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  • 2025/6/1

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00:18ああああああああ
00:20なにょねえどう聞こえた全然わかんないけいこ中ちゃんさほんとに心臓ついてのかなぁ
00:28ブーバーカーついての決まってん 声聞こえるドッキンドッキンってさあすごい悪力じゃん
00:36ブーバー人頭じゃない その主少女たちは朝からウキウキしていたその日は少女たちが最も楽しみにしている巡回映画のある日なので
00:47ある
00:48ハトクの中のね
00:50ねえ稽古中ちゃんの心音聞いてみてよ 私たちじゃよくわかんないからさ
00:55けいこ 赤ん坊なんてもないほうがいいよ
01:00間違いで生まれた子供なんてどうせろくでもない人生しか待ってはしないんだ おなりざ
01:08生まれた地獄を見るくらいなら 闇に流された方が幸せな子供だっているんだ
01:14そんなことないわ 私うまく言えないけど
01:18あなたの考え方は間違ってると思う
01:21私は生まれてきたくなんてなかった 私さえ生まれなければ
01:26おなりざ
01:38草を食べて育つ動物たち そして彼らを襲う肉食獣
01:45しかしその肉食獣も やがて土に帰って大地に需要をもたらし
01:51草を育む源となる
01:54何億年と言われる生命誕生の歴史の中で育まれた自然の説明です
02:00しかし命は永遠ではありません
02:04そのためにあらゆる生物が必死にそれぞれの種族の保存を図っているのですが
02:10ご覧のように種有良性の結合によって それは初めて可能となるのです
02:17種族の次の世代を担う生命の誕生
02:21その精妙な仕組みには目を見晴らざるを得ませんが
02:25人間といえども この大自然の摂理から超越した存在ではありえません
02:30このように 生の結合は
02:33その種族の次代を担う生命の誕生のための厳粛な儀式なのです
02:55それでは皆さん これから園長先生のお話がありますから静かに聞きましょうね
03:02はーい
03:03どうだ諸君 今日の映画は面白かったかな
03:06今の映画を見て諸君はさまざまな感想をお持ち 学びとったものも多かっただろう
03:13けいこ お前どうだ
03:16私 動物って生まれてきた子どもを 本当によくかわいがるんで感動しちゃいました
03:23自分の子どもをかわいがらない人間って ほんと動物以下だなってそう思います
03:29動物以下になんなよけいこ なるわけないじゃん
03:33私ね 赤ちゃんが生まれたらかわいがるんだ
03:36とかなんとか言っちゃってさ 育てるのがめんどくさくて
03:40こういうのっかにポインって捨てちゃったりしてさ
03:42こら おしゃべりはよい
03:44でめぇ 対魔はったろうじゃないかよ
03:47あたらが恋の中に子どもを捨てるような女かよ
03:50やめない人
03:52何だよ 何だよ
03:53なんだよ
03:55遠京先生の前で何ですか
03:56いやよしさん あなたがいけないわよ
03:59あたし絶対なんかしない
04:01絶対しない
04:03あたらそんな風なんかないもん
04:05何だよ
04:07あああああ
04:09恵子 泣くな 泣くんじゃないよ
04:13君が優しい母親になることは このわしが保証する
04:18はい
04:19諸君 生まれてくる子供にとって
04:25何が一番幸せかを考えてみよう
04:29人間には男と女がいる
04:34男と女には様々な出会いがある
04:38その出会いを通じて 恋が生まれる
04:43愛が生まれる
04:46愛があると男と女は お互いに求め合うようになる
04:53それが男女間のセックスだ
04:57やだ先生 恥ずかしいよ
05:00何も恥ずかしいことがないぞ
05:04恋し合う者が お互いを求め合うことは
05:08極めて自然で また厳粛なことでもある
05:13その結果 子供が生まれる
05:16子供にとって両親が愛し合って 自分が生まれたということを知ることは
05:23何よりの喜びであり
05:27これから生きていく長い人生の 最大の励みになる
05:33とわしは考えている
05:37愛情なんかなくったって 子供は生まれちまうよ
05:41そうだ
05:42愛情がなくても 子供は生まれる
05:45男性の有する性子と 女性の有する卵子が結合すれば
05:50一片の愛情がなくても 子供は生まれる
