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  • 2 days ago
ترجمة و تحرير يويو
تدقيق يونا
مدبلج أي
© All rights reserved to honkai star rail
Transcript
00:00次回予告
00:30次回予告
01:00次回予告
01:29次回予告
01:32次回予告
01:36次回予告
01:38次回予告
01:40次回予告
01:47次回予告
01:54次回予告
02:01次回予告
02:08次回予告
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02:17次回予告
02:19次回予告
02:21次回予告
02:28次回予告
02:30次回予告
02:36次回予告
02:38これを、没入型シネマだと思って。
02:43ファイノン殿の最も大切な一生涯の相棒、
02:47彼を導きながらも、歴史に名を残すことのなかった無名の英雄を演じ、
02:53特等席で、この英雄の旅を鑑賞していただければ幸いです。
03:00疑問は多いでしょうが、ひとまず、彼の足取りを追ってみてはいかがですか?
03:05この英雄の帳に包まれた小さな村には、多くの秘密が眠っている。
03:14それらは誰かが解き明かしてくれるのを待っているのです。
03:19物語が展開していく中で、あなたの疑問もきっと解消されることでしょう。
03:35あ、やっぱりここにいた。
03:56彼女は?
03:57啓、彼女は凄いです。
04:13あなたの妻を見せるのです、彼女女はあなたの妻を呼んでいます。
04:15あ、なるほど。
04:19あなたで男的に呼ばれます。
04:20メダタンボイ?何を見てるんだい?
04:23ラシェイ
04:24ううん、何でもないわ
04:25ただ、急に誰かの心を感じただけ
04:28あら、ファイノンったら髪に葉っぱがついてるわ
04:35また木の上で寝てたの?
04:37それとも麦畑かしら
04:38ちゃんと綺麗にしてから出かけないとダメよ
04:41ちょ、僕はもう大人だ
04:44君くらいなものだよ
04:46僕を子供扱いするのは
04:48そうかしら
04:50確かに背は私より高くなったけど
04:53大人っぽさだったら私の勝ちね
04:56英雄の物語を空想して
04:58その登場人物に自分を重ねるなんて
05:01大人がすることじゃないもの
05:03あなたもそう思うでしょ
05:07でも、また彼のおふざけに付き合ってるってことは
05:11今日はどんな設定なの?
05:13そうだ、今日の彼は無敵の銀河打者だ
05:19また設定が変わったの?
05:23前は違法から流れ着いて
05:25あなたと剣術修行の契約を交わした勇者だったわよね
05:28そ、それはもういいだろ
05:32勘弁してくれ
05:33それより、えっと、ほら
05:36今日は新宅カード占いをやるんじゃなかったのかい?
05:40占い遊びなんてずいぶん久しぶりだけど
05:42なんで急に?
05:43そのことなんだけど
05:45少し前にね
05:47ブランコで気持ちよく寝てたら
05:49不思議な夢を見たの
05:50ぼんやりとした声が聞こえて
05:53何かを呼びかけてるみたいだった
05:56君も見たのかい?
05:59え?
06:00もしかしてあなたも?
06:02道理で起きてからそわそわするわけね
06:04それで思い出したのが
06:06小さい頃よく遊んでた
06:08新宅カード占いだったの
06:09まあ、オロニクスの新宅を
06:12いつも正しく読めたわけじゃなかったけど
06:14子供たちと来たら
06:16王や勇者みたいな
06:18いいカードを引いたときは
06:19大喜びだったけど
06:20魔人や視点とかだと
06:22今のはなしだ
06:23もう一回引くって騒いでたよね
06:24でも、引き直せるってなると
06:28正しい占い結果って出るのかな
06:30子供は幸せよね
06:34神様はエリシオンの隅で起きたことに
06:37気づくはずないって
06:38目をつぶってくれるって思ってる
06:40でも、運命が変わることはない
06:45だって、誰も知らないでしょ
06:47新宅が語る未来は
06:49どのくらい先のことなのか
06:51とりあえず
06:53昔みんなの秘密基地だったところから
06:55新宅カードを取ってこよ
06:56で、えっと
06:59秘密基地ってどこだっけ
07:01いくつか心当たりがあるから
07:04行ってみましょうか
07:05あたしの、あたしが釣ったの
07:09俺のだろ
07:11ファイの兄ちゃん
07:13チュレネ姉ちゃん見てみて
