- 一昨日
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教育トランスクリプション
00:00緑に包まれた敷地に立つのは12階建ての子供のための病院
00:09国立生育医療研究センターです
00:17可愛らしい絵の奥にあるのがこの病院の最前線です
00:30日本では数少ない小児患者のための集中治療室PICU
00:390歳から15歳の子供が命の危機と戦っています
00:47急に脈が乱れて深刻な状態に陥った少年
00:53薬剤を使って止まりかけた心臓に働きかけます
01:00胸痛い?痛くない?
01:04ピトレシンを吸ってもらっていい?
01:07先生脈伸びてる
01:10熟練したスタッフの連携と迅速な措置で
01:16少年は危機を脱しました
01:18うまくいってるからね
01:22もうちょっとだよ
01:24おはようございます
01:30それでは朝の開始に始めていきます
01:32PICUを担うのは小児集中治療医
01:37全身のあらゆる症状に対応できる知識と経験を持ち
01:42チームワークで治療に当たります
01:45子供たちの命をどう守るのか
01:52不安を募らせる家族にどう向き合うのか
01:58葛藤し
02:04模索する現場を半年にわたり見つめた記録です
02:10毎日正午前
02:26国立生育医療研究センターに
02:30バイクで通ってくる夫妻がいます
02:32いやー寒かった今日は
02:39寒かったです
02:41風が強い
02:42横風がすごくて
02:44太郎です
02:46太郎のところに飛んでくるために
02:49ここにね太郎ってこことかにね
02:51太郎入れたいんだけどね
02:532人には病気と戦うたった1人の子供がいます
03:06太郎ちゃん
03:09生後4日目からPICUに入院しています
03:14太郎ちゃんはアーモニアを分解する肝臓の機能に
03:39大きな問題を抱えていました
03:42毒性のあるアーモニアが体に回ると
03:47様々な臓器を痛めてしまいます
03:51太郎ちゃんの治療方針を取りまとめる
03:57PICUのリーダー
04:00松本翔太郎医師
04:01根本的な治療はですね
04:05肝臓の移植なんです
04:06肝臓がアーモニアを排泄できるように
04:12するっていうのが治療法の主眼になります
04:17しかし生後3週間の太郎ちゃんの体格では
04:23移植を行うことはできません
04:25病気を抑え込みながら成長を促す
04:31難しい治療が続いていました
04:34そんな時
04:46太郎ちゃんの容体に大きな変化が起きます
04:51呼ばれたのは外科の下島直樹医師
04:58PICUでは患者の疾患に応じた専門医と連携して
05:04治療が行われます
05:06貼り裂けそうなほど膨張した腹部
05:19直ちに父親に連絡を取ります
05:28緊急での治療すなわち手術を行った方がいいだろう
05:35という風に考えています
05:37腸はもともとが腸が問題そうなんですけど
05:47パンパンだし腎臓の方も
05:50おしっこの量が減ってきているので
05:53すでに臓器の機能障害が出てきていて
05:57お腹の圧も経時的に上がってきているので
06:00その圧を下げるということが
06:04今できることとしてあるので
06:06それをやった方がいいと思います
06:08手術というのは結構リスクが高いんですか
06:14それをしなきゃいけないという状況が
06:18すごくリスクの高いというか
06:20状況がかなり追い込まれていると考えざるを得なくて
06:24わかりました
06:25信じていくしかないでしょうかですね
06:47いやー
06:52いやー
06:57いやー
06:59じゃああとは下
07:03背中にはい確認OKです
07:06いらっしゃいまいただきます
07:07少し変えられると思っている
07:09小腸の半分が必死していました
07:20でもね小腸の起死部は大丈夫だよ
07:24これで終わろうか
07:27あと数時間遅れていたら
07:32失われていたかもしれない命
07:35懸命な対応に支えられ
07:38太郎ちゃんは命をつなぎました
07:41頑張ってくれました
07:43頑張ってくれました
07:45本当
07:464年
07:47とりあえず一晩生き延びた
07:49頑張ったろう
07:53頑張ったろうだ
07:55お前すごいな
08:00先生と太郎すごいな
08:02いいよ
08:04頑張ったな
08:10ああ
08:12ああ
08:13ああ
08:14ああ
08:15ああ
08:16やった
08:17肝臓移植を目指す中で起きた想定外の事態
08:25移植外科の医師を呼び今後の治療方針が議論されました
08:32肝臓移植に行く適切なタイミングとか大まかな見通しがあれば教えていただければなと思うんですけれども
08:473キロ台4キロ台のこういった患者にはちょっとなかなか移植の適応っていうところにはならないかなっていうところで
08:55電話しっかり入って体重が6キロに近づくっていうところがやっぱ最低の条件かなっていうふうに思っておった
09:03頑張ってるね
09:07この時太郎ちゃんの体重はわずか2.5キロ
09:12腸に大きな問題を抱えながら6キロの体重を目指さなければなりません
09:25つらい治療に耐える子どもの心に向き合うのもPICUの重要な役割です
09:39愛媛県から搬送されてきた優生くん
09:431週間前に母親からの肝臓移植手術を受けました
09:49長い糖尿生活で肺を動かす筋肉が衰え人工呼吸器が外せなくなっていました
09:59それな
10:01それな
10:03今それが一番か
10:05今一番言いたいのはこの管取ってほしいってこと?