05:55私は今ここで セックスの持つ残酷な事実も併せて
06:01諸君に 知っておいてもらいたいと思う
06:06両親の愛がなく 生まれ育った子供は幸せだろうか
06:12諸君は 諸君の辛い老いたちを通じて
06:17そのことの不幸を 一番よく知っているはずだ
06:21園長 おやめください
06:23この子たちに そんな話をするのは 残酷すぎます
06:26諸君 わしは諸君の辛い老いたちを知っている
06:32諸君のほとんどは 両親の愛に恵まれず
06:37飛行に走ったはずだ
06:40両親の不和 ギャンブルに明け暮れる父親
06:45酒と男にうつつを抜かす 母親を目の前に見て
06:50諸君の小さな胸は痛み 傷つき飛行に走った
06:56だが 心の奥底では
07:00諸君はいつでも 愛を求めていたはずではなかった
07:04だとしたら ここで考えてみよう
07:09諸君がこの世に生まれたのは
07:13父や母を憎み 自らを癒しめるためではない
07:20いや わしは今ここで
07:22諸君の両親を許せと 言っているのではない
07:26憎んでよろしい
07:28ただし ただ憎むだけではだめだ
07:32わしは諸君に 親の過ちを決して繰り返さない
07:38女になってもらいたいのだ
07:41自らを癒しめず 自分の子を癒しめない
07:46そういう母親になってもらいたい
07:50諸君が そのような女性になったとき
07:55初めて諸君は自分の親を許すことが できるようになるだろう
08:01最後に わしは言う
08:05呪われて この世に生まれてくる子どもは
08:09一人もいない
08:12どう?
08:27どう?
08:28いけんちゃん
08:42あなた
08:53会わなければならんのだ
08:56でもわたくしは
08:58信子
09:00わたしたちは 陽子の親なんだよ
09:12いけんちゃん
09:16だめに
09:39それは
09:41お父さん 翔子さんです
09:44ああ
09:455年前のことです
10:00私どもの娘陽子は
10:02数々の飛行の果てに
10:05仲間の少年とオートバイ事故を起こして
10:08その少年が死亡するという事件を
10:12引き起こしてしまったんです
10:13少年の死に深く責任を感じた陽子は
10:32ごめんなさい
10:33私が殺したの
10:36私があなたを殺した
10:38自らの飛行を悔い改め
10:42二度と飛行に走らないと誓って
10:45私たちの前から姿を消しました
10:49陽子の決意はよほど固かったんでしょう
10:52陽子は鎌倉の
10:55政治院の中にある
10:57二層道場におりました
10:58私たちは
11:01陽子の意思を尊重することが
11:03陽子のために一番いいのだと確信しました
11:08二年間の修行を終えて
11:10陽子が二層になって私たちに会いに来てくれるものと信じておりました
11:15陽子が政治院から姿を消したと知った時も
11:20その信念はいささかも揺るぎませんでした
11:23それなのに陽子は
11:26園長先生
11:28徹夜の口から
11:30陽子がここにいると聞かされた時の
11:33私たちの驚きはいかばかりだったか
11:35お察しいただきたい
11:37園長先生
11:39陽子は一体
11:41どんな罪を犯して
11:43ここへ来ることになったんでしょうか
11:45私どもは陽子の親なんです
11:50どうしてもそのわけを知らなくてはなりません
11:53あらあなたたちどうしたの
12:11私たちが作った果物を園長先生に届けるんです
12:14じゃあお客様が見えてますからね
12:17丁寧にご挨拶するんですよ
12:19はい
12:20殺人です
12:30何ですって
12:33園長先生は何とおっしゃいました
12:36殺人だと言ったんです
12:38殺人
12:41陽子が殺死を
12:44長澤誠は神奈川県座間で暴力団1名を視察
12:492名に重傷を負わせ逮捕されました
12:54しかし彼女の行動は正当防衛と認められて
12:59殺人罪は適用されていません
13:04母さん
13:06母さん
13:11お母さん
13:19恐ろしい
13:24なんて恐ろしいこと
13:26園長先生
13:28なぜ当局はその時
13:30陽子のことを私たちに知らせてくれなかったんですか
13:33久木先生
13:34長澤誠が久木陽子であるということを
13:38私どももつい先日
13:40徹夜君の話から知ったばかりなんです
13:42彼女は自ら長澤誠と名乗って
13:46身元に関することは一切口にしていません
13:49久木先生
