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00:00その頃、徳川幕府は江戸の町の治安を守り、凶暴な悪の森を容赦なく取り締まるため、
00:10しつけ盗賊改め方という特別警察を設けていた。
00:16面倒な手続きもなしに独自な機動性と特権を与えられた盗賊改め方の長官こそ、
00:22鬼の平蔵と呼ばれ、盗賊や悪党どもを戦利してしめた長谷川平蔵、その人である。
00:30神奈川平蔵
01:00神奈川平蔵の村へ依存この男、詐欺原の区兵は、独り働きの老刀族である。
01:07独り働きというのは、どこのお頭の下で働くこともなく、仲間もいなければ手下もいないということ。
01:14もちろん大きな盗みはできないが、仲間に裏切られることもないし、お頭に気を使うこともない。
01:23その代わり、自分の気球を救ってくれる者も誰一人ない。
01:28独り働きの盗賊というものは、気楽な代わりに孤独なものなのである。
01:34その区兵が、40年ぶりに故郷の立ち方にへ帰ってきた。
01:40いつの世にも、悪は絶えない。
02:00その頃、徳川幕府は、引き付け盗賊改め方という特別警察を設けていた。
02:09凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まるためである。
02:14独りの機動性を与えられた、この引き付け盗賊改め方の長官こそが、長谷川平蔵。
02:22人呼んで、鬼の平蔵である。
02:30独り働きの長谷川平蔵は、独り働きの老党族である。
02:53独り働きというのは、お頭もいなければ仲間もいないということだ。
02:58だから、大きな盗みはできないが、お頭や仲間に気を使うこともない。
03:05その代わり、自分の気球を救ってくれる者も、誰一人いない。
03:10独り働きの盗賊というものは、気楽な代わりに孤独なものである。
03:16その区兵が、江戸から40年ぶりに、故郷の立ち方にへ帰ってきた。
03:22それから半月後の、栗から峠。
03:26ああ、ここまで来るらこっちの者さ。
03:29それにしても、ここまで抜け道をたどって逃げてきたんだから、ずいぶん手間かかりましたぜ。
03:34何、わきゃねえさ。
03:36まあ、夜道をかけてゆるりと金沢へへろ。
03:39ええ。
03:39一服しようじゃねえか。
03:46本当に、今、一駅のところでしたぜ。
03:50くそー、二平目、どこまで生んねえ野郎だ。
03:54待ってくな、ところで、トモキシ。
03:57俺が今、何を考えているかわかるかい。
04:01なんでそうかしろ。
04:04来年の今頃のことよ。
04:06ええ?
04:09また江戸へ出て行くつもりだ。
04:14まだ平蔵の命を。
04:16いや、平蔵を叩き殺すのは、手間はかかっていけねえ。
04:20今度は違う。
04:22というと、
04:25江戸中を、将軍お膝元の大江戸を、
04:30火の海にしてやるつもりだ。
04:32ええ?
04:33しっつけよ。それも大がかりのな。
04:36今度は、こっちも大村で、十人も盗賊改めの手にかかったが、
04:43まだまだ、一人の残りは、五十人を超える。
04:47あんとき、逃げたものも、おそらく、捕まっちゃいめえよ。
04:52そいつはもう、大丈夫でござんしょ。
04:57どうだ、おもしれえだろう。
04:59江戸中、火の海にして、思いっきり、暴れまわるんだ。
05:03なるほどねえ。
05:04しっつけばたらぎも、久しくやらねえからねえ。
05:11風の強い日にあるんだ。
05:13胸がスーッとするぜ。
05:16ははははは。
05:20鬼兵もさぞ目を向くだろうよ。
05:23さあ、それはどうかな?
05:25えぞ、はがりがったな。
05:38ジンガロウ、きさまは、金沢の隠れ家から、江戸へ出るとき、
05:43前にこう、通ったろう。
05:45なんだと。
05:46そりゃおな、この親父が、茶屋の中から見ていたのだ。
05:49いや、きさまらの話を聞いていたのだ。
05:53そいつは?
05:55そこで、親父の言葉を頼りに、
05:58わしたしは、ここで、おとといから、網を張っていた。
06:04峯内だ。
06:06こいつには、一命泥を剥がせればだな。
06:08ショーッ!
06:15きさまが、手にかけた人々の、恨みを思いしに!
06:19緊急削って、間奏に浸ぶ見たことができたようだ!
06:27I need you all.