10:09そうか
10:11このチューブがね
10:13今引っ張らない引っ張らない
10:15引っ張らないよ
10:17ごめんねゆーちゃん
10:19ゆーちゃんお手手離してごらん
10:21はいごめんね
10:23これ絶対引っ張っちゃダメこれ
10:25約束してほしいなこれは
10:27取りたいんだね
10:28うん
10:32口に入れられた酸素を送る管は肺の近くまで達しています
10:44絶え間なく続く喉の違和感
10:48優生くんのストレスは限界状態でした
10:52行きたい
10:54本人のその
11:04えーと苦痛感によって今とっても気持ちが落ちているような状態なんです
11:10駆けつけたのは
11:20緩和ケア科の与谷信行医師
11:24治療に伴う痛みや辛さに対処する専門医です
11:30夜谷先生にお願いある
11:38はい、大丈夫
11:40寝
11:42寝
11:44む
11:46む
11:48む
11:50眠る薬がいいんだよな
11:52眠れないの?
11:54あ、そうなんだね
11:56なんかさ、夜寝ててさ
11:58嫌な夢見たりすることある?
12:00あるんだね
12:02うん
12:04そっか
12:06与谷医師は
12:08処方されている薬の種類と量を確認します
12:12薬の種類によっては
12:27かえって眠れなくなる場合があります
12:30与谷医師は
12:32与谷医師は
12:33薬の処方を変えることを提案しました
12:36眠くなるお薬行く?
12:40行くよ
12:561時間後
12:58ゆうせい君は
13:00眠りにつくことができました
13:02おはよう
13:12スパルタ先生
13:14行きたくなった?
13:16行きたい
13:18行きたいね
13:20しんどいよね
13:22ゆうせい君を担当する
13:24坪井範彦医師
13:26人工呼吸器を外すには
13:29リハビリが重要だと考えていました
13:36呼吸は
13:37横隔膜など
13:38肺の周りの筋肉が動くことで行われます
13:42この筋力を取り戻すには
13:45体を起こすリハビリが必要です
13:48ママさあ
13:50右向くとママ見えるの
13:54右向いてごらん
13:56ゆっくり右向いてごらん
13:58ママにほら
14:00ママにタッチしようか
14:02ママにタッチしようか
14:04ママにタッチできる?
14:05ママにタッチできる?
14:06左手タッチ
14:07あ、右手で行った
14:08やったー
14:09大丈夫、ごめんね
14:10すごいじゃん
14:12できて、できて、できて
14:13これが良かったの?
14:14坪井医師は
14:15ゆうせい君を
14:16車椅子に座らせたまま
14:18病院内を回ることにしました
14:21リハビリをしながら
14:26気分を晴らすことにもなると
14:28考えたからです
14:30歩くよ
14:321、2
14:34足動かしてごらん
14:36で、離しまーす
14:38バインも大丈夫ですね
14:41立ったね
14:43おーすごい
14:44ゆうちゃん、立ったね
14:48あのさ、これこういう風になってるからさ
14:50お散歩行けんだよ、頑張ったら
14:52お散歩行く?
14:53行く?
14:54うん
14:59やったー
15:00マジ目標達成だ
15:02出てきた
15:03そして
15:05医療機器をつけたままの散歩は
15:086人がかり
15:12やだ、ここらへんかな
15:15よいしょ
15:16あっ
15:17見えた?
