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  • 6/23/2025

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00:00Oh, my God.
00:30I don't know.
01:00いつものでいいですかいや酒はいいよカレーもらえるかなあっすいません今日カレーないんすよないいらっしゃいませお一人ですかええあこちらよろしいですかえっどうぞ頼むよ今夜はどうしてもあのカレーが食べたいんだよそんなこと言われても
01:29金なら出すよ今から作れないかな困りますよ他にお客さんもいますし
01:37そうだよねごめん 忘れてくれカレーですか
01:44実は僕もカレーには目がないんですよ それほどの一品ならばぜひ食べてみたいのですがいやでも材料がないんででは
01:54我々が材料を買ってくるというのはいかがでしょうえっああええ あなたがよろしければ
02:04
02:08分かりましたよ 急な仕事でさすぐに行けそうにないんだよ
02:14うーん仕事でしょうがないけどさ今夜中には来られるんでしょ
02:19せっかく新作料理用意して待ってんだからね
02:23あーどうかなどんくらいかかるかわかんないんだよね
02:27いらっしゃいませーん
02:29んん何今のかわいい声は
02:32だから仕事だって急なお仕事みたいですね杉下さんもご一緒そうみたいなんですけどね何の仕事してんだか
02:47うん?えっ?
02:56この男性ご存じありませんか?堂島さんならよくお見えになりますよ堂島さん何かやったんですか?俺もそれを知りたいんです。
03:08あの期待させといてなんですが味は普通ですよ
03:14おやおや
03:15でもなぜか不意に食べたくなるんですこのカレーは
03:21絶品というわけでもないのにふと食べたくなる誰しもそんな特別な一品があるものです
03:28まあ特別ってことでは
03:30もし最後の晩餐に一皿だけ選ぶとしたらそういった料理かもしれませんね
03:37ええ
03:39あ、参りましょうか
03:41はい
03:42あ、ちょっといいですか?
04:07どうぞ
04:09みわこのやつ
04:14小手丸さんの料理に創作意欲を刺激されてるらしくて妙に張り切っちゃってるんですよ
04:19あの独創的なセンスは健在なのでしょうね
04:22そりゃあもう長い異国暮らしで磨きがかかってます
04:26食欲は湧きませんが好奇心はそそられますね
04:30あ、待たせちゃってるんでちょっと急げましょうか
04:33タクシー拾います
04:35あ、来た来た
04:37はいはい、お願いします
04:39先乗っちゃいます
04:41お願いします
04:43はい
04:45はい、閉めますよ
04:46はい、忘れ物だこれ
04:48運転座これ落ちてましたよ
04:50さっき乗せたお客さんのだなこれ
04:52亀山くん、ちょっと
04:54え?
04:55これ
04:56血液に見えますね
04:58え?
04:59え?
05:00あ、ほんとだ
05:01しかもこれ、結構な量ですよ
05:05ちょっと、すみません
05:08警察?
05:09直前に乗った方、どんなご様子でした?
05:12どんな?
05:14青山あたりで乗車されたお客さんで
05:18みなりの良さそうな男の人でしたけどね
05:21その乗客はどちらまで?
05:23はい、麻布の方の住宅街です
05:26いや、ですけどね、途中でロープを買いたいって言い出しましてね、店に寄ったんですよ
05:32ロープですか?
05:34誰かを殺し合った男が自分も死のうと首吊り用のロープを買ったってのは考えすぎですかね?
05:42いや、推測の息は出ませんが、その可能性もないとは言えませんね
05:46運転手さん、その方の降りた場所まで行ってもらえますか?
05:50はい、直ちに休校いたします
05:52何の用だよ、今急いで死んで
05:58おい、ちょっと教えてほしいんだけどさ
06:01今日、青山近辺で何か事件の報告上がってないか?
06:05障害か殺しか、とにかく何か血の流れる事件
06:09知るか?
06:11くだらねえ電話よこすんじゃねえよ、この馬鹿やかめ!
