tsukimichi.moonlit.fantasy.s02e14

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00:00今日は学生たちの評価の場

00:06礼法言動その他のマナー

00:09来賓を交えた立食会で生徒の儀礼が審査される

00:14三住誠も招待されてナイスミドルと再会するも

00:18己への憎悪の目には気づかずに

00:23君は誰かと比べている

00:29いつもそれで唸られてく

00:32男にひとつ変わっちゃいないが気のみきのままで

00:35愛してくれムラッサー

00:46ドラマチックが足りてないから知らないムービーが

00:49涙を誘う無能無能と泣き散らしても

00:53理想と現実が同じ

00:55まだやってんの?分かってんの?

00:58宇宙で俺は俺だけで

01:00でも待ってんの?止まってんの?

01:02もう叶うと言うなら転生したい

01:05あぁ憧れてしまったって

01:08あぁ羨ましくたって

01:10きっと道も涙取って何になる?

01:15僕は僕であれだって

01:18あぁだけど狂うちゃって

01:20もう俺には夜なんて関係ないよな

01:25今を愛したって

01:27あぁだけど変わりたって

01:30大嫌いな自分ばっか残ってしまった

01:34だけど痛い痛い未来に勝ち

01:38不幸も幸も超えたさ

01:40Yeah

01:41本当に勝っていこうぜ

01:43あなた、遅れてごめんなさい

01:59うん、リサ、今日は青いドレスにしたのか

02:03よく似合ってるよ

02:05ありがとう、買ってから着る機会がなくって

02:09奥様、ご無沙汰しています。

02:13長旅の疲れなどは大丈夫ですか?

02:16ええ、おかげさまで。

02:18恩人のあなたに主人のおもりをさせてごめんなさいね。

02:22ぜひシーフというのを見てやってください。

02:25では私たちは席の方に移動するよ。

02:31おっ、ほんと仲いいよなぁ。

02:41僕ももう少しヒューマンとの人脈を作るべきかな。

02:47えっ、くずのはさまでございますね。

02:56えっ。

02:57少々お話をさせてくださいませんか。

03:00うん、護衛に魔族。

03:04まさか気づいてないのか。

03:07危ないなぁ。

03:11申し訳ありませんが、以前どこかでお会いしたでしょうか。

03:16いえ、初対面ですよ。

03:18クズノハ様に興味があってお誘いしました。

03:22筆談に驚いた様子もない。

03:25僕のことを知ってるのか。

03:28私の名はサイリツ。

03:30ローレル連邦で巫女様とカムロのお世話をする、

03:33仲間という立場にあります。

03:35我がローレルについて何かご存知ですか。

03:39多くは存じませんが、

03:41巫女様は国民の精神的な支柱であり、

03:44カムロはその候補者だとか。

03:47ローレルは3つの国が1つになった連邦国から。

03:52巫女と呼ばれる女性は上位精霊と対話ができ、

03:56政治的に相当な地位にいるらしい。

03:59お国柄は閉鎖的で、他国に情報が流れにくい。

04:04その文化や特徴はどことなく日本に似てる気もする。

04:09不思議ですわね。

04:11ローレルをよく知らないはずのあなたは、

04:14我が国が秘してきたあるものを使っておられる。

04:17あるもの?

04:19クズノハ商会の看板には、

04:212つの文字が刻まれていますね。

04:24あれは賢人文字。

04:26この世界においては、

04:28ローレルの一部のものしか知らない文字です。

04:31賢人文字ですか。

04:33初めて伺いました。

04:35クズノハ様が賢人ならば、

04:37その文字を知っていてもおかしくはないと思ったのですが。

04:41私は賢人と呼ばれるほど賢くありませんよ。

04:45賢人とは賢者を指す言葉ではありません。

04:49この世界にはありえない知識を持つ、

04:52どこか遠き場所から参られた、

04:55違法の方々の総称です。

04:57つまり異世界人のことね。

05:00クズノハ様、

05:02あなたもまた賢人なのではありませんか。

05:08私は賢人ではありませんが、

05:10フルネームはこう書きます。

05:12カハラサイリツ。

05:14精霊を祀る神殿から賜った名前です。

05:18クズノハ様というお名前と、

05:20どこか似ていませんか。

05:22それにお顔立ちもです。

05:24賢人はヒューマンとは別の種族だと考えられていますので。

05:28残念ながら私はそういうものではないので。

05:32私たちはこの世界で賢人が不当な扱いを受けずに済むよう、

05:36保護したいと考えております。

05:38保護ね。

05:42ローレルならばあなたを歓迎することができます。

05:46できうる限りのことはさせていただくつもりですが。

05:50そうですか。

05:52もし賢人様をお見かけしたら、

05:55帰国のことを勧めますよ。

05:57どうしても信用してもらえないようですね。

06:01我々は女神様が使わされた2名の勇者様を、

06:07賢人ではないかと考えております。

06:11クズの葉様はどう思われますか?