07:15あたし、すっごい大きいガラスビーを釣り上げたの
07:18それは俺のだぞ
07:20サオは俺のだし
07:22ちょっと貸してやっただけだ
07:23だから、釣ったものも俺のなんだよ
07:26そんな言い合って、どうしたんない
07:29僕にも見せてよ
07:30え、これって
07:50僕が子供の時に願い事を入れて流した瓶じゃないか
07:53すごい偶然だね
07:55あ、ファイの兄ちゃんの願い事
07:58見たい見たい
08:00だめだめ、解散
08:02誰にも見せられないよ
08:04生徒、リリア、ご飯よ
08:07は、母さんだ
08:09お腹すいたー
08:12ご飯食べる
08:14じゃあね、ファイの兄ちゃん
08:16チュレネ姉ちゃん
08:17海に投げたこの瓶が
08:21僕たちの願いを外の世界に運んで
08:24運が良ければ
08:25誰かから返信をもらえるかなって思ってたけど
08:27やっぱり、波に押し戻されちゃったんだね
08:32はぁ、ちょっと残念だな
08:39そういえば
08:46子供の頃の待ち合わせ場所は
08:49村の真ん中にある心臓か
08:50ここだったよね
08:51ええ
08:53あなたたち言ったら
08:54私を呼びに来る時は
08:56いつも壁を登って入ってくるんだもの
08:58本当にやんちゃさんよね
09:00寝室鬼没な誰かさんみたいに
09:04そうでしょ
09:05あら
09:08無視されちゃった
09:10あたし、泣いちゃうわよ
09:13まあ、あれも本から学んだんだ
09:16英雄たるもの
09:17普通の道は歩まずってね
09:19でも、今ここに住んでるのは
09:22あたしだけだし
09:23ずいぶん片付けてないから
09:25ちょっと恥ずかしいわ
09:26それに、物が置ける場所なんて
09:29たくさんあるから
09:30どこから探そうかしら
09:34屋上に上がるのは久しぶりね
09:36もしかしたら何か見つかるかも
09:38行ってみましょう
09:40よし、それじゃあ手分けして探そう
09:42庭は僕、屋上は君に任せようかな
09:46目の前の少女には隠された秘密があるが
09:50あなたに対しては親しみやすい雰囲気を感じる
09:54あなたは考えずにはいられなかった
09:58彼女が言ったように
10:00自分たちは互いに
10:02心を感じているのかもしれないと
10:04うん
10:06やっぱり
10:08見慣れた風景が広がってるわね
10:10エリュシオンで心残りがある場所といったら
10:13木の下のブランコか
10:15ここかしら
10:17いや、どうしたの?
10:19気をつけて
10:19あたしは村の占い師だけど
10:22まだ時間を巻き戻す力は持ってないのよ
10:25幼い頃からおぼろげに神託が聞こえてたからか
10:29キュレネは未来の歳月の主催なんだって
10:33村の人たちはそう思ってるみたい
10:36でも占いを繰り返すうちに
10:40運命に迷いが生まれたの
10:42神託を疑ってるわけじゃないけど
10:44もし本当にエリュシオンを離れるのだとしたら
10:48泊まっているあの船は
10:50あたしたちをどこまで運んでいくんでしょうね
10:54神託カードを見つけたよ
10:56ここだ
10:57あたしはもうまぶたの裏に焼き付けてあるわ
11:02どこへ行こうとも大事にする
11:05もちろん子供時代の友達もね
11:08すぐ行くわ
11:09やっぱり神様はあたしたちの心の声に耳を傾けてるのね
11:14ほら、これが神託カードを入れてた箱だよ
11:19あら?肝心のカードがないわ
11:21誰かが持ってっちゃったの?
11:24ん?下にあるのはなんだ?
11:32勝手に言葉を変えないでくれ
11:33僕だって元の奴は知っているよ
11:36ふーん
11:38わかった、あの子たちね
11:42まさかこっそりいたずらしてたなんて思わなかったわ
11:45それって、迷路名強にいるあの子たちのことかい?
11:50えぇ、庭の裏手に回りましょ
11:52入り口はどこだっけ?
11:58このあたりよ
11:58前に妖精さんたちと会ってからずいぶん経ってるし
12:02名強への道もすっかり雑草だらけね
12:04わかりにくくなっちゃってるわ
12:06覚えていないのかい、相棒
12:08小さい頃はよく遊びに来たじゃないか
12:11さあ、やるぞ
12:13まずは目の前の雑草をやっつけよう
12:15入ったら、張ったまましばらく進んで
12:19一番狭いところを通れば
12:21彼らが住んでる場所、迷路名強に着くわ
12:24どうだろう、僕、今でも通れるかな
12:28えへへ、それより
12:31門前払いされないかを気にしたほうがいいんじゃない?
