- 2025/6/30
カテゴリ
🦄
アート・創作トランスクリプション
00:00もし亡くなった後にメッセージを残せるとしたらあなたなら
00:06生前に用意した手紙を死後に届けてもらうラストレター
00:25葬儀や相続のことだけでなく
00:28デジタルでメッセージや動画を残すサービスも始まっています
00:40ラストレターで人生がちょっと変わった
00:52そんな人たちの物語です
00:57自分の死について家族の方と話し合っているという方はどのくらいいます?
01:06手を挙げてもらっていいですか?
01:09そうなんです。大体手は上がらないです
01:11タレントの田村敦史さんです
01:17ラストレターを受け取った自分の経験を伝えています
01:22残してくれたのは5年前に癌で亡くなった母、邦子さんです
01:30看護師だった母は長年人の生死を間近に見てきました
01:37よく食卓で語ってました
01:42あんね、あつし、人は必ず死ぬんよと
01:47いつか死ぬんだから生きている間にやりたいことをやりなさい
01:51糖尿中の母が残したラストレター
01:58それは意外な動画でした
02:01お母ちゃんがフラフープを回しているだけの動画だったので
02:14なんでこれなの?
02:1530秒ほどの動画でしたが
02:21繰り返し見るうちに喪失感は和らいだといいます
02:25やっぱり思い出すことで救われる部分があるんだなって思ったので
02:36田村家が和を重んじて
02:39未来が回りますようにみたいなとこまで
02:42僕最終的にポジティブに受け止めているんですよね
02:45この経験から
02:51田村さんは
02:52生前に動画で思いを残せるサービスを始めました
02:56本当に語り尽くせないほど
03:04本当にあなたの母になれてよかったと思います
03:07このように自分がいなくなった後も
03:12これは見てほしいんだという個人の願いというか思いというか
03:16自分が生きてきた中で残したいものが気軽に残せて
03:24それを残された家族が
03:28気軽に触れることができるみたいなことができたらいいなと思います
03:33こうしたラストレターのサービスは
03:39動画や音声を送れるものから
03:42SNSを使ったものまで
03:44次々に登場しています
03:46生前にウェブサイトやアプリでメッセージを作成
03:54亡くなった後
03:58指定した相手に届く仕組みです
04:00ある運営会社によると
04:08若い世代にも利用が広がっているといいます
04:11やっぱり若い層でも漠然とした不安を抱えている方って
04:18一定数いるんだなというのを感じています
04:21就活をすることで
04:23今をよりよく生きるためのきっかけとなる
04:27振り返りとなるみたいなところはあるんじゃないかなと思います
04:30アベノブユキさん
04:37働き盛りの40代の頃に
04:40ラストレターを書き始めました
04:42息子に当てたメッセージの書き出しを見せてくれました
04:50これが届いたということは
04:57俺はこの世にはいないということだね
05:00寿命は何歳だったんだろう
05:04安倍さんがラストレターを準備しようと思ったきっかけは
05:11震災やコロナ禍などを通して
05:13死について考えさせられたことでした
05:16いつ死んでもおかしくないので
05:22ある種こう整理というか
05:25自分自身が悔いのないようにということを考えると
05:29しっかりと出しておきたい
05:32準備しているラストレターは
05:37家族や友人宛など10通以上
05:40日頃感じた思いを書き加えながら
05:44更新しています
05:45本当にありがとうとか
05:50楽しかったなとか
05:53そういう思いが
05:55やっぱり書いてれば出てくるんですよね
05:57自分の中ですっきりして
06:00次を
06:02次の時間を生きれるというか
06:04過去の苦い記憶をきっかけに
06:12ラストレターを綴る人がいます
06:14ずっと飲食
06:18慣れてますね
06:20小寺あずささん
06:2633歳です
06:287年前のこと
06:32小寺さんのスマホに
06:35実家の母から連絡が来ました
06:37また今度ご飯行こうね
06:42っていうラインが母から来てて
06:44でまあ
06:46スタンパ1個で返しちゃって
06:4810日後
06:54母はクモマッカ出血で倒れ
06:5750代の若さで亡くなりました
07:00まさか
07:06そんな急に終わるって思ってなかったので
07:10やっぱり
07:12後悔はしてますね
07:14本当に
07:18明日があるっていう前提で
07:20もうやり取りしかしてなかったので
07:23命の儚さを知った小寺さん
07:29唯一の憎しんで長い間疎遠だった姉に
07:34ラストレターを綴ることにしました
07:36まず誰に聞いてほしいのかなとか
