Sword_of_the_Demon_Hunter_Kijin_Gentosho_480P_S01_EP05

Love Animation

Transcript

00:00作詞・作曲・編曲初音ミク

00:30作詞・編曲初音ミク

01:00作詞・編曲初音ミク

01:10こんな夜の中で一人歩く僕です

01:14行き先は決まって君の声のもとへ

01:17煌めいた月明かり騒がしくなる街で

01:21見つけられずに君の歌を歌った

01:24明日はきっと会える気がしたんだ

01:28期待を重ねて待ってたけど

01:31約束した場所で笑ってしまうよ

01:35来ないのは知ってたから

01:38止めのない想いのままで歩き出した目の中で

01:42忘れないでと泣きそう

01:45それでも暗闇は怖いから

01:47いつか僕は忘れてしまうから

01:49その世界で今日も探している

01:52下手な生き方でも

01:55夜明けは綺麗だね

01:59いつでもやり直そう

02:03君と会った場所で

02:07夜明けは綺麗だね

02:37あの

02:49これはお化け様

02:57申し訳ありません

02:58いえ私も前を見ていませんでした

03:01こちらこそ申し訳ない

03:04あのその

03:06大丈夫ですよ

03:07ほらっちゃん

03:08この人は三浦直嗣様といって

03:11おぶけ様ですが

03:12人が良すぎるってんで有名ですから

03:14お待たせしました

03:20かけそばです

03:22ありがとうございます

03:23どうしたんですか直嗣様

03:30職が進まないようですが

03:31職が進まないようですが

03:32職が進まないようですが

03:32ああ

03:33いえ

03:33少々悩み事と言いますか

03:36悩み事ですか

03:38ええ

03:39天主殿

03:44少し聞いてくださいますか

03:46まあ

03:47俺でいいなら

03:48それは聞きますが

03:49よかった

03:50実は

03:52私には兄がいるのですが

03:54いやいやちょっと待ってください

03:56馬鹿言っちゃいけませんよ

03:58直嗣様

03:59三浦家の嫡男

04:01兄なんているわけがないでしょうに

04:03ですが

04:04私には確かに兄がいたのです

04:06お風さん

04:07あ

04:08はい

04:08私の兄上

04:10三浦貞長という男を

04:12ご存じないでしょうか

04:14すみません

04:16ああ

04:19やはり

04:20誰も兄のことを知らない

04:22父や母でさえ

04:25私は頭がおかしくなってしまったのでしょうか

04:28なおつぐ様

04:36そんなに思い詰めないでください

04:38ほら

04:40蕎麦も伸びちまいますぜ

04:42あの

04:44三浦様

04:45差し出がましいようですが

04:47良い人を紹介しましょうか

04:49良い人

04:50ですか

04:51はい

04:52もしかすれば

04:54三浦様のお力になってくださるかもしれません

04:57ああ

04:59確かに

04:59いやね

05:00そういう不思議な話に好んで首を突っ込むお客さんがいるんですよ

05:05それは

05:07陰陽寺のような方なのでしょうか

05:10え

05:11あやかしを払うことをなりわいとしているとか

05:15いや

05:21ただの浪人です

05:23どうにもその人は

05:25怪異を解決してくれるらしいんですよ

05:27もちろん金は取りますが

05:29刀一本で鬼を撃つ

05:32凄腕の剣士だそうで

05:33はあ

05:35少しとっつきにくそうに見えますが

05:38良い方ですよ

05:39あれで可愛いところもありますし

05:42毎日

05:43うちでかけそばばっかり食ってます

05:45あ

05:46ほら噂をすれば

05:48いらっしゃい旦那

05:50いらっしゃいませ

05:51かけをひとつ

05:53でよ

05:54かけいちょー

05:55そんなにうちのかけそばが気に入ったんですかい?

05:59だなぁ

06:00そんなにうちのかけそばが気に入ったんですかい?

06:15だなぁ

06:16いや別に

06:18相変わらずですね

06:19もう少しこう気遣い的なもの

06:22ああ

06:24この店のそばは普通だが

06:26それなりに気に入っている

06:28でしょうね

06:31うん

06:31お茶入れますね

06:35ずいぶん手慣れてきたな

06:38当然ですよ

06:40私も日々成長していますから

06:43そういう仁也くんはどうですか?

06:48秋は木星の頃だ

06:51甘い濃密な香りを漂わせ

06:53これからの季節に美しい花を咲かせる

06:57はい

06:58その通りです

06:59覚えてみるとなかなか面白いな

07:03自然と道端の花にも目が行く

07:05でしょう?

