- 7/7/2025
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TVTranscript
00:00Welcome to the Supermagic Show of the Supermagic Show.
00:07Thank you very much.
00:10It's time to get back to the end of the day.
00:13I'm going to ask you a question.
00:15I'm going to ask you a question.
00:17I'm going to ask you a question.
00:19I'm going to ask you a question.
00:22I'm going to ask you a question.
00:29I'm going to ask you a question.
00:31Excuse me.
00:32Where are you from?
00:52Hey, my customers?
00:54I know.
00:55I know.
00:56He's going to poop me.
00:57Just let it piss off me.
00:59I'm going to ask you a question.
01:00Oh my gosh.
01:02I'm going to ask you a question.
01:07This is a question.
01:12And it is a question.
04:22本日のショーは終了とさせていただきます。
04:52警視庁特命係杉下です
05:19ご通報ありがとうございます
05:21たまたま言い合わせたものですからね
05:24あとは私どもにお任せください
05:28おやどうして君がここに
05:30宮部さんから今日はお二人でマジックショーに行くとお聞きしていたのでもしかしたらと思って
05:36なるほど玉木さんでしたか
05:38しかし杉下警部マジックがお好きだったとは
05:41いけませんか
05:42いえいえ人を欺くのがお好きですもんね
05:44褒め言葉と受け取っておきましょう
05:46外車は21時5分ごろ照明用の足場
05:50あそこのブリッジから転落して部隊床面に後頭部を打ちつけ
05:53脳座症を呼び胸椎損傷したと思われます
05:56おそらく即死でしょうね
05:58この高さですからね
06:00特命係のお二方はもうお帰りいただいて結構ですよ
06:14父さん
06:18少しお話を伺えますか
06:25私が代わりに
06:29秋川
06:31カナエです
06:34オフィスイリュージョン
06:36マジシャンの芸能プロダクションです
06:38秋川といいますと
06:40ええ
06:41ミスター秋のカナエです
06:43被害者のお名前は
06:47沢田育也です
06:49住み込みで秋の弟子をしておりました
06:51沢田さんはブリッジの上で何をしていらっしゃったんでしょうか
06:55瞬間移動のマジックに必要な段取りをやらせていました
06:58失礼
06:59先輩
07:00被害者の名前ですが
07:02田中信一郎さんですね
07:04沢田育也っていうのは
07:07芸名ですかね
07:09ええ
07:10そうでしたか
07:12でそのマジックの段取りっていうのは
07:15どういったものだったんですか
07:17吉田さん
07:19舞台監督の吉田です
07:21リハーサルを撮影した映像があります
07:23どうぞ
07:24明かりがつくと秋の頭上から黒い布が降ってきます
07:54うん
07:56この黒い布を田中がブリッジから落とす段取りになっていました
08:01気をつけてください
08:03どうして警部殿がついてくるんでしょうか
08:13目撃者ですからね
08:15何かお役に立てるのではないかと
08:17ブリッジの揺れが目立つんで
08:21真っ暗になってからこの穴の手前まで移動する段取りになってました
08:24真っ暗
08:27実際にはどれくらいの暗さだったのでしょうか
08:31やってみましょう
08:33おい
08:35明かり落としてくれ
08:36落とします
08:38穴がはっきりとは見えなくなってしまいますね
08:44もちろん安全のために穴の手前にはこれと同じものが置いてありました
08:51なるほどこれがあれば穴の位置は分かるわけですね
08:57明かりつけてくれ
09:00つけます
09:02入念にリハーサルしたんですがにもかかわらず落ちてしまった
09:09鑑識の結果ブリッジの上で争った形跡はありませんでした
09:16手のひらに傷がありましたね
09:19ブリッジからは外車の皮膚炎などは発見できませんでしたけど
09:23事故ってことか
09:35どうかしました?
