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00:00BSテレ東 25周年
00:047月12日 日経サタデーニュースの疑問です
00:21それでは本日のゲストをご紹介します
00:24笹川平和財団常席フェローの渡辺恒夫さんです
00:29おはようございます
00:30よろしくお願いします
00:31日清基礎研究所エグゼクティブフェローの矢島康秀さんです
00:37おはようございます
00:38よろしくお願いします
00:40そして水保証券チーフエコノミストの小林俊介さんです
00:45おはようございます
00:45おはようございます
00:46よろしくお願いいたします
00:48本日はこちらのお三方と一緒に特集を見てまいります
00:52それでは早速中摺を見てみましょう
00:55こちらです
00:56トランプ関税について新たな動きがありました
01:01そうですね
01:01結局日本にもその所感は届いて
01:05税率が1ポイントですけども増えたということで
01:08このままだと8月1日からこれが発行されるということですから
01:13今日はそれを前提にこの先の行方と
01:17それから経済企業にあたる影響も含めて考えてみたいと思いますね
01:23キーワードなめられてたまるか
01:26石破総理が選挙戦の中でこう発言しましたけども
01:30これが今後の日米の交渉にどういう影響を与えるかも
01:34今日は考えてみたいと思います
01:36それから他にもいろいろと国際情勢で気になる報道がありました
01:41これ渡辺さんの一番左側なんですが
01:44トランプ大統領14日にロシアに関する重大発表する
01:49なんて言ってますけどこれについてはどうですか
01:51ちょうどこのヘッドラインの右側に
01:53ウクライナへ武器供与で合意ってのあるじゃないですか
01:57最近実はイランへの空爆で非常に評価されてるんで
02:03トランプ大統領は
02:04これはこの調子に乗ってちょっとウクライナで
02:08ロシアを揺さぶって合意のテーブルに持ってきたいとか
02:12そういう感じなのかなと思いますが
02:14トランプ大統領のことですから
02:17どっちの方向に行くかよくわからないんで
02:19あんまりみんな楽観はしてないんですけど
02:21あと劇場型の人なので
02:23何か目立ちたいんでしょうね
02:25なるほど
02:26それからもう一つ
02:29今日はドコモ新聞の長官一面記事は
02:33この中国日本産牛肉の輸出を再開させるということです
02:39矢島さんこちらのニュースについてはいかがですか
02:41このニュースだけ見ると
02:43日本から見ると非常にいいなという話になると思うんですけど
02:45もうちょっと引いたところから見ると
02:47今韓国も新体制になり
02:49日本もこれから参院選が終わった後に
02:50多分中国韓国日本でいろんな枠組みができると思うんですけど
02:54中国の意図はおそらく日米の間に草べを打って
02:58できるだけこっち側に寄せる
02:59日本を寄せるということだと思うので
03:01かなりしたたかにいろんなことを揺さぶりをかけているなというふうに
03:05ちょっと読み解けるかなと思いますね
03:07どうしてもアメリカでのビジネスが縮小していくとなると
03:11その分をどこかに持っていかなきゃいけないと
03:14市場として大きいところはやはり中国だというふうに
03:17企業マインドとしてもそうなっていきますよね
03:19そうですね
03:19ただこの10年間で中国のところの話を
03:22ちょっとシフトしてアメリカに持っていってがあるので
03:24そこをまた中国に行って
03:25そこが日本サイトとしてはあるんですけども
03:28中国とするとそこをパンダを使ったり
03:30いろんな話を揺さぶりですよね
03:31CMの後は特集です
03:35新しい関税率を発表したトランプ大統領
03:38強気の姿勢を崩さない理由と
03:40日本経済やマーケットへの影響について考えます
03:44日本時間8日の深夜
03:47アメリカのトランプ大統領が
03:49SNSで明らかにした日本への所感
03:52アメリカに送られてくるあらゆる日本製品に対し
03:58品目別関税とは別に
04:01たった25%の関税を課す
04:04トランプ氏が示した関税率は
04:08当初示されていた24%よりも高い25%
04:14来月1日から日本からの輸入品に対して
04:17カスとしています
04:19それでもトランプ氏は所感に
04:2425%という数字では
04:27帰国との貿易の不均衡を是正するには
04:30程遠いことを理解してほしいと書き添えています
04:33一方で
04:36関税はあなたの国との関係次第で
04:40上法にも下法にも修正される可能性がある
04:43アメリカはあなたを失望させない
04:47とも記し
04:49今後の交渉次第で
04:51関税率を見直す可能性があることを
04:53示唆しています
04:54日本への相互関税25%が示されたことを受け
05:01赤沢経済再生担当大臣は
05:04ラトニック商務長官や
05:06ベッセント財務長官と電話で協議し
05:08日米間の協議を精力的に継続していくことで
05:12一致しています
05:14相互関税の税率がどうなるのか
05:20先行きが見えない中
05:22自動車に対する関税も
05:24ゼロは難しいという見方が強まっています
05:27今年後半の日本経済やマーケットへの影響は
05:35どのようなものになるのでしょうか
05:38国営機をかけた戦いです
05:42なめられてたまるか
05:44言うべきことはたとえ同盟国であっても
05:48正々堂々言わなければならない
05:50日米の関税交渉について
05:54石破総理はこう話していますが
05:57今後の交渉はうまく進むのでしょうか
06:00新たな相互関税率が示されたのは
06:05日本だけではありません
06:07トランプ氏は9日
06:10ブラジルやフィリピンなど
06:128カ国に通知する書簡を公開
06:15中でもブラジルへの関税率は
06:20当初10%としていましたが
06:225倍の50%に引き上げました
06:25トランプ氏はブラジルとの貿易関係が
06:31不公平だったと主張したほか
06:33前大統領でクーデターを
06:35企てた罪などに問われている
06:37ボルソナロ氏の裁判を
06:39魔女狩りだと指摘し
06:41裁判をやめるよう要求しました
06:44これに対し
06:47ブラジルのルラ大統領は
06:49独立性を損なうような
06:51干渉は受けないと反発しています
06:54そして10日には
06:59カナダからの輸入品に対して
07:01トランプ氏は35%の関税を課すと表明
07:06合成麻薬フェンタニルの
07:10アメリカへの流入をめぐり
07:12カナダの対策が不十分であることを
07:15理由として挙げています
07:17また
07:22合意に向けて協議を進めている
07:24EUヨーロッパ連合とは
07:26アメリカに生産拠点を持つ
07:29自動車メーカーの車の関税の一部を
07:32免除する案などが検討されていると
07:34言われますが
07:35未だ合意に至っていません
07:38トランプ氏はEUにも
07:43新たな関税率を通知する考えを
07:45すでに示していて
07:46先行きは見えない状況です
07:49自らの意向に沿わない国に対して
07:54見せしめのように
07:55交換税を課す傾向を
07:57新たな関税率を発表した
08:07トランプ大統領について
08:08特集で考えていきます
08:10ご覧の3つのテーマで考えていきます
08:12まず1つ目は
08:13初感を送った狙いは?
