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  • 7/15/2025
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Transcript
00:00マス医として働いているのだ
00:09クリニックの開設費用はおよそ2億円
00:23その借金の返済と運営費を除くと 上原院長の収入は月20万円余りしかないという
00:33母親と妻2人の子供を養うために 週3日アルバイトをしている
00:39年間1000台以上の救急車を受け入れながら 利益が上がらないのはなぜか
00:47それは県から救急指定病院の認可が得られていないからだ
00:51救急指定を受けると診療報酬が加算され市町村から補助金なども支給される
01:03しかしそれには条件がある
01:07救急医療について相当の知識
01:10および経験を有する医師が 常時診療に従事していること
01:15国の省令では医師が24時間365日 待機しなければならないと定めている
01:24医師1人のクリニックで この条件をクリアすることは難しい
01:31認可されていないために 上原院長のクリニックでは
01:36救急車を何台受け入れても 通常の診療報酬しか得られないのだ
01:43一台で消えるかもしれません このクリニックは
01:48こんなのは潰しちまえと思うのであれば このままでいいと思いますし
01:52これはいいと少しでも思う人がいるのであれば
01:55もうちょっとこういうところにもお金をつけないと
01:58やっぱりお金のないところのシステムも 人も動きませんからね
02:03毎回ジャンボ宝くじ返ってますから
02:06これ当たったら借金返せるとか思って
02:10鹿児島県南九州市ここにも地域の救急医療のために立ち上がった医師がいる今年の春全国2例目の救急クリニックが産声を上げた会員前日慌ただしく準備が行われていた
02:38委員長の松岡義則さん
02:43松岡さんも九州や東京の救命救急センターで長年経験を積んできた
02:50入ってくる予定でございますので
02:52救急医療の原点を考えるとですねやっぱり足りないところでですね医療が足りないところで救急に本当に困っているところでその救急医療を施すというか僕がやっている
03:02僕が持っている力を発揮できればですねもっといい医療が提供できるのじゃないかなと思ってですね
03:08ことになるとですねやっぱり自分の中で納得できないからですねそこを妥協するとやっぱり救急医療をやる資格はないと思いますねやっぱり
03:17このクリニックには県から救急指定病院の認可が下りた医師が常時待機することが指定の条件だが
03:27松岡院長はその条件を満たすために24時間365日休みなく救急に対応するつもりだ
03:37福岡に妻と子供がいるが会員後は単身でクリニックの2階で暮らす
03:46覚悟の船出だ
03:50この空間にいるか下にいるかトイレでお風呂にいるかですよね
03:59でもそれぐらいしないとやっぱり救急はできないですもんねやっぱり
04:05会員の日を迎えた
04:10待ちわびたように次々と患者がやってくる
04:16休館だけでは収入が不安定なため平日は一般の外来診療も行う
04:23歩くのだけが悪いわけ
04:27立ち上がる時とかですか
04:28立ち上がりはどうぐらい
04:29膝や腰などの痛みや慢性疾患を抱える高齢の患者が多い
04:38地域のかかりつけ医としての役割も担う
04:44会員後初めて救急搬送の要請が入った
04:57近くに住む70代の女性
04:59意識不明の渋滞だ
05:02いきなり重篤な患者が運ばれてくる
05:07ちょっと時間がかかるかもしれませんが
05:10すいません
05:11はい
05:11お願いします
05:12マニターをつけてルートまで加工して
05:20敷いていきましょうかね
05:22どこが散退してるから多分頭蓋内病変は間違いないでしょうけど
05:27厳しいですね
05:28いずれにしてもかなり厳しめですね
05:30患者は脳出血を起こしていた
05:37止血剤の投与や呼吸の確保などの応急処置を行いながら
05:43脳の専門医がいる病院を探す
05:46この後患者は別の総合病院に運ばれた
06:01びっくりしましたね
06:05いきなり重症な患者さんだったからですね
06:09迅速な対応ができたと思いますね
06:135日6日間最後のお別れの時間ができて
06:19そして子どもたちも全員
06:22孫も全員ですね
06:23最後のお別れができたから
06:26よかったなとは思っております
06:285月
06:33開院後初めての大型連休だ
06:37周囲の病院が休みのため
06:45松岡院長は連休中
06:48外来診療も24時間行うことにした
06:52軽症から重症まで
07:02連休中もあらゆる患者が救急車で運ばれてくる
07:06この日松岡院長は
07:09前日から一睡もせずに診療に当たっていた
07:13このおばあさんは胸の痛みを訴え
07:27救急車で運ばれてきたが
07:29一晩入院し退院できるまで回復した
07:33開院から2ヶ月
07:45予想を上回る数の患者が訪れ
07:49心配していた経営も黒字でスタートを切れたという
07:53過疎地で始めた新たな取り組みに
07:57松岡院長は手応えを感じていた
08:00意外に救急医療を全然やれるなというのが
08:06分かったんですよね
08:06こんなに小さいクリニックなんですけど
08:11逆に人数が少ない分
08:12いつも同じスタッフだから
08:14フットワークも軽いし
08:15受け入れもスムーズだったりします
08:17ちょっと固い中に
08:19こういうクリニックが一つあれば
08:20かなり広い範囲をカバーすることができると思うんですね
08:23救急医療に関しては
08:25こちらの方が実は向いているのかもしれないですし
08:27このホールデンウィークは多く出てられましたですか
08:31いや全然外に出てないですよね
08:34昨日は夜に初めて外に出たんですよね
08:37そこの駐車場をちょっと回ったぐらいなんです
08:40しかしいい天気ですね
08:42救急医のクリニックが地域に一箇所あれば
08:50日本の救急体制が大きく改善される可能性がある
08:55まず自分がそれを証明したいと
08:58松岡委員長は語った
09:00救急現場のプロたちが立ち上げた救急クリニック
09:06彼らの挑戦は
09:08救急医療が抱える課題に対し
09:11未来への確かなヒントを与えている
09:15ご視聴ありがとうございました

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