07:07とりあえず春夏秋冬の花は終わりましたから

07:11今度は花にまつわる節話を教えしますね

07:14話の途中で失礼します

07:21あ、すみません

07:24私は三浦直嗣と申します

07:26あの、いきなりぶしつけですが

07:29あなたは不思議な話や鬼が出るという噂にばかり

07:32首を突っ込んでいると聞いたのですか?

07:36確かに、鬼を撃つのが私のなりわいだ

07:40では、あなたに依頼すれば

07:42怪異を解き明かしてもらえるのですね?

07:45それは少し違う

07:46え?

07:47私ができるのは、鬼を撃つこと

07:50怪異の原因が鬼でなければ

07:53私の良分ではない

07:55すまない

07:57そうですか

07:59お前をご覚えます

08:00お前をご覚えます

08:02お前は鬼が出来上がり

08:12お前は鬼を撃つこと

08:13今は鬼に撃つこと

08:15なきゃお前は鬼を撃つこと

08:17神の鬼を撃つこと

08:19旦那、すいませんがナオツグ様の力になってやってくれませんかね。

08:27あの方は馬鹿な兄貴がいなくなったせいで大層を思い悩んでるみたいなんでさ。

08:33私からもお願いします。大切な人を失って、とても不安定になっているのだと思います。

08:43お願いします!

08:47分かった。普段世話になっている分の恩返しだ。

08:53随分と彼に入れ込んでいるのだな。

08:57数少ない常連ですしね。

09:07あんた何やってるの?

09:14すみませーん。お茶と磯部餅をお願いします。

09:18はーい!

09:20お餅好きなの?

09:30ああ。

09:32ああ。

09:34お待たせいたしました。

09:36ありがとう。

09:38ああ。

09:40うん。

09:41久しぶりに食べると美味しいわね。

09:44そういえば、禅師殿との祝言はまだなのか。

09:48あっ。

09:49うっ。

09:50うっ。

09:51うっ。

09:52いきなり何を!

09:53確かもう十六。

09:55頃合いだろ。

09:57そもそも、禅師とってのはありえないわよ。

10:00そうなのか。

10:01十三殿としても、彼となら安心できると思うが。

10:05禅師は…。

10:07禅師は…。

10:10そうね、兄みたいなものだから。

10:14それに、お父様は見合い話こそ持ってくるけど、

10:18嫁入り自体は私の好きにしていいって言ってくれてるの。

10:22店のことを考えたら、大棚や武家に訪がせたほうがいいのにね。

10:28うん。

10:29そういうあんたは初代を持たないの?

10:33定職を持たん浪人に突むような物好きは少ないだろう。

10:37そう…。

10:39それもそうね。

10:44でも、そろそろ真剣に考えないといけない年よね。

10:48あんたっていくつなの?

10:50三十一だ。

10:51うっ!

10:52禅師より上!?

10:54吹けない太刀とは言ってたけど、

10:57なんか秘訣でもあったりするの?

10:59さてな。

11:01感情は置いておくぞ。

11:03もう行くの。

11:04仕事だ。

11:06また、鬼?

11:08ねぇ、なんで鬼退治なんてしてるの?

11:16あんたくらい剣の腕があったら、もっと違う仕事もあると思うんだけど。

11:21私にもよくわからん。

11:25なぜこんなことをしているのか。

11:27なによそれ。

11:30だが、あえて言うならば…。

11:33たぶん、私にはこれしかないのだろう。

11:36そう。

11:38なんかちょっと安心した。

11:40うん。

11:42神夜って、普段冷静だし、浮世離れしたところがあったから、正直よくわかんない奴だと思ってた。

11:52でも、悩んだり弱音吐いたりもするのね。

11:56あんたも普通の人だったんだ。

11:59うっ。

12:01うぅ。

12:02ナッツだ。

12:03ナッツでいいわよ。

12:05いい加減付き合いも長いんだし、いつまでもどのじゃ、他人行儀でしょ。

12:12私もそろそろ店に戻ろうかな。

12:15あんまり悩みすぎないようにね。

12:20眉間のシワが取れなくなるわよ。

12:23はぁ…。

12:33有森。

12:34あっ。

12:35また今日も行くのですか?

