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  • 2025/6/11

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ショート
トランスクリプション
00:00不慮の事故により失明して2ヶ月
00:09司は産むことなく陶芸に挑んでいた
00:13司の生活はその金銭的求情を見兼ねた
00:21市長谷川が多額ではなかったが
00:24給料を支給することにより証拠を得ていた
00:27先生ありがとうございます
00:32また司は展示を学んでいた
00:42指先一つで文字を読む作業は
00:45司にとって陶芸に劣らず辛い学習であった
00:50カオル
00:52司の目となろうと誓った今
01:04カオルもまた展示を学んでいた
01:07何を売ってるの?
01:10いえ、これは
01:11司、愛しています
01:19カオルさん、今にラブレター打ちたいんだ
01:22司さんって誰?
01:24カオルさん、今にラブレター打ちたいんだ
01:44壁だ。どうにもならねえ。
01:47壁?
01:50そこにいるのは香織?
01:52ええ。迎えに来たの。
01:55今何時だ?
01:577時半。
01:59もうそんな時間か。
02:01時計が見えないもんでな。
02:06しかし、目が見えなくなっていいこともある。
02:09真っ暗い意味でも仕事ができるようになったぜ。
02:14いいことはもう一つある。
02:17匂いにも敏感になったと。
02:20あんた、ベニバラの匂いがするな。
02:23ベニバラ?
02:25うん。
02:26バラは花の色によって微妙に匂いが違うんだ。
02:29あんた近頃、部屋にベニバラを飾ってるんじゃないのか。
02:33ええ。
02:37ベニバラ。
02:39花言葉では尽きることのない愛と情熱の花。
02:45薫はその花をつかさの作品である花瓶に飾り、唯一の心の支えとしていたのであった。
02:56つかさ、一つ聞きたいことがあるんだけど。
02:59何だ?
03:00あなたさっき壁ってつぶやいたでしょ?
03:03あれは何のこと?
03:07俺は今壁にぶつかってる。それだけのことだ。
03:11今作っているのはペルシャ風の鉢だ。
03:14俺は先生に御恩返しにもきっといいものを作ると約束した。
03:20だけどな、どうしても上手くいかないんだ。
03:24つかさ、頑張って。
03:27ダメだ。
03:29陶芸はな、土ばかりいじっていてもダメなんだ。
03:33本を読んで勉強しなければ。
03:37あの本さえ読めたらな。
03:39あの本って、それどんな本なの?
03:44右の端に赤色の本があるだろう。
03:51ペルシャ陶芸の伝統と技法?
03:55それだ。
03:57戦前の本で絶版でな、えらく高い。
04:0035万。
04:03カオルは、つかさにその本をプレゼントしたかった。
04:08だが、35万となれば、母が不在の今、カオルにも手が取っていた。
04:13カオルにも手が届く金額ではなかった。
04:16気にしないでくれ。
04:18あんたがあまり知りたがるから見せただけだが、そこの本は俺には夢だ。
04:22カオル、ここでいい。毎日ありがとう。
04:25じゃあ、気をつけてね。
04:27またな。
04:28カオル、ここでいい。毎日ありがとう。
04:38じゃあ、気をつけてね。
04:40またな。
04:41カオル、話があるの。
04:46あなた、いつまでつかさにつきまとうの?
04:56つきまとうだなんて。
04:57私のしてることが気にさわったらごめんなさい。
05:00でも、あなたは今仕事や大茶の世話で大変だし、それでつかささんをお迎えしてただけなの。
05:06そのことはあなたにも断ったはずよ。
05:09あなた、あたしとつかさの家庭の幸福を願ってるって言いたいのね。
05:13そうよ。だから私、あなたから何一つ奪うつもりはないわ。
05:16どうかしたの?
05:18奪ってる。奪ってるわよ。
05:20あなたはありったけの行為を示すことで、つかささんをお迎えしてただけなの。
05:24あなたは今仕事や大茶の世話で大変だし、それでつかささんをお迎えしてただけなの。
05:26そのことはあなたにも断ったはずよ。
05:28あなた、あたしとつかさの家庭の幸福を願ってるって言いたいのね。
05:31そうよ。だから私、あなたから何一つ奪うつもりはないわ。
05:37どうかしたの?
