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  • 前天
文字稿
00:00アリスと後世の下に大変な事実が知らされ
00:07アリスは大きく動揺します
00:08さらにその事件はもう一つの事件と繋がっているかもしれないというのです
00:13それを知ったアリスと後世は真実を突き止めようと努力しますが
00:18なんと他ならぬお父さんを疑うことになってしまいます
00:22お父さんがお母さんを殺したんですか?
00:24自閉症の子供だからずっと騙し続けられると思っていたんですか?
00:28しかし大きな動揺と不安の中アリスは勇気を振り絞って
00:32自分の過去と向き合うことに決めたのです
00:35そんな中
00:36八重丸君本当の事を話しに来ました
00:40お話ししたい事があります
00:42話?
00:43はい
00:43もちろんいいんだけどこれからパーティーに出なきゃいけないんだ
00:47後でいいから
00:49誠二さんは私の本当のお父さんなんですか?
00:53真木子さんにお聞きしました
00:54え?真木子に?
00:57本当なんでしょうか?
00:58ちょっと待って
00:58真木子はそんな事言ってたの
01:00はい
01:01どうなんですか?
01:02本当だよ
01:03僕が君の実の父親だ
01:06ハリス
01:06ここは君が来ていい場所じゃない
01:09分かってるな
01:11お父さん
01:12分かっています
01:13お引き取りいただける
01:15はい
01:15待ってください
01:16少しだけお話をさせてください
01:18あなたが代表を退かれる前にしておくべき話です
01:22何の話?
01:23美智子さんの話です
01:26美智子も?
01:2725年前
01:28美智子と僕は付き合ってたんだ
01:30この子と人に話すの初めてだな
01:34初めて?
01:35だって研究所の目
01:37みんなには隠してたからね
01:39なぜ隠していたんですか?
01:42僕の弱さだよ
01:44僕みたいな貧乏の育ちの一階の研究所が
01:47古城製薬の霊状と交際するなんて
01:50あのお父さんが知ったら大事になると思って言い出せなかったんだ
01:53そんな矢先
01:56私産みたいと思ってる
01:58お父さんが絶対許してくれないよ
02:00それに父親が僕だってわかったら僕は
02:03だ、大丈夫だよ
02:05安心して
02:06父親の名前は出さないから
02:08一人で産んで育てる
02:10君だけに任せるってこと?
02:11だめだよそんなの
02:13だいじお姉ちゃんも助けてくれると思うし
02:16ここに託児状作ろうと思ってるの
02:19みちこだよ
02:20せいじ無理しないで
02:22あなたがずっと必死に頑張ってきたことは
02:25私が一番わかってるから
02:28自分の仕事に専念してくれればいいの
02:31大丈夫だから
02:32みちこごめん
02:34ありがとう
02:35ううん
02:36絶対お父さんに認めてもらえる
02:38立派な研究者になるから
02:41そしたら必ず結婚しよう
02:44うん約束ね
02:46結局みちこ一人で君を産んで育てることになった
02:51僕は彼女の言葉に甘えちゃったんだ
02:54でもねアリス
02:56みちことの約束は本当に守るつもりだったんだよ
02:59そのために僕は本当に必死にがむしゃらになって働いた
03:03でもそうなる前に
03:05お母さんは死んでしまいましたね
03:08本当に後悔した
03:09なんであの時もっとみちこに寄り添ってやれなかったんだ
03:13今でも思い出して後悔の気持ちが溢れてくる
03:17まさかあんな事故が起きるなんて
03:20事故
03:22そうだよ
03:24聞いてるだろ
03:25研究所の
03:26あれは事故ではなかったのではないですか
03:29あなたと慎吾さん
03:30あの火事は事故じゃなかったって話してたんですよね
03:33何それ
03:35慎吾がそう言ってたの
03:37いえ
03:37そう話してるのを聞いた人がいるんです
03:40しかも
03:41あの放火と9年前の父さんの応料の件は
03:44同一犯だってことも聞きました
03:45それはね違うんだ
03:48違います
03:49あの火事は誰かが故意に起こしたものであることは間違いないです
03:521999年2月7日の火事の前日
03:542月6日にジエチルアエンが納品されています
03:57ジエチルアエンはあの当時の研究では使用されていないことは確認済みです
04:00極めて不自然です
04:01いや
04:02さらにはあの日
04:02ラボのドアロックの暗証番号を知っていたのは
04:04研究メンバーの6名
04:06つまり五条美智子
04:07五条牧子
04:08豊島明夫
04:08女実
04:09八重森慎
04:10そしてあなた
04:10篠宮誠二だけです
04:12あの火事が放火なのだとしたら
04:15この中の誰かが犯人だということになります