12:37うっ。

12:40何度も言っているでしょう。

12:42三浦家の嫡男はあなたです。

12:44兄などいません。

12:46兄上は確かにいました。

12:48兄を探すのに、誘拐や貧民屈にまで足を踏み入れているそうですね。

12:53うっ。

12:55義をおもんじ、優をなし、仁を忘れず、礼を欠かさず。

13:00宙を誓った徳川のために血の一滴までも流しきるのが武士の在り方。

13:05それが何ですか、あなたと言ったら。

13:08兄が見つかれば出入りをやめます。

13:10失礼します。

13:12いい加減になさい、有森。

13:15家があって人がいるんじゃない。

13:21人がいて、家があるんだ。

13:22ほう。

13:23家があって人がいるんじゃない。

13:26人がいて、家があるんだ。

13:27ほう。

13:28ほう。

13:29ほう。

13:30ほう。

13:31ほう。

13:32ほう。

13:33ほう。

13:34なあ、有森。

13:35ほう。

13:36ほう。

13:37家があって人がいるんじゃない。

13:42人がいて、家があるんだ。

13:44はあ。

13:45家のため、抗議のためにその考えは理解できる。

13:49しかし、だからといって己の意思を曲げることはしたくない。

13:54ほう。

13:55ほう。

13:56ほう。

13:57ほう。

13:58ほう。

13:59ほう。

14:00ほう。

14:01ほう。

14:02兄上、あなたはどこに。

14:05探しに行くのか。

14:08ほう。

14:09あなたは。

14:11神也、死がない浪人だ。

14:14こたびの会、やはり首を突っ込ませてもらうことにした。

14:18えっ。

14:19ただし、必ず解決できるとは約束できない。

14:23そこは納得してくれ。

14:25ええ、構いません。

14:27私の言葉を信じてくださる。

14:30それだけでも救われた思いです。

14:33さて、早速で悪いが、三浦殿の兄が消える前の様子を教えてほしい。

14:39わかりました。では、屋敷へ。

14:42あっ。

14:46ならば。

14:51そういえば、神也殿は浪人とおっしゃっていましたね。

14:56ああ。

14:57腰の者は数打ちではないとお見受けしますが、元は武家の出ですか?

15:02いや、違う。

15:04えっ。

15:06以前、私が住んでいた土地は山合いにあるたたらばだったのだが、対等を許された役があった。

15:13はあ。

15:15私もまたその役に尽き、公義より直々に対等を許されている。

15:22なるほど。

15:24もしや故郷は、門野ですか?

15:27よくわかったな。

15:29いえ、たたらばというのと、その鉄の鞘を見てよもやと思いまして。

15:36お恥ずかしながら、こうずかなもので、刀剣の類を見聞するのが趣味なのですよ。

15:42門野の刀は、飾り気のない鉄作りの鞘が特徴と聞きますが、神也殿のものは鞘の作りが丁寧ですね。

15:50これはもともと、集落の屋代に奉じられていた御神道だ。

15:55ゆえあって譲り受けた。

15:57ほう、名はなんと。

15:59やらいという。

16:01やらい。

16:02あ、なるほど。やらいですか。

16:04門野のたちは、鬼をも裂くという。

16:07鞘のことを鬼やらいと言いますが、そこから来ているのか、

16:11あるいは、その刀自体に鬼を払ったという伝説でもあるのか、そういう説話はないのですか。

16:17聞いたことはないな。

16:19集落のおさは、嘘かまことか、千年の時を経ても朽ち果てぬ冷凍とは言っていたが。

16:26それはそれは。

16:27ところで、抜いてみせてくれたりは。

16:29千。

16:30あ、あ、すみません。さすがに話がそれすぎました。

16:34構わない。だが、そろそろ始めてくれ。

16:38では。

16:40すでにご存知の通り、私は兄、三浦貞長を探しております。

16:45しかし、いくら探しても兄はおらず、それどころか、誰も兄を知らないのです。

16:52誰も知らない。

16:53はい。父も母も、貞長などという男は知らない。三浦家の嫡男は私だと。

17:00他に、おぼろげに記憶している者もいましたが、結局は似たような答えが返ってきます。

17:06兄をはっきりと覚えているのは、私以外いないのです。

17:11ねぇ、旦那方よ。

17:13なんでここでそんな重要そうな話を。

17:16密談をするのは人のあまり来ない場所でって相場が決まってると思うんですが。

17:21この店は人など滅多に来ないだろう。

17:24結構辛辣ですね、旦那。

17:27それは冗談として、二人ともずいぶんと三浦殿を心配していたようだからな。

17:34だからここに連れてきた。

17:37いえ、ただ、陣也君が冗談を言えるようになったのが嬉しくて。

17:46まあいい。三浦殿の兄が消えたのはいつの頃のことだ。

17:51今年の春先、1月の終わり頃でしょうか。

17:55特に変わった様子はなかったのですが、気づけばふっと。

17:59あ、いえ。

18:01確か兄はいなくなる少し前に行っていました。

18:04娘に会いに行くと。

18:09それともう一つ、兄の部屋に花がありました。

18:13花?

