プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップフッターにスキップ
  • 一昨日

カテゴリ

📚
教育
トランスクリプション
00:00おはようございます
00:128月3日サンデーモーニング全場高子です
00:15今朝もこの時間からすでに厳しい暑さになっています
00:19東京では今日の最高気温36度の見込みということで
00:23この1週間振り返ってみましても厳しい暑さ
00:26その影響は各地で出ているようです
00:29まずはこの話題から中西さん
00:31はい
00:31国内の最高気温の記録が塗り替えられるなど
00:36さらにフェーズが上がったこの暑さ
00:39米騒動の収束にも影響を与えそうです
00:43大分県にある松乳堂
00:51気温16度のひんやりスポットです
00:54ここで楽しめるのがサウナと
01:02水中焼入堂での水風呂体験
01:14かつてない猛暑に見舞われている日本列島
01:21水曜日兵庫県丹波市では41.2度を観測し
01:29国内の最高気温を更新しました
01:327月の全国の平均気温も観測史上最高を記録
01:43平年と比べ3度近くも高かったのです
01:48猛暑の影響は各所に広がっています
01:53茨城にある養鶏場
01:56中の様子は
01:58夏バテで餌を食べる量が減り
02:10卵に影響が出ているのです
02:12さらにこんな卵まで
02:28宮城県のキャベツ畑では
02:40通常人の背丈ほどあるトウモロコシも
02:58極端に生育が遅れています
03:03もう畑が砂漠の状態になっていますから
03:06ちょっとこの状態では作物育たないですね
03:09これはちょっと農家仲瀬の年ですよね
03:13そして猛暑は
03:16米騒動を長期化させる危険性もはらんでいます
03:20米どころの新潟県では
03:25異様な光景が広がっていました
03:27いやほんと
03:30見るたんびやっぱ涙が出ますよ
03:34米どころ新潟県の田んぼ
03:38本来青々としているはずの稲が茶色くなっていました
03:43猛暑に加え
03:46滑水の影響で稲穂が出る前に立ち枯れ状態となっているのです
03:52今の大事な時期だけどこれは穂出しません
03:55穂ができる前にこうなっちゃうとどうなっちゃうんですか
03:59収穫ゼロ
04:01新潟を含む北陸4県の7月の降水量は
04:07平年のわずか8%と深刻な滑水状態となっているのです
04:12猛暑による異変は関東でも
04:19千葉県で早葉米を生産する多田さん
04:246日から稲刈りを始める予定ですが
04:28ここにくっついているのこれ何ですか
04:34稲穂に吸いつくという稲カメムシ
04:40黒っぽい部分はカメムシに吸われた後です
04:44稲カメムシは高温化で成長が早く
05:03増えやすいと言われています
05:07被害を受けた米は出荷できないため
05:10収量が減ることになります
05:12そもそも今回の米騒動も
05:172年前の猛暑によって
05:18米が白く濁ったり
05:20カメムシ被害が多発したりして
05:22出荷できる米が少なくなったことが背景にあります
05:26もう本当に売れない米が多くなってしまう
05:32一頭前の確率が下がるんじゃないかと
05:37史上最も暑い夏
05:40日本の食に影響が広がっています
05:44暑さで米騒動が長期化するリスクも迫っていますけれども
05:50一方で米不足について
05:53農水省が新たな発表を行いました
05:56中西さん
05:57こちらは木曜日に農水省が発表した
06:02主食用米の生産量と需要量をまとめたグラフです
06:0721年産から需要が生産を上回っていて
06:12米騒動の発端となった23年産米は
06:1644万トンも足りていなかったことが分かっていましたが
06:21今回24年産米についても
06:2332万トン足りていなかったことが分かりました
06:27不足した要因としては
06:30インバウンド需要の増加なども指摘されていましたが
06:32今回新たに明らかになったのが
06:35猛暑の影響などによる供給量の減少です
06:3823年産は10万トン分
06:4224年産は6万トン分の玄米が
06:46品質の低下で市場に供給できなかったということです
06:50猛暑のリスクが鮮明になる中
06:53今年はかつてない猛暑に加えて
06:55滑水も深刻です
06:57小泉大臣は
06:59雨が降ることを願うだけというわけにはいかない
07:02農水省としてできることは何でもやると強調していて
07:06水曜日には滑水高温対策本部を設置しました
07:11この暑さで引き続き米不足が続いてしまいそうですし
07:17価格高騰の心配もあります
07:19さらに加えてお米にとどまらず
07:23谷口さん広く農作物全般に影響が出てますよね
07:27そうですよね
07:28毎日人と会ったらまず暑いですね
07:31という挨拶からしか入れないぐらい
07:33人間にも本当に影響が出てますよね
07:36今前場さんおっしゃったみたいに
07:38例えば北源って言って
07:41北で採れる作物っていうのが
07:43例えば陸前高田とかで
07:45ゴーヤが採れるようになっているとか
07:47そんな話も聞くじゃないですか
07:492021年に農林水産省が
07:53実は農林水産省気候変動適応計画っていうのを出していて
07:58高温による農作物の品質低下などが
08:02すでに発生しているということは
08:03もう警告を出してるんですよね
08:05だからもう4年前には出していると
08:07環境省ももちろん2020年の
08:12気候変動影響評価報告書っていうので
08:14農作物の収穫が減少する
08:17家畜の成長が低下するとか
08:19ということも出してるんです
08:20小泉信二郎さん
08:22どちらの大臣もされてる方なので
08:25一気通貫でこの気候変動と農作物の話とか
08:29絶対忘れたならないのは
08:32生産者の人がものすごく人権リスクが高くなっているってことだと思うんですよね
08:37結局その収入も減るし
