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00:00特集です。515事件。話せばわかる、その真実とは。
00:07今の若者を呼んでくれ、今の若者を呼んでくれ、話せばわかる、話せばわかるって二度言ったわけね。
00:16特集です。あさって5月15日は、岡山が生んだ戦前の首相、犬貝強氏の命日です。
00:35515事件で青年将校の教団に倒れた犬貝。青年将校との間に交わしたとされる、話せばわかる、問答無用というやりとりはあまりにも有名です。
00:47しかし、本当にこうしたやりとりがあったのでしょうか。
00:51このほど、事件の時、犬貝のそばにいた女性の貴重な証言テープが見つかりました。
00:58そこで見えてきた事件の真相とは。
01:05あっかな、あっかなってね。なんだかと思って開けてみたらね、どうか、向こうの官邸の方からね。
01:14ちょうど、かもしかみたいにね。こんな橋で飛んできたんですよ、あっかんだ、あっかんだよ。
01:22それで早く総理を隠してくれ、早く総理隠れてくれってね。
01:28飛んできたんだけどもね、意味がわかんない。
01:30515事件当日の様子について、生々しい証言をしているのは、こちらの女性、子、今木あさこさんです。
01:41宮城県出身の今木さんは、当時、総理官邸で、犬貝家の家政婦として働いていました。
02:01このテープを録音した倉敷市の野崎健作さんです。
02:051993年に、岡山市に犬貝牧道記念館が開館した際、訪れた今木さんに、個人的に話を聞いたそうです。
02:18もう話せばわかる言葉を、これ世に残さないといけないという風な思いが、非常にあったと思いますよ、話を聞いていて。
02:32全部でね、1時間くらい話してくれたと思うんですけど、テープは20分くらいのテープなんですけど、
02:38だからもう貴重な資料だと思って、私が保存しとったわけです。
02:41515事件とは、1932年の5月15日、海軍の青年将校が総理官邸を襲撃し、
02:58犬貝強首相を拳銃で暗殺したものです。
03:03この事件を境に、政党政治は終わりを告げ、
03:07軍部の発言力が増して、日本は戦争への道を突き進んでいくことになります。
03:14もうすでに、4、5人の人がね、軍人に入ってきてね、
03:24そして、こういう風に、軍屈のまま、みんな、けやぶっているんですよ。
03:31そういうとこだ、そういうとこだってね。
03:34私たち、みんな、近所、つきつきられて、初めてそこで、
03:39その、毒だっていうことがね、圧巻だってのは、初めてわかった。
03:43それが、ではね、助けに来たりしてたと思って、
03:48政党軍人が殺すね、夢にも舞われて、
03:53そういうと、何じゃ何じゃってね、出てきてしまった。
03:57だから、それと、別かっちゃったわけね、会っちゃった、4、5人と。
04:03そういうと、総理がね、大静真行こう、
04:06って言った、落ち着いてね、
04:09そういうと、私が通じっ子に散歩を歩いて言ったら、
04:14朝、お茶を持っておいて、
04:16こっちも真面目だからね、総理に言われるだろうと思って、
04:22茶の前に戻って、
04:24こういうお茶をね、2杯ぐらい、いつね、ビートギーにね、
04:28ただ、なんて、拳銃の音した。
04:32びっくりして、吹っ飛んでいったの。
04:36ただ、一番最後の人、1人が、握る後ろ姿は見たの。
04:41旦那さんだ、旦那さんだ、旦那さんだ、
04:43旦那さんだ、旦那さんを仕上げ起こしたの、こう。
04:45そうやって、こう、息を吹き返したけど、
04:48目も開きませんよ。
04:50そして、今の若者を呼んでくれ、
04:52今の若者を呼んでくれ、
04:55話せば分からない、話せば分からない、
04:58二度言ったわけね。
05:00それが、私の最後の言葉として、
05:04私が聞いた言葉でしょ。
05:06撃たれて、血まぶれになってね、
05:08煙草が起きて、血まぶれになって、
05:10朝子は、逃げていった後に。
05:12おけ者を呼んできて、話せば分からない、話せば分からない、
05:14話せば分からない、打たないけど、
05:15その時、すでに玄関から出て、
05:17帰っとったと思うんですよ。
05:19青年小学校は、おそらく、
05:21ババーンと撃たれて、すぐ行ったら、
05:23聞いてないと思うよ、これだったら。
05:25状況から考えてね。
05:27朝子さんが、聞いただけです。
05:31真相はどうなのか。
05:36犬貝剛志研究の第一人者、
05:40倉敷芸術科学大学の時藤秀人教授に聞きました。
05:46今の若者を呼んでこいと。
05:48話して聞かせてやると。
05:50これが、もう現在の定説となっております。
05:55ということは、実際に、
05:58青年小学校に向かって、話せば分かるって言って、
06:02それで打たれたというのは、
06:04少し事実とは違う。
06:06そうみたいですね。
06:08やっぱりそちらの方が、非常に説得力というか、
06:11時代に対する影響力が強いから、
06:14そちらの方が一人歩きしてしまった、
06:16ということがあるんじゃないでしょうか。
06:18はい。
06:19時藤教授によると、
06:20青年将校のリーダーが、
06:22問答無用、打て!と叫んで、
06:25一斉に拳銃を打ったことは、
06:27ほぼ間違いありませんが、
06:29その前に、
06:31犬貝が何と言ったかは、
06:33謎のままだということです。
06:36なぜ、そういう問答が、
06:41一人歩きして、
06:42有名になっていったんでしょうか。
06:44やっぱりそれは、
06:45戦前は有名にならなかったと思うんですね。
06:48戦後に、やはり日本が、
06:50民主主義というものを実現していく場合に、
06:53話し合いによって解決していくと。
06:56話し合いによって、
06:57国家の重要な問題を解決していくと。
07:00これは民主主義だという理解となりつつあったんじゃないかと思います。
07:04戦後はですね。
07:06それに実際、犬貝さんは、
07:08話すのが得意でしたから。
07:11それで、話せば分かるという言葉は、
07:13いかにも犬貝さんの言葉らしいということで、
07:16戦後は特に、
07:18いろんな形の間で、
07:20伝えられていったんじゃないかという気がします。
07:25犬貝牧道記念館には、
07:271932年の総選挙に際して録音された、
07:31犬貝剛氏の演説のレコードがあります。
07:39全体の国際関係をいかに改善するかと、
07:42この根本が定まらなければ、
07:45わずかに満州の問題が収まったといって、
07:48隣国の関係が収まるのではない。
07:50また、いかにして日本の産業を統制して、
07:56もう少し、これを合理的に発達させることができるか。
08:02やっぱり犬貝さんが明治時代から一貫して、
08:06やっぱり演説とか、
08:08国民に自分の考えを言う場合に重視してきたのは、
08:11合理性だと思うんですね。
08:13合理的に考えて、
08:15果たしてこれは妥当なものかどうかと。
08:18でも犬貝さんの演説は、
08:20実際どれを聞きましても、
08:22ああいう合理的に説得力のある議論が、
08:25圧倒的に多いと私は思います。
08:28今、時藤先生がおっしゃっているように、
08:33今の時代にもそのまま通用するような演説、
08:35言葉、説得力があると思うんですけども、
08:38その説得力の中には何があるかというと、
08:40やはり人々が共感できる、
08:42そういった心がこもったものがあったのかなというふうに
08:44私は思うんですが、
08:46この515事件を境にして、
08:49日本は国際社会から孤立していって、
08:52連盟から脱退していって、
08:54第二次世界大戦へと突き進んでいくわけなんですね。
08:57今日の特集をお伝えしました。

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