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00:00鳥取県の山あいを静かに走る全長19.2キロの小さな鉄道。
00:12それが和笠鉄道です。
00:18かつて人々の夢を乗せて走ったこの路線は時代の波にのまれ1987年の国鉄民営化を機に敗戦が決定もう役目は終わった誰もがそう思っていましたしかしたった一人だけ夢を見続けた男性がいます
00:44これはどうにかしないといけないなと終着駅の若狭駅ここで彼が目にしたものは草に埋もれ朽ち果てた鉄道設備忘れられたその存在に彼の心は強く動かされます
01:07僕がですね復元しましょうかとそういう申し出をしましたね若狭鉄道の沿線で生まれ育った彼の名は山根徹当時東京でJRの運転手をしていた彼がたった一人で始めた復元作業
01:37と繋がっていきます 近所のおじいさんが
01:42いやー長生きするもんだとすごい風景を見たと メイドの土産になったと言って
01:49消えかけていた鉄道は一体なぜ観光の目玉となったのか
01:57廃線を経験した小さな鉄道会社が街の誇りとなるまでのそうだったのかに迫ります
02:07今回の舞台は鳥取県南東部にある町 八津郡若狭町
02:33この町を拠点に列車を走らせているのが運行は若狭駅から八津町の工芸駅まで全長わずか19.2キロ片道30分という非常に小さな路線です
02:54ちょうどいいっていうかちょうどいいけどね電車好きは1930年に旧国鉄若狭線として開業長年にわたり地域の暮らしを支え続けてきたこの路線は人口減少と車社会の波にのまれ利用者が減少
03:24しかし豪雪時代に暮らす住民たちにとって鉄道は命綱その声に応え自治体と民間が手を組み第三セクターの若狭鉄道株式会社が設立されました
03:40列車は再び走り出しますが赤字運営は解消されません そんな状況を町の人たちは
03:52これはもう自然の流れに任せるしかないのでだんだん衰退していくんだろうなというふうに思ってました
04:02なくなったら大変っていうことは理解はしてたけど自分は乗らないといけないなとまではちょっと思えなかったですね
04:11再び敗戦となるのは時間の問題町の誰もがそう思っていましたそんな中カンパニーの運命を変える男性が現れます彼の名は山根徹沿線の町八津町の出身です
04:34旧国鉄に入社し、民営化後は東京でJRの運転手として働いていた山根さん。久しぶりに帰郷し訪れた若狭駅で山根さんは衝撃の光景を目の当たりにします。
04:54何十年も放置されていたというような状態でしたね。
05:02その目に飛び込んできたのは草と土に埋もれた鉄の塊それはかつてSLを方向転換させるために使われた電車台という設備でした1960年代にSLが引退して以降役名を終えたこの電車台は若狭駅で放置されていたのですそうね
05:32これはどうにかしないといけないなと変わり果てたその姿に言葉を失った山根さんしかし当時はJRの社員でいわば美害者それでも山根さんは電車台の管理者であるカンパニーに驚きの申し入れをするのです
05:53僕がですね 復元しましょうかとそういう申し出をしましたねはいそうしたところがねあの当時のその専務さんがね
06:07そうかと言われましてねやれるもんならねやってみなとそういういい返事を頂きましてねそれであの復元にですね取り掛かったと
06:19SLが走る街の象徴転車台の復元という壮大な挑戦東京から6時間かけて通いたった1人での戦いが始まりましたその情熱はやがて街を動かしますさらに誰も予想していなかった展開が待っていたのです
06:46何だかドラマチックですね本当ですねびっくりしました
06:53日本全国的に廃線になっていく電車が多いとは思いますけどそれがどういうふうに街の皆さんと共に復活したのかっていうのはちょっと劇的な感じがするので知りたいですねはいというわけでスタジオには若狭鉄道の矢部専務にお越しいただきましたよろしくお願いいたしますよろしくお願いいたします
07:12あのまあまずはそのカンパニーさんは自治体と民間が手を組んで第三セクターということなんですけれど社長さんはどなたが勤めていらっしゃるんですか
07:21遠征の街の若狭町っていう街があるんですけどもそこの町長が社長をしております
