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  • 今天
文字稿
00:00天岡
00:01羊羽の事件の日
00:03なんで学校にいたんだ
00:05知りませんじゃ通んねえぞ
00:06それね
00:08頼まれて行ったのよ俺
00:09嘘つくんじゃねえ
00:11相良は誘いを断ったって言ってた
00:13もう一人いるだろ
00:15お前らの学校に金払いのいいやつ
00:21まさか
00:23西野か
00:24そうそうそう
00:25なんか西野さんも状況変わって困ってるって聞いて
00:29それでちょっと手伝ってやろうってなったわけ
00:31どういうことだよ
00:33なんか形勢逆転する材料を集めに行こうかって
00:36学校に忍び込んだの
00:38それでなんで
00:39うぐもりがあんなことに
00:41いや俺じゃねえ
00:44いやあいつは俺の性格じゃねえ
00:47ふざけん
00:48俺じゃねえ
00:50先生ウリュウです
00:51店長から先生の番号を聞いて
00:53西野さんの名前を出したんだ
00:57その浜岡って子が
01:00うん
01:01それでそのまま浜岡は逃げ出したってわけか
01:05そう
01:06急に暴れ出したと思ったらいきなり飛び出して
01:09ウリュウくんたちすごく謝ってたんだけど
01:13私たちが今すべきなのは
01:16危険を犯して
01:17誰かを捕まえることではないっていう話をしたの
01:21大事なのは
01:22なんでうぐもりさんにそんな出来事が起きたのかを
01:26みんなで考えて向き合うこと
01:28うん
01:29それにね
01:30もう
01:32生徒が危険な目に遭うのは
01:35絶対に嫌だから
01:36でも
01:37今日ウリュウくんたちから聞いた話の中に
01:40私がずっと引っかかってたことの
01:43答えがある気もしたの
01:45どういうこと?
01:46あの日
01:47うぐもりさんは
01:49自分の身に何か危険が起こる可能性を感じながら
01:53誰にも助けを求めず
01:55たった一人で
01:56あの場所に向かった
01:58その理由が何なのか
02:00ずっと考えてたの
02:03それで今日
02:04浜岡が
02:06何か
02:07状況を逆転するための材料を集めに
02:10学校に来てたって聞いて
02:12もしそれが本当なら
02:13うぐもりさんは
02:15誰にも知られたくない何かを守るために
02:18一人で向かったんじゃないかって
02:20強すぎる子だったのかもな
02:23うん
02:23俺文化祭行ったろ?
02:25うん
02:25その時少しうぐもりさんと話してさ
02:27うぐもりさん
02:28りなの話ずっと嬉しそうにしてくれててさ
02:32その話姿を見て
02:34彼女とっても優しくて
02:36強くて真っ直ぐな子なんだって
02:38それで思った
02:40自分で自分を
02:41っていう
02:42選択を
02:44決して弱い子なんかじゃないんだって
02:47むしろ強すぎるから
02:49迷惑かけないように
02:51全部を自分で背負って
02:53考えて
02:55その選択をしてしまうのかなって
02:58もう少しだけ
03:00横に荷物渡してもいいのに
03:02強くて優しすぎるから
03:03それができなくて背負っちゃうんだよ
03:05だから
03:06値段ももっと弱くていいからな
03:08今応接室に
03:10うぐもりさんのお母様をご案内しました
03:12今日どんな要件でいらしたんですか?