08:16というテーマです
08:17アメリカのトランプ政権は
08:19今月7日と9日
08:21合計22カ国に
08:228月1日から新しい関税率を
08:26適用すると公表しました
08:27主な国を見ていきます
08:30ブラジルは当初10%だったものが
08:3250%に引き上げられます
08:35アメリカはブラジルに対して
08:37貿易黒字ですが
08:38大幅な引き上げとなりました
08:40カナダは相互関税は
08:42かけられていませんが
08:43フェンタニル対策を理由に
08:4525%の関税がかけられています
08:48これを35%に引き上げます
08:51日本は24%だったものが
08:5425%へと1ポイント引き上げられました
08:594月の段階で20%を提示されていた
09:02EU・ヨーロッパ連合は
09:04現在交渉中です
09:0526%を提示されていた
09:08インドも交渉中です
09:09韓国は変わらず25%
09:12カナダ同様
09:14フェンタニル対策で
09:1525%の関税をかけられている
09:17メキシコには
09:18所管を送っていない模様です
09:21合意したイギリスの相互関税は10%
09:25ベトナムは20%となっています
09:28もうブラジルなんか
09:29アメリカ側が貿易黒字なのに
09:3250%かけるともう
09:34理屈がますますなくなってきているようにも
09:37見えますけども
09:38まず渡辺さん
09:39これまでのところの経緯
09:40どう見られますか
09:41ブラジルのケースが
09:44典型だと思うんですけども
09:46別に経済とかの計算だけじゃなくて
09:49トランプ大統領が
09:51自分の関税という武器を使って
09:54何かしら外交的な見せ場を作る
09:57そしてそれをどちらかというと
10:00アメリカの自分たちの支持者に
10:01見せるということが一つ重要で
10:03とはいえ同時に多分計算としては
10:08関税収入が相当上がってますので
10:11この前減税法案を通しましたよね
10:15その財源両方ですよね
10:18矢島さんいかがですか
10:20これ日本から見たときに
10:23今回日本が25%に8月1日から上がる
10:27ということをちょっと考えるときに
10:29アメリカ政府が今後方針がどうなるか
10:32というのを交渉上どうするか
10:34という話はあるんですけども
10:35上がったことで
10:36決定的になったことは2つあると思うんですけど
10:39日本の中で楽観論が消えた
10:41交渉することで
10:43税率が下がるんじゃないかという話が
10:454月以降やっぱりみんなの中にあったと思うんですけど
10:47それが完全になくなった
10:48それからもう一つは
10:5010から25に一律全部上がると
10:52やっぱりもう耐えれない業種企業が
10:55出てくるということで
10:56企業の中のやり方
10:58考え方が劇的に変わる
11:00そういう水準になっちゃったということは
11:02ちょっと考えないといけないかなと思います
11:04小林さん
11:06はいこれ2つあると思います
11:081つはですね
11:09深く考えるよりも
11:11メンツを立てることを優先した方がいいということですね
11:13もともとこれ4月時点での税率も
11:16非常にいい加減な数式に基づいて
11:19計算されたものだったと
11:21これはリバイズされたといっても
11:23大した意味はないということなんだろう
11:25というふうに思います
11:25さらに言ってしまうと
11:27先ほど渡辺さんもおっしゃいましたけれども
11:29減税の財源として
11:31関税を取ろうとしていたわけですが
11:32減税非常に小さくなりましたということで
11:35社任務に取る必要はないんですよね
11:37となってくると
11:38むしろどちらかというと
11:40顔を立てる交渉をしなければいけない
11:42これ一つだと思います
11:43もう一つあるとすればということなんですけれども
11:45これ輸出する側が
11:47関税の負担を転嫁しないでですね
11:50値下げで対応してしまっているので
11:51アメリカは関税取り得になっちゃっているんですよね
11:54この状態だと
11:55どんどんどんどん関税を上げられるだけなので
11:58ちゃんと値上げをするということも
12:00輸出側に求められてくると思っています
12:02どんどんね
12:03このままだとインフレ進むんじゃないかと
12:06言われてたんだけども
12:06値上げしないからインフレが進まない
12:08だとすると
12:09トランプ政権としては強気で攻められるという
12:12そういうことですよね
12:13おっしゃる通りなんですよね
12:14その中でもですね
12:17特に
12:18今日にでもおそらく日本時間で
12:21トランプ氏の言動によれば
12:24関税率が出てくるんじゃないかと
12:26言われているEUですよね
12:28ここちょっと気になるので
12:30見てみましょうか
12:31EUは自動車と航空機を優先的に交渉する戦略です
12:36例えば自動車ではアメリカで生産し
12:39第三国に輸出した台数に応じて
12:42EUから輸出する自動車関税を免除する措置の
12:46捜査メカニズムを議論しているとみられます
12:51SUVの生産拠点を持つBMWや
12:54メルセデスベンツなどに
12:56メリットがあるとみられています
12:58航空機や航空機部品についても
13:01関税を引き下げる方向で
13:02暫定的な合意に近づいているといいます
13:05トランプ大統領は8日
13:07EUはとてもよく接してくれる
13:10EUに所管を送るのは
13:112日後になる
13:1310日になる
13:14EUの関税交渉担当の
13:16シェフチョビッチ氏は
13:17協議は建設的
13:19近いうちに最終決定できると
13:21期待していると述べました
13:23トランプ氏は10日に
13:2410日か11日に新しい税率を
13:27通知する所管が届くだろうと
13:29語っています
13:30EUは対抗策も用意していまして
13:334月15日から一時停止中の
13:3516兆円規模の報復関税が
13:37自動的に発動されることとなります
13:40このまま行くと
13:42報復関税をEU側も発動するんだけど
13:45その間際になって今交渉を続けていて
13:48交渉が何らかの形で大枠合意するのか
13:52ただ一方で新しい税率を通知するとも
13:56トランプ氏は言っているという中で
13:58これ右側ですね
14:01実は日本も似たような交渉を
14:03ずっとしているんじゃないかという
14:05この番組でもずっとお伝えしてきましたけども
14:08日本もEUも特にドイツですね