07:27なるほどそしてまあVTRにもありましたけど若狭駅の転写台っていうのを直したいと言ってこられたのがまあ言葉はあれですけどまあ部外者の山根さんという方で山根さん自体はこれまでカンパニーさんとのお付き合いはあったかと
07:42えっとですね私はその当時いなかったんですが全く関係性はなくてですね初めてお会いした方だということでしたね直したいって打診受けた時どう思われたんですかねそうですねあの個人的な取り組みって言いますかね一つの趣味っていうかねそういったことなんで若狭鉄荘としてはどうぞ
08:11でできることがあればお手伝いしますよそういう気持ちはあったと思いますね。
08:18このあとついに電車代が復活そして街にも変化が訪れます
08:28東京でJRの運転手をしていた久しぶりに帰郷し訪れた和久田駅で目にしたのは草と土に埋もれ何十年も放置された電車代。
09:16費用はすべて自己負担手伝う仲間もいない
09:23それでも土砂を運び出し錆びた鉄と向き合い続けます。
09:30全ては鉄道遺産とも呼べる転車代を未来に残すためやがて山根さんのひたむきなその姿に心を動かされる人たちが作業開始から1年がたった頃一緒にやらせてほしいと声を上げる住民たちが現れたのです。
09:53素直にですねうれしかったと同時にまあ勇気をもらったというかね心細かった面も半分あったんですけどもまああの5、6人でですね再スタートというかね復元しようというようなことでねやり始めました仲間が加わり作業も順調たった1人の作業開始から4年半がたち果てしない時間ですね
10:23ついに全ての作業が完了しました土に埋もれ忘れられていた転車台は40年の時を経て見事によみがえったのです
10:39いやそうですねすごくうれしかったですねそのやったというような気持ちがねあの自分自身のね力でねできたんだというような気持ちがね大変強かったですよ。
10:52さらに復元されたのはこの転車台だけではありません。
11:00かつてSLに水を供給していた給水塔も
11:05見事によみがえらせたのです
11:09これらの行動は思わぬ結果を招き若狭鉄道沿線にある古い鉄道設備の数々がなんと保存すべき価値として注目され始めます
11:242008年若狭鉄道電車台給水塔を含む23の施設や設備が国の登録有形文化財に登録 カンパニーの存在そのものが歴史的価値があると認められたのです
11:46僕としましてはですね転車台をですね保存してですねあの鉄道遺産それを狙ってたんですよねそれでまあ僕の夢というかですね一区切りのそういう夢がですね達成したということで僕は非常に喜んでいるような状況ですねはい。
12:10価値ある遺産として認められた事実はカンパニーにとっても大きな希望となります
12:17街の人々が手を取り合って復元した転車台その存在が新たな一歩を踏み出す原動力となったのです
12:28それはやっぱりね転車台っていうのは使われてたのは蒸気機関車ですねSLと転車台かつてこの町の象徴だった2つの存在を武器に観光地化するそれがカンパニーが掲げた赤字脱却への挑戦でした
12:56目をつけたのはかつてこの町を走っていたC12型兵庫県内の町役場に展示されていたSLを再び若狭の線路で走らせたい譲渡は無償で決まりましたが問題はその運搬費そうだねなんとその額は数百万円にも上ったのです
13:18長年赤字運営に苦しんできたカンパニーに諦めムードが漂いますしかしその空気を変えたのは町の人々なんと600万円を超える寄付が集まり奇跡の運搬が実現したのです
13:39えすごい2007年SLが若狭駅に戻る瞬間を見るために集まったのはおよそ4000人街の人口にも迫るほどの人々がその姿を目に焼き付けていました
13:56ちっちゃい子もいるわ 見に行かれたりしたりしたんですか 見に行きましたよ ここまでだってすごかったな
14:04肌を持ってあのね すごい人でしたもうこんなんでボケリなんだろう
14:10ホームから落ちそうな感じで すごい人だなと思いました
14:16近所のおじいさんがいやー長生きするもんだと すごい風景を見たと メイドの土産になったといって
14:24山あいの小さな町によみがえったSLそれはさらなる奇跡の始まりでしたこのあとカンパニーに訪れた予想外の展開とはあの転写台の復元作業の時カンパニーさんはどういうふうに関わってたかっていうのはあるんですか?