07:41誰に伝えたいのかなとかで
07:43自分にとって今大事な人っていうのを
07:47自分で気づきがあるから
07:50すごくびっくりしますね
07:52描いたことで
08:04姉との関係に変化が生まれています
08:06以前は母の命日にしか顔を合わせませんでしたが
08:26今は月に数回会うようになりました
08:29姉に当てたラストレター
08:41また書き直すからと
08:44そっと見せてくれました
08:46ごめん
08:50死んでしもたわ
08:51LINEとか
08:53親しそうな人に
08:55軽く伝えてくれたら助かるな
08:57残してってごめんな
09:00でも
09:02しばらく来ないでな
09:04たくさん楽しいをして
09:07おいしいをして
09:09泣き虫でもちゃんと立ち上がる
09:14自慢の姉だ
09:16両親もいなくて
09:21自分もちょっと先に行ってしまって
09:24申し訳ないなっていう気持ちもあるので
09:27自慢の姉だ
09:30自慢の姉ですね
09:31よく喧嘩しますけど
09:35エンディングまでに
09:40たくさん思い出をあなたと作りたいです
09:43っていう意識は多分芽生えてますね
09:47先を見据えた上で今生きていくのは私なので
09:52会いたい人には会いに行きます
09:55ここからは俳優でタレントの坂木原郁恵さん
10:04そしてデジタル上の就活サービスに詳しい
10:07古田雄介さんとお伝えしていきます
10:09よろしくお願いします
10:09よろしくお願いします
10:10郁恵さんとお呼びしてもよろしいですか
10:13こうしてラストレターを記すことで
10:16今の生き方が変わったっていうお話もありましたけれども
10:19そうでしたね
10:20どうでしたか
10:21こういうサービスがあるんだったらっていうことで
10:23さっきの小寺さんじゃないですけど
10:25お姉さんとは疎遠だったりとか
10:27なんか口下手で話するのも
10:29特に家族なんてそうですもんね
10:32そうですね
10:32より見づらい部分もあるかもしれないですね
10:34だけどやっぱり何か思いは
10:36伝えといた方がいいのかなって
10:37気づくっていうことは
10:39大事かなっていう風なね
10:42そうですね
10:42郁恵さんは3年前に渡辺徹さん
10:46夫の渡辺徹さんが亡くされて
10:48何かこうラストレターのようなものっていうのは
10:51もらったんですか
10:53お誕生日それから結婚記念日の時に
10:59主人が花をいつも送ってくれるんですけど
11:02その時にコメントをつけて送ってくれるんですね
11:06最後の結婚記念日にもらった
11:10その言葉がとっても普通のことなんですけれど
11:15私の支えになっている言葉ですね
11:18今回持ってきたんですけど
11:19ありがとうございます
11:20手書きではないので
11:21これを花屋さんに自分で電話して
11:26それでコメントを花屋さんに伝えたかと思ったら
11:29ちょっとなんかおかしいなと思ったんですけど
11:31いつまでも笑顔で元気に通るよりっていう
11:34本人も割とちょっと晩年病気がちではあったものですから
11:41自分が弱ってくると
11:43相手に対しての優しさっていうのが出てくるんでしょうか
11:47古田さんに聞きたいのが
11:50あえて自分が亡くなった後に相手に届ける
11:55これってどうしてなんでしょう
11:57自分が死んでしまった後って
12:00自分を代弁する存在って
12:01もう存在しないわけですから
12:04その自分を代弁するものとして
12:06ある種バックアップとして
12:08自分の気持ちはこうだよっていうことを
12:11言い足りなかったりとか
12:13誤解が生じそうな関係性のところに
12:15ちょっとそっと投入しておく
12:18っていうような気遣いの延長線上で
12:21こういったサービスを利用するってことは
12:23あるんじゃないかなと思いますね
12:24デジタルを利用してってね
12:27ちょっとこういうサービスを知らない意味からすると
12:32最初はやっぱり驚きがありますよね
12:34そうですよね
12:35でもこういうサービス
12:37デステックという名前で
12:40本当に様々な広がりを見せているそうですね
12:43古田さん
12:43AI個人って言われてたりするものが提供されていたりですとか
12:48デジタル上で追悼する場所を
12:52デジタルのお墓を作ろうとか
12:54そういったものもあったりですね
12:56かなり幅広くテクノロジーが
12:59使われているというのはありますね
13:01ただこういったサービスって
13:04ずっと続くか
13:06懸念点もあるようですね
13:09おっしゃると思いますね
13:10本当にラストレターサービスにしても