08:39暑い中作業しなきゃいけないっていうのは
08:42いろんなところで熱中症とかもそうですし
08:46だからそういう人権リスクが高まっているってことも
08:49農業とですね
08:50ちゃんと分かった上で
08:52私は小泉さんに一気通貫でやっていただきたいなと思いますね
08:56では次です
08:59自民党はどこへ向かうのでしょうか
09:02くすぶり続ける石破卸の動きについてです
09:05駒田さんから
09:06石破総理の続投化対人化をめぐる攻防は
09:11第2ラウンドへ動いています
09:13究極の手段としてリコールもあり得るんでしょうか
09:17手取りを増やすね。
09:23臨時国会が召集された金曜日、勢いづくのは参院選で議席を伸ばした野党、衆参で少数与党となった石破政権にどう揺さぶりをかけるのか。
09:45続投するならばこれまで言ってきたことの政策の修正があって叱るべきであって
09:50長く信頼を出すということがいいのかどうかなども含めて
09:54総合的な判断をしなければいけないというふうに思います
09:57そして自民党内でも収まらないのが石破卸の動き
10:03さきの総裁選にも出馬した茂木前幹事長も
10:09そんな中月曜日、自民党本部で開かれたのが両院議員懇談会。石破総理は改めて続投の意欲を示します。
10:31決して政治空白を生むことがないように責任を果たしてまいりたいと考えております。
10:39これに対し、退陣を求める議員らの発言が相次ぎ、懇談会は4時間半に及びました。
10:46石破卸が決め手を書く中、旧茂木派の議員などから出てきた次の一手が。
10:55やはりその場というのは、両院議員総会ということになると、サムネジャーは越してますから。
11:04両院議員総会で、さらに対陣圧力を強める考え、この手段は過去の総理卸でも使われたことがありました。
11:132009年のいわゆる麻生卸。
11:35支持率が低迷した麻生総理のままでは、選挙を戦えないという空気が党内を覆う中。
11:43当時、農水大臣だった石破氏も麻生卸に加わっていました。
11:51このとき、総裁選の前倒しを目指した議員らが求めたのが、両院議員総会。
11:57堂々と両院議員総会を開かないんでしょうか、ここは私は納得できません。
12:06その開催に必要な所属議員3分の1以上の署名を集めたものの、当時の自民党執行部側は要求を退けます。
12:17そして今回の石破卸、旧茂木派の議員らが同様に総会開催を求める署名集めを進める中、石破執行部はその開催を決めたのです。
12:32では、総会が開かれれば何が動くのか。
12:39当則では特に重要な事項を決定することができるとされていますが、政治ジャーナリストの後藤健二さんは、執行部側が先手を打ったと指摘します。
12:50冒頭で執行部側が、両院議員総会が仮に開かれても、総裁を解任できる規定はありませんということを言ったわけです。
13:05冒頭にやっているのは、まさに森山幹事長を中心にした執行部の戦略だったわけです。
13:14冒頭に総会で総裁をやめさせる規定はないとの説明。
13:22ならば、他に方法はあるのでしょうか。
13:26事実上のイコール規定に言及する議員も、
13:31国会議員らの過半数の要求で総裁選を前倒しで実施できる規定です。
13:37この規定ができたきっかけとされるのが、
13:44大将なんだから、大将なんだから、加藤先生は。
13:482000年、当時の森総理に退陣を迫った、いわゆる加藤の乱。
13:58加藤元幹事長らは、野党が提出した内閣不信任案に同調する形で、
14:04盛り下ろしを狙うも不発に終わったのです。
14:07では、このリコール規定によって、石場卸は現実味を帯びるのか、
14:30後藤さんは、そう簡単ではないと指摘します。
14:33対陣を迫る側と、迎え撃つ執行部側。
14:59双方が決め手を書く中、どう決着するのでしょうか。
15:03両院議員、懇談会4時間を超えましたけれども、
15:08その中でも決着はつかずということで、
15:10今後の動きについて、さらに詳しく見ていきましょう。
15:13駒田さん。
15:14双方を決め手を書く中なんですけれども、
15:17まず石場卸を進めようとする議員らには、
15:20次の一手としてどんな手段があるんでしょうか。
15:23VTRでも解説いただいた後藤健二さんは、
15:26打つ手はほとんどないとしつつ、
15:29あるとすればということで、
15:31次期総裁候補のポスト石場を一本化することや、
15:36そして石場政権とは組まないと語る玉城代表ら、
15:40国民民主と連携する可能性を指摘しています。
15:44では、一方の執行部はどう乗り切るんでしょうか。
15:47例えば、ガソリン減税など、野党と一致できる政策を一つ一つ前に進めて、
15:53続党を規制事実化していくと。
15:56そして、後藤さんの取材によりますと、
15:59石場総理は鉄の意思でこの局面を乗り切ると話しているということで、
16:04総理が辞めないという限り、
16:06そもそも誰も引きずり下ろすことはできないといいます。
16:09そして、今後の山場です。
16:12日程を見ていきますと、まず8日に開催されるこの両院議員総会ですが、
16:18これについては後藤さんは、総裁選前倒しの決議はしないだろうと見ています。
16:23ただ、8月の下旬には、参院選の敗因を検証する報告書がまとめられる予定で、
16:29森山幹事長はこの時点で、自らの責任について明らかにすると発言していて、
16:35後藤さんは、ここで森山幹事長が辞任を申し出る可能性もある。
16:41仮に移留できなければ、石場総理は厳しい立場にもなり得ると指摘しています。
16:47石場さんは続投の意思を示しているということです。
16:51矢部中さん、参院選が終わってからもう2週間経ちますけれども、
16:54自民党内のごたごた続いています。
16:57この状況、どうご覧になっていますか。
16:58自民党の中の動きというのは、コップの中で動いているような感じなんですけれども、
17:04今、僕が考えますのは、ヨーロッパで起きている現象、
17:09ここ数年起きている現象が、ついに日本にも来たかなと。