09:38いえ
09:39田中さんが落ちた瞬間真っ暗だったにもかかわらず光るライト
09:43つまりケミカルライトが落ちるのは見えませんでした
09:46見逃すはずはないのですがね
09:48変ですね
09:49あとちょっと気になったんですが
09:51沢田さんの本名が田中さんだって聞いたとき奥さんの様子が
09:55君も気になりましたか
09:57ええ驚いたように見えました
09:59知らなかったんでしょうか
10:01吉田さんちょっとよろしくお願いします
10:05亡くなった沢田さんの本名はご存知でしたか
10:09ああ
10:11彼のことはよく知らないんです
10:13半年ほど前に弟子になったばかりですので
10:16半年ほど前に?
10:17亜紀さん4年ほど弟子を取っていなかったんです
10:19久々に入った弟子だったんですが
10:21久々ですか
10:23すいません
10:25主人は今日も事故の事情聴取があるとかで
10:27どうぞ
10:29お構いなく
10:33はじめどこ行くの?
10:35予備校
10:37マジックの練習してるの?
10:39受験生なんですか?
10:40はじめくんは
10:41ええ
10:42やはり将来はマジシャンに
10:45私はすぐにでもデビューさせるつもりでした
10:49はい
10:50どうぞ
10:51お構いなく
10:52はじめどこ行くの?
10:53はじめどこ行くの?
10:54予備校
10:55マジックの練習してるの?
10:57受験生なんですか?
10:58はじめくんは
10:59ええ
11:00やはり将来はマジシャンに
11:02私はすぐにでもデビューさせるつもりでした
11:06はじめは手先が器用で花があります
11:09ミスター亜紀の2代目を継ぐのははじめしかいません
11:12でも主人はマジシャンは苦労の多い仕事で
11:17大学を卒業してからでも遅くはないと
11:20それではじめくんはお父さんの言う通りに
11:23私は初めのような才能のある子が
11:26大学受験とか無駄なことをしているのが
11:29どうしても許せないんです
11:30無駄ですか?
11:32ええ
11:33主人は売れない時期が長く苦労したからです
11:35ただ秋の2代目を継ぐのははじめしかいません
11:38でも主人は
11:39マジシャンは苦労の多い仕事で
11:41大学を卒業してからでも遅くはないと
11:43それではじめくんはお父さんの言う通りに
11:45私はじめのような才能のある子が
11:47大学受験とか無駄なことをしているのが
11:49主人は売れない時期が長く苦労したからだと思います
11:57ところで今日は
12:00亡くなった
12:01田中さんの部屋を拝見できますでしょうか
12:10私の仕事部屋として使用していた部屋を使わせてましたから
12:14マジシャンのお弟子さんが
12:16マジックの歩道具はトランプ一つですか
12:19普段はスタジオで練習してますから
12:22なるほど
12:24あー、なるほど、なるほど
12:26はい、何か
12:28かんべくん
12:29はい
12:38ハートの8
12:40えぇ?
12:42スペードのジャック
12:45クラブの2
12:46クラブの2
12:50これはトリックカードと言いましてね
12:53裏面の模様のわずかな違いから
12:55数字と絵柄がすべて分かるようになっているんです
12:57なるほど
12:59よく気づきましたね
13:00よく気づく人なんです
13:02もう一つ
13:04気づいたことがあります
13:05はい、何でしょう
13:08このトランプにはスペードのエースがありません
13:12よく気づきましたね
13:14目立つカードですからね
13:15あっ
13:17気づいた
13:18はい
13:19これもマジックの小道具ですか?
13:23あれ?
13:25あっ
13:26失礼
13:27はい
13:29ノック式ですね
13:31こちらとこちら
13:44ちょっとお借りしてもよろしいでしょうか?
13:49ボールペン型のICレコーダーです
13:52やはりそうでしたか?
13:53スピーカーにつないでみましょう
14:01イクヤ君、こんなことを
14:04うちの人に知れたらどうするの?
14:07どうせ、気づきはしませんよ
14:11先生とは本当に別れてくれるんですか?