06:14ダメな野郎、何イラついてんだよ
06:17一家は朝から慌ただしかったですからね
06:20先月から追っていた強盗殺人事件の被疑者の居所が分かったとかで
06:25ああ、あの様子からすると空振りだったな
06:30空振りだったな
06:36ここです、あの家です
06:38あ、あの人です、さっき乗せた客です
06:40声かけますか?
06:50いや…
06:52あ、尾行しますか?
06:54ええ、君は周辺の聞き込みを
06:56分かります
07:02お久しぶりです
07:04ああ、君か
07:06最近ずっと来てくれないから
07:08また今度行くよ
07:10絶対ね、ママも寂しがってるから
07:14住んでるのは、道島四郎という男性
07:20かつては資産家のご夫婦が住んでたそうなんですが
07:26今は亡くなって、息子の道島さんが長いこと一人で暮らしてます
07:32ずっと独身で、どうやら仕事もしてないみたいです
07:36仕事をしていない?
07:38ねぇ、相当な遺産を相続したんでしょうね
07:40悠々自的な独身貴族
07:42しかし最近、何か変化があったのではありませんかね
07:44ええ、ここ1か月ほど
07:4620代くらいの若い女性が頻繁に出入りしてたみたいです
07:48何で若い女性が出入りしてたみたいです
07:50何で若い女性が出入りしてたみたいです
07:52何で若い女性が出入りしてたんですが
07:54今は亡くなって、息子の道島さんが
07:56長いこと一人で暮らしてます
07:58ずっと独身で、どうやら仕事もしてないみたいです
08:00仕事をしていない?
08:02ねえ、相当な遺産を相続したんでしょうね
08:0420代くらいの若い女性が頻繁に出入りしてたみたいです
08:07何でわかったんですか?
08:09ガレージの前に家具を入れ替えたような形跡がありました
08:13最近、新しく購入された家具は
08:16モダンなインテリアの有名ブランドです
08:19何か生活を一新するような変化があったのではないかと
08:23あ、じゃあ被害者はその若い女性?
08:30バーに入りました
08:31はい
08:32あ、俺はどうしましょう?
08:33六本木のクラブジェネシカで話を聞いてみてください
08:36道島さんの近況を知る者がいれば
08:39何か分かるかもしれません
08:40分かりました
08:42ちょっと独特の風味を感じるんですよ
08:53どこか懐かしい味がするというか
08:56隠し味でもあるんでしょうか?
08:58あるんです
09:00でも教えてくれないんです
09:01教えたら隠し味じゃなくなるって
09:03確かに
09:05ちょっと失礼、仕事の電話が
09:07何か分かりましたか?
09:08ちょっと失礼、仕事の電話が
09:15何か分かりましたか?
09:17何か分かりましたか?
09:19その道島って人、どうにも行けつかない感じですよ
09:23と言うと
09:25金に物言わして女を泣かせてきた
09:27遊び人
09:29事件は女性絡みのトラブルの可能性大ですね
09:33あの人典型的な遊び人って感じだからねえママそうね軽いお付き合いには積極的だけど深い関係にはなろうとしないなめねえああいう男の人に恋しちゃあでもあの子はほら2週間くらい前に見たん?ん?ん?
09:55ありがとうございました
09:56ありがとうございました
09:57また
10:00あら?あんな風に浮かれている道島さん初めて見ましたよ
10:05やっぱり最近会ってたその女性と特別な関係だったのは間違いないですね
10:11でもそれが一体どこの誰なのか
10:15仕方ありませんねえ
10:17ああ君、タクシー乗車地点の青山方面に向かってください
10:22怪しまれますので以降連絡はメールで
10:26青山のどの辺に向く?
10:28あっ切れた
10:29はい、大雑把に青山方面に向かいます
10:34今日はお仕事帰りですか?
10:37いえ、仕事はしてないので
10:40ほう?
10:41親が金持ちだったんです
10:43なるほど
10:44煩わしい電話に悩まされることもない羨ましい限りです
10:49こちらはお忙しそうですね
10:52仕事は何を?
10:53死がないサラリーマンですよ
10:55手のかかる部下を持つと気が休まりません
10:58何があったんですか?
11:00会社の近くで事件があったんですよ
11:02それで警察が聞き込みに来たらしくて
11:05刑事相手に何を話せばいいのかと
11:08いや、さすがにそれぐらいは自分で
11:11どこですか?