12:34何せ迷路名強は招待制だもの
12:37無邪気な子供しか入らないんだから
12:39子供の頃の僕たちにとって
12:41名強の妖精たちに認められることは
12:44最高の栄誉だったんだよ
12:46さて、とりあえず挑戦してみようか
12:49お先にどうぞ
12:52え、じゃ、じゃあ遠慮なく
12:57うふふ、うずうずしちゃって
13:01でもこれで、あなたと私、二人っきりよ
13:05どう?さっきの話続けましょうか
13:09実は、妖精さんが残した可愛らしいメモを見てから
13:13あたしの予感はますます強くなったの
13:16もしかしたら、何年も経って
13:20あたしたちが再び名強に足を踏み入れた時
13:22運命の歯車が回り始めるかもしれないってね
13:27うふふ、もしそうだとしたら
13:30あなたはどうする?
13:32うふふ、冗談よ、たいはないわ
13:36でも、たとえ変えられない運命があって
13:40それが世界をどこへ導こうとも
13:42あたしたちが一緒に立ち向かうことができれば
13:45怖いことなんてないわよね
13:47だから、あなたさえよければ…
13:53ううん、なんでもないわ
13:55もし本当に運命が回り始めたら
13:58その時は、あらためてあたしのお願いを聞いてね
14:02わー、本当に久しぶりだ、ミャワー
14:07ファイちゃん、すっごく大きくなって、かっこよくなってる
14:10遠くから見ても全然わかんなかったよ
14:13あはは、僕たちは大人になったからね
14:17うむうむ、でもキュレちゃんはあんまり変わってないね
14:21不思議
14:23ひょっとして、あたしはレラミュンと同じ
14:26名教の妖精さんかもしれないわよ
14:29あはは、記憶違いじゃないかい
14:32レラミュンの毛はずっとラベンダー色だったろ
14:35トラミュン、レラミュン、ミュンラミ、ファラミュン
14:40本当に久しぶりだ、こうして可愛いみんなと会うのは
14:44あの頃、僕たちは焚火を囲んで歌い踊り
14:47未来の旅はどんなに素晴らしいものになるのかを想像してた
14:51時が流れた今、もしここに戻ってこなかったら
14:56あの光景は全部過去のものになってしまっていたんだろうな
15:00ひどいぞファイちゃん、絶対忘れないって言ってたのにずっと来なかったし
15:05みんなのこと忘れちゃいそうになってたなんて
15:08まあまあ、そんなに拗ねないで
15:11ファイノンは物語に出てくるようなセンチメンタルな銀油詩人の真似をしてるだけよ
15:16本当にみんなのことを忘れるわけないでしょ
15:19今日は信託カードを探すために来たの
15:23どこにあるか知らない?
15:24信託カード!もちろん知ってるよ
15:28村長さんに持って帰るように言われたんだ
15:30村長さん?ミュンドラのこと?
15:34信託カードを使って何をするつもりなのかしら
15:37占いたいなら私に言えばよかったのに
15:41うーん、僕にはわかんないけど
15:44でも村長さん、二人に会いたがってたみたいだよ
15:47えっと、今頃は多分
15:51枝と葉はなぜ伸びる?
15:55風はどこに向かって吹く?
15:59迷路迷拠の奥深くで未来の答えが明かされる
16:03うっは、子供たち久しぶりだね
16:07単刀直入だね、相棒
16:11まずはミュンドラの話を聞いてみよう
16:14村長、元気そうでよかったわ
16:18安心して、前にも言っただろ
16:22この世界に歌を歌える者がいる限り
16:25名教の子は存在し続けると
16:28私たちの運命と同じように
16:31持って行って
16:33こんな形で呼び出してしまって悪かったね
16:36私の本と信託カード
16:40持っててくれたのが村長で安心したわ
16:45もし、何かを占ってほしいときは
16:48いつでも声をかけてね
16:49それにしても、何年も会ってなかったのに
16:53わざわざこんな形で僕たちを連れてくるなんて
16:55何かあったのかい?
16:58ああ、その通りだよ
17:00最近、またエイヤの帳のささやきが聞こえてきた
17:04もうすぐ名教に新しい妖精がやってくるってね
17:08え?
