- 2025/6/7
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ショートトランスクリプション
00:00転校してきてから数ヶ月、ついにケイコは決意した。
00:05学園を暴力で牛耳る闇の組織ベニバラ組には、
00:10己の身を呈して戦いを挑まなければならないことを、
00:14そして姉であるミキにベニバラ組を解散させるには、
00:18生死をかけた戦いに勝たなければならないことを、
00:23今ケイコは熱い思いを抱き、
00:25涙ながらにしたためたミキへの挑戦状を胸に秘めて学園に向かった。
00:55ジンさん、お店をお願い。
01:00父さん、またバケン買いに行っちゃって。
01:02はい。
01:04あのね、ジンさん。
01:06前から気になって聞こう聞こうと思ってたんだけど。
01:09何です?
01:10ケイコちゃんのことなんだけどね。
01:12ジンさんにボクシングなんか習って、
01:15花子、まさか学校で。
01:16もう誰にも止められないと思うんです。
01:19人間に生きてるうちには、
01:24節目節目ってものがありますよね。
01:27そいつを上手い具合に、
01:28ごまかしながら吸い抜けていくことは可能だけど、
01:31後で必ず後悔することになる。
01:34たとえ負けを覚悟でも、
01:36やらなければならない時があるんです。
01:38でもそれは、男の理屈じゃないの?
01:41いいえ。
01:42戦いに男も女もありません。
01:45自分の意思で決めたことを、
01:46全力で最後まで成し遂げる。
01:49ケイコさんは、
01:50その一歩を踏み出し始めてしまったんです。
01:53結果、
01:54高い犠牲を払わなければならないかもしれません。
01:58でもそれを、
01:59今ケイコさんは覚悟で、
02:01ミキさんと戦おうとしてる。
02:02もう誰にも止められないんです。
02:04でも。
02:05大丈夫ですよ、ケイコさんは。
02:08最初は、
02:09単なる突っ張りだったかもしれないけど、
02:12見違えるように強くなったし、
02:14大人になりました。
02:16自分の進むべき道を、
02:17踏み外してしまうような人じゃありませんよ。
02:20大丈夫です。
02:26それじゃあ、
02:27実行委員は田口くん、
02:29お願いね。
02:29分かった。
02:30ミキさん、
02:34お話があるんです。
02:36分かったわ。
02:38みんな、
02:39悪いけど、
02:39席を外してちょうだい。
02:40しかし、
02:41文庫祭に向けての打ち合わせがまだ。
02:43出てってって言ってるのよ、
02:44私は。
02:44読んでください。
03:07大時代ね。
03:16今の私の気持ちに、
03:18一番ぴったりくる表現なんです。
03:20私は一人であなたに向かっていきます。
03:28あなたが配下を何人連れて来ようと構いません。
03:32私はきっとあなたに勝ってみせます。
03:34日時、
03:369月30日、
03:38午前5時、
03:39場所、
03:40学校の裏山の通称綾香市の森、
03:44竹村美希殿、
03:45松岡慶子。
03:47何なのこれは。
03:48ゲームでもするつもり?
03:50ゲームなんかじゃない。
03:52私とあなたの、
03:53命を懸けた真剣勝負。
03:55私とあんたの?
03:56本気?
03:58暑さが長引いてるんで、
03:59頭がカトリセンコになっちゃったんじゃないの?
04:01悲しいな。
04:04え?
04:06私、
04:07この果たし上をどんな気持ちで書いたか。
04:10姉であるあなたと、
04:12命がけで戦わなければならない。
04:14それがどんなにつらいことか。
04:16相変わらずね、
04:17一方的な思い込みは。
04:19もし、
04:21私が勝ったら、
04:22紅原組を解散してください。
04:25たとえ、
04:26負けて私が。
04:29死んだらとでも言うつもり?
04:31死んだらそれに免じて、
04:33紅原組を解散しろって言うの?
04:37思い上がりが過ぎるんじゃない?
04:39私はあんたのことを妹だなんて思っちゃいない。
04:43あんたは野良猫。
04:45母が男に騙されて、
04:47不祥不祥に産み落とせざるを得なかった薄汚い野良猫。
04:49ミキさん、
04:51あなたはどうなの?
04:53あなたには、
04:54あたしと同じ血が流れてるんじゃないの?