04:17誠二さん
04:18あなたはそれが誰だか知っていますね
04:20何が言いたいの
04:22ジエチルアエンの発注書を注文リストで確認しました
04:25八重森慎吾と記されていました
04:28慎吾がやったと思っているの
04:31信じたくはありません
04:34でも
04:35もしそれが事実なら
04:36受け入れなければならないと思ってここに来ました
04:39どうなんですか
04:40お父さんが犯人なんですか
04:42それとも他の誰かをかばっているのですか
04:44教えてください
04:45あの25年前の火事
04:48あれは事故じゃないんです
04:49どういうことだ
04:51実は
04:51僕
04:52それって
04:52他って話
04:54え
04:55えっとね
04:57この間
04:58アリスが会社に来てね
04:59誰かから
05:01八重森君とセイジが
05:03あの火事は事故じゃないって話してたって
05:06聞いたっていうのね
05:07でも考えてみたら
05:09それって
05:10あまりにも非現実的な話じゃない
05:13非現実的
05:14だって
05:15その上で
05:16だって
05:16あの当時
05:17警察がちゃんと調べて
05:18その上で
05:19事故だってなったわけでしょ
05:21それなのに
05:21あれは事故じゃないなんて
05:23アリスきっと何か勘違いしてるんだと思うよ
05:25勘違いなんかじゃないよ
05:27アリスはあの火事の件に向き合って
05:29自分で調べて
05:31発火原因がジエチルアインだって証拠まで掴んだんだ
05:33しかも
05:35この火事と
05:36あの応料がドイツ犯だってことにも気づき始めてる
05:39としまあきおの件のことは言ってるのか
05:43はい
05:43あの応料と
05:4525年前の火事は
05:47繋がっているんです
05:49やめて
05:49やめてやめて
05:51ねえ
05:52ねえ
05:52そんなこと今更話して
05:54誰が幸せになるの
05:55誰も何も幸せにならないでしょ
05:57そうでしょ
05:58まきこ
05:59あの応料って
06:00まきこ
06:00それに
06:01あの応料って
06:02もう時効でしょ
06:04まきこでも
06:05やめてやめてやめて
06:06え
06:07そんな話しないで
06:09まきこ落ち着いて
06:10え
06:10なんでそんな話するの
06:12なんでこんな日に
06:14なんで今日なの
06:16ごめん
06:17今まで黙ってて
06:18君が
06:18背負うことじゃないんだ
06:20今まで
06:21ごめん
06:22火をつけたの
06:23シンゴなんだ
06:27君が入手した
06:29GHルアインの
06:30発注リスト
06:31あれ
06:33何年か前に
06:34僕も見てない
06:35シンゴが起こしたことだって
06:37知ったんだ
06:38本当に驚いたし
06:41怒りだって湧いた
06:42どうしようか
06:44まいった
06:44だけど僕は
06:46この件に
06:48蓋をすることを
06:48選んでしまったんだ
06:49なぜですか
06:51君がいたからだよ
06:53私が
06:54育ての親のシンゴが
06:56お母さんを
06:57殺してたなんて
06:58アリスがしたら
06:59どれだけ悲しむだろうって
07:01そう思ったら
07:03真実が言えなかった
07:04でもそのことが
07:05君を苦しめることになっちゃったんだね
07:09本当にごめん
07:12ってことは
07:13応慮も
07:14アキオの愛情を利用して
07:17金を無心し続けてたんだよ
07:20でも
07:20父さん
07:21誰かにはめられたんだって
07:24え?
07:25知らない間に
07:26所長名義の裏口座があったって
07:28それは
07:29それは証拠とか
07:31それは誰が言ってた
07:32知らない間に
07:34所長名義の裏口座があったって
07:36それは誰が言ってた
07:38シンゴさんが
07:40それは証拠とか
07:42見せてもらった
07:42いや証拠
07:44言葉だけってこと
07:45そっか
07:47信じたいと思っちゃうよね
07:49アキオの
07:50お父さんの苦しみに
07:52気づいてあげられなくて
07:54本当申し訳なかった
07:55あの
07:56そろそろお時間です
07:57ああ
07:58変なタイミングで
07:59申し訳ない
08:00また後で話そう
08:02おかしいです
08:03お父さんが犯人だというのは
08:05理屈がいません
08:05理屈?
08:07お父さんは
08:08ミチコさんとは
08:09いい同僚の仲だったと聞いています
08:10そして
08:11アキオさんとは恋人で
08:12男同士でも
08:13子供を持てる未来があるといいなと
08:15話し合ったと聞いています
08:16そんな二人を殺す
08:17お父さんの動機は何ですか?