06:13申し訳ありませんが、

06:15彼らと面識のない私には答えようがありません。

06:19わかりました。

06:21では失礼します。

06:25ああ、そうそう。

06:29クズの葉様のお店の看板。

06:33薬を表すクズの文字がありましたね。

06:36本来の得手はお薬ですか?

06:39クズは植物の名ですよ。

06:41世に薬を広めたいというのは間違ってませんが。

06:45やはり賢人文字にお詳しい。

06:49ぜひまたお会いしたいですわ。

06:53まさか異世界人と触れ合ってる国があったなんて。

06:59ローレルが閉鎖的なのはそれが理由なのか?

07:11グリトニア帝国第二皇女。

07:13リリフロントグリトニア。

07:15ローレル。

07:17まさかあのクズの葉商会と接触するだなんて。

07:21まだトモキはトモエに就寝しているし、

07:24クズの葉商会を放置するわけにはいかない。

07:27もう、本当に邪魔邪魔邪魔。

07:31リリ様、目に留まる方でもおられましたか?

07:35これはカハル様。

07:37呼び捨てで構いませぬ。

07:39あなた様は帝国の姫君なのですから。

07:42私はもう継承権を捨てた身ですよ。

07:46それよりも、あなたが先ほどお会いになっていた方に、

07:50少し興味がありますが。

07:52あれは個人的な用事です。

07:55部下からよく効く薬を扱う店のことを聞きまして。

08:00あの方の店の従業員はほとんどがアジンだとか、

08:04学園では臨時講師もなさっているそうですね。

08:08そうなのですね。それは存じておりませんでした。

08:12この様子、クズの葉商会との接点はさほど濃くなさそうね。

08:18そのお薬、私もお土産にしようかしら。

08:22でしたら、私がご用意を。

08:26公女様が行列に並ばれるお姿は見たくありませんもの。

08:30私がクズの葉商会に接触するのは嫌か。

08:35分かりました。ご厚意に甘えさせていただきます。

08:39お話は変わるのですけど、もう一つ甘えさせてくださる?

08:44実は今、帝国で新しい技術の開発が進んでいるのですが、

08:50かなり難航しておりまして。

08:53そこで、香原様のお知恵夫。

08:57何を聞く気。ローレルにスパイを潜り込ませているくせに。

09:01最近、我が国でも火薬への関心が高まっておりまして、

09:06取り扱いや利用法についてお聞かせ願えないかと。

09:10火薬?意外ね。あれは魔術には遠く及ばないのに。

09:15そういうお話でしたら私の知る限りでお教えしますわ。

09:21はいよしなに。

09:23当然警戒するわよね。

09:26警戒は時に情報を露見させる。

09:29あとはトモキのチャームにやられたあの魔族たちに任せておけばいいお母様クズノハ先生は?あちらにこういう場所はお得意ではないみたいねうん確かにドレスの感想を聞きたかったのにねっそれよりあなたたち学園では派手に過ごしていたみたいねあっあっ!

09:55レンブラントの評判あまり良くないわよ。

09:58あっ!調べたのですか?

10:01もちろん。最近はおとなしくしているみたいだけど、前は相当だったとか。

10:08その悪評、卒業までに覆しなさい。

10:13人は評価するより貶める方が好きなのですから、これは相当大変ですよ。

10:20血抜きで頑張りなさい。

10:23よろしいこと?

10:25はっ! はい!

10:28今日はありがとう。おかげで娘の晴れ姿を堪能できたよ。

10:34二人はどうでした?クズノハ様の目を楽しませることができましたか?

10:40とても綺麗でした。楽しむというより驚いてしまいましたね。

10:45驚くほどの美しさとは、クズノハ殿は実に…。

10:52おい、クズノハ。

10:54私は確かにクズノハだが、学生から呼び捨てにされる覚えはない。何か用か?

11:01ふざけるな!俺を忘れたとは言わせないぞ!

11:06え、誰だっけ?

11:08く、貴様!

11:10こっちのヒューマンはみんな美男美女だから、正直区別がつきにくいんだよな。

11:15まるで覚えてないが一応謝っておく。すまなかったね。

11:20痛っ…。

11:22見ての通り今は客人と一緒だ。文句は明日にでも聞こう。

11:27く、へへ…。

11:30クズノハ、俺はお前を許さねえ。

11:33お前の抗議を受けてる奴ら、闘技大会で潰してやる!