14:11アメリカ国内に生産拠点を置いています
14:14自動車は
14:15そこで生産あるいは雇用貢献
14:19あるいはそこから輸出していくものを
14:21貢献しているわけだから
14:22その分だけは関税を何らかの形で
14:26優遇してくださいよって
14:27これ日本も交渉しているはずなんですけども
14:30そういう交渉が続いている
14:32それから航空機や航空機部品についても
14:35何か関税引き下げの方で合意
14:38これ近づいているんじゃないかという報道もあるということなんですが
14:43矢島さんやはりEUの交渉は一番気になるというか
14:47似たような立ち位置のところもありますよね
14:49日本から見ると世界の規模で見ると
14:52やっぱりEUが世界規模は大きい経済が大きいので
14:55そこが決まると日本に相当影響がある
14:58制約がある間違いないと思います交渉ですね
15:01もう一つは日本から見た時にEUって
15:04農業大国のフランスがあり
15:06自動車のドイツがあって
15:08日本よりももっと利害関係が激しいはずなんですけども
15:11本来交渉をまとめにくいですよね
15:12そこがまとまるという話になると
15:14相当アメリカは日本に対してプレッシャーをかけて
15:17自動車とかの交渉はもうほぼこれの形になっちゃうんじゃないかという意味で
15:23日本の交渉の余地がほとんどなくなってくるんじゃないかなというのが危惧されます
15:27それでも逆に言うと
15:29もう日本は今自分たちは直接投資を相当アメリカでやってるんだから
15:35優遇してくださいよと言ってたのが
15:37今回25%になったということは
15:39あまりそれが交渉が成立しなかったとすると
15:42せめてEUで成立してもらって
15:44同じ条件にしてもらうためには
15:47むしろEUに合意してもらった方がいいという考え方はないんですか
15:50それもあるとは思うんですけども
15:51でもその時にやっぱり結局25%である程度は
15:55日本から持っていくということになると
15:57そこがちゃんと採算が合うのかどうかという
15:59またちょっと別問題が発生すると思うんですよ
16:01そこがみんな結構危惧している話になるので
16:05やっぱり根っこの関税率を下げてほしいことが
16:07この交渉の中で出てくるのかというのは
16:10日本が関与しない形で
16:12ヨーロッパで決まっちゃうというのがあると思うんですね
16:13それとEUは日本と違って報復をちらつかせてますよね
16:18そこも違いがあるのかなと思うんですけど
16:20そこは結局結果論だと思うんですけど
16:23日本が報復をちらつかした時に
16:26今回ガツンとやられてもしかしてもっとひどいことになったかもしれないし
16:29WTOに提訴したり
16:31報復の話をやったらもっとうまくいったかというのは
16:33やっぱりちょっと条件交渉の中に入っている人しか分からないと思いますね
16:36渡辺さん
16:37EUと日本の実は共通のところの一つは
16:42アメリカの軍事的な同盟国であるということで
16:46EU特にNATOの加盟国ほとんどですから
16:49これ結構悩ましくてどちらも日本もEUも
16:54結局本当にトランプ政権を怒らせたらば
16:58肝心の安全保障が弱まってしまう
17:01これはトランプ政権側はよく分かっていて
17:04それは交渉には持ち出さないけども
17:06そこが我々としては本当はEUとは話をしながらやれると良かったんですが
17:12今回は残念ながらセパレートで動いてますので
17:14これはちょっと反省点かもしれませんね
17:17これはもうトランプ政権というのは
17:19この関税率のつけ方を見ていると
17:21同盟国と非同盟国全く区別していないというか
17:24むしろ同盟国に冷たいように見えるんですけど
17:26そこいかがですか
17:27そうだと思います
17:28同盟国の方が弱いんです
17:29なぜかというとトランプ大統領の頭の中には
17:32同盟国には今までずっと守ってあげていて
17:35その分の借りがあるはずだという発想でやってますので
17:39それから同盟国はやはりアメリカに防衛を依存している以上
17:44そんなに無理なことは言ってこないだろうと
17:47実際そうです
17:48小林さん
17:49先ほど報復をした方が交渉がまとまりやすかったのかどうかという話がありました
17:57それは正直私も分からないということなんですが
17:59一方でこれを見ていて思ったのが
18:01ベトナムは交渉が成立したわけですよね
18:04振り返っていくとベトナムはこの交渉期間中に
18:08中国からも州派を送られてきていたわけですよね
18:11習近平国家主席がベトナムを訪問すると
18:14そういう状況の中でアメリカも焦りがあったのではないかというふうに思うわけです
18:19あまりベトナムに冷たくすると向こうに行かれてしまうと
18:23そういう意味でいうとアメリカとの交渉をうまく進めていく上で
18:28他のアジアの国々特に中国との関係を改善していくということも
18:33一つのおてこにはなり得るということなのかなというふうに思います
18:36それがプレッシャーをかけることにはなるということですか
18:39それからもう一つ今週1週間で見ると
18:43いろんな品目別のものが出てきているんですよね
18:47トランプ大統領は9日
18:49銅に対して50%の追加関税をかけると発表しました
18:538月1日から適用する予定です
18:56医薬品や医薬品の原料にも1年長の猶予期間を設けて
19:01200%の追加関税をかける考えを表明しました
19:05背景には戦略物資の国内生産を拡大し
19:09アメリカの安全保障を強化する狙いがあるとみられています
19:13トランプ大統領は自身のSNSで
19:16銅は半導体や航空機、船舶から弾丸、ミサイル防衛システムまで
19:22幅広く使われていて国防総省で2番目に使われている素材だと
19:27国内産を保護する必要性を強調しています
19:30銅鉱石はほぼ自給していますが
19:33銅地金は45%を輸入に頼っています
19:36銅地金の方が鉱石よりももっと純度が高いものですよね
19:40こちらはかなり輸入に頼っているということですね
19:42そして医薬品の原料となる原薬は
19:45インドや中国のメーカーが世界市場での存在感を強めています
19:50アメリカは88%を輸入に頼っています
19:54医薬品も30%を輸入に頼っている状況です
19:58特にこの原薬の方ですね
20:00こちらはインドだとか中国に依存しているとよく言われていますけれども
20:03小林さんここはいかがですか
20:05こちらがむしろ関税の本丸なんだろうと思うんですよね
20:09先ほどの総合関税は言ってしまえば銭金の話