08:20君のお店って
08:21いつ建てられたの?
08:232019年4月1日です
08:25なぜですか?
08:26そのお金って
08:27どこから出てるか知ってる?
08:29どこから?
08:29信号はね
08:31信号はね
08:31ずっと心配してたんだよ
08:33ASDの君は
08:35一般のお店で働いたら
08:36苦労することになるだろうって
08:38なんとかアリスだけの居場所を
08:40作ってあげたいって
08:41信号はずっと言ってた
08:43そのためにどうしても
08:45お金が必要だったんだよ
08:46でも
08:47父さんが死んだのは
08:48店ができる3年も前のことだったんですよ
08:50想像したことある
08:51信号の気持ち
08:55もうすぐ君が生まれるって頃だよ
08:59信号は自分一人でも
09:00たとえ奪ってでも
09:02子供を持とうって
09:03考えてしまったんじゃないかな
09:05お父さんがそんなことをする人には思えません
09:07君はASDだから
09:09人の裏を疑うことができないんだよ
09:12ごめん
09:13もう行かなきゃなんだ
09:15なんだよ急に呼び出して
09:17話して何?
09:18用があるなら早く行って
09:20俺もう行かなきゃなんだ
09:22誠二さんの声です
09:23お父さん
09:24誠二
09:25火事のあった日
09:27お前どこにいた?
09:29これは誰の声ですか?
09:31どこって?
09:32みっちゃんが死んだ日
09:33どこにいたんだよ
09:34父さん
09:35秋代さん?
09:37なんだよお前
09:38どうしたんだよ
09:39火事の後しばらくして
09:41秋代から呼び出されたことあったろ
09:43秋代から?
09:45忘れたんならよく聞けよ
09:46火事の発生した時間
09:48お前を見たんだ
09:50実験室から慌てて周りを気にしながら出てきた
09:53実験用の手袋までつけて
09:54横専さん
09:56黙って!
09:57見たってだけ
09:58お前が火をつけたんじゃないか
10:01みっちゃんを殺すために
10:03そうだよ
10:04俺が火をつけた
10:07秋代はお前に話しに行くとき
10:09こっそり録音してたんだ
10:11それを知る前に
10:12俺に託してくれたんだよ
10:16やっぱり
10:17でも
10:18命をかけた俺と
10:21何の証拠もないお前
10:24みんなはどっちを信じるかな
10:27どうやって
10:29みっちゃんは何で逃げなかったんだよ
10:32眠ってもらってたからね
10:33コーヒーに睡眠薬入れて
10:36みちこに飲ませたんだ
10:38何の疑いもなく飲んだよ
10:43みちこが眠ったのを確認した後
10:47俺はこの日のために
10:50慎吾のIDであるものを購入してた
10:54慎吾のIDであるものを購入してた
10:54慎吾のIDであるものを購入してた
10:56慎吾のIDであるものを購入してた
10:58そして
10:59なんでそんなことを
11:01お前どうするつもりだよ
11:02どうするって決まってるだろ
11:03すぐに警察に
11:04お前は本当にバカだな
11:06考えてみろ
11:08え?
11:08画期的な入民罪ができる第一歩だぞ
11:11みちこは自分の才能と時間を費やして
11:14ここまで研究を進めてきたんだよ
11:16その研究チームの新しいリーダーは
11:18俺だよ
11:20俺がここで捕まったら
11:22この研究にケチがついて
11:24プロジェクター打ち切られちゃうかもしれないな
11:26そしたらみちこは無駄人だな
11:29お前どこまで
11:30飽きよ
11:31一緒に上に行こうよ
11:33この研究がうまく次の段階に進めば
11:36俺はマキコと結婚できる
11:39そうな
11:40そうしたらお前
11:41そうなったら経営にもあるだろ
11:42そうしたらお前にいいポスト用意できるんだよ
11:47ああ
11:47いずれ所長とかさ
11:49お前もうすぐ子供生まれるんだろ
11:52どうだ
11:53ふざけんな
11:54そんなこと誰が
11:55オッケオッケオッケ分かったよ
11:57じゃあお前が選べよ
11:59お前が全部決めていい
12:01全てをばらして
12:02みちこの研究を無しにするか
12:05それとも黙って
12:06みちこの研究を続け
12:08新薬を作って世の中に貢献する
12:11どっち選ぶ
12:12そんなの
12:13誰も幸せにしない真実なんて
12:17必要だと思うか
12:19明雄はお前にそう言われて
12:21結局黙っていることを選ばざるを得なかった
12:24政治さん
12:25全部嘘だったんですか
12:27全部
12:28いやいやいや
12:29全部嘘だったんですか
12:31さっき話したこと全部
12:33いやいやいや
12:34嘘じゃないよ
12:36もういい
12:36お父さん
12:38マキコ
12:39どうしたんですか
12:41二人にはすでに聞いてもらった
12:43もう諦めろ
12:45お前がみちこを殺したんだ