05:39奪ってる。奪ってるわよ。
05:42あなたはありったけの行為を示すことで、つかさの心を…
05:47けいこさん。
05:50あたしの身にもなってみて。
05:53あたし、つかさと一緒になって、この子も生まれて、親子三人の幸せが来ると思ってた。
06:01なのに、いつまで経ってもあなたの影がそばにある。
06:06あなたは何一つ避難しなきゃなんないようなことはしないけど、
06:09たまんないわよ。
06:13妻のあたしには。
06:16あたしはつかさが好きよ。
06:19あなた、展示タイプをやってるそうだけど、
06:22あたしだって習い始めたわ。
06:26つかさのためにね。
06:28かおる、あたし、勝手なことばっかり言って、つかさといがみ合ってきたけど、
06:36これからあの人の本当のいい奥さんになるつもりなの。
06:40あなたさえいなければ、つかさもいつかあたしを振り向いてくれるわ。
06:44だから。
06:47だから。
06:48だから。
06:50きょうかぎり、つかさに合わないでほしいの。
06:54お願い。
06:55お願いします。
06:56わかったわ。
07:09わたしでしゃばりすぎてたかもしれない。
07:14もう、つかささんには合わない。
07:16口もきかない。約束するわ。
07:19かおる。
07:21ほんと。
07:22当たり前じゃない。
07:24つかささんは、あなたがしっかり支えてあげてね。
07:30ありがとう、かおる。
07:35ねえ、ちょっとだけ台帳を抱かせて。
07:39これが最後だから。
07:41いいわ。
07:48かおる。
08:01だいちゃん、わたしはあなたのパパを愛してたのよ。
08:05うん?
08:06今だって愛してる。
08:08でもこれでお別れよ。
08:09お別れよ。
08:15あまりにあっけない別離の訪れ。
08:19しかもそれを、かおる自身が約束せねばならなかったとは。
08:24それだけに、かおるの胸は張り裂けんばかりに痛んでいた。
08:30つかさん。
08:32あの本さえ読めたらな。
08:46その本は、つかさが一人前の投稿となるために、ぜひ必要なものに違いない。
08:53かおるは、つかさとの別離にあたり、せめてその本をつかさにプレゼントしたかった。
09:01それだけは、けいこに許してもらおうと思った。
09:10翌日から、かおるは学校が引けた後、わずかな暇を見てアルバイトを始めた。
09:17時間給550円。
09:25これでいつになったら、35万円というあの本が買えるだろうか。
09:30はい、どうぞ。
09:31ああ。
09:43その頃、えみこの心は憂いに閉ざされていた。
09:49父、徹夜の会社の上司、椎名社長の老い、椎名正彦と交際を余儀なくされていたからである。
09:57えみこさん。
10:03えみこさん、泳がない?
10:05私、結構です。
10:10あ、ちょっと、広告2つ。
10:12はい、かしこまりました。
10:15どうしたの?
10:17どうして私はここにいるのかしらって顔して。
10:20私、好きな人がいるんです。
10:22君、ここに来るのが気が済まなかったら、断ってくれればよかったのに。
10:28断れません。だってあなたとの交際は、私の母の方からお願いしたんですもの。
10:34困ったな。
10:36何がです?
10:37だってそれじゃ、僕は君と、君のその好きな人の中を引き裂く、そんな役もありじゃないか。
10:43メロドラマなら大抵、僕は、いやらしいボンボンでさ。
10:51えみこ。
10:53手のことをする。
10:59だけどさ、そんなことをしたら、今度君が、あってくれそうもないから、僕はしない。
11:06ただ、一つだけ言いたいのは、僕と君は、大人の策略に乗せられて最初は会ったわけだけど、そういうこととは離れて、偏見なしに、僕という人間を見てほしいんだ。
11:23そして、できれば。
11:24お待たせしました。
11:29好きになってほしいんだ。
11:43なまじい人だから、困ってしまうの。
11:46その人がいけすかない人なら、交際も断りやすいんだけど。
11:51ずるいんだ、そいつは。
11:53ずるい?