13:51私の方からお尋ねしたいくらいなんです
13:54彼女はなぜ久木陽子という名前を捨てて
13:59長澤誠と名乗っていたんでしょうか
14:03ああ
14:04いや
14:05それは
14:06そんなことは私どもに分かるわけはないじゃありませんか
14:09帰りましょう
14:11もう殺人なんて恐ろしいことをしたら
14:13よくはもうおしまいです
14:15私たちの家庭はめちゃくちゃよ
14:17帰りましょう帰りましょう帰りましょう
14:18ロボボ
14:19母さん
14:19嫌です
14:20こんなところに行っときだっているのはごめんです
14:23人殺しの娘がいるなんて世間に知られたら
14:26私たちの家庭はどうかあるの
14:28どうか
14:29園長先生
14:31今日のところはこれで失礼します
14:32後日必ずもう一度
14:39どうだ
14:42もう一度みんなで作ったんだぞ
14:44おいしそうね
14:46いいちご
14:47おいどうした届けてきたか
14:49はいあの江田先生がいたんで先生に頼みました
14:52江田先生に
14:54はい
14:54あなたが園長先生に届けて
14:57お褒めの言葉とお菓子をご褒美にいただくんだって
15:00名乗りをあげたんじゃなかったの
15:02そうなんですけどいろいろ事情がありまして
15:04はい
15:04あ翔子早い
15:07こっちこっち
15:08早く
15:09何ですって
15:17私たちもうびっくりしちゃってさ
15:20いいこと
15:20二人ともこのことは誰にも話してだめよ
15:23口が裂けても話してだめ
15:24大丈夫大丈夫
15:26私口が硬いから
15:27私も約束する
15:29行こう
15:30モナリザが殺人を
15:36さあお母さんおいてください
15:56どうしてこんなところで
15:58この店には上手の脇という人がいるんです
16:01その人は座間にいた頃の陽子のことをよく知ってるんです
16:04陽子のことならもう結構よ
16:06何も知りたくありません
16:07お母さん
16:08僕たちは私たちの家族なんです
16:10僕たちは陽子の家族なんです
16:10どんな辛いことでも陽子のことは全て知らなきゃならないんです
16:14あの子は私たちの家族なんかじゃありません
16:16私は先に帰りますよ
16:18あなた
16:19私は話を聞くつもりだ
16:22勝手に出せ
16:23母さん
16:26母さん
16:29母さん
16:29母さん
16:29母さんと一緒に話を聞いてくださいよ
16:31おい
16:32別屋
16:33行こう
16:34ちょっとちょっと
16:37何よ
16:39あんただけに話すんだからね
16:41誰にも言っちゃだめよ
16:42そうなのよ
16:52すごいでしょ
16:54でも絶対ないしろ
16:56そうか
16:57ちょっとちょっと
16:57バカ
16:59そうかはもう知ってるの
17:00弥生
17:01あなたみんなに話したのね
17:05だって私さ
17:06思ってることをみんなペラペラ話しちゃわないと
17:09なんか落ち着いていられないんだよね
17:11バカ
17:12ごめん
17:14そうか
17:14ごめんなさい
17:42みんな私の過去を知ってしまったような
17:44私は
17:49人を殺した女なの
17:51ほなりさん
17:57おわきさん
18:00ヨーコは殺人を犯したと知った以上
18:03ヨーコは長沢誠と名乗っていた時のこと
18:06あなたの口からどうあっても話してもらいたいんだ
18:09わかったよ
18:12わかったよ
18:12てつやさん
18:13こうなったら私も話さなくちゃならないね
18:17しも
18:17あんたもそこで聞いてなさいよ
18:19腰を抜かすんじゃないぞ
18:22はい
18:22僕は夫ですから妻のことは何でも知る権利があると思います
18:26バカね権利じゃないでしょ
18:28愛情
18:28愛情で聞きます
18:30私が生まれ育ったのは父の町だよ
18:32私が生まれ育ったのは父の町だよ
18:58父親は物心ついた時からいなかったね
19:01おふくろは小さなバーをやっていたよ
19:05バーといっても来る客は暴力団関係者や
19:08アメリカ兵を相手にする勝負ばかりさ
19:11おふくろはポーカーゲームに凝っていて
19:14毎晩徹夜さ
19:15友達もみんな似たような境遇の子供ばかり
19:19私たちはロックスポ学校にも行かず
19:22毎晩遅くまで遊びほうけていたよ
19:24おふくろにも学校の先生にも
