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ニューストランスクリプション
00:00それは政権発足から2週間後のことでした
00:04北朝鮮が初の核実験に踏み切ったのです
00:20日本は万元本号の入港禁止など独自の制裁で対抗
00:25そして安倍総理から福田総理へ
00:31北朝鮮への制裁は踏襲されます
00:36そんな中北朝鮮はアメリカがテロ支援国家指定を解除するのを条件に
00:45各施設の無力化を進めることに合意
00:48その姿勢をアピールするため冷却塔を爆破しました
00:54しかしそれは見せかけでした
01:02そして福田総理から麻生総理へ
01:11北朝鮮への制裁期間はそのまま延長されます
01:15その一方でアメリカは融和へと動き出します
01:21しかし4ヶ月後
01:31北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備をしていることが発覚
01:36アメリカは迎撃ミサイル発射実験で牽制
01:42すると北朝鮮はテポド2号を発射
01:48米朝は再び緊迫します
01:512009年1月
02:03オバマ新政権が誕生
02:06そのわずか2ヶ月後
02:09大きな問題を抱えます
02:11それは
02:13中国と北朝鮮の国境付近で2人のアメリカ人記者が
02:21北朝鮮に拘束されたのです
02:23世界の人権問題について懸命に取材していた2人の記者
02:32ニューヨークでは2人の解放を求める抗議集会が開かれます
02:38北朝鮮に人道的な見地から2人の即時釈放を求めます
02:47これに北朝鮮は
02:50奪還の道はどこにあるのか
02:58アメリカ政府はこの時日本の元外交官に助言を求めた
03:04そう証言するのは当時中日アメリカ大使館にいた
03:10ジェームス・ズムアルト主席講師です
03:12私たちは田中氏の経験から学びたかったのです
03:18彼は北朝鮮との交渉で成功を遂げた人物だからです
03:24田中氏とは
03:28この7年前
03:30史上初の日朝首脳会談を実現させた
03:34外務省アジラ太陽州局長
03:36田中仁氏
03:381年にわたって水面下の交渉を重ね実現させた会談
03:46その後5人の日本人拉致被害者が帰国したニュースは
03:52世界を駆け巡りました
03:54拉致された日本人被害者を帰国させられたのは
03:59田中氏の北朝鮮交渉が成功したからだと私たちは評価していました
04:06その術を学びたかったのです
04:09どうやって交渉を進めたのか
04:12何が北朝鮮との交渉に役立つのかを
04:16意見を求められた田中氏は
04:20北朝鮮との交渉について
04:23どのようにアドバイスしたのでしょう
04:25やっぱり私がアメリカ大使館の人に申し上げたのは
04:29やっぱり交渉する相手を選ばないと
04:32要するに権力の中枢につながっているかどうか
04:37ということによってね
04:38結果は違ってくるよという話もしましたね
04:43かつて田中氏が北朝鮮と交渉した相手
04:49Mr.Xは国家安全保衛部の劉業副部長と言われています
04:54金総書記の側近でありながら
04:59表舞台には決して姿を見せず
05:02顔のない実力者と評されていました
05:05北朝鮮のような全てがトップの意思によって動いている国というのは
05:11トップが動かないかより物事が動かないわけですよ
05:14だからトップにつながっていないと問題は改善していかないということだと思いますね
05:20田中氏の助言はヒラリー・クリントン国務長官に報告されます
05:27北朝鮮との交渉相手を誰にすべきか
05:33ヒラリー長官はカーター元大統領の包丁を圧戦した
05:40韓国系アメリカ人に協力を求めました
05:43パク・ハンシク氏
05:47包丁経験は50回以上
05:52北朝鮮に太い人脈がある学者です
05:55パク氏は直ちに動きました
05:593回の包丁で金総書記に極めて近い労働党幹部と接触
06:06記者解放の条件を聞き出したのです
06:09首脳クラスの謝罪が必要だということでした
06:14首脳自らが包丁し
06:17北朝鮮の最高指導者金正義総書記に
06:21直接許しを乞うよう要求してきたのです
06:25報告を受けたヒラリー長官は特殊の選定を行います
06:31候補の一人はアルゴア元副大統領
06:35拘束された記者が所属するテレビ局の創業者です
06:40もう一人は包丁経験があったカーター元大統領
06:47パク氏は候補者について北朝鮮に打診しました
06:51ところが
06:52カーターとゴアの名前に彼らは反応しませんでした
06:58そしてこう言ったのです
07:00特使はビル・クリントンでなければならないと
07:04米朝関係の改善を望んだという北朝鮮は
07:10オバマ政権に近いクリントン元大統領との直接対話と引き換えに
07:16記者たちの即時解放を約束したのです
07:19この要求にアメリカ政府は揺れたといいます
07:25ヒラリー氏が改装録に記していました
07:31ホワイトハウスの中にはこの訪問に反対する人たちもいた
07:39彼らは金総書記の悪しき行動に交換の訪問で報いれば
07:47同盟国に懸念を与えると指摘していた
07:52包丁させるべきか否か決めきれないアメリカに田中氏は
08:00元大統領が言って批判を受けることぐらいね大社なんじゃない交流されてる人が救い出されるということであるならばねそれはそれが一番大事なことだからうんアドバイスはズムワルト公使からヒラリー長官に伝わり妻から夫に包丁が要請されましたそして夫は覚悟を決めます
08:30安全が確保されるのであれば私は行く
08:39妻ヒラリー長官の要請から10日クリントン元大統領包丁笑顔で出迎えたのは金総書記の側近たちでした花束まで用意しての歓迎ぶりです
08:55これに対し元大統領の表情は終始抑制されていました 理由があります
09:03有効的な姿を見せれば北朝鮮の宣伝に利用されかねない アメリカ政府からは決して笑わないようにと言明されていたといいます
09:16金総書記との会談はおよそ1時間
09:21ほとんどが米朝の直接対話の必要性や核問題の議論に費やされたといいます
09:30翌朝拘束されていた2人の記者は約束通り解放され 元大統領とともに祖国へ向けて出発
09:42飛行機の周り大きな拍手が巻き起こっています
09:47それは5ヶ月ぶりの帰国でした
09:51田中氏のアドバイスを組んで2人の記者の奪還を果たしたアメリカ
10:15一方小泉包丁から16年を経た今も日本人拉致問題は未解決です
10:24全力で取り組め
10:26解決には何が必要なのか
10:31くしくも日米のキーパーソンは同じ言葉を口にします
10:36信頼です少しずつ歩み寄ることで交渉の核心部分にたどりつくことができるのです僕は日本の場合もねやっぱりある程度は信頼を作るところから始めないと圧力だっていうことを言い続けてねそれで突然首脳会にやりましょうと言ってもねそれはなかなかつながっていかないですよ
11:01この助言を一体誰が聞き届けるのでしょう
11:07この助言を一体どうぞ