17:11名教に新しい妖精がやってくるということは
17:14その度に帳の外
17:16エリュシオンから遠く離れた広大な世界が
17:20天変地異のような大きな災厄に見舞われることを意味するんだ
17:24でも、結果が望んでいるようなものじゃなかったら
17:29そんな風に考えたことはなかったね
17:34ありがとう、相棒
17:36君の言う通り、どんな結果になろうと一緒に向き合うよ
17:41こちらが紳士に問いかければ
17:43相応の答えが返ってくるはずよ
17:45さあ、目を閉じて
17:48ゆっくり本を開いて
17:50あなたの思いを川面に浮かぶ星のように漂わせてみて
17:55そうすれば、ホタルビやそよ風に導かれるように
17:59あなたたちの運命も同じ未来へと流れてくわ
18:03さて、カードを確認しましょう
18:06あら、ここまで答えてもらえるなんてね
18:10うふふ、それじゃカードをめくって未来を見てみましょうか
18:16折るものね
18:18黄金の眉のロバンの糸をつなぎ
18:21人々の運命を金色に輝く流れへと織り込み
18:24最も輝かしく、夢のように美しい未来へと導くカード
18:29暴食と剣舞によって幕を上げたのなら
18:33同等の優雅さを持って幕を下ろしましょう
18:36華やかだね
18:39金色を折るもの
18:41名前からして貴族の出身かな
18:44僕なんかとは、きっと一生縁がなさそうだ
18:49これは門職人
18:55彼女は幾千万の門と道の中から
18:59人々に正しい道を示してくれるわ
19:01あたちたちは千の耳と目をけちた
19:05ただ静電のささやきに耳を傾けるために
19:09すごいなあ、本当にそのささやきが聞こえてくるみたいだ
19:14なんだろう、子供の歌声が混ざってるような
19:18おごそかでありながら、不思議と親しみを感じるよ
19:22一般的に、王は規律や権威、それから栄光の象徴とされてるけど
19:32孤独や戦争と結びつけられることも多いわ
19:36お前たちが俺を、最後の王として仰ぎ
19:39すべての栄光を捧げようと
19:43王を殺した者が、王の名を背負うことはできん
19:47死にゆく獅子が最後の道を歩むときは
19:51孤独でいい
19:54これは、民の期待に背いた王…だろうか?
19:59エディションは、血が流れるような世界とはかけ離れているから
20:02こういう物語には、想像力をかきたてられるね
20:06あら、氷河ね
20:12これはいたずらっ子のカードよ
20:14他のカードの後ろにくっついてたり、鳴りすましたりしてるから
20:17なかなか引けないの
20:19ここ?
20:22それとも、ここ?
20:25騙されてやんの?
20:28へへへ、目も手も遅すぎるんじゃない?
20:32鶴賢そうに聞こえる声だ
20:34誰かとかくれんぼでもしているのかな?
20:37このカードにふさわしいのは、きっと、いたずらが得意な人だろうね
20:47次女のカード
20:49軽くてひんやりしてて、アンテリンカの香りがする
20:52まるで、空に浮かぶ星々みたいね
20:55このカードは、神聖と希望を象徴してるの
20:59挫折や悲しみ、むなしさをイメージさせることもあるわ
21:03私の両手で育てられる花は、死の影の中でしか生きられないのでしょうか?
21:11おごそかだけど、隠しきれない哀れみが感じられるね
21:21小さな意志のカード
21:23優しい色をしてるけど、冷たい氷を溶かすほどの勇気を秘めてて
21:27どのカードにだって負けない力があるの
21:30私は力の限り、みんなの間にある日々を埋めて
21:34暖かな日差しが世界の隅々まで届くように頑張ります
21:39私としっかり指切りしてください
21:43二度と破っちゃダメですからね
21:46できるだけ多くを守りたい
21:50このカードから感じる思いは、僕の考えとよく似ているね
21:54よく似ているね
21:56でも、世界の隅々まで守るなんてことは、僕にはとても考えられない
22:01それを実現しようと思ったら、一体どれだけの力が必要なんだろうね
22:10これは、偉大な魔術師がヒポクリテス
22:13エイジの左目、他にもサンシスの冒涜者とか
22:17たくさんの異名を持つ学者のカードよ
22:20えっ、この一枚だけで?
22:22十数枚くらいありそうに聞こえたけど
22:26やはり、華やかな服の第一獣と呼んでください
22:30少なくともこちらの方が完結で、本質をより端的にまとめていますからね
22:36今の声、まるで僕たちの反応まで予想していたみたいだ
22:48救世主
22:49運命の三層の信託だと、調和と完璧を意味するカードよ
22:55それから、カードの中で唯一、消極的な意味を持たないの
23:01ふぅ…
23:03あれ?今回はカードの声が聞こえないんだね
23:07何を言ってるの?