03:14現状の警察との調査報告と
03:17お母様が
03:18あの出来事が起きた場所に行きたいとおっしゃってて
03:21あの日
03:23娘さんは
03:24立ち入り禁止の
03:25策を超えて
03:27あそこに
03:28向き合うためには
03:30ここに来ないと
03:31と思いました
03:32でも
03:33やっぱり苦しいですね
03:35ほんと突然ですよね
03:37そんな想像すらしてなかったのに
03:39何かのきっかけで
03:41想像すらもしたくないことは起きてしまう
03:44でも
03:46生徒の方が勇気を持って
03:49一番苦しい場所に来てくれたので
03:52私も来ようと思ったんです
03:56先生
03:57大丈夫なんですか?授業
03:59いえ
04:00ですが
04:01他の生徒とも向き合ってきてあげてください
04:03それが
04:05今私がお願いしたいことでもあるので
04:09すみません遅れました
04:11本日
04:12西野さん、野部さん、金沢さんを見かけた方は
04:16今日は
04:17休みかもしれないです
04:19先日のお話は
04:21皆さんに
04:22ひょ、ひょ
04:23浜子との話は誰にも話してないです
04:26でも
04:27あいつを見つけたってことは
04:29みんなにも伝えちゃってて
04:31憶測で
04:32判断しちゃいけないのは分かってるんですけど
04:34でも
04:35このタイミングで3人揃って休むのはって
04:38話してて
04:39やはり
04:40本人たちを待ってから話を
04:44何かのきっかけで
04:46想像すらもしたくないことは起きてしまう
04:49違う
04:50探さなきゃいけない
04:52最悪が起こる前に
04:54ごめんなさい
04:55自重にさせてください
04:56当日は工事分休みで外部の人もおらず
05:01失礼を
05:03申し訳ありません
05:07失礼を
05:08どうぞ
05:09申し訳ありません
05:10はい
05:12忙しい中すみません
05:13今外におりまして
05:14みんなの共有グループ作ったから先出るね
05:16
05:18みなさん
05:19落ち着いてください
05:20何を
05:21しようとしてるんですか
05:22九条先生
05:23西野たちを探しに行ったんだろう
05:26と言っておりました
05:28それで
05:29みなさんが取り乱さないように伝えて欲しいと言われて
05:32やっても
05:33それなら俺たちも
05:35こんな時間に
05:36みなさんが外で走り回っていたら
05:38歩道の対象にもなってしまうので
05:40先生
05:41最悪が起こる前にって言ってたんです
05:44また憶測でしかないけど
05:46うぐもりさんの件を起こしてしまったのが
05:49西野さんたちかもしれなくて
05:51前に先生に言われたんだ
05:53誰かが何かの危機に瀕する状況が見えたとき
05:57そんなわけないより
05:58そうかもしれないで動くべきだって
06:01だから
06:02誰かを責め立てるための憶測じゃなくて
06:05誰かを助けるための憶測なら
06:07するべきなんじゃないかって
06:09いや
06:10しかし
06:11俺が言う権利はないかもしれないけど
06:14あの日の後
06:15休校で言える間
06:17みんな一度は考えたと思う
06:19自分が何かすりゃあんなことにならなかったんじゃ
06:22今ここで何もしなかったら
06:25うぐもりにも申し訳が立たね
06:28もし何か起きたら
06:30私はそんな未来望んじゃないって言うはずだ
06:34あいつのことがあって
06:36俺もみんなも
06:37ガッシュの言ってたことがようやくできるようになったんだよ
06:40誰かと
06:42何かと真剣に向き合うってことが
06:45今、手の空いている脅威に話して
06:48彼女たちを探してもらいます
06:51そして、彼女たちをよく知る皆さんも
06:54行きそうな場所などを今すぐ探しに行ってください
06:56お願いします
06:58絶対に
07:00最悪が起きないようにしましょう
07:02早い!
07:04シェイシェイシェイシェイ
07:06あ、ほんといろんなこと得意だよね
07:08昔から
07:10センスと才能とギフトの塊だからな
07:12だからな私は
07:13うん
07:14なんか
07:16稲たちが大変な時に少し少しひけめ感じるの私だけ
07:20だからでしょうか
07:22え?
07:23別の周りにいる私たちまでリズム崩してたら
07:26余計心配するのがあのめんどくさい親友の性格じゃん
07:29だからここで最高スコア叩き出して
07:32二人で爆笑する写真撮って送りつけてやろうっていう話を
07:35二人…
07:36最高よねやっぱ
07:38いや?
07:39ガゼンやる気出たって話よ
07:41お、いいね
07:42あの制服、リナの学校の生徒じゃない?
07:45何だろう、学校サボって遊んでんのかな
07:48俺はやかくない人は
07:50あ、これたちしませんか
07:51この子たち見てないですか?