17:12ヨーロッパで、いろんな選挙の結果、こんな選挙の結果になったんだというような驚きがあるんですね。
17:18例えば、オランダで2023年の11月、第1党になったのが極右政党なんですよね。
17:26まさか、こんな極右政党が第1党になるってのはないよねと思ってたんですけどね、そこで結局は、それは極右政党ですから、当然、そのトップが首相になることがないよねと、連立組んだんで、連立中に入ったんですけどね、連立組むまでに半年かかったと。
17:44やってみたら、また1年後に自由党、極右政党は、やっぱりこんなの生ぬるいと言っていることは1つなんですけどね、要するに難民とか移民、これはだめだと、国境封鎖しろと、ここまで言ったんで、さすがはいかんよということで、今度はそれを受け入れられなかったら、連立を離脱すると。
18:05何が起きたかというと、5年間で3回目の選挙、これが10月に行われると、もうガタガタなんですよね。
18:13かつ、フランスとかドイツでもそういう極右政党、今までは端っこにいたのが真ん中に来ていると。
18:19これは何でかというと、日本と共通していると思うんですけどもね、やっぱり経済、やっぱり国民の生活が悪くなっているというのが、苦しくなっているというのがあって、そこに難民とか移民への批判がボーンと映っているということなんですよね。
18:33だから日本もなかなかこれでワンイッシューで、これでやるんだというのが、わーっと上がってくるということになります。
18:40まさかあの政党が中心に来るということはあり得ないよねと。
18:44中心にいた二大政党というのは、結構しんどい状況になるんですね。
18:48そういう状況で、だから石破さん、石破卸って言ってもですね、じゃあ次どうするんだと、何をするんだというのが、今言っているのを全部昔のずっとルールの中で、自民党の中でこんなふうにやっているよね、これじゃ答えにならないと。
19:01本当に経済どうするんだというのをですね、ボーンと打ち出せるかどうか、それがないと当分この間が続くんじゃないかなと思いますね。
19:10国会がまとまらない。日本がその入り口に今立ってしまっているということですね。畠山さん、どうでしょうか。
19:18一体何を見せられているんだろうかということを考えます。
19:23やっぱり報道を見ていると、旧安倍派がどう動いているとか、麻生さんがどういうことを言ったとか、VTRの中でも旧モテギ派がっていう話出てきましたけれども、
19:32まさに派閥の力学っていう感じですよね。
19:35でも派閥って解散したはずですよね。
19:38だから旧安倍派とか旧モテギ派っていうのは一体何なのかというふうに思います。
19:43いつまで繰り返すのかということだと思いますし、もうちょっと言うと、いつまでこの党内の権力争いを見せられ続けるんだろうかという気持ちにもなります。
19:53メディアもそういう意味では、この旧体依然とした権力争いというか、劇場型の権力争いをそのまま流してしまっているようにも見受けられていて、
20:04何なら人役を買ってしまっているような部分もあるのではないかと。
20:09なので、こと細かく報道すべきが、各派閥の人が何を言ったかということなのか、もう少し違う角度で取り上げてほしいなというふうに思います。
20:20ここから解散、総選挙っていう流れになっていくのか分かりませんけれども、
20:25次の選挙があっても、結局こういう権力闘争の道具のために使われるのかなと思うと、そこにはやっぱりすごく強い違和感を覚えます。
20:33国民が置き去りにならないように伝える側としても心がけていきたいですね。
20:39チキさんはどう見てますか。
20:41世論調査などを行いますと、さっきの参院選で注目をしたテーマ、一番注目されたテーマというのが物価高対策なんですよね。
20:50この間の世論調査での、例えば支持率の低下も、物価対策に失敗し続けてきたという、そういった石場政権の問題と、
21:00その石場政権に至るまでの様々な、例えば裏金問題であるとか、いろんな問題が積み重なっている、自民党不信などが積み重なっているところがあるわけですね。
21:09ですので、具体的に政権をどうするのかとか、総裁をどうするのかという話をするのであれば、
21:13必ず速やかな物価高対策をどうするのかということと、
21:17これまで自民党が抱えてきたツケというものを、自分たちはこうしますということを言わなくてはいけない。
21:22かつての前行われた総裁選では、そうしたかつての自民党の問題点の解消というのが非常に乏しかったところがあります。
21:30もし万が一やり直すというのであれば、こうした議論の仕切り直しというのが不可欠だと思います。
21:34おっしゃる通りですね。
21:37では、この1週間を振り返ってまいりましょう。
21:417月28日、月曜日です。
21:44イスラエルが支援物資の搬入を制限したことにより、パレスチナ自治区ガザでは深刻な人道危機が発生。
21:56これまでに160人以上が餓死していますが。
22:08ガザの飢餓を認めないイスラエル。
22:12月曜日、トランプ大統領が飢餓による深刻な人道危機を認め、イスラエルに距離を置く発言をしたのです。
22:20ガザでの食料配給は、イスラエル軍の関与のもと、アメリカが主導する民間団体による4カ所に限られていましたが、国際的な批判の高まりを受け、
22:43ヨルダンやUAE、フランスなどが物資の空中投下を開始。
22:57国連機関が公開した映像には、検問所近くで支援物資の搬入を待ち受ける人たちに、イスラエル軍のいる方向から発砲される様子が映し出されていました。
23:13飢餓が深刻化する中、G7の一部はイスラエルに対する圧力を強めています。
23:25火曜日には、イギリスが飢餓対策などを取らなければパレスチナを国家承認すると発表。
23:31木曜日には、カナダも条件付きで国家承認の方針を表明しました。
23:39G7で国家承認の方針を打ち出したのは、先週のフランスも含め3カ国となりました。
23:48あまりの人道危機に国際社会もようやく対応し始めた流れが変わってきたのかなと思うんですが、