15:19どう?ちょっと、ちょっと見えた
15:22お外、いかが?
15:23見れたね
15:25うん、分かったね
15:28頑張ったじゃん
15:30すごいよ、ゆうちゃん
15:31結構な距離きたね
15:35以後、このリハビリは日課となります
15:38窓の向こうのひと際大きな木を見ることが、ゆうせくんの目標になりました
15:47第五三探
15:57体力が回復してきたと見た医師たちは、この日、呼吸器を外す決断をしました
16:02抜きますか
16:06ちゃんといるから大丈夫よ
16:10抜きます
16:12はいはいはい
16:16お口吸おうか
16:17ツバ吸っとくよ
16:20深呼吸
16:22しっかり吸えてるよ
16:24大丈夫よユウ君
16:28OKOK
16:29一回マスクつけてみようか
16:30手を握り不安を和らげるため声をかけるのは
16:37子どもの心理ケアを担う専門スタッフです
17:00ペッと出せる口から
17:02自分で手でできる?
17:04手!
17:06いいじゃん、いいじゃん
17:20できますね
17:22うーん
17:30大人に比べ繊細なケアが必要な小児患者
17:42その集中治療が欧米で普及したのは1960年代です
17:50一方、日本で本格的なPICUの設置が広がったのは
17:562000年以降で現在は38カ所
18:03大半が首都圏や関西に集中し
18:07経費の大きさや専門医の不足が壁となり
18:11地方での設置は進んでいません
18:15近年、地方の患者を医療用ジェットで
18:22大都市のPICUへ運ぶ取り組みが始まっています
18:28しかし、事業を担う団体は資金なんで
18:32需要に応じきれていません
18:35北海道から搬送されてきた重症の子ども
18:50PICU自体も赤字の施設が多く、このドクターカーは民間の寄付によるものです
19:05肝臓が機能を失い、一刻を争う状態だった子どもは
19:10緊急の移植手術で一命を取り留めました
19:15暗黙です
19:18今、終わりました
19:22じゃあ、旦那道やったとしても
19:25嫁、決められているものなのかなというのがちょっとちょっと
19:28。ああ
19:32生まれて半ヶ月だから。厳敗で
19:36大人にならなかったらどうしようとか、思ってたから
19:40ちょっと安心しました
19:41。
19:45国内最大の生育医療研究センターのPICU
19:54患者の3分の1は地方からの子どもです
19:59国内に2機しかない医療用ジェットで運ばれ
20:06かろうじて守られた命
20:08日本のPICUを牽引してきた一人
20:16黒沢博史医師
20:18小児医療に対する政府や社会の向き合い方に疑問を持っています
20:25子どもの命については決して優しくない向き合い方なんじゃないかと
20:33僕は重症小児を見る立場としては思いますね
20:39小児にかかる医療費というのはもうそれは国の財産なんだから
20:45もうどんだけ継ぎ込んでも惜しくないんじゃないかと
20:49僕は思ってしまうんですけれど
20:50こういう立場なので
20:52そういう意味では何か印象としては優しくないなというふうには感じています
21:03PICUで命が救われても厳しい状況が続く場合もあります
21:10重い心筋症で危険な状態に陥っている2歳の少女リンちゃん
21:20その子の下に医師が次々と駆けつけました
21:29心臓が止まったリンちゃんに懸命な蘇生処置が続きました
21:361名は取り留めたものの
21:54バドと呼ばれる心臓を補助する装置をつけることになったリンちゃん
21:59一旦バドをつけると病院を出るには心臓移植を受けるしか選択肢がなくなります
22:09子供には体の大きさに合った同年齢の心臓しか移植できません
22:22臓器提供者、ドナーを待つ間
22:27リンちゃんは家に帰ることができなくなりました
22:31今後、両親のどちらかが病院に泊まり込み
22:52リンちゃんに24時間付き添わなければなりません