12:48そして
12:48秋雄に横領の罪を着せて
12:50死に追いやった
12:51そんなこと俺がするわけないだろ
12:54そんなのが証拠になるのか
12:57だいたい
12:57なんで俺が横領なんかしなきゃいけない
13:00柳田先生に渡していたお金
13:02あれはどうしたの
13:05あなたは秋雄が亡くなる前
13:07鎮痛剤の臨床データの改ざんを
13:10お金を渡して頼んでた
13:12いやいや
13:15あの金は
13:17あのお金は
13:18鎮痛剤の臨床データの改ざんを
13:22いや
13:22あのお金は
13:24どこから来たの
13:26いや
13:27あの金はさ
13:28俺を見ろ
13:29お前の横領の証拠となる資料だ
13:33秋雄名義の裏口座から
13:35いくつかの口座を計量して
13:37お前名義の口座に入金されてる
13:39お前がやったことは
13:41この手紙全て書いてある
13:46手紙
13:48成人お前が秋雄に所長のポストを与えたのは
13:51秋雄をはめるためだったんだろう
13:55どうなってんだよこの子さ全然聞いてないぞ
13:58落ち着けって落ち着けってお前がやったんだよ
14:01は?
14:01そんなこと
14:02お前がやったんだよな
14:03違うのか
14:05じゃあ
14:06息子とはもう会えないかもしれないな
14:09お前がやったんなら
14:10刑務所に入ってる間
14:12俺がお前の家族の生活を保証する
14:14でもお前がやったんじゃないなら
14:17息子はどうなるか分かんないな
14:19アリスが真実を受け止めきれないと思って
14:23ずっと隠してた
14:25ごめん
14:27後世くん
14:29しんちゃん
14:29いつか後世に会ったら伝えてほしい
14:32夢を叶えるために頑張ったり
14:35挫折したり
14:37誰かを好きになったり
14:39支え合える大切な人に巡り会えたり
14:42そうやって大人になっていくお前の姿を
14:45ずっと見守っていたかった
14:48弱い父さんでごめんな
14:50がっかりさせてごめん
14:52だけど
14:53父さんには誰にも負けないことが一つだけある
14:56後世
14:58誰よりも
14:59お前を愛してる
15:01あんたが殺したんすか
15:03父さんを
15:05何黙ってんじゃんトテオは
15:07後世さんやめてください
15:08スーツが汚れるだろ
15:10あーもうなんだよ
15:14なんだってお前今になって
15:16こんなこと言う気になったんだよ
15:18アリスのおかげだよ
15:19アリスは自分が傷つくかもしれないと分かって
15:22このことに向き合おうとしたんだ
15:24どんなに怖くても目をそらさずに知ろうとしたんだ
15:28それを見て俺も逃げちゃいけないんだって
15:31そう思ったんだよ
15:34全てを認めるのか
15:36認めます
15:38貴様
15:39でも信じてください
15:40応料は会社のためですよ
15:42どういうことだ
15:44五条製薬の業界トップの座を守るためです
15:47少しでも副作用が少なく
15:49効果の高い薬を作れば
15:52業績も株価も上がります
15:54いい薬だって医者に欠かせるためには
15:56金が必要なんですよ
15:58誰がそんなことを頼んだ
15:59誰かが手を汚さなければ
16:02会社は大きくなれません
16:03誰かがやらなきゃいけないことを
16:05僕がやったんです
16:07あなたのためなんです
16:08僧侶を犠牲にしただけだろ
16:11でもまあ
16:12秋代も本望だろ
16:15は?
16:16新型の鎮痛剤で多くの人の役に立ったんだ
16:19あいつも命を張った甲斐があったってもんだよ
16:23でも何も死ななくてもよかったのにな
16:26ふざけんな
16:27五条製薬
16:28いちこは
16:29いちこのことはどうなの
16:31まきこ
16:32本当のこと言って
16:34君と
16:34結婚するためだよ
16:38君はお見合いを控えていたのに
16:40僕に好きだって伝えてくれた
16:42それを聞いて
16:44僕もどうしても答えたくなった
16:46だから
16:47私のために
16:48妹を殺したっていうの
16:50そうだよ
16:52そうするしかなかったんだよ
16:55君のことが好きだったから
16:56あなたは出世したかっただけでしょ
16:58違う
16:58何が違うの
16:59馬鹿な選択をしてしまったと今では思ってる
17:02みちこにしてしまったことは許されないし
17:05その罪は一生背負うつもりだ
17:07だけどそれも
17:09まきこのことを好きになってしまったから
17:11今もまきこへの気持ちは変わらない
17:14それだけは信じてほしい
17:16まきこ
17:17愛してるよ
17:18今の話には矛盾があります
17:20セイジさんは研究で成果をあげたら
17:22お母さんと結婚する約束を守るつもりだったと言いました
17:25つい先ほどの話です
17:26アリスそれはね
17:27そして疑問があります
17:28疑問?
