トルコのHURJET航空機が超音速飛行で音速の壁を突破

トルコの航空宇宙産業（TUSAŞ）によって開発された有望な軍用航空機HURJETが、初めて超音速飛行を行い、トルコの航空史において画期的な出来事を記しました。


この飛行はムルテド飛行場から行われ、トルコの専門家が完全に開発した軍用ジェット機が初めて音速の壁を突破しました。

HURJETは軽攻撃機と軍事訓練用の航空機として設計されており、トルコで初めて開発・製造された軍用ジェット機です。すべての必要なテストが完了した後、HURJETは2025年までに正式に運用開始される予定です。当初は16機が生産され、毎月2機のペースで量産が行われる目標が立てられています。

このトルコの国家プロジェクトは、2017年11月に政府がHURJETの名の下に訓練および戦闘訓練用航空機を作成する決定を下したことで始まりました。新しい航空機は、現在トルコ空軍で運用されているT-38とF-5のモデルに代わるものとなります。訓練機のバージョンに加え、HURJETには軽攻撃機バージョンであるHURJET-Cも存在します。

HURJETの開発は急速に進展しました。今年2月にはプロトタイプのエンジンが初めて始動され、3月には地上テストが開始されました。約8,000個の部品で構成されたプロトタイプの生産は、2021年初めに発表されました。

トルコが軍用航空機の開発で見せた驚異的な進展は、世界の航空宇宙産業における同国の地位を強化しており、HURJETはその中でも重要なマイルストーンとなっています。

ビデオ：X @TUSAS_TR