18:14花には疎いもので名前はわからないのですが、

18:17強い香りがしました。

18:19細い葉の黄色い中心に白い花弁のついた小さな花です。

18:25兄は花をめでるような人ではありませんから、妙に気になりまして。

18:30見つけたのはいつ頃だ。

18:32兄がいなくなった直後に。

18:34私の他は部屋に立ち寄りませんので、

18:37去り際に兄自身が置いたのではないかと。

18:40その花はまだ置いてあるか。

18:42何かの証になるかと、枯れる前に保管してあります。

18:47三浦殿。

18:49悪いが明日、三浦殿の屋敷に案内してもらいたい。

18:53えっ?

18:54あ、ジンヤ。

19:04夏臨。

19:06夏臨。

19:08夏臨。

19:09夏。

19:11いらっしゃいませ、ジンヤ君。

19:14竹蕎麦。

19:15竹蕎麦。

19:16はい。

19:17竹市長。

19:18旦那。

19:19いつの間におなっちゃんの呼び方を変えたんで。

19:21ああ、幾日か前に少しな。

19:24オフ。

19:25おめえももうちょっと頑張らんと。

19:27何を言ってるんですか。

19:29でもずいぶんと仲良くなったんですね。

19:32別に、そういうわけじゃないけど。

19:35オフ。

19:36三浦殿とは親しいのか。

19:38三浦様ですか。

19:40親しいというほどではありませんが。

19:43時折来てくれますから話すくらいは。

19:46どうしたんです?

19:48大した意味はないが。

19:50そうですね。

19:52私にも丁寧な接し方をしてくださいますし。

19:55気まじめで優しいお方ですよ。

19:58それって、もしかしてこの前、私がぶつかっちゃったオブケ様?

20:02はい。

20:03すごく腰の低い人だったわよね。

20:06ま、刀のことになると目の色が変わっちまいますがね。

20:09そうだ。

20:11旦那。

20:13ちょいっと見てくださいよ、これ。

20:17ああ、公害?

20:19まあ、三浦家も一応は旗元ですもんで、こういうのも必要なんでしょうがね。

20:24で、ついでにと言っちゃなんですが、俺にもこの公害をくれたんです。

20:29ったく、人に贈るもんまで刀関係だなんて。

20:33好きに喋らせたらお堅い話か刀の話か、どっちかですよ。

20:37母親にも、いい加減になさい、有盛なんて叱られて。

20:41母親とも付き合いがあるのか。

20:43え?

20:45ちょっと見たことがあるくらいですけどね。

20:47まあおっかないお人で、普段からも結構うるさいみたいですよ。

20:51ってことで旦那、この公害、もらってくれませんか。

20:55え?

20:57それは三浦殿からの贈り物だろう。受け取れ。

21:01いいんですよ。

21:03闘争具なんて蕎麦屋の店主が持ってても意味ありませんし。

21:06しかし。

21:07しかし。

21:08これは、俺にはもう必要ないんです。

21:11だからどうか、もらってやってください。頼みます。

21:19これは、預かっておこう。

21:21ありがとうございます。助かりますよ。

21:25すみません。父が無理を言って。

21:28おふう。

21:29はい。

21:30三浦殿が言っていた。

21:32黄色い中心に白い花弁のついた花とは、水仙か。

21:40だが、小さいか。

21:42できれば、水仙でないほうがいいが。

21:47ここは、幸福の庭。

21:54幼い私が過ごした日だまり。

21:57でも。

22:08もう、帰る道はなくなった。

22:11いくつの夜を数えた。

22:29君と歩いた道をたどれば。

22:32それぞれにあったな物語。

22:34どれもが心の炎明かり。

22:37今、君なしでも生きていく。

22:39悲しみは強さへと満ちていく。

22:42どこにいるのかもわからない。

22:44が、どこかで受け取ってくれたらいい。

22:47あれから何年。

22:48経ってる関係。

22:50意外変わんねえ。

22:51いない世界はつまんねえ。

22:53来世にまた期待した。

22:55どんな世界線。

22:56でも会いに行くまたいで。

22:58憎しみも悲しみも超えた。

23:00聞こえてるかこの声が。

23:02そこにいないから届かない。

23:04でも書き続けている物語。

23:07千の夜を越えてはまた君と出会い。

23:12千の音を届けてただ君を歌う。

23:17生き出すことに響きます想い。

23:22綴ろう二人。

23:24千夜一夜。

23:26尽きることなくて走りだ。

23:28ララララララ。

23:31ララララララ。

23:33ラララララ。

23:35ララララララ。

23:37ララララ。

23:39ラララララ。

23:40ャラララララ。

23:41くぃる。

23:42なんだ。

23:43Amen.

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