20:13財源として取るというところですけれども
20:16この232条の品目別関税というのは安全保障であって
20:21いざ戦争になった時に
20:23経営戦能力を左右するようなものを内政化していくということが目的になっている
20:28これがないとそもそも戦争は負けてしまうし
20:31負けるとなると戦争が起こってしまいますので
20:33それをひっくり返すんだというこの本丸になっているわけですよね
20:37なのでこの対象になっている品目というのは
20:40今後関税率が上がることはあっても
20:43下がる可能性は著しく低い
20:45かなり厳しい関税になってくる可能性が高いです
20:48矢島さん
20:49これは今回日米交渉でいろいろまとめようと思っていると思うんですけれども
20:53小林さんがおっしゃる通り
20:54その日米交渉の枠の中にこれが入っていないので
20:57そうすると今回日米交渉はどこまで訴求されるのかということになると思うんですけれども
21:02おそらく今出ている
21:05どうあれですけれども
21:06医薬品とかこの後本丸とも言われている半導体みたいな話とかというのが
21:11もう完全に交渉外になっていて
21:13ここを引き上げられた時のやっぱり日本経済の影響というのは
21:17これからまだ出てくると思いますね
21:19はい
21:19CMの後は日米の関税交渉の先行きを考えます
21:28新たな関税率について
21:30そして所管を送った狙いについてここまで見てきましたが
21:34ここからはテーマの2つ目です
21:36日米交渉の行方について考えます
21:39日本とアメリカの関税交渉は赤沢経済再生担当大臣がこれまでに7回アメリカを訪問して交渉を重ねてきました
21:49交渉では自動車などの品目別と相互関税の上乗せ分をまとめてパッケージで交渉を進めてきました
21:57対米投資や経済安全保障、造船、農産品の輸入などのカードを示したのではないかとみられていますが
22:06自動車、自動車部品には追加関税25%、鉄鋼、アルミには50%の関税がかけられています
22:14総合関税は当初24%でしたが25%になり8月1日から適用される見通しです
22:23適用まで3週間を切る中でベッセント財務長官は19日に大阪・関西万博を訪れることをアメリカ政府が発表しました
22:32ルビオ国務長官は来週日本との会談があるだろうと語り
22:37大阪・関西万博で来日する代表団が会談することを示唆しましたが
22:42関税に関するものかについては明言しませんでした
22:46これだけ毎週のように交渉してなぜ日本の場合は24%から25%にまず上がったのか
22:55なぜなのかということと
22:57それからベッセント財務長官が7月19日という参院選の投開票の前の日ですけれども
23:03非常に微妙なタイミングで来日するということで
23:07これで交渉の行方がどうなるか
23:08この2点ですよね一番知りたいのは渡辺さんどう見ますか
23:12そうですね数値に関して言うと1%を上げるって何の意味があるのかって話なんで
23:20あんまり深追いしてもしょうがないんですけども
23:22ただ日本の今までやってきた時に自動車に対する品目別の関税をしていることに対して
23:31やっぱり不満はアメリカ側はあるんでしょうし
23:34とはいえこれは別に日本だけ狙い撃ちされているわけでもないので
23:38貿易黒字額って言っても7番目ですよね
23:43なのでやっぱり日本とっては相手を怒らせないようにバランス取って
23:49残念ながら同盟国なので
23:52日本の場合はあまりにもアメリカに依存しているので防衛を
23:56ということにならざるを得ないと思いますね
23:59矢島さん
24:01過去の交渉がうまくいかなかったところで今の渡辺先生のお話以外のところで
24:07やっぱり直接投資がアメリカはほとんど今回響かなかった
24:10今ちょっと日本として作戦のミスだったかなと思いますと
24:14将来に向けて交渉がうまくいくためにはもうトップ階段しかないので
24:19石破さんとトランプがあってどうするかってそこにもう尽きちゃうんじゃないかなというふうに思いますね
24:24かなり自動車について言うと今矢島さんがおっしゃったように
24:29日本のメーカーが最もアメリカへの進出が積極的で
24:35いろんな直接投資をやってきた雇用も貢献している
24:38実際輸出も一部はやっているとか
24:41そういう貢献度に応じて日本を最も優遇してほしいというのは
24:47そこがパッケージだといって総合関税と自動車が何か交渉材料にならないと
24:53全体として打決できないというそういう交渉をやってきたわけですよね
24:56そこがちょっと響かなかった
24:58でも実際にはベースセント自体も
25:01多分2回目か3回目の交渉の中でパッケージって言葉を多分使ってたと思うんですけど
25:05そういう意味では期待も込めて言うと
25:07大臣同士はある程度コミュニケーションが取れて
25:10打決点が見えているのかなと思うんですけども
25:13そうなってくると両方ともトップがどういうかだけの話になるので
25:16そこを早く詰めないとダメかなと思うんですね
25:20小林さん
25:21はい これトップ同士の会談非常に必要だと思うんですけれども
25:26ただこれ参院選が終わるまで切れるカードも定まってこないというところで言うと
25:31若干時間との勝負になってきているかもあるかなと
25:34選挙が終わった後8月1日にかけて
25:37切れるカードでパッケージに行けるかどうかというところなんだろうというふうに思います
25:42それからもう一つですね
25:44やはり外野から見ていると若干同省異無の感というのもあるわけですよね
25:50アメリカは相互関税をどうするかという交渉を仕掛けてきているのに対して
25:56日本は相互関税ではなくて232条根拠とした品目別関税を何とかしようとしていると
26:02もちろん合わせたパッケージではあるんだけれども
26:05おそらくアメリカは一個一個やりたいと
26:07相互関税やってその後232条の文句があればやろうということで
26:12若干ですね目線が合っているかの心配というのも
26:15外から見ていると感じなくはないというところです
26:18相互関税だけを切り離して
26:20ここでいろんな材料カードを切ってしまうと
26:23今度自動車を交渉するときに
26:25もうカードがなくなるというのが
26:26おそらく日本側の不安だったと思うんですが
26:29ただアメリカはもうここは固くなり
26:31今回は相互関税の交渉なんだという
26:33ここが食い違ったというそういうことですか
26:35おっしゃる通りだと思うんですね
26:36日本からするとこの相互関税を撤廃するために
26:40カードを切ってしまうと
26:41本丸の232条で切れるカードがなくなってしまいますので