19:27叱られたことなんか一度もなかったね
19:29私たちがどうなろうと
19:31誰も関心なんてなかったんだ
19:34早く大きくなれよ
19:35大きくなったらな
19:37たっぷり稼がしてやるからよ
19:40じゃあな
19:41声をかけてくれる相手なら
19:44たとえ暴力団でも嬉しかったよ
19:46私たちだって誰かに認めて欲しかったからね
19:5117歳にもなると
19:54私も仲間も一発の不良症状になっていた
19:57でも私は寝っからの不良にはなれなくて
20:00おわり
20:13全部取っちゃいなよ
20:15どうはいかないだろ
20:16全部取っちゃったらこの子たちだって困っちゃうんだよ
20:19いいから持って帰りな
20:21遠慮はいらないよ
20:22あと1000円返そうか
20:24その頃おふくろはポーカーに熱中するあまり
20:30覚醒剤を打つようになっていた
20:33やめなよくろ
20:36こんなの歌らボロボロになちまうんだ
20:38ああああああああああ
20:54あの
20:56あ 生日言うか
20:59育てられた恩も忘れて長言うんじゃないよ
21:02娘だから心配してるんじゃないか
21:04そうかだったらねあき子 お前今日から
21:08客取りな
21:12おふくら17歳になって 稼げないなんてことを言わせないよ
21:18母ちゃんね 豪華の負けが混んじゃってもうどうにもならないんだよ
21:23娘の前に稼いでもらわないとね おふくら
21:27いくらボーカーの負けが来るんだからって あんた母親だろ
21:31娘に買収させる青屋なんかあるかよ 嫌だ
21:35あたしは体なんか売らないよ
21:38あんた一人だって 青屋らしいことしたからたことあるかよ
21:42うるさい!
21:45私はあんたと遊泳士遊びに行ったり 耳に行ったことなんか一人もないよ
21:50僕に悲しかった 寂しかった
21:54だけどね どんなロクザらしの女だって 私のお袋だからね
22:01どうしようもないよって諦めてなんだ
22:04なんだよ 娘に行けんことれてなんだよ
22:16地獄っていうのは あんな暮らしを言うんだろうね
22:20だけど 私にも夢があった
22:24いつか好きな人が見つかったら その人と
22:28誰にも恥ずかしくない家庭をもとって思ってたんだ
22:32だから 体だけは売りたくなかったんだ
22:35そんな時だよ 私がまことあったのは
22:47私 何だか自分の一番恥ずかしい姿を 見られたような気がして 焦っちゃった
22:57待ちなよ
22:59あたいにガン飛ばして そのまま行こう って方があるかよ
23:02あたいは邪魔で番を張っている 上津の脇っていうもんだ
23:05あたいは長澤まこと
23:08見かけねえ面だな どこから流れてきやがったらさ
23:12星の国から流れてきたな
23:15何 星の国から
23:17てめえ 上手の脇を舐めるのか
23:23気の済むまで殴っていいのよ
23:31何 ふざけやがって
23:32この野郎 この野郎 この野郎
23:35もういいかい
23:41もういいかいって カクレンボしてるわけじゃないんだからね
23:44困ったら もういいよ
23:47その勝負にあたしは 完全に負けていたよ
23:51マコは本当に星の国から来た女かもしれないって 私は思ってた
23:56ここがおふくろの店なんだ
24:02この2階にあたいの部屋があるからさ
24:04あんた 今日からうちにとまんなよ
24:06好きなだけいてもいいよ
24:07あたい一応 おふくろにことわり入れとくわ
24:10どこを突き歩いてたんだ 探したんだよ
24:21あきちゃんよ おふくろさんの借金
24:24あんたの体で返してもらうことになったぜ
24:28あきこ 今夜から客を取るんだよ
24:31冗談じゃないよ
24:32誰がこんなことするもんか
24:34あきこ 何するのか
24:40おふくろ やめさせて
24:42あきこ 暴れんな
24:46すぐになれるさ
24:48みんなもこれを打って客を取ってください
24:51アイラだ 私は嫌だ
24:55頑張ら làやめさ
24:573The 05
25:00ブアー
25:04g
25:12ああ
25:16
25:20ん まこ助けてくれたのはありがたいんだけどあんた大変なことしちまったよ
25:26奴らはこの辺を取りしきってる暴力団なんだあんた見つかったら殺されちまうよ 私はいつ死んでもいいの
25:34でもあんたたちは違うわ あんたたちはまだ胸の中に夢をすまわせている人たちだもの
25:41その夢が粉々に砕ける前にここを出て新しい生き方を見つけるのよ 箱