17:29セイジさんはお母さんを火事の中から命をかけて助けたと聞いています
17:33それなのにセイジさんは今さっき
17:35お母さんを殺したことを認めました
17:36大きな矛盾です
17:37どういうことでしょう
17:38それは
17:39セイジさん
17:39あなたはさっきから言っていることがおよそ合理的ではありません
17:43ご条件に取り入ろうとしたんじゃないのか
17:47みっちゃんを助けたふりをして
17:49自分がヒーローになることで
17:51ご条件に取り入ろうとしたんだろう
17:54自作自演ということか
17:57そうなのセイジ
17:58違うよ
17:59あなたが
18:00あの時言ってくれたこと
18:02全部嘘だったの
18:04これはなんだ
18:06みちこさんが残してくれた研究成果です
18:08気を失う前に
18:10僕にそれを託してくれました
18:12あなたがこの研究を引き継いでって
18:16お願いします
18:18僕にそれを発表させてください
18:22忍が
18:23命を張ってくれてありがとう
18:25君に任せる
18:27ありがとうございます
18:28みちこの意思を継ぐために
18:31自分の人生を捧げますって
18:32全部
18:34芝居だったんだ
18:38お父さん
18:39この件はここだけに収めませんか
18:43なんだと
18:44ご条件の看板にも傷が付けた
18:47ふざけないで
18:48あなた
18:49自分のことばっかりじゃない
18:52あなたの口から出るのは
18:54綺麗事と嘘しかない
18:56何が愛してるよ
18:58あなたが愛してるの
18:59いつも自分だけ
19:01みちこのことも
19:02私のことも
19:04愛してたことなんて一度もないでしょ
19:07私の名前を呼ばないで
19:10こんな三文芝居にずっと騙されていたなんて
19:16もういい
19:16警察を呼ぶ
19:18誰がいないか
19:19ちょっとちょっと待って待って待って
19:20あーもうなんだよ
19:23あんたの考え方のせいで俺はこうなったんだよ
19:26考え方
19:27そうですよ
19:29あんた
19:30自分にとってメリットがないものは
19:32全部切り捨ててここまで来たんだろ
19:34アリスのことだってそうだよ
19:36役立たずだって言って
19:38切り捨てたのはあんたじゃないか
19:40それがあんたのやり方だろ
19:42何よ
19:43俺はね
19:44あんたのやり方を真似ただけだよ
19:47あんたと俺で何が違うんだよ
19:50あんた
19:50最初俺なんか眼中になかっただろ
19:53俺がああやって
19:55悲劇のヒーローになって
19:57世間の注目を浴びて
19:59初めて利用価値を感じたんじゃないか
20:01だから俺を認めたんだろ
20:03今更
20:05何言ってたよ
20:06アリス
20:08アリス
20:09アリスごめんごめんね
20:12お父さんが悪かったよ
20:13お父さん
20:14そうだよ
20:15僕が本当のお父さんだよ
20:18血の繋がってる唯一の家族だ
20:21わかるよね
20:22アリスはお父さんの味方だろ
20:25お父さんが捕まっちゃったりしたらやだよね
20:28ヘンリーです
20:29お母さんがくれたやつだ
20:31アリスの友達だろ
20:33友達ではありません
20:34ぬいぐるみです
20:35そうだね
20:37ヘンリーの中身は
20:38ポリエステルと綿の2種類です
20:40どちらも炭素水素酸素で作られた単位が
20:43長く連結した鉱分子です
20:45つまりヘンリーは
20:46これらの素材でできた物質でしかありません
20:48そうだけど
20:50しかしヘンリーはお母さんからプレゼントしてもらってから
20:53家事の後もずっとずっと一緒でした
20:55周りのみんなにヘンリーのことを紹介して
20:57みんなヘンリーのことを知ってくれています
20:59私とヘンリーには一緒に生きてきた25年間があるんです
21:03セイジさんは私の実の父親です
21:06そうだよ
21:07だから
21:07セイジさんのDNAの半分は私に受け継がれ
21:10私のすべての細胞核に染色体という形で収まっています
21:13そうだね
21:14アリスを作っている遺伝情報の半分は
21:16僕のDNAから来ている
21:18一方八重森慎吾のDNAは
21:20私の体内のDNAには一遍も組み込まれていません
21:23でも
21:25私を引き取ってから