26:45それは避けたい
26:46でもアメリカとしてはまずここでカードを切らせたい
26:49そこの交渉が難航している可能性があるように見えます
26:52矢島さんはここは最初から日本だけ
26:56優遇を受けようというのではなくて
26:59EUだとか韓国だとか
27:01いろんなところと連携して
27:04もう自動車を輸出しているところが
27:06全体として連携して交渉を進める
27:09もちろんそれはあまり表立ってじゃないですけれども
27:12そういう方が良かったんじゃないかという気もするんですが
27:15結果論ですけど
27:16交渉いろいろなパターンがあると思うんですけど
27:19おそらくですけど外側を見ていると
27:21安倍さんがやった時の
27:22トランプの第一次の時のやっぱりうまくいった
27:25その成功体験を今回もっていうところが
27:28主になっちゃった気はしますね
27:30それをずっと突き進んでいるので
27:33方向転換がなかなかできないというのが今じゃないですかね
27:36ちょっと届いた書簡も見てみましょうか
27:397日にトランプ氏自身のSNSで公開した
27:42日本の石破総理に当てた書簡です
27:4525%という数字では
27:47貿易の不均衡を是正するには
27:50程遠いことを理解してほしい
27:52アメリカ合衆国の波外れた経済
27:55すなわち世界第一位の市場に招待
27:59アメリカでの生産に必要な許認可は
28:02数週間で可能なことは全てやるとしました
28:05アテナと税率以外は
28:07大半の国で同じ文章だったということです
28:10渡辺さん日本ではこれの読み解きが
28:14いろいろ始まってますけども
28:15世界各国見ると多くの国は
28:18ほとんどアテナと数字が入れ替わっただけで
28:21同じような文章になっているみたいなんですが
28:23ここいかがですか
28:24そうですこれトランプ劇場なので
28:26これは誰に見せようとしているかといったらば
28:28トランプを支持している人に見せたいわけですよね
28:31トランプを支持している人で
28:33特に労働者層とか
28:35本当にマガと言われる
28:36アメリカを再び偉大にしたいという人たちというのは
28:40こういうのを求めているんですよ
28:41つまり今までアメリカは損をしてきた世界に対して
28:44なぜかというと自分たちは
28:47マーケットを開いているけども
28:49でも他の国は開いていない
28:51本当は違うわけですけど
28:52そういうイメージでトランプを支持して
28:54トランプの一番の目標ってそれなので
28:57多分2番目の目標は経済を悪くしないこと
29:00インフルを上げないこと
29:01残念ながらそこなので
29:03これはあんまり深読みしてもしょうがないんで
29:06これはもう日本に向けたというよりは
29:07有権者向けだと考えるしかないですね
29:09そしてここまでトランプ政権が
29:12強気で交渉を望める背景をちょっと考えてみました
29:166月のアメリカの関税収入は270億ドル
29:20日本円でおよそ4兆円と
29:221年前に比べて4倍近い数字となりました
29:26ベーセント財務長官は
29:27今年の関税収入は3000億ドルを
29:30大きく超える可能性があると語っています
29:33アメリカへ輸出されるものの
29:36価格転嫁は進んでいません
29:38日銀によると
29:39北米向けの乗用車の輸出価格は
29:413月から5月にかけて
29:4317.7%下落しました
29:46現地での値上げをなるべく回避して
29:49利益を削ってでも
29:50シェアを確保する目的とみられます
29:53アメリカ国内の物価も
29:55それほど上がっていません
29:565月の消費者物価指数は
29:58前の月に比べて
29:590.1%の上昇にとどまっています
30:02アメリカの株価
30:04ここのところ好調です
30:064月に総合関税が発表された
30:08直後は大きく下落しましたが
30:10その後S&P500
30:12ナスタックともに上昇しました
30:14足元では最高値を更新しています
30:164月8日からの上昇率は
30:19S&P500が25.6%
30:22ナスタックが34.8%となっています
30:26つまり関税でかかるコスト分を
30:28企業側が値上げせずに
30:30価格転嫁せずに
30:32踏ん張って頑張っちゃってる
30:33だからインフレが起きない
30:35しかも関税収入は
30:37その分だけ急増していく
30:38当然この状況だから
30:40マーケットも好調だという
30:42矢島さんこれだったら
30:45トランプ政権強気になってしまいますよね
30:46何が間違っているんだって
30:48トランプ政権の判断だと思うんですけど
30:50これ少し時間の差を考えると
30:53日本の例えば企業も
30:55このままじゃもうやれないので
30:56やっぱり値上げをして
30:57アメリカ資料に入っていくので
30:59何ヶ月か経つと
31:00物価が上がるっていうのは
31:01なんとなくそうだと思うんですけど
31:02その前段階では
31:03今のご紹介のように
31:04日本の企業の何社かは
31:06もう値下げで多分対応するので
31:08日本の国内のデフレの圧力の方が
31:10多分先に来ちゃうんですよね
31:12そこをどうするかですよね
31:13小林さん
31:16これはもうおっしゃる通りで
31:18日本やあるいはそれ以外の国の輸出企業が
31:23しっかり値上げをしていくのを待つしかない
31:25それ以外にトランプ政権に
31:27プレッシャーをかける手段がないというところですので
31:29それをしっかりやれるような仕組みを作っていく
31:32ただその一方で
31:34その間にトランプ政権がですね
31:36いや関税のやり方というのが
31:38むしろ国益にかなっているという感覚で
31:41強気で攻めてきた時にディールをしてしまうと
31:44不利な状況を飲まされる可能性が高い
31:46なので政策としては時間を買う
31:50何か仕組みが必要になってくるということだろう
31:53というふうにも思います
31:538月1日に実行されるということなので
31:57非常に焦ってしまいがちなんですけれども
31:59その後に本当に全然値上げが浸透して
32:03苦しくなる
32:04トランプ政権として苦しくなってくる時期が来るのであれば
32:07あんまりそこで焦らない方がいいという考え方もありますよね
32:10まさにそう思います
32:12どう転んでも来年の11月には中間選挙がやってくると
32:16おそらくその頃にはある程度の価格転嫁が行われていて
32:20景気が悪くなる可能性がある
32:22その時に交渉力がこちらとしては増してくるということだと思いますので