11:12はい?
11:13会社はどちらに?
11:14青山の方ですか?
11:15青山?
11:16何か心当たりが?
11:18え?
11:19いえいえ、何が起きたかではなく
11:21どこでとお聞きになられたので
11:23事件に心当たりがあるのかと
11:26いや、別に深い意味は
11:28うん、あの、何があったんですか?
11:31ひたくりだそうですよ
11:32いやー怖いですねー
11:34ああ
11:35あのー、今日、青山にいらっしゃいました?
11:39え?
11:40え?
11:41まあ
11:42やっぱり、お顔を見かけたような気がしていたんですよ
11:45どこでした?
11:46あれ、どこでしたかね、あれは
11:48行き前のオリエンタルグレースコーヒー
11:50そう、オリエンタル
11:51オリエンタルでした
11:52いやー、そうです、そうです
11:54うん、すっきりした
11:57区名係
11:58そう、あの、特別な命令が出た時に出動するのね
12:01あんまり人に言わないんでね
12:04で、うん
12:07今日の日中、この人を見ませんでした?
12:10若い女性と偽ったと思うんだけど
12:13ああ、覚えてます?
12:16でも、一緒にいたのは男性でしたよ
12:19いい争ってますね
12:25はい、だから覚えてたんです
12:27頼む、ゆきと別れてくれ
12:31彼女もそれを望んでるんだ
12:33カバンを渡しましたね
12:39中身は、金?
12:41いや、そこまでは知りませんよ
12:43ですよね
12:45ゆきという女性を巡る、三角関係か?
12:49あ、なんか落とした、落とした
12:53あ、これ、どうしました?
12:55これ、これ、いや
12:58これか?
13:01西村ゆき
13:03これだ
13:04住所は、早稲田か
13:08どうぞ
13:23あ、恐縮です
13:25しかし、ボトルを渡して適当にやってくれとは大らかですね
13:31ええ
13:32ミツル君ですか?
13:33あ、ミツル君
13:34ええ、バーテンダーの彼
13:36そういうとこあるんですよ
13:38まああの緩い人柄のおかげで
13:40妙に居心地はいいんですけど
13:43ええ、僕も名前に惹かれて入ったのですが、正解でした
13:48もしかして、お好きですか、チャプリン?
13:51おや、あなたも。
13:55シティ・ライツ、放題、街の日、チャプリンが監督主演するサイレント映画の傑作ですね。
14:05僕も最初は天命に惹かれて入ったんです。街の日は一番好きな映画ですから。
14:12ラストシーンのあの悲しい3枚の字幕。切なくて、何度見ても涙してしまう。
14:22笑いと涙の同居する、社会風刺も込めた愛の物語。チャプリン映画のすべてが詰まっている。
14:31うん、おっしゃるとおり、うれしいですね、同行の詩に出会えるのは。あっ、チャプリン。
14:40乾杯。乾杯。
14:44えっと。
14:53あんたは今日退去予定だったんだよ昼過ぎに鍵返してもらうはずだったんだけど来なくてさ連絡もつかないし困ってんだよあの住んでたのは西村由紀って人ですよねおおそうだよいつの間にか柄の悪い金髪の兄ちゃんが転がり込んでたんだよ。
15:23え、同棲してたみたいだけど。
15:25え、同棲してたってことですか?
15:27さあね、でも別れたんじゃないの?急に退去だなんて。
15:31よっぽど急いでたんだろうね。
15:34残った荷物勝手に処分してくれーだって。
15:37まあ、金もらってるからいいんだけどさ。
15:40ちょっと失礼。
15:42何か手がっかりはと。
15:50大谷さん。
15:51はい。
15:52これも処分ですか?
15:54ああ、いやいや、そりゃ多分手荷物だね。
15:57身ひとつでどっかに引っ越すつもりだったんだな。
16:00ああ。
16:05ちょちょちょちょちょ。
16:07勝手に開けちゃっていいのかい?
16:09緊急事態なんで、お構えなく。
16:11Uh...
16:28...手紙...と?
16:34...会員届?