07:53ありがとうございます
07:55私は男女の向こう行って
07:56オッケー
07:57俺らさんにこっち、俺らさんにこっち行こう
07:59もちもち、もちこっち行こう
08:00はい
08:02すみません、またありがとうございます
08:06僕たちこっちの方を探します
08:07じゃあ私、あっちの方を見てくるから
08:08私も一緒に行きます
08:10ごめんね、ちょっと今
08:11あ、ね、さっきリナの学校の生徒がボーリング場いたよ
08:15すごい暗い顔してたから、なんか気になって電話しちゃった
08:19ありがとう
08:20ポケモ行って、ボーリングもやって、他にしたいことある?
08:25鳩が、半端あるかな?
08:29どうしたの?
08:30ないんだなーって
08:31私たちの楽しいって、これぐらいしかなかったんだなーって
08:39そんなことのために、私たちは、ハナー
08:44じゃあ、そろそろ蹴りつけようか
08:50本当に、俺しかないのかな
08:54だってもうバレたから
08:55これから警察にも話して、みんなからずっと指さされて、それで、お母さんたちに迷惑かけて、その未来は、私は、怖いから、できない、やっぱり、怖い
09:16西野さん、のべさん、かなぞーさん、見つけた
09:20やめて、全然やめて
09:24もしもし、見つけた、三丁目のビルの屋上
09:28私たち、なんで?
09:31今、クラス全員が、三人のことを探してる
09:34何?私たちのこと、捕まえに来たの?
09:37そんな、やめてよ
09:38ちょっと待って!
09:40ごめんね、見つけたのが、私たちで
09:45本当なら、三人の仲いい人とか、先生が見つけるもんだよね、こういうとき
09:52震えが止まらない
09:54震えが止まらない
09:55何を言えばいいのかもわからない
09:58でも、今、三人がしようとしてることだけは嫌だ
10:02もう、あんな風に、クラスの人がいなくなるのは嫌なの
10:08あなたたちが見えている人だけが、あなたたちのことを考えてるわけじゃない
10:13あなたたちを知ってる人は、絶対傷つくから
10:18あなたたちに嫌な目に遭ってきた、私たちだって
10:21この光景を見たら、やめてほしいと思う
10:24でも、このままじゃ、私たち一生あんたたち…
10:27一生なんて気にできない!
10:31あなたたちのことを一生なんて気にできないよ
10:34この選択をとってるってことは、あの剣は本当に三人の仕業なんだって思ってる
10:39だから今、ひどいことをした人たちだって怒ってるし、許せないとも思ってる
10:43でも、一生あなたたちを憎み続けるほど、私は人間ができてはない
10:50きれいことじゃなくて、私もそういうひどい人間だって自覚してる
10:54こんなこと言うのは、こんな私だから
10:57あなたたちと深く関わって来なかった私だから
11:01今一番あなたたちに言ってあげられることは、これしかないって思ったから
11:06だから、何があっても、一生は捨てないでほしい
11:10じゃあ、どうしたら…
11:12この責任の取り方以外、私たちは何をしたら…
11:15全部を、明らかにするの!