22:56そのことをリンちゃんの姉にどう話せばいいのか
23:04伊藤舞さん、患者と家族、双方の心のケアを行う専門家です
23:15トトやカカが病院にいる間はさ
23:19ココちゃんを忘れちゃってることは絶対ありません
23:22大丈夫、見てここ書いてよ
23:24ココちゃんのことも大好き
23:26リンちゃんのことも大好き
23:28リンマさん、ママのお腹に、カカのお腹の中にさ
23:31赤ちゃんいるでしょ
23:32赤ちゃんのことも大好き
23:343人ともトトとカカの大事な宝物です
23:39これ赤ちゃん
23:40赤ちゃん
23:41うん、これココちゃん
23:42これ、ママに決めてないけど
23:45まだね、そう、だから赤ちゃんってしといたよ
23:48リンちゃんね、まだ病院にお泊まりするよ
23:51ちょっとお泊まりかな
23:54みんな、みんな大好きでね、ながってるよって
23:57みんな大好きだよって
23:59日本では、2010年から家族の承諾があれば
24:05子どもの臓器提供が可能になりました
24:08しかし、同意する親は少なく
24:13心臓移植では3年前後の待機が必要です
24:18ドナーも国民全体として
24:23自分が亡くなったら増長家しようっていう意識が
24:27あんまない国だから
24:28だから子どもだけドナーを増やすっていうよりも
24:32日本全体で大人が自分が亡くなった時に
24:35ドナーになりますっていう仕組みをきちんと作らないと
24:39多分、飲食は進まないと思います
25:09肝臓の移植を目指すには
25:22体重を増やさなければならない太郎ちゃん
25:26ごめん、ごめん、仲いいんだよ
25:29うん、大丈夫だよ
25:31太郎ちゃんのこと考えててやるんだよ
25:33今
25:33太郎ちゃん、太郎ちゃん
25:37もう目の中に入れても痛くなった
25:43圧をかけすぎなのよ、圧を
25:45目の中に入れてる
25:46もうちょっとソフトにどうぞ、ほら
25:48すいません
25:50ちょっと今目の中に入れてる
25:52痛くない
25:54入らない、入ってない、入ってね
25:56痛くねえわ
25:59ありがとうございます、よろしくお願いします
26:01お預かりします
26:02結構妻が来れますね
26:04わかりました、お預かりします
26:06よろしくお願いいたします
26:07気をつけてお帰りください
26:08よろしくお願いいたします
26:09気をつけてお帰りください
26:18太郎ちゃんの父、たつるさんです
26:23もうシンプルに起きて一緒に遊んで、バカなことを言って笑って、いやもう、そうですね、一緒に生活したい、生きてほしいですね、うん。
26:45宣伝とともにゲームを披露するちんどにゃ、たつるさんは大学卒業後、師匠について修行を重ねてきました。
26:58さあ、かわいいお嬢ちゃんはさらにかわいくなっちゃう、そんな無性映画、今日は見るしかないぞ、月にたった2回の、そのチャンスを逃しちゃいけないよ。
27:13いつかこの姿を太郎に見せたい、それが父であるたつるさんの夢です。
27:33太郎ちゃんの腸の手術をした下島医師は、肝臓移植につなげようと、手を尽くしていました。
27:53めっちゃいううんちが出てるんですよ。
27:56今までよりうんちの色が良くなりましたよね。
28:00小腸の半分を失った太郎ちゃん。
28:07下島医師は、残された腸に直接チューブをつなぎ、可能な限り栄養をとれるようにしました。
28:17で、まっすぐ入れて、ここまで入りますよね。
28:22で、結構ちゃんと入ってくので。
28:25はい。
28:29太郎ちゃん。
28:32収入完了。
28:34一方で、PICUの医師たちは、太郎ちゃんに残された時間は少ないかもしれないと見ていました。
28:51細菌感染を繰り返し、腎臓の機能も失って、尿が出なくなっていたからです。
29:002時間で5ccです。
29:02うんうん。
29:03それ落としたの何?