23:09これは、あなたが自分のために引いたカードでしょ?
23:13小さなエルシオンに好奇かつ、伝説的な者たちが降り立った
23:17オルモニ、門職人、王、氷覚、知女、医師、学者
23:25彼らの言葉と、そこから溢れ出す様々な願いは、エルシオンの少年に
23:35初めて外界の様子を思い描かせた
23:39そこには、金色に輝く生徒や、争いの絶えない戦場
23:43そして、彼が理解できない言葉が多くあり、少しも変わらない
23:49少年が幼い頃から慣れ親しんできた村とは、異なる世界が広がっていた
23:55その昔、少年は幼馴染のカードからでしか、それらの存在に触れることがなかったが
24:02どうやら運命は、明教とも共鳴していたようで
24:07それらは今、彼のすぐ目の前に現れることとなった
24:13救世主…またこのカードだ
24:17ふぅ、どうやら、お前さんは世界の期待に応え
24:22人々の願いを背負うような存在になるようだね
24:26願いを背負う?
24:29ああ、あの山の頂で世を背負うケファレのように
24:35父さんと母さんの願いは簡単だ
24:38僕が何事もなく大人になって、村を助けてトラブルを起こさないこと
24:43それだけだよ
24:45僕が彼らの願いを背負って、叶えないといけないんだろうか?
24:49もしかしたら、本当の救世主にとって、それらの願いは大海に浮かんだ一粒の泡に過ぎないのかも
24:57何せ、ケファレが背負ってるのは世界そのものだもの
25:01そうだね、凡人が対談と肩を並べようと思ったら、どうすればいいんだろう
25:07僕には想像もつかないや
25:10ええ、それは私もすごく気になってる
25:13だから…
25:15これは?
25:16カードが示した未来を
25:18言い換えれば、ファイノンがこれから会うことになる人たちね
25:22私たち、今すごく迷ってるでしょ?
25:26だから、いっそのこと、運命と話し合ってみようと思ったの
25:30そうすれば、私たちがどうして旅に出たのか分かるかもしれないから
25:35それと、一人の人間が何をどれくらい背負えば
25:40救世主と呼べるのかについてもね
25:44はっ、どうしたファイノン、立ち止まっているのか
25:48それに、俺の願いが何かだと
25:51ずいぶん子供じみたことを聞くのだな
25:55えっ、僕?
25:57そっちこそ、いきなり上から目線というのはどうかと思うけど
26:02なあ相棒、まさかこの半裸でやたら偉そうな奴が
26:06将来僕と仲良くなるだなんて言わないよね
26:09怖いなあ、未来の僕にはそんな趣味もあるんだ
26:14何をブツブツ言っている、まあいい
26:18クレムノス一族について言うなら
26:21戦士たちの願いは全て叶っている
26:24俺個人は…
26:27そうだな、万の死を経てはきたが
26:30フレイムスティーラーの背を貫く一撃を防ぐことはできなかった
26:36ファイナル
26:38ふん、お前のその困惑した顔を見るに何も分かってはいないのだろうな
26:45俺の今の願いを教えてやろう
26:49奴と決闘する機会があるのなら、正々堂々と戦ってもらう
26:54そして、自らの手でその仮面を粉々に砕いてやりたい
27:00万の死とか血統とか、この人の願いは本当に野蛮だね
27:07でも、君の瞳に映る怒りは本に描かれる誇り高い王族によく似ているな
27:13君の願い、覚えておくよ
27:16どう?あなたの心の霧が少し晴れたように感じるけど
27:22これからあんなにたくさんの人と出会うことになるなんて想像もしてなかったな
27:27みんなそれぞれの願いを持っていて
27:31でも、どうしてああなるんだろう
27:34何か気になることでもあるのかい?
27:38さっきミュンドラは、もうすぐ大きな災いがオンパロスに降りかかると言ってただろ
27:43だったら僕とキュレネはずっとエルシオンにいるはずだし
27:46たくさんの人と出会うわけがないじゃないか
27:51希望に満ちた答えだね、気に入ったよ
27:57キュレネ、救世主のカードを渡してくれる?
28:00ええ、もちろん、でもどうして?