23:56日本はイスラエルとパレスチナの2国家共存は支持しているのですが、国家承認にはまだ慎重ということで、
24:04矢部中さん、日本の対応をどう見ますか。
24:06そうですよね。国家承認、国連で見ると193カ国中、147カ国が承認しているという状況なんですね。
24:15G7が今までやってこなかったというのは、一つはイスラエルへの支持というのが、いろんな幅広い欧米の中であるわけですね。
24:23もう一つがパレスチナ自身の問題で、パレスチナ政府が本当に統治できるのかなと、バラバラだよねと、そういう問題があったんですね。
24:32やっぱり2国家制度を作るためには、もうちょっと慎重にやらなきゃいけないよねという、これでずっと来ていたんです。
24:38あまりにもひどいと、今起きていることはとんでもない危害の状態だということで、
24:43イスラエル、ネタネフ首相、いろんな地上戦では割と勝利を収めてきた。
24:49ただ国際政治では圧倒的に今敗者になっていますですね。
24:53でも日本も、これはもう今までの状況を考えてもですね、当然国家承認に進むべきだと、僕は思いますですけどね。
25:03畑山さん、どうご覧になっていますか。
25:04本当に危機的ですよね。
25:07ガザの友人家族も、もう過労死で一日一食というのが、今の生活だと言っています。
25:14その意味では、今一番望むのはもちろん命の保護、封鎖の解除、それからイスラエルの撤退、占領に終止符を打つ、そこなんですけれども、
25:26そのどれもイスラエル政府が拒む中で、それでも国際社会の足掻きは必要で、その意味では国家承認、私もこれすごく大事だと思います。
25:35先日、国連事務総長が国連の会議で、二国家解決策は、いまだかつてないほどに遠ざかってしまったと。
25:42それでもこれが唯一国際法に根差し、国連総会が承認して、国際社会が支持している解決策なのだというふうに言っていました。
25:52もちろんフランスやイギリスには、もっとできることがあるだろうと思いますし、条件付きとは何なのかという思いもあります。
25:59でも一方で、イスラエルがパレスチナをもう消滅させようとしている、この状況の中で、G7の国々が国家承認をしようと向かっている。
26:09せめてこれを後戻りできない流れにしたいとは思います。
26:13さっきの通常国会でも、実は自民党は河野議員から共産党の小池議員まで、
26:17超党派で衆参146名の議員が、政府に国家承認を求める署名を提出しているんですね。
26:26私たちNGOも、世界に続けパレスチナ国家承認ということで、電子署名を立ち上げています。
26:32今、賛同者が3万5千人ぐらいで、まず次5万人目指しているんですけれども、
26:36日本政府への働きかけを続けていきたいと思っています。
26:41では、7月29日火曜日です。
26:47ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、停戦を求めているトランプ大統領。
26:53この日、停戦しなければかすとしていた経済制裁を前倒しする方針を明らかにしました。
27:00当初、50日としていた猶予期間を前倒しし、8月8日としたのです。
27:22追加制裁は、ロシアから原油などを輸入している中国やインドを念頭に100%の関税を課す二次関税が柱で、
27:34戦争継続を困難にするのが狙いです。
27:38ロシアのペスコフ報道官は、評価を避けると述べましたが、
27:42メドベージェフ前大統領は、新たな最後通帳は、米ロの戦争につながる一歩になり得ると反発しました。
27:52停戦の仲介を続けているトランプ大統領ですけれども、交渉は一向に進まないように見えます。
27:58チキさんどう見ていますか。
27:59そうですね。一向に進んでいないですね。
28:01ロシアはこの中で、ウクライナに対する攻撃をさらに進めていて、ロシア有利な選挙区というのが続いているわけですね。
28:08より長期的に見ると、トランプ政権はまだ発足8ヶ月ですが、プーチン政権は非常に長い間政権を握っており、
28:15最長で2036年までは居座ることもできるわけですね。
28:18次の選挙でまた勝つということになれば。
28:20そうしますと、10年計画でウクライナを最低限見ることができるロシアと、ひとまず1日で終わらせるというふうに大きなことを言って、
28:29実際にはできていないアメリカ、トランプ政権の中で、交渉の材料がアメリカにはほとんどないという状況になります。
28:36関税というのを新たな圧力に課すというふうに言っていますが、これまでも経済制裁などを多量に課していながらも、
28:41ロシアに対してはほぼ効いていないという状況があるわけですね。
28:45ですので、国際協調などに基づいた上でのロシアに対する圧力と、
28:49現状の一方的な変更というものを非難し続けるという、こうした旧の情勢という根本に立ち返るということが、
28:57アメリカにも本来は求められていると思います。
28:59いろんな条件やいろんなカードをちらつかせるのではなく、ちゃんと一貫した姿勢が必要だということですね。
29:06同じく29日火曜日です。
29:112051年までとした福島第一原発の廃炉の完了が、さらに不透明になりました。
29:18困難さがより深刻に分かってきたと、取り出すまでの準備が大変だと。
29:26原発事故で溶け落ちた核燃料デブリ、その取り出しの時期について、
29:31東京電力は2030年代の初頭としていましたが、
29:35具体的な取り出し方法を検討した結果、準備作業に12年から15年ほどかかることが分かったのです。
29:43デブリの取り出しは、最初の工程表では2021年内に取り出し開始とされていましたが、
29:53試験的に取り出しに着手できたのは3年後の2024年。
29:590.9グラムを取り出しましたが、デブリの総量は880トンあるとみられています。
30:06また、東電は木曜日、今年4月から6月までの決算を発表し、
30:14デブリ取り出しのための準備費用として、
30:179,030億円の特別損失を計上しました。
30:22福島第一原発の廃炉については、時期についても費用についても不透明さが増している。