25:49あんたん どうして他人が私たちのために命をかけたりできるのさ
25:58変な話だけどさ私はその時初めてまこがいつも左手に珠図を握っていることに気がついたんだ
26:05箱あんたその珠図は
26:09ほわきあたいは今からあんたの仲間を助けてくる みんな揃ったら一緒にここを抜けるのよいいね
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26:37あと一人 マーコが明明を連れてきたらここでよ大丈夫何をやったって食べていけるさ
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26:46マーコかい明明を助けてきたの
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27:04なめたまねしやがって
27:07てめだけは生かしてからさねえからな
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27:14その子たちを話しなさい
27:16その代わり私があんたたちの言うことにすべてしたがわ
27:19客を取るというのなら私が客を取ります
27:22何かい
27:23面白い
27:24それならまず
27:30こいつから始めてもらおうか
27:32いいわ
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28:01
28:02
28:03ご視聴ありがとうございました
28:33信じられない光景だった
28:39覚醒剤を打たれたら誰だってぐったりして言いなりになっちまうのに
28:43マコは恐ろしい意志の力でそれを跳ね抜けたんだ
28:46マコ!
28:53私たちみんなあんたの出てくる日を待ってるよ
28:56あんたのことは一応忘れないよ
29:00みんな体を売るような人生だけは送らないでね
29:03体が落ちたら心まで持ってかれちまうからね
29:07マコは本当におしろけにキャラクターを流したんだ
29:13マコ!忘れないよ!
29:16あんたのことは一生忘れないよ!
29:20他人のために平然と命を投げ出せる人間に出会ったのは
29:23マコが初めてさ
29:25ケジアさん
29:28私の知っていることはこれで全部さ
29:31ただ
29:32私には
29:33マコがどんな悲しみを秘めていたのかわからなかったよ
29:38いつもなぜジュズを握っていたのかもさ
29:41ヨーコが
29:42ヨーコがいつもジュズを
29:46お父さん
29:51隠してたわけじゃないんだ
29:55人を殺したなんて最低だからね
29:58みんなには知られたくなかったんだ
30:00モナリザ
30:03あんたが悪かったんじゃないよ
30:06あたしだってさ
30:07その場にいたら
30:09そいつらぶち殺してたよ
30:11ママ言ってんじゃないよ
30:12人を殺すということがどういうことだか分かってんのかい
30:15その瞬間
30:17体の中で魂がものすごい音を立てて破裂しちまうんだ
30:22私はその時
30:29砕けた魂の破片が
30:32カミソリの刃のように私の体を突き抜けて
30:35天空に飛び散っていくのを感じていた
30:37人間らしい心も感情も
30:41みんな粉々に砕けちまうんだ
30:43私に残されているのは
30:46恨みだけさ
30:52ショウコはその時
31:01身を投げ出してまで
31:03アキコたちを救った
31:04マコトの悲しみを思っていた
31:06誰よりもマコトの悲しみを理解できるショウコである
31:10殺人まで犯してしまったマコトを救える者は
31:14もはやテツヤしかいない
31:16だとしたら
31:17私はテツヤさんを諦めよう
31:20それはショウコにとってこの上もなく
31:24悲しく残酷な決断であった
31:27テツヤさん
31:33マサオ
31:41会いたい
31:43会いたいんだよ
31:44ちくしょう
31:46あたいはこんなとこでくすぶってる時間なんてないんだ
31:50どうですか具合は変わったことありませんか
31:59さとこさん
32:06あなたのそそっかしさには全く呆れ果ててしまいます
32:12もっと物事に対して注意力を持って
32:15もしもし
32:18枝でございます
32:19何でして
32:21山吹マリが看護婦を気絶させて逃走した
32:24大変
32:25ショウコ
32:30大変だよ
32:33マリが病院を脱走したんだってさ
32:35マリが?