32:26すぐに判断するよりも何とか粘り強くやっていくということが
32:30求められていると思います
32:32渡辺さん
32:32もうまさにトランプ関税はトランプのツールなんですよ
32:39それは自分の国内向けのツールなんで
32:42それ考えると結果として
32:44しかしそれがインフレが上がって物価が高くなったりしたら
32:49逆効果なので
32:50トランプという人はもう
32:52だってそもそもこの期限はトランプ氏が勝手に決めてるわけですよね
32:56別に合意してるわけじゃないので
32:58であればそういうふうな視点を持って
33:01なるべく損を下でいるはしない
33:04しかし逆切れさせないというこうじっくりの引き伸ばし線で
33:09難しいですけどね
33:11これ必要ですね
33:11矢島さん結局相互関税というものが出てきて
33:16各国違う数字が出てきて
33:18しかもその猶予期間をずっと伸ばす
33:20そうするとなかなか最終的な関税率が決まらないので
33:25企業側としては何かまだ値上げしづらいという
33:29最終決着が起きないうち
33:31これは何か測ってそうしているのかどうか分かりませんけども
33:36結果としてトランプ政権に有利になってますよね
33:39完全有利になっていると思います
33:40これ日本とすると対抗するときに
33:43企業さんもそうだと思うんですけど
33:44最悪が分かっているんだったら
33:45時期が分かっているんだったら
33:46対応の必要はあるんですけど
33:48最悪の時期がどうなるかが分からないので
33:50どうにもできないので
33:52これ多分日本の中で起こる話は
33:53設備投資とか金のかかる話を
33:56先送りやめるという判断になっちゃうと思うんですよ
33:58なので時間を買うという意味は
34:01輸出のところの話もあるんですけど
34:03国内対策でそういうふうにならないように
34:05どうするのかというのを考えないと
34:07本当はいけないですけど
34:08参院選でそういう議論には
34:09全くまだ今なってないですよね
34:11それからその参院選の選挙戦の中で
34:15石破総理が気になる発言
34:17石破総理は新しい関税が出され
34:20交渉が進まない中で
34:22国益をかけた戦いだ
34:24なめられてたまるか
34:25言うべきことはたとえ同盟国であっても
34:28正々堂々と言わなくてはならないと
34:31参院選の応援演説で語りました
34:33なめられてたまるかというのは
34:36日本国民多くの人間が思っていることではありますけども
34:40総理がそれを発信することが
34:42交渉にとってどうなのかというところですが
34:44渡辺さんここいかがですか
34:45あんまり気にしなくていいと思うのは
34:47トランプという人は
34:49基本的に自分に対して向けられた批判とか
34:52侮辱には非常に起こりますけど
34:54こうやって日本が困っている状況みたいなのは
34:58結構楽しんでいると思うので
34:59要するに自分の関税で
35:01世界中がもう大変混乱をして
35:04これで選挙で苦しい結果が出たりしたら
35:07それはそれで面白がる
35:09残念ながら
35:10そういうメンタリティなので
35:11ますますなめられてたまるかと思ってしまいますけど
35:14まあそういうことだと思いますけど
35:16侮辱されるという意味でいくと
35:19タコ理論というのが出て
35:21あちらについては相当トランプ氏は
35:23カリカリしているみたいですよね
35:24そうですね
35:25タコってトランプオールウェイズチキンズアウトの
35:28チキンアウトというのは
35:29本当に臆病者がビビってやらないというイメージで
35:33すごく侮辱されたと思ったんでしょうね
35:35そういう意味ではなめられてたまるかは
35:37むしろなめられてる相手って
35:41だからトランプさんだとして
35:43だってそっちは強気で来てるから
35:46こっちは困って言ってる発言だから
35:47あんまり侮辱的じゃないですよ
35:49矢島さんそこはいかがですか
35:50この発信は
35:52選挙期間中なのでかなり
35:54ヒートアップされてるんだと思うんですけど
35:56これちょっとヒーター僕たちから
35:58民間から見るとですね
35:59ぜひ頑張っていただいて
36:01本当のトップ同士の会談の時
36:03いろんなこと言っていただきたいんですけど
36:04引いたところから見ると
36:067月20の選挙の後の政権がどうなるか分からないので
36:10そうなんですよね
36:11だからちょっとこれ主語を誰にしたらいいのかが
36:14難しいですよね
36:15そこが一番気になるところで
36:17別選と財務長官19日に来ると言ってますけども
36:20つまり20日に政権がどうなるか分からないわけですよね
36:24そうすると交渉相手も含めてどうなっていくのかという
36:27そういう状況ですよね
36:28その中で8月1日を迎えると
36:30ここどう見たらいいんでしょうか
36:32本当に日本にとって選挙がこの期間中にあるというのも
36:35最悪の状況だと思うんですけど
36:37でもそれを言っててもしょうがないので
36:397月20日以降どういう政権枠組みになるか分からないですけども
36:42とにかく急いでことを進めないと
36:45交渉に応じるかどうか応じないかの判断もありますけど
36:48そこは急ぐ必要はあると思いますけどね
36:50結果いかにかかわらず
36:51まずは当面はもちろん石破政権が窓口になるんでしょうけども
36:55ちょっとそこが気になりますよね
36:56CMの後はトランプ関税の日本経済への影響を考えます
37:02新しい関税率について狙いであったり
37:06日米交渉の行方について考えてきましたが
37:10ここからは最後のテーマです
37:11経済に与える影響について考えます
37:15本日のゲストの小林さんに
37:17日本経済への影響を試算していただきました
37:20現状かかっている関税のコストは
37:22日本は10%で考えると
37:25日本企業の追加コストは6.2兆円増えています
37:29今回の新しい相互関税
37:31日本には15%の上乗せと
37:34同への品目別関税を加えると
37:37追加コストは8.7兆円に膨らみます
37:4010%前提で試算したときに
37:446.2兆円のコスト
37:45GDPに与えるマイナスが0.24ポイント
37:48それが8.7兆円に増えるというところ
37:52この数字を見ると
37:54自動車部品のところがやっぱり大きいなということと
37:58それから総合関税のところがやっぱり大きいなというふうに
38:02数字は見えますけれども