14:15イクヤ君というのは
14:16被害者の田中さんの芸名ですね
14:19奥さんと田中さんが不倫
14:21秋川さんが田中さんの部屋に仕掛けたものなんでしょうか?
14:24しかしこれは遠隔操作できるものではありません
14:27ずっと録音してたんじゃないですか?
14:28この3ヶ月間、数十回にわたって録音されてます
14:32なるほど
14:34おそらくこれを持っていた田中さんが
14:37金谷さんとの会話を録音したのでしょうね
14:42でもまたなんで弟子が師匠の奥さんに
14:46手を出した証拠を録音する必要なんかはあるんでしょうか?
14:49田中さんにとってこれが必要なものだったとしたらどうでしょう?
14:54米沢さん、田中さんの携帯電話を拝見できますか?
14:57分かりました
15:00こちらです
15:02発着心履歴が全て消去されてました
15:05まるでスパイのように
15:07全て?アドレス帳は?
15:09電話番号は数十件登録されてます
15:12神戸君
15:14もし君ならば誰の番号を最初に登録しますか?
15:17え、僕ですか?
15:19私は別れた女房の携帯番号を0番に登録してます
15:24未だに使われてるかどうか分かりませんが
15:27あれ?
15:28もしもし、トートリサーチです
15:35調査の見積もりをお願いしたいのですが
15:37トートリサーチ主任探偵の荒井と申します
15:44で、本日はどういったご依頼でしょうか?
15:48離婚をしたいのですが、妻が認めてくれないんです
15:52なるほど
15:54何かいい方法はないものでしょうか?
15:57失礼でございますが、離婚の原因はどちらに?
16:01妻の方には、火がないから困ってるんです
16:05そうですか
16:07そういうことでしたら、こちらなんていかがでしょう?
16:14別れさせ工作
16:15はい、私どもの優秀な工作員を奥様の近くに派遣いたします
16:22工作員が奥様と自然な形で恋愛関係になることで
16:28離婚がスムースに成立するようお手伝いをさせていただきます
16:32はぁ、なるほど
16:35それで、田中真一郎さんを秋川かなえさんに近づけたんですね
16:40どういうことは、依頼主はご主人のミスターアキコと秋川ミツルさんでしょうか?
16:47困りますね
16:49困ります
16:51守秘義務というものがありますので、これで失礼いたします
16:54お願いします
16:58はい、どなたもいらっしゃらなかったので
17:13あなたたちは、確か…
17:16警視庁の杉下です
17:18勘弁です
17:19練習中のところ申し訳ありません
17:20何かやってないと、あいつのことを思い出してしまいまして
17:26真鍮、お察しいたします
17:28あいつに最初に教えたマジックです
17:32この消しゴムをこの鉛筆で消します
17:35ワン、ツー、スリー
17:40あっ、あれ?
17:42あっ
17:44ワン、ツー、スリー
17:47あっ、どうやってやったんですか?
17:51ないところにあると思い込ませるんです
17:54あっ、ないところにある?
17:56不器用なやつでしたが、練習熱心でした
18:00ところで、一つお伺いしたいのですが
18:04田中さんは、4年ぶりのお弟子さんだったとお聞きしました
18:10なぜ、4年間お弟子さんをお取りにならなかったのでしょう?
18:14事故があったんです、4年前に
18:18事故?
18:20練習中に弟子が事故で亡くなってしまいまして
18:23それ以来、弟子を取らなかったんです
18:25あんな辛い思いはもう二度としたくなくて
18:29では、なぜ田中さんを?
18:32どうしても弟子にしてくれという熱意に負けたんです
18:36それが、こんなことになってしまうなんて
18:42田中さんの部屋に、こんなものがありました
18:45このICレコーダーには、田中さんと奥様の親密な会話が記録されていました
18:54まさか、カナヘと田中が?
18:57依頼されたのは、あなたですよね?