28:04それが示す声や面影、そして願いは
28:07今の僕にはまだ遠すぎるけど
28:09手に取ると言われている気がするんだ
28:12もしかすると、手に取ってみて初めて
28:15その本当の重みがわかるのかもしれない
28:19えへへ、そういうことなら
28:22この贈り物を受け取って
28:24歳月を乗せ、オロニクスの祝福を受けたカードを
28:28これがあなたと共に歩み、あなたの記憶となって
28:32未来のさざ波を呼び起こすことを願ってるわ
28:36うん、ありがとう
28:38心に刻めよ
28:42持った感じは、普通のカードと特に変わらないみたいだな
28:47あっ、これは…
28:51み、みんな、大変だみゃー!
28:55焦げた匂いと濃い煙が、明行の外から来てるんだよー!
29:00何が起こっているんだ?
29:02間違いない
29:04最悪はもう目向いてしまったんだ
29:07私たちが思っていたよりもずっと早くね
29:10そして今回は、エイヤの帳ですら食い止めることはできなかった
29:16つ、つまり、エルシオも予言された大災害に巻き込まれるということか?
29:22ああ、二人とも迷路迷宮に隠れていてね
29:27ここから一歩も出ちゃいけない
29:29でないと、お前さんたちまでその恐ろしい最悪に飲み込まれてしまうから
29:34でも、父さんや母さん、それに村のみんなは…
29:39そうだね、急いで向かおう
29:41でもその前に、ミュンドラ、教えてくれないだろうか?
29:45あの最悪の正体は、一体何なんだ?
29:49タイタンの力なのか?
29:51いいや、あれはタイタンじゃない
29:54それに、お前さんたちがどれだけ綿密に計画を立てたとしても
29:58あれにはかなわないよ
30:00あれは名状し難いほど醜いもの
30:04すべての命を歪ませ、血も涙もない化け物に変えてしまうんだ
30:09タイタンでさえその侵食には抗えず、内から外まで燃やし尽くされ
30:14最後には殺戮と破壊しか知らない空っぽの抜け殻になってしまう
30:19暗黒の塩、それが最悪の正体だ
30:25それはあらゆるものを飲み込んでしまう
30:28唯一、迷路名教を除いてね
30:32タイタンさえも?
30:34そうだ
30:35だからどうか、神々に忘れ去られたこの名教から出ないでくれ
30:40お前さんたちは、あたしたちの存在に初めて気づき
30:43この名教に足を踏み入れることができるたった二人の人間なのだから
30:49あたしたちは、二人に無立ちにして欲しくないんだよ
30:54えっと、ファイノン、あたしたちどうしましょう?
31:00うっ…
31:05みんなを守る
31:07僕が剣を学んだのは、そのためなんだ
31:10こんな時に逃げ出すようじゃ、もう剣を振るうしたくなんてないだろ?
31:15あたしたち二人とも、答えを出せたみたいね
31:18うん、相棒の言う通りだ
31:22僕たちが立ち上がらないと
31:24ごめん尊長、エルシオ
31:27僕の故郷が危機に陥っているのに
31:29何もしないでただ見ているだけなんて、どうしてもできないんだ
31:33ああ、わかったよ
31:35だけど、どうか、どうか気をつけて
31:40さあ、キュレネ、それに相棒
31:43たとえ剣がなくとも、クワが一本あればいい
31:47たとえただの鉄のクズしかなかったとしても
31:50僕はそれを手に、故郷を守ってみせるさ
31:54救世主…そう
31:58ガードに書かれた解釈だけじゃなくて、そういう意味も込められてたのね
32:03最初から完璧な存在として、高い高い雲の上に立って
32:08慈悲深い眼差しを世界に向けてたわけじゃない
32:12この小さな一歩から始まって、静かで小さな村から
32:17少しずつ、心の中の世界を広げて成長し、世界を救っていく
32:23私たちがまだ小さかった頃、彼にこう言ったことがあるわ
32:29この世界に、救世主なんてずっと必要ないといいって
32:35その願いは叶わなかったけど、それでも、彼がこの道を歩むと決めてくれたことが、とっても嬉しいわ
32:44そしてそれも、あなたの励ましがあったから
32:48ね、相棒
32:51さあ、あたしたちも行きましょう
32:54だってファイノ、それにあたしも
32:57あなたがそばにいないと、心の中で眠ってる勇気が起きてくれないんだから
33:03あら、うふふ、知ってるわ
33:07あなたは今、あたしたちを見てる
33:10そうでしょ?