04:56そうよ。
04:57それは紛れもない事実だわ。
05:00私には母を騙した男の、
05:02おぞましい血が流れて、
05:04私はそれが我慢できない。
05:06ミキさん、
05:07男の人と女の人が、
05:10立場を超えて愛し合った。
05:11それが私たちの父と母。
05:15その結果、あたしたちが生まれた。
05:18なぜいけないのかしら。
05:20なぜそのことを呪わなければいけないのかしら。
05:23立場の理由が何だというの?
05:26私は、
05:27父も母も尊敬しています。
05:30私を捨てた父、
05:32そのために私が舐めた数々の真空。
05:35祖母の狂気にも似た洗礼を受け、
05:38嫌をなしに父と母を憎むことを叩き込まれた私。
05:42立場流の最高だけが、
05:44私のただ一つの義務だと課せられ、
05:46私はそれを忠実に守る。
05:49あらゆる外敵を廃して。
05:50違うわ。
05:51あなたは本当は、
05:53母さんを許し、
05:55父と手を取り合うことを望んでいるはずよ。
05:58あなたはあえて、
05:59自分の心に封印をして、
06:01あなたは、
06:02私の味わった苦労の100分の1も知らずに、
06:05ぬくぬくと育ったのよ。
06:07そうよ。
06:08憎んでも憎みきれない妹。
06:09どうしてあなたが竹村の家にもらわれなかったの?
06:14私を竹村家に追いやったあの男が憎い。
06:17どうせどちらか1人を犠牲にしなければいけなかったのなら、
06:20生まれたばかりのあなたを。
06:21違うわ。
06:22あなたは父さんを誤解している。
06:25父さんは、
06:27引っ越すたびに、
06:28古ぼけたトランクを大切に持ち歩いて、
06:31その中には、
06:32何が入っていたと思う?
06:36洋服よ。
06:37女の子の洋服。
06:40あなたの年齢に合わせて買い求めた服を、
06:43トランクに詰めて、
06:43とんだ干渉だわ。
06:46そんなことで私の像が揺らぐとでも思っているの?
06:51いいわ。
06:52挑戦を受けましょう。
06:54あなたのやわな精子も肉体も、
06:56完膚な気までに叩きのめしてやる。
07:00武器は?
07:00あなたは、
07:03木刀でも弓矢でも。
07:04あんたは?
07:05あたしはこれで。
07:08素手で十分だわ。
07:10死ぬわよ。
07:13カッコつけるのはいいけど、
07:15あんた死ぬわ。
07:17あたしの家を卸す木刀の餌食になって。
07:19そうかしら。
07:21あたしのアッパーカートだって、
07:22そうバカにしたもんでもないと思うけど。
07:30逃げないでよ。
07:31三木姉さん。
07:32尻尾を巻いて逃げるのは、
07:34野良猫の方だと決まってるわ。
07:35昔から。
07:39待って。
07:40忘れ物。
07:43山津先生。
08:01教頭が緊急職員会議を開きたいって。
08:05校長先生もお帰りになってないのに。
08:07先日の松岡さんの総体についてですって。
08:11また申し返そうとしてるのか。
08:14先生がおっしゃった通りですわ。
08:18藍原先生たちは、
08:20松岡さんが本当に紅原組の一員であるのかどうか、
08:24そんなことには関係なく、
08:26何らかの理由をつけて、
08:28処分を断行しようとしている。
08:29そればかりか。
08:33何です?
08:34ことあるごとに、
08:35生徒をかばおうとする山津先生まで、
08:38松岡さんに目が行き届かなかった責任があるとして、
08:41辞職に追い込むつもりなんですわ。
08:44教師が欲しいんだけを考えたら、
08:47生徒たちは一体何を信じて生きていけばいいんでしょうね。
08:49私は断行、
08:53松岡の行動を支持するつもりです。
08:56確かに、
08:57力には力手ってのは、
08:59歓迎すべきことじゃない。
09:01しかし、
09:01紅原組の暴力が、
09:03悪ことなく松岡に向けられている以上、
09:05自分を防御するためには、
09:07攻撃に転じていかなければならないこともある。
09:10私は今、
09:12教師としての自分に限界を感じています。
09:15だからこそ、
09:16松岡が今、
09:17行動を起こして、
09:18紅原組を倒そうとすることは、
09:19その、身をもって応援するつもりなんです。
09:25紅原組の正体を暴き、
09:28そこに参加せざるを得なかった生徒たちの、
09:30声を聞く努力すらせずに、
09:32トカゲの尻尾切りのような処分を繰り返すのは、
09:35もうやめにしなければならない。
09:37松岡が、
09:39自分の身を危険にさらしても告発しようとしていることに、
09:42教師の側から逃亡を企ててはならないんです。
09:45私もできるだけ先生の、
09:47いえ、松岡さんの力に。
09:49ありがとう。
09:50我々は、あくまで少数派だけれど、
09:53生徒たちを裏切ることだけは、
09:55しないようにしましょう。
09:56はい。
09:57どうしてあなたは命の危険まで犯して、
10:08ケイコを産んだの?