19:01恥ずかしながら、探偵事務所には妻の浮気調査をお願いしていました
19:07ですが、相手が誰かまでは?
19:10依頼されたのは、浮気調査ではなく、別れさせ工作ではありませんか?
19:14別れさせ工作って何ですか?
19:17田中さんは、その工作員だった
19:19工作員なんてそんな物騒な
19:22それを、あなたが仕組んだんじゃないですか?
19:24何を言ってるんですか?
19:26失礼にも程がる
19:28私は、被害者じゃないですか?
19:31くまん
19:42どうぞ
19:43おっ
19:45匿名係のお二方が何のご用ですか?
19:48そちらこそ、事故と判断されたのでは?
19:51本番中の8時半前後の数分間、ブリッジに上る階段の前に、スタッフが誰もいなかったことが分かったんです
19:58前はペラペラペラペラペラペラと
20:02失礼
20:05というわけで、皆さんに伺っています
20:088時半から事故のあった9時5分まで、どちらにいらっしゃいました?
20:11ロビーでチケットの判件の取りまとめをしていましたが、8時過ぎぐらいから客席の最後尾、一番端の席に座ってショーを見ていました。
20:22それを証明できる人間は?
20:25隣には誰もいなかったので…
20:27はじめくんは、本番中はどこにいたのかな?
20:30客席の一番後ろで立って見てました。
20:33だったら、お母さんの姿は見たんじゃない?
20:35はい。確かに最後尾、一番端の席にいました。
20:39息子さん以外に、それを証言できる方はいますか?
20:42そういえば、最後のマジックの前に、私の目の前で階段に足を引っ掛けて転んだお客様がいました。
20:52その方でしたら、私のことを覚えているかも。
20:54お客様ね。
20:57そういえば、警部殿もショーをご覧になってたんですよね。
21:02ええ、奥様のおっしゃるとおり、客席で転んだお客様がいらっしゃいました。
21:07ちなみに僕は前の方の席でしたので見てはいなかったのですが、ミスター亜紀さんがアドリブで気遣ったのを覚えています。
21:14ああ、小島さん、大丈夫ですか?
21:16はじめくん、ちょっと部屋で話聞かせてもらえるかな。
21:20たなかさんの部屋から持ち帰ったボールペン、ICレコーダーでした。
21:25たなかさんの部屋から持ち帰ったボールペン、ICレコーダーでした。
21:39お二人の会話が録音されています。
21:41奥さん、たなかさんと親しい関係にあったようですね。
21:49あきからさん。
21:50一つよろしいでしょうか。
21:52ご主人の方から離婚を持ちかけられたことはありませんでしたか?
22:01あったんですね。
22:02それはありえません。
22:05どうして言い切れるんですか?
22:07ミスター亜紀の芸名やスタイルは、売れないマジシャンだった亜紀川のために私が考えたものです。
22:14離婚したら、主人は一切使用できなくなります。
22:18主人から離婚を切り出すなんてありえません。
22:22そうですか。
22:24奥さんの浮気を離婚原因にして、ミスター亜紀の権利を手に入れようとした。
22:31それが、秋川の狙いでしょうか。
22:33それが、田中さんの転落死とは結びつきません。
22:37奥さんの方も8時半前後にアリバイがあった。
22:40となると、やはり事故ですかね。
22:43興味深いことが分かりました。
22:46はい、何でしょう。
22:474年前、秋川さんのお弟子さんだった早見博さんが亡くなった事故の長所です。
22:51どんな事故だったんですか。
22:52秋川さんのスタジオで、早見さんが一人火を使ったマジックの練習をしていたそうです。
22:58その練習中に、誤って火がネクタイに燃え移り、火を消そうと1階の水場に向かった際に、
23:07現場からは、事故のあった日にスタジオに納品された早見さんのオリジナルトランプ100セットのうち、1セットがなくなっていました。
23:16そのトランプが、
23:22これです。
23:24これって…
23:30同じデザインですね。
23:32これが事故当日に亡くなったトランプ。
23:34非常に興味深いですね。
23:36何故これが、
23:38田中さんの部屋にあったのでしょう。
23:41はじめは私が引き取る。
23:52君のような母親に、はじめを任せられない。
23:55知らなかったわ。
24:02あなたが、はじめのことをそんなに考えていたなんて。
24:08今度のことも、はじめにはうまく話しておくよ。
24:10そんなことして、
24:13あなたやっていけるの?