30:29聞かされている通りには進まないのではないかという気もしますが、
30:33畠山さんどう見ていますか。
30:34今、最後に特別損失の話が出てきましたけれども、
30:38その結果、東京電力フォールディングスというのは、
30:41連結純損益8,576億円という莫大な赤字に転落しているんですよね。
30:49デブリの取り出し含めて廃炉費用の見積もり、今8兆円なんですけれども、
30:53もうそれも超えてしまう可能性が高まってきたと言われています。
30:57そもそも事故の収束費用というのは廃炉だけではなくて、
31:01被災者への賠償とか、除染、中間貯蔵の費用とか、いろいろあって、
31:06当初はそれら全て合わせて5兆円というふうに言われていたものが、
31:10今、全部で22兆円まで膨れ上がっているんですよね。
31:15それで済むかさえも怪しい状況。
31:18そうすると、前場さんがおっしゃったように、
31:20費用は膨れる、スケジュールも後ろ倒し、
31:23何も計画通りにいっていないし、
31:25コントロールもできていないという状況だと思います。
31:28もう一つ、先週ですけれども、
31:30限界原発にドローンが侵入したかもというニュースがありましたよね。
31:33原子力規制委員会の委員長は、
31:35対策を急ぐ、再発防止をするというふうに言っていますけれども、
31:40飛行体が上空から侵入することも防げない、
31:44もっと言うと、何が起きたかも把握できていないという、
31:48この状況はかなり大事だと思っていて、
31:51原発がドローンで攻撃されるようなことがあって、
31:53放射能汚染が起きたら、それこそ本当に甚大な被害なんですよね。
31:57日本の安全保障という観点から見ても、
32:00そのリスクやコストをどう考えているんだろうかということは、
32:04問いたいと思っています。
32:06では、7月30日です。
32:09水曜日、ロシア極東のカムチャツカ半島沖で、
32:14巨大地震が発生しました。
32:16詳しくは杉浦さんから伝えてもらいます。
32:19お伝えします。
32:2030日水曜日、ロシア・カムチャツカ半島沖で発生した巨大地震の影響で、
32:27震源から遠く離れた日本でも、
32:30太平洋側を中心に広い範囲で津波警報が発表されました。
32:34水曜日、ロシア・カムチャツカ半島沖で、
32:43マグニチュード8.8の巨大地震が発生。
32:47揺れは7分以上続いたとも伝えられています。
32:52震源近くの島では、崖が崩れ、
32:55足形が怯えています。
32:57そして、津波による浸水が広がり、
33:02港町では、建物が流される様子も、
33:09カムチャツカ地方や周辺の島々では、5メートルを超える津波が観測されたといいます。
33:19そして、日本でも津波警報が発表されました。
33:24少し白波を立てて、波が河川のほうに押し寄せているのが確認できます。
33:30千葉や宮城などでは、津波が川を遡る様子が確認されました。
33:39こちらは、国内で最も高い1.3メートルの津波を観測した岩手県久慈港。
33:47映像を早送りすると、海面が大きく上下する様子が見て取れます。
33:56気仙沼市では、
34:00縦になって沈んでいるのを目撃したりとか、
34:034、5台くらいは海に沈んだり。
34:08夏季の養殖施設に大きな被害が出ました。
34:12何台もの車が避難のために集まってきています。
34:17津波警報を受け、各地で高台を目指す車の渋滞も発生。
34:24猛暑の中での長時間の避難によって、
34:27熱中症の疑いで搬送される人も相次ぎました。
34:30タクシー乗り場の列にいるんですが、
34:33およそ200人ほどでしょうか。長い列ができています。
34:374時間半くらいかな。さすがに疲れました。
34:42さらに、広範囲で津波警報が出たことに伴い、
34:48首都圏でも鉄道が広い範囲で運休。
34:52駅前にはタクシー待ちの行列ができました。
34:55警報や注意報がすべて解除されたのは、発表から30時間後のこと。
35:04なぜこんなに時間がかかったのでしょうか。
35:07今回、カムチャツカ半島の地震なので、海外で発生する地震は、
35:12さまざまなところで反射、ぶつかって津波が戻ってくるとか、
35:18あるいは屈折、海底地形の影響で、
35:22特定の方向に津波が集中するとか、そういうことがありますので、
35:25そういう影響を受けて、まだ津波が続いているというところはあると思います。
35:31今回の震源の東側には、深い海の中に長さ2000キロに及ぶ海山が連なっていて、
35:40そこに津波が反射して、日本に向かう波が重なり合うなどするため、
35:45長時間にわたって影響が続いたのです。
35:49さまざまな課題も見えた津波警報、いつ来てもおかしくない次の災害への備えも問われています。
36:00今回は津波対策と熱中症対策、この2つが重なるということもあり得るんだという新しい課題を突きつけられたかと思います。
36:14では1週間の振り返り続けます。7月30日水曜日です。
36:22旧統一協会の本部が所有する渋谷区小島の土地について、
36:27東京地裁が仮差し押さえを認める決定を出したことが、この日明らかになりました。
36:35旧統一協会をめぐっては、東京高裁で解散命令の審理が続いていて、
36:41教団の財産の保全が焦点になっています。
36:47統一協会がその前に資産を隠したり、他の団体に移転する恐れが高い本部の土地を仮差し押さえる必要があると判断されたことは画期的なことであります。
37:02賢金の返還や遺写料を求めている元信者らが、賠償に充てるために申し立てていたもので、
37:10決定により、教団は本部での活動はできるものの、財産として処分することが難しくなります。
37:17一方で教団側は、一方的な仮差し押さえは不誠実で非常に遺憾だなどとコメントしています。
37:27教団側は財産隠しを行うのではないかという懸念がある中での今回の決定だったわけですけれども、
37:34教団側は反発していますが、チキさん、これどうご覧になりますか。