11:18あの時、うぐもりさんが何をしようとして、どんな顔でその瞬間を迎えたのか
11:24知りたい人がいる
11:26それこそ、一生そればかりを考え続けてしまう人が
11:30その人たちに、全てを明らかにせず終えようとするのは、一番罪だから
11:37私からもお願い
11:39どうか、こんな終わり方にはしないで
11:41みんなで帰ろう
11:44私たちの教室に
11:46今、戻りました
11:48皆さん、席についてください
11:51西野さん、野部さん、金沢さん
11:56あの選択で、全てを終わらせようとしてはいけない
12:02今後、あなたたちが何を背負うことになっても、絶対にです
12:07私も、聞きたいことがたくさんあります
12:11話したいことも
12:13ですが、まずは、この教室の皆さんで話をしてください
12:17これは、皆さんにとっても、大事な出来事だからです
12:22俺が、最初に話すのは、あれかもしれないけど
12:28俺さ、最近、うぐもりのこともそうだけど
12:32いろいろあってさ、人が死ぬっていうことを考えるんだ
12:38それが、すごく怖くて
12:43怖くてたまらないんだよ
12:47だから、お前らが、平気で人をそうさせるなんて信じられないんだよ
12:53お前らが、ああやって最悪を選ぼうとしたってことは、本当にうぐもりをそうさせたのか
12:59何よりも、この二人は本当は関係ない
13:02それだけは言わせてほしい
13:04ちょっと…
13:05それと、言い訳に聞こえるかもしれないけど
13:09私はそんなつもりなかった
13:11どういうこと、それじゃ…
13:13私はそんなつもりなかった
13:15本当に…
13:17どういうこと、それじゃ言ってることがわからない
13:19私も、何から話せばいいのかわからないから
13:23順番に全部話してく
13:25浜岡から突然話しかけられたところから
13:28何もかもが始まった
13:30お前、最近学校全然楽しくないんだろって
13:33何か、私のことを何でも見透かしたみたいに話してきて
13:39それで、金さえ払えば、俺がひっくり返してやるよって誘われた
13:45正直、焦ってた
13:47この教室の空気がどんどん変わって
13:51自分が、居場所を失う未来がやたら想像できて
13:54ミサトが、前に私たちに言ってきた感覚が
13:59今更になってわかって
14:01何かにすがるみたいにあいつにお願いした
14:04そしたら、あいつが学校にカメラを仕掛けるって言い出して
14:08今一番うざいのは、俺のことも邪魔した担任だろって
14:15科学準備室に
14:17そしたらすぐに連絡が来て、面白いのが取れたぞって
14:21見たら、ウグモリとコチヤが、ある秘密を話してる姿が取れてた
14:27それで、あいつに嬉しそうに言われた
14:30お前らのクラスの空気変えてんのは、このウグモリってやつだろって
14:35なら、これ使ってひっくり返してこいよって
14:40そこからはもうやるしかないって
14:44二人に協力してもらって
14:47ウグモリのロッカーに呼び出すための紙を入れた
14:52コチヤとの話をばらされたくなければ
14:55放課後に、信仰者の吹き抜け廊下へ来ることって
14:59それから、キリコとユメに人が来ないように近くで見張ってもらって
15:04私は、あの場所で待った
15:07そしたら、ウグモリがあの場所に、一人で、来て
15:11ちょっと待って
15:13それじゃあ、ウグモリさんは、私を守るためにあの場所に
15:18ねえ、ねえ、答えてよ!
15:20そうじゃない
15:22きっかけは、その紙だった
15:25でも、あいつは、私たちを変えるためにあの場所に来たの
15:30あなたがこんなこと
15:36ウグモリは、あの場所に来た
15:40たった一人で
15:41コチヤと科学準備室で話したこと、撮ってた
15:49で、調子に乗ってるあんたに、またおとなしくしてほしくて
15:53またおとなしくしてほしくて
15:57先生、言ってたよ
16:00調子に乗ることの何が悪いのかって
16:03あなたは、何がしたいの?
16:05何がしたいの?
16:06私はこの高校生活を楽しく過ごしたいだけ
16:10それをあんたみたいなのが邪魔するから
16:13こんな秘密までネタにして
16:14それを秘密だと思ってることがおかしい
16:16あの時コチヤさんが話してくれたことに
16:19恥ずかしいと思うようなことは何一つとしてなかったよ
16:22え、じゃあ何?
16:24なんでここに来たの?
16:25ちゃんと話そうと思ったの
16:27じゃないと
16:29誰かを傷つけることに傷つかない人が
16:32変わることはないから
16:34ちゃんと言うけど
16:36西野さん
16:38おかしいよ
16:40誰かを傷つけて笑ってることに
16:42何が楽しいの?
16:43私はその言葉にうろたえた
16:47何も返す言葉も失ってた
16:51ふぐもりさんは
16:53なんで一人で行ったの?
16:55あんたが撮影したものを秘密だと思ってないんだったら
16:58私にだって
17:00誰にだって頼ってよかったのに
17:02なんで?
17:04危険な目に絶対に誰かを巻き込みたくないから
17:07ふぐもりはそう言ってた
17:09何を危険と言ってるのか
17:10その時は分からなかった
17:13でも
17:15その後にそれは
17:17起きた
17:18じゃあいいのね
17:20これをみんなに晒されても
17:22あんたは良くても
17:24こちやは
17:26嫌がるんじゃない?