29:040時。
29:050時前。
29:060時の部分に5ccね。
29:07はい。
29:08OK。
29:09じゃあ、その後どうかだな。
29:11こっからの2時間だな。
29:13こっからの2時間で。
29:14これくらいです。
29:17ちょっと出てるみたいですね。
29:19十分かどうかっていうのを、もうちょっと時間かけて評価します。
29:23回復を目指した治療を続けるのか。
29:32残された時間を穏やかにすることを重視するのか。
29:37医師の間で議論が行われました。
29:41かなり本人の状況としては、一つ共有したのは、追い込まれてきているような状況かなと思うんですよ。
29:48うちの空調ストマからイウンチがよく出てます。
29:51昨日、一昨日くらいから、こっちから成長剤入れ始めて、
29:54昨日は5cc入れたら、ここからピュッと出たので、
29:57使えるだけの腸を使うことにはなるので、
30:00それをやっていけたらなっていうのが、お腹の事情、現状です。
30:05今後の内分泌化的なところでの調整としては、
30:10可能な限り東洋カロリーを上げつつ、
30:13ちょっと検討して案の調整できればなと思います。
30:17生きていける道が極めて細い感じがしていて、
30:22現実的にちょっと、本当にその道あるのかな、
30:26例えばこの子が1歳になっている道があるのかなって言われると、
30:30結構、実は疑問で僕は。
30:34悲観的になっているつもりもないんですけど、
30:36そこをどう家族に伝えるかで、
30:38頑張りましょう、頑張りましょうってもちろん言うと、
30:40前向きな親御さんなので、
30:41もちろん頑張ります、頑張りたいですって言ってくださると思うんですけど、
30:44現実的には結構厳しい状況でなっていうのは印象があるので、
30:49その辺りに関して、どの程度をどうお伝えするかとか、
30:53場合によって、その緩和ケアっていうのもやっぱり十分もう、
30:56実はでも今の時点でも考えてもいいかもしれない状況かなと、
31:00個人的には思っています。
31:02治療をやめたいと思っているわけではないんですけど、
31:04親御さんとか考え方によってはあるのかなと、
31:06私は個人的には思います。
31:08先生のおっしゃるのには、ちょっと僕は同意できなくて、
31:142週間前は今よりはるかに悪かったと思うんですよ。
31:18今は良いと思うんですよ、その時より。
31:21ですので、せっかく腸が今注入できるような状況になったわけだから、
31:26そこをみんなで頑張って、とにかく栄養炉できたので、
31:31つながってはいないけれども、使える腸の長さとしては一緒なので、
31:37だからそこを頑張って注入して栄養確立しながら、
31:43少しでも、透析離脱とか目指していくっていうところであって、
31:492週間前に比べると今の方が希望は少しあると、僕は思っているんですけど。
31:56今みたいな話を家族と共有してもいいかもしれないなと思うけど、
32:01その例えば、具合が悪くなった時に、
32:03やっぱり医療者としても、少しこれはそういうふうに思う場面があるかもしれないので、
32:08っていうことについて、今ご家族がどのように捉えているのかとか、
32:11それは決して諦めるということではないんだけど、やっぱりっていう部分。
32:19医師たちは、議論した内容を率直に両親に伝えることにしました。
32:25どうしても本人の状況が具合が悪くなった時には、
32:31そこの時間を優先するっていうフェーズが、
32:34あまり今の人体は考えたくはないですけども、
32:36どうしてもそういうこともあります。
32:38なので、本人の状態が治療として、我々ができる治療限界を迎えてしまって、
32:44なかなか救命が難しいというお話になった時には、
32:47ご家族の時間、逆に兄弟に会ってもらう時間っていうのを、
32:51の方が優先順位が高いと判断した場合には、
32:53ICUでも面会をしてもらうことはあります。
32:56PICUの医師の言葉から、状況の厳しさを悟った両親。
33:08これまで、さまざまな相談に乗ってきたソーシャルワーカーの佐藤さんが、
33:172人に声をかけました。
33:20生きてるから。
33:22生きてるからね。
33:24生きてるからね。
33:26本当にね、頑張って、
33:27いやー、すごいと思います。
33:29ありがとうございます。
33:31なんかもう、前向きばっかり言うのも、
33:34嫌になってきちゃうなっていう。
33:36嫌になってきちゃうな。
33:37いや、別に太郎が嫌いってわけじゃなくて。
33:39悲しいんだよな、悲しいんだよっていうことは、
33:43言いたくなっちゃうよね。
33:45やっぱね。
33:46いや、もちろん、もうね、あの、普通に、
33:49えー、毎日送るのは、だし、
33:53目の前のことを一つずつね、
33:55やって、それに生きちゆうするのは当然なんだけれども。
33:59うん。
34:00だから、あの、別に誰に言う必要もないんだけども。