11:55真正面から女の子に愛の告白をすれば、跳ねつけられた場合、自分が傷つく。
12:00だから冗談めかして相手をくどこうとする。
12:04近頃多いんだ、そういう奴。
12:06何もやくことはないじゃない。
12:08私とまさひこさんが付き合うのがそんなに嫌だったら、やっぱりパパに言ってちょうだい。私と結婚したいって。
12:15またそれか。
12:19だってこのままだと私、いずれまさひこさんと結婚させられてしまうと思うの。
12:25もし正式に話があったら、まさひこさんは社長さんのおいだし、パパも立場上断りきれないと思うの。
12:33君はたとえ無駄でも、僕にお父さんに話せっていうのがある。
12:38そうよ。男ならそうしてほしいわ。
12:42じゃあ、お父さんのご都合のいい日を伺っておいてくれ。
12:45たかしさん、私どこまでもあなたについてくわ。
12:50えみこさん。
12:56それから数日後。
13:02今日は家内がいないんで、何もかまえんが。まあ、かけなさい。
13:16どうぞ。
13:34ぶしつけですか。言わせていただきます。
13:40えみこさんを僕にください。
13:44僕たち結婚したいんです。お願いします。
13:56たかし君。
13:58えみこは今、椎名正彦という青年と交際を勧めている。
14:04いや、家内と私でそうさせている。
14:08君もこう青年だが、正彦君もいい男だ。
14:13正直言って、親としては迷ってる。
14:19だから聞きたい。
14:22次には、人にはない何があると言えるのかな。
14:26愛情です。えみこさんへの愛です。
14:29愛。
14:32美しい言葉だから。
14:34これほど移ろいやすいものはない。何の保証にもなれしない。
14:38私は実業界で生きてきた人間だから、
14:41俗っぽいと現れるのは承知だが、まだお金の方が手になる。
14:46でもお金や財産だって、移ろいやすいことには変わりありません。
14:49それは理屈だ。
14:51リザ結婚となれば、現実的条件を無視するわけにはいかない。
14:56二言目には現実現実っていうから、大人はダメなんじゃないんですか。
15:00たかしさん。
15:02要するに僕たちの結婚には反対なんですね。
15:04反対するもしないを君たちの年齢に達すれば、結婚は法律で認められている。
15:09だからどうしようと自由だ。
15:12だが恵美子。その場合は、私はお前との縁を切る。
15:19パパ。パパもママと同じなのね。
15:23それだけの決心がつかないということか。
15:33話は終わりだ。
15:42なぜ言えないんだ。身一つで僕のところに来るって。
15:45だって結婚するのなら、パパやママに祝福されてそうしたいもの。
15:50女の子だったら誰だってそうよ。
15:53じゃあこれから僕たちはどうすればいいんだ。
15:56今までと同じように、好きです。愛してますと言い合いながら、ずるずると後もなく日を送るのかい。
16:04僕はもうたくさんだ。
16:06たかしさん。
16:07僕らの関係は、頭を冷やして考え直したほうがいい。
16:12当分君と会うのはよっすよ。
16:14たかしさん。待って。
16:20そっくりだ。わたしの若い頃に。
16:34テツヤは思い起こしていた。
16:43金持ち位もない、若きサラリーマンに過ぎなかった頃。
16:48最初の妻である、マキに求婚したことを。
16:52エミコ。お前はどちらを選ぶ。
17:01その頃、つかさは、カオルからの温心が絶えたことが、骨身にしみるほど寂しかった。
17:20だが、何か訳があるのに違いないと、カオルの愛を信じ、当期の政策に没頭していた。
17:32つかささん。これ。
17:41ちぐささん、これは。
17:45これは。
17:46本題の足しにしてください。
17:4810万円しかありませんけど。
17:49いえ、いけません。こんな。
17:51いいんです。
17:52それよりも、その本が売れてしまったら大変です。
17:55このお金で、手付けだけでも打っておいたほうがいいと思います。
18:00ありがとう、ちぐささん。このお金はいつかきっと返します。
18:30このお金はいつかきっと返します。
18:46このお金はいつかも。
18:51ご視聴ありがとうございました。
18:55早送り
18:57早送り
19:01おいおば 撮影
19:02玉さぬ
19:03早送り
19:06どのご!
19:07誰か負けないで!