37:37そうですね。司法の判断はとても重要で大事な判断だったと思います。
37:42被害に遭われた方であるとか、今回訴訟に参加されている方などの救済をするためには必ず必要な手続きだったわけですね。
37:51そうしたような救済に向け合うための財産というものを適切に管理をし、それを確保するということ、
37:57これから誠実に向け合うための姿勢というものがさらに問われていくと思います。
38:01最近、例えば東京都内でも旧統一協会関係の団体のデモであるとか集会というものを
38:06集会というものをよく見かけます。
38:09そこで訴えられているのは主に二つで、一つは信教の自由の侵害だという論議ですね。
38:14もう一つはメディアなどによるバッシングムーブメントの拡大だというようなことも言っていて、
38:19とりだけこうしたようなデモの場合には、現歴の二世信者の方を前面に出した上で、
38:25自分たちは納得しているんだということを押し出して、ある種の被害者化を行っていくわけですね。
38:30ところがこの被害者キャンペーンというのは、実際に教団がどういった加害を行っていたのか、
38:34どういった問題を起こしてきたのかということを歪症化してしまうものであり、
38:38社会的な応答としては極めて不適切なものだと思います。
38:42実際に被害に遭われた方々と適切に向き合っていくということ、
38:46それ一点においてのみ、これからの活動というものであるとか、
38:50これからの誠実さが問われてくるところがあるので、
38:52今回の判断も踏まえた上で、被害者の方々と正面から向き合ってほしいなと思います。
38:57同じく30日、水曜日です。
39:05海上自衛隊の潜水艦の修理をめぐり、川崎重工業が架空の取引で裏金を作っていた問題で、
39:13防衛省はこの日、海事トップの斉藤海爆長ら93人を処分しました。
39:19改めて深くお詫び申し上げます。
39:23海上省が公表した特別防衛観察の最終報告書によりますと、
39:29川崎重工業の作った裏金は、2018年度からの6年間でおよそ17億円に上るということです。
39:40裏金は、隊員が要望した備品の購入に充てられていましたが、
39:44要求は、ゲーム機やワイヤレスイヤホンなど、隊員の私的な物品にまで及び、
39:52中には50万円相当の私物を受け取った隊員もいたということです。
39:59見て見ぬふりとか、慣れ合いとか、こういった体制は脱却する必要があると思っております。
40:06裏金による物品の提供は、監修として少なくとも40年前から続いていたとみられています。
40:1640年前からということですけど、直近6年、この17億円の内容で明らかにされたのは一部だけなんですよね。
40:24防衛省は、コンプライアンスの教育の徹底などの再発防止策を講じるということなんですけれども、
40:32谷口さん、これから防衛費が増えるという中で、
40:35大変な問題ですよね。
40:38一方で、海上自衛隊で必要な物品がちゃんと供給されていなかったという問題も指摘されていて、
40:48例えば安全靴とかが、安全性の低い安全靴で提供してもらわないと、
40:54ちゃんとできなかったという問題もあるというのが出ているのを見ると、
40:58それはちゃんと調達しようよ。
41:02でも、ゲーム機とかをおねだりしているように見えるという構図は絶対的に良くない。
41:10これはおねだり構図ですよね。
41:12民間企業だと懲戒処分で免職になっている人が多分何人も出る案件なのに、
41:19今回75人が訓拐、官庁経験者が17人、中尉、
41:26懲戒処分は現給1ヶ月の海上幕僚長だけなんですよ。
41:29本当にこうなんでいいの?というと、民間ではちょっと考えられないような話というので言うと、
41:36こういった腐敗防止の人権への影響というものを、
41:39国連人権理事会なんかも決議を出していて、今年も出しているんですね。
41:43それが結局ビジネスと人権の問題にもなっているので、
41:47政府に対してビジネスと人権の観点から、
41:51ちゃんとやらなきゃいけないですよということも言えるんですけど、
41:54川崎重工だけじゃなくて他の企業もやっていたというのがあるので、
41:58そういった政府と取引をする企業も、
42:01あなたたちそういうところと取引するんですか?と言って、
42:04腐敗のリスクを負っているよということを、
42:07海外の投資家とかから見られてしまうということも、
42:11そういう懸念も考えなきゃいけないという事態にもなっているということで、
42:14かなり大きな話ですし、
42:17構造的な問題をそもそも何とかするためには、
42:20調達先を多様化するとか、
42:22いろんなことの対策を早く打ち出さないと、
42:25国民の理解をそもそも得られないですよね。
42:27このケースで言うと、人権というのはどこに当たるんですか?
42:30これはやっぱり、こういった腐敗、不正をしているということで、
42:35その不正によって困る人というのが出てくる。
42:41要は、おねだりされて出さなきゃいけないとか、
42:43構造化することによって、
42:45結局正しい取引が行われないということが、
42:48すごくリスクになってくるという話ですね。
42:50いろんな観点から見直していかなきゃいけない状況ですね。
42:53では、7月31日木曜日です。
42:58トランプ大統領は、この日、
43:03日本を含む各国地域への新たな関税率を定めた大統領令に署名しました。
43:11日本に対しては15%が課され、
43:14この税率は8月7日から適用されますが、
43:17自動車関税については時期が明確になっていません。
43:20また、駆け込みで合意となったEUと韓国も、
43:26日本と同じ15%の関税が課されることになりました。
43:31一方、中国については、現在30%の関税が課されていますが、
43:37一時停止している24%の上乗せ分について、
43:41停止期限を90日間延長することになりました。
43:44日本は15%で決着ということなんですけれども、
43:49山中さんは、この関税全体をどう評価されていますか?