10:10どうしてあたしだけではいけなかったの?
10:12そうすれば、あなたは死ぬこともなかったし、
10:17あたしたち三人は幸せに暮らせたはずなのに。
10:21松岡ケイコ、
10:22あの憎むべき妹から果たし状を受けた以上、
10:27あたしは戦う。
10:30あたしを捨てた父への見せしめのためには、
10:33ケイコの命を奪うことも厭わない。
10:34あたしにこの飢えない孤独を与えた父に、
10:39憎しみを失う苦しみを味わわせてやる。
10:42そりゃ違うぞ。
10:42歪んだ心を捨てるんだ、竹村。
10:48歪んだ心?
10:50松岡が、
10:52どんな思いで君に果たし状を渡したかわかるか?
10:56それは君にたしなってほしいからだ。
11:00兄弟としての愛を取り戻したいからだ。
11:03その苦しみをわかってやれ。
11:05私は兄弟の愛なんかいりません。
11:08竹村!
11:08人間は愛なしでは生きられないんだ。
11:11それじゃ、山地先生が私を愛してくれますか?
11:22私を抱いてください、先生。
11:31そうね、そんなことあなたにできるわけはない。
11:34歪んだ心のせいと、
11:36愛することも抱くこともできない。
11:38あなたにできるのは、
11:41お説教だけ。
11:42今から私たちの渡省を救っているからだ。
11:45ぜひ、お説教だけなさい。
11:46私たちの渡省は、
11:48私たちは好きだよ。
11:49私たちは最初ですね。
11:50私たちのために、
11:51私たちは欄を見ることができないように、
11:52私たちは欄を見ることができないように、
11:53私たちの渡省を見ることができるように、
11:54私たちは牧 provide仮免を見ることができるよう。
11:55私たちはその通り方が幸せ的なあなたたちを助けて。
11:56私たちは何かの私たちが場所に厚くからなった場所にしていますかと言い始めて、
11:58ご視聴ありがとうございました
12:28結構 調子はどう?
12:33もう大丈夫 精密計算するために
12:36あと2,3日に入院させられるらしいけど
12:39そう
12:39あ ねえ 見て
12:41さっき届いたの
12:43誰かだと思う
12:44さあ
12:45秀人くん 東山秀人くん
12:49え?
12:50照れくさいのかな ここに来るの
12:52あ カードが一緒に入ってたの
12:58いつかのことは忘れてほしい
13:01一日も早い回復を
13:03あの時
13:04ほら
13:06私がケイコを救おうとして
13:08サニムに突進して
13:10東山くんに危うく動かされそうになっちゃった時
13:12東山くん
13:14なんて言ったか覚えてる?
13:15どうやら
13:19友情ってやつは本当にあるらしい
13:21そうだね
13:22ヒロミが身を投げ出して
13:24救ってくれようとする前は
13:26友情なんて物語の中にしか存在しない
13:29なんて強がり言ってたのにね
13:31無視って言葉知ってる?