32:36気をつけなよ
32:37マリはショウコに駆使する気だよ
32:38違うわ
32:40マリは朝尾に会いに行ったのよ
32:43マリは朝尾が好きで好きでしょうがないんだ
32:47マリは男に惚れるからじゃないよ
32:49さとこ
32:50そんな言い方はないよ
32:51誰にだって恋をする自由はあるんだ
32:54向けたならもう仕方がない
32:57せめて追手に捕まる前に朝尾と会えるといいんだけど
33:01バカ野郎
33:10流星会の副会長がなんてざまだ
33:13どこの誰ともわからない半端者に
33:17病院に送られるとは情けねえぜ
33:19敵は
33:21あの少年を裏で仕切っている白百合組という影盤さ
33:25そいつらに袋にされたんだからしょうがねえよ
33:28なぜ病院を抜けてきたんだ
33:29朝尾
33:31あたいは
33:34あたいはあたいはあたいはあたいはあいたかったんだよ
33:37あり
33:42俺が惚れてるのはお前じゃない
33:45しょうこだ
33:47俺はお前にしょうこを抜けさせろと命令したずだ
33:52あたいは
33:55朝尾が好きなんだ
33:57そこなんかに渡してたまるか
34:00やめろ
34:02俺は命令に背くやつは許さねえ
34:06マリー
34:08お前はもう流星会の副会長でもなんでもねえ
34:12ただのずべこうよ
34:14朝尾が好きなんだよ
34:27朝尾が好きなんだよ
34:32朝尾が好きなんだよ
34:34朝ー
34:37嘘じゃありませんか
34:43徹夜この手紙を皆さん早負けから
34:49あなたと京子さんの結婚を破断にすると
34:52内容表明書付きで送ってきたんですよ
34:59そうですか
35:00これでおしまいです
35:05久喜家は翔子という女と陽子のためにめちゃくちゃですわよ
35:10徹夜お前が
35:13翔子なんて不良症状にうつつを抜かしさえしなければ
35:16そうすれば陽子に会うこともなかったのよ
35:18私は先に休ませていただきます
35:23もう頭が割れるように痛くて
35:27徹夜
35:34お父さん
35:38これでよかったんです
35:41そうか
35:45徹夜との縁談を破断に
35:49そうです
35:50京子の幸せを考えまして
35:52そう決断せざるを得なかったわけです
35:55小谷先生にわざわざご即労を願いましたのは
35:58いろいろ先生にはご尽力をいただきましたので
36:01まず真っ先に知らせるのが礼儀だと思いまして
36:04そうですか
36:06京子がすっかり塞ぎ込んでしまいましてね
36:09大谷先生に励ましていただけると
36:12私どもも嬉しいんですけど
36:14いやそれは私の任では
36:17私はこれで
36:19まあいいじゃありませんか
36:21今夜はゆっくり私どもの悩みを聞いていただきたいんですよ
36:24高子
36:25京子に挨拶に来るように言いなさい
36:27はいただいますぐに
36:29京子何をしてるの
36:34お母様
36:35私家を出ます
36:37まあなんてことを
36:40家を出てどうするつもりなの
36:42アパートを借りて仕事を見つけます
36:45いけませんなんてことを言うんですか
36:47あなたあなた
36:49どうしたんだ
36:51あなた京子が家を出るって言うんですよ
36:55家を出る
36:56何はバカな
36:57お父様
36:59私は早間家の家紋とか隠し器なんかどうでもいいんです
37:03私は一人の女として生きたいのよ
37:06一人の女として
37:08哲也さんとの恋に命をかけたいんです
37:10いかん
37:11わしは許さん
37:12第一家を出てどうやって生きていくんだ
37:14私は一度死に損なった女です
37:18どんなことでもできますわ
37:20いいことお父様
37:22あなたたちは私の意思を無視して
37:25哲也さんとの結婚を破断にしたけど
37:27そんなことは認めておりません
37:29バカ
37:29あなた
37:31乱暴はいけません
37:32京子