06:38それから半月後のあの栗から遠御
07:04ここまでくれらもう大丈夫だろう
07:05はい
07:06それにしても抜け道ばっかり辿っても手間かかりましたね
07:12これから夜道をかけてゆるりと金沢へ寄ろう
07:17そこで一休みしておこう
07:20もう一息のところでしたね
07:36お兄平め
07:38どこまで運がいいやつなのか
07:41まったくだ
07:42ところでトモキチ
07:52俺はまた来年江戸へ出るつもりだ
07:57まだ平蔵の命を
08:01いや平蔵を叩く殺しには手間かっていけない
08:06今度は違う
08:07ていうと
08:09江戸中火の海にしてやるんだ
08:13えええ
08:15火付けよ
08:16それも大がかりだな
08:18今度のおまれじゃ十五人も東徳新の手にかかったが
08:22まだまだ手下は五十人を超える
08:24仕事には十分で
08:26さあいつはもう
08:28どうだい
08:31重ひでえだろう
08:33風の強い火の火付け働きは胸がスーッとするで
08:37平蔵の野郎もさぞ目へ向くだろうな
08:40さあそれはどうかな
08:44君は平蔵
08:48これ神五郎
08:51貴様が以前金沢の隠れ家から江戸へ出るとき
08:55ここを通ったであろう
08:58何だと
08:58それをな
09:00小野爺さんがそこの草むらで見ていたのだ
09:04いや話を聞いていたのだ
09:06こいつが
09:08そこで親父の言葉を頼りに
09:14我らを間を飛ばして
09:16一昨日から網を張って待っていたんだ
09:20くそ
09:21どうした
09:30それ
09:31
09:33ああ
09:35ああ
09:37ああ
09:39ああ
09:41ああ
09:43ああ
09:45ああ
09:47ああ
09:48ああ
09:49ああ
09:50ああ
09:51ああ
09:52ああ
09:53ああ
09:54ああ
09:55ああ
09:56ああ
09:57ああ
09:58ああ
09:59ああ
10:00ああ
10:01ああ
10:02ああ
10:03ああ
10:04ああ
10:05ああ
10:06ああ
10:07ああ
10:08ああ
10:09ああ
10:10ああ
10:11ああ
10:12ああ
10:13ああ
10:14おやじ
10:27どうした
10:29もう生きた心地もいたしません
10:33だからさ
10:34盗みはやめることだ
10:36もう決して
10:38江戸へ帰ったら
10:39お前の芋酒をまた飲ませてもらうぜ
10:42それでは私を
10:44目こぼしにしてやろう
10:46その代わり二度
10:47もう決して
10:49本当か
10:50それに私が悪さをやめたとしたら
10:54お常がどんなに喜ぶことか
10:56お常
10:57お前その年になって色があるのか
11:00いいえ
11:00私の娘同然のものでございます
11:04そうか
11:04それにしても親父
11:06ご苦労だった
11:08まことにご苦労だった
11:11その時
11:15苦兵は
11:16もう一人働きの盗賊ではなく
11:18全く芋酒屋の年老いた主であった
11:22その主の目に
11:24平蔵の姿は
11:25この峠から見える山や川よりも
11:28大きく
11:29温かく映った
11:31ご視聴ありがとうございました
11:44ご視聴ありがとうございました
12:14どうだ親父
12:24驚いたか
12:26いや
12:26生きた心もありませんでした
12:29だから盗みはもうやめることよ
12:35決して
12:37お前の芋酒飲みに行くぜ
12:43とすると
12:46あの旦那
12:46あの足を
12:48目こぼししてやろう
12:50その代わりも二度と
12:54決して悪さ致しません
12:57本当か
12:58それに足が悪さをしなくなったら
13:04どんなに押しずが喜ぶことや
13:07押しず
13:09親父
13:12その年でまだ色がいるのか
13:15とんでもない
13:17あの足の娘
13:19同様にしているものなんだ
13:21さようか
13:22いやそれにしても
13:26いや
13:27親父
13:28ご苦労であったな
13:30いや
13:31誠に
13:32ご苦労であった
13:33その時
13:36九兵はもう一人働きの盗賊ではなく
13:39全く芋酒屋の年老いた主であった
13:43その主の目に平蔵の後ろ姿
13:47この峠から見える山や川よりも大きく暖かく映った
14:13ご視聴ありがとうございました
14:43ご視聴ありがとうございました
15:13ご視聴ありがとうございました

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