13:35あ
13:35仕方のことね
13:36知っててもわざと無視する
13:38その無視じゃないのよ
13:41ない私と書いて無視
13:43どういう意味だったっけか
13:46自分のわがままを一切切り捨てて
13:49自分の利益を図る心のない様
13:51あなたには言ったことがあるけど
13:56私いつ死んでも不思議じゃないってことが分かった時
14:00せめて生きてる間だけは
14:02人のために何でもしてあげようって心に決めたの
14:05そうやってがというのか
14:09自分本位の気持ちにさよならを言ったら
14:11だんだん人の本心が見えてきた
14:14建前と本音を使い分けてる先生たち
14:18ベニバラ組の存在をぶつ壊してやりたいと思いつつ
14:21しかしや事件になった時の難心が怖くて
14:25ただじっと黙ったままの大半の生徒たち
14:27東山くんがけいこに暴力を振るったのも
14:32きっとその反動だと思う
14:34違うわひろみ東山くんはね
14:36なに東山くんとけいこ
14:40他に何かいがみ合うような原因があるの
14:43ううん別に
14:44それにけいこにみきさん
14:48二人は本当は心を惹かり合ってるんだと思うの
14:53お互い一人になった時は自作のようにね
14:57だけどいざか会わせると
15:00お父様やお母様のことを思い出して
15:03争わざるを得なくなる
15:04とっても不幸なことなんじゃないかな
15:08二人とも私みたいにもう長いことないんだってわかったら
15:13もっと本心を語り合えるようになるんじゃないかしら
15:16長いことないだなんて
15:17無視の精神もいいけどさ
15:19ひろみ今は自分の体のことだけを考えた方が
15:23あたしの好きな人にあたしの愛した人に幸せになってもらいたい
15:28そのためだったらあたし何でもする
15:31ねえけいこあなたとみきさんが和解するためならあたし
15:36ねえけいこあたしの気持ちわかって
15:51みきさんと仲直りして
15:53ねえどうしてだまってるの?
15:59なんとか言って
15:59わかったよ
16:02でもその方法は
16:06え?
16:09なに?
16:13うん
16:13ひろみが学校にかえってくるまでには
16:16あたしきっと
16:17約束よ
16:20ほんとに約束よ
16:22さあそろそろ
16:23はい
16:25それから
16:32なに?
16:33どうやむくんにあったらお見舞いのお礼行っといて
16:38とっても嬉しかったって
16:40引き受けたわ
16:42すいませんね何も持ってこなくて
16:45あ
16:45そんなつもりで
16:47笑顔を浮かべながらもけいこは悲しかった
16:52みきとの和解は戦いに自分が勝つことでしか勝ち取れないのだ
16:58くったくないひろみにあっているうちに稽古の心は複雑に揺れ動いた
17:03でも稽古はほんとなあたしの友達よ
17:20じゃあ稽古のためならなんでもできるってんだな
17:23そのつもりよ
17:25だったらこの場で俺に抱かれる勇気はある
17:28そしたらこいつを話してやる
17:30どうした
17:33いくら友達でもそこまでする気にはなれまい
17:37いいよ
17:39あたし好きにしても
17:42ミラニー
17:49ミラニー
17:50稽古
17:52ふざけんなおめえろ
18:07分かる手だった
18:11ふざけんなよおい
18:13いったい誰のおかげでこの店出せたと思ってんだよ
18:19おめえだけじゃねえんだよ
18:22あの出来の悪い弟の面倒まで見てやったんだよ
18:25その思わずれあって
18:27私たちが出ていくって言ってるのよ
18:29このお店は他の人にやってもらえばいいじゃないの
18:31そういう人いくらでもいるんでしょ
18:33ふざけんな
18:43やめろやめてくれ
18:46やめろやめてくれ
18:47やめろ
18:48おいひねとよ
18:59俺
19:02俺と交わした酒好きのこと忘れちゃいないんだ
19:06酒好きって
19:09秀とあなた
19:10ボクシングしかできないの同じだろうが
19:14卒業したらうちの組長がやってる
19:17ジムの世話になりたいって約束したよな
19:19その時兄弟分の酒好き交わしたよな
19:23俺と
19:24秀となんてこと
19:26俺たちの世界はな
19:29お前たちがチャラチャラチャラチャラやってる
19:33ベリバラなんとかってグループとは巨大が違うんだだよ
19:37一旦交わした酒好きを保護にしたら
19:41どういうことになるかお前分かってるんだろうな
19:44なんの真似だよ
19:47勘弁してくれ
19:48あの時俺どうかしたんだ
19:50俺がいなりになれば
19:53姉さんにはこれ以上の無理は言わないっていう
19:55あんたの甘い言葉に騙されて
19:57言ってくれるじゃねえか
19:59甘い言葉だぞ
20:01ざけんな
20:03俺なおご
20:10弟の切りはどうやってつけてくれんだよ
20:15言っとくけどな
20:18どう言われだって俺はお前と別れる気はねえから
20:21ああ
20:23何の切りはどうやってると
20:34いいえの
20:35お疲れ様でした。
21:05お疲れ様でした。
21:35お疲れ様でした。
22:06生徒同士は疑心暗鬼に陥り、教師は今までに思わせて管理の強化を図るだろう。
22:12実践を持った意見は封殺され、決まりきった考え方しかできないものだけが残される。