13:14いろんなところが提供してまして
13:16とても素敵なサービスではあっても
13:19なかなか
13:20じゃあそれが数年後
13:22数十年後に残っているか
13:23というのが
13:24なかなか確証を持てないというのが
13:27現状だったりします
13:28こうしてサービスが広がる理由にはですね
13:32姿勢感の変化があると指摘する専門家もいるんです
13:36こちらはですね
13:38姿勢学が専門の堀江則親さんが
13:41去年行った全国のおよそ1000人に
13:44姿勢感について尋ねたアンケート調査なんですけれども
13:471年以内に行った宗教的行為はという質問に対して
13:53祈りをしたという割合も
13:56お墓や納骨堂の訪問をしたという割合も
14:005年前と比べると減っているんですよね
14:04一方で逆に自分の死について
14:07家族と話をすることに抵抗があると答えた割合は
14:125年前よりも増えているというデータ
14:14調査を行った堀江さんはこのように読み解いています
14:19こうした姿勢感の中でラストレターが
14:46広がっていることについて堀江さんは
14:49姿勢学ではですね
14:52象徴的不姿勢というふうに言うんですね
14:56何か文字でもいいし言葉でもいいし
15:01自分の生きた証みたいなものを託すという欲求というのがあるんですね
15:08お墓とか仏壇もですね
15:11ある意味象徴的不姿勢の形の一つなんですけれど
15:15手紙という手段になると
15:18より個人的な思いというのは伝えられるのかなというふうに思います
15:23死は遠ざかっているんだけれども
15:28自分が生きた証は託したいという
15:30この思いをもう少し古田さんを理解したいんですけれども
15:34そうですねこの辺りって実は結構根源的な
15:38人類の普遍な欲求であるかなと思うんですね
15:42できる限り自分自身を許されるならば
15:48死後もそのままの形を残したい
15:51思いを残したいというのが
15:53例えば古代ローマですと
15:55明家はデスマスクを残すということが
15:59誉まれたされていたというのがあったりするんですね
16:02一方で日本を含む東洋ですと
16:05時世の句ですとか
16:07そういったものが割と文化として浸透していた
16:10これが現在の技術に融合すると
16:16やっぱりラストレターという
16:17新たなアプローチにつながってくるのかなとは思いますね
16:22ゆくりさんはやっぱり自分の生きた証を
16:27何かに託したいという思いってやっぱりあります?
16:30主人が亡くなった後
16:32そういえばお父さんはああいうことにすごく夢中だったね
16:36将棋が好きだったねとか
16:37何々がすごく舞台に対してもすごい熱意があったね
16:42そういったその人となりみたいなものがあったりするので
16:48私だったらこういう時にこう思うとか
16:52自分の信念とか
16:54自分の日々誰かに言ってもらった言葉
16:58これをすごく大事にしているとか
17:00そういったものは少しずつ組み込んでいこうかなとは思ったりとかしてますけど
17:07ただ言葉残せます?
17:12それですよね
17:13スラスラっといけます?
17:16そう
17:16難しさはありますよね
17:18そうですね
17:18改めてになるとね
17:20アイデアですから
17:21そうですね
17:22ということで
17:23いざこのラストレートを書こうと思っても
17:26誰に何を書いたらいいのやらということで
17:29簡単には行きそうもありません
17:30そんな中ですね
17:32書き手の人生に寄り添いながら
17:35言葉を紡ぎ出してくれるある場所があるんです
17:39ラストレターを生前に預かり
17:45死後家族や友人に届ける寺があります
17:48ラストレターが収まったこの手紙箱の保管庫です
17:55住職の井上上次さん
17:59これまでに預かった手紙は800通を超えます
18:04一つ一つの書き手に寄り添ってきました
18:11ラストレターは書けないんですよ
18:18本当に
18:19パッと考えて出てくるものって
18:21大したことじゃないんです
18:23自分の中にある大事なものってのは
18:26探しに行くんですね
18:27その過程が大事だと思うんです
18:29この日
18:34井上住職が訪れたのは
18:36がんの緩和ケアを受けている
18:38山口孝子さんです
18:40日に日に体の自由が効かなくなる中
18:51せめて手紙を書きたいと
18:54対話を重ねてきました
18:56自分で言葉元に入れてたなと思っても
19:02手紙だったら絶対に気持ちが伝わるかなと思って
19:07そうだよ
19:09伝わるよ
19:11お母さんの字見たらさ
19:14いっぱい今までの関わりとか出てくるから
19:18痛いこと書いたらいいよ
