて次の第2回でお話をしたいと思います
17:11ご視聴ありがとうございました
17:23ご視聴ありがとうございました
17:28ご視聴ありがとうございました
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