19:25ああああああ
19:32me
19:52もうつかさんに合わない 口も聞かない
19:56約束するわ
20:02すみません
20:12ありがとう
20:32カオルは一刻も早く
20:35司にその本をプレゼントしたかった
20:38だがカオルがそれまでにバイトで得たお金は
20:43やっと5万円に過ぎなかった
20:58ママ
20:59カオルただいま
21:02アラゴミ捨て場みたいになってるかと思ったら
21:08結構きれいにやってるね
21:10ママ一体どこへ行ってたの
21:12うん
21:13ちょっとね
21:14パリエ
21:15睡眠薬取り
21:17睡眠薬って
21:18うん
21:19ショーの仕事でね
21:21関西行ってたでしょ
21:23そしたらねこの人の顔がチラチラチラチラするのよね
21:26眠れないの
21:27会いたい会いたい会いたいと思い詰めたらさ
21:30なんだかもたまんなくなっちゃって
21:32はっきれたそれで仕事をっぽり出してパリへ
21:35いやびっくりしましたよ
21:37僕は女を不眠症にするほどの男じゃないんだから
21:41いいえ
21:42あなたの腕の中だとよく眠れるわ
21:44最高の睡眠薬よ
21:47どうぞ
21:49マキさんが言ったこと
21:51あれは嘘ですよ
21:53僕はね
21:54フランスにいる妻と離婚の話に行ったんだが
21:57妻がどうしても承知しない
21:59それが心配でねマキさん
22:02今でもよく眠れないはずなんだ
22:04あはっ何ごちゃごちゃ話してるのよ
22:08雨宮さん汗でも流してきたら
22:10じゃあ捜査してもらうから
22:12どうぞ
22:14ママいいところに帰ってきてくれた
22:17頼みがあるんだけど
22:19
22:21なんか不気味な予感がするわね
22:24お金を貸してほしいの
22:28そーらきた
22:30それで
22:32いくら
22:3430万
22:36ちょちょちょっと待って
22:38桁が違うんじゃないの
22:403万の間違いじゃないの
22:425万円は何とかできたんだけど
22:44あと30万どうしてもいるの
22:46何使うの
22:48それは
22:50男のためね
22:54それもゆうきつかささん
22:57ママお願いつかささんはね
22:59ストップ
23:01訳聞いたらかさめきゃいけなくなるもんね
23:05ダメなの
23:06そうね
23:08私も
23:09この1、2か月あんたほっぽりだして
23:11好き勝手してきたんだから
23:13罪滅ぼししますか
23:16分かったよ
23:21じゃあね
23:23これ
23:24いるだけ使えなさい
23:26ママ
23:27その代わり
23:29利子は高いよさらきんより
23:31うんと親孝行してもらうから
23:34ママありがとう
23:39共に恋に身を焼く定め
23:46それも
23:48母と娘の豪であったろうか
23:58本を入手したカオルは
24:00その世から転訳にかかった
24:02本のままでは
24:04つかさが読むことは不可能だったからである
24:07だが
24:09転じを習得したばかりのカオルにとって
24:12転訳は想像を絶する困難な作業である
24:16一刻も早くつかさに見せたり
24:29カオルはその一心で何日も徹夜を続けた
24:34カオル
24:58いいのこんなことしてって 好きにさせて
25:08水をさん あなたこんなひどい成績は初めてよ
25:14すみませんこの次は頑張ります授業中も居眠りばかりしてるし もう少し身を入れなさいはい
25:23久保さん あなたも水穂さんほどじゃないけどよくないだよ
25:282人とも本当に何考えているの
25:39たかしはえみ子を愛しつつも結婚の希望の持てぬ状態に苛立っていた 磯崎君ちょっと
25:48はい
25:51この見積もりは何だね 計算が大違いだぞ
25:55申し訳ありません 親としてたらダメじゃないか
25:59すぐやり直してまい
26:01はい
26:08あたしがいるわ
26:10その代わり今夜付き合って
26:14あたしは男の人が叱られてるとこって 女の母性愛を割り返しかきたてるのよね
26:29ねえ あとであたしのアパートに来ない
26:36あたしは男の人は初めてじゃないわ だからいいのよ
26:40
26:43あんた 恋人のことを気にしてるの
26:46馬鹿家
26:47馬鹿家
27:00ああ 楽しかった
27:01もう覚えたでしょ
27:03私のアパート
27:05ああ また行くよ
27:07マミ
27:11うれしいわ
27:19うれしいわ
27:31あの人がたかしさんの恋人
27:34怒らせてしまったみたいね
27:37どうするの
27:39いいんだこれで
27:41ほんと
27:43じゃあ またね