19:20ねえ
19:215月末
19:25病状が悪化する中
19:38山口さんは筆を取ることを決めました
19:42綴ったのは育て上げた4人の子への感謝の言葉でした
19:53昭彦
20:00さやっぱ
20:02高橋
20:05厚寿
20:07隠れてみて今
20:19どんな気持ちですか
20:22いろんな感情がこの辺がいてくるからね
20:29ふぅ
20:30入れさせてもらいますね
20:37ありがとうございます
20:41よろしくお願いいたします
20:47お願いいたします
20:48ラストレターに何を書くか
20:50悩み続けている人がいます
20:52悩み続けている人がいます
20:57長谷川いたるさん
21:0178歳
21:04手紙の宛先は独立した2人の娘です
21:10何か残したいってのはどういうところなんでしょうね
21:16細々とした年金でね
21:18暮らしてるから
21:19物は何もないです
21:21うんうん
21:22だから
21:23この中とこの中だけでしょ
21:25コロナ禍ってのは何なんでしょうね
21:27コロナ禍ってのは何なんでしょうね
21:31思いっていうか魂っていうか
21:32魂っていうか
21:33魂っていうかね
21:34船川さんの半生は家族とすれ違うばかりの日々でした
21:46運輸業界で40年勤め
21:55ニューヨークやロサンゼルスにも駐在
22:01仕事に打ち込み
22:04育児にはほとんど関わりませんでした
22:08鴨月っていうのはニューヨークだとね
22:14夜のね
22:15本当の夜中1時ごろつくんですよ
22:19ちょっと寝ていくらでしょ
22:21そういうのはね
22:23あったんでね
22:25もうだから
22:26家族は怒ったと思いますよ
22:3215年前に退職した後は家族と離れ
22:36現在は一人で暮らしています
22:42いただきます
22:47そんな自分が何を伝えられるのか
22:52自問していました
23:06数日後
23:09長谷川さんがペンを走らせていました
23:12ラストレター
23:33書くことを決めてから3年の時が経っていました
23:37残念の時が経っていました
23:59この人
24:00あんまりね
24:05お世話をしないから
24:07ほったらかじでね
24:10来たから
24:14申し訳ないと思いますね
24:16娘でね
24:22でも僕も
24:24よく働いたと思うから
24:26それ今
24:28勘弁してもらいたい
24:32ついでちゃう涙
24:40あなたが今の幸せを謳かして
24:43長くやって
24:45ダサいよと
24:46今はまあでいいんだよと
24:50いうようなことを書きました
24:56娘2人に届けられるのは
24:59長谷川さんが亡くなった後です
25:02自分と
25:08向き合ってたんですかね
25:11お父様の
25:13ああいう姿でも
25:15娘は
25:17この言葉をどういう気持ちで書いてくれたんだろう
25:20どんな時を過ごしてたんだろう
25:22いろんなことを想像する
25:24それだけでやはり残された人間は
25:26その時間がとてもなんかこう
25:29裕福になるというか
25:31はい
25:32だからなんかこう
25:33言葉も大事
25:35内容も大事かもしれないけど
25:37読み手の人に
25:39なんかこう寄り添うような
25:41言葉が
25:44捧げられたらいいですね
25:46古田さんまさに
25:48ラストレター書かれているそうで
25:50そうですね
25:52テキストメッセージがございまして
25:53そこで仕事関係の
25:56自分が死んでしまったらここに連絡してね
25:58みたいなことを書いてまして
26:00最後にありがとうみたいなものを足していって
26:03それを更新していくうちに
26:05そのありがとうの先々の文章が
26:07どんどん積み重ねていったっていうのが現状
26:10ちょっとこう仕事が一段落したときに
26:13よしやろうっていう形で
26:15ちょっとカジュアルに接する方が
26:17むしろ私の場合は更新ができるので
26:19よくね
26:22人は二度死ぬとかって言いますけど
26:24はい
26:26みんなにやっぱり忘れられてしまうと
26:28なんかすごく個人が何かかわいそうな気がするので
26:32こんなことをね残してくれたの
26:34こんなのねこんなことを思ってたんだって
26:36とかって
26:37はい、そういうふうに
26:40みんなで残された側が励みになるようなものなのかなって思ったら
26:46ラストレターのすごくありがたさとか素晴らしさが感じられますね
26:52本当ですね、今日はお話いただきありがとうございました
26:56ありがとうございました
26:57ご視聴ありがとうございました
お勧め
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