エル・クラシコ チャンピオンズリーグ 1st leg 前半

  • 13 年前
サッカー百物語 http://ameblo.jp/the29bomb/

CLクラシコの第一戦、レアルは敗れた。

この試合、レアル・マドリーの敗因は、誰がどう見てもペペの退場だろう。

そして試合後、レアルの監督ジョゼ・モウリーニョは
レフェリーのジャッジに対しいつも通り、文句と皮肉を並べ立てた。

そのうえモウリーニョ自身も1発レッドでペペが退場になったあと、
そのあまりに素晴らしいジャッジに対して、
華麗なサムアップ(親指を立てる)を行い、退席を命じられている。

「モウリーニョも落ち目だ」

「モウリーニョは往生際が悪い」

バルサに試合内容(支配力で)圧倒されている今季は、
モウリーニョに対する批判的な声も、少なくない。

確かにモウリーニョは目立つ。

いちいちレフェリーのジャッジに愚痴るのは、
男としても、スポーツマンとしてもまじダサい、私もそう思う。

しかし、一度落ち着いて考えてみて欲しい。

この試合の悪者は果たしてレフェリーだったのか、
モウリーニョだったのか、
それともバルサの裏にある?闇の権力なのだろうか。

私は、そのどれもが的外れに思えて仕方がない。

だって、この試合の最大の悪者、
一番の大バカタレはどう考えてもペペだろう?

確かに、あそこで一発レッドは厳しい判定だったのかもしれない。

しかし、あの場であんなプレーは全く必要なかった。

「モウリーニョは自己中なガキだ」
とおっしゃる方は少し思い出してもらいたい。

ペペが退場になり、その直後モウリーニョも退席となった。

じゃあ、もしあの時モウリーニョが退席になっていなければ?

もし、モウリーニョが記者会見でレフェリーの悪口も言わず
ペップのように大人しく負けを認めていたら?

おそらくペペはマドリディスタからも、
メディアからも、ヘタしたらチームメイトからも
もう立ち直れないんじゃないかというくらい、非難され倒していたことだろう。

試合後、モウリーニョは記者会見で、こう述べた。

「素晴らしいサッカーをしたチームに私はおめでとうと言いたい。
 そして、彼らが持つ力についても祝福したい。
 あのような権力を手にするのは難しいことだ」

チームの負けは絶対に選手のせいにはせず、全て自分が責任を負い、
仲間のためなら自らが進んで悪者になる。

ジョゼ・モウリーニョはそういう男だ。

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