16:36...童島さんと久保早苗...
16:39...誰だ?
16:41《あなたはこの手紙を読まないかもしれない父親のことあなたは何も聞こうとしなかったから私たち親子2人で幸せならそれでいいと思ってのことでしょうねでも私がいなくなれば事実を知る人がいなくなってしまうだからここに記しておきます》
17:09《あなたの実の父親は道島志郎という方です?》
17:16《道島さんはゆきさんの父親?》
17:20《親子だったのか》
17:23《30年前、私たちは少しの間だけど一緒に暮らして結婚の約束をしました》
17:31《彼の家庭の事情で別れることになったけど幸せな日々でした》
17:37《だから別れた後、あなたを身ごもっていることに気づいた時彼には知らせませんでした》
17:45《別れて以来会っていないので自分の子供がいることも知らないでしょう》
17:52《家具を買い替えていたのは娘と一緒に暮らすため男に別れを迫っていたのは娘を思う親心ってことか》
18:04《正面に暮らすため男に何の人を持つための母親を入れません》
18:10《もしもし、久しぶりだね》《君から電話なんてどうしたい》《何?》《お客様なところに何か言うと男の人をお話をしています》
18:31刑事が僕を?
18:45何を聞かれたんだ?
18:47え?
18:49今、早稲田のアパート?
18:51いや、知らない
18:54何でそんな所に?
18:57誰かに尾行されていませんか?
19:01尾行?
19:03すいません。
19:16はい。
19:18はい。
19:20おかわりをロックでいただきたいのですが。
19:24はい、じゃあ氷用意しますね。
19:26あと、どれくらいでできる?
19:33これから煮込みなので、あと1時間くらいは。
19:37おかわりしますか?
19:43いや、もう。
19:45悲しいんですか?
19:47は?
19:53あのー。
19:56俺なんか用…。
19:58あれ?
20:00さっきのクラブのママさん。
20:07先ほどあなたは、街の日のラストシーンについて悲しいとおっしゃいましたね。
20:15切なくて、泣けるとも。
20:17あー。
20:18はい。
20:19あの映画のラストシーンは、解釈が分かれますよね。
20:23僕は、とても悲しいラストだと思います。
20:28ああ、そうかなあ。
20:30僕はハッピーエンドだと思ってますけど。
20:32うん、どちらの言い分も分かりますね。
20:34盲目の女性は、自分を助けてくれたのは、裕福な紳士だと思い込んでる。
20:42でも、ラスト。
20:46目が見えるようになった女性は、紳士が本当は薄汚れたホームレスだと知る。
20:54その後の2人が、うまくいくとは思えません。
20:58うまくいってほしいけどな。
21:00愛した男が、金持ちのふりをしたホームレスだったら、どんな女性でも幻滅するよ。
21:07うまくいくわけない。
21:08ねえ、ちょっと悲観的すぎますよ。
21:11現実的なんだよ。
21:14ああ、やっぱり僕にもおかわりよ。
21:28はい。
21:33言われたとおりメールしたわ。
21:39ご協力ありがとうございます。
21:44シロちゃんは本当に自殺を?
21:47ああ、そうはさせません。
21:50馬鹿よ。何でも一人で抱え込んで。
21:54道島さんとはいつごろ?
21:59もうずいぶん前。
22:02私にも結婚に憧れてた時期があってね。
22:07でもあの人、結婚の話になると心閉ざしちゃうから。
22:14昔の女の子と引きずってるみたい。
22:17彼のことが心配でここまでつけてきたんですよね。
22:20ああ、諦めたつもりだったんだけどな。
22:30幸せそうなシロちゃん見てたら、相手の子どんな子なんだろうって気になっちゃって。
22:38なんとなく同業者の匂いがしたのよね。
22:43それで人に頼んで調べてもらったの。
22:47女の勘って当たるのね。
22:50最近まで早稲田のスナックで働いてた子だった。
22:55その子、菊池っていう前科のある男と付き合ってるって噂があって。
23:01だからシロちゃんが何かよからぬことに巻き込まれてんじゃないかって。
23:06前科のある男?