43:52そうですね。
43:5415%で、まあ良かったんじゃないかという受け止め方が割と多かったですね。
44:00問題は、本来は15%というのは高いんですよというところを見失っている問題があります。
44:06それ以上に日本との関係では、
44:08ドーンと5500億ドルですか、
44:11この対米投資をするんだと、81兆円ってすごい投資。
44:17僕は日本に、国内にこそ投資してほしいんですけれどもね。
44:20問題、今何が起きているかというと、
44:22日米の間でその解釈が全く変わっているんですね。
44:25アメリカは、自分たちで、
44:27ホワイトハウスがファクトシートというのを出していて、
44:30これは大統領の権限でちゃんと運営するものであって、
44:34日本がボーンと5500億ドル投資してくると。
44:37その上がりは、90%はアメリカが取るんだと言うんですね。
44:42ルートに行くという消費長官は、
44:44要するに日本というのは銀行の役割をするだけだと、
44:47金を出すだけだと言うんですね。
44:49他方、日本側の交渉者、
44:52和田さんはですね、
44:53いや、そんなことじゃないんだと。
44:54あれは、出資と融資と保証と3つの枠を設けただけであって、
45:02問題、多分出資の部分というのが90%と関係するけれども、
45:07それはわずか1、2%ですよと。
45:09大したことないんだと言っているんですよね。
45:11これが今、わりと日米の間で、
45:14ニューヨーク大分さんがわりと大きく報じていましてね。
45:16これが場合によっては車関税に影響を及ぼすかわからない。
45:21もう一言だけ言いますとね、
45:23ヨーロッパは似たような投資をするんですけど、
45:25それ以上に7500億ドル、エネルギーを買うと言ったら、
45:30あれはもう今の3倍、4倍買わなきゃいけないということになるんですけどね、
45:353年間でも。
45:36それは何のことない。
45:37地球温暖化、あれどうするんだと。
45:40脱炭素だと言ったら、
45:42これは逆行するんじゃないかと。
45:44いろんなところで問題が起きているということで。
45:46これはなかなかとんでもない喜びの話では全くないということですね。
45:52では8月1日金曜日です。
45:56この日招集された臨時国会で、
45:59野党7党がガソリンの暫定税率を廃止する法案を共同提出しました。
46:06与党側もすでに廃止で合意。
46:09与野党の実務者による協議も始まっていて、
46:12秋の臨時国会で成立する見通しです。
46:16選挙があって、
46:18民意も一つ示されたところで、
46:21この新たな仕切りになっていると。
46:241リットルあたりおよそ25円上乗せされている暫定税率の廃止について、
46:30与野党は、
46:31今年中のできるだけ早い時期に実施することで合意していて、
46:35野党側は、
46:3611月1日の施行を求めています。
46:38暫定税率の廃止をめぐっては、
46:436月、野党提出の放置・廃止法案が衆院を通過しましたが、
46:49与党が参院での採決に応じず廃案になっていました。
46:54暫定税率を廃止すると、
46:56国と地方で年間およそ1兆円の税収が失われますが、
47:00代わりの財源についての議論はこれからとなります。
47:05では、風を読むです。
47:07連日、その言動が大きく報じられていますトランプ大統領。
47:12そのトランプ大統領の足元が、
47:14今、あるスキャンダルで揺れています。
47:16スコットランドでゴルフを満喫するトランプ大統領。
47:28ところが、ここでもあのスキャンダルが。
47:42人々の口から出たエプスタイン事件。
47:46アメリカでも、ニューヨークのタイムズスクエアでは、
47:52大型スクリーンに事件の情報公開をトランプ氏に求めるメッセージ。
47:58報道陣からも厳しい追及が続いています。
48:09連日、ニュースで取り上げられるなど、
48:11過熱ぶりを見せるこの事件。
48:13発端は30年ほど前にさかのぼります。
48:221990年代、トランプ氏と親しげに談笑しているのが、
48:27資産家のエプスタイン氏。
48:30クリントン元大統領や、
48:33イギリスのアンドリュー王子、
48:35さらに政財界の大物とも信仰があった人物です。
48:38しかし、2019年、
48:42少女らへの性的虐待の罪で、
48:45エプスタイン氏は起訴され、
48:47翌月、交流中に死亡。
48:50自殺とされましたが、
48:51憶測が飛び交い、
48:52陰謀論がささやかれます。
48:54大物政治家らを含む少女改修の顧客リストが存在し、
49:03口封じのために殺害されたというもので、
49:07背後にディープステート、
49:09闇の政府が存在するというのです。
49:11去年の大統領選、
49:23トランプ氏は陰謀論に便乗するかのように、
49:27闇の政府解体を公約に掲げ、
49:30エプスタイン事件の関連資料の公開を明言していました。
49:33熱狂的支持層であるマガを中心に、
49:41トランプ氏が大統領になれば、
49:43真実を暴いてくれるという期待が膨らみます。
49:48長年、トランプ政権をウォッチしてきた
49:51パトリック・ハーランさんは、
49:53僕はその皆さんの期待する救世主ですという
49:57姿勢も見せてきているんですよ。
49:59開示する姿勢を何度も繰り返して見せているんですよ。
50:02ところが、政権発足後、
50:06トランプ政権は新たな情報を公開せず、
50:09国民の苛立ちは募ります。
50:14そこに追い打ちをかけたのがイーロン・マスク氏。
50:18SNSで、トランプ氏の名前が顧客リストにあり、
50:22資料が公開されない理由はそれだと投稿したのです。
50:32そして先月、顧客リストは存在せず、エプスタイン氏は自殺だったと、トランプ政権は断定、陰謀論を否定します。
50:43この幕引きに猛反発したのが、
50:48トランプ政権を揺るがすエプスタイン事件。
51:08顧客リストはなかったとする発表に、真相解明を期待していたマガ派は猛反発します。
51:16これまでトランプ氏を熱烈に支持してきた極右活動家も、マガ派は嘘を許さないと厳しく非難。
51:31この事態にトランプ氏は、
51:46マガ派の一部を愚かな人々と非難するとともに、SNSへの投稿で、彼らの支持はもういらないと突き放したのです。
51:59この直後発表されたトランプ大統領の支持率は37%と、第二次政権発足後、最低を記録します。
52:09ただ、こうした状況にあってもトランプ氏への支持基盤は、そう簡単には揺るがないといいます。
52:16支持者は何があっても支持し続けるのがトランプ大統領よくテフロンに例えられちゃうんですよ本当はどう考えても汚れるはず傷がつくはずのこと散々やってるんですけど全部きれいに通れるんですよ不思議な存在