38:03小林さん追加で説明をお願いできますか
38:05こちら経済とマーケット両方に
38:08インパクトのある数字になっています
38:09この6.2兆円とか8.7兆円という数字は
38:13輸出企業であったりとか
38:15あるいは海外現地に法人を持っているような企業ですから
38:19ほとんど上場企業なんですよね
38:21なのでこれだけ利益が圧迫されてしまいますと
38:25大体10%内外の利益が飛んでしまうということでして
38:29ちゃんと値上げしていかないと
38:31相当株価には影響があるということだろうと思います
38:34一方で日本経済という意味でいうと
38:37これ重要になってくる真ん中の列なんですね
38:39一番右の方は現地法人の利益なので
38:43あまり国内には還元してこない利益なんですけれども
38:46真ん中の輸出にかかる利益のところについては
38:49これ直撃してくる
38:50現時点でかかっているだけでも3.6兆円
38:53プラスアルファの総合関税かかると
38:555.4兆円まで膨らんでくる
38:57これが企業と家計接班されるような形で
39:02家計についてはボーナスが減ったりとかですね
39:04来年のベースアップにも影響が出てくるかもしれない
39:07そうすると国内経済にもかなりの大きな打撃に
39:11つながってくる可能性がありますので
39:12ここは注意しておく必要がありますね
39:14確かに輸出企業で日本から直接輸出しているところは大きいんだけども
39:19そこについてはその企業自身の業績
39:22あるいはそういうグローバル企業が構成されている
39:25日経平均なんかに与える影響は大きいんでしょうけども
39:28今度は直接日本の国民に与える影響という意味でいくと
39:33また別で考えなきゃいけないということですね
39:35そういうところはあるいはこれから
39:38例えばアメリカにそれが進出していったとしても
39:41それはそれでまた影響を受けますよね
39:43直接輸出が減るんですからね
39:45おっしゃる通りですね
39:46これインパクト資産なので
39:48関税のコストが今回これぐらい増えるよということなんですけれども
39:52それに追加してですね
39:53空洞化が起こっていくというような長期的な影響があると
39:57より一層影響が大きくなってくるということで
39:59国内の雇用や賃上げ
40:01ここへの影響も気になってきます
40:03それからですね
40:06実際のところこの総合関税10%が25%になってきたことで
40:11余計に日本企業で
40:12どこが日本からの輸出比率が高いのかというのが
40:16気になるんですけども
40:17これがそのグラフですね
40:18日本からアメリカへの輸出は全世界の2割程度です
40:23航空機部品のアメリカへの輸出割合は76.5%
40:28工作機械などの金属加工機械は23.4%などです
40:33我々これまで自動車部品中心に言ってきましたけれども
40:39もっと日本からの輸出比率が高い業界もあるということで
40:43ここは矢島さんいかがですか
40:45こういう業界の方とお話すると
40:47自動車は日本にとって大切なことはものすごいそうなんだけど
40:50自分のところが10から25になっていくと
40:54やっていけないと
40:55もうちょっと採算が合わないと
40:57何とかしないとっていう声とですね
40:59これ輸入業者の方は
41:01こういう状況がこの先続くとすると
41:04おそらく日本政府は円安の方向に不利じゃないかと
41:07そうすると輸入コストが上がって
41:09ちょっとどうにもなんなくなるなって
41:11そういうちょっと周りの企業の話が出始めてますね
41:14確かにその円安に持っていった分だけ
41:18吸収はできるわけですね
41:19完全のコストをね
41:20そっちに持っていっちゃうと
41:22今度輸入業者の方が困るということと
41:25それから先ほどの話で言うと
41:27自動車に日本政府非常に交渉をこだわっている分だけ
41:31パッケージだと言ってきたと
41:32でもパッケージだということにこだわったことによって
41:35総合関税が25にどうもなりそうだ
41:38という話になってきていると
41:39他の業界からすると
41:41自動車と一連卓商にしないでくれという
41:43そこまであれですけども
41:45数年の自分たちの努力で
41:47やっぱり25はちょっと改善できないと
41:49何とかしてほしいなというお話は聞きますね
41:52それなかなかこう
41:55ある意味分断されていきますね
41:57だんだんね業界としてもね
41:59それがアメリカの戦略なのかもしれないですけども
42:02ちょっとすごいタッチ悪いですよね
42:03渡辺さんいかがですか
42:05そうですね
42:06アメリカも自分たちの力というのは
42:10市場をトランプの所管にもありました
42:13要するにアメリカの市場にこうやって売って
42:15我々は稼いでいるわけで
42:16ただアメリカだって
42:18それの力があって影響力を行しているわけで
42:20日本の経済あるいはヨーロッパの経済
42:23世界の経済が悪くなったら
42:24自分たちの経済も悪くなるんですね
42:25だから結局は回り回って自分たちの損になると
42:29これがどこまで分かってやっているのか
42:32分かっていないのかというのが
42:33実はトランプの頭の中は誰も分からないと
42:36残念なことですけど
42:37もう一点
42:38やっぱり自動車で
42:39裾野の広さですね
42:41自動車というのは非常に
42:43この産業として
42:44輸出全体の
42:46これは部品も含めて3分の1を占めるんですが
42:49右のピラミッド
42:50大手の部品メーカー
42:53それから中小の部品メーカーって
42:54非常にいろんなティアが分かれてますから
42:57ここがどうなるか
42:59矢島さん
42:59むしろ完成者メーカーは
43:02何とか対処しようとするのかもしれないけども
43:05サプライヤーですよね
43:06サプライチェーンの中で
43:08多分吸収することになるので
43:09影響度合いは下に行けば行くほど
43:11多分大きくなると思いますと
43:127月1日に出た日銀単価でも
43:15やっぱり先々の業況判断の悪化というのは
43:17中堅中小自動車は明確に悪くなっているので
43:20もうそこは皆さん心配されてますね
43:23そしてお二人には
43:25マーケットの予想をしていただいたんですよね
43:27矢島さんと小林さんに
43:29今年の年末の日経平均と
43:31為替の予想をしていただきました
43:34関税交渉が
43:36色が違うんですね
43:37いった場合が青
43:38うまくいかなかった場合を
43:40赤で書いていただきました