33:12未来の大英雄さ
33:15救世主
33:18なんとも哀れて残念なことに
33:20たとえ少年が世界を背負う運命にあったとしても
33:24決して世界に暁をもたらす英雄にはなれない
33:28彼らについて行ってください
33:31決して英雄にはなれない男が
33:33救世の道へと踏み出した
33:35最初の一歩を見届けるために
33:38どうかこの記憶を最後まで見届け
33:41彼が迎えた最初の結末を
33:44その目に焼き付けてください
33:47そうすれば
33:48なぜ彼の心に宿った
33:50救世という理想が
33:52この世界を滅ぼす運命にあったのかを
33:56あなたも理解できることでしょう
34:02血のように真っ赤な太陽
34:05枯れ果てた麦畑
34:07そして燃え上がる裏
34:10この時
34:12少年はまるで
34:14世界の終わりの真っ只中に立っているようだった
34:18どこもかしこも怪物だらけ
34:23みんなはどこに
34:25まさか僕に話しかけているのか
34:29あっ
34:35
34:37まさか僕に
34:39スカーフに話しかけているのか
34:43そのスカーフリビア
35:09やっぱり君だったんだね
35:16嫌だ嫌だ嫌だ
35:33それにこの怪物たち
35:46どうしてどうして
35:54暗黒の塩が押し寄せたあの日
36:03迷っていた少年はついに旅立ち
36:06仲間とともに最初の戦場へと向かった
36:10遥かな未来
36:12オンパロスの大地には英雄たちの足跡が刻まれていく
36:16少年もまた剣を握り
36:20黄金の序寺紙に不滅の紙片を刻むことになる
36:25暁の最初の光が地平線の向こうから差し込む時
36:29満身創痍の少年は焼け焦げた大地に立ち
36:34黙々と犠牲者たちを一人
36:37また一人と埋葬し
36:39自らの故郷
36:42過去
36:43そして名前すらも
36:45そこに
36:46それから少年は
36:47細い両足だけを頼りに旅立ち
36:50柿場の脊髄や
36:52満たされた杯を乗り越え
36:54暗淡たる手の
36:56冷たい石の霧をくぐり抜けていった
36:58彼は風に運ばれる枯葉のように
37:01あてもなく旅をした
37:03無数の都市国家を渡り歩き
37:07白髪の剣士の笑顔を刻んでいったのだ
37:10とはいえ
37:12目的がないわけではなかった
37:14人々の願いに耳を傾け
37:17危険を顧みず
37:19できる限りのことをし
37:21救われるべき全ての人を救うのだと
37:25少年の心の奥には
37:27常に前へと導く声が
37:30響いていたのだから
37:32そう
37:33旅立ちの日に
37:36耳元で聞こえた
37:37相棒の言葉のように
37:39守るべき人たちを守りに行こう
37:43彼は一度もためらうことなく
37:45ただひたすらにその言葉を貫き
37:48行動に移してきた
37:50そうでもしないと
37:53平凡な人が非凡な選択をすることはできないからね
37:56彼はひおいの声が大地に響き渡るようになるまで
37:59歩みを止めることなく旅を続けた
38:02予言外学風景の中
38:06人類は神々を打って火種を手にし
38:09そして
38:10オンパルスに新たな霊名をもたらすのだ
38:14しかし
38:16火を追い求める旅は
38:18喪失の繰り返しです
38:19その過程では
38:21命など塵のように些細なものにすぎません
38:24世界を死と仰ぐ人にこそ
38:27その運命を背負う権利があるのです
38:29覚悟はできていますか
38:32心の奥底で声がささやく
38:35対して彼はこう答えた
38:38構わないさ
38:40もともと
38:41僕の命にさほど価値はないから
38:44彼は決意を固め
38:46金織の呼びかけに応じ
38:48生徒へ赴いた
38:49しかし
38:51若き選手を前にした元老たちは
38:53彼のことなど死がにもかけず
38:56霊将と共に
38:58兵衛へと放り込んだ
38:59この時
39:06世の人々はもちろん
39:09彼自身さえも
39:10想像もしていなかっただろう
39:12この名も知れぬ神兵衛が
39:14近々勃発する戦役で異彩を放ち
39:17たちまちその名を轟かせることになるとは
39:20そしてそれは
39:23彼が共に旅をする仲間たちと
39:26出会う自分でもある
39:28ここは
39:37運命の深淵
39:39ファイノンもいる
39:43それと
39:44モーディスに
39:45トリノン
39:47
39:48没入型シネマは
39:50第二幕へと進みました
39:52運命の三層殿にいる者を
39:56全員避難させる?
39:57なぜ急に?