22:19受験のための授業だけが繰り返され、あらゆる規制が当然のごとくかけられるんだ。
22:23そんなことになってしまっていいのか。
22:28大人たちの言うことを、ただおとなしく聞かなければ、内心点さえもらえないよな、そんな時代にしてしまっていいのか。
22:35俺は決して逃げようつつもりはないが、お前が一旦足を踏み入れてしまったんだったら、まずは自分で解決の方向を見つけ出すべきだと思う。
22:46もちろん、いつでも相談には乗るがな。
22:50先生。
22:52あんまり姉さん、悲しませるようなことをするんじゃないぞ。
22:56今なら、いくらでもやりなし聞くんだ、な。
23:01まだ練習していくのか。
23:04もう少し。
23:07電気と閉じまり、気をつけろよ。
23:10はい。
23:12じゃあな。
23:16ヒデトくん。
23:30戦いに敗れたら、私はどうなってしまうかわからないけど、
23:35ジンさんと仲良くしてください。
23:38松岡ケイコのお願いです。
23:46組長、本当にやるんですか?
24:03ちょっとやがいんじゃないですか?
24:05怖いの?
24:06いや、そういうわけじゃないですけど。
24:08戦争だよ、これは。
24:09ケイコが退学になるのはほぼ決定なんだ。
24:14だけどそれだけじゃ気が済まない。
24:17あいつに味方しようとするやつは、たとえ教師でもほっておくわけにはいかないんだ。
24:22しかしその旧戦法は山路でしょ。
24:24どうせなら山路よ。
24:25あたしの立てた方針に異議はないわね。
24:34異議はないわね。
24:36組長、まさか山路のことを。
24:38うるさい。
24:39言われた通りにやるのよ。
24:41わかったわね。
24:42あなたたち。
24:53あんた、松岡ケイコに余計なおせっかい焼くんじゃないよ。
24:58処分されてもケイコは立派に、あたしたちの仲間なんだからね。
25:02あんまり紅薔薇組甘く見るんじゃねえよ。
25:04あたしの仲間の言葉じゃないよ。
25:26あんまりぐりね負そうなんですね。
25:33私は松岡の行動を断固指示するつもりです
25:49松岡が自分の身を危険にさらしても
25:53告発しようとしていることに
25:55教師の側から逃亡を食わたせてはならないんです
25:57なぜなの
25:59なぜ先生は私の方を振り向いてくださらないの
26:03そればかりか
26:06あろうことか松岡恵子のことを
26:10ご自分の立場までかけて
26:29翌日は日曜であった
26:31ミヒトの決闘を明日に控え
26:33恵子はどことなく落ち着かなかった
26:36じいさんハンバーグ2つお願いします
26:40はい
26:40はいカレー余りです
26:42これで注文時間どこそらえましたね
26:44カレーは町堂様でした
26:46あれカレーなんて注文しないよ
26:48頼んだのミトソースなんだけど
26:50え
26:50すいませんすぐ作り直しますから
26:54もういいよ
26:55じゃあだね
26:56どうもすいませんでした
26:57どうも
26:58すいませんでした
27:00どうしたんだね注文間違えたら4回目じゃないの
27:04ちょっと
27:05熱でもあるんじゃないの
27:07私の方があるみたいだけどね
27:09さっぱり馬券が当たんないから
27:11邪魔しえやこの野郎
27:13障害の者がぼけちばって悪いんだよ
27:14ぼけてんのはどっちだよ
27:15あんなどんじりの野生今
27:16特権3枚の買って何なんだよ
27:18まるで女素人じゃねえか
27:19何年競馬やってんだよ
27:21これやろなまいけなことや
27:22何も知らねえくせに
27:23あれやなガチガチの大穴なんだよ
27:25それ本命練りやめんよ
27:27でも右が少ないじゃないか
27:28大穴を狙うその時の胸がわくわくして
27:30夢があるよ男の夢だよ
27:32夢だよ夢だよ
27:34最近のバカモラ夢なんか全然いいじゃないか
27:36ところでお前見えが何かあんのか
27:37昨夜出た女がこんなくらい
27:40夢違いだバカモラが
27:41冷たいなこれ野郎やろ
27:42ざまめやく
27:43言ってやろこれ野郎やろ
27:44なんてこっちしないでしょ
27:46なんて野郎やろ
27:47はいはい
27:49杉村さんですね
27:50あ、あのー今出たとこなんですけど
27:53もうすいません
27:55すぐ着くと思いますから
27:56はいはいはい
27:58はい lesson 1番
28:00あの、ハンバーグライスの最速なんだけど
28:02ちょうど上がったとこですね
28:032丁目の杉村さんでしたね
28:05そうそう
28:06私行ってきますよ
28:06頼むわね
28:07Connecticut
28:09帰ってきたら仕上げのトレーニングしましょう
28:13小上さん気の心配してましたよ
28:17私帰ってくるまでロードワークしててください
28:20今はこれだけしか
28:30これっきゃねえわけねえだろ
28:34ゆうべも満員だったじゃねえか
28:36だってあなたの次第だって人ばっかりで
28:38ろくに払ってくれないじゃないの
28:40水揚げ悪いんだったらな
28:42他の方法で課税か
28:44どうせ俺と切れたがってんだったらよ
28:48思い切って体打って手切れ金作ったらどうだよ
28:51手切れ金?