23:08話が気ま臭くなってきやがったぞ。
23:13おそらく男の名前は菊池和也。
23:33捜査一課が追っている指名手配中の被疑者です。
23:37ああ。
23:39僕は養子なんです。
23:49実の親には幼い頃に捨てられて。
23:54養父は優秀な経営者でした。
23:59でも子宝に恵まれず、後継ぎのために僕を引き取ったんです。
24:09両親の望むように生きなきゃって思ってました。
24:12将来は父の会社を継いで両親の選んだ相手と結婚する。
24:22それは決まっていることだった。
24:24でも…
24:28僕はある女性に出会ってしまった。
24:32彼女は酒屋の娘で、お酒が好きだった。
24:40彼女の作る自家製の梅酒は絶品でした。
24:45僕は家を出て、その子と二人で暮らして、結婚の約束をしました。
24:53僕は少し料理ができたので、二人で小さな店を始めました。
24:58そう、この近所でした。
25:02もう30年以上前ですけど。
25:05ご両親は何と?
25:10もちろん、反対です。
25:13彼女と一緒になるなら感動だと。
25:16僕はそれでも構わないと思った。
25:18だけど…
25:23僕には父のような詳細はなかった。
25:28店の経営はすぐに傾きました。
25:32知人から金を借りて何とか続けていたけど。
25:37彼女は返済のために、母の片身の指輪を売ろうとまで考えていた。
25:45結局僕は…
25:49両親に頭を下げて、借金を肩代わりしてもらいました。
25:55それからはもう、両親の言いなり。
26:00彼女を捨てて、会社を継ぎました。
26:07その後、その方とは?
26:10一度も会ってません。
26:12お仕事の方は?
26:15全然ダメでした。
26:17父の大事な会社を潰してしまいそうで申し訳なかった。
26:21だから、会社も人に譲りました。
26:26僕はもう、余計なことはしない方がいいんです。
26:31人の命がかかってんだよ!
26:34人の命がかかってんだよ!
26:37事件が起きたのは先月の5日。
26:47ボタンダのマンションの1つに空き巣が侵入しました。
26:54この部屋の人じゃないよね!
26:56ねっ!
26:57犯人は逃走する際、マンションの1つに空き巣が侵入しました。
27:07犯人は逃走する際、マンションの管理人と揉み合いになった末に殺害。
27:17周辺の監視カメラ映像から空き巣の前下がある菊池が被疑者として浮上したってわけか。
27:24犯人は逃走する際、マンションの管理人と揉み合いになった末に殺害。
27:30周辺の監視カメラ映像から空き巣の前下がある菊池が被疑者として浮上したってわけか。
27:361ヶ月ほど居所がつかめなかったんですが。
27:39今朝、若い女性の声で匿名の垂れ込みがあり、渋谷のホテルに菊池がいると。
27:45でも、踏み込んだ時にはもう菊池は部屋を出た後だった。
27:49若い女性からの垂れ込み。で、菊池の足取りは?
27:54高飛びの可能性を考慮して航空会社の予約者リストを調べてみたところ、菊池の名前がありました。
28:00それで、空港に張り込みをして先ほど逮捕。
28:04大吾。
28:06大吾。
28:07今、捜査一課が取り調べ中です。
28:10それ、先に行ってくれよ、もう。
28:13ちょっとどいてどいてどいて。
28:16何しに来やがったこの手戻りが。
28:22話はあったんだよ。
28:25西村由紀さんはどこだ。
28:31ここに映ってるのはお前だな。
28:34おい、亀。ちょっと来い。
28:40じゃあ、その西村由紀って人も殺されてるってことですか?
28:44かもしれないけど、現場がわかんねえんだよ。
28:47一緒にいる男は誰だ?
28:49ゆきさんの父親。
28:51この店で娘と別れるよう菊池を説得してた。
28:54もしかしたら、その後、菊池がゆきさんを。
28:58先輩!この鞄!
29:00この鞄!
29:01あっ!
29:02うん。
29:03菊池が所持していた鞄です。
29:06中身は現金5千万円。
29:095千万。
29:11手切れ金にしは大金だよな。
29:14で、これ、これ何なんだよこれ。
29:16ああ、札束にも土が付いてるんで、
29:19落ち葉がこうある地面で札束を拾い集めたんじゃないか。
29:23ああ。
29:25うん、これなんだ。
29:28ああ、和紙か?