39:59今ご覧になっているのは
40:00後暦4926年
40:03門館の月に起きた出来事です
40:06当時
40:07クレムロスの王子
40:08メデイモスが率いる古軍が
40:10奥平馬に迫っていました
40:12ご存知の通り
40:15メデイモス殿は気性が荒い方ではありますが
40:17決して暴力を崇拝するようなものではありません
40:20彼が聖徒の元老たちに決闘を申し込んだのは
40:24ただ俗人たちの権利を守り
40:28彼らが異国で
40:29不当な扱いを受けながら
40:31暮らすことがないようにするためでした
40:32そこでアグライア殿が圧戦し
40:35ファイノン殿が代表として
40:37その決闘を受けることになりました
40:40そして
40:42この決闘は
40:44日老いの進捗に影響を与えることになります
40:47ですので
40:49ファイノン殿の
40:51最も大切な一生涯の相棒として
40:54引き続き
40:56彼の記憶を見届けてください
40:57栄光ある決闘の代わりに
41:00このような方法を取るつもりか
41:02殺し合いはよくありません
41:08アグライアも
41:10私たちも
41:12黄金絵が傷つき合う姿は
41:14見たくないですから
41:15それに
41:17本物の戦士は
41:19いつ武器を下ろすべきか
41:21知っているもの
41:22後世のタレンタムが
41:25この決闘を取り仕切り
41:27勝者を決定します
41:29二人はそれぞれ
41:31あるものを天秤に乗せてください
41:34世界の運命よりも
41:37重いものを
41:38世界の重みを理解して初めて
41:41それを背負う資格がある
41:43なるほど
41:44これで僕たちの信念の重さを
41:47測るつもりなんだね
41:48クレムノスチン
41:49君の得意の暴力は
41:51今回出番はないみたいだ
41:53構わん
41:55神兵よ
41:56最後にチャンスをやろう
41:57今立ち去れば命だけは保証してやる
42:01さもなくば
42:03ついてこい
42:04俺に相対するなら
42:06お前の勇気に見合う結末を
42:08与えてやるまでだ
42:10この二人
42:13昔はこんなにギスギスしてたんだ
42:16聖女様
42:18どうも清掃に首を突っ込んでしまった気がしてならないんだけど
42:22どのような英雄であろうと
42:26みんなかつて子供でした
42:28いずれは大人へと成長するものです
42:32そうかな
42:33自分がここに立っている理由さえわからないのに
42:36僕は一階の兵士に過ぎない
42:39剣を振るう必要がないなら
42:41カナオリ自ら戦うこともできたんじゃないのか
42:43彼女の生徒を守ろうとする意思に
42:46僕が叶うはずないんだから
42:48この血統の意味は勝敗ではなく
42:51君の選択にある
42:54と言ったらどうですか
42:56それはつまり
42:58カナオリが僕に与えた試練だって言いたいのかい
43:01どの黄金へも
43:03火を追うたびには必要不可欠な存在です
43:06君もあのクレムノスの王子も
43:10神託が描く未来図の中にいる
43:13この血統は終わりではなく
43:16始まりなのです
43:18ですから君の心の声に従ってください
43:22私たちが期待しているのは
43:25君の答えだけなのですから
43:28そうだ
43:31心の声
43:33それはいつも僕を導いてくれていた
43:35結果がどうであれ
43:37僕は全力を尽くすよ
43:40それこそが黄金へのあるべき姿です
43:44言ってください
43:46パイノン
43:47君の旅はまだ始まったばかりですよ
43:51そういうことだ
43:55戦友
43:55力を合わせて
43:57あの傲慢な王子様に打ち勝つぞ
43:59僕と
44:01あいつが
44:02冗談はよしてくれよ
44:05それよりほら
44:07運命の三層で
44:09ここが
44:10歳月のタイタンの神殿だろ
44:12キュレネは学びたかったことを
44:14ちゃんと学べたかな
44:15旅に出てからあまり連絡を取り合ってなくてね
44:18元気にやってるといいけど
44:21行こう
44:22戦友
44:23タレンタムの公正な天秤を
44:25この目で見られるチャンスなんて
44:27滅多にないよ
44:28どういうことだ
44:30キュレネがここで勉強を
44:33そんなわけない
44:34だって彼女はとっくに
44:37よりによって
44:40一番説明してほしいタイミングでいないのか
44:43ライコス
44:44とりあえず
44:46ファイノンについていこう
44:48ご視聴ありがとうございました
44:50ご視聴ありがとうございました

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