28:53そうよ
28:53それぐらいのお返ししてくれたって
28:56罰は当たらないんじゃねえのか
28:58えなお子
28:59毛を払ってえなえさんから
29:02まだ懲りねえのか
29:06てめえの落とし前だってまだついちゃいねえんだぞこのやろ
29:09ねえさんは俺の学校のことがあるからこの街で踏ん張ってきたんだ
29:13ねえさん
29:15ここでよ
29:16俺のことは心配しないでいいから
29:18だけどひでと
29:20俺
29:21精一杯働いて
29:22姉さんが今まで苦労したもの
29:24少しでも返すから
29:26とんだんじゅとずしおだぜ
29:28まさかおめ
29:30俺がしくしくして送り出すと勘違いしてんじゃねえのか
29:34もうあんたの稲荷にはならない
29:36なに
29:38人が困ってるときにちょっとばかり面倒を見て
29:41あとは単純のようにくらいついてくる
29:44もう姉さんは十分にあんたにつきしたら
29:46これ以上俺たちにつきまとわないでくれ
29:50伊勢だけはいいよだな
29:52俺にたてついて散々いたぶられたら
29:54忘れたのかもねやろう
29:56俺はもう負けない
29:57谷のようなあんたには絶対に負けない
30:00野郎
30:16ねえさんとんなに涙を流したかよ
30:36やめて
30:38やめて
30:42ああああああああああ
30:48奥
31:12ああああああ
31:31俺たちはこの街を出てくる
31:36金輪際姉さんには手を出さないでくれ
31:41あなたへの杯を返す
31:44どうしてもというなら
31:46この俺の腕でも足でも叩き落としてくれ
31:51もう怖いものなんかない
31:54自分に正直に生きていこうって決めたんだ
31:58切るなら切ってくれ
32:06どうするんだ
32:08さあどうするんだ
32:11このままじゃ
32:13組長への言い訳が通らないんじゃないか
32:15お了扱いな
32:17私はそれが大きくのものを残ってくれ
32:20私は大きくのに
32:21やった
32:22このままに
32:24そこに
32:25私は
32:26そのままに
32:28私は
32:30これは俺とこの男とのおとしまいなんだ
32:40負けたよ
32:45おめえな
32:47このカミソリ陣にでもコーチしてもらって
32:50トレーニングに励みなよ
32:53今までは姉貴に頭の上がんねえモヤイシ野郎だと思ってたけど
32:57それだけの度胸があれば
33:00兄貴を超えるボクサーになれる
33:27本当に出ていくつもりなんですか
33:32その方がヒデトのためになるかもしれない
33:36あの子ユニバラ組をなかなか抜けられなくて
33:40随分と思い悩んでるみたいだから
33:44それに今ではヒデトは何よりも
33:47ケイコさんとあなたに申し訳ない思いでいっぱいなんです
33:51と言って素直に謝ることもできない
33:55それは元だと言えば
33:58私が不当に兄の死にこだわり続けて
34:01あの子の性格をねじらさせてしまったからかもしれない
34:05はい
34:16お証拠をさせてください
34:22私にはお通夜に伺う勇気も
34:28お掃除に列席させていただく勇気もありませんでした
34:33それを恥じてます
34:35兄は殺されたんです
34:39あなたに殺されたんです
34:43あなたに殺されたんです
34:47東京の後輩として
34:49人一倍可愛がってたあなたに
34:53人殺し
34:55もしあんな不幸な出来事が起こらなかったら
35:10あなたと私
35:14兄にも友人たちにも
35:27きっと好めない祝福を受けていたでしょうね
35:30ナオコさん
35:33ごめんなさい
35:35忘れたいんです
35:37あなたのことも
35:39石黒のことも
35:41知らない街で
35:47もう一度出直したいんです
35:49ヒデトと二人で
35:51もうここで
35:57さよならって言わないでくださいね