24:16君がいなくても、僕は大丈夫だよ。
24:19杉下警部。
24:20このトランプから、3人の指紋が見つかりました。
24:23早見さん、秋川さん、息子のはじめくんです。
24:25はじめくん?
24:26ということは、田中さんの部屋にあったトランプなのに、田中さんの指紋がない。
24:31ええ。
24:33ということは、消えたスペードのエースは?
24:36なるほど。
24:37調べてみる価値がありそうですね。
24:41今日はお一人ですか?
24:46両親は離婚します。
24:49母さんが家を出るそうです。
24:51父さんは、ミスター秋の名前を捨てて、一からやり直すそうです。
25:05母さんはまだ疑われてるんですか?
25:10客席で転んだ女の子、まだ見つかってないんですか?
25:15別に、お母さんを疑ってるわけじゃないんだ。
25:17じゃあ、何の用ですか?
25:19お部屋を見せていただいてもよろしいですか?
25:33たくさんトランプをお持ちなんですね。
25:36父さんにもらいました。
25:39昭夜大会で使っていたトランプです。
25:41ちょっと見せてもらっても構いませんか?
25:44ええ。
25:46でも、そろそろ予備校の授業があるので、出かけないと。
25:48すぐに進みます。
25:49うん。
25:50はじめくん、これはどうしたのでしょう?
25:55それは…
25:564年前、早見さんというお弟子さんが火を使ったマジックの事故で亡くなったそうですね。
25:57事故当日、早見さんと口のトランプが逃げました。
25:58はじめくん、これはどうしたのでしょう?
26:02それは…
26:04さようなら。
26:084年前、早見さんというお弟子さんが火を使ったマジックの事故で亡くなったそうですね。
26:09What was it?
26:11What was it?
26:13It was...
26:17It was a long time,
26:19the Haya-Mis and the O-Dish-San were
26:21using magic magic accident.
26:23The accident was gone.
26:25The Haya-Mis and Trump were
26:27in the place of one set.
26:29The Haya-Mis came from the office.
26:31The Trump had found out.
26:33But the Trump had no
26:35speed of the ace.
26:37How do you think it's in this room?
26:40You've got something to tell me about that accident.
26:46Can you talk about it?
26:53I'm looking for a friend.
26:56He's a father.
26:58I found a little interesting thing.
27:01It was a accident.
27:03It's a accident.
27:09Actually, he was in that room, right?
27:14Where did he go?
27:19It's a garbage bag.
27:22It was just a accident.
27:25If it was just a accident,
27:28you didn't have to do it.
27:33What?
27:34What?
27:35添加さんはこのトランプをどこで手に入れたのでしょう?
27:39トランプは 日記と一緒に僕が保管していました。
27:43日記?
27:45He has already been sent inside my room.
27:48So you might have been looking for this paper.
27:51I've ruled Catholic author.
27:54What was on the доступ ?
27:58塾の帰りに見たんです。
28:10その後、早見さんの事故のことを知りました。
28:14現場からトランプが一切と消えていた。
28:18なぜ父さんは焦げたトランプを捨てたのか。
28:22本当は父さんは事故現場にいたのかもしれない。
28:26田中さんはその日記を読んで、このトランプを盗んだ。
28:31それで、君はどうしたんですか?