29:31青山付近で。
29:33落ち葉と、土と。
29:35和紙?
29:38神社だ。
29:58いい匂いですね。
30:07うん。
30:08どうですか、カレーの具合は。
30:10あ、もうすぐですよ。
30:12ところで、一つ、確認したいことがあるのですが。
30:17おい。
30:26おい。
30:27おっ。
30:28うわ、びっくり。
30:30ああ。
30:32ゆきさんで間違いねえな。
30:45おい、カメラマン。
30:47うん。
30:49やはり、殺したのは菊池のようです。
30:542人ともごはんは普通盛りで大丈夫ですか?
30:59ああ。
31:01ああ。
31:02やっと食べられますね。
31:06もう余計なことはしない。
31:08道島さん、あなたは先ほどそうおっしゃいましたね。
31:16はあ。
31:17それで、その年まで仕事もせず、深い人間関係を築くこともせず、独身貴族を貫いていたのでしょうか。
31:28でもあなたはそんな日々を変えようとした。娘さんのために変わろうとした。
31:35しかしその娘を失ってしまった。何でそれを。
31:42雪さんの遺体が見つかりました。殺したのは菊池和也という男。ちなみにこの男先ほど逮捕されています。ご安心ください。
31:55はあ。はあ。そうか。
32:04あなた、警察ですか?
32:07はい。
32:10サラリーマンだなんて。とんだ嘘つきですね。謝ります。
32:17どうして僕に目をつけたんですか。あなた、タクシーにマフラーをお忘れになっています。マフラーには血痕が付着していました。何らかの事件に巻き込まれているのではないかと。それだけで。どこまで調べがついているんですか。一月ほど前。あなたのもとに。
32:39雪さんが現れました。おそらく、久保さなえさんの書き残した手紙を持って。
32:48あなたは、30年前に別れたさなえさんとの間に、娘がいたことを初めて知った。
32:57父さん。
33:02血を分けた子供ができたあなたは、この1ヶ月、ささやかな親子の時間を大いに楽しんだ。
33:11古い家具を新調し、娘との新たな暮らしを楽しみにしていた。
33:18しかし、彼女は交際中の男性に問題を抱えていました。
33:24例えば、恋人が闇金に手を出してしまい、その後、保証人となってしまった。
33:31彼と別れたいが、借金を返さないと別れてくれない、などと相談を受けたのではないでしょうか。
33:39あなたは、娘を守るために5000万円を用意し、今日の昼、その男と2人で会った。
33:50金はやる。だからもう、ユキの前には現れないと誓ってくれ。
33:56わかった。ユキとはもう会わない。
34:00絶対だぞ。
34:07おい!
34:08頼む!
34:09男に金を渡した直後、おそらくあなたは、ユキさんを見かけたのではありませんか。
34:28そして、娘の身を暗示、後を追った。
34:34そこで、事件は起こったのですね。
34:46ユキ、ユキ、ユキ、ユキ、お父さんだ。
34:51ユキ、ユキ、ユキ、ユキ、ユキ。
35:19カレーはもうできますよ。
35:22諦めます。
35:25やはりあなた、このカレーを最後の晩餐にするおつもりだった。
35:32ぶち壊されましたけど。
35:33ユキさんが亡くなったのはあなたの責任ではありません。
35:38僕のせいだよ。
35:44僕が無理やり別れさせようとしたからあの男を逆情させたそのせいで娘は犠牲になったんだ。
35:50違います。
35:52もういいよ。
35:55じゃあもういいんです!
36:28この年まで何も成し遂げず誰ともつながらずに生きてきた。
36:35空っぽだ。
36:41こんな人生何の価値もない。
36:45でもね、娘のためなら変われるって思った。
36:50これからは娘のために生きようって。
36:53だけど、守れなかった。
37:00また余計なことして。
37:03大事な、大事なものを失った。
37:09こんな人生、もう早く幕を下ろしたいんです。
37:14僕が違うと言ったのは、亡くなったのはあなたの娘ではないということです。
37:24菊池和也は空き巣の常習犯でした。
37:27彼は先月、あるマンションに空き巣に入りました。
37:31不幸にもその時に管理人が殺され、彼は殺人犯となった。
37:37その菊池は交際中のユキさんの家に潜伏し身を隠していたんです。
37:43それで?