36:02ジンさんにはお別れの言葉をかけられなかった
36:06それを支えにして生きていきますから
36:10マスカラだ
36:19元気で
36:22あなたも
36:40ナオコさんを幸せにしてあげて
36:50早く止めるのよ
36:52あたし知ってるんだ
36:54二人は愛し合ってるはずなのに
36:56それなのに
36:58何か
37:00何か
37:04何か
37:06何か
37:07何か
37:08何か
37:10何か
37:12何か
37:14こういう人生もあります
37:15そんな
37:16君とミキさんもそうなんじゃないんですか
37:20さあ
37:24トレーニング続けて
37:26君に至りないのは実戦です
37:28実戦では
37:30相手との気合
37:32間合いが勝負を分けるポイントです
37:34一瞬の迷いが負けを呼ぶんです
37:40勝木があるのか
37:42君はミキさんに勝たねばならない
37:44そうしなければ全てが前進しない
37:46違いますか
37:48何か
38:10父さんだ
38:12ごめん
38:16父さん
38:18今父さんと話したら
38:20きっと姉さんの話が出る
38:22私
38:24固く決意したはずなんだけど
38:26でも
38:28今父さんの声を聞いたら
38:30べげてしまうかもしれない
38:32べげてしまうかもしれない
39:02私は負けない
39:11この橘龍に後足で砂をかけた者たちに
39:15など
39:16絶対に負けるわけにはいかない
39:32たとえ
39:47勝てなくてもいいんです
39:49姉さんが
39:51立ち直るきっかけにさえなってくれれば
39:54私
39:56殺されてもいいんです
39:58もしもそうなったら
40:00私を迎え入れてくれるわね
40:03母さん
40:30先生
40:32大変です
40:34三丸二号室の探査さんが
40:35急に呼吸困難に陥って
40:36何
40:37何
40:38何
40:39何
40:40何
40:41何
40:42何
40:44何
40:45何
40:46何
40:47何
40:48何
40:49何
40:50何
40:51何
40:52何
40:53何
40:54何
40:55何
40:57何
40:59何
41:04何
41:05何
41:06何
41:07何
41:08何
41:12何
41:14何
41:16何
41:18何
41:19何
41:21ああああああ
41:31いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい 勝負の時はやってきた稽古は勝つも地獄負けるも地獄だと思い始めていた
41:49一方幹の脳裏には自分の前に敗れて切れ伏す敗残者の稽古しか浮かんでこなかった 果たして勝者は歯医者を与し切れるのだろうか
42:01そして人不全がますます悪化する一方の広見の運命はどうなるのだろうか
42:19ああああああああ 稽古覚悟はいいわねたとえ何が起ころうと決着がつくまでやりましょ
42:32時間をあげるは その辺の景色をよく眺めておいたら
42:37これがあなたの目に残るこのような最後の景色になるからよ 大した景色でもないけどいいから早くやりましょう
42:49ん
42:52すでの相手では勝負にならないは木刀でいいわよ あなたがボクシングなら私は立場流の憲法でやるわ
43:00私にとっては刀と比べれば余儀のようなものだけど 行くわよ
43:08あなたの負けよ何ですって あなたは紅薔薇を捨てた
43:13紅薔薇は鶴おだまり
43:16ええええええええ 夏も終わり秋の気配が忍び寄る今3人の少女は神の与えたそれぞれの試練に立たされていた
43:31いつの日か
43:34抱きしめ合いたいの
43:38ああああああああ
43:45ああああああ
43:49次回天使のアッパーカット最終回 時は秋心は春ご期待ください
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