17:27あなたみたいな人が
17:30少しだけ考えを変えるだけで
17:33私みたいな人たちも
17:35もっと前を向けるのに
17:37標的を作って笑ってる時間なんて
17:41大切な人生の無駄な時間でしかない
17:43私は最後の最後まで
17:46なりたい自分になるために生きる
17:48あんた何って
17:502023年
17:5210月4日
17:54今日はあなたが誰かを傷つける日じゃない
17:57あなたが人を傷つけることをやめる日に
18:00私が帰る
18:02その後私は夢中で走ってた
18:05キリコとユメと一緒に
18:07でも頭からはずっと離れなかった
18:10あの時
18:11落ちてく仲なのに
18:13強く
18:15私を見続けてたおぐもりの顔が
18:17これが割れたら
18:19私だけじゃなくて二人にも迷惑がかかるかもしれない
18:22そう思ったら一層言い出さなくなって
18:24でも
18:26これだけは分かってほしい
18:27本当に私は
18:30うぐもりがこんなことになるなんて望んでなかった
18:33そんなつもりじゃなかった
18:35本当に
18:37ふざけるな
18:41逃げるなよ
18:43こんなことが起きたんです
18:45人が
18:47クラスメイトが命を失ったんです
18:49それなのに
18:51そんなつもりじゃなかった
18:53その一言で
18:54こんなことで
18:56逃げられるわけがない
18:59あなたたちが
19:01たやすく人を区別し
19:04見下し傷つけてきた
19:06その日々の行いが繋がってこんなことが起きたんです
19:10そんなつもりじゃないその言葉が
19:13その行動が
19:15どれだけ相手の心に積もっていくのか
19:17それを想像しないから
19:20こんなことが起きたんです
19:21こんなこと
19:24うぐもりさんが
19:26その命を燃やして
19:28変えようとしていたのに
19:30まだそうやって逃げることを
19:33私は絶対に許さない
19:35ここにいる皆さんにもお願いです
19:37彼女たちだけじゃない
19:39全ての人に
19:41起こりうることです
19:43日々を暮らし
19:45多愛のない話をする
19:46その中で
19:48ほんのわずかな
19:50想像の欠如だけで
19:52人は人の心に
19:54痛みを積もらせることがある
19:56たった数秒です
19:58たった一度のこと
20:00それだけで相手に
20:01一生消えない傷を残すことを忘れてしまう
20:04西野さん
20:05この二人は
20:07関係ない
20:09浜岡に言われたから
20:11初めに出てくるのって
20:14その言葉なんですか
20:17この三人で
20:19うぐもりさんを貶めようとした
20:21その行いに対する
20:23反省の言葉はないですか
20:25うぐもりさんのイラストが
20:27話題になった時もそうです
20:29自分の身の回りの空気
20:31たったそれだけのことが変わるのを嫌い
20:34あなたたちは彼女に簡単に
20:36あなたたちは彼女に簡単に
20:40卑劣な言葉を浴びせました
20:42その時とあなたたちは何も変わっていない
20:46自分を守るために
20:48人を傷つけることが癖になっている
20:51無自覚な動物そのものです
20:53じゃあ
20:55どうしろっていうの
20:57私たち
20:59それはうぐもりさんがすでに
21:01伝えてくれてませんか
21:04彼女の顔を
21:06言葉を
21:08ちゃんと思い出してください
21:09この過ちを償う方法を
21:13考え
21:15生きて変わる
21:17それが
21:19あの日彼女が求めたことではないですか
21:21でも
21:23償わない
21:25もううぐもりはいない
21:27私たちのせいで
21:29いない人には
21:32償わない
21:34償うべき人はいます
21:36残された人へ
21:37分かんない
21:39どう変われば
21:41償えるのか
21:43どう
21:45生きればいいのか
21:47それは私が教えることはできません
21:50それを伝えられるのは
21:52私やここにいる人たちではないからです
21:55突然すみません
21:56うぐもりかなうの
21:58母です
22:00これまでの話を聞いておりました
22:02教頭先生に
22:04この教室の映像を見せてもらって
22:06それで私も