21:26毎日私に慣れないご飯を作ってくれました
21:29いつも科学の知識を楽しく教えてくれました
21:32カズサや三沢県の人々を味方につけ
21:35私を守ろうとしてくれました
21:36そうやって一緒に暮らしてきた時間が
21:39私たちの間には確実にあります
21:41この25年間
21:42私に向き合ってくれて
21:44私と一緒に築いてきてくれた関係こそが
21:47私にとって信じられるものなんです
21:48分かってるよ
21:50だからお父さんはこれからアリスと
21:52あなたは性別学上の父親ではありますが
21:54私のお父さんではありません
21:55お父さんは八重森慎吾だけです
21:58まあでも結局
21:59俺はお前の父親で
22:02お前は人殺しの娘だけどな
22:06おいこら
22:07待て
22:08五条星人
22:10名前なんかアリスの父親じゃねえ
22:13自分のしてことと向き合え
22:16一生向き合い続けて生きていけ
22:19警察ですか
22:21すぐに来てください
22:23殺人犯がいます
22:24皆様お騒がせしてしまい
22:28大変申し訳ありません
22:30この度の五条星人のCEO就任は
22:36なしといたします
22:37全ての現況は私かもしれません
22:41アリス
22:43ごめん
22:45何がですか
22:46政治のこと
22:47ずっと話せなくて
22:50お父さん
22:51怖かったんだ
22:53怖い
22:54本当のお父さんがいることを知ったら
22:57そっちに行っちゃうんじゃないかって
22:59それが怖かった
23:02お父さんはなぜ私を引き取ったのですか
23:06みっちゃんがいなくなった後
23:08五条家では
23:10アリスを施設に預けるって話が出てたんだ
23:14このままじゃ
23:16アリスは
23:17家族を失ったまま生きていくことになる
23:22そう思ったら
23:24なんか
23:24無償にやるせなくてさ
23:27なぜですか
23:30重ねてたんだと思う
23:33自分と似てるって
23:35アリスは自閉症で
23:37きっと
23:38世の中から普通とは違うって言われるんだろうなって
23:42お父さんも
23:44いつもそうやって言われてきたから
23:47だから
23:48アリスを放っておけなかった
23:50秋代の言ってたことを
23:51思い出したんだ
23:53僕らでも
23:54いつか子供を持てるんじゃないかって
23:57ありのままの自分でも
23:59アリスとなら
24:00痛みを半分越しながら
24:03寄り添って生きていけるんじゃないかって
24:05そう思ったんだ
24:06秋代が生きてたら
24:07ありがとうって伝えたいよ
24:09おーアリス
24:10あれ一人
24:11みんな事情聴取を受けています
24:13長引いてるようなので
24:15一人で帰ってきました
24:16そっか
24:17おかえり
24:19はい
24:19どうした
24:20まあ無事に帰ってきてくれただけでいいよ
24:23私はもう
24:24コウセイさんと一緒にいられません
24:25えぇ
24:26私の実の父親が
24:28コウセイさんのお父さんを死に追いやったんです
24:30コウセイさんにとって私は
24:33父親の敵の娘です
24:35アリス
24:36帰ります
24:37ただいま
24:38アリス
24:39あのアリス
24:40ちょっと
24:41アリス待ってってば
24:43コウセイさんはいつこの家を出ていきますか
24:46できるだけ早い方がいいですね
24:48何が
24:49明日でも明後日でも
24:50コウセイさんの好きにしてください
24:52では
24:52アリス
24:54俺
24:55出ていかないよ
24:57カズサさんから聞いた
24:58俺とアリスが仇同士だって
25:00そんなの関係ないじゃん
25:03お父さんがどうとか関係ない
25:04俺たちは俺たちだろ
25:06コウセイさんはきっと
25:07私のことが嫌いになります
25:09嫌いにならない
25:10なります
25:11今はきっとことあるごとに
25:12今は良くても
25:13きっとことあるごとに
25:14そのことを思い出します
25:15今は好きだと思ってくれていても
25:18だんだん憎しみに変わっていきます
25:19そんなことになったら
25:20コウセイさんに嫌われてしまったら
25:22私は耐えられません
25:22そんなことあるわけない
25:24なぜそう言い切れるんですか
