アメリカ大寒波で事故相次ぐ 車に旅客機船も…1週間で72人死亡スーパーJチャンネル(2024年1月22日)

強烈な寒波が居座り続けているアメリカで旅客機や車の事故が相次いでいます。

■車も飛行機も雪でスリップ

　雪のなかを走行中に突然、雪でスリップした車が正面から突っ込んできたのです。高速道路では、トレーラーも雪にハンドルを奪われて制御不能に。そのまま中央分離帯に激突。荷台部分が外れてガードレールに乗り上げてしまいました。

　ニューヨークでは旅客機も雪でスリップ。着陸後、誘導路が凍結していたため車輪が滑り、草むらに突っ込んでしまったといいます。乗客乗員53人にけがはなかったということです。

　さらに、小型機が高速道路に緊急着陸する事故も発生。約10日前から北極からの冷たい空気が流れ込み、アメリカ各地で冬の嵐が発生。

住民
「もう外に出られない」

■ポンプが爆発　凍る湖＆船沈没

　あまりの寒さでポンプも突然、爆発。気温がマイナス10℃まで一気に冷え込み、スイッチを入れた瞬間に寒さで爆発したといいます。

　凍った湖。北アメリカの五大湖の一つ、ミシガン湖のほとりに位置するミルウォーキー。湖に浮かぶ青い氷。広大な湖が凍り始めているのです。

　いったんやんでも再び吹雪が襲い、雪が積もり続けています。

キャスター
「週末には再び気温が降下する」

　大量の雪が降り積もったため船が沈没する事態に。港に停泊していた時、急激に雪が降ってボート3隻が沈んでしまったのです。

　純白の雪が降り、街から音がすべて奪われ、スノードームに閉じ込められた箱庭のように、人や動物が消えたのではと思えてしまうほど。

■凍る滝　1週間で72人死亡

　氷により不思議な光景も。巨大な白いキノコが生えたように見えますが、実はそばを流れる滝の水しぶきが凍ってできたのです。

　「ロッキー」も雪に覆われました。フィラデルフィアの観光名所になっているロッキーの銅像。

観光客
「雪が降って誰もいないから、並ばずにすんだわ」

　街は雪により非常事態宣言が出され、一部の学校は閉鎖されました。

　現地メディアによりますと、冬の嵐によって約1週間で少なくとも72人が死亡したといいます。 （C）　CABLE NEWS NETWORK 2024
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