11:38クズノハ様…。

11:42ご安心ください。大切な教え子に危害が及ぶようなことはさせませんので。

11:49君がそう言うなら心配はいらないだろうがほんとヒューマンってめんどくさいのが多いなぁ。

12:00何だっけ?

12:02学生というと、もしかしたらあれではありませんか?

12:06あれ?どれ?

12:08ヒント、ご徹底。

12:10ああ、あれね。

12:13その生徒については明日にでも調べておきます。

12:18神たちに同行する約束もありますので。

12:21闘技大会の抽選だっけ?

12:24僕もトモエやミオと一緒に覗くよ。

12:28良いか?恨みっこなしじゃぞ。

12:31望むところですわ。

12:33せーの。

12:35いいや、本当にいいものだね。

12:41こんな風に好きな人と並んで歩くのは。

12:44変態的な言動は慎め、マスター殿。

12:47ええ、至って真摯な気持ちなのに。

12:50もっと離れんかい!

12:52俺はくじで得た正当な権利。

12:55譲る気も辞退する気もないね。

12:58それよりローレルの剣だけど。

13:00賢人文字とかってやつ?

13:02そっちでは漢字って言うんだっけ?

13:05ああ、僕の世界の言葉、日本語もある程度は伝わってるのか?

13:11少しは使われてるみたいだけど、結構変化してるね。

13:15例えば俗ラテン語みたいな感じで。

13:18はっ?

13:19うーん、口語ラテン語って言えば分かるかな。

13:23今はもう学者くらいしか使わない言葉って感じ。

13:27えっと、僕が日本語で話したら理解される可能性はあるのか?

13:33また考えるのを放棄したね。

13:36疑問はきちんと考えて、自分なりにでも答えを見つけておかないと。

13:41いつか困るよ。

13:43うっ。

13:45懸念している日本語については、勇者にでも聞かれない限り、理解される心配はないね。

13:51若様、よかったらどうぞ。

13:53ありがとう。ミオのおすすめはいつも大当たりだから嬉しいよ。

13:58はい。

13:59うん、唐揚げみたいでおいしい。

14:04やりましたわ。

14:06その唐揚げとやら、食卓に並べてみせます。

14:09期待してるよ。

14:11あ、その時さ。

14:13レモン塩か柚子の香りよ、ですわね。

14:16うん、よくわかったね。

14:18うわか、次はあの屋台の料理は。

14:21はい、そこまで。

14:23今日は二人とも立場をわきまえてね。

14:27フフフフ。

14:31指揮はどうしたのです?

14:33門で待っているはずではなかったのですか?

14:36後で接管じゃな。

14:39ああ、大事な用を忘れてた。

14:42残念だけど、僕の指定席はお二人に譲ってあげるよ。

14:47はあ、やっと消えてくれましたわ。

14:50離れてくれてありがたいけど。

14:52今のはどうも嘘くさいですな。

15:00ほ、ほー、これが若の生徒ですか。

15:03はじめまして。よろしくお願いします。

15:06うむ、良い挨拶じゃ。わしは巴、こっちは。

15:11美代よ、父からお二人の噂はカネガネ。

15:14葛ノ葉先生を支える、日本柱だと聞いております。

15:19友恵さんと同列なのはともかく。

15:22そこの男と三本柱にしなかったあたり。

15:25よく分かっておいてですわ。

15:27えっ、先生、四季さんは。

15:29美代の言った通りだ。

15:31四季も戦闘能力ではまだまだ二人に及ばない。

15:35はあ、あの四季さんが。

15:38マジかよ。

15:40先はまだ長そうだな。

15:42ふむ。

15:44若が目をかけるのも分かる気がするの。

15:47みないい面構えをしておる。

15:49はあ、私には今一つ分かりかねます。

15:53まだ卵から出たばかりのひよこでもありませんか。

15:57そりゃ、美代からすればそんなものかもしれないけどさ。

16:01やれやれ、お前も少しは教える喜びというものを学ぶとよい。

16:08今後は和歌を不快にさせるでないぞ。

16:11私が和歌様を不快にさせるわけがないでしょ。

16:14今、まさに出せておらんが。

16:17こんなとこでケンカするな。

16:20ところで、あっちは。

16:23まだ例の生徒は現れていません。

16:26彼らには大体の内容を伝えております。

16:29調べてみたところ、あの学生は王家とも血縁のあるリミヤの大貴族。

16:36ホープレイズ家の次男でした。

16:38それはまた大物だな。

16:41クズの葉先生って面倒な奴に絡まれるの結構得意だよな。

16:46えっ!