28:35僕は何とかして取り返さなきゃと思って。
28:44でも、スペードのSだけなくて、あいつが持ち歩いているんじゃないかと思って。
28:51ショーの当日。あいつのバッグから。
28:58秋川さんはそのことをご存知なんですか?
29:02いえ。
29:04ショーが終わったら話そうと思っていましたか。
29:08あの事故が起きて、話せなかったんです。
29:13そのトランプを取り返そうと思って、お父さんは田中さん。
29:17そんなことをショーの最中にできるわけがありません。
29:22あれは絶対に事故です。
29:28おい。暇か?
29:33暇そうに見えますか?
29:35そんな言い方ないだろ。
29:37やはりショーをやりながら、田中さんをブリッジから落とすなんて無理ですよね。
29:42やっぱり。
29:43ここで飲むコーヒーは格別なんだよな。
29:46さすが、引き立ては違うよね。
29:52あの、実は、それ、これなんですけど。
29:57え、インスタント!?
29:59すいません、忙しかったもので。
30:01お、お前、もうコーヒーはさ、手間を惜しんじゃダメだよ。
30:05さすが、引き立ては違うねって言ってましたよね。
30:08本当は黒かったら何でもいいんじゃないですか。
30:11あ、これ、あ、だってお前、これにインスタントが入ってるなんか思わねえだろ、普通。
30:19あ、それです。
30:21え?
30:22え?
30:23ないものはあると思わせるには、何か、別のものが必要なんです。代わりになるものが。
30:30い、いきなり何の話で。
30:33相手の思い込みを利用して判断を誤らせ、相手を欺く、マジックの上等手段です。
30:39どういうことでしょう。
30:41ないはずの床を、あると思わせたんです。
30:44何か、別のものを使って。
30:46でも、どうやってそんなことが。
30:48現場からは何も見つかっていません。
30:50一つだけ、あるんですよ。
30:54夜分に。すみません。
31:03新作マジックの練習中なんで、今はご遠慮いただけますか。
31:09お時間は取らせません。
31:11どうしても、ご覧いただきたいものがありまして。
31:16覚えてらっしゃいますか。
31:35ああ、懐かしいな。
31:37それは、弟子の早見が特注したトランプです。
31:42秋川さん。
31:44あなたはこれで、田中さんに脅されていたんですね。
31:50そして、田中さんをブリッジから。
31:52ちょっと待ってくださいよ。
31:54刑事さんもご覧になってたんでしょ。
31:56事故の瞬間、私はステージにいました。
31:58あなたほどのマジシャンです。
32:00手を使うことなく、田中さんをブリッジから落下させることも可能なのではありませんか。
32:04マジックリアはね、すべて種というものがあるんですよ。
32:07あれはただの事故です。
32:09いいえ、あなたは田中さんを落下させると同時に、
32:12仕掛けも消えてなくなるトリックを行っていたんですよ。
32:16いいえ、あなたは田中さんを落下させると同時に、
32:19仕掛けも消えてなくなるトリックを考えたんですよ。
32:23うーん、一体どうやったらそんな事が。
32:26マジックに使う黒い布です。
32:29現場にあった、あの布の折り方が気になりました。
32:34何のものどう折りたたんだって一緒ですよ。
32:36布は三つ折りでした。
32:38なぜ三つ折りなのか考えました。
32:41わかりました。
32:46あの布は三つ折りにするとちょうど、
32:48ブリッジの穴の大きさになるんですよ。
32:51あなたはないはずの床を、あるものにしたんです。
32:564年前の事故の事で、脅迫されていたあなたは、 田中さんを殺す計画を立てた。
33:03リハーサルを終え、その合間にあなたはブリッジに上り、
33:05田中さんが用意していた黒い布を三つ折りに畳み直して、
33:08穴の上にセットした。
33:10まるで落とし穴のように。
33:17そして、ケミカルライトを黒い布の上に置いた。
33:22ライトを頼りにブリッジを進んだ田中さんは。
33:38布とライトを落下させることで、証拠を完全に隠滅した。
33:44ライトは布にくるまっていた。
33:46ええ、ですから舞台が真っ暗だったにもかかわらず、ライトが見えなかったわけです。
33:51なるほど。
33:524年前のあの日、あなたが公園のゴミ箱にトランプを捨てるのを、はじめくんは見ていました。
34:00そして、あなたがそのトランプで田中さんに落とされていたところも。
34:07確かに、田中に脅されていました。
34:12だからといって、人を殺すなんて私には。
34:15では、はやみさんのことは。
34:18はい。
34:21あの場所に私はいました。
34:24でも、あれもただの事故だったんです。
34:27では、なぜあなたはトランプを持ち出したりしたのでしょう。
34:31それは、あの日、はやみが。
34:35ついに作っちゃいましたよ。
34:37ひろはやみオリジナルトランプ。
34:40デビューが決まったんで。
34:42ええ?