22:08伝えるべきことを伝えようと
22:11ここに来ました
22:13ごめんなさい
22:15本当にごめんなさい
22:17ごめんなさい
22:18お願いがあります
22:20どうか
22:22最悪の終わりを選ぶことはしないでほしいです
22:25自分の娘にそれが起きたとき
22:28とても
22:30悲しかったんです
22:32だから
22:34絶対にそれを選ばないでほしい
22:36お願いします
22:38そして
22:40どう生きればいいのかという問いについて
22:43私も
22:45あなたたちの未来を語ることはできません
22:48でも
22:49申し訳ない
22:51私は
22:52この出来事を許すことはできない
22:54忘れることもできない
22:56でも本当に
22:58あの子と同じように
23:00命を失ってほしいなんて思わない
23:03そして
23:04あの子の分も生きてほしいなんて言葉も出ない
23:07だって
23:09あの子とあなたたちは
23:10だけどもしも
23:12唯一
23:14こうしてもらえたらと願うことを
23:17言ってもいいのならば
23:19一つだけ
23:20一つだけです
23:21忘れないでいてほしい
23:23あの子
23:24忘れないでいてほしい
23:26あの子のこと
23:28あの子が最後何を伝えようとしたのかも
23:30あなたたちのしてしまったこともそうだけど
23:33それよりも
23:35あなたたちが腹を立ててしまうくらい
23:37あの子が楽しそうにしていた姿も
23:41ある日
23:43カナヲが家で勉強していると思ったら
23:45泣いてたんです
23:47私はその背中を見て
23:49大丈夫と声をかけました
23:51カナヲからは
23:53大丈夫だよと帰ってきました
23:56私はその夜
23:58涙が止まらなかった
24:00何にもできない自分が苦しくて
24:03涙が止まらなかった
24:04ずっと
24:06何にもできない自分が苦しくて
24:08情けなくて
24:10放っておくと
24:14そういう時のことばかりを思い返してしまうんです
24:18だから
24:19一生懸命忘れないでほしい
24:21あの子も
24:23楽しそうにこの毎日を生きていたということ
24:26娘が
24:28最後に強く生き抜いた顔をしたと言ってくれるのなら
24:31どうか
24:33それだけお願いします
24:35たった一つ
24:37それだけ
24:39分かりました
24:41絶対に
24:43ごめんなさい
24:45ごめんなさい
24:46みつけ
24:47きりこ
24:48ゆめ
24:49これから
24:50どうすんの
24:523人で
24:54警察に説明に行くとのことです
24:573人に
24:59どうしても聞きたいことがあったの
25:05もしうざかったらごめん
25:06ごめん
25:08でもどうしても聞きたくて
25:10きた
25:12私たち
25:13何があってもずっと
25:14友達
25:15だよね
25:17こうして
25:18あの日
25:20ウグモリさんに起きてしまった出来事の真相は明らかになり
25:24日常が形を戻そうとしていた
25:28私にとって
25:29生涯忘れることのない2学期は
25:32大きな悲しみを抱きながら
25:35しかし
25:36確実に前へ
25:38進んでいくこととなった
25:40はい、2も
25:41はい、6000オール
25:43カッコだカッコ
25:45しゅしゅしゅし
25:47さあ、さあ、さあ、お次のカモは
25:50いやぁ、探したよ
25:53ずいぶん遠くまでに
25:55いやぁ、探したよ
25:57ずいぶん遠くまで逃げたんだな
26:00生まれて初めて
26:02親父に頼み事したんだよ
26:05お前の親父に
26:07ぜーんぶの悪事ちくってもらった
26:10さようなら
26:12で、ひと月来てんだ
26:14西野が困った状況だってお前に話したら
26:17誰だ
26:19だが、あとひとつ
26:22私は大きな問題を残している
26:24私を突き落としたあの手の持ち主は
26:29西野さんではない
26:32あの人であることは間違いない
26:36これからの約半年
26:39私はあの人のことを考え続けることになる
26:42なぜなら
26:452024年3月10日
26:48卒業式の日
26:50その日に
26:52その人物と向き合うことこそが
26:54私の最後の
26:56なすべきことだから
26:58だから