37:45その空き巣事件の盗品リストを調べました。
37:49現金や時計とともに一通の未開封の封筒が盗まれています。
37:56未開封。
37:58つまり封筒の持ち主は、手紙の内容を知らないということになります。
38:03ゆきさん、それを利用した。
38:06この封筒に書かれた、ゆき絵という文字。
38:15よく見ると、手紙の文字と筆跡が違っているように見えます。
38:21つまり、中身の手紙と婚姻届は本物で、外側の封筒は別の人物が用意した偽物ではないかと。
38:30まさか。
38:35じゃあゆきは、娘じゃない。
38:40あの金持ち親父から大金踏んだくって、二人で山分けするはずだった。
38:45高飛びするつもりで部屋も引き払った。
38:48なのに、あの女、土壇場で裏切りやがった。
38:52ゆき、なんでここが?
39:08あんたのスマホにスパイアプリ仕込んでたの。
39:12GPSで全部お見通しよ。
39:15それは、あたしの金よ。
39:18返して。
39:25I'm not alone.
39:55It's a lie.
39:57I don't have to say anything.
40:01The crime of the house was
40:04Kupo Mitsu.
40:08Kupo...
40:11Mitsu?
40:12It's a lie.
40:14It's Kupo Mitsu.
40:19Yeah.
40:20It's a lie.
40:21Then he's going to...
40:23To me...
40:24Your real family?
40:26Yes.
40:27Your real family is in the middle of the house.
40:32Just in the middle of the house.
40:34I waited for you!
40:38Yes.
40:39I made it.
40:42I made it.
40:44I had an order, it was a problem.
40:47Yes.
41:17盲目の女性は目が見えるようになり真実を知った それは果たしてハッピーエンドかバッドエンドかどちらにもなり得ます
41:30人生も同じではないでしょうか 悲観して自ら幕さえ下ろさなければいつかハッピーエンドにできる
41:39人生の価値は 自分次第 そうは思えませんか
41:51いらっしゃいませ お構いなく僕の部下です
41:57道志子さん あなたに伝言があるんです クラブのママてる子さんから
42:03シロちゃんに会ったら伝えて あなたには幸せになってほしい
42:09悩みなら私が聞いてあげる 一人じゃないからって
42:16あなたのことあんなに心配してる人がいるんです 安心させてあげてください
42:26僕は何にも見えてなかったんだな
42:29杉下さん
42:33これだけ食べてもいいですか
42:39もちろん 外でお待ちしています
42:43えっ これ食べないんですか
42:48申し訳ない 急な仕事で
42:50ああ よかったらお二人でどうぞ
42:54どうぞ
43:09どうじまって人に話聞きたいんですけどね
43:14少しだけ 待っていただけますか
43:16食事が終わるまで
43:28分かった
43:29えっ
43:30この独特な風味
43:33隠し味は梅酒だな
43:36もう よく分かりましたね
43:39母から教わった自家製の梅酒です
43:42懐かしいわけだ
43:48こんなにうまかったんだな
43:51
43:52あちこち走り回ったんで腹が減りましたよ
43:57今夜はカレーの気分ですね
44:00ああ なるほど
44:00あ 忘れてた
44:02はい
44:03かじめ
44:04宮子 待ってますよ
44:06
44:06まあ 致し方ありませんね
44:10空腹は何よりのスパイス
44:13という言葉を信じましょう
44:15はい
44:16見た目これ
44:18うーってこれ
44:20これはカメラのせいですか
44:22いや 元々こういう裏だと思います
44:24次の爆弾では人が死にます
44:30あなたは何か訴えたいことがある
44:32僕を捕まえられたら話します
44:34人の命が変わってんすよ
44:36爆弾を目覚めさせるに違いありません
44:38そうなる前に止めてください

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