34:04うん。
34:05悲しいし、つらいよね。
34:07悲しいし、つらい。
34:08っていうことはね。
34:10うん。
34:12本当ね、だからね。
34:14うん。
34:15お父さんもお母さんもね、一生懸命、
34:18一緒にね、頑張ってくださってるから。
34:20うん。
34:21うん。
34:22まあ、ほんと。
34:23うんね、あんまだから。
34:24あの、ほら。
34:25うん。
34:26感情だけなんだけどね。
34:27うん。
34:28うん。
34:29うん。
34:31いや、もうほんとね。
34:41ありがとうございます。
34:43うん。
34:44うん。
34:46うん。
34:47うん。
34:48うん。
34:49うん。
34:50うん。
34:51うん。
34:52うん。
34:53うん。
34:54うん。
34:55。
34:56うん。
34:57うん。
38:58ねえ、たろちゃん。
38:59すごいん。
39:00うん。
39:01うん。
39:02。
39:03。
39:04。
39:05うん。
39:06。
39:07うん。
41:38。
41:39うん。
42:40。
42:41。
42:42うん。
42:43。
42:44。
42:45。
42:46。
42:47。
42:48たろーちゃんの回復を願い、力を尽くしてきた外科の下島医師です。
42:54。
42:55ねえ、きれいにお岸をしてもらった。
42:57。
42:58よく頑張ったよね。
42:59うん。
43:00ほんと。
43:03どうしても直すことばっかり考えちゃってたんですけど、そうすることで、まあ、本人につらい思いをもしさせてたとしたら、それは考えなきゃいけない。考え、直さなきゃいけないのかなって、今回すごく。
43:23思いましたね。
43:25その辺が、やっぱり外科医の立場での思うところと、ICの先生たちが、すごく厳しい賞でいっぱい見てきているICの先生たちが思うところと、やっぱりちょっと最初は少しずれもあったかなと思うんですけど、その最後の方を一緒に思い出しました。
43:52一緒に関わらせていただけたのかなと思って、その点ではすごく良かったと思います。
43:57それが一番、サロちゃんから学ばせていただいたことかなって思います。
44:064ヶ月間すごくよく頑張って、みんなに時間をくれました。お父さんお母さんもお父さんお母さんに、やっぱり生まれてその瞬間からじゃないですもんね。時間が経っていって、徐々にお父さんお母さんになっていくんで、その時間をくれたんじゃないかなと思いますね。
44:25息子を亡くした母親に声をかけたのは、緩和ケア科の与谷医師です。
44:34日常の時間がバーッと流れるのと、自分の時間がずれたりすることがどうしても出てくると思うんですけど、なんかそれは、ちょっといろんな気持ちが出てくるのは自然なことなので。
44:48波みたいな感じで、ちょっとこうバーッと来たり、でもまたスッとヒッって感じなので、そこはもうなんか波だなと思って手もらったらいいと思いますけど。
45:02うん。
45:06あぁ、違かった。
45:08なんか、軽めましたね。
45:11ね。
45:16ふーん。
45:20普通に皆さん、ありがとうございました。
45:23すごく本当に、ゆめろ、助けていただいて、太郎も大工のおがちに来て、
45:28私たちもすごい救われてたんで
45:31これなくなるのが寂しいです
45:37皆さんも体の気をつけて
45:39じゃあ失礼します
45:43ありがとうございました
45:58人工呼吸器に苦しみ続けたユウセイくんに
46:17退院の日が訪れました
46:20すごく元気?
46:32なんでみんなその照明
46:33よかったね
46:35やっと戻れるね
46:38直してくれてありがとうございました
46:41おめでとうございます
46:50車椅子に乗せてリハビリをしてくれた
47:00ツボイ医師です
47:02ユウセイくんここにいたよねずっとね
47:08どれがユウセイくんに
47:11あの大きいやつね
47:17そっかー
47:20じゃああれ見たらユウセイくん思い出すね
47:21ね
47:22頑張ったねユウセイくんで
47:24おめでとう
47:26日本の小児集中治療医は
47:36現在200人余り
47:38必要な数の半分にも達していません
47:42厳しいPICUの現場で
47:50医師たちは
47:51今日も患者
47:53一人一人に向き合っています
47:56救命できるような
48:00プロフェッショナルな部分は
48:02最重要な課題だと思うんですけど
48:07そこに何かそれだけでは救いきれない何か
48:14情とか
48:16息とか何か
48:18そういう何か目に見えない
48:19尺度では測れない
48:21感情の何かつながりみたいなのを
48:24大事にしていければ
48:26患者さんとか親御さんとか
48:29そういう人たちとの関わりの中で
48:31そういうのも大事にしていきたい
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