2014/05/06 発達障害者の救助マニュアル

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大地震などの災害が起きた際に役立ててもらおうと埼玉県自閉症協会は、発達障害のある人への緊急時の接し方などをまとめた対応マニュアルを作成し、県内の消防署に配布しました。
このマニュアルは、首都直下地震などに備えて埼玉県自閉症協会が初めて作成しました。
発達障害は、じっとしていられなかったり、対人関係をうまく築けなかったりする脳機能の障害で、マニュアルには発達障害のある人を不安にさせたり、混乱させたりせずに救助するための対応のポイントが書かれています。
具体的には、本人が安心できる状況を作るために無理やり移動させたり、大きな声で話しかけたりするのは控え、「けがを見るために体を触ります」などとこれから何をするのかを予告して声をかけることが重要だとしています。
東日本大震災では、発達障害のある人が大きな音に混乱するなどして救助がスムーズにできないケースがあったということで、埼玉県自閉症協会は15ページの冊子とともに、ポイントを1枚にまとめたものをそれぞれ8000部用意し、県内の消防署に配布しました。
埼玉県自閉症協会の小材由美子会長は「発達障害の特性を知ってもらい、救助隊員の方は常に携帯してもらっていざというときに役立ててもらいたい」と話しています。