37:33どうしたらいいのかしら
37:36小谷先生
37:38京子さん
37:42破断があなたの意思でないなら
37:45法律的に無効です
37:47小谷先生
37:48京子さん
37:49あなたの意思は
37:50僕から哲也に伝えます
37:52やあ
38:09やあ
38:13小谷先生
38:14入りの
38:16いや
38:16ここでいい
38:17テツヤ
38:18早まけから破断の知らせがあったそうだな
38:22ああ
38:24ああ
38:25あった
38:25しかしそれは
38:26京子さんの意思ではない
38:27俺はそれを前に伝えに来た
38:30小谷先生
38:31小谷先生
38:32できることなら
38:36お前をぶん殴ってでも
38:38京子さんを奪ってやりたい
38:39小谷
38:41小谷先生
38:42僕に対する心遣いなら
38:44無用だよ
38:46バカ野郎
38:47誰がお前なんぞに気を使うか
38:49京子さんはな
38:51お前のことが好きで好きで
38:54仕方がないんだよ
38:54それを知ってる俺が
38:58一人の真似ができるか
39:00小谷
39:11
39:21テツヤ
39:22はい
39:23すまんが
39:24明日私に付き合ってくれないか
39:27はい
39:41長沢誠
39:53お父さん
39:56そうだ
39:57ここは長沢誠さんが眠っている場所なんだよ
40:02お父さん
40:05この方はどういう人なんですか
40:07陽子の母親だ
40:11何ですって
40:13陽子を産んだ
40:16本当の母親だよ
40:19おそらく陽子は
40:22味噌道場の卒業試験を兼ねた
40:25巡礼の旅の途中で
40:27この寺を訪れ
40:30長沢誠が
40:32自分の真実の母であることを知ったんだろう
40:36そして
40:37母の死の真実をもな
40:41父さん
40:46何もかも話してくれますね
40:50テツヤ
40:52まもなく
40:54長沢誠さんの
40:5721回目の明日が来る
41:00私は
41:04彼女のために
41:06法要を行おうと思う
41:09その席で私は何もかも話すつもりだ
41:12お前たちの将来のためにも
41:16私はすべてを失っても
41:19話さなければならないと心に決めた
41:22これはなテツヤ
41:24陽子を立ち直らせるための
41:28父親としての私の賭けでもあるんだ
41:32お父さん
41:35慶太郎です
41:43長沢誠
41:44曽我将子の二人を連れてまいりました
41:46はい
41:47行きなさい
41:48さあここに行きなさい
41:58当学園には
42:03妊娠者の冠婚葬祭に限り
42:07生徒たちに特別外出許可を与える規定がある
42:10その規定により
42:13両名に7月3日
42:15特別外出許可を与える
42:18引率者は慶太郎先生だ
42:207月3日?
42:21はい
42:21園長先生
42:29そう
42:30君の真実の母
42:33長沢誠さんの21回目の命にした
42:36まさか忘れたわけじゃないだろうな
42:40忘れるわけがあるもんか
42:42よし
42:43では両名とも
42:45長沢誠さんの21回目の法要に出席しなさい
42:50待ってください
42:51なぜ将子が私の母の法要になるんですか
42:54友人代表なんてことならお断りです
42:57将子君出席の件は
43:00国の父親
43:01久喜道康のたっての要望なのだ
43:04私は
43:06なみなみならぬ決意で
43:08将子君にもぜひにと言ってこられた
43:10園長先生
43:11私は
43:12これは延長命令でもある
43:15はい
43:17陽子の真実の母
43:20長沢誠の21回目法要の席で
43:23いかなる真実が明らかにされるのか
43:27それは将子に絶望をもたらすものなのか
43:30光をもたらすものなのか
43:32将子は不安に震えながら
43:35その日の来るのを待たねばならなかった
43:38最初の年齢がなかった