16:47みんな、四季から聞いたと思うが、試合ではとある生徒からの嫌がらせが予想される。

16:54その原因は私にあるらしいが。

16:58あえて手助けはしない。

17:01妨害行為には自分たちで対処するように。

17:04分かっています。

17:05花からそのつもりです。

17:08よく言った。

17:10その意気込みを買って、試合では制約を設けることにしよう。

17:15はっ?

17:16制約フッ先生本気なのか?

17:23ああ冗談の目じゃなかったやっぱりあの人は恐ろしいジンは何をするのって二刀流を使うなってさ私は弓術師部門なんだから杖でやれって俺は新しいスキル禁止超強化2アウト機動英章禁止?

17:44武器を一種類に検定だって。

17:48私は合成魔術の禁止です。

17:51クズノハ様は己に制約を課すことでより深く考え力と技を一層磨く姿勢を持って欲しいとおっしゃっていました。例えば一番の切り札を隠すとかですね。

18:05切り札?

18:06そして全員が課題をきちんとこなせたら新しく生徒さんを迎え、君たちの行為を次の段階に進めたいと。

18:16次の段階?

18:17いい試合をしてくださいね。

18:20怖い顔だねリリ公嬢僕に用があると思ったんだけど会ってたファルス殿冒険者ギルドの長であるあなたがどうしてあのような商人に関わっているのかしら実は最近のお気に入りでねクズの葉商会は冒険者ギルドを後ろ盾に?まさか我々はどの国のどの勢力にも堅いでしないそう?

18:38ところであの商会にいるトモエとかいう女我が国の勇者が自分のものにしたいと言ってるのへえトモエを気に入るとは帝国の勇者も面白い子だねでも手に入れる望みは断たれた私の力で潰せることができるの。

19:08質問の答えは否だねクズの葉商会を相手にするのは魔族と全面戦争するようなものだよ

19:18彼は魔族にもつてを?

19:20物のたとえさそのくらいの脅威になるのは確実だからね

19:25クズの葉商会の戦力やはりトモエだけではなかったのね

19:31もうじきだよね君の戦争の幕開けはこんな場所にいて大丈夫なの?

19:38問題ないわ

19:40それよりあなたは事前にソフィアの範囲や魔族の指輪の情報を教えてくれた

19:47なぜ私に力を貸したの?

19:53その答えはいずれわかるよ君はとにかく勇者とともに君の理想とする世界を目指せばいい

20:02今は完全の目標ステラトリドの奪還に注力しろと

20:09闘技大会でめぼしい逸材が見つからなければ帝国へ戻るべきな

20:17ゲニ恐ろしきは貴族なり

20:20わずか一晩たたぬうち妨害工作雨あられ

20:25すべて未然に防げたがいまだ最悪やむことはなし

20:30証人ギルドがですか?

20:32至急君が出向くようにと連絡があった

20:36幸いギルドの代表とは窮地の中だ

20:39とりあえず私が行ってくるよ

20:44今日はシフというのの試合なのに

20:47すみませんレンブラントさん

20:50いよいよだな

20:59ここまでやるのか

21:02戦士部門では1回戦でダエナ対ユーノ

21:05ジン対ミスラ

21:07術士部門は1回戦でアベリア対シフ

21:10勝者がシードの出雲とぶつかるなんて

21:14つまり若の生徒同士の対戦ですな

21:17これは楽しみ

21:19おやつをたくさん買っておいて正解でしたわ

21:23対戦相手まで操作するとか

21:26ホープレイ付けは思った以上に権力を持ってるみたいだ

21:30そして学園自体も公明盛大な場所ではないってわけか

21:35ああいう人たちと関わるたび

21:38僕は嘘をついたりごまかしたりしてきた

21:42そのツケが回ってきたのかな

21:45これじゃ終わりがない

21:47そろそろ限界かも

21:50それではこれよりロッツガルド学園闘技大会の開幕となります

21:55となります

22:02常識ハツレヒューマン

22:06愛

22:07愛

22:08愛

22:10愛

22:11愛

22:14愛

22:15愛

22:16愛

22:17愛

22:18愛

22:19愛

22:20I don't know.

22:50僕なら問題ない

22:52次元ばかりの日々でも問題ない

22:56人生雲あるさ

22:58そんなことは知ってますよ

23:03ないないないないないない

23:05未来も問題ない

23:07不確定な日々でも問題ない

23:10理不尽でも嘘を知ってく

23:14一見落着まで

23:17ずっと上進外れヒューマン

23:21アイ!

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