27:50たかしさんって人がわからなくなったわ
27:53高校の頃はヌード写真にさえ目を背けていた純情なあの人が
27:57今は平気であんな女の人と
28:00愛する人がいても仕事や他の悩みでふっと心が揺らぐことはあるものよ
28:05特に男の人はね
28:08カウルさんは人事だからそう言えるのよ
28:11私許せない
28:13じゃああなた
28:14たかしさんと別れられる
28:18できないんでしょ
28:20だったら目をつぶってでもがむしゃらにたかしさんを信じることよ
28:24信じるって馬鹿みたいだけど
28:26それだけが男の人の心に不滅の勇気と希望の火を灯せるのよ
28:30えみこさん
28:32あなたに今必要なのはたかしさんを非難することじゃなくて
28:37こういうときこそたかしさんは力づけてともに歩むことじゃないの
28:42結ばれるその日まで
28:48ありがとうかおるさん
28:50私何があってもたかしさんを信じ抜くわ
28:53頑張ってね
28:54悪いけど私これをしなきゃいけないから
28:56ごめんなさい邪魔してしまっていいのよ
28:59かおるさん
29:02しっかりしてかおるさん
29:05大丈夫よ
29:07ちょっとめまいがしただけ
29:09何日も寝てないんでしょ
29:11少し休んだほうが大丈夫
29:13さあやるぞ
29:15つかさへのひたむきなあい
29:18それをまさに身をもって示しているかおるのすべて
29:24えみこは限りない感動と励ましを覚えていた
29:30さあやるぞ
29:42つかさへのひたむきなあい
29:44それをまさに身をもって示しているかおるのすべて
29:48えみこは限りない感動と励ましを覚えていた
30:01これをつかさに渡してくれっていうの
30:03ええ
30:04つかささんが今作っている陶器は目が見えなくなってから最初の作品らしい作品でしょ
30:10それがうまくできるかどうかでつかささんが今後の仕事に自信が持てるかどうかも決まるのよ
30:18いらないわ
30:20けいこさん
30:22かおる
30:23正直にいなさいよ
30:25あなたこの資料を提供してつかさなきを引きたいんでしょ
30:28違うわ
30:30この転薬はあなたがしたことにして渡してほしいの
30:33私が
30:35転じなら普通の字と違って誰がした仕事だかわからないわ
30:39私はそれでいいのよ
30:41さゆりさんにもあなたがした転薬だってことにしてもらうわ
30:48それなら
31:02これはすごい
31:04けいこお前が本当にやってくれたのか
31:07ええそうよ
31:09しかし大変だったろう
31:11いつの間にやったんだ
31:13あなたが仕事に行ってる間によ
31:15びっくりさせてあげようと思って内緒にしてたの
31:18ねえたいちゃん
31:22つかさお茶
31:24この資料さえあれば作品もはかどるぞ
31:30けいこ
31:38ありがとう
31:40ありがとう
31:41けいこの心境は複雑であった
31:46つかさの感謝はまさにかおるに捧げられるべきものであったからである
31:54ご視聴ありがとうございました
31:56ご視聴ありがとうございました
31:58ご視聴ありがとうございました
32:00ご視聴ありがとうございました
32:03ご視聴ありがとうございました
32:05ああああああ
32:35資料を得て司の作品は目覚ましく発展していた
32:39じゃあもうすぐ出来上がるのね
32:50ああこれもあの本のいやお前のおかげだ
32:56慶子俺はお前に詫びる
32:59詫びるって何を
33:01俺はお前は陶芸など嫌いしてるとばかり思ってた
33:05本当は考えてくれてたんだな
33:08そりゃそうよあなたは私の夫なんですもの
33:12慶子
33:13お前のためにもきっといい作品にしてみせるからな
33:18よかった
33:19よし
33:21おらあ
33:23危ないわ
33:24まだまだまだまだまだ
33:26香織がもたらした司の家庭の平和
33:29だがそのことを司は知るよしもない
33:34報われぬ愛に生きることの辛さと切なさを
33:39香織は今噛みしめていた
33:42これでいいんだわ
33:57つかすさんさえ幸せであれば
34:00あと一息ですよね
34:06今お茶を入れてきますから
34:09すいません
34:10薬がけのことはどこに出てたかな
34:27小室だ
34:55香織だったんだ
34:58つかさん
35:23香織
35:27つかささん
35:31私あなたには合わないって
35:33慶子さんに誓ってるの
35:34待ってくれ
35:36これだけは見てほしい
35:39きれい
35:53やっとできたんだ
35:55先生もいい出来だと褒めてくれた
35:57だからあんたには真っ先に見てほしくてな