43:42まず小林さん説明していただけますか
43:44はい
43:44関税交渉うまくいくと
43:46当然のことながらポジティブというところで
43:49株価としては
43:50まず上を目指すということだと思います
43:52ただですね
43:53これ関税交渉うまくいってしまうと
43:55ということなんですけれども
43:56世界経済の懸念消えてくるということで
44:00FRBも利下げを急ぐ必要がなくなってくる
44:03あるいは日銀も利上げを
44:05躊躇する理由がなくなってくるというところでですね
44:09いずれちょっとその調整色は
44:11強まってくるんだろうなというふうに思います
44:13逆に金融政策のどこで
44:15特にアメリカは利下げに
44:17行かなくて済むようになってくると
44:19その分がまた上値を抑えるというのは
44:22そういう展開も考えられるということです
44:23おっしゃる通りですね
44:24あえて加えるとしたらですね
44:26これ仮に総合関税が下がったとすると
44:29その分だけ財源として紐づいていますので
44:32金融目別関税を引き上げるということも起こり得ると
44:35そこの懸念も残ってくるということだと思います
44:38矢島さんは
44:40私はそのうまくいかなかったところの
44:42この赤のところの話なんですけど
44:44これが戻っていくというところは
44:46これうまくいかないということは
44:49関税が各国上がるので
44:50そうすると今日のテーマですけど
44:52各国やっぱり値上げせざるを得なくなると
44:53そうすると時間が経ったところで
44:55アメリカ経済が悪くなるので
44:57アメリカが関税の意地悪をだんだんやめてくる
45:01というので戻るというのを一応考えています
45:03それからもしそれで景況感が悪化してくると
45:06利下げにいくということも考えられるので
45:09いずれにせよ中間選挙とか近づいてくると
45:14どっちにも帰着していくというか
45:16ただこの山がいつ出てくるのかというのは
45:18今のところ全く読めないという状況ですよね
45:21為替のレンジはお二人ともほぼ同じのところで
45:25見てらっしゃるということですね
45:27特集はここまでとなります
45:31ここで一つお知らせです
45:32番組でお伝えしきれなかった話題を
45:35さらに深く掘り下げるネットコンテンツ
45:37キャスター藤井優衣の唯一聞ける
45:39ここだけの話を来週火曜日の夕方に配信します
45:43テレ東ビズに会員登録をすると
45:45全編ご覧いただけます
45:46今回のゲストは矢島さんです
45:48どうぞよろしくお願いします
45:50テレ東ビズは現在14日間無料キャンペーンを実施中です
45:54放送で紹介しきれなかった詳しい解説
45:56ぜひこの機会にお試しください
45:58特集はここまでです
46:01CMの後はマーケット情報です
46:03ここでBSテレ東からのお知らせです
46:10夏休みの大人気イベント
46:13大根虫展in東京スカイツリータウン
46:17本日からの開催に先駆けて
46:19昨日メディア関係者向けのプレス発表会を行いました
46:23今回の大根虫展は
46:26毎年恒例のカブトムシに直接触れ合える
46:29触れ合いの森や
46:30自由研究に役立つ標本教室や工作教室
46:34ワークショップなど
46:36親子で楽しく学べるコンテンツが盛りだくさん
46:39大根虫展in東京スカイツリータウンは
46:42本日から9月1日まで開催です
46:45そして明日の日経日曜サロンは
46:4920日の参院選に向け
46:51日本の課題を考えるシリーズの3回目です
46:54ゲストは笹川平和財団常務理事の
46:57金原信勝さんに外交安全保障を伺います
47:01ぜひご覧ください
47:03ではマーケット情報です
47:0511日のニューヨーク株式市場で
47:08ニューヨークダウンは3日ぶりに反落しました
47:10関税懸念が主にとなり
47:12終わり値は279ドル安い
47:1544,371ドルでした
47:18ニューヨーク外国為替市場の
47:20演奏場の終わり値は
47:211円15,000円安の1ドル147円35,000から45,000でした
47:27シカゴの日経平均先ものは
47:2939,505円でした
47:31日経平均金曜日の終わり値に比べて
47:3460円ほど安くなっています
47:36マーケット関係者に
47:389月末の株価の見通しを聞きました
47:41三菱UFJ eスマート証券の
47:43河井さんは4万1,000円と予想
47:46上半期の最終月で下期相場への期待
47:49アメリカの相場格言
47:519月に戻ってくるのを忘れるなとしています
47:54そして本日のゲスト
47:56日清基礎研究所の矢島さんは
47:583万7,000円と予想
48:00関税引上げの影響が国内経済に出始め
48:04企業業績の過方修正につながると予想しています
48:07矢島さん追加でちょっと厳しめに見ていらっしゃいますか
48:11この大前提は日米交渉がうまくいかないというところなんです
48:14うまくいってたらもう全然上に行くと思います
48:17うまくいかない方がメインシナリオということ
48:19だんだんそんな感じかなと今思っています
48:21では来週の予定です
48:24こちらです
48:26小林さんかなり日米の消費者物価指数とか
48:30かなりマーケットに影響を与えるイベントも多いですよね
48:34おっしゃる通りですね
48:35アメリカのところはまだ天下が進んでいないという状況で
48:40無風で通過する可能性が高いですけれども
48:42日本の方については
48:44必需品中心にあまりに高いというところですので
48:477月末に回っている展望レポート付きの
48:50日銀金融政策決定会合
48:52ここも含めて今週は資金席になってくると思います
48:55渡辺さんは別選と財務長官を
48:59赤澤さんと交渉するんですかね
49:02日本側はなるべく交渉したいと思って
49:04準備をしているはずなんですが
49:06果たして別選とさん
49:07ただ万博みたいだけなのかもしれませんで
49:10分かりませんね
49:11ものすごく日本好きで知られる方ではありますよね
49:14そうなんですよ
49:15日本通だし
49:17かつ文化に対する興味とかもあるし
49:21しかもアメリカ間も非常に興味深いので
49:23ただせっかくですから
49:24日本はこの機会使ってほしいですよね
49:26渡辺さん 矢島さん 小林さんありがとうございました
49:29ご覧いただきありがとうございました
49:59ご視聴ありがとうございました
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