25:26だって
25:26絶対にそうならないなんて言えるんですか
25:28わからない
25:29私にはわかります
25:32コウセイさんは私を嫌いになります
25:34なんでそうやって決めつけるの
25:36アリス
25:36さっき言ってたよね
25:38積み上げてきた関係が大切なんだって
25:41ヘンリーとかシンゴさんとは
25:43一緒に積み上げてきた
25:45過ごしてきた時間がある
25:47血の繋がりなんて関係ないんだって
25:49俺
25:51それ聞いた時
25:52本当にそうだなって思ったんだよ
25:55それって
25:56未来に対しても言えることなんじゃない
25:58未来
25:59俺とアリスがこれから一緒にいて
26:03ずっと一緒にいて
26:05今は想像できてないようないろんなことが起こって
26:08今は想像できてないようないろんな気持ちになって
26:13そうやって時間を積み上げてって
26:15まだ想像できてないような俺たちの関係があるはずだろ
26:18それをいいものにする努力をすればいいんじゃない
26:21アリスがヘンリーとかシンゴさんと気づいてきたような関係を
26:26俺もこれからアリスと気づいていきたい
26:29私もそうしたいです
26:32でも
26:32そうしたい気持ち
26:33私もそうしたいです
26:35でも怖いです
26:36そうしたい気持ちがあるなら
26:39その気持ちが大事なんじゃない
26:41気持ち
26:43俺たちの間にどんな壁があっても
26:46その気持ちがあれば乗り越えられる
26:47どんな壁があっても
26:50気持ちがあれば
26:51うん
26:52光瀬さん
26:53何
26:54ちょっと待っていてください
26:55カキとキクラゲの中華炒めです
26:57え?
26:58あ、うん
26:59え、何
27:00お好きですか?
27:02好きだけど
27:03不健全です
27:03不健全?
27:05カキに含まれるアエンは健康を維持するのに欠かせない栄養素ですが
27:08キクラゲに含まれる食物繊維がアエンの吸収を妨げてしまいます
27:12つまりこの2つの食材を食べ合わせることは極めて不健全です
27:15いわば敵同士くっつけてはいけません
27:17それは
27:18しかし
27:19それは
27:19俺たちの関係のこと
27:21しかし
27:22そこに
27:23クエン酸を補うことで
27:26アエンの吸収を促進することができます
27:29つまり
27:29この2つを一緒に食べてもいいのです
27:32そういうことを言いたかったんですね
27:34えっと
27:36さらに
27:37キュウリに含まれる酵素
27:38アスポルビナーゼはトマトに含まれるビタミンCを壊してしまいます
27:41つまりトマトとキュウリは敵同士
27:43この2つを一緒に食べては栄養価が台無しになります
27:46え、そうなの?
27:47しかし
27:48マヨネーズをかけることでキュウリのアスポルビナージュの働きかけを読めることができます
27:52そういうことが言いたかったんですね
27:55さらに
27:56抜刀は
27:56うん、そうそうそうそう
27:57そうだよ
27:59私たちは一緒にいてもいいということですか?
28:03だからそうだって
28:05そうですか
28:05召し上がってください
28:07ただいま
28:08お父さんお帰りなさい
28:09報告があります
28:10え、何?
28:12私はコウセイさんとこれからもずっとずっと一緒にいます
28:14え、どういうこと?
28:16え、な、何が?
28:18ほら銀、早く食べちゃえな
28:20遅刻するよ
28:21だって人間まずいんだろ
28:23あれ、またそんなこと言ってるのか?
28:25じゃあ
28:26日々ないでしょそれじゃあ
28:27先に言ってるか
28:28じゃあじいちゃんが食べてあげようか
28:30やったー
28:31日々ないでしょそれじゃあ
28:33先に言ってるから
28:34うん
28:34あ、お母さん今日から仕事だから
28:36おやつのどら焼き棚にあるけど一人一個だからね
28:39またどら焼き?
28:41ケーキがいい
28:42じゃあじいちゃんが銀のどら焼きも食べてあげようか
28:45やだー
28:46朝からうるせーな
28:47行ってきます
28:48じゃあ行ってきまーす
28:50いらっしゃい
28:51おー
28:51か、か、か、か、か、す、あのー
28:53ココアのミルクどこに置いてんだっけ
28:55あ?