52:35一方で、エプスタイン氏の協力者の裁判などで、トランプ氏にとって不利な証言があった場合などには、予想外の事態が起きる危険性を指摘します。
52:47エプスタイン問題から目線を逸らそうとしてるのは間違いないです。関税5位に立ったんじゃないですか。何か勝利宣言がしたかったから、割と早めに妥協したかもしれない。それを破り捨てるかもしれないですよ。今はバラック・オバマを逮捕するぞとか言ってるんです。ウクライナの領土を全部譲ってもいいからって、テイさんに無理やり持ち込もうとするかもしれない。予測不可能だ。
52:49エプスタイン疑惑に揺れるトランプ政権。
53:19不利用に陥った場合、トランプ氏はどんな手を打ってくるのでしょうか。
53:32支持者の目をそらすために、トランプ氏が予想外の事態を起こすかもしれないという指摘がありました。
53:40国内のガス抜きをするために、外交上の何かをしてくる可能性というのも大いに考えられる。
53:47山中さん、この問題でどう考えますか。そうやって煙に巻くために前の大統領、オバマ大統領までを逮捕しようとか、とんでもないことをやってるわけですよね。
53:58彼からするとけしからんと、自分が半年間でやったことはすごいことなんだと。
54:05減税法案、今まで誰もできなかったことをやったし、今回の関税もそうだと自慢してるんですけどもね。
54:12なかなかエプスタインが消えてなくならないというところなんですね。
54:16自分で巻いた種をやってずっとディープステイトとか行って、闇の政府だとかやってきて、一緒にやってきた人たち。
54:23彼をずっとサポートしてきた人たちがいるわけですよね。その中に、やっぱり困ったことにトランプさんは明らかにエプスタインさんと仲良かったんですよ。
54:32で、彼の50歳の誕生日にね、プスタインさん、トランプさんが自分でなんか、女性の裸の絵を描いて、カードを送ってるとかね、いろいろあるんですよ。
54:41それを報道したウォールストリートジャーナル、天下のウォールストリートジャーナルが報道したんですよね。
54:47そうすると今やもう、トランプさんはそのマードックさんという写真とえらい喧嘩してると、もうめちゃくちゃなこと今起きているんですね。
54:55一つ、トランプさんもこれで打ち止めだと言ったら、みんなスーッと引っかと思ったら、これ引かないんですよね。
55:02そうですね。
55:03引かない。で、誰かをクビにしろと司法長官が今狙われてるんですけどね。
55:07それもやっぱり嫌だということで、なかなかこれね、ずーっとまだまだ王を引きそうで、その間に問題は、その度ごとにトランプさんは何をするのか。
55:16これが世界へ影響しますからね。
55:19とんでもないことないなっていうのが、今起きていることですよね。
55:23そうですよね。目線を反らすために何をしてくるか、身構えてしまいますが、谷口さんはどう見てらっしゃいますか。
55:30トランプさんが自分の支持者に向かって、スチューピッドって、アホかみたいなことを言うっていうこと自体が、もう多分言われた方もびっくりでしょうし、何言うやろ、この人みたいなところはあると思うんですけど、
55:45イギリスの科学誌のネイチャーっていうのに掲載された最近の論文で、アメリカの研究チームが行った実験で、情報の真偽を確かめようとインターネット検索をすると、フェイクニュースの方を正しいと信じる確率が一貫して19%以上高くなるっていう結果があったというのがあって、結局それが政治的なことに何が影響するかっていうと、
56:12誤った情報を信じる傾向が強まると、結局政治に対する霊障主義、冷たく笑うとか、無関心。
56:21もともと信頼性の高かったメディアに対する信頼度が低下するっていうのが、結果として出てるっていうのを見た時に、
56:29なんか世の中って、分かりやすい善とか悪とか、白とか黒とか丸とか罰とかってほとんど存在しなくて、間のなんか白黒で言うとグレーで言ってるのに、
56:41なんかそういうのを考えるのがめんどくさいじゃないですか。
56:43だけどめんどくさいことから逃げたら、民主主義も人権も全部手放すことになるっていうことを、ちょっとここで一旦立ち止まって考えなあかんなと思いますよね。
56:53はい、その材料にね、主体ですが、畑山さんはどうでしょう、この状況。
56:57おっしゃると、おっしゃってる通りですけれども、皆さん、何なんでしょうねという感じですよね。
57:02自分の立ち位置が危うくなれば、やっぱり火消しのために一層尻滅裂な言動を繰り返すと。
57:10本当にステュピッド発言も、これまで支えてきてくれた人たちより突然こき下ろしてみたりとか、
57:16オバマさんを逮捕するっていう話もありましたけれども、あれもだいぶ前に決着がついた2016年のロシアの選挙介入っていう話を、今さら蒸し返してきているっていう話なんですよね。
57:28相変わらずのトランプ武士と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんけれども、やっぱり改めて本当にめちゃくちゃだというふうに思います。
57:36就任して半年余りですか、イーロン・マスクさんも辞めてしまって、マガソーも強固な支持基盤と言われていたのに、反旗をひるがしそうになっていて、
57:47第一次トランプ政権の時もこういうふうな流れありましたけれども、さすがに展開早いなというふうにも感じています。
57:54私たち、またかみたいになれちゃいけないですよ。
57:57エプスタイン事件に揺れるトランプ政権、チキさんどう考えますか。
58:01そうですね。トランプ政権にとってはこのスキャンダルというのは結構致命的で、これ一発で致命的というよりは、トランプ政権に逆風が非常に重なっているんですよね。
58:11例えばそのFRBの金利の問題についても大人も思う通りにいかない。これで投資家の風というのは非常に強く当たっていると。
58:19雇用統計も非常に悪いという状況があったので、労働者にとっても非常に良くないということもわかっている。
58:24また、物価高対策というのはなかなかかんばしくないという状況で、この上にマガの利反というものが起きていると、いろんな支持者の利反というのがいろんなところで少しずつ起きているわけですね。
58:35ここで一つ懸念なのが、トランプ政権や共和党の岩盤支持の一つというのが、福音派ですよね。
58:41こうしたところにアピールをするために、例えばイスラエルに対する体制というものを、より融和的になったりであるとか、ガザに対して無質量な動きというものも当然起こり得たりする。
58:52今冒頭のニュースもあったように、世界各国でガザ、パレシナの人道問題について様々動こうという状況の中で、トランプ氏だけは福音派に対するアピールを続ける可能性もあったりするわけですね。
59:03やはりこういった段階では人権の一貫した遵守というのを求めていきたいなと思います。
59:08サンデーモーニング、今朝はこの辺りで失礼します。それでは良い一日を。

お勧め

57:41