映画『ドクター・スリープ』特別映像

  • 5 年前
映画『ドクター・スリープ』特別映像
キューブリックが描いた『シャイニング』の40年後を描く映画『ドクター・スリープ』特別映像が解禁となった。原作者であるスティーヴン・キング、メガホンをとったマイク・フラナガン監督、そして主演のユアン・マクレガーが登場し、“呪われたホテル”の惨劇を生き延び、新たな恐怖に向かう主人公ダニーについて語っている。

40年前の雪山のホテルの惨劇を生き残ったダニーの周りで、児童ばかりを狙った不可解な失踪事件が起きる。ある日、彼の前に特別な力を持つ少女アブラが現れる。少女はその力で事件を目撃し、狂信的集団に命を狙われている。ダニーと少女はこの事件の謎を追い辿り着いたのはあの惨劇の『シャイニング』のホテルだった…今、事件の裏に隠された恐ろしい【謎】が明かされる。

原作のスティーヴン・キング、マイク・フラナガン監督、ダニーを演じたユアン・マクレガーが、『シャイニング』40年後の物語について語る特別映像が解禁された。冒頭では、三輪車に乗った幼いダニーが“呪われたホテル”の237号室を見上げるシーンが映し出される。「初めての『シャイニング』は、お泊まり会で観たVHSだった。まったく予期せぬ内容だった。絶対的な体験だった」と語るのはマイク・フラナガン監督。続いてスティーヴン・キングが、「大人になったダニーがどうなったのか、ずっと気になっていた。語るべき物語があると感じた」と、小説「ドクター・スリープ」執筆の経緯を振り返る。

「“シャイニング”は、特別な力のこと。念じる事で物理的なパワーを発することもできる。人の心を読むこともできる」と、ダニーが子供のころから持つ“特別な力=シャイニング”を解説した監督は、“呪われたホテル”でのトラウマを抱えたまま成長した主人公について、「ダニーのトラウマはあまりにも重い。どう対処したらいいかわからない」と、その能力を持て余していると説明する。ユアン・マクレガーは、「ダニーはある主義を貫いてきた。それは絶対に“シャイニング”を使わないこと。酒に溺れるのは、亡霊たちを忘れたいから。“呪われたホテル”の亡霊たちだ」と、彼を悩ませるトラウマの元凶こそ、“呪われたホテル”の住人たちだと指摘する。だからこそ「ダニーが最も恐れていることは、あの“呪われたホテル”へ戻ること」なのだ。

「この映画では、途方に暮れているダニーが見たかった。どん底を見るまでは、真に回復することはできない。そんなダニーをスクリーンで見たかった」と語るキングは、完成した映画を観て「登場人物に共感できる。だから恐怖シーンがさらに怖い」と、ダニーをはじめとするキャラクター造形にも太鼓判を押す。続けて「この映画は単体でも成立するが、キューブリックによる『シャイニング』の続編としてもふさわしい」と絶賛。フラナガン監督も「映画館で恐怖体験を期待している人に勧めたい。まさに自分が見たかった映画だ」と、映画館の大画面で“新たな恐怖”体験となる映画の完成に自信をのぞかせている。

タイトル:ドクター・スリープ
原題:DOCTOR SLEEP
監督&脚本:マイク・フラナガン
原作:スティーヴン・キング「ドクター・スリープ」(文春文庫刊)
出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、クリフ・カーティスほか

『ドクター・スリープ』は11月29日より全国公開となる。

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