28:56台所の棚の3番目
28:58まだ覚えてないのかよ
28:59ほんと大丈夫私言っても
29:01だーじょうぶ、大丈夫やわ、もう
29:02研究、研究開発
29:04じゃ、あ、だーじょうぶ、大丈夫やわ、もう
29:06いってらしい
29:07いって、じゃあ
29:07ご、ご、ご、ご、ご、ご、ご、ご、
29:08是否會讓人開眼
29:10研究開発担当取締役的五条真希子さん
29:1310年前的樓梁有証拠
29:15破棄了你
29:16是否有成為
29:17有效的
29:17事項
29:18是否從事件
29:20是否
29:22有請
29:22有請
29:23對
29:24對
29:25呀
29:25對
29:25好
29:26甘酸
29:27甘酸
29:28甘酸
29:29甘酸
29:30甘酸
29:30甘酸
29:31甘酸
29:32甘酸
29:32甘酸
29:33甘酸
29:33甘酸
29:34甘酸
29:34甘酸
29:35甘酸
29:35甘酸
29:35甘酸
29:35甘酸
29:36甘酸
29:37甘酸
29:37甘酸
29:38我沒想到
29:39疲れた身體也滿足
29:41豚肉肉的照焼丼
29:43結構夠濃郁ですね
29:45いただきます
29:46イライラ海賞マグロの刺身定食と
29:50イライラ海賞カツオ刺身定食です
29:53いただきます
29:54いただきます 言いなさいよ
29:56言ったよ
29:56言った? 言ってないよね
29:59はい 食べて
30:00あ いらっしゃい
30:01久しぶりですね
30:02アリスさんのご飯 食べたくなって
30:04最近
30:05両肩くにゃん
30:06最近肩こりがひどいんですよ
30:09両肩ぐにゃんぐにゃん
30:10かぼちゃと豚肉のごま風味炒めです
30:12ぐにゃんぐにゃんですか
30:13はい ぐにゃんぐにゃんです
30:14私は新人の教育で新郎が
30:17メンタル大安定 緑黄色野菜たっぷりポトフです
30:20じゃあ奥どうぞ
30:21あ そういえば聞いた?
30:23あのなんだっけ スーパーのあのあいつ
30:26ゆうさくさんですか
30:27あいつ彼女で来たんだって
30:29なんて名前
30:30えぇ
30:31びくにはゆうさくに
30:32なんて名前って言ってたっけなぁ
30:34あ この子
30:36もうついてこないで
30:38もうか話聞いてよ
30:39みくにはゆうさくは3マス目までしか進めません
30:41あ もう
30:42ゆうさくさんが付き合った人って
30:44もう別れたから
30:45付き合ってはいたんですか?
30:46一瞬ね
30:47一瞬じゃないじゃん
30:49今日で3日目でしょ
30:50え 3日が一瞬なら
30:52え 1週間も一瞬
30:53え もう1ヶ月で一瞬ってこと?
30:54もう3マス目
30:55あ もう
30:56束縛がひどくてストレスに効く料理はないですか?
30:59みくにはゆうさくを吹き飛ばし
31:01鶏レバーとピーマンのみそに止めです
31:02あ 確かるー
31:04俺絶対オンケーキ
31:05だから3マス目
31:06あ あ あ ああ
31:07いらっしゃいっす
31:09席空いてる?
31:10うん 空いてるよ こちらどうぞ
31:12アリス昌世くん古城家の人間として謝らせて今まで本当にごめんなさいいやお父さんがね来たいって言って私はそんなこと言ってないぞあの子分かった分かったあの子はどんな店をやってるんだと聞いただけだ分かった分かった分かったご注文分かった分かったご注文はどうしましょうか私目の疲れが相変わらずで
31:41はい 眼性疲労に効果的目 キーママンゴーカレーです
31:45あ おいしそう
31:47お父さんは?
31:49私はどこが悪いとかなどない
31:51お父さん
31:52腰痛がひどいっかな
31:54いや あるじゃないっすか
31:56今 やめようか
31:58では 腰痛改善 干しエビたっぷり タケノコアッタカムシ寿司です
32:02わー すごーい
32:04おいしそう
32:05食べよ 食べよ
32:06いただきます
32:08おいしい
32:09食べてる 食べてる
32:10こんなにおいしいならもっと前からくればよかった
32:15しまなかった
32:16よえぼりか
32:18アリスを立派に育ててくれてありがとう
32:21いいえ
32:22いつでも来てください
32:23アリス お父さんも食べよっかな
32:27お父さんは昨日夜遅かったので寝不足解消 ホーレンソースのサーモンムニエルです
32:32たくさんの試練を乗り越え アリスはたくましく成長しました
32:37これからもきっと山あり谷ありですが もう大丈夫
32:43こんなにたくさんの大事な人たちに囲まれているんだから
32:49科学の大好きな料理人 アリスのお話はこれでおしまいです
32:55アリス
32:56はい
32:56めでたしめでたし