14:52そうですね手伝ってた社員もいたと伺ってますけども最終的にはですねやっぱり古いもんですからコンクリートが壊れてたりきれいに皆さんに見ていただいて使えるようにするためのことっていうのは若田鉄道が資金を出して作り上げていったということになりますね。
15:44SLの車両ですけれどもあれはもともともう動かせるものだったんですかいや全く動かない若田鉄道の社員が中心となって動くようにしたということですけども現在は若狭駅の構内をですね走るようにしてますけども車でいう車検ですねあれを取ってませんので営業線は走らないと
16:14街にSLが帰還そこから街に起こった変化とは2007年若狭駅にかつてのSLが舞い戻ってきましたかっこいいねえカンパニーはこの復活を機に鉄道を観光へと進化させる挑戦を開始
16:44されたのは月に一度若狭駅で行われるSL体験運転
16:50自分の手でSLを動かせる目のようなイベントは鉄道ファンの心をつかみ今や抽選必至の第二匹企画となっています
17:04へーすごい
17:07トータルではもう50回ぐらい行ってます
17:09男の夢みたいな部分ロガンみたいなのを追い求めて
17:14時間があればこちらの若狭さんの方に毎回通ってます
17:19すごい
17:20アイスポーディーから自分の手で機関車を動かしてみたかったなとずっと思ってたんですね
17:27初めて動かした時はもう涙出ました
17:30本当機関の夢でしょうね結構
17:34転車台とSLの復活
17:36なんかチリッコ駅長みたいなのがあるぞ
17:39かつて負の遺産とされた鉄道設備は観光資源として生まれ変わりました
17:45走ってる
17:46観光客の増加に伴い列車の本数も1日10便から13便へと増加します
17:581987年の創業から続いていた赤字運営もついに脱却
18:082009年度
18:10カンパニーは初めての黒字化を達成したのです
18:14廃線の不安とともに走っていたローカル鉄道はその変化は地域の人々の心にも新たな思いを芽生えさせました
18:32こんだけ鉄道って人を惹きつける力があるっていうことを目の当たりにしてもっとなんか地元も頑張らんといけんなっていう
18:43そうですね自分が無関心でいるっていうことがなんか申し訳ないなっていう感じがしましたね
18:50なんか一生懸命やっている人が目の前にいるのに自分が何もしないっていうことがちょっとダメだなって自分自身にすごく反省しました
19:03この鉄道を守りたい
19:07山根さんそしてカンパニーが行ってきた挑戦は人々の心を動かしやがて沿線の各駅には住民たちによる応援団が誕生
19:20駅を華やかに彩る飾り付けや手を振るおもてなしが自然と広がっていきました
19:27沿線の町にとって若狭鉄道がなくなるってことは町がなくなるかも分からないなっていうふうに思ったりもするんですよ住民の方々と相談をしながらねやっぱり町づくりを考えていかないといけないなというふうには思ってますけどね
19:47地域住民が広げた活動は意外なところにも影響がバイクメーカー鈴木の名車はやぶさと若狭鉄道はやぶさ駅が偶然の一致全国のライダーたちがはやぶさ駅に集まり始めます住民たちによる応援団はやぶさ駅を守る会は鈴木に直談判
20:15その結果、なんと鈴木のはやぶさと鉄道をコラボさせたラッピング車両を誕生させたのですさらに2009年からははやぶさ駅まつりもスタート年々参加者は増え続け去年は全国から2500台のバイクが進めて街を揺るがすビッグイベントに成長しました
20:44観光地として定着したカンパニーの現状にやっぱり僕の最初の夢をね取り越えたねそういう大きな広がりですよね今ねそういう大きな広がりのきっかけを作ったということではよかったなというふうに考えておりますね。
21:08鳥取県の山間部で消えかけていた小さな鉄道一人の情熱が埋もれていた転車台を動かしたことで街の未来も大きく変わっていきました
21:38面白いいやーすばらしいですねはい2009年に創業以来初の黒字おめでとうございますいやいや若さテストとしてはですね大変ほんとに喜びましたねまあうれしかったって言いますからねいやそれはそうですよねでそしてあの街の方々のあの盛り上がりとともに黒になってるっていうのが一番すごいことなのかなと思ったりもしますし
22:08あとVTRありましたけどあの早草駅まつり2500台のバイクが集まる早草のね とろりとでも増田さんがVTRを見ながらあの一番電車に乗らなさそうだっていう
22:20わあすごいなと思ったけど確かになってすごい思ったんですよねあれ別に鉄道の売り上げにはつながらないんじゃないですかそうですねただあの貸し切り列車っていうのがあるんですよ一緒に車両とオートバイを走ってたところがあったじゃないですかバイクのためにライダーの方が貸し切りにしてその並走してるのを写真撮ったりなるほどじゃあまるまる貸し切ってるからプラスには
22:50そんな使われ方があるっていうのがね面白いですねイベントがさあというわけで最後に八嶋さん今日の学びをお願いしたいんですけれどもちょっと今回こちらをご覧ください実はですねカンパニーでは鉄道運営の支援を募るためにこのような枕木用な制度というものを行っていらっしゃるんですね今回は八嶋さんが発表される学びの言葉をですね
23:20ここにほら枕木用なって若狭鉄道大好きですメッセージが入れられるここの部分に八嶋さんの言葉を
23:26普通は若狭鉄道の応援メッセージってことなんじゃないですかこれは
23:31これでも何でもいいんです
23:32何でもいいんですか僕が今日学んだことねそれをじゃあ入れてやってみますか
23:38というわけで八嶋さん最後に今日の学びをお願いします
23:41はい今回は人生いつでも出発進行
23:48なんか何かを挑戦するとか行動に移すっていうのは生きる力だなって思ったりして
23:56それじゃ年齢も関係なくてっていうようなことを今日
23:59山田さんにも山田さんにも町の方々にもすごい勉強になったなという
24:05そういう感じがいたしましてですね
24:07これからも楽しみにしておりますので
24:09今日はどうもありがとうございました
24:10ありがとうございました
24:11収録後若狭駅の線路に枕木オーナーの証であるプレートが設置されました
24:20カンパニーの今後の活躍も応援しています

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