36:00いけないわつかささん
36:03それは慶子さんに最初に見せてあげなくては
36:06いや
36:06あんたでなければならない
36:08あんたがあの本を転訳してくれなければこれだけのものはできなかった
36:12何を言うのよ
36:14私は何も知らないわ
36:16転訳なら慶子さんがしたことでしょ
36:18稽古ではない
36:24どうもおかしいとは思っていた
36:26でも私ではないわ
36:31私は何も
36:32そうかさないでくれ
36:33俺には分かってるんだ
36:35あんたのエビア
36:39なぜこんなに腫れ上がってるんだ
36:41タイプを打ち続けたからだ
36:44カオル
36:47何も礼はできないが心から言わせてくれ
36:54ありがとう
36:57つかさん
37:05カオルはこれまでの真空が一気に吹き払われた思いがした
37:11何もいらなかった
37:14つかさの愛さえあれば
37:16カオルのやつ
37:21ねんねん
37:26ころりよ
37:29ほころりよ
37:33親は良い子だ
37:40ねんねしな
37:45タイちゃんミルクあげるわね
37:49今冬もらってくるから待っててね
37:55ねんねんねんねんねかが
38:01もー
38:09みったら
38:12ええええええ
38:27だいっ
38:33だけどなんでこんなところに そっかけいこさん私に預かってほしくと置いてっ
38:39それなら一言くらい言っていっ
38:44お持ちにする消えなかったかしら
38:52何 大好きはいくら探してもいないごめんなさい
38:56私がついていながら 台車にもしものことがあったら
39:01
39:04ええええええええ 姉さん
39:09ついてくれ
39:11
39:15キーさんに来てもらった 雪さんですね
39:17お話は奥さんから伺いましたが赤ちゃんが馬車から這い出さないしこれは誘拐の恐れがありますね
39:259回 a 失恋のですが
39:29お宅は豊かではないし 営利が目的の誘拐とは考えられませんねとなるとお宅に恨みを持っているものの仕業と考えられますが
39:40何か心当たり俺は別に恨まれるような覚えは
39:45ひょっとするとなんです
39:49はい 私を欺んでる人が一人だけいるんです
39:53もう 誰ですいっ
39:55みずほかおるさんという人です
39:57何を言うんだ いやもし
40:00そのみずほかおるさんという人はなぜあなたに恨みを
40:04かおるさんはこの人が好きだったんです
40:07なのに私がこの人と結婚したものだからそれを根に持ってるに違いありません赤を言うな
40:13かおるさんはそんな人じゃありません
40:16しかし一応調べてみる必要がありません
40:19たんちゃんママのところへ連れて行ってあげるわね
40:42パパとママよ
40:43やっぱりです
40:46やっぱりこの人が犯人です
40:49何のこと?
40:51知らばっくれないでよ
40:52人の子さらっといて
40:55大好きをどうするつもりだったのよ
40:57どうして傾向
40:59かおるさんすまう
41:01傾向は何か誤解をしてるんだ
41:03あんたが傾向を憎んで大好きを公園からさらったってそういうんだ
41:07誰もそんな話を信用するわけな
41:09私が嘘ついてるってでも言うの
41:11じゃあどうしてかおるか大好きを抱いたのよ
41:14君、どうなんだね
41:18私、私は何も
41:21カオル
41:25何のさあに?
41:27この人がうちの子を誘拐したんです
41:29何ですって?
41:30カオル
41:31ママ、ごめんなさい
41:32カオル
41:33カオル
41:35何のさあに?
41:37この人がうちの子を誘拐したんです
41:40何ですって?
41:43カオル
41:45ママ、ごめんなさい
41:47カオル
41:49刑事さん、申し訳ありません
41:53私がやりました
41:55カオル
41:57カオル
42:00全て慶子さんの言う通りです
42:02私は司さんを奪った慶子さんが憎かった
42:06それで大ちゃんを
42:08よし、有価用意で退部する
42:11カオル
42:16カオル
42:17ちょ、慶子さん、ちょっと待ってください
42:18待って
42:19カオル
42:28カオルは、慶子の策略であることは分かっていた
42:32だがそれを告げれば、慶子は逮捕されるであろう
42:37そうなれば、子供は母と引き離される
42:41その時の司の衝撃はいかばかりであろう
42:46カオルは司のために、あえて自分を犠牲にする道を選んだのである
42:53それが、カオルの愛であった
42:57ご視聴ありがとうございました

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