34:43あれ?
34:44社長から聞いてませんか?
34:46はやみはマジックの上達が早く、カナエも才能を買っていた。
34:52そのせいか、だんだん私の言うことを聞かなくなっていました。
34:56まだお前にはデビューは早いよ。
34:59焦らなくても、きちんと実力が伴ってからでも遅くない。
35:02またそれですか。
35:05だから弟子がみんなやめちゃうんですよ。
35:08先生の得意なファイアーマジックです。
35:24まあ、僕のほうが上手いかもしれませんね。
35:29うわっ! うわっ! うわっ! 水! うわっ!
35:41うわっ! あぁっ!
35:44うわっ!
35:54ただの、事故だったんです。
35:56しかし、あなたは通報せずに立ち去った。
35:59動揺してしまったんです。
36:01その後でも正直に話せばよかったんじゃないですか。
36:04事故とはいえ、弟子を死なせてしまった。
36:08私のようなキャラクターのマジシャにとっては致命的です。
36:11そんな私を見て、客が笑うわけがない。
36:14だから誰にも話せなかった。
36:16本当です。
36:18今回も私は田中を殺していません。
36:21田中は勝手に落ちたんです。
36:23信じてください。
36:25リハーサルの映像を再度拝見しました。
36:28リハーサルでは舞台の真ん中に位置していました。
36:33しかし、本番では立ち位置が違っていました。
36:38あなたほどのマジシャンが立ち位置を間違えるはずはない。
36:42あなたは田中さんが落下してくることを予期していたんです。
36:45それは…
36:50おばあちゃんが客先で転んだ時、立ち位置を離れてしまったんです。
36:57本当です。信じてください。
36:59本当です。
37:01寛兵衛君。
37:02はい。
37:03何でしょう。
37:04お呼び立てしてすみませんね。
37:05いえ。
37:06一つ、確認したいことがありましてね。
37:13何ですか。
37:15君は、ショーの最中に客席で転んだお客様を女の子と言いました。
37:21客席で転んだ女の子、まだ見つかってないんですか。
37:28君は、ショーの最中に客席で転んだお客様を女の子と言いました。
37:33客席で転んだ女の子、まだ見つかってないんですか。
37:36しかし、ミスターアキは、転んだお客様はおばあちゃんだとおっしゃってましたよ。
37:46どうして君は、おばあちゃんを女の子と間違えたのでしょう。
37:51それは…
37:52君はその時、客席にはいなかった。
37:55舞台の声は聞こえたけれども、客席の様子を見ることはできなかった。
38:00そう。君はブリッジにいたんですね。
38:03だから、ミスターアキがおばあちゃんに対してお嬢さんと冗談で声をかけたのを、言葉通りに受け取ってしまった。
38:12本番の8時半前後に、ブリッジに登る階段の前に、空白の時間があることを知った君は、その時間が近づくと、ブリッジに登った。
38:24ああ、お嬢さん、大丈夫ですか。
38:27お手間だからね、慌てなくても結構ですよ。
38:30これね、いつまでも回ってますから。
38:32そこへ、田中さんがブリッジに登ってきた。
38:38田中さんの遺体の手のひらには、3本のかすり傷がありました。
38:43おそらく、田中さんは落ちる際に、何かをつかもうとして、君の腕時計をつかんだ。
38:55この腕時計を調べれば、分かることですよ。
39:05ブリッジの上で、何があったんですか。
39:17本番前、父さんがブリッジから降りてくるのを見てしまいました。
39:23何か様子がおかしいと思い、その瞬間、父さんはあの事件のことを知られて、
39:35田中を殺すしかないと考えていることに気づきました。
39:39生が始まってしまい、どうしたらいいのか、分からなくて。
39:45父さんが仕掛けた布を外そうか迷っていると、
39:51田中がブリッジに登ってきて。
40:15初め、お前。
40:27秋川さん、これでもあなたはやっていないとおっしゃいますか。
40:36田中には十分な金を渡しました。
40:41でもあいつはそれで終わりにさせてくれなかった。
40:47今後ともよろしくお願いしますね。
40:51私の秘密を知っている者がいるということは、
40:55種を知っている観客の前でマジックをやり続けるようなものです。
40:59私にはそんなこと耐えられなかった。
41:034年前の早見さんのことですが、あれも本当に事故だったのでしょうか。
41:13火を使ったマジックに慣れていたはずの早見さんがネクタイに火が移ったことで、階段から転落するほど慌てるものでしょうか。
41:21早川さん。
41:29勝手に体が動いて。
41:31気がつくと、
41:35早見が階段の下に。
41:39早見の才能が怖かった。
41:43いつか追い越されるんじゃないかと。
41:45なるほど。
41:47では、あなたが別れさせ屋を雇ったのは、
41:51はじめくんをマジシャンにさせようとする奥様と離婚して、
41:55ミスター・アキの権利を捨ててまで、
41:57はじめくんを手元に置いておきたかった。
41:59マジシャンにさせないために。
42:01あなたは、はじめくんの才能をも恐れていましたか。
42:07私はこの世界で一番だ。
42:17早見もはじめも、
42:19私の才能を脅かすものはすべて敵だ。
42:23はじめは天才だ。
42:27間違いなくいつか私を抜く。
42:29それがわかっていながら。
42:31親子なんてそんなものは関係ない。
42:33一番であり続けるためには何だってやる。
42:36この世界。
42:38最後は一人なんだ。
42:40あんた、はじめくんをマジシャンにさせないために。
42:44そこまで。
42:48気づいてたよ。
42:50父さんが僕をマジシャンにしたくないことぐらい。
42:54え?
42:55でもそれでいいと思ってた。
42:58マジックは好きだけど、
43:01僕が一番好きなのはミスター・アキのマジックだった。
43:05秋川さん、あなたはマジシャンとしての過去の栄光も、
43:23輝かしい未来も失うことになります。
43:27結局、落とし穴に落ちたのは、
43:31あなたご自身だったようですね。
43:33初めて。
43:39私たち長い間も夫婦ではありませんでしたしでもまさか自分の息子の人生までも。
43:57著味くんには未来があります今度はあなたがはじめくんの未来を切り開いてあげてくださいよ。
44:22I'm sorry.
44:24How are you?
44:26I'm sorry.
44:28He is a magician.
44:30I'm sure he'll be there.
44:32I'm hoping he'll be here.
44:36I'm sorry.
44:40I don't worry about it.
44:42Really?
44:48I don't know.
44:50Yeah.
44:51I think it is perfect.
44:53Yeah.
44:55Yeah.
44:56I can say it's different.
44:59Yes.
45:00Yes.
45:01Yes.
45:02Yes.
45:03Yes.
45:04Yes.
45:05Yes.
45:06Yes.
45:07Yes.
45:08Yes.
45:09Yes.
45:10Yes.
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45:12Yes